特開2017-24483(P2017-24483A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-24483(P2017-24483A)
(43)【公開日】2017年2月2日
(54)【発明の名称】フロアマット
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/04 20060101AFI20170113BHJP
【FI】
   B60N3/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-143066(P2015-143066)
(22)【出願日】2015年7月17日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1)発行者名 株式会社ボンフォーム 2)刊行物名 株式会社ボンフォームの製品カタログ「2015 Spring & Summer Collection ToneUpトーンナップ あなたに幸せカラー」第3頁所載の6411 3)発行日 平成27年3月3日
(71)【出願人】
【識別番号】391052585
【氏名又は名称】株式会社ボンフォーム
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西脇 保彦
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088FA01
3B088FB02
3B088FC01
(57)【要約】
【課題】
自動車の運転席の床面に設置されるフットレストの形状に応じて高さや幅が調整可能なフットレストカバー部を備えて、フットレストの周囲の床面に砂やゴミが溜まることを防止するフロアマットを提供すること
【解決手段】
マット本体101と、床面の前方左側に配設されるフットレストFを被覆するフットレストカバー部104とを有し、フットレストカバー部104は、フットレストFの上面を被覆するようにマット本体101の前方部左側に形成される上面カバー部105と、フットレストFの側面を被覆するように前方部102と上面カバー部105との間に形成され、かつ上面カバー部105が一部に重なる側面カバー部106とを備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の運転席の床面に敷設されるフロアマットであって、
マット本体と、
前記床面の前方左側に配設されるフットレストを被覆するフットレストカバー部とを有し、
前記フットレストカバー部は、
前記フットレストの上面を被覆するように前記マット本体の前方部左側に形成される上面カバー部と、
前記フットレストの側面を被覆するように前記前方部と前記上面カバー部との間に形成され、かつ前記上面カバー部が一部に重なる側面カバー部とを備えることを特徴とするフロアマット。
【請求項2】
前記上面カバー部の裏面と前記側面カバー部の表面とに、互いに係脱可能な面ファスナーをそれぞれ備えることを特徴とする請求項1記載のフロアマット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の床面に敷設されるフロアマットに関し、特に自動車において運転席の足元の床面に敷設されるフロアマットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の床面には、汚れや摩耗を防止するためにフロアマットが敷設される。一方、運転席の床面の前方左側には、運転者が左足を置くためのフットレストが設けられている。このため、運転席の足元に敷設されるフロアマットの多くは、フットレストに干渉しないように、その前方左側を切り欠いた形状となっている。(例えば、特許文献1参照)。つまり、一般的なフロアマットは、これを敷設したときにフットレストが露出するように設計されているのである。しかしながら、フロアマットの前方左側を切り欠いてフットレストと干渉しないように形成すると、図10に示すように、フットレストとフロアマットとの間の隙間から履物に付着した砂やゴミが侵入してフットレスト周囲の床面上に溜まるという問題が生じていた。このため、清掃の際には、フロアマットを取り外した後で、わざわざ掃除機等でフットレスト周囲の床面に溜まった砂やゴミ等を除去する作業が必要となっていた。
【0003】
上記のような問題を解消するための一手段として、マットの前方左側端部にフットレストを覆うフットレストカバー部を一体突出形成した車両用フロアマットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これによれば、マットと一体になったフットレストカバー部によってフットレストを覆うことができるので、フットレストの周囲の床面に砂やゴミが溜まるのを防止することが可能となる。しかしながら、フットレストの高さや幅等は自動車の車種ごとに異なるため、車種によってはフットレストカバー部の形状が合わず、汎用性に欠けるといった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−233885号公報
【特許文献2】特開2014−90831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、フットレストの形状に応じて高さや幅が調整可能なフットレストカバー部を備えて、フットレストの周囲の床面に砂やゴミが溜まることを防止するフロアマットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、自動車の運転席の床面に敷設されるフロアマットであって、マット本体と、前記床面の前方左側に配設されるフットレストを被覆するフットレストカバー部とを有し、前記フットレストカバー部は、前記フットレストの上面を被覆するように前記マット本体の前方部左側に形成される上面カバー部と、 前記フットレストの側面を被覆するように前記前方部と前記上面カバー部との間に形成され、かつ前記上面カバー部が一部に重なる側面カバー部とを備えることを特徴とするフロアマット、である。
【0007】
本発明のフロアマットでは、フットレストカバー部を上面カバー部と側面カバー部とに分けて形成し、これらによりフットレストの上面と側面とをそれぞれ覆うようにしている。こうすることで、フットレスカバー部の高さや幅を調整することが可能となり、かつフットレスト周囲の床面に砂やゴミが溜まることが防止することができる。また、側面カバー部は、その一部に上面カバー部が重なるように形成されるので、側面カバーが容易にめくれることが防止される。
【0008】
また、前記上面カバー部の裏面と前記側面カバー部の表面とに、互いに係脱可能な面ファスナーをそれぞれ備えてもよい。こうすることで、上面カバー部と側面カバー部とを固定することができるので、側面カバー部がめくれたりずれたりすることをより効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るフロアマットによれば、フットレストカバー部を上面カバー部と側面カバー部とから構成することにより、フットレストの高さや幅に合わせてその上面と側面とを覆うことができるので汎用性に優れるとともに、フットレスト周囲の床面に砂やゴミが侵入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施例1に係るフロアマットの平面図である。
