特開2017-2445(P2017-2445A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-2445(P2017-2445A)
(43)【公開日】2017年1月5日
(54)【発明の名称】刺し子製品
(51)【国際特許分類】
   D05C 17/00 20060101AFI20161209BHJP
【FI】
   D05C17/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-120235(P2015-120235)
(22)【出願日】2015年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】515162338
【氏名又は名称】有限会社 飛騨さしこ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】二ツ谷 礼子
【テーマコード(参考)】
4L044
【Fターム(参考)】
4L044BA01
(57)【要約】
【課題】刺し子を生地に施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる刺し子製品を提供する。
【解決手段】手布巾10には、複数の絣模様要素17を有する絣生地12を有しているとともに、相互に隣接する絣模様要素17の間に刺し子糸14により刺し子が施されている。刺し子を絣生地12に施す場合、絣模様要素17が基準となるため、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の絣模様要素が点在して配置された絣生地に対し刺し子が施された刺し子製品であって、相互に隣接する前記絣模様要素の間に前記刺し子が施された刺し子製品。
【請求項2】
前記絣生地には、複数個の前記絣模様要素からなる列及び行が複数個並設されており、
前記列を構成する絣模様要素間、及び、前記行を構成する絣模様要素間の少なくともいずれか一方の絣模様要素間に、刺し子が施されている請求項1に記載の刺し子製品。
【請求項3】
前記複数個の列において、相互に隣接する2つの列のうち、一方の列を構成する各絣模様要素は、同じピッチで離間配置されており、
他方の列の各絣模様要素は、前記ピッチで離間配置されるとともに、前記一方の列を構成する各絣模様要素とは列方向へ前記ピッチの半ピッチ分ずれて配置されている請求項2に記載の刺し子製品。
【請求項4】
前記列を構成する絣模様要素間に施される刺し子が、ランニングステッチまたはダーニングステッチで施されている請求項2または請求項3に記載の刺し子製品。
【請求項5】
前記ランニングステッチまたはダーニングステッチが、前記列と列の間において施されている請求項4に記載の刺し子製品。
【請求項6】
前記絣模様要素の間に施される刺し子が、クロスステッチで施されている請求項2または請求項3に記載の刺し子製品。
【請求項7】
前記クロスステッチが、前記列と列の間において施されている請求項6に記載の刺し子製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刺し子製品に関する。
【背景技術】
【0002】
刺し子糸を衣服、のれん等の台布に施した刺し子製品は、特許文献1で示されているように公知である。刺し子糸を台布に施す場合、型紙の模様を予め台布に書き表してから、台布上の模様に従って行うことが多い。
【0003】
また、台布に刺し子模様を施す場合、型紙を使用せず、糸の目数を確認しながら模様を刺し現す方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭56−11292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが上記のように型紙の模様を台布に書き表す場合は、その書き現わす作業が必要となる問題がある。
また、型紙を使用せず糸の目数を確認しながら行う場合、目数が多くなればなるほど目数の確認が必要となり煩雑となる問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決して、刺し子を生地に施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる刺し子製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明の刺し子製品は、複数の絣模様要素が点在して配置された絣生地に対し刺し子が施された刺し子製品であって、相互に隣接する前記絣模様要素の間に前記刺し子が施されたものである。
【0008】
また、前記絣生地には、複数個の前記絣模様要素からなる列及び行が複数個並設されており、前記列を構成する絣模様要素間、及び、前記行を構成する絣模様要素間の少なくともいずれか一方の絣模様要素間に、刺し子が施されていてもよい。
【0009】
また、前記複数の列で相互に隣接する2つの列を、それぞれ一方の列と他方の列としたとき、前記一方の列を構成する各絣模様要素は、同じピッチで離間配置されており、前記他方の列の各絣模様要素は、前記ピッチで離間配置されるとともに、前記一方の列を構成する各絣模様要素とは列方向へ前記ピッチの半ピッチ分ずれて配置されていてもよい。
