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特開2017-229068デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-229068(P2017-229068A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20171201BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20171201BHJP
【FI】
   H04W72/04 111
   H04W88/06
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-121977(P2017-121977)
(22)【出願日】2017年6月22日
(31)【優先権主張番号】62/354,090
(32)【優先日】2016年6月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/628,608
(32)【優先日】2017年6月20日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志祥
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB04
5K067BB21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うための装置及び方法を提供する。
【解決手段】デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う通信装置は、命令を記憶するための記憶装置と、記憶装置に結合された処理回路とを含む。処理回路は、記憶装置に記憶された命令を実行するように構成される。第1無線アクセス技術(RAT)を介してネットワークに接続し、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2単独アグリゲーション能力のうちの少なくも1つとをネットワークに送信する。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を受信し、第2RAT構成に従って第2RATを介してネットワークに接続する。第1RATと第2RATとの両方を介してネットワークに接続した後、第1RATを介して第1データを、第2RATを介して第2データを受信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う通信装置であって、
命令を記憶するための記憶装置であって、該命令は、
第1無線アクセス技術(RAT)を介してネットワークに接続するステップと、
前記ネットワークに接続するとき、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2単独アグリゲーション能力のうちの少なくも1つとを前記ネットワークに送信するステップと、
「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を前記ネットワークから受信するステップと、
前記第1RATを介して前記ネットワークに接続しつつ、前記第2RAT構成に従って第2RATを介して前記ネットワークに接続するステップと、
前記第1RATと前記第2RATとの両方を介して前記ネットワークに接続した後、前記第1RATを介して第1データを、前記第2RATを介して第2データを受信するステップとを含む、記憶装置と、
前記記憶装置に結合され、前記記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されている処理回路と、を含む通信装置。
【請求項2】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記通信装置によってサポートされる「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせを示し、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第1キャリアの第1の数と、前記第2RATの少なくとも1つの第2キャリアの第2の数とのうちの少なくとも1つと、前記第1RAT単独アグリゲーション能力は、前記通信装置によってサポートされる第1RAT単独アグリゲーション組み合わせを示し、前記第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第3キャリアの第3の数を示す、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第1キャリアのための少なくとも1つの第1バンドと少なくとも1つの第1バンド幅と、前記第2RATの少なくとも1つの第2キャリアのための少なくとも1つの第2バンドと少なくとも1つの第2バンド幅とを示す、請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第1RATのための多入力多出力(MIMO)層の第1の最大数を示すとともに、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第2RATのためのMIMO層の第2の最大数を示す、請求項2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第2RATのための少なくとも1つの第1ビームフォーミング能力を示す、請求項2に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第2RAT単独アグリゲーション能力は、前記通信装置によってサポートされる第2RAT単独アグリゲーション組み合わせを示し、前記第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、前記第2RATの少なくとも1つの第4キャリアの第4の数を示すとともに、前記第2RATの少なくとも1つの第4キャリアのための少なくとも1つの第4バンド及び少なくとも1つの第4バンド幅を示す、請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2RAT単独アグリゲーション能力は、前記第2RAT単独アグリゲーション組み合わせのための少なくとも1つの第2ビームフォーミング能力を示す、請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うためのネットワークであって、
命令を記憶するための記憶装置であって、該命令は、
第1無線アクセス技術(RAT)を介して通信装置に接続するステップと、
前記通信装置に接続するとき、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2単独アグリゲーション能力のうちの少なくも1つとを前記通信装置から受信するステップと、