図2】実施例1に係るフロアマットの底面図である。
図3】実施例1に係るフロアマットの前面図である。
図4】実施例1に係るフロアマットにおけるフットレスト上面カバー部とフットレスト側面カバー部の部分拡大図である。
図5】実施例1に係るフロアマットの敷設方法を説明する部分拡大斜視図である。
図6】実施例1に係るフロアマットの使用状態を説明する部分拡大斜視図である。
図7】実施例2に係るフロアマットの敷設方法を説明する部分拡大斜視図である。
図8】実施例3に係るフロアマットの平面図である。
図9】実施例3に係るフロアマットにおいて、フック孔にずれ防止フックを係止した状態を示す部分拡大斜視図である。
図10】従来のフロアマットを敷設した場合おいて、床面に砂、ゴミ等が溜まる状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態について、図に基づいて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、実施例1に係るフロアマット100の平面図である。フロアマット100は、マット本体101、前方部102、後方部103及びフットレストカバー部104から構成される。マット本体101は、表面がポリプロピレン繊維からなるカーペット状に形成され、裏面がポリエステルからなるラバー面として形成されている。前方部102は、フロアマット100が自動車の運転席の床面に敷設されたときにペダル側に位置する部分である。後方部103は、フロアマット100が自動車の運転席の床面に敷設されたときに座席側に位置する部分である。
【0013】
フットレストカバー部104は、上面カバー部105と側面カバー部106とからなる。上面カバー部105は、フロアマット100を自動車の床面に敷設したときにフットレストFの上面を覆うものである。上面カバー部105は、前方部102の左側にあって略矩形状に形成され、かつマット本体101から前方に延設されている。
【0014】
図2は実施例1に係るフロアマット100の底面図であり、図3はその前面図である。図4は上面カバー部105と側面カバー部106の部分拡大図である。側面カバー部106は、前方部102と上面カバー部105との間に形成されて、フロアマット100を敷設したときにフットレストFの側面を覆うものである。図2及び図3に示すように、側面カバー部105は、フロアマット100の底面側に配設される略矩形状の部材である。側面カバー部は、その一側辺が前方部102の側縁部102aに沿って縫着されるとともに、前方部102と上面カバー部105との間にわたる下辺部分がマット本体101に縫着されている。そして、側面カバー部106には上面カバー部105が重なるようになっている。
【0015】
次に、実施例1に係るフロアマット100の敷設方法について説明する。図5はフロアマット100の敷設方法を説明する図であり、図6はフロアマット100の使用状態を説明する図である。図5に示すように、マット本体101を床面に敷設した後、側面カバー部106をフットレストFの側面に沿わせながらフットレストFに被せる。このときに、側面カバー部106の一部がフットレストFの上面にも被さるように、側面カバー部106の横幅長さはフットレストFの高さよりも長くなるように形成される。次いで、上面カバー部105をフットレストFの上面に被せる。こうすることで、上面カバー部105は、フットレストFの上面に被さった側面カバー106の一部に重なって、側面カバー106を押さえることとなる。このようにしてフロアマット100を敷設することにより、フットレストFの高さや幅に応じてその上面と側面とを覆うことができるので、フットレストFの周囲の床面に砂やゴミが溜まることが防止される。
【実施例2】
【0016】
実施例2に係るフロアマット100は、上記実施例1に係るフロアマット100とその基本構成は共通するが、上面カバー部105の裏面と側面カバー部106の表面とに互いに係脱可能な面ファスナーをそれぞれ備える点において相違する。よって、ここでは実施例1と共通する構成については説明を省略する。
【0017】
図7は実施例2に係るフロアマット100の敷設方法を説明する図である。図7に示すように、上面カバー部105の裏面には、面ファスナー雄材107が長手方向に沿って設けられている。一方、側面カバー部106の表面には、2つの面ファスナー雌材108が、上部カバー105に設けた面ファスナー雄材107とそれぞれ交叉するように設けられている。そして、マット本体101を床面に敷設し、側面カバー106をフットレストFの側面に沿わせながらフットレストFに被せた後、上面カバー105をフットレストFの上面に被せる。そうすると、面ファスナー雄材107と面ファスナー雌材108とが係着して、上面カバー部105と側面カバー部106とが固定される。これにより、上面カバー105と側面カバー部106がめくれたりずれたりするのをより効果的に防止することができる。なお、本実施例では、上面カバー部105に面ファスナー雄材107を設け、側面カバー部106に面ファスナー雌材108を設けているが、雌雄を逆に設けても勿論構わない。
【実施例3】
【0018】
実施例3に係るフロアマット100は、上記実施例1に係るフロアマット100とその基本構成は共通するが、後方部103に床面に設けられたずれ防止フックHが係止されるフック孔109が形成される点において相違する。よって、ここでは実施例1と共通する構成については説明を省略する。
【0019】
図8は、実施例3に係るフロアマット100の平面図である。図8に示すように、フロアマット100の後方部103の略中央位置には、フック孔109が穿設されている。このフック孔109には、自動車の床面に別途設けられたずれ防止フックHが係止される。図9は、フック孔109にずれ防止フックHを係止した状態を示す図である。このように床面側に設けられたずれ防止フックHをフック孔109に係止させることで、フロアマット100がずれるのをより効果的に防止することができる。
【0020】
尚、本発明は上記実施例の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせも権利範囲に含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0021】
上述の実施形態で示すように、自動車の運転席の床面に敷設されるフロアマットとして産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0022】
100 フロアマット
101 マット本体
102 前方部
103 後方部
104 フットレストカバー部
105 フットレスト上面カバー部
106 フットレスト側面カバー部
107 面ファスナー雄材
108 面ファスナー雌材
109 フック孔
F フットレスト
H ずれ防止フック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10