【0010】
また、前記列を構成する絣模様要素間に施される刺し子が、ランニングステッチまたはダーニングステッチで施されていてもよい。
また、前記ランニングステッチまたはダーニングステッチが、前記列との間において施されていてもよい。
【0011】
また、前記絣模様要素の間に施される刺し子が、クロスステッチで施されていてもよい。
また、前記クロスステッチが、前記列との間において施されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、刺し子を生地に施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は第1実施形態の手布巾の斜視図、(b)は絣模様の斜視図。
図2】第2実施形態の手布巾の斜視図。
図3】第3実施形態の手布巾の斜視図。
図4】第4実施形態の手布巾の斜視図。
図5】第5実施形態の手布巾の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、本発明の刺し子製品を、手布巾に具体化した第1実施形態を図1(a)及び図1(b)を参照して説明する。
【0015】
図1(a)に示すように、手布巾10は、木綿等からなる絣生地12に対して刺し子糸14により刺し子模様16が施されている。
図1(b)に示すように絣生地12は、複数の絣模様要素17からなる絣模様15を有する。本実施形態では、絣模様は、「蚊絣」としているが、「蚊絣」に限定するものではなく、他の形状の絣模様であってもよい。絣模様は、代表的には、同じパターンの絣模様要素を列方向及び行方向に点状にそれぞれ配置したもの、或いは、異なるパターンを組み合わせて、列方向及び行方向に点状にそれぞれ配置したもの等がある。
【0016】
図1(b)に示すように、本実施形態では、絣模様15は、絣模様要素17が列方向へ所定のピッチPで点在するように配置された列L1〜Ln(n=2、3、……)が行方向において複数個並設されるとともに、相互に隣接する列の絣模様要素17とは、列方向へ前記ピッチPの半ピッチ分ずれて配置されることにより構成されている。
【0017】
図1(a)に示すように、本実施形態では、全ての絣模様要素17間にクロスステッチが施されている。
すなわち、図1(a)に示すように、一つ列を挟む2列の間において、刺し子糸14によるクロスステッチが施されている。図1(a)の例では、列L1と列L3、列L3と列L5間等において、クロスステッチが施されている。
【0018】
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、一つの行を挟む2つの行間において、刺し子糸14によるクロスステッチが施されている。
(第1実施形態の作用)
上記のように構成された手布巾10を作成する場合、図1(b)に示す絣模様15を有する絣生地12に対して、列毎に、その列を構成している各絣模様要素17間に刺し子糸14をクロスステッチする。本実施形態では、刺し子糸14にてクロスステッチを行う場合、列毎に、その列を構成している絣模様要素17間において、各絣模様要素17を基準にして列方向に刺し子糸14でランニングステッチ、またはダーニングステッチを施す。次に、行毎にその行を構成している絣模様要素17間において、行方向に刺し子糸14でランニングステッチ、またはダーニングステッチを施す。このクロスステッチを行うとき、絣模様要素17を基準にして、絣模様要素17間に刺し子糸14を縫い込みすればよい。
【0019】
この結果、型紙を使用することなく、絣模様要素17を基準にして縫い目の確認を行うことができるため、刺し子糸14の目数の確認を容易に行うことができる。
本実施形態では、絣模様要素17間は、列方向及び行方向ともに縫い目の目数が1つであるが、絣模様要素17間が長い場合には、縫い目の目数を2つ以上としてもよい。
【0020】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の手布巾10は、複数の絣模様要素17が点在して配置された絣生地12に対し刺し子が施された刺し子製品であって、相互に隣接する絣模様要素17の間に刺し子が施されている。この結果、上記構成により、刺し子を絣生地12に施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる。
【0021】
(2)本実施形態の手布巾10は、絣生地12には、複数個の絣模様要素17からなる列及び行が複数個並設されており、列を構成する絣模様要素17間、及び、行を構成する絣模様要素17の両方の絣模様要素間に、刺し子が施されている。このため、列を構成する絣模様要素17間、及び、行を構成する絣模様要素17の両方の絣模様要素間に、刺し子が施されている絣生地に対して、刺し子を施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる。
【0022】
