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特開2017-228447シールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-228447(P2017-228447A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】シールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6581 20110101AFI20171201BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20171201BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   H01R13/6581
   H01R43/00 B
   H01R13/42 F
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-124204(P2016-124204)
(22)【出願日】2016年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100175536
【弁理士】
【氏名又は名称】陸名 智之
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】亀山 勲
【テーマコード(参考)】
5E021
5E051
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB10
5E021FB20
5E021FC19
5E021FC29
5E021FC32
5E021GB02
5E021LA06
5E021LA10
5E021LA15
5E051BA06
5E051BB04
5E087EE02
5E087EE11
5E087EE14
5E087FF06
5E087FF07
5E087FF13
5E087FF17
5E087FF18
5E087GG13
5E087GG25
5E087GG35
5E087HH04
5E087JJ04
5E087JJ09
5E087LL04
5E087LL13
5E087MM03
5E087MM05
5E087MM08
5E087QQ04
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】組立工程の自動化を容易に行うことができるシールドコネクタ、および、シールドコネクタの組立方法を提案すること。
【解決手段】端末部にインナー端子60が取り付けられた複数の電線50をシールド材41a、41bおよび絶縁材41cを含む被覆材41で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線40のインナー端子60のそれぞれを収容する複数の端子収容室11が設けられたインナーハウジング10と、インナーハウジング10が内部に組み込まれるシールド端子20と、を有してなるシールドコネクタ1において、インナーハウジング10は、複数の端子収容室11が上下2段に設けられ、上段の端子収容室11Uの上面に、下段の端子収容室11Lのインナー端子60の端子挿入口13側となる一端面から対向する他端面を構成する壁10cまで内部にインナー端子60を収容可能に開放された上段側端子収容用開口14が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末部にインナー端子が取り付けられた複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線の前記インナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられたインナーハウジングと、前記インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなるシールドコネクタにおいて、
前記インナーハウジングは、
前記複数の端子収容室が、上下2段に設けられ、上段の前記端子収容室の上面に、下段の前記端子収容室の前記インナー端子の端子挿入口側となる一端面から対向する他端面を構成する壁まで内部に前記インナー端子を収容可能に開放された上段側端子収容用開口が設けられている
ことを特徴とするシールドコネクタ。
【請求項2】
前記インナー端子は、
接続相手となる相手端子が接続される円筒状の相手端子接続部
を有してなることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
端末部にインナー端子が取り付けられた複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線の前記インナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられ、該複数の端子収容室が上下2段に設けられ、上段の前記端子収容室の上面に、下段の前記端子収容室の前記インナー端子の端子挿入口側となる一端面から対向する他端面を構成する壁まで内部に前記インナー端子を収容可能に開放された上段側端子収容用開口が設けられているインナーハウジングと、前記インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなるシールドコネクタの組立方法であって、
前記複数の電線のうち、前記インナーハウジングの上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子が取り付けられた前記電線を上方に屈曲する電線屈曲工程と、
