【実施例】
【0011】
図1〜
図4は、実施可能な鞄の斜視図であって、
図5は、鞄の展開構造図である。
光を受けて発電する素材1と、発電した直流電気エネルギーを出力可能な交流電気エネルギー及び直流電気エネルギーに変換するインバータ3と、電気エネルギーを出力する出力部2を、
図1で示した斜め掛、肩掛ができるショルダーベルト6がついた仕様のショルダー型、
図2で示した背負うことができる背負いショルダーベルト7がついた仕様のリュック型、
図3で示した手で持つことができるハンドル持ち手8がついた仕様のハンドバッグ型、
図4で示した地面につけた状態で持ち運べる、キャスター9とキャリーバーハンドル10がついた仕様のトローリー型及びキャリーケース型の鞄に設ける事ができる。
【0012】
なお、この発明は、実施例1〜4の鞄の形状に限らず、各種の鞄の仕様に採用できる。
【0013】
図5は光発電供給機能展開構造図と電流の流れを示すもので、光を受けて発電する素材1には、本体素材の上に、光を受けると電子(−)と正孔(+)を発生させる半導体層1a、半導体から正孔(+)を取り出す正孔輸送層1b、半導体から電子(−)を取り出す電子輸送層1c、電子輸送層で集めた電子を送り出す裏電極層1d、正孔輸送層で集めた正孔に電子を結合させる表電極層1e、それらを保護するコーティング層1fからなるものを採用できる。
このように、電子が正孔と電気回路4を通じ結合することにより電流を作り出すことができる構造を採用している。
【0014】
この光を受けて発電する素材1を形成する、保護するコーティング層1fは無い場合でも発電供給が機能するため、無い場合の素材1でも採用できる。
【0015】
光を受けて発電する素材1にて光発電した直流電気エネルギーを、一般家庭で用いられる交流電力に変換する他、直流電圧を制御するインバータ3は、光を受けて発電する素材1と、電気エネルギー出力部2の間に、電気回路4にて繋ぐ形で採用している。
【0016】
このインバータ3は、出力部2の採用仕様によって、DC−AC変換機能、またはDC−DC変換機能からなるもののいずれか、もしくはその両方を採用できる。
【0017】
そして、このインバータ3は各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0018】
図6(a)(b)は電気エネルギーの出力部2の正面図を示すもので、(a)平行型2ピンコンセントタイプからなるもの、または(b)USBコンセントタイプからなるもののいずれか、もしくはその両方を採用できる。
【0019】
また、電気エネルギー出力部2には、
図6に示したコンセントタイプ以外の出力であっても、電気エネルギーを出力できる形状であれば各種採用できる。
【0020】
そして、この電気エネルギー出力部2は各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0021】
出力部カバー5は、出力部2を保護する為やファッション製品としての外観を重視する為に採用しており、材質は本体素材と同じものを採用し、開閉形式として、鞄本体の形状によって止水ファスナー開閉式、キャップ式ゴムパッキン付き密閉開閉式を採用し、本体表部分に固着する仕様を採用している。
【0022】
また、この出力部カバー5の材質は出力部2と同じものを採用でき、固着位置は出力部2と一体型の仕様にも採用できる。よって出力部カバー5は、出力部2と同じく各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0023】
この出力部カバー5は無い場合でも発電供給が機能する為、無い仕様でも採用できる。
【0024】
このような光発電供給機能一体型鞄を採用したので、使用者は一般的な鞄を持ち歩くのとなんら変わりなく使用できる。従って日常生活において移動中でも電源を必要とする電子機器に電源供給することが容易となる。
さらに光を受けて発電する生地の仕様範囲は最大で、鞄本体素材全体にまで搭載することができ発電効率をあげる効果がある。