特開2017-23666(P2017-23666A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017023666-光発電供給機能一体型鞄 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-23666(P2017-23666A)
(43)【公開日】2017年2月2日
(54)【発明の名称】光発電供給機能一体型鞄
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/06 20060101AFI20170113BHJP
【FI】
   A45C13/06 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-158542(P2015-158542)
(22)【出願日】2015年7月24日
(71)【出願人】
【識別番号】515219986
【氏名又は名称】株式会社プラスビーデザイン
(72)【発明者】
【氏名】黒石 継介
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045AA03
3B045AA05
3B045AA35
3B045CC03
3B045CE07
3B045FB02
3B045FC02
3B045GA01
3B045GA02
3B045GA03
3B045GB01
3B045GB02
3B045GC01
3B045GC02
3B045GC03
(57)【要約】
【課題】本発明は、鞄を形成する本体素材そのものが発電し電気エネルギー供給する構造により、ソーラーパネルなどの単体外付け発電システムの破損や紛失を無くし、軽量化を図ることができる光発電供給機能一体型鞄を得ることにある。
【解決手段】鞄を形成する本体素材部に、光を受けて発電する塗料を塗布した素材、光を受けて発電する化学繊維素材、光を受けて発電する樹脂素材いずれかを備え、これにより単体外付け発電システムに頼らず発電することができる。
さらに発電した電気エネルギーを出力可能な電気エネルギーに変換するインバータ部と、電気エネルギーを出力する出力部を備えることにより、鞄本体のみで発電した電気エネルギーを外部に電力供給できる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物を収納し運ぶ鞄において、光を受けて発電する塗料を塗布した素材部と、受光することにより、発電した電気エネルギーを出力可能な電気エネルギーに変換するインバータ部と、電気エネルギーを出力する出力部を備え、外部に電力供給することを特徴とする光発電供給機能一体型鞄。
【請求項2】
請求項1記載の光発電供給機能一体型鞄において、光を受けて発電する塗料を塗布した素材部に代えて、光を受けて発電する化学繊維素材部を備え、外部に電力供給することを特徴とする光発電供給機能一体型鞄。
【請求項3】
請求項1記載の光発電供給機能一体型鞄において、光を受けて発電する塗料を塗布した素材部に代えて、光を受けて発電する樹脂素材部を備え、外部に電力供給することを特徴とする光発電供給機能一体型鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光発電供給機能一体型鞄に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光発電供給機能一体型鞄では、鞄にソーラーパネルを脱着形式、もしくは固定形式にて備えられているのが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−36795号公開
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の光発電供給機能一体型鞄では、発電機能を持ったソーラーパネルが付属形式で単体外付であるため、電気エネルギー供給量を上げるために、ソーラーパネルのサイズが大きくなり重量が重くなるという課題がある。
【0005】
また、従来の光発電供給機能付き鞄では、発電機能を持ったソーラーパネルが付属形式で単体外付であるため、ソーラーパネル部の破損、紛失が発生するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明は光を受けて発電する塗料を塗布した本体素材部、光を受けて発電する本体化学繊維素材部、光を受けて発電する本体樹脂素材部、が光を受光することにより、発電した電気エネルギーを出力可能な電気エネルギーに変換するインバータ部と、電気エネルギーを出力する出力部を備え、外部に電力供給することを特徴とする光発電供給機能一体型鞄とした。
【発明の効果】
【0007】
本発明の光発電供給機能一体型鞄は、本体素材そのものに発電機能をもたせたものである為、鞄に付属形式の発電機能搭載機器を外付けせずとも発電できるので軽量化を図ることができ、外付けの発電機能搭載機器の破損や紛失を気にせずに、物を入れて運ぶ事ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】光発電供給機能一体型鞄の斜視図である。(実施例1)
図2】光発電供給機能一体型鞄の斜視図である。(実施例2)
図3】光発電供給機能一体型鞄の斜視図である。(実施例3)
図4】光発電供給機能一体型鞄の斜視図である。(実施例4)