前記電線屈曲工程にて上方に屈曲されず直線状の状態の前記電線に取り付けられた前記インナー端子を前記端子挿入口から挿入することによって下段の前記端子収容室に収容する下段端子収容工程と、
前記電線屈曲工程にて前記上方に屈曲された電線を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、前記上段側端子収容用開口から上段の前記端子収容室に前記インナー端子を収容する上段端子収容工程と、
を含むことを特徴とするシールドコネクタの組立方法。
【請求項4】
前記電線屈曲工程の前に、前記インナーハウジングの下段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を取り付ける前記電線を下方に屈曲させた状態で、前記インナーハウジングの上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を下方に屈曲させていない前記電線に取り付ける上段端子取付工程と、
前記電線屈曲工程と、前記下段端子収容工程との間に、前記インナーハウジングの下段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を取り付ける前記下方に屈曲された電線を直線状に戻してから前記インナー端子を取り付ける下段端子取付工程と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載のシールドコネクタの組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド電線の複数のインナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられたインナーハウジングと、インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなるシールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等に搭載されるカーナビゲーション等の各種電装品の制御部に高周波の電気信号を伝送するため、高周波対応のシールド電線が用いられている。
シールド電線は、導電材からなる導体部の外周を被覆した絶縁被覆の外周をシールド層で覆った構造になっており、外表面に配置されたシールド層が外部からの電気的な影響を遮断することによって高周波の伝搬を可能としている。
【0003】
また、シールド電線には、複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねたものがある。
このように複数の電線を被覆材によって束ねたシールド電線の電気的な接続にはシールドコネクタが用いられる。
シールドコネクタは、各電線の端末部に取り付けられたインナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられたインナーハウジングと、インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなる。
【0004】
ところで、複数の電線を被覆材によって束ねたシールド電線のような複合ケーブルと称されるものは、被覆材から露出される各電線の長さが短い場合、各電線の端末部に取り付けられた端子を端子収容室に収容し難いという問題があった。
特に、シールド電線は、電磁シールド効果を低下させないために、シールド材を含む被覆材からの露出が少なくなるように、被覆材から露出される各電線の長さが短くなるように調整している。
【0005】
このため特許文献1および特許文献2には、複合ケーブルの端末部の被覆材が除去されることによって露出された各電線の長さが短い場合であっても、各電線の端末部に取り付けられた端子を対応する端子収容室に容易に収容することができる技術が提案されている。
【0006】
特許文献1に記載のコネクタは、クリンピングターミナル(端子)をそれぞれハウジングの側部に装着した後に複数のクリンピングターミナル(端子)を一括してケースに装着できるようにしたので、クリンピングターミナル(端子)の圧着部から複合ケーブルのキャプタイヤの端末部(被覆材の端末部)までの余長を短くすることができるようになっている。
【0007】
特許文献2に記載のシールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法は、分割したインナーハウジングの端子収容室には、複数の少ない端子群ごとに端子をそれぞれ挿入することができるので、の端末部の被覆材が除去されることによって露出された各電線の長さが短い場合でも各端子の対応する端子収容室への挿入作業が容易に行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−283325号公報
