【解決手段】 地域別の気象予報情報、携帯電話ごとの位置情報を受信する通信部、気象予報情報データベース、第1テーブル、第2テーブルを記録する記録部を備える。気象予報情報データベースは、地域別の気象予報情報であり、第1テーブルは、地域別に、指定領域と、日時条件と気象条件を含む案内条件と、携帯電話が指定領域に入り、気象予報情報であって地域に対応するものが、案内条件と合う場合に、携帯電話に提案する商品との関係を示すものであり、第2テーブルは、商品提案サーバーが商品提案メッセージを送信する対象となる携帯電話の識別情報と、商品提案メッセージの送信先に関する情報との関係を示すものであり、通信部は、携帯電話の位置情報が、指定領域の範囲内にあり、気象予報情報が、案内条件と合う場合に、携帯電話に対して、商品の情報を含む商品提案メッセージを送信する。
前記第2テーブルは、前記商品提案サーバーが前記商品提案メッセージを送信する対象となる前記携帯電話の識別情報と、前記商品提案メッセージの送信先に関する情報と、非案内領域に関する情報との関係を示すものであり、
前記携帯電話の位置情報が、前記携帯電話の非案内領域の範囲内にある場合は、前記商品提案メッセージの送信は行われないことを特徴とする請求項1に記載の商品提案サーバー。
前記商品提案メッセージは、前記携帯電話が前記指定領域に入った時に、前記商品提案メッセージを必要としない旨の拒否メッセージを前記商品提案サーバーに送信するためのリンクを含み、
前記拒否メッセージを前記商品提案サーバーに送信するためのリンクが操作された場合には、前記指定領域が前記非案内領域に含まれるように前記第2テーブルが更新されることを特徴とする請求項4に記載の商品提案サーバー。
基地局、交換機、VLR、若しくはHLRから、前記携帯電話に関する識別情報と、前記携帯電話の位置情報を受信することにより、前記通信部が、前記携帯電話ごとの位置情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の商品提案サーバー。
前記商品提案メッセージは、前記携帯電話が居る指定領域に対応する地域の気象情報や気象予報情報を表示するウェブページへのリンクを含むことを特徴とする請求項7に記載の商品提案サーバー。
前記計測器は、前記計測器が設置された場所における温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、視程の少なくとも1つに関する情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の商品提案サーバー。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、警告表示のみであり、商品提案を行うことまでは出来ない。
【0005】
したがって本発明の目的は、位置情報や気象に関する情報に対応した商品提案を行うサーバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る商品提案サーバーは、地域別の気象予報情報と、携帯電話ごとの位置情報を受信する通信部と、気象予報情報データベースと、第1テーブルと、第2テーブルを記録する記録部とを備えた商品提案サーバーであって、気象予報情報データベースは、地域別の気象予報情報であり、第1テーブルは、地域別に、指定領域と、日時条件と気象条件を含む案内条件と、携帯電話が指定領域に入り、現在時刻から第1時間だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報であって地域に対応するものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に提案する商品との関係を示すものであり、第2テーブルは、商品提案サーバーが商品提案メッセージを送信する対象となる携帯電話の識別情報と、商品提案メッセージの送信先に関する情報との関係を示すものであり、通信部は、気象予報情報データベース、第1テーブル、第2テーブルに基づいて、携帯電話の位置情報が、指定領域の範囲内にあり、気象予報情報のうち、現在時刻から第1時間だけ後までの間の予報時刻を有するものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に対して、商品の情報を含む商品提案メッセージを送信する。
【0007】
本実施形態における商品提案サーバーは、位置情報、日時情報、気象に関する情報(気象予報情報)などに対応した商品提案を行うことが出来る。
これにより、携帯電話の使用者が、指定領域に居て、案内条件(日時条件、気象条件)が合う場合に、当該携帯電話に対して、当該案内条件に対応する商品購入の提案を送ることが出来る。
特に本実施形態では、日時条件や気象条件を設定し、これらの条件に合う状態に限り、商品提案メッセージの送信を行う。
日時条件を設定することで、スキーシーズンで且つ夜間のスキーなど怪我の可能性が高くなるような時間帯にスキー保険を提案するなど、時期的に価値ある商品の提案を行うことが可能になる。
また、気象条件を設定することで、気象条件を考慮して色々な種類の商品の提案を行うことが可能になる。
【0008】