(3)本実施形態の手布巾10は、複数個の列L1〜Lnにおいて、相互に隣接する2つの列のうち、一方の列を構成する各絣模様要素17は、同じピッチPで離間配置されており、他方の列の各絣模様要素17は、ピッチPで離間配置されるとともに、一方の列を構成する各絣模様要素17とは列方向へ半ピッチP分ずれて配置されている。
【0023】
この結果、上記構成により、2つの列をそれぞれ構成している複数の絣模様要素が同ピッチで配列されるとともに、列間では相互に半ピッチでずれて配置されている絣生地に対して、刺し子を施す場合、目数の確認が簡単であり、刺し子が現わす模様と絣模様が渾然一体となって、新たな模様を呈することができる効果を奏する。
【0024】
(4)本実施形態の手布巾10は、絣模様要素17の間に施される刺し子が、クロスステッチで施されている。この結果、上記構成により、手布巾10(刺し子製品)は、クロスステッチで施された刺し子と絣模様とが渾然一体となって新たな模様を呈することができる。
【0025】
(5)本実施形態の手布巾10は、クロスステッチが、列と列の間において施されている。この結果、上記構成により、手布巾10(刺し子製品)は、絣模様要素群からなる列の間において施されたクロスステッチの刺し子と絣模様とが渾然一体となって新たな模様を呈することができる。
【0026】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の手布巾10を図2を参照して説明する。なお、本実施形態を含めてこれから説明する各実施形態では、既に説明した他の実施形態の構成と同一または相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略し、その実施形態と異なる構成について説明する。
【0027】
本実施形態では、絣模様要素17で構成される全体の絣模様15の配置は、第1実施形態と同様であり、刺し子糸14によるクロスステッチの配置が第1実施形態と異なっている。具体的には、隣接する列の絣模様要素17の間において、刺し子糸14によってクロスステッチが施されている。
【0028】
図2に示すように、列L1を構成している絣模様要素17には、絣生地12の一方の端から順にL11、L12、L13、L14、L15を付す。また、列L2を構成している絣模様要素17には、絣生地12の一方の端から順にL21、L22、L23、L24、L25、L26を付す。この2列間では、クロスステッチは、L21・L11間、L22・L12間、L23・L13間、L24・L14間、L25・L15間にクロスステッチが施されている。以下、同様にして、他の列間は上述したクロスステッチの並ぶ方向に平行となるようにして、相互に隣接する列の絣模様要素17間にクロスステッチが施されている。
【0029】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の手布巾10は、クロスステッチが、列と列の間において施されている。この結果、上記構成により、手布巾10(刺し子製品)は、絣模様要素群からなる列の間において施されたクロスステッチの刺し子と絣模様とが渾然一体となって新たな模様を呈することができる。
【0030】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の手布巾10について、図3を参照して説明する。
手布巾10は、絣模様要素17であるL11・L21間、L11・L22間、L12・L22間、L12・L23間、L13・L23間、L13・L24間、L14・L24間、L14・L25間、L15・L25間、L15・L26間に、ランニングステッチが施されている。なお、ランニングステッチの代りにターニングステッチとしてもよい。
【0031】
以下、同様に他の列間では、当該列の絣模様要素17と、隣接する他の列の一対の絣模様要素17とが、ランニングステッチ等が施されている。
(第3実施形態の作用)
このようにして刺し子糸14のステッチを形成する際、絣模様要素17を目印として、絣模様要素17間に刺し子糸14を縫い込みすればよい。
【0032】
なお、本実施形態では、絣模様要素17間は、縫い目の目数が1つとしているが、絣模様要素17間が長い場合には、縫い目の目数を2つ以上としてもよい。
この結果、型紙を使用することなく、絣模様要素17を基準にして縫い目の確認を行うことができるため、刺し子糸14の目数の確認を容易に行うことができる。
【0033】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の手布巾10を、図4を参照して説明する。
本実施形態の絣生地12における絣模様要素17の各列における配置は、第1実施形態と同様である。
【0034】
図4に示すように、手布巾10は、絣模様要素17であるL31を中心として、L11・L31間、L51・L31間、L21・L31間、L42・L31間、L41・L31間、及びL22・L31間に、それぞれ1ステッチの刺し子糸14が施されていることにより、星形の刺し子模様の要素が形成されている。そして、図4に示すように、この星形の刺し子模様の要素が、相互に隣接する列間において、全体に施されて行列状に配置されている。
【0035】
(第4実施形態の作用)