【特許文献2】特開2013−25956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載されたコネクタは、キャプタイヤ端末部から露出された各電線を分岐の中心位置を中心に広げ、かつ、係着部の先端が被係着部に挿入されるように屈曲させなければならず、端子セットに係る工数が増加し、組立工程が複雑になってしまうため、結果的に、組立工程の自動化が難しくなってしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載されたシールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法は、インナーハウジングが、アッパーインナーハウジングと、ロアーインナーハウジングとに分割されているため、端子の挿入時にはこれらを分離し、端子の挿入完了後にはこれらを合体させなければならず、組立工程が煩雑になり、結果的に、組立工程の自動化が難しくなってしまうという問題があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、組立工程の自動化を容易に行うことができるシールドコネクタ、および、シールドコネクタの組立方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシールドコネクタは、端末部にインナー端子が取り付けられた複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線の前記インナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられたインナーハウジングと、前記インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなるシールドコネクタにおいて、前記インナーハウジングは、前記複数の端子収容室が上下2段に設けられ、上段の前記端子収容室の上面に、下段の前記端子収容室の前記インナー端子の端子挿入口側となる一端面から対向する他端面を構成する壁まで内部に前記インナー端子を収容可能に開放された上段側端子収容用開口が設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項2に係るシールドコネクタは、前記インナー端子が、接続相手となる相手端子が接続される円筒状の相手端子接続部を有してなることを特徴とする。
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項3に係るシールドコネクタの組立方法は、端末部にインナー端子が取り付けられた複数の電線をシールド材および絶縁材を含む被覆材で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線の前記インナー端子のそれぞれを収容する複数の端子収容室が設けられ、該複数の端子収容室が上下2段に設けられ、上段の前記端子収容室の上面に、下段の前記端子収容室の前記インナー端子の端子挿入口側となる一端面から対向する他端面を構成する壁まで内部に前記インナー端子を収容可能に開放された上段側端子収容用開口が設けられているインナーハウジングと、前記インナーハウジングが内部に組み込まれるシールド端子と、を有してなるシールドコネクタの組立方法であって、前記複数の電線のうち、前記インナーハウジングの上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子が取り付けられた前記電線を上方に屈曲する電線屈曲工程と、前記電線屈曲工程にて上方に屈曲されず直線状の状態の前記電線に取り付けられた前記インナー端子を前記端子挿入口から挿入することによって下段の前記端子収容室に収容する下段端子収容工程と、前記電線屈曲工程にて前記上方に屈曲された電線を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、前記上段側端子収容用開口から上段の前記端子収容室に前記インナー端子を収容する上段端子収容工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項4に係るシールドコネクタの組立方法は、前記電線屈曲工程の前に、前記インナーハウジングの下段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を取り付ける前記電線を下方に屈曲させた状態で、前記インナーハウジングの上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を下方に屈曲させていない前記電線に取り付ける上段端子取付工程と、前記電線屈曲工程と、前記下段端子収容工程との間に、前記インナーハウジングの下段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を取り付ける前記下方に屈曲された電線を直線状に戻してから前記インナー端子を取り付ける下段端子取付工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に係るシールドコネクタは、上段の前記端子収容室に収容する前記インナー端子が取り付けられた前記電線を上方に屈曲させた状態で、下段の前記端子収容室に前記インナーハウジングの一端面の前記端子挿入口から前記インナー端子を前記電線を略直線状にして収容することができ、下段の前記端子収容室に前記インナー端子を収容した後には、上方に屈曲された電線を屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、前記上段側端子収容用開口から上段の前記端子収容室に前記インナー端子を収容することができるので、前記電線が前記被覆材から露出された部分の長さが短くても複雑な工程を行うことなく、下段の前記端子収容室に収容する前記インナー端子が取り付けられた各電線を直線状の状態で前記インナー端子を対応する前記下段の端子収容室に収容することができ、上段の前記端子収容室に収容する前記インナー端子が取り付けられた各電線を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させるだけで、前記インナー端子を対応する上段の前記端子収容室に収容することができるので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0016】