好ましくは、商品提案メッセージは、商品を購入出来るウェブページへのリンクを含む。
【0009】
商品提案メッセージには、提案した商品を購入するウェブページへのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は当該リンクにアクセスすることで簡単に当該商品の購入を行うことが可能になる。
【0010】
さらに好ましくは、商品提案メッセージは、気象予報情報を表示するウェブページへのリンクを含む。
【0011】
商品提案メッセージには、現在時刻よりも後の気象予報情報を表示するウェブページへのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は、現地(指定領域に対応する地域)の気象に関する詳細な情報を知ることが可能になる。
【0012】
また、好ましくは、第2テーブルは、商品提案サーバーが商品提案メッセージを送信する対象となる携帯電話の識別情報と、商品提案メッセージの送信先に関する情報と、非案内領域に関する情報との関係を示すものであり、携帯電話の位置情報が、携帯電話の非案内領域の範囲内にある場合は、商品提案メッセージの送信は行われない。
【0013】
非案内領域を設定することで、当該商品の提案を必要としない者の携帯電話に対しての商品提案メッセージの送信を制限することが可能になる。
【0014】
さらに好ましくは、商品提案メッセージは、携帯電話が指定領域に入った時に、商品提案メッセージを必要としない旨の拒否メッセージを商品提案サーバーに送信するためのリンクを含み、拒否メッセージを商品提案サーバーに送信するためのリンクが操作された場合には、指定領域が非案内領域に含まれるように第2テーブルが更新される。
【0015】
また、商品提案メッセージに対応する指定領域に入った時の次回以降の商品提案メッセージの送信を拒否する拒否回答URLが商品提案メッセージに含められているため、当該拒否回答URLへのアクセスにより、非案内領域を追加設定することも出来る。
【0016】
また、好ましくは、基地局、交換機、VLR、若しくはHLRから、携帯電話に関する識別情報と、携帯電話の位置情報を受信することにより、通信部が、携帯電話ごとの位置情報を取得する。
【0017】
携帯電話に特別のソフトウエアをインストールせずに、位置情報を把握し、商品提案メッセージの送信を行うことが可能になる。
【0018】
また、好ましくは、通信部は、さらに、地域ごとに設置された計測器を使って得られた気象情報を受信するものであり、記録部は、さらに、地域別の気象情報を含む気象情報データベースを記録するものであり、第1テーブルは、地域別に、指定領域と、案内条件と、携帯電話が指定領域に入り、現在時刻から第1時間だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報であって地域に対応するものの少なくとも一つ、若しくは現在時刻から第2時間だけ前までに計測された気象情報であって地域に対応するものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に提案する商品との関係を示すものであり、通信部は、気象予報情報データベース、気象情報データベース、第1テーブル、第2テーブルに基づいて、携帯電話の位置情報が、指定領域の範囲内にあり、気象予報情報のうち、現在時刻から第1時間だけ後までの間の予報時刻を有するものの少なくとも一つ、若しくは、気象情報のうち、現在時刻から第2時間だけ前までに計測されたものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に対して、商品提案メッセージを送信する。
【0019】
さらに好ましくは、商品提案メッセージは、携帯電話が居る指定領域に対応する地域の気象情報や気象予報情報を表示するウェブページへのリンクを含む。
【0020】
商品提案メッセージには、現在時刻よりも前に取得した気象情報と、現在時刻よりも後の気象予報情報とを表示するウェブページへのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は、現地(指定領域に対応する地域)の気象に関する詳細な情報を知ることが可能になる。
【0021】
特に、気象予報情報だけでなく、現地に設置した計測器で取得した客観的な気象情報も使って、情報分析が可能になる。
【0022】
また、好ましくは、計測器は、計測器が設置された場所における温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、視程の少なくとも1つに関する情報を取得する。
【0023】
さらに好ましくは、計測器は、カメラを有し、カメラは、計測器が設置された場所の周囲の画像を取得する。
【0024】
商品提案メッセージには、現地(指定領域に対応する地域)のカメラ画像を表示するウェブページのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は、現地の画像から気象に関する情報を判断することが可能になる。
【0025】
さらに好ましくは、商品提案メッセージは、カメラで取得された画像を表示するウェブページへのリンクを含む。
