【解決手段】洗濯機の操作部3と制御手段4と蓋ロック機構5との間を電気的に接続し、操作部3と蓋ロック機構5との間を連動させ、操作部3における電源の投入操作、スタ−ト開始操作等の操作が行われている時には蓋ロック機構5により蓋1をロック状態にしてなり、一方、電源の切断操作、スタ−トからの停止操作等の操作が行われていない時には蓋ロック機構5による蓋1をロックしない状態にしてなる洗濯機。人検知センサ−を洗濯機に取付け警報を出力するようにしてもよく、両者を併用するとなおよい。
洗濯機の操作部と制御手段と蓋ロック機構との間を電気的に接続し、当該操作部と当該蓋ロック機構との間を連動させ、当該操作部における電源の投入操作、スタ−ト開始操作又はその他の操作部における選択された操作が行われている時には当該蓋ロック機構により蓋をロック状態にしてなり、一方、電源の切断操作、スタ−トからの停止操作又はその他の操作部における選択された操作が行われていない時には当該蓋ロック機構による蓋をロックしない状態にしてなることを特徴とする蓋から洗濯機の内部への侵入による事故を防止できるようにしてなる洗濯機。
子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、当該侵入を検知できる人検知センサ−を洗濯機に取付けると共に、操作部の操作パネルに、当該侵入があったことを知らせるアラ−ム音・音声、アラ−ム表示及び(又は)アラ−ムランプの点滅・点灯からなる警報を出力するようにしてなることを特徴とする蓋から洗濯機の内部への侵入による事故を防止できるようにしてなる洗濯機。
【実施例】
【0009】
実施例
本発明によるドラム式洗濯乾燥機W1は、
図1に示すように、洗濯機の操作部3と制御手段4と蓋ロック機構5との間を電気的に接続し、当該操作部3と当該蓋ロック機構5との間を連動させ、当該操作部3における電源の投入操作、スタ−ト開始操作又はその他の操作部3における選択された操作が行われている時には当該蓋ロック機構5により蓋をロック状態にしてなり、一方、電源の切断操作、スタ−トからの停止操作又はその他の操作部3における選択された操作が行われていない時には当該蓋ロック機構5による蓋をロックしない状態にしてなることを特徴とする。
【0010】
当該ドラム式洗濯乾燥機W1は、
図1に示すように、回転ドラム6を外槽内に回転自在に配設し、当該回転ドラム6の回転中心に回転軸7の一端を固定し、当該回転ドラム6を、モ−タ8で回転駆動するようになっている。
【0011】
機器本体の上部には、操作部3が設けられており、当該操作部3は、例えば、
図2に例示するような操作パネル300により構成され、当該操作パネル300は、例えば、一般に、機械式の操作ボタンである機械式ボタン及びタッチセンサを有するタッチセンサ式ボタンを有して構成されている。
当該機械式ボタン及びタッチセンサ式ボタンはそれぞれ複数設けられている。
当該機械式ボタンは、所謂タクトキ−であり、機械式接点スイッチ又はマグネットスイッチ等のスイッチ回路(図示せず)を有し、操作(押下)された場合にスイッチ回路をオン(接続)し、操作(押下)されていない場合にスイッチ回路をオフ(非接続)する。
当該スイッチ回路は、入出力インタ-フェイス(入力キ-回路)301に接続されており、機械式ボタンが操作された場合、入出力インタ-フェイス301に通知する。
タッチセンサ式ボタンは、例えば静電容量方式のタッチセンサを有してなる。当該タッチセンサは、静電容量の変化に基づいて、タッチセンサ式ボタンが操作されたか否かを判断する。タッチセンサも、入出力インタ-フェイス(入力キ−回路)301に接続されており、タッチセンサ式ボタンが操作された場合、入出力インタ−フェイス301に通知する。
当該操作部3の操作パネル300における機械式ボタン及びタッチセンサ式ボタンは、例えば、電源の投入操作をつかさどる電源入/切ボタン、スタ−ト・停止操作をつかさどるスタ−ト・停止ボタン、及び、その他の操作ボタンにより構成され、当該その他の操作ボタンの例には、コ-ス洗濯ボタン(運転内容を設定するためのボタン)、予約ボタンなどが挙げられ、蓋ロック開閉ボタン、チャイルドロックボタン等も設けられている。
操作パネル300には、操作補助のための表示、運転状態の表示等の各種の表示を行う表示領域3000が設けられている。当該表示領域3000の例には、水位を示す表示、行程を示す表示等がある。図示していないが、蓋がロックされている場合に表示される「ドアロック」の表示領域、又、洗いボタン、すすぎボタン、脱水ボタン及び乾燥ボタンの近傍に、それぞれの動作(運転内容)が選択されている場合に表示される「洗い」、「すすぎ」、「脱水」、「乾燥」の各表示領域もある。