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力に従って、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を前記通信装置に送信するステップと、
前記第2RAT構成の送信に応答して、第1RATを介して前記通信装置に接続しつつ、第2RATを介して前記通信装置に接続するステップと、
前記第1RATと前記第2RATとの両方を介して前記通信装置に接続した後、前記第1RATを介して第1データを、前記第2RATを介して第2データを前記通信装置に送信するステップとを含む、記憶装置と、
前記記憶装置に結合され、前記記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されている処理回路と、を含むネットワーク。
【請求項9】
前記通信装置に接続する命令は、
前記第2RAT構成を送信した後、又は前記通信装置が第2RAT構成を受信したことを確認するための確認を前記通信装置から受信した後に、前記第2RATを介して前記通信装置に送信を行うステップを含む、請求項8に記載のネットワーク。
【請求項10】
前記送信は、前記通信装置にランダムアクセスプリアンブルを送信することを要求し、前記送信は前記通信装置にプロトコルデータユニット(PDU)を送信することを要求し、前記送信は前記通信装置に時間リソース及び/又は周波数リソースを受信することを要求する、請求項8に記載のネットワーク。
【請求項11】
前記記憶装置の命令はさらに、
「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力に従って、前記第1RATを介して前記通信装置に「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成するための第1測定構成を送信するステップを含み、
前記第1測定構成は、前記第2RATの第1測定キャリア及び第1測定報告イベントを示す、請求項8に記載のネットワーク。
【請求項12】
前記記憶装置の命令はさらに、
前記通信装置に「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成するための第2測定構成を送信するステップを含み、
前記第2測定構成は、前記第2RATの第2測定キャリア及び第2測定報告イベントを示す、請求項8に記載のネットワーク。
【請求項13】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記通信装置によってサポートされる「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせを示し、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第1キャリアの第1の数と、前記第2RATの少なくとも1つの第2キャリアの第2の数とのうちの少なくとも1つを示し、第1RAT単独アグリゲーション能力は、前記通信装置によってサポートされる第1RAT単独アグリゲーション組み合わせを示し、前記第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第3キャリアの第3の数を示す、請求項8に記載のネットワーク。
【請求項14】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、前記第1RATの少なくとも1つの第1キャリアのための少なくとも1つの第1バンド及び少なくとも1つの第1バンド幅と、第2RATの少なくとも1つの第2キャリアのための少なくとも1つの第2バンド及び少なくとも1つの第2バンド幅とを示す、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項15】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第1RATのためのMIMO層の第1の最大数を示すとともに、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第2RATのためのMIMO層の第2の最大数を示す、請求項13に記載のネットワーク。
【請求項16】
前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、前記「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける前記第2RATのための少なくとも1つの第1ビームフォーミング能力を示す、請求項13に記載のネットワーク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムで使用される装置及び方法に関連し、より詳細には、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う装置及び方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
キャリアアグリゲーション(CA)、デュアルコネクティビティ(DC)、ライセンスアシストアクセス等の高度な技術を使用することにより、ピークデータレート及びスループットを増加させるために、ロングタームエボリューション(LTE)システムが継続的に進化している。
【0003】
第5世代(5G)動作シナリオでは、UEは、LTE通信用の第1キャリアを介したeNBへの接続と、5G通信用の第2キャリアを介した5G基地局への接続を同時に行うことがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TSG-RAN WG2 #97bis Tdoc R2-1702680 [Spokane、USA、3rd-7th April 2017] Agenda item:10.2.2.4 Title:UE capability coordination for LTE-NR Dual Connectivity
【発明の概要】
【0005】
このため、本発明は、上述の問題を解決するため、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う通信装置を提供する。
【0006】
デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱う通信装置であって、命令を記憶するための記憶装置と、記憶装置に結合されている処理回路とを含む。処理回路は、記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されている。命令は、第1無線アクセス技術(RAT)を介してネットワークに接続するステップと、ネットワークに接続するとき、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2単独アグリゲーション能力のうちの少なくとも1つとをネットワークに送信するステップと、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を前記ネットワークから受信するステップと、第1RATを介して前記ネットワークに接続しつつ、前記第2RAT構成に従って第2RATを介してネットワークに接続するステップと、第1RATと第2RATとの両方を介してネットワークに接続した後、第1RATを介して第1データを、第2RATを介して第2データを受信するステップと、を含む。