本発明の請求項2に係るシールドコネクタは、前記インナー端子の前記相手端子接続部が円筒状をなしているので、前記相手端子接続部の外周方向の方向性を気にせず前記複数のインナー端子を対応する前記端子収容室に収容することができるので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0017】
本発明の請求項3に係るシールドコネクタの組立方法は、前記電線屈曲工程にて、前記複数の電線のうち、前記インナーハウジングの上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子が取り付けられた前記電線を上方に屈曲した状態で、下段端子収容工程にて上方に屈曲されず直線状の状態の前記電線に取り付けられた前記インナー端子を前記端子挿入口から挿入することによって下段の前記端子収容室に収容することができ、前記上段端子収容工程にて、前記電線屈曲工程にて前記上方に屈曲された電線を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、前記上段側端子収容用開口から上段の前記端子収容室に前記インナー端子を収容することができるので、前記電線が前記被覆材から露出された部分の長さが短くても複雑な工程を行うことなく、前記上段の端子収容室に収容する前記インナー端子が取り付けられた各電線を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させるだけで、前記複数のインナー端子を対応する前記端子収容室に収容することができ、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0018】
本発明の請求項4に係るシールドコネクタの組立方法は、前記上段端子取付工程にて、下段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子を取り付ける前記電線を下方に屈曲させ、前記電線屈曲工程にて、上段の前記端子収容室に収容される前記インナー端子が取り付けられた前記電線を上方に屈曲させ、前記下段端子取付工程にて、前記下方に屈曲された電線を直線状に戻し、前記上段端子収容工程にて、前記上方に屈曲された電線を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻すという、各電線を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させる動作を繰り返すだけで、前記複数の電線の端末部に前記インナー端子を取り付け、前記複数のインナー端子を対応する前記端子収容室にそれぞれ収容するという一連の動作を可能にしているので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の実施例に係るシールドコネクタを組み込んだ車載カメラの分解斜視図である。
図2図2は、(a)が、アウターハウジングの電線引き出し口側から視た車載カメラの斜視図であり、(b)が、車載カメラの側面図である。
図3図3は、(a)が、相手端子挿入口側から視たインナーハウジングの斜視図であり、(b)が端子挿入口側から視たインナー端子の斜視図であり、(c)が(b)に示したインナーハウジングの部分断面図である。
図4図4は、図1に示したシールド電線の拡大図である。
図5図5は、(a)が、端末部の各被覆材が除去され、編組を絶縁被覆材の外周に折り返した状態で4本の電線が露出され、各電線の端末部の導体部が露出された状態になっているシールド電線の斜視図であり、(b)が、端末部に露出された4本の電線のうち、2本の電線を下方に屈曲させた状態のシールド電線の斜視図である。
図6図6は、(c)が、下方に屈曲していない2本の電線の端末部にインナー端子が取り付けられた状態のシールド電線の斜視図であり、(d)が、金型によって2本の電線の端末部にインナー端子を取り付けることを説明するための図である。
図7図7は、(e)が、インナー端子が取り付けられた2本の電線を上方に屈曲するとともに、下方に屈曲された2本の電線を屈曲されていない状態に戻した状態のシールド電線の斜視図であり、(f)が、屈曲されていない状態に戻された2本の電線の端末部にインナー端子を取り付けた状態のシールド電線の斜視図である。
図8図8は、(g)が、下段の端子収容室にインナー端子を収容した状態を示した図であり、(h)が、上段の端子収容室にインナー端子を収容することによって、全てのインナー端子を対応する端子収容室に収容した状態を示した図である。
図9図9は、インナーハウジングにシールド端子を取り付ける様子を説明するための図である。
図10図10は、インナーハウジングにシールド端子が取り付けられた状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明に係るシールドコネクタおよびシールドコネクタの組立方法の好適な実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0021】
図1は、本発明の実施例に係るシールドコネクタ10を組み込んだ車載カメラ100の分解斜視図である。図2は、(a)が、アウターハウジング30の電線引き出し口30a側から視た車載カメラ100の斜視図であり、(b)が、車載カメラ100の側面図である。図3は、(a)が、相手端子挿入口12側から視たインナーハウジング10の斜視図であり、(b)が端子挿入口13側から視たインナー端子60の斜視図であり、(c)が(b)に示したインナーハウジング10の部分断面図である。図4は、図1に示したシールド電線40の拡大図である。