【0012】
当該操作部3の下部には、当該入出力インタ-フェイス(入力キ-回路)301を介して制御手段4が設けられている。当該制御手段4には、当該入力キ-回路301を介してデ-タが送出されてくる、操作部3のボタンが操作された場合、入出力インタ-フェイス301に通知され、当該制御手段4のCPUには、当該入力キ-回路301を介して、当該操作部3のボタンが操作されたことを検知できる。
当該制御手段4は、CPU(Central Processing Unit)400、ROM(Read Only Memory)401、RAM(Random Access Memory)402及び入出力インタ−フェイス(I/O)403をバスで接続してなるコンピュ-タである。
当該制御手段4のCPUは、制御部4000と演算部4001とから構成されている。当該CPU400は、操作パネル300を介して操作された内容に従ってROM401に格納された制御プログラムを実行し、駆動回路9を介して、洗濯機W1のドラムモ-タ8、図示していないが給水弁、排水弁、送風ファン等に動作指令を与え、洗濯運転及び乾燥運転、更にはすすぎ運転及び脱水運転を実行する。又、次記する、蓋(扉)ロック機構5を作動させる。
【0013】
当該操作部3の下部には、蓋(扉)ロック機構5が設けられている。当該蓋(扉)ロック機構5の一例は、
図3に一例を示すように、ドア1を閉じたときに、ドア1のフック100が係合することで、ドアスイッチ101の摺動部材102を摺動移動させ、この摺動部材102の移動で、スイッチ手段(図示せず)を通電制御し、このスイッチ手段の通電動作によりソレノイド(図示せず)を動作させ、ソレノイドの動作によりフック100が外れない状態に保持手段(図示せず)により摺動部材102を保持して、蓋ロックを行うものである。
【0014】
図2に示すように、 蓋ロック機構5に関連して蓋ロック検知器10が設けられている。当該蓋ロック検知器10は、蓋(扉)ロック機構5により蓋が閉じられているか否かを検知し、蓋開閉状態の確認・検知に寄与する。
【0015】
図4に、本発明の一例フロ−チャ−ト図を示す。
洗濯前の水栓の開き、洗濯物の投入、洗剤投入等の準備作業(ステップS1)が整ったら、操作部3のスタ-トボタンを押し(ステップS2)、洗濯を開始(スタ-ト開始)するのであるが、洗濯中は蓋1が開かれないようにする為に、蓋ロック機構5により蓋1が閉じられているか否かを検知し(ステップS3)、蓋ロック機構5により蓋1が閉じられていないときには、蓋1を閉じ(ステップS4)、蓋1が閉じられていれば、洗濯を開始する(ステップS5)。洗濯終了で(ステップS6)、本体電源をOFF(切断)し(ステップS7)、蓋ロック機構5をOFFして、蓋ロックを開き(ステップS8)、蓋開閉状態を確認・検知(ステップS9)し、特に、蓋ロックがされていないのを確認・検知して蓋ロックがされていないた状態におき、蓋1から洗濯機内部への侵入が、仮にあっても、蓋1を開くことができるようにしておく。
上記のように、当該操作部3と当該蓋ロック機構5との間を連動させ、当該操作部3におけるスタ−トが行われていない時には当該蓋ロック機構5を作動させずに蓋1をロックしない状態にし、一方、同様に、当該操作部3と当該蓋ロック機構5との間を連動により、当該操作部3におけるスタ−トにより当該蓋ロック機構5を作動させ蓋1をロックするようにする。本発明では、当該スタ−ト操作と当該当該蓋ロック機構5との連動に加えて、電源の投入操作と当該蓋ロック機構5との連動を図り、更には、その他の操作例えば前記コ−スボタンと当該当該蓋ロック機構5との連動を図り、蓋1から洗濯機の内部への侵入による事故を防止できるようにする。
図示のように、本発明のフロ−は、(1)電源投入 蓋ロック(閉)に対して電源切断 蓋ロック解除(開)、(2)スタ−ト開始 蓋ロック(閉)に対して停止 蓋ロック解除(開)、又、例えば、(3)コ−ス選択 蓋ロック(閉)に対してコ−ス選択による洗濯終了 蓋ロック解除(開)の関係にある。
【0016】