【0007】
デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うためのネットワークであって、命令を記憶するための記憶装置と、記憶装置に結合されている処理回路とを含む。処理回路は記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されている。命令は、第1無線アクセス技術(RAT)を介して通信装置に接続するステップと、通信装置に接続するとき、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2単独アグリゲーション能力のうちの少なくも1つとを通信装置から受信するステップと、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力を受信した後、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を通信装置に送信するステップと、第2RAT構成の送信に応答して、第1RATを介して通信装置に接続しつつ、第2RATを介して通信装置に接続するステップと、第1RATと第2RATとの両方を介して通信装置に接続した後、第1RATを介して第1データを、第2RATを介して第2データを通信装置に送信するステップと、を含む。
【0008】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、様々な図表及び図面に図示される、次の発明の実施するための好ましい形態を読むことにより、当業者には疑いなく明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一例による無線通信システムの概略図である。
図2図2は、本発明の一例による通信装置の概略図である。
図3図3は、本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
図4図4は、本発明の一例によるLTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせの表である。
図5図5は、本発明の一例によるLTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせの表である。
図6図6は、本発明の一例によるLTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせの表である。
図7図7は、本発明の一例によるLTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせの表である。
図8図8は、本発明の一例によるプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一例による無線通信システム10の概略図である。無線通信システム10は、概して、ネットワークと複数の通信装置とから構成されている。ネットワーク及び通信装置は、ライセンスされた及び/又はライセンスされていないバンドの1つ以上のキャリアを介して、互いに通信することができる。
【0011】
図1において、ネットワーク及び通信装置は、無線通信システム10の構造を示すのに簡潔に利用される。ネットワークは、少なくとも1つのエボルブドノードB(eNB)を含むエボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)を含むことができる。ネットワークは、直交周波数分割多重(OFDM)及び/又は非OFDM(例えば、フィルターOFDM(F−OFDM:filtered-OFDM)、一般化周波数分割多重(GFDM:Generalized Frequency Division Multiplexing)、ユニバーサルフィルターマルチキャリア(UFMC:Universal Filtered Multi-Carrier)又はフィルターバックマルチキャリア(FBMC:Filter Back Multi-Carrier))と、1msより短い送信時間間隔(TTI)(例えば、100又は200マイクロ秒)と、を採用する少なくとも1つの第5世代(5G) BSを含む5G無線アクセスネットワークを含む。一般に、BSは、eNB及び5G BSのいずれかを示すために使用されることもできる。ネットワークは、BSに接続するコアネットワークを含むことができる。
【0012】
通信装置は、ユーザ機器(UE)、マシンタイプコミュニケーション(MTC:Machine Type Communication)デバイス、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍、ポータブルコンピュータシステム、車両、又は航空機とすることができる。さらに、ネットワーク及び通信装置は、方向(すなわち、送信方向)に従って、送信機又は受信機と見なされることができる。例えば、アップリンク(UL)の場合、通信装置が送信機でネットワークが受信機であり、ダウンリンク(DL)の場合、ネットワークが送信機であり通信装置が受信機である。
【0013】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、5G(又は、新しい無線、NRと呼ばれる)通信について議論している。5G通信は、LTEと同様にキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)をサポートする。5G UEは、その5G CA能力(CA capability)及び/又は5G DC能力(DC capability)を5G BSに示すことができる。LTE UEは、そのLTE CA能力及び/又はDC能力をeNBに示すことができる。CA能力及び/又はDC能力は、アグリゲートされるキャリアの数がUEによってサポートされることを示す。
【0014】
LTE及び5Gインターワーキングシナリオ(すなわち、デュアルセルラーシステムアグリゲーション)において、UEは、LTE通信用の第1キャリアを介したLTE eNBへの接続と、5G通信用の第2キャリアを介した5G BSへの接続を同時に行うことができる。別のLTE及び5Gインターワーキングシナリオでは、UEは、LTE通信用の第1キャリア及び5G通信用の第2キャリア(例えば、イントラ−BS CA)を介して、LTE及び5G通信の両方が可能なBSに同時に接続することができる。第1キャリア及び第2キャリアのそれぞれは、ライセンスされたスペクトル又はライセンスされていないスペクトルに属することができる。しかし、UEがLTE eNB及び/又は5G BSと接続する能力をどのように示すことができるかは依然として未知である。したがって、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを処理することは、解決すべき重要な問題である。