本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、例えば、車載カメラ100の電気的な接続に用いられるものである。
このため、シールドコネクタ1は、図2に示すように、不図示のカメラ機能部品が収容された接続相手コネクタ110とコネクタ嵌合されることによって車載カメラ100を構成するようになっている。
【0022】
シールドコネクタ1は、端末部にインナー端子60が取り付けられた複数の電線50をシールド材および絶縁材を含む被覆材41で外周を覆うことによって束ねられてなるシールド電線40のインナー端子60のそれぞれを収容する複数の端子収容室11が設けられたインナーハウジング10と、インナーハウジング10の外周を覆うようにインナーハウジングに取り付けられるシールド端子20と、シールド端子20が取り付けられた状態のインナーハウジング10を内部に収容し、接続相手コネクタ110とのコネクタ嵌合部分が設けられたアウターハウジング30と、を有してなる。
なお、アウターハウジング30の後端部開口にはホルダー35によって防水シール部材としてのゴム栓36が固定されるようになっている。
【0023】
このようなシールドコネクタ1は、接続相手コネクタ110との間にパッキン140が配置されることによって接続相手コネクタ110と防水可能にコネクタ嵌合されるようになっている。
【0024】
シールド電線40は、複数の電線50が多層の被覆材41によって覆われることによって構成されている。
このシールド電線40は、より具体的には、図2(a)に示すように、4本の電線50が束ねられるようにして金属箔41aで覆われ、その金属箔41aの外周がさらに導電性の材料で編み込まれた編組41bによって覆われ、さらに編組41bの外周が絶縁被覆材41cで覆われることによって構成されている。
【0025】
また、シールド電線40は、図4に示すように、4本の電線50が端末部に露出され、その露出された各電線50の端末部にインナー端子60が圧着されている。
より具体的には、シールド電線40は、端末部の絶縁被覆材41cが除去され、絶縁被覆材41cの下層に露出された編組41bが絶縁被覆材41cの外周に重なるように折り返され、編組41bの下層に露出された金属箔41aが除去されることによって、各電線50が被覆材41から露出される。この露出された各電線50の端末部の絶縁被覆材52が除去されて導体部51が露出された状態で、各電線50の端末部にインナー端子60が取り付けられている。
なお、各電線50が被覆材41から露出される長さは、金属箔41a、あるいは、編組41bによる電磁シールド効果を低下させないため、短めに調整されている。
【0026】
インナー端子60は、雌端子であり、接続相手コネクタ110の接続相手端子が接続される円筒状の相手端子接続部61と、電線50に圧着される圧着部62と、相手端子接続部61と圧着部62との間を底壁が連続するように繋ぐ繋ぎ部63と、を有してなる。
【0027】
インナーハウジング10は、図3に示すように、絶縁性の樹脂材からなるブロック状をなし、4つの端子収容室11が上下2段に設けられ、上段の端子収容室11Uの上面に、下段の端子収容室11Lのインナー端子60の端子挿入口13側となる一端面から対向する他端面を構成する壁まで内部にインナー端子60を収容可能に開放された上段側端子収容用開口14が設けられている。
【0028】
より具体的には、インナーハウジング10は、底壁10aと、底壁10aの両側端部に立設された1対の側壁10b、10bと、底壁10aの接続相手端子と接続される側の端部に立設された前端壁10cと、によって外壁が構成され、外郭が略直方体形状になっている。
また、これら底壁10aと、1対の側壁10b、10bと、前端壁10cとによって形成された空間内は、上下方向および横方向それぞれに空間を二分するように隔壁10dが設けられることによって、上下2段にそれぞれ2つずつ端子収容室11が設けられるようになっている。
【0029】
前端壁10cには、接続相手端子が各端子収容室11に収容されたインナー端子60に接続できるように相手端子挿入口12が各端子収容室11に対応した位置に設けられている。
【0030】
下段の2つの端子収容室11(以下、上段の端子収容室と区別する場合、符号を「11L」とする。)は、底壁10aと、側壁10bと、前端壁10cと、隔壁10dと、によって、インナー端子60が収容可能な空間が形成れ、前端壁10cに対向する端面にインナー端子60の端子挿入口13が設けられている。
【0031】
上段の2つの端子収容室11(以下、下段の端子収容室と区別する場合、符号を「11U」とする。)は、側壁10bと、前端壁10cと、隔壁10dと、によって、インナー端子60が収容可能な空間が形成れ、下段の端子収容室11Lのインナー端子60の端子挿入口13側となる一端面から対向する他端面を構成する壁(前端壁)10cまで内部にインナー端子60を収容可能に開放された上段側端子収容用開口14が設けられている。
【0032】
また、各端子収容室11には、インナー端子60を端子収容室11内の所定位置に保持する端子保持部15が設けられている。
端子保持部15は、図3(c)に示すように、インナー端子60の相手端子接続部61が配置される位置で、端子収容室11内空間の横方向の幅を狭くするように端子収容室11の内部両側面が段状に内側に突出された段差壁部15aと、この段差壁部15aに相手端子接続部61の外周に対応するように曲面形状に凹みが形成された曲面状凹部15bと、を有してなる。
【0033】
このような端子保持部15は、端子挿入口13から下段の端子収容室11Lに挿入されたインナー端子60の相手端子接続部61を相手端子挿入口12から挿入された接続相手端子に接続させる位置に位置決めする機能をなすとともに、接続相手端子と端子収容室11L内面との隙間を小さくすることによって、インナー端子60が端子挿入口13から抜け出し難くする機能をなしている。