上記した発明は、電気的な電源投入 蓋ロック(閉)に対して電源切断 蓋ロック解除(開)、スタ−ト開始 蓋ロック(閉)に対して停止 蓋ロック解除(開)、又、例えば、コ−ス選択 蓋ロック(閉)に対してコ−ス選択による洗濯終了 蓋ロック解除(開)との電源入・切断等と蓋ロック機構5との連動により、特別の装置を要しないで、蓋から洗濯機の内部への侵入による事故を少ない費用で確実性をもって少なくすることができる。
【0017】
次に、本発明の他の発明・実施態様について説明する。当該発明・実施態様は、上記と同様に、少ない費用で済み、前記した、親が、子供が夜間眠っているものとばかり思っていたところ、案に相違して、子供がいないと気づいて探したところ、既に、子供が洗濯機の内部に落ち込んでいて、慌てて各種の外部からの操作をして洗濯機内部から外部に引き上げても手遅れになる場合に、子供が洗濯機内部から操作しなくて済み、又、親が人為的な操作をしなくて済み、又、事故があったことを警報なりで知らせてくれるので早く事故に気づき、子供を助け上げることができるものである。
【0018】
図5は、こうした他の発明・実施態様を示し、縦型洗濯機W2に、子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、当該侵入を検知できる人検知センサ−を洗濯機に取付けると共に、操作部3の操作パネルに、当該侵入があったことを知らせるアラ−ム音・音声、アラ−ム表示及び(又は)アラ−ムランプの点滅・点灯からなる警報を出力するようにしてなることを特徴とする蓋から洗濯機の内部への侵入による事故を防止できるようにしてなる洗濯機を示したものである。
【0019】
図5には、当該人検知センサ−11を縦型洗濯機W2(洗濯機の水槽に水を溜めて、洗濯槽の底にある「パルセ−タ−(羽根)」を回転させることで渦巻き状の水流をつくり洗濯する方式の洗濯機)の蓋1の裏側に取付けた例を示す。
ここでは、当該人検知センサ−11を縦型洗濯機W2の蓋1の裏側に取付けた例を示してあるが、洗濯機の他の位置でもよい。
当該人検知センサ−(検知器)11は、子供等の人と洗濯物との区別ができる検知器であることが望ましい。特に、幼児は蓋から洗濯機内部へ侵入し易いので、幼児と洗濯物との区別がつくものが好ましい。
猫等の動物と洗濯物との区別ができるチャイルドセンサ−11であることも望ましい。
【0020】
図6に示すように、子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、チャイルドセンサ−11が反応し、検知し、人であるか否かが制御手段4で判別され、人であることが確認・認識されると、駆動回路10を経て、操作部3の操作パネル300の表示部3000に、当該侵入があったことを知らせる警報(アラ−ム)が出力されるようになっている。
【0021】
当該警報(アラ−ム)の例は、アラ−ム音、アラ−ム表示及び(又は)アラ−ムランプの点滅・点灯による。
図7は、当該アラ−ム機能の一部回路図の一例で、子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、チャイルドセンサ−11が反応し、検知し、人であるか否かが前記のように制御手段4で判別され、人であることが確認されると、前記駆動回路10における電磁力によって接点を開閉する継電器12のスイッチが入って、タイマ−回路13を作動させ、再生/録音回路14から再生のアラ−ム音(音声)が、操作部3のスピ−カSに送出されるようになっている。
又、
図6及び
図7に示すように、当該再生/録音回路14から操作部3の表示部3000に、上記のような文言のメッセ−ジMが出力されてアラ−ム表示が行われる。
同時に、当該再生/録音回路14から操作部3のランプLに、ランプ点滅・点灯の為のアラ−ム信号が出力されて、アラ−ムランプLが点滅又は点灯(例えば青色点滅又は点灯)するようになっている。
【0022】
図8は、当該再生/録音回路14の回路図の一例で、記憶素子(RAM)1400には、上記したような音声が記録されている。又、その旨のメッセ−ジ及びランプ点滅・点灯の為のアラ−ム信号が、当該記憶素子(RAM)1400に記録されている。
再生・録音機構から再生側の接点1403aにスィッチが入ると、電流が抵抗1401、パワ−アンプ1402、接点1403bに送られ、スピ−カSにて上記音声がアナウンスされる。
一方、当該音声の再生と同時に、当該記憶素子(RAM)1400に記録されたその旨のメッセ−ジ及びランプ点滅・点灯の為のアラ−ム信号が、当該記憶素子(RAM)1400から送出され、操作部3のディスプレイ3000に、上記のような文言のメッセ-ジMが出力されてアラ−ムメッセ-ジ表示が行われ、同時に、操作部3のランプLに、ランプ点滅・点灯の為のアラ−ム信号が出力されて、アラ−ムランプLが点滅又は点灯するようになっている。