上記のように構成された手布巾10の刺し子を形成する場合は、星形の刺し子模様の要素の中心となる各絣模様要素17(例えばL31〜L36)を有する列毎に、L11〜L16のそれぞれから行方向へランニングステッチ(または、ダーニングステッチ)を施す。また、列方向においては、星形の中心となる絣模様要素17(図4では、例えばL31〜L36)を有する列を中心にして、列方向へジグザグ状にステッチを施す。以下、同様にして星形の刺し子模様の要素を形成していく。このように刺し子を施す場合、絣模様要素17(L11〜L16、L21等、L31〜L36、等)を基準にして、刺し子糸14を施すことができることになる。
【0036】
上記のようにして、型紙を使用することなく、絣模様要素17を基準にして縫い目の確認を行うことができるため、刺し子糸14の目数の確認を容易に行うことができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の手布巾10を、図5を参照して説明する。
【0037】
図5に示すように本実施形態では、絣生地12には、相互に異なる第1の絣模様要素17Aと第2の絣模様要素17Bを有する列L1〜Lnが行方向において並設されている。各列は、第1の絣模様要素17Aと第2の絣模様要素17Bとが、列方向において交互に配置されている。
【0038】
また、絣生地12は、列方向及び行方向においてそれぞれ等分割されることにより、図5において、左端部の上半分から時計回りで分割領域A〜Dの順に区分されている。分割領域Aと分割領域Cでは、行方向に位置された第1の絣模様要素17Aの間において、それぞれ列方向にステッチされた刺し子糸14と、行方向にステッチされた刺し子糸14が交互に配置されている。
【0039】
また、分割領域Bと分割領域Dでは、行方向に位置された第1の絣模様要素17Aの間において、1つ置きにクロスステッチされた刺し子糸14が配置されている。前記クロスステッチは、行方向に向かうステッチと列方向に向かうステッチからなっている。
【0040】
(第5実施形態の作用)
上記のように構成された手布巾10の刺し子を形成する場合、分割領域A、Cでは、列方向及び行方向にランニングステッチ、或いはダーニングステッチを施す。また、分割領域B、Dでは、列方向にランニングステッチ、或いはダーニングステッチを施し、後に、行方向にランニングステッチ、或いはダーニングステッチを施して、前記クロスステッチを形成する。この場合、各ステッチを、第1の絣模様要素17Aを基準にして施す。
【0041】
このように刺し子を施す場合、第1の絣模様要素17Aを基準にして、刺し子糸14を施すことにより、型紙を使用することなく、第1の絣模様要素17Aを基準にして縫い目の確認を行うことができるため、刺し子糸14の目数の確認を容易に行うことができる。
【0042】
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・上述した各実施形態では、刺し子製品を手布巾としたが、本発明の刺し子製品は手布巾に限定するものではなく、帯、着物等の衣服、バッグ、財布等の物入れ、お手玉、コースト、或いは、のれん、タペストリー等の飾り物等に具体化してもよい。
【0043】
・上述した各実施形態では、刺し子は、ランニングステッチ、ダーニングステッチ、クロスステッチしたものを説明したが、これらのステッチに限定するものではなく、他のステッチであってもよい。
【0044】
・第1実施形態では、全ての絣模様要素17間にクロスステッチを施したが、全ての絣模様要素17間ではなく、ところどころの領域における絣模様要素17間にクロスステッチ等の刺し子を施すようにしてもよい。
【0045】
・第1実施形態では、絣模様要素17の間に、クロスステッチを施したが、クロスステッチの代りに、各列を構成する絣模様要素17の間に、ランニングステッチまたはダーニングステッチを施してもよい(請求項4のサポートの実施形態)。上記構成により、刺し子製品は、ランニングステッチまたはダーニングステッチで施された刺し子と絣模様とが渾然一体となって新たな模様を呈することができる。
【0046】
・第1実施形態では、隣接する列の絣模様要素17とは絣模様要素17を半ピッチずらしていたが、ずらし量は、半ピッチに限定するものではない。
・第1実施形態では、絣生地12には、複数個の絣模様要素17からなる列及び行が複数個並設されており、列を構成する絣模様要素17間、及び、行を構成する絣模様要素17の両方の絣模様要素間に、刺し子が施されていたが、この構成に限定されるものではない。
【0047】
例えば、絣生地12には、複数個の絣模様要素17からなる列及び行が複数個並設されており、列を構成する絣模様要素17間、及び、行を構成する絣模様要素17のいずれか一方の絣模様要素間に、刺し子が施されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
10…手布巾(刺し子製品)、12…絣生地、14…刺し子糸、
15…絣模様、16…刺し子模様、17…絣模様要素、
L1〜Ln…列、L11〜L15、L21〜L26…絣模様要素。
図1
図2
図3
図4
図5