【0015】
例えば、UEは、そのLTE CA/DC(すなわち、CA又はDC)能力で最大4つのダウンリンク(DL)LTEコンポーネントキャリア(CC)のアグリゲーションが可能であり、 その5G CA/DC能力で最大4つのDL 5G CCが可能であることをBSに示す。BSは、UEがLTE−5G CA又はDCにおいて、4つのDL LTE CC及び4つのDL 5G CCのアグリゲーションをサポートすると考えることができるが、UEがこのアグリゲーションを実行できない可能性がある。
【0016】
図2は、本発明の例による通信装置20の概略図である。通信装置20は、図1に示す通信装置又はネットワークとすることができるが、これに限定されない。通信装置20は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)等の処理回路200、記憶装置210及び通信インタフェース装置220を含むことができる。記憶装置210は、処理回路200によりアクセスされ、実行されるプログラムコード214を記憶することができる任意のデータ記憶装置とすることができる。記憶装置210の例は、非限定的に、加入者識別モジュール(SIM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、光学データ記憶装置、不揮発性記憶装置、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体(例えば、有形媒体)等を含む。通信インタフェース装置220は、好ましくは、トランシーバであり、処理回路200の処理結果に従って、信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために使用される。
【0017】
以下の実施形態では、実施形態の図示を簡潔にするために、図1の通信装置を表すためにUEを使用する。
【0018】
図3は、本発明の例によるプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うために、UEにおいて利用されることができる。プロセス30は、以下のステップを含む。
【0019】
ステップ300:開始する。
【0020】
ステップ302:第1RATを介してネットワークに接続する。
【0021】
ステップ304:ネットワークに接続するときに、「第1RAT−第2RAT(First RAT-Second RAT)」結合(joint)アグリゲーション能力と、第1RAT単独(First RAT sole)アグリゲーション能力及び第2RAT単独(Second RAT sole)アグリゲーション能力のうちの少なくとも1つとをネットワークに送信する。
【0022】
ステップ306:ネットワークから「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を受信する。
【0023】
ステップ308:第1RATを介してネットワークに接続しつつ(while)、第2RAT構成に従って第2RATを介してネットワークに接続する。
【0024】
ステップ310:第1RAT及び第2RATの両方を介してネットワークに接続した後、第1RATを介して第1データを、及び第2RATを介して第2データを受信する。
【0025】
ステップ312:終了する。
【0026】
プロセス30によれば、UEは、第1RATを介してネットワーク(例えば、ネットワークの第1BS)に接続する。UEがネットワークに接続すると、UEは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2RAT単独アグリゲーション能力のうちの少なくとも1つとをネットワークに送信する。次いで、UEは、ネットワークから「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を受信する。UEは、第1RATを介してネットワークに接続しつつ、第2RAT構成に従って第2RAT(例えば、ネットワークの第2BS)を介してネットワークに接続する。UEは、第1RAT及び第2RATの両方を介してネットワークに接続した後(すなわち、接続したとき、又は接続している間に)、第1RATを介して(例えば、第1BSから)第1データを、及び第2RATを介して(例えば、第2BSから)第2データを受信する。言い換えると、UEは、アグリゲーション能力がネットワークに示されているので、第1RATを介した第1データの受信と、第2RATを介した第2データの受信を同時に行うことができる。
【0027】
プロセス30の実現は、上記の説明に限定されない。以下の例は、プロセス30に適用されることができる。
【0028】
一例では、第1BSと第2BSは異なるBSである。UEは、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2RAT単独アグリゲーション能力のうちの1つ又は両方を送信することができる。一例では、UEが第1RATでのアグリゲーションをサポートするが、第2RATでのアグリゲーションをサポートしない場合、UEは第1RAT単独アグリゲーション能力を送信するが、第2RAT単独アグリゲーション能力は送信しない。
【0029】
一例では、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、UEによってサポートされる「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせを示すことができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションの場合にUEが送受信を同時に行うことができる、第1RATの第1キャリアの第1の数及び第2RATの第2キャリアの第2の数を示すことができる。一例では、第1RAT単独アグリゲーション能力は、UEによってサポートされる第1RAT単独アグリゲーション組み合わせを示す。第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、第1RAT単独アグリゲーションの場合にUEが送受信を同時に行うことができる第1RATの第3キャリアの第3の数を示す。一例では、第2RAT単独アグリゲーション能力は、UEによってサポートされる第2RAT単独アグリゲーション組み合わせを示す。第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、第2RAT単独アグリゲーションの場合にUEが送受信を同時に行うことができる第2RATの第4キャリアの第4の数を示す。このように、UEは、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2RAT単独アグリゲーション能力の他に、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力を柔軟に示すことができる。「キャリア」は、少なくとも1つのキャリアを意味する。