図5】光発電供給機能一体型鞄の展開構造図である。
図6】電気エネルギー出力部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施形態としては、鞄を形成する素材自体に発電機能を有した光発電供給機能一体型鞄において、その鞄を形成する素材自体に光を受けて発電する素材1を採用し、発電した直流電気エネルギーを出力可能な交流電気エネルギー及び、出力可能な直流電気エネルギーに変換するインバータ3を設けると共に、電気エネルギーを出力する出力部2を設けた構成を採用できる。
【0010】
この構成において、鞄を形成する素材1には、光を受けて発電する塗料を塗布したもの、または化学繊維や樹脂を形成する過程において同等の機能を有する工業薬品を混成、及びプリント形成、及びコーティング形成したものを採用できる。
【実施例】
【0011】
図1図4は、実施可能な鞄の斜視図であって、図5は、鞄の展開構造図である。
光を受けて発電する素材1と、発電した直流電気エネルギーを出力可能な交流電気エネルギー及び直流電気エネルギーに変換するインバータ3と、電気エネルギーを出力する出力部2を、図1で示した斜め掛、肩掛ができるショルダーベルト6がついた仕様のショルダー型、図2で示した背負うことができる背負いショルダーベルト7がついた仕様のリュック型、図3で示した手で持つことができるハンドル持ち手8がついた仕様のハンドバッグ型、図4で示した地面につけた状態で持ち運べる、キャスター9とキャリーバーハンドル10がついた仕様のトローリー型及びキャリーケース型の鞄に設ける事ができる。
【0012】
なお、この発明は、実施例1〜4の鞄の形状に限らず、各種の鞄の仕様に採用できる。
【0013】
図5は光発電供給機能展開構造図と電流の流れを示すもので、光を受けて発電する素材1には、本体素材の上に、光を受けると電子(−)と正孔(+)を発生させる半導体層1a、半導体から正孔(+)を取り出す正孔輸送層1b、半導体から電子(−)を取り出す電子輸送層1c、電子輸送層で集めた電子を送り出す裏電極層1d、正孔輸送層で集めた正孔に電子を結合させる表電極層1e、それらを保護するコーティング層1fからなるものを採用できる。
このように、電子が正孔と電気回路4を通じ結合することにより電流を作り出すことができる構造を採用している。
【0014】
この光を受けて発電する素材1を形成する、保護するコーティング層1fは無い場合でも発電供給が機能するため、無い場合の素材1でも採用できる。
【0015】
光を受けて発電する素材1にて光発電した直流電気エネルギーを、一般家庭で用いられる交流電力に変換する他、直流電圧を制御するインバータ3は、光を受けて発電する素材1と、電気エネルギー出力部2の間に、電気回路4にて繋ぐ形で採用している。
【0016】
このインバータ3は、出力部2の採用仕様によって、DC−AC変換機能、またはDC−DC変換機能からなるもののいずれか、もしくはその両方を採用できる。
【0017】
そして、このインバータ3は各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0018】
図6(a)(b)は電気エネルギーの出力部2の正面図を示すもので、(a)平行型2ピンコンセントタイプからなるもの、または(b)USBコンセントタイプからなるもののいずれか、もしくはその両方を採用できる。
【0019】
また、電気エネルギー出力部2には、図6に示したコンセントタイプ以外の出力であっても、電気エネルギーを出力できる形状であれば各種採用できる。
【0020】
そして、この電気エネルギー出力部2は各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0021】
出力部カバー5は、出力部2を保護する為やファッション製品としての外観を重視する為に採用しており、材質は本体素材と同じものを採用し、開閉形式として、鞄本体の形状によって止水ファスナー開閉式、キャップ式ゴムパッキン付き密閉開閉式を採用し、本体表部分に固着する仕様を採用している。
【0022】
また、この出力部カバー5の材質は出力部2と同じものを採用でき、固着位置は出力部2と一体型の仕様にも採用できる。よって出力部カバー5は、出力部2と同じく各種鞄の外側、内側どの部位の仕様にも採用できる。
【0023】
この出力部カバー5は無い場合でも発電供給が機能する為、無い仕様でも採用できる。
【0024】
このような光発電供給機能一体型鞄を採用したので、使用者は一般的な鞄を持ち歩くのとなんら変わりなく使用できる。従って日常生活において移動中でも電源を必要とする電子機器に電源供給することが容易となる。
さらに光を受けて発電する生地の仕様範囲は最大で、鞄本体素材全体にまで搭載することができ発電効率をあげる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、光発電供給機能一体型鞄を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0026】
1.光を受けて発電する鞄を形成する本体素材
2.電気エネルギーを出力する出力部(コンセント)
3.エネルギーを変換するインバータ
4.電気が流れる電気回路
5.出力部カバー
6.ショルダーベルト
7.背負いショルダーベルト
8.ハンドル持ち手
9.キャスター
10.キヤリーバーハンドル
図1
図2
図3
図4
図5
図6