【0034】
また、端子保持部15は、上段側端子収容用開口14から上段の端子収容室11Uに挿入されたインナー端子60を相手端子挿入口12から挿入された接続相手端子に接続させる位置に位置決めする機能をなすとともに、接続相手端子と端子収容室11U内面との隙間を少なくすること、および、曲面状凹部15bの上端縁面を引っ掛かり部分としてインナー端子60が上段側端子収容用開口14から抜け出し難くする機能をなしている。
【0035】
シールド端子20は、インナーハウジング10の外周を覆いつつ、シールド電線40の露出された編組41bに接続される端子であり、板状金属部材がプレス加工等を施されることによって所定の形状に形成される。
このシールド端子20は、図1に示すように、インナーハウジング10の外周を覆う部分となるシールド端子本体21と、シールド電線40の編組41bに圧着される部分となるシールド圧着部22と、を有してなる。
【0036】
シールド端子本体21は、インナーハウジング10の外郭に対応した略角筒状でインナーハウジング10の外周を覆い、筒内の所定位置にインナーハウジング10が係止されるようになっている。
【0037】
シールド圧着部22は、シールド端子本体21の底壁に連続した連結部を介してシールド端子本体21と底壁で連結され、一対のバレル片22a、22aが底壁の両側から起立するように設けられている。
この一対のバレル片22a、22aがシールド電線40の露出された編組41bに圧着されるようになっている。
【0038】
アウターハウジング30は、絶縁性の樹脂材からなり、インナーハウジング10に取り付けられたシールド端子20の外周を囲うようにフード状に形成されたフード部31と、電線引き出し口30aを防水可能に封止するためのゴム栓36を保持収容するシール部材保持収容部32と、ホルダー35をロックするホルダーロック部33と、接続相手コネクタ110の後述するコネクタ部120に設けられた被ロック部121にロックするロックアーム部34と、を有してなる。
【0039】
このようなアウターハウジング30は、シールド端子20を取り付けた状態のインナーハウジング10がフード部31内に収容され、シール部材保持収容部32にゴム栓36がセットされた状態で、ホルダー35が電線引き出し口30a側から装着されるようになっている。
【0040】
ここで、接続相手コネクタ110について説明する。
接続相手コネクタ110は、図2に示すように、シールドコネクタ1とコネクタ嵌合される部分となるコネクタ部120と、不図示のカメラ機能部品が収容される部分となるカメラ収容部130と、を有してなる。
【0041】
コネクタ部120は、筒状をなし、嵌合口に先端を向けるようにして、インナー端子60に接続される不図示の複数の接続相手端子が保持収容されている。なお、接続相手端子は、雌型のインナー端子60に対応した雄型の端子である。
このコネクタ部120は、アウターハウジング30のロックアーム部34がロックする被ロック部121が設けられている。
【0042】
カメラ収容部130は、カメラ機能部品を取り付ける部品取付部131と、レンズを含んで部品取付部131を囲うカメラカバー部132と、を有してなる。
【0043】
次に、図5図10を用いて、シールドコネクタの組立手順について説明する。
図5は、(a)が、端末部の各被覆材41が除去され、編組41bを絶縁被覆材41cの外周に折り返した状態で4本の電線50が露出され、各電線50の端末部の導体部51が露出された状態になっているシールド電線40の斜視図であり、(b)が、端末部に露出された4本の電線50のうち、2本の電線50を下方に屈曲させた状態のシールド電線40の斜視図である。図6は、(c)が、下方に屈曲していない2本の電線50の端末部にインナー端子60が取り付けられた状態のシールド電線40の斜視図であり、(d)が、加締装置200によって2本の電線50の端末部にインナー端子60を取り付けることを説明するための図である。図7は、(e)が、インナー端子60が取り付けられた2本の電線50を上方に屈曲するとともに、下方に屈曲された2本の電線50を屈曲されていない状態に戻した状態のシールド電線40の斜視図であり、(f)が、屈曲されていない状態に戻された2本の電線50の端末部にインナー端子60を取り付けた状態のシールド電線40の斜視図である。図8は、(g)が、下段の端子収容室11Lにインナー端子60を収容した状態を示した図であり、(h)が、上段の端子収容室11Uにインナー端子60を収容することによって、全てのインナー端子60を対応する端子収容室11に収容した状態を示した図である。図9は、インナーハウジング10にシールド端子20を取り付ける様子を説明するための図である。図10は、インナーハウジング10にシールド端子が取り付けられた状態を示した図である。
【0044】
このシールドコネクタ1の組立作業は、例えば、不図示の自動機によって行われる。
この組立作業の前処理として、シールド電線40は、端末部の各被覆材41が除去され、編組41bを絶縁被覆材41cの外周に折り返した状態で4本の電線50が露出され、各電線50の端末部の導体部51が露出された状態になっている。(図5(a)参照)。
なお、この前処理についても自動機よって行うようにしても構わない。
【0045】
まず、自動機は、シールド電線40の端末部に露出された4本の電線50のうち、2本の電線50を下方に屈曲させる(図5(b)参照)。