【0030】
第1キャリア及び第3キャリアは、同じキャリアを有することができる。第2キャリア及び第4キャリアは、同じキャリアを有することができる。一例では、第1の数は第3の数以下であり、第2の数は第4の数以下である。例えば、第1の数は第3の数より少なく、第2の数は第4の数よりも小さい。なぜなら、UE内の少なくとも1つのコンポーネント(例えば、無線周波数(RF)トランシーバ)がLTE通信及び5G通信に共有されるためである。一例では、第1の数と第2の数の和は、第3の数と第4の数の和以下とすることができる。例えば、第1の数と第2の数との和は、第3の数と第4の数との和よりも小さい。なぜなら、UE内の少なくとも1つのコンポーネント(例えば、RFトランシーバ)がLTE通信及び5G通信に共有されるためである。
【0031】
一例では、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、第1RATの第1キャリアのための第1バンド及び第1バンド幅を示し、第2RATの第2キャリアのための第2バンド及び第2バンド幅を示す。第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、第1RATの第3キャリアのための第3バンド及び第3バンド幅を示すことができる。第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、第2RATの第4キャリアのための第4バンド及び第4バンド幅を示すことができる。一例では、UEは、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせ又は第2RAT単独アグリゲーション組み合わせにおけるバンド内のコンポーネントキャリア(CC)の第1最大バンド幅を示し、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおけるバンド内のCCの第2最大バンド幅を示す。第1最大バンド幅は、第2最大バンド幅以上とすることができる。「バンド」は、少なくとも1つのバンドを意味する。「バンド幅」は、少なくとも1つのバンド幅を意味する。
【0032】
一例では、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせのための多入力多出力(MIMO)層の第1の最大数を示す。第1RAT単独アグリゲーション能力は、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせのための(例えば、第1RATの第3キャリアのための)MIMO層の第2の最大数を示すことができる。第2RAT単独アグリゲーション能力は、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせのための(例えば、第2RATの第4キャリアのための)MIMO層の第3の最大数を示すことができる。第1の最大数は、第2の最大数、第3の最大数又は、第2の最大数と第3の最大数うちの最小値以下とすることができる。
【0033】
一例では、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける第1RATのための(例えば、第1RATの第1キャリアのための)MIMO層の第4の最大数を示し、「第1RAT−第2RAT結合」アグリゲーション組み合わせにおける第2RATのための(例えば、第2RATの第2キャリアのための)MIMO層の第5の最大数を示す。第4の最大数は、第2の最大数以下とすることができ、第5の最大数は、第3の最大数以下とすることができる。
【0034】
一例では、ネットワークは、上述したように、対応するMIMO層の最大数に従って、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション、第1RAT単独アグリゲーション又は第2RAT単独アグリゲーションのためのMIMO動作を構成することができる。
【0035】
一例では、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせにおける第2RATのための(例えば、第2RATの第2キャリアのための)少なくとも1つの第1ビームフォーミング能力(beamforming capability)を示す。第2RAT単独アグリゲーション能力は、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせのための(例えば、第2RATの第4キャリアのための)少なくとも1つの第2ビームフォーミング能力を示すことができる。第1RAT単独アグリゲーション能力は、(例えば、第1RATの第3キャリアのための)少なくとも1つの第3ビームフォーミング能力を示しても、示さなくてもよい。ネットワークが「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせに従って「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成するとき、ネットワークは、少なくとも1つの第1ビームフォーミング能力に従って第1ビームフォーミング動作を構成することができる。ネットワークが第2RAT単独アグリゲーション組み合わせに従って第2RAT単独アグリゲーションを構成するとき、ネットワークは、少なくとも1つの第2ビームフォーミング能力に従って第2ビームフォーミング動作を構成することができる。少なくとも1つの第1ビームフォーミング能力は、少なくとも1つの第2ビームフォーミング能力と同じであっても、異なっていてもよい。
【0036】
一例では、第1RATはLTEであり、第2RATは5Gである。第1RAT単独アグリゲーション能力は、LTE CA又はDC(CA/DC)能力とすることができ、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。第2RAT単独アグリゲーション能力は、5G CA/DC能力とすることができ、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、5G CA/DCバンド組み合わせとすることができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、LTE−5G結合CA/DC能力とすることができ、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、LTE−5G CA/DCバンド組み合わせとすることができる。一例では、第1RATは5Gであり、第2RATはLTEである。第1RAT単独アグリゲーション能力は、5G CA/DC能力とすることができ、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、5G CA/DCバンド組み合わせとすることができる。第2RAT単独アグリゲーション能力は、LTE CA/DC能力とすることができ、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、5G−LTE結合CA/DC能力であり、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、5G−LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。LTE−5G結合CA/DC能力は、5G−LTE結合CA/DC能力と同じであっても、異なっていてもよい。LTE CCは、1.4、3、5、10、15又は20MHzのバンド幅を有することができる。5G CCは、LTE CCのバンド幅と同じバンド幅、又はLTE CCのバンド幅と異なるバンド幅を有することができる。一例では、5G CCは、40、60、80又は100MHzのバンド幅を有することができる。