【0026】
また、好ましくは、計測器は、計測器が設置された場所における視程、降水量、気温、湿度に関する情報を取得するものであり、計測器で得られた情報に基づいて、天気の分類が特定され、天気の分類が、気象情報の一つとして用いられる。
【0027】
本発明に係る商品提案サーバーは、地域ごとに設置された計測器を使って得られた気象情報と、携帯電話ごとの位置情報を受信する通信部と、気象情報データベースと、第1テーブルと、第2テーブルを記録する記録部とを備えた商品提案サーバーであって、気象情報データベースは、地域別の気象情報であり、第1テーブルは、地域別に、指定領域と、日時条件と気象条件を含む案内条件と、携帯電話が指定領域に入り、現在時刻から所定時間だけ前までに計測された気象情報であって地域に対応するものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に提案する商品との関係を示すものであり、第2テーブルは、商品提案サーバーが商品提案メッセージを送信する対象となる携帯電話の識別情報と、商品提案メッセージの送信先に関する情報との関係を示すものであり、通信部は、気象情報データベース、第1テーブル、第2テーブルに基づいて、携帯電話の位置情報が、指定領域の範囲内にあり、気象情報のうち、現在時刻から所定時間だけ前までに計測されたものの少なくとも一つが、案内条件と合う場合に、携帯電話に対して、商品の情報を含む商品提案メッセージを送信する。
【発明の効果】
【0028】
以上のように本発明によれば、位置情報や気象に関する情報に対応した商品提案を行うサーバーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における商品提案システム1は、気象データサーバー10、気象情報送信装置(第1気象情報送信装置21、第2気象情報送信装置22、第3気象情報送信装置23)、商品提案サーバー30(通信部31、記録部33、制御部35)、第1携帯電話51〜第5携帯電話55、入力装置70を備える(
図1参照)。
【0031】
気象データサーバー10は、地域別の気象予報情報を、商品提案サーバー30に送信する。
具体的には、気象データサーバー10は、商品提案サーバー30の通信部31に、入力装置70を介して設定された地域(第1地域A1、第2地域A2、第3地域A3)の気象予報情報を送信する。
気象予報情報は、予報時刻、警報、注意報、天気、気温、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速に関する情報を有する。
本実施形態では、長野県北安曇郡白馬村北城のスキー場を第1地域A1とし、神奈川県藤沢市片瀬海岸の海水浴場を第2地域A2とし、京都府宇治田原町奥山田のゴルフ場を第3地域A3として説明するが、これらの施設に限るものではないし、地域の数や対応する気象情報送信装置の数も3つに限るものではない。
【0032】
第1気象情報送信装置21〜第3気象情報送信装置23は、計測器として、温度計、湿度計、降水量計、積雪計、風速計、視程計、カメラを有し、当該計測器が設置された場所の気象情報(温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、視程(大気の見通し)、カメラ画像(計測器が設置された周囲の画像))を所定の時刻に取得する。
第1気象情報送信装置21は第1地域A1に設置され、第2気象情報送信装置は第2地域A2に設置され、第3気象情報送信装置23は、第3地域A3に設置される。
【0033】
第1気象情報送信装置21〜第3気象情報送信装置23は、視程、降水量、気温、湿度などに基づいて、当該計測器が設置された場所の天気の分類(「雨」など)を特定する。
第1気象情報送信装置21〜第3気象情報送信装置23は、当該装置に対応する計測器が設置された地域の気象情報(計測日時、天気、温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、カメラ画像)を、商品提案サーバー30の通信部31に送信する。
【0034】
なお、天気の分類の特定は、商品提案サーバー30が行う形態であってもよい。
この場合、第1気象情報送信装置21〜第3気象情報送信装置23は、当該装置に対応する計測器が設置された地域の気象情報(計測日時、温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、視程、カメラ画像)を、商品提案サーバー30の通信部31に送信する。
【0035】
商品提案サーバー30の記録部33は、気象データサーバー10から送られてきた地域別の気象予報情報を、気象予報情報データベースD1として、記録する(
図2参照)。
【0036】
図2は、第1地域A1、第2地域A2、第3地域A3の気象予報情報のうち、天気、温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速については、予報時刻ごとに記録し、さらに、発令されている警報や注意報を記録した、気象予報情報データベースD1の例を示す。
【0037】
