技術分野
建造物の壁面の外側にセメント硬化物を増し打ちして新たな壁を施工するために使用される型枠構造物
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく組み立てることができる型枠構造物を提供する。
【解決手段】型枠構造物10Aは、床面26に設置されたアングル材と、アングル材から上下方向へ並ぶ第1合成樹脂パネル17a〜17dと、アングル材から上下方向へ並ぶ第2合成樹脂パネル18a〜18dと、パネル17a〜17d,18a〜18dを壁面に固定する第1セパレーターと、パネル17a〜17d,18a〜18dの間の第1スペースを塞ぐ第1発泡プラスチック20と、第1合成樹脂パネル17a〜17dに設置された第1支持部材と、第2合成樹脂パネル18a〜18dに設置された第2支持部材と、第1セパレーターに連結された型枠緊結金具45の座金51とパネル17a〜17d,18a〜18dとの間に固定された第1縦仮設材24と、第1発泡プラスチック20を第1スペースに固定する横仮設材52とから形成されている。
【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
前記特許文献1に開示のコンクリート壁型枠工法は、施工するコンクリート壁の横寸法にあわせてコンクリート壁用型枠材およびせき板を横方向へ並べ、コンクリート壁用型枠材とせき板との間の打設空間にコンクリートを打設するが、コンクリート壁用型枠材やせき板はそれらの横方向の寸法が決まっており、施工するコンクリート壁の横寸法によっては横方向へ並べたコンクリート壁用型枠材やせき板の寸法が足らず、コンクリート壁用型枠材どうしの間やコンクリート壁用型枠材と側壁との間にスペースが生じるとともに、せき板どうしの間やせき板と側壁との間にスペースが生じる。この場合、それらスペースの横寸法や縦寸法にあわせてベニヤ板を正確に切断してスペースの縦横寸法と同一の縦横寸法を有するベニヤ板を作成し、そのベニヤ板をスペースに嵌め込み、釘でベニヤ板をコンクリート壁用型枠材やせき板に固定するとともにベニヤ板どうしをセパレーターで連結してスペースを塞ぐ。ベニヤ板の縦横寸法をスペースの縦横寸法にあわせて切断しつつそのベニヤ板をスペースに隙間なく設置するとともに、ベニヤ板どうしをセパレーターで連結する作業は、長年の経験を積んだ型枠大工が行っているのが現状であり、型枠大工以外の作業者がその作業を行うと、時間と手間とを要し、型枠を短時間に効率よく組み立てることができない。また、コンクリート壁用型枠材やせき板とベニヤ板との間に隙間が生じてノロ漏れが発生したり、ベニヤ板に曲がりや歪み等の変形やベニヤ板とコンクリート壁用型枠材やせき板とに目違いが生じ、構造計算された設計どおりの新たなコンクリート壁を施工することができない。
本発明の目的は、型枠大工の経験に頼ることなく、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく組み立てることができ、構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる型枠構造物を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
前記課題を解決するための本発明の前提は、建造物の壁面に沿って組み立てられ、壁面の外側にセメント硬化物を打設して新たな壁を施工するために使用される型枠構造物である。
【発明の効果】
本発明にかかる型枠構造物によれば、加工性に優れた第1発泡プラスチックを壁の施工現場において切断することで、第1パネルと第2パネルとの間の第1スペースの様々な縦横寸法に一致した縦横寸法を有する第1発泡プラスチックを容易に作成することができるとともに、縦横寸法を一致させた第1発泡プラスチックを第1スペースに嵌め込むことで、第1スペースを隙間なく簡単に塞ぐことができ、さらに、第1および第2支持部材と固定部材とによって第1発泡プラスチックを第1スペースに容易に固定することができる。したがって、型枠大工の経験に頼ることなく、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができる。型枠構造物は、上下方向へ延びる第1および第2支持部材がパネルに固定された固定部と第1スペースに位置して第1発泡プラスチックの後面を支持する支持部とを有するから、それら支持部材を利用して第1発泡プラスチックを第1スペースに遊動不能に固定することができ、パネルと第1発泡プラスチックとの間に隙間が生じることはなく、パネルと第1発泡プラスチックとの間からのノロ漏れを防ぐことができる。型枠構造物は、第1スペースに嵌め込まれた第1発泡プラスチックが第1および第2支持部材と固定部材とによって第1スペースに固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間にセメント硬化物を打設し、そのセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもないから、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。