【0037】
一例では、第1RATは高速パケットアクセス(HSPA)であり、第2RATはLTEである。第1RAT単独アグリゲーション能力はHSPA CA能力であり、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、デュアルセル高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、3キャリア(3C)HSDPA、4キャリア(4C)HSDPA又は8キャリアHSDPAのサポートを示すHSDPA CA組み合わせとすることができる。第2RAT単独アグリゲーション能力は、LTE CA/DC能力とすることができ、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、HSPA−LTE CA/DC能力とすることができ、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、HSPA−LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。一例では、第1RATはLTEとすることができ、第2RATはHSPAとすることができる。第1RAT単独アグリゲーション能力は、LTE CA/DC能力とすることができ、第1RAT単独アグリゲーション組み合わせは、LTE CA/DCバンド組み合わせとすることができる。第2RAT単独アグリゲーション能力は、HSPA CA能力とすることができ、第2RAT単独アグリゲーション組み合わせは、HSPA CA組み合わせとすることができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、LTE−HSPA CA/DC能力とすることができ、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせは、LTE−HSPA CA/DCバンド組み合わせとすることができる。HSPAキャリアバンド幅は5MHzとすることができる。
【0038】
図4は、本発明の例による、LTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせのテーブル40である。UEは、LTE CA/DCにおいて最大4つのLTE CCをサポートする。例えば、LTE CA/DCバンド組み合わせCA_1B_7A_28A及びDC_1B_7A_28Aは、LTE CA及びLTE DCが、3つのバンド(バンド1、バンド7及びバンド28)に割り当てられる4つのLTE CC(「A」は20MHzのバンド幅、すなわち、1つのLTE CCを示し、「B」は40MHzのバンド幅、すなわち、2つのLTE CCを示す)を含むことを示す。UEは5G CA/DCをサポートしていない。UEは、LTE−5G結合CA/DCにおいて、最大2つのLTE CCと最大1つの5G CCをサポートする。例えば、LTE−5G CA/DCバンド組み合わせCA_LTE_7A_28A_5G_1J及びDC_LTE_7A_28A_5G_1Jは、LTE−5G CA及びLTE−5G DCが、2つのバンド(バンド7及びバンド28)に割り当てられる2つのLTE CC(「A」は20MHzのバンド幅、すなわち、1つのLTE CCを示す)及び1つのバンド(バンド1)に割り当てられる1つの5G CC(「J」は40MHzのバンド幅、すなわち、1つの5G CCを示す)含むことを示す。従って、LTE CA/DC能力は4つのLTE CCを示し、LTE−5G CA/DC能力は2つのLTE CC及び1つの5G CCを示す。要するに、LTE CA/DC能力はLTE CA/DCバンド組み合わせを示し、LTE−5G CA/DC能力はLTE−5G CA/DCバンド組み合わせを示す。
【0039】
図5は、本発明の例による、LTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせのテーブル50である。UEは、LTE CA/DCにおいて最大4つのLTE CCをサポートする。例えば、LTE CA/DCバンド組み合わせCA_1A_3A_7A_28A及びDC_1A_3A_7A_28Aは、LTE CA及びLTE DCが、4つのバンド(バンド1、バンド3、バンド7及びバンド28)に割り当てられる4つのLTE CC(「A」は20MHzのバンド幅、すなわち、1つのLTE CCを示す)を含むことを示す。UEは、5G CA/DCにおいて最大2つの5G CCをサポートする。例えば、5G CA/DC組み合わせCA_93K_100K及びDC_93K_100Kは、5G CA及び5G DCが、2つのバンド(バンド93及びバンド100)に割り当てられる2つの5G CC(「K」は100MHzのバンド幅、すなわち、1つの5G CCを示す)を含むことを示す。UEは、5G−LTE結合CA/DCにおいて最大4つのLTE CCと最大1つの5G CCをサポートする。例えば、LTE−5G CA/DCバンド組み合わせCA_LTE_1A_3A_7A_28A_5G_100K及びDC_LTE_1A_3A_7A_28A_5G_100Kは、LTE−5G CA及びLTE−5G DCが、4つのバンド(バンド1、バンド3、バンド7及びバンド28)に割り当てられる4つのLTE CC(「A」は20MHzのバンド幅、すなわち、1つのLTE CCを示す)及び1つのバンド(バンド100)における1つの5G CC(「K」は100MHzのバンド幅、すなわち、1つの5G CCを示す)を含むことを示す。従って、LTE CA/DC能力は4つのLTE CCを示し、5G CA/DC能力は2つの5G CCを示し、LTE−5G CA/DC能力は4つのLTE CC及び1つの5G CCを示す。要するに、LTE CA/DC能力はLTE CA/DCバンド組み合わせを示し、5G CA/DC能力は5G CA/DCバンド組み合わせを示し、LTE−5G CA/DC能力はLTE−5G CA/DCバンド組み合わせを示す。
【0040】