商品提案サーバー30の記録部33は、第1気象情報送信装置21〜第3気象情報送信装置23から送られてきた計測位置における気象情報を、気象情報データベースD2として、記録する(
図3参照)。
【0038】
図3は、第1地域A1の気象情報として、第1気象情報送信装置21に対応する計測器であって「長野県北安曇郡白馬村北城12124−5」に設置されたもので、2015年7月10日8時に取得された気象情報(天気、気温、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、カメラ画像)と、第2地域A2の気象情報として、第2気象情報送信装置22に対応する計測器であって「神奈川県藤沢市片瀬海岸3丁目」に設置されたもので、2015年7月10日8時に取得された気象情報(天気、気温、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、カメラ画像)と、第3地域A3の気象情報として、第3気象情報送信装置23に対応する計測器であって「京都府宇治田原町奥山田長尾31−2」に設置されたもので、2015年7月10日8時に取得された気象情報(天気、気温、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、カメラ画像)を記録した、気象情報データベースD2の例を示す。
【0039】
本実施形態では、最新の情報(現在時刻に近い取得日時に取得された気象情報)だけを気象情報データベースD2に記録する形態を説明するが、取得日時ごとに過去の気象情報も蓄積する形態であってもよい。
また、本実施形態における現在時刻は、携帯電話の位置情報を取得した日時であるとして説明するが、
図6に示す商品提案メッセージの送信制御におけるステップS11若しくはステップS13を実行する時点の日時であってもよい。
【0040】
気象予報情報データベースD1における「地域名」、気象情報データベースD2における「(当該地域に設けられた施設などの)種類」や「計測位置住所」は、商品提案サーバー30と通信可能な入力装置70を介して設定され、商品提案サーバー30の制御部35が、「地域名」に対応する「対応地域番号」を、入力された順序などに基づいて設定する。
【0041】
入力装置70を介して設定された「地域名」に対応する気象予報情報が、気象予報情報データベースD1として記録部33に記録される。
また、「対応地域番号」に対応する「計測位置住所」に設置された計測器からの気象情報や計測日時が、気象情報データベースD2として記録部33に記録される。
【0042】
カメラ画像については、商品提案サーバー30の制御部35が、画像データを表示するウェブページを作成し、当該ウェブページのURL(Uniform Resource Locator、カメラ画像URL)が、気象情報データベースD2に記録される。
【0043】
本実施形態では、第1地域A1のカメラ画像を表示するウェブページのURLがhttp//infoserver.jp/?area=a1&info=cameraであり、第2地域A2のカメラ画像を表示するウェブページのURLがhttp://infoserver.jp/?area=a2&info=cameraであり、第3地域A3のカメラ画像を表示するウェブページのURLがhttp://infoserver.jp/?area=a3&info=cameraであるとして説明する。
【0044】
また、商品提案サーバー30の制御部35は、指定地域ごとの気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)を表示するウェブページを作成し、当該ウェブページのURL(気象URL)が、気象予報情報データベースD1に記録される。
【0045】
本実施形態では、第1地域A1の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)を表示するウェブページ(
図8参照)のURLがhttp://infoserver.jp/?area=a1&info=weatherであり、第2地域A2の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)を表示するウェブページのURLがhttp://infoserver.jp/?area=a2&info=weatherであり、第3地域A3の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)を表示するウェブページのURLがhttp://infoserver.jp/?area=a3&info=weatherであるとして説明する。
【0046】
商品提案サーバー30の記録部33は、気象予報情報データベースD1、気象情報データベースD2に加えて、第1テーブル(指定領域−案内条件−商品変換テーブル)T1、第2テーブル(端末−送信先情報変換テーブル)T2を記録する。
【0047】