固定部材が第1および第2パネルの外側に位置して第1発泡プラスチックを横断し、第1発泡プラスチックの横方向両側に延びる第1縦仮設材と第1および第2パネルとの間に固定されて横方向へ延びる複数本の横仮設材である型枠構造物は、それら横仮設材が型枠緊結金具およびパネルの間に固定された第1縦仮設材とそれらパネルとの間に挟まれ、横仮設材が第1縦仮設材とそれらパネルとの間に固定され、それら横仮設材によって第1発泡プラスチックが第1および第2パネルの間の第1スペースに確実に固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間に打設されたセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもなく、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。型枠構造物は、型枠緊結金具と第1縦仮設材とを利用して第1発泡プラスチックを横断するそれら横仮設材を容易に設置することができるから、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
固定部材が第1発泡プラスチックの横方向両側に延びる第1縦仮設材の外側に位置して第1発泡プラスチックを横断し、第1セパレーターに連結された型枠緊結金具と第1縦仮設材との間に固定されて横方向へ延びる複数本の横仮設材である型枠構造物は、それら横仮設材が型枠緊結金具と第1縦仮設材との間に挟まれ、横仮設材が型枠緊結金具と第1縦仮設材との間に固定され、それら横仮設材によって第1発泡プラスチックが第1および第2パネルの間の第1スペースに確実に固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間に打設されたセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもなく、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。型枠構造物は、型枠緊結金具と第1縦仮設材とを利用して第1発泡プラスチックを横断するそれら横仮設材を容易に設置することができるから、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
固定部材が、第1および第2パネルの間の第1スペースに嵌め込まれた第1発泡プラスチックを壁面に固定する複数本の第2セパレーターと、第1発泡プラスチックの外側に位置して第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と第1発泡プラスチックとの間に固定されて上下方向へ延びる複数本の第2縦仮設材とから形成されている型枠構造物は、第2セパレーターとそれら第2縦仮設材とによって第1発泡プラスチックが第1および第2パネルの間の第1スペースに確実に固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間に打設されたセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもなく、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。型枠構造物は、第2セパレーターと第2セパレーターに連結された型枠緊結金具とを利用して上下方向へ延びる第2縦仮設材を容易に設置することができるから、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
固定部材が、第1および第2パネルの外側に位置して第1発泡プラスチックを横断し、第1発泡プラスチックの横方向両側に延びる第1縦仮設材と第1および第2パネルとの間に固定された複数本の横仮設材と、第1発泡プラスチックを壁面に固定する複数本の第2セパレーターと、横仮設材の外側に位置して第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と横仮設材との間に固定されて上下方向へ延びる複数本の第2縦仮設材とから形成されている型枠構造物は、それら横仮設材が第1縦仮設材とパネルとの間に固定され、それら第2縦仮設材が第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と横仮設材との間に固定され、横仮設材と第2縦仮設材とによって第1発泡プラスチックが第1および第2パネルの間の第1スペースに確実に固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間に打設されたセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもなく、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。型枠構造物は、型枠緊結金具と第1縦仮設材とを利用して第1発泡プラスチックを横断するそれら横仮設材を容易に設置することができ、第2セパレーターと第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と横仮設材とを利用して上下方向へ延びる第2縦仮設材を容易に設置することができるから、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