図6は、本発明の例による、LTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせのテーブル60である。UEは、LTE CA/DCにおいて最大10のLTE CCをサポートする。例えば、LTE CA/DCバンド組み合わせCA_1E_28E及びDC_1E_28Eは、LTE CA及びLTE DCが、2つのバンド(バンド1及びバンド28)に割り当てられる10のLTE CC(「E」は100MHzのバンド幅、すなわち、5つのLTE CCを示す)を含むことを示す。UEは、5G CA/DCにおいて最大2つの5G CCをサポートする。例えば、5G CA/DC組み合わせCA_93K_100K及びDC_93K_100Kは、5G CA及び5G DCが、2つのバンド(バンド93及びバンド100)に割り当てられる2つの5G CC(「K」は100MHzのバンド幅、すなわち、1つの5G CCを示す)を含むことを示す。UEは、5G−LTE結合CA/DCにおいて最大5つのLTE CCと最大1つの5G CCをサポートする。例えば、LTE−5G CA/DCバンド組み合わせCA_LTE_1E_5G_100K及びDC_LTE_1E_5G_100Kは、LTE−5G CA及びLTE−5G DCが、1つのバンド(バンド1)に割り当てられる5つのLTE CC及び1つのバンド(バンド100)に割り当てられる1つの5G CCを含むことを示す。従って、LTE CA/DC能力は10のLTE CCを示し、5G CA/DC能力は2つの5G CCを示し、LTE−5G CA/DC能力は5つのLTE CC及び1つの5G CCを示す。要するに、LTE CA/DC能力はLTE CA/DCバンド組み合わせを示し、5G CA/DC能力は5G CA/DCバンド組み合わせを示し、LTE−5G CA/DC能力はLTE−5G CA/DCをバンド組み合わせを示す。
【0041】
図7は、本発明の例による、LTE CA/DCバンド組み合わせ、5G CA/DCバンド組み合わせ及びLTE−5G CA/DCバンド組み合わせのテーブル70である。UEは、LTE CA/DCにおいて最大10のLTE CCをサポートする。例えば、LTE CA/DCバンド組み合わせCA_1E_28E及びDC_1E_28Eは、LTE CA及びLTE DCが、2つのバンド(バンド1及びバンド28)に割り当てられる10のLTE CC(「E」は100MHzのバンド幅、すなわち、5つのLTE CCを示す)を含むことを示す。UEは、5G CA/DCにおいて最大10の5G CCをサポートする。例えば、5G CA/DC組み合わせCA_1E_28E及びDC_1E_28Eは、5G CA及び5G DCが、2つのバンド(バンド1及びバンド28)に割り当てられる5つの5G CC(「E」は100MHzのバンド幅、すなわち、5つの5G CCを含む)を含むことを示す。UEは、5G−LTE結合CA/DCにおいて最大5つのLTE CCと最大5つの5G CCをサポートする。例えば、LTE−5G CA/DCバンド組み合わせCA_LTE_28E_5G_1E及びDC_ LTE_28E_5G_1Eは、LTE−5G CA及びLTE−5G DCが、1つのバンド(バンド28)に割り当てられる5つのLTE CCと、1つのバンド(バンド1)に割り当てられる5つの5G CCを含むことを示す。したがって、LTE CA/DC能力は10のLTE CCを示し、5G CA/DC能力は10の5G CCを示し、LTE−5G CA/DC能力は5つのLTE CC及び5つの5G CCを示す。要するに、LTE CA/DC能力はLTE CA/DCバンド組み合わせを示し、5G CA/DC能力は5G CA/DCバンド組み合わせを示し、LTE−5G CA/DC能力はLTE−5G CA/DCバンド組み合わせを示す。
【0042】
図8は、本発明の例による、プロセス80のフローチャートである。プロセス80は、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うために、ネットワークで利用されることができる。プロセス80は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ800:開始する。
【0044】
ステップ802:第1RATを介してUEに接続する。
【0045】
ステップ804:UEに接続するときに、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2RAT単独アグリゲーション能力のうちの少なくとも1つとをUEから受信する。
【0046】
ステップ806:「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力に従って「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成を送信する。
【0047】
ステップ808:第2RAT能力を送信することに応答して、第1RATを介してUEに接続しつつ、第2RATを介してUEに接続する。
【0048】
ステップ810:第1RAT及び第RATの両方を介してUEに接続した後、第1RATを介して第1データを、及び第2RATを介して第2データを送信する。
【0049】
ステップ812:終了する。
【0050】
プロセス80によれば、ネットワーク(例えば、第1BS及び第2BSを含む)は、第1RATを介してUEに接続する。ネットワークがUEに接続すると、ネットワークは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力と、第1RAT単独アグリゲーション能力及び第2RAT単独アグリゲーション能力のうちの少なくとも1つとをUEから受信する。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力に従って、ネットワークは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成をUEに送信する。次いで、ネットワークは、第2RAT構成を送信することに応答して、第1RATを介して(例えば、第1BSによって)UEに接続しつつ、第2RATを介して(例えば、第2BSによって)UEに接続する。ネットワークは、第1RAT及び第2RATの両方を介してUEに接続した後(すなわち、接続したとき、又は接続している間に)、第1RATを介して(例えば、第1BSによって)第1データを送信し、第2RATを介して(例えば、第2BSによって)第2データを送信する。
【0051】