第1テーブルT1は、地域別に、指定領域と、案内条件(日時、気象条件)と、携帯電話が当該指定領域に入り、現在時刻(位置情報取得時刻)から第1時間tt1だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報であって当該地域に対応するものの少なくとも一つ、若しくは現在時刻から第2時間tt2だけ前までに計測された気象情報であって当該地域に対応するものの少なくとも一つが案内条件と合う場合に当該携帯電話に提案する商品や当該商品を購入出来るウェブページのURL(商品購入URL)との関係を示す(
図4参照)。
【0048】
本実施形態では、第1時間tt1を2時間であるとし、第2時間tt2を1時間であるとして説明するが、これ以上に長く設定する形態であっても良いし、短く設定する形態であってもよい。
【0049】
商品は、保険商品、携帯電話で使用するアプリケーション(ソフトウエア)など、インターネット上の決済手続の後、その場で商品を使用したり、サービスの提供を受けたりすることが出来るものであるのが望ましいが、飲食・宿泊施設の予約など、その場で商品を使用したり、サービスの提供を受けたり出来るもの以外であってもよい。
【0050】
本実施形態では、第1地域A1(スキー場)については、北緯36.701815度、東経137.839383度の位置を中心とした半径200mの領域(当該スキー場の麓付近)を指定領域(第1指定領域B1)とし、日時条件:12月〜3月の17時〜21時の時間帯に第1指定領域B1に入った携帯電話に対して、天気が「雪」で、気温が「0℃以下」で、風速が「10m/s以上」の場合に、商品:スキー保険(URL:http://insuranceserver.jp/?area=a1&menu=ski)を提案する商品提案メッセージを送信する、また、日時条件:5月〜10月の7時〜17時の時間帯に第1指定領域B1に入った携帯電話に対して、天気が「雨」の場合に、商品:山岳保険(URL:http://insuranceserver.jp/?area=a1&menu=mountain)を提案する商品提案メッセージを送信する条件が設定された例を示す。
【0051】
また、第2地域A2(海水浴場)については、北緯35.310955度、東経139.479134度の位置を中心とした半径100mの領域(当該海水浴場の入り口付近)を指定領域(第2指定領域B2)とし、日時条件:6月〜9月の7時〜20時の時間帯に第2指定領域B2に入った携帯電話に対して、気温が「30℃以上」の場合に、商品:スポーツレジャー保険(URL:http://insuranceserver.jp/?area=a2&menu=leisure)を提案する商品提案メッセージを送信する条件が設定された例を示す。
【0052】
また、第3地域A3(ゴルフ場)については、北緯34.51400度、東経135.5445度の位置を中心とした半径50mの領域(幹線道路と当該ゴルフ場に入る道路の交差点付近)を指定領域(第3指定領域B3)とし、日時条件:3月〜11月の7時〜18時の時間帯に第3指定領域B3に入った携帯電話に対して、「雷に関する警報若しくは注意報」が発令された場合に、商品:ゴルフ保険(URL:http://insuranceserver.jp/?area=a3&menu=golf)を提案する商品提案メッセージを送信する条件が設定された例を示す。
【0053】
第1テーブルT1における「指定領域(中心位置の緯度経度、半径)」や「案内条件(日時条件、気象条件)」や「商品」や「商品を購入出来るウェブページのURL」は、商品提案サーバー30と通信可能な入力装置70を介して設定される。
なお、指定領域の設定方法は、中心位置の緯度経度と半径を入力するものに限るものではなく、他の方法で円以外の形状に領域設定を行っても良い。
【0054】
第2テーブルT2は、商品提案サーバー30が商品提案メッセージを送信する対象となる第1携帯電話51〜第5携帯電話55の識別情報(ICCID:IC Card Identifier、ただし、IMSI:International Mobile Subscriber Identity、IMEI:International Mobile Equipment Identityなどであってもよい)と、当該商品提案メッセージの送信先に関する情報(電話番号若しくはメールアドレス)、非案内領域の緯度経度情報の関係を示す(
図5参照)。
【0055】
設定された位置を中心とした所定長さの半径の領域が非案内領域とされ、対応する携帯電話が当該非案内領域に居る場合は、指定領域に居て且つ気象予報情報若しくは気象情報の一つが案内条件(日時条件、気象条件)と合う場合でも、商品提案サーバー30は、当該携帯電話に対して、当該指定領域に対応する商品提案メッセージを送信しない。
所定長さの半径は、指定領域で設定された半径よりも長い値(たとえば、1km)に設定される。
【0056】
本実施形態では、第1携帯電話51に含まれるSIMカード(Subscriber Identity Module Card)のICCIDが“8981 1000 2215 2967 705”で、第2携帯電話52に含まれるSIMカードのICCIDが“8081 1000 2352 6178 136”で、第3携帯電話53に含まれるSIMカードのICCIDが“8981 1000 2353 3781 179”で、第4携帯電話54に含まれるSIMカードのICCIDが“8081 1000 2062 0124 537”で、第5携帯電話55に含まれるSIMカードのICCIDが“8981 1000 5270 0119 194”であるものとして説明する。