【0023】
図9は、上記操作のタイミングチャ-ト図で、子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、チャイルドセンサ−11が反応し、検知し、人であるか否かが制御手段4で判別され、人であることが確認されると、駆動回路10を経て、アラ−ム音声の再生S、アラ−ム表示M、及びランプ点滅及び(又は)点灯Lの少なくとも一つが始まり、タイマ−回路13と連動して、何秒かのタイマ−回路13による制御で、当該アラ−ム音声の再生、アラ−ムメッセ−ジ表示、及びランプ点滅及び(又は)点灯の少なくとも一つが行われ、一定時間の到達後、当該再生、メッセ−ジ表示、及びランプ点滅及び(又は)表示の少なくとも一つが終了するようになっている。
【0024】
図10に、本発明の上記チャイルドセンサ−を用いた洗濯機の一例フロ−チャ−ト図を示す。
前記のように、洗濯終了後は、蓋ロックがされていず、同時に、チャイルドセンサ−が稼働している(ステップS1)。蓋から洗濯機内部への侵入があった時に(ステップS2)、洗濯機内部に子供が入っていないか否かを判別し(ステップS3)、子供ではない、洗濯物であるときには(ステップS4)、終了する。子供が侵入している時は、例えば警報ブザ−を鳴らしたり(ステップS5)、警報を表示し(ステップS6)、子供の救助(ステップS7)により終了する。
【0025】
親が、子供が夜間眠っているものとばかり思っていたところ、夜間等に、警報ブザ−が鳴るなどして、子供が洗濯機内部に閉じ込められていることが判り、事故があったことを警報なりで知らせてくれるので早く事故に気づき、早く子供を助け上げることができ、子供を窒息死から救助することができる。子供が洗濯機の内部に落ち込んでいて、慌てて洗濯機内部から外部に引き上げても手遅れになる場合が少なくなる。
子供が洗濯機の内部に落ち込み、助けを求めようとして何か内部から操作しようとしても、その操作は難しい。上記のようなチャイルドセンサ−の稼働や警報アラ−ムにより、子供は洗濯機内部から操作しなくて済む。
【0026】
上記実施例は、縦型の洗濯機W2についての適用を例示したが、ドラム式洗濯乾燥機W1でも適用できる。
【0027】
本発明は、洗濯機の操作部3と制御手段4と蓋ロック機構5との間を電気的に接続し、当該操作部3と当該蓋ロック機構5との間を連動させ、当該操作部3における電源の投入操作、スタ−ト開始操作又はその他の操作部3における選択された操作が行われている時には当該蓋ロック機構5により蓋をロック状態にしてなり、一方、電源の切断操作、スタ−トからの停止操作又はその他の操作部3における選択された操作が行われていない時には当該蓋ロック機構5による蓋をロックしない状態にしてなると共に、子供等の人の蓋から洗濯機内部への侵入があった時に、当該侵入を検知できる人検知センサ−を洗濯機に取付けると共に、操作部3の操作パネルに、当該侵入があったことを知らせるアラ−ム音・音声、アラ−ム表示及び(又は)アラ−ムランプの点滅・点灯からなる警報を出力するようにして、洗濯機を蓋から洗濯機の内部への侵入による事故を防止できるようにしてもよい。
【0028】
本発明は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
上記実施例では、タイミングチャ-ト図で示すように、一定時間の到達後にアラ−ムが終了するようになっていて、警報アラ−ムは、自動終了するが、チャイルドセンサ−11の稼働解除ボタンや警報アラ−ム解除ボタンを設けるようにしてもよい。
又、洗濯機に取付ける人検知センサ−(チャイルドセンサ−)11の電源(電流)は、洗濯機からとるようにしてもよいが、事故が起こるのは、洗濯終了後の蓋ロックがされていず、洗濯停止の場合であるので、チャイルドセンサ−独自の電流の確保が好ましく、例えば、電源OFFであってもコンセントに接続されていれば稼働又は蓄電池や乾電池から電流をとるようにするとよい。
その際に、チャイルドセンサ−は取り外し可能とし、電池交換が可能なようにしておくとよい。
更に、チャイルドセンサ−11の稼働や警報アラ−ムに加えて、それらに伴い、機械的に自動で蓋を持ち上げたり、機械的に自動で蓋を横に開いたりする機能を伴うようにしてもよい。