一例では、第1BSは、UEから「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力を受信する。上述したように、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力は、第1RAT能力(例えば、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションにおける第1RATの第1キャリアの第1の数)と第2RAT能力(「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションにおける第2RATの第2キャリアの第2の数)を含むことができる。「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションの準備において、第1BSは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力を第2BSに転送することができる。あるいは、第1BSは、第2RAT能力を第2BSに転送することができるが、第1RAT能力を転送しない。次いで、第2BSは、第2RAT能力に従って(又は、考慮して)第2RAT構成を生成し、第2RAT構成を第1BSに送信することができる。第1BSは、第2RAT構成を受信すると、第2RAT構成をUEに送信することができる。UEと第2BSは、第2RAT構成に従って互いに接続する。
【0052】
一例では、第1BSは、UEが第2RAT単独アグリゲーション能力を第2BSに送信する場合、第2RAT単独アグリゲーション能力を第2BSに転送することができる。第2BSは、第1BSからハンドオーバーコマンドを受信したとき、第2RAT単独アグリゲーション能力に従ってハンドオーバーコマンドを生成することができる。
【0053】
プロセス80の実現は、上記の説明に限定されない。UEに関する前述の例は、ネットワークの対応する動作を示唆することができる。以下の例は、プロセス80に適用されることができる。
【0054】
一例では、第1BS及び第2BSは、異なるBSとすることができる。一例では、ネットワークは、UEから第1BSを介して第3データを受信し、UEから第2BSを介して第4データを受信することができる。
【0055】
UEに接続する一例では、ネットワークは、第2RAT構成を送信した後、又はUEが第2RAT構成を受信したことを確認するための確認をUEから受信した後、第2RATを介してUEに送信を行う。例えば、送信は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するようにUEに要求することができる。ネットワークがランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を受信した後、ネットワークは、第2RATを介してUEにタイミングアドバンス(timing advance)を含むランダムアクセス応答を送信する。例えば、送信は、UEにプロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)を送信するように要求することができる。それゆえ、UEは、送信に応答して、PDUをネットワークに送信することができる。例えば、送信は、UEに時間リソース及び/又は周波数リソースを受信するように要求することができる。例えば、送信はPDUを含むことができる。
【0056】
UEに接続する一例では、ネットワークは、UEから第2RATを介して送信を受信する。UEは、第2RAT構成に応答して、第2RATを介して送信を送信することができる。例えば、送信は、ランダムアクセスプリアンブル、スケジューリング要求、又はPDUを含むことができる。
【0057】
一例では、ネットワークは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション能力を受信した後(例えば、それに従って、又はそれに応答して)、第1RATを介してUEに「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成(又は、再構成)するための第1測定構成を送信する。第1測定構成は、第2RATの第1測定キャリア及び第1測定報告イベント(例えば、第2RAT隣接セルが閾値より良くなる)を示すことができる。第1測定キャリアは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーション組み合わせの第2キャリアに属することができる。一例では、ネットワークは、第1測定キャリアの信号が良好であることを示す第1測定結果をUEから受信した後(例えば、それに従って、又はそれに応答して)、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションを構成する第2RAT構成をUEに送信する。第2RAT構成は、第1測定キャリア上の第2RAT(例えば、第2RATのセル)を介してネットワークに接続するようにUEを構成することができる。この場合、第1測定キャリアは第2RATのサービングキャリアになり、セルはUEのための第2RATのサービングセルになる。第1測定報告イベントが発生したことをUEが検出すると、UEは、第1RATを介してネットワークに第1測定結果を送信することができる。
【0058】
一例では、ネットワークは、「第1RAT−第2RAT」結合アグリゲーションをUEに構成するための第2測定構成をUEに送信する。第2測定構成は、第2RATの第2測定キャリア及び第2測定報告イベント(例えば、第2RATの隣接セルが第2RATのサービングセルよりも良好にオフセットされる、又は隣接セルが第2RATのサービングキャリアよりも良好にオフセットした)を示すことができる。UEは、第2測定報告イベントが発生したことを検出すると、第1RAT又は第2RATを介してネットワークに第2測定報告結果を送信することができる。ネットワークは、第1RATに接続しつつ、第2RATの隣接セルを接続するためにUEを構成する第3RAT構成を送信することができる(すなわち、隣接セルがUEための新しいサービングセルになる)。第3RAT構成は、第2RATのサービングセルを解放するようにUEを構成することができる。
【0059】
当業者であれば、上述の説明及び例の組み合わせ、修正及び/又は変更を容易になすことができるはずである。上記の説明、ステップ及び/又は提案したステップを含むプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置とコンピュータ命令との組み合わせで、ハードウェア装置上に読み取り専用ソフトウェアとして存在するデータとして知られる)、電子システム又はそれらの組み合わせとし得る手段によって実現されることができる。手段の例は、通信装置20とすることができる。上記のプロセス及び例のいずれも、プログラムコード214にコンパイルされることができる。
【0060】
要約すると、本発明は、デュアルセルラーシステムアグリゲーションを扱うための装置及び方法を提供する。本発明によれば、UE及び/又はネットワークは、デュアルセルラーシステムアグリゲーションの正確な結合能力を得ることができる。このように、当該技術分野の問題は解決される。
【0061】
当業者であれば、本装置及び本方法の多様な修正及び変更が発明の教示を保持しながらなされ得ることに容易に気づくだろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ制限されるものとして解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】
2017229068000001.pdf