【0057】
図5に示す第2テーブルT2は、第1携帯電話51については、商品提案メッセージの送信先が電話番号:090−××○○−△△××に設定され、非案内領域(第1非案内領域C1)が北緯35.317101度、東経139.500206の位置(神奈川県鎌倉市津西)を中心とした所定長さの半径の領域(一部が第2指定領域B2と重複する)に設定され、第2携帯電話52については、商品提案メッセージの送信先がメールアドレス:yamada@abc.efg.jpに設定され、非案内領域(第2非案内領域C2、不図示)が設定されず、第3携帯電話53については、商品提案メッセージの送信先が電話番号:090−△△××−××○○に設定され、非案内領域(第3非案内領域C3、不図示)が設定されず、第4携帯電話54については、商品提案メッセージの送信先がメールアドレス:kimura@kei.kes.comに設定され、非案内領域(第4非案内領域C4)が北緯36.700476度、東経137.839679度の位置(長野県北安曇郡白馬村北城)を中心とした所定長さの半径の領域(一部が第1指定領域B1と重複する)に設定され、第5携帯電話55については、商品提案メッセージの送信先がメールアドレス:sato@aie.sle.comに設定され、非案内領域(第5非案内領域C5)が北緯34.877963度、東経135.912643度の位置(京都府綴喜郡宇治田原町奥山田長尾)を中心とした所定長さの半径の領域(一部が第3指定領域B3と重複する)に設定された例を示す。
【0058】
商品提案サーバー30の通信部31は、第1携帯電話51〜第5携帯電話55のそれぞれと通信を行い、一定時間(たとえば、5分)ごとに、第1携帯電話51〜第5携帯電話55の位置情報を取得する。
【0059】
たとえば、第1携帯電話51〜第5携帯電話55にインストールされた所定のソフトウエアを使って、商品提案サーバー30の通信部31に対して定期的に位置情報を送信する形態が考えられる。
【0060】
また、商品提案サーバー30の通信部31が、通信キャリアにおける、携帯電話と無線リンクを形成する基地局、携帯電話のルーチング(通信ルートの選定)や呼設定・切断、課金等を行う移動交換機(MSC:Mobile Switching Center)、移動交換機がカバーするエリアごとの位置登録データベースであるVLR(Visitor Location Register)、ゲートウェイ交換機(GMSC:Gateway Mobile Switching Center)、携帯電話番号や当該携帯電話の識別情報(IMEIなど端末の識別番号、ICCIDなどSIMカードの識別番号)や位置情報などのユーザー情報を管理するデータベースであるHLR(Home Location Register)の何れかと通信を行い、第1携帯電話51〜第5携帯電話55の位置情報を取得する形態が考えられる。
【0061】
また、指定領域の略中心に所定長さの半径と同等の通信距離を有する無線通信装置(不図示)を設置し、当該無線通信装置と無線通信が出来た携帯電話は、当該指定領域内に居ると判断され、当該無線通信装置が設置された位置を当該携帯電話の位置情報として、商品提案サーバー30の通信部31に送信する形態が考えられる。
携帯電話と無線通信装置との間で行われる無線通信の無線通信手段は、当該無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するもので、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))や、IEEE802.11(無線LAN)などが考えられる。
【0062】
商品提案サーバー30の制御部35は、気象予報情報データベースD1、気象情報データベースD2、第1テーブルT1、第2テーブルT2に基づいて、携帯電話の位置情報が、第1指定領域B1〜第3指定領域B3の何れかの範囲内にあるか否か(
図6のステップS11参照)、当該携帯電話の位置情報が当該携帯電話の非案内領域の範囲内にあるか否か(
図6のステップS12参照)、現在時刻(位置情報取得時刻)から第1時間tt1だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報の少なくとも一つ若しくは現在時刻から第2時間tt2だけ前までに計測された気象情報の少なくとも一つが案内条件(日時条件、気象条件)と合うか否か(
図6のステップS13参照)を判断する。
なお、気象予報情報における警報や注意報は、現在時刻から第1時間tt1だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報に含まれるものとして、上記判断が行われる。
【0063】
商品提案サーバー30の通信部31は、気象予報情報データベースD1、気象情報データベースD2、第1テーブルT1、第2テーブルT2に基づいて、携帯電話の位置情報が、第1指定領域B1〜第3指定領域B3の何れかの範囲内にあり、現在時刻(位置情報取得時刻)から第1時間tt1だけ後までの間の予報時刻を有する気象予報情報の少なくとも一つ若しくは現在時刻から第2時間tt2だけ前までに計測された気象情報の少なくとも一つが案内条件(日時条件、気象条件)と合う場合に、当該携帯電話に対して、対応する商品の情報を含む商品提案メッセージを送信する(
