特開2017-23662(P2017-23662A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017023662-床ずれ保護用シート 図000003
  • 特開2017023662-床ずれ保護用シート 図000004
  • 特開2017023662-床ずれ保護用シート 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-23662(P2017-23662A)
(43)【公開日】2017年2月2日
(54)【発明の名称】床ずれ保護用シート
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/00 20060101AFI20170113BHJP
【FI】
   A61F13/00 305
   A61F13/00 301C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-156453(P2015-156453)
(22)【出願日】2015年7月21日
(71)【出願人】
【識別番号】509276881
【氏名又は名称】ウィッツ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三好 文行
(57)【要約】      (修正有)
【課題】床ずれ患部と保護シートのずれ防止、患部と衣服・オムツ等の摩擦による患部の悪化防止、患部から爛れ出る体液の排出、及び衣服の汚れ防止を行うことができる床ずれ保護用シートを提供する。
【解決手段】1層または袋状の2層になった穴あきポリエチレンシート7,1に対し、末端から約1cm内側に固定用粘着テープ2を貼り、衣服側、またはオムツ5側に粘着テープで穴あきポリエチレンシートを固定させて患部3を覆い保護することで、患部の自然治癒を促進する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床ずれの炎症を和らげる効果とし、薄いポリエチレンシートを2層で患部を保護し、寝床の布団や衣服との摩擦による患部の擦れを、2層のポリエチレンシートで吸収する。
【請求項2】
2層のポリエチレンシートと患部のずれを吸収するために、末端から約1cm内側に固定用粘着テープを貼り、それをオムツや下着側に固定することで、保護のポリエチレンシートの剥がれ防止をする。
【請求項3】
ポリエチレンシートを固定させる粘着テープを衣服側もしくはオムツ側に貼り付けることで、粘着面と皮膚の炎症を防止する。ポリエチレンシート1層であっても、固定させる粘着テープを衣服側もしくはオムツ側に貼り付けることで、同様に効果を期待できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレンシートを使って床ずれの出来た患部が、衣類やオムツで擦れて悪化することを防ぐために直接干渉を避けること、摩擦や擦れから患部の保護をするものであるが、寝返り等により保護シートと患部のずれを防止することで患部を直接傷つけることなく保護し、自然治癒の保護材となること。穴あきポリエチレンシートを使うことで、患部の爛れや体液を患部に溜めることなく排出させる。
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンシートを袋状にすることで、ガーゼ類での今までの保護材を併用して利用することも可能である。従来の技術は患部を乾かさないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−017460
【0004】
【特許文献1】特開2011−078475
【0005】
【特許文献1】特開2008−113952
【0006】
【特許文献1】特開2008−113934
【0007】
【特許文献1】特開2008−113781
【0008】
【特許文献1】特開2008−099773
【0009】
【特許文献2】実登3029628
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
床ずれした患部に当てた保護シートが、患部からずれないように保護する。
【0011】
患部と衣服・オムツ等の摩擦による患部の悪化を防止する。
【0012】
患部から爛れ出る体液を患部に溜めないで、排出させる。
【0013】
患部からの爛れ液による衣服の汚れ防止を行う。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記を解決するために、患部に当てるポリエチレンシートを袋状の二重構造にすることで患部と衣服間の摩擦をポリエチレンシートに吸収させる。
【0015】
ポリエチレンシートに小さな穴を沢山空けて患部の爛れた液の排出に利用する
【0016】
ポリエチレンシートを患部に固定するために両面テープまたは、粘着テープを使って衣服側・オムツ側に固定させる。
【0017】
ポリエチレンシートの剥がれやずれを防止するために、テープの貼る位置をシートの端部から1cm程度内側に設置することでずれシロを設ける。
【0018】
ポリエチレンシートを袋にして2重構造するにすることで、ガーゼなどを間に挟む構造とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
患部に直接摩擦が起こることを防ぐことで患部の悪化を防ぎ、自然治癒に寄与する。
【0021】
貼り付けたポリエチレンシートがずれないことで、患部の継続保護になる。
【0022】
オムツに装着できることで、寝たきり要介護者の臀部の床ずれにも対応が可能となる
【0023】
ポリエチレンシートを袋状にすることで、ガーゼや薄布を挟むことが可能となり、爛れ液による衣服の汚れ防止を行う。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】保護シート構造図
図2】患部装着イメージ図
図3】オムツ装着イメージ図
図4】ガーゼなど既存保護シートとの併用関連図
【発明を実施するための形態】
【0025】
発明を実施するために実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0026】
図1において、袋状の穴が無数にあいたポリエチレンシートに両面テープまたは粘着部分を短面から1cmのところに両端2箇所に装着した構造となる。
【0027】
当発明では、この粘着テープを患部の衣服側に貼り付けて使用する。図2では、下着の袋状の内側に粘着テープで装着することで固定し、患部の保護を行う。
【0028】
図3においては、介護利用のオムツなどに、粘着テープで後ろ側に装着することで臀部お尻側の床ずれの患部を保護する役目となる。また穴あきのポリエチレンシートにより患部の爛れの液は穴を通過してオムツに吸収される。
【0029】
図1においては、ガーゼなど薄い布を間に挟むことで下着の汚れ防止になる。
【0030】
衣服・オムツ側に粘着固定させる効果は、1層のポリエチレンシートにおいても同様のである。
【符号の説明】
1 袋状の穴あきポリエチレンシート
2 粘着テープ
3 床ずれ患部
4 下着
5 オムツ
6 ガーゼ
7 1層の穴あきポリエチレンシート
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2015年9月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図1】保護シート構造図
図2】患部装着イメージ図
図3】オムツ装着イメージ図