ここでは、2本の電線50を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させているので、電線50が被覆材41から露出された部分の長さが短くても複雑な工程を行うことなく電線50を容易に屈曲させることができる。
【0046】
次に、自動機は、下方に屈曲していない2本の電線50の端末部にインナー端子60を取り付ける(図6(c)参照)。
2本の電線50の端末部にインナー端子60を取り付ける場合、インナー端子60は、いわゆるクリンパ210、アンビル220と称される加締装置200によって圧着部62が電線50に圧着される。
ここで、2本の電線50は、加締装置200に対応したピッチで整列され、インナー端子60の電線50への圧着加工が同時に施される(図6(d)参照)。
このように2本の電線50の端滅部にインナー端子60が圧着加工される際、インナー端子60が圧着されない残りの2本の電線50が下方に屈曲されているため、加工の邪魔にならないようになっている。
なお、上下2段の4つの端子収容室11に収容される4つのインナー端子60のうち、この工程で2本の電線50の端末部にそれぞれ取り付けられた2つのインナー端子60は、上段の2つの端子収容室11Uに収容されるものである。
【0047】
次に、自動機は、インナー端子60が取り付けられた2本の電線50を上方に屈曲するとともに、下方に屈曲された2本の電線50を屈曲されていない状態に戻す(図7(e)参照)。
ここで、4本の電線50のうち、インナーハウジング10の上段の端子収容室11Uに収容されるインナー端子60が取り付けられた2本の電線50が上方に屈曲される。
また、4本の電線50のうち、インナーハウジング10の下段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60が取り付けられた2本の電線50が屈曲されていない直線状の状態に戻されている。
【0048】
次に、自動機は、屈曲されていない状態に戻された2本の電線50の端末部にインナー端子60を取り付ける(図7(f)参照)。
ここで、2本の電線50は、既にインナー端子60が取り付けられた2本の電線50と同様にしてインナー端子60が取り付けられる。
このように2本の電線50の端滅部にインナー端子60が圧着加工される際、インナー端子60が既に圧着された残りの2本の電線50が上方に屈曲されているため、加工の邪魔にならないようになっている。
なお、ここで2本の電線50の端末部にそれぞれ取り付けられた2つのインナー端子60は、下段の2つの端子収容室11Lに収容されるものである。
【0049】
次に、自動機は、下段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60を端子挿入口13から挿入することによって下段の端子収容室11Lにインナー端子60を収容する(図8(g)参照)。
ここでは、下段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60が端末部に取り付けられた2本の電線50は、屈曲されていない直線状の状態に戻されている。このため、下段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60は、容易に端子挿入口13から端子収容室11L内に収容される。
また、インナー端子60の相手端子接続部61が円筒状であるため、方向性を気にすることなく端子挿入口13から端子収容室11L内にインナー端子60を挿入することができる。
【0050】
次に、自動機は、上方に屈曲された電線50を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、上段側端子収容用開口14から上段の端子収容室11Uにインナー端子60を収容する(図8(h)参照)。
ここで、上段側端子収容用開口14が下段の端子収容室11Lのインナー端子60の端子挿入口13側となる一端面から対向する他端面を構成する前端壁10cまで内部にインナー端子60を収容可能に開放されている。
このため、電線50を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻すことによって、インナー端子60は、インナーハウジング10の上面側から上段側端子収容用開口14を介して容易に端子収容室11U内に収容される。
また、インナー端子60の相手端子接続部61が円筒状であるため、方向性を気にすることなく上段側端子収容用開口14から端子収容室11U内にインナー端子60を挿入することができる。
【0051】
次に、自動機は、インナーハウジング10にシールド端子20を取り付ける(図9図10参照)。
ここで、インナーハウジング10の外周がシールド端子本体21に覆われることによって、各上段側端子収容用開口14が塞がれる。
また、シールド圧着部22がシールド電線40の露出された編組41bに圧着される。
【0052】
その後、アウターハウジング30内にシールド端子20が取り付けられた状態のインナーハウジング10が組み込まれ、アウターハウジング30の電線引き出し口30aにホルダー35によってゴム栓36が固定されることによってシールドコネクタ1が完成される。
【0053】