固定部材が、第1および第2パネルの間の第1スペースに嵌め込まれた第1発泡プラスチックを壁面に固定する複数本の第2セパレーターと、第1発泡プラスチックの外側に位置して第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と第1発泡プラスチックとの間に固定されて上下方向へ延びる複数本の第2縦仮設材と、第1発泡プラスチックの横方向両側に延びる第1縦仮設材の外側と第2縦仮設材の外側とに位置して第1発泡プラスチックを横断し、第1および第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と第1および第2縦仮設材との間に固定されて横方向へ延びる複数本の横仮設材とから形成されている型枠構造物は、それら横仮設材が第1および第2縦仮設材と第1および第2セパレーターに連結された型枠緊結金具との間に固定され、それら第2縦仮設材が第1発泡プラスチックとそれら横仮設材との間に固定され、横仮設材と第2縦仮設材とによって第1発泡プラスチックが第1および第2パネルの間の第1スペースに確実に固定されるから、壁面とパネルとの間の打設空間に打設されたセメント硬化物の側圧が第1発泡プラスチックに作用したとしても、第1発泡プラスチックが第1スペースにおいてずれ動くことはなく、第1発泡プラスチックに曲がりや歪み等の変形が生じることもなく、型枠構造物を利用して構造計算された設計どおりの新たな壁を施工することができる。型枠構造物は、型枠緊結金具と第1および第2縦仮設材とを利用して第1発泡プラスチックを横断するそれら横仮設材を容易に設置することができ、第2セパレーターと第2セパレーターに連結された型枠緊結金具と横仮設材とを利用して上下方向へ延びる第2縦仮設材を容易に設置することができるから、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
第1および第2パネルと建造物の天井面との間の第2スペースに嵌め込まれて横方向へ延びていて第2スペースを塞ぐ第2発泡プラスチックを含み、第1縦架設材が第2発泡プラスチックの外側に位置して第2発泡プラスチックを縦断している型枠構造物は、加工性に優れた第2発泡プラスチックを現場において切断することで、第1および第2パネルと天井面との間の第2スペースの様々な縦横寸法に一致した縦横寸法を有する第2発泡プラスチックを容易に作成することができるとともに、縦横寸法に一致させた第2発泡プラスチックを第2スペースに嵌め込むことで、第2スペースを隙間なく簡単に塞ぐことができ、さらに、第1縦仮設材によって第2発泡プラスチックを第2スペースに容易に固定することができる。したがって、型枠大工の経験に頼ることなく、型枠大工以外の作業者が時間と手間とを要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
建造物の床面に位置する第1および第2パネルがその上下方向の高さ寸法を調節可能なレベル調整部材を有し、レベル調整部材が第1および第2パネルの下端部に穿孔されたボルト孔とボルト孔に螺着された高さ調節ボルトとから形成されている型枠構造物は、レベル調整部材を利用して建造物の床面に位置するパネルの高さ寸法を調節することができるから、横方向に並ぶパネルの傾きを水平に保持することができ、それらパネルが床面や天井面に対して平行となり、セパレーターの設置やスペースに対する発泡プラスチックの嵌め込みを円滑に行うことができる。したがって、時間と手間を要さずに短時間に効率よく型枠構造物を組み立てることができ、新たな壁を迅速に構築することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】組み立てられた型枠構造物の一例を示す正面図。
【図2】組み立てられた型枠構造物の上面図。
【図3】組み立てられた型枠構造物の側面図。
【図4】一例として示す合成樹脂パネルの正面図。
【図5】第1および第2支持部材の斜視図。
【図6】レベル調整部材を示す図。
【図7】組み立てられた型枠構造物の他の一例を示す正面図。
【図8】組み立てられた図7の型枠構造物の上面図。
【図9】組み立てられた図7の型枠構造物の側面図。
【図10】組み立てられた型枠構造物の他の一例を示す正面図。
【図11】組み立てられた図10の型枠構造物の上面図。
【図12】組み立てられた図10の型枠構造物の側面図。
【図13】組み立てられた型枠構造物の他の一例を示す正面図。
【図14】組み立てられた図13の型枠構造物の上面図。
【図15】組み立てられた型枠構造物の他の一例を示す正面図。
【図16】組み立てられた図15の型枠構造物の上面図。
10A 型枠構造物
10B 型枠構造物
10C 型枠構造物
10D 型枠構造物
10E 型枠構造物
11 既設壁
12 壁面
13 打設空間
14 既設側壁
15 下部アングル材(アングル材)
16 上部アングル材
17a〜17d 第1合成樹脂パネル(第1パネル)
18a〜18d 第2合成樹脂パネル(第2パネル)
19 第1セパレーター
20 第1発泡プラスチック
21 第2発泡プラスチック
22 第1支持部材
23 第2支持部材
24 第1縦仮設材
25 固定部材
26 床面
27 天井面
28 固定部
29 支持部
30 固定部
31 支持部
32 パネル本体
33 パネル枠
34 補強リブ
35 横方向側部
36 横方向側部
37 打設口
38 レベル調節材
39 ボルト孔
40 調節ボルト
41 第1スペース
42 第2スペース
43 セパ用アンカー
44 プラスチックコーン
45 型枠緊結金具
46 後面
47 第1固定部
48 第1支持部
49 第2固定部
50 第2支持部
51 座金
52 横仮設材
53 前面
54 第2セパレーター
55 型枠緊結金具
56 座金
57 第2縦仮設材
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