本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、上段の端子収容室11Uに収容するインナー端子60が取り付けられた電線50を上方に屈曲させた状態で、下段の端子収容室11Lにインナーハウジング10の一端面の端子挿入口13からインナー端子60を電線50を略直線状にして収容することができ、下段の端子収容室11Lにインナー端子60を収容した後には、上方に屈曲された電線50を屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、上段側端子収容用開口14から上段の端子収容室11Uにインナー端子60を収容することができるので、電線50が被覆材41から露出された部分の長さが短くても複雑な工程を行うことなく、下段の端子収容室11Lに収容するインナー端子60が取り付けられた各電線50を直線状の状態でインナー端子60を対応する下段の端子収容室11Lに収容することができ、上段の端子収容室11Uに収容するインナー端子60が取り付けられた各電線50を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させるだけで、インナー端子60を対応する上段の端子収容室11Uに収容することができるので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0054】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、インナー端子60の相手端子接続部61が円筒状をなしているので、相手端子接続部61の外周方向の方向性を気にせず複数のインナー端子60を対応する端子収容室60に収容することができるので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0055】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタの組立方法は、電線屈曲工程にて、複数の電線50のうち、インナーハウジング10の上段の端子収容室11Uに収容されるインナー端子が取り付けられた電線50を上方に屈曲した状態で、下段端子収容工程にて上方に屈曲されず直線状の状態の電線50に取り付けられたインナー端子60を端子挿入口13から挿入することによって下段の端子収容室11Lに収容することができ、上段端子収容工程にて、電線屈曲工程にて上方に屈曲された電線50を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻しつつ、上段側端子収容用開口14から上段の端子収容室11Uにインナー端子60を収容することができるので、電線50が被覆材41から露出された部分の長さが短くても複雑な工程を行うことなく、上段の端子収容室11Uに収容するインナー端子60が取り付けられた各電線50を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させるだけで、複数のインナー端子60を対応する端子収容室に収容することができ、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0056】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタの組立方法は、上段端子取付工程にて、下段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60を取り付ける電線50を下方に屈曲させ、電線屈曲工程にて、上段の端子収容室11Lに収容されるインナー端子60が取り付けられた電線50を上方に屈曲させ、下段端子取付工程にて、下方に屈曲された電線50を直線状に戻し、上段端子収容工程にて、上方に屈曲された電線50を上方に屈曲された状態から屈曲されていない直線状の状態に戻すという、各電線50を同方向、かつ、1箇所のみ屈曲させる動作を繰り返すだけで、複数の電線50の端末部にインナー端子を取り付け、複数のインナー端子60を対応する端子収容室11にそれぞれ収容するという一連の動作を可能にしているので、結果的に、組立工程の自動化を容易に行うことができる。
【0057】
なお、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、インナーハウジング10が上下2段に4つの端子収容室11を有してなるものを例示したが、端子収容室11の数は4つに限らず、上下2段に設けられていれば、その他の数であっても構わない。
【0058】
また、本発明の実施例に係るシールドコネクタ1は、インナー端子60の相手端子接続部61が円筒状であるものを例示したが、これに限らず、その他の形状であっても構わない。例えば、相手端子接続部61が角筒形状であってもよい。
【0059】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 シールドコネクタ
10 インナーハウジング
10a 底壁
10b 側壁
10c 前端壁(他端面を構成する壁)
10d 隔壁
11、11L、11U 端子収容室
12 相手端子挿入口
13 端子挿入口
14 上段側端子収容用開口
15 端子保持部
15a 段差壁部
15b 曲面状凹部
20 シールド端子
21 シールド端子本体
22 シールド圧着部
22a バレル片
30 アウターハウジング
30a 電線引き出し口
31 フード部
32 シール部材保持収容部
33 ホルダーロック部
34 ロックアーム部
35 ホルダー
36 ゴム栓
40 シールド電線
41 被覆材
41a 金属箔(シールド材)
41b 編組(シールド材)
41c 絶縁被覆材(絶縁材)
50 電線
51 導体部
52 絶縁被覆材
60 インナー端子
61 相手端子接続部
62 圧着部
63 繋ぎ部
100 車載カメラ
110 接続相手コネクタ
120 コネクタ部
121 被ロック部
130 カメラ収容部
131 部品取付部
132 カメラカバー部
140 パッキン
200 加締装置
210 クリンパ
220 アンビル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10