図6のステップS14参照)。
【0064】
ただし、当該携帯電話の位置情報が当該携帯電話の非案内領域の範囲内にある場合は、当該商品提案メッセージの送信は行われない(
図6のステップS12参照)。
【0065】
商品提案メッセージは、当該携帯電話が居る指定領域に対応する地域の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)における気象項目(たとえば、「天気」)うち、少なくとも案内条件に合うものや、案内条件に対応する商品の購入を勧めるメッセージや、当該商品を購入出来るウェブページへのリンク(たとえば、当該ウェブページにアクセス出来る商品購入URL)を含む。
商品購入URLは、当該商品購入のウェブページを記録するサーバー(商品提案サーバー30と別のサーバーであっても同じサーバーであってもよい)のアドレス(http://insuranceserfer.jp)と、指定領域に対応する地域を特定するための情報と、商品(保険の種類)を特定するための情報とを有する。
【0066】
当該商品購入URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://insuranceserver.jp」へのアクセスを受けたサーバーは、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の指定領域に対応する地域を示す識別子と、「menu=」以下の購入する商品を示す識別子とを読み取り、当該携帯電話に、当該商品を購入出来るウェブページを表示させる。
【0067】
また、商品提案メッセージは、当該携帯電話が居る指定領域に対応する地域の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を表示するウェブページへのリンク(当該ウェブページにアクセス出来る気象URL)を含む。
気象URLは、商品提案サーバー30のアドレス(http://infoserver.jp)と、指定領域に対応する地域を特定するための情報と、情報の種類(気象に関する情報)を特定するための情報とを有する。
【0068】
当該気象URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の指定領域に対応する地域を示す識別子と、「info=」以下の気象に関する情報表示を示す識別子(weather)とを読み取り、当該携帯電話に、当該携帯電話が居る指定領域に対応する地域の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を示すウェブページを表示させる。
【0069】
また、商品提案メッセージは、当該携帯電話が居る指定領域に対応する地域の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を表示するウェブページへのリンク(当該ウェブページにアクセス出来るカメラ画像URL)を含む。
カメラ画像URLは、商品提案サーバー30のアドレス(http://infoserver.jp)と、指定領域に対応する地域を特定するための情報と、情報の種類(カメラ画像)を特定するための情報とを有する。
【0070】
当該カメラ画像URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の指定領域に対応する地域を示す識別子と、「info=」以下のカメラ画像表示を示す識別子(camera)とを読み取り、当該携帯電話に、当該携帯電話が居る指定領域に対応する地域の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を示すウェブページを表示させる。
【0071】
また、商品提案メッセージは、今後、当該携帯電話が当該指定領域に入った時に、同じ商品提案メッセージを必要としない旨の拒否メッセージを商品提案サーバー30に送信するためのリンク(たとえば、拒否回答URL)を含む。
拒否回答URLは、商品提案サーバー30のアドレス(http://infoserver.jp)と、指定領域に対応する領域を特定するための情報と、情報の種類(メッセージ拒否)を特定するための情報とを有する。
【0072】
当該拒否回答URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の指定領域に対応する地域を示す識別子と、「info=」以下の拒否メッセージ設定を示す識別子(reject)とを読み取り、当該携帯電話が居る指定領域の中心位置の緯度経度情報を、第2テーブルT2における当該携帯電話の非案内領域として追加する。
非案内領域の所定長さの半径は、指定領域で設定された半径よりも長い値に設定されるので、当該携帯電話が居る指定領域の全域を含む領域が当該携帯電話の非案内領域に設定される、すなわち、当該携帯電話が居る指定領域が当該携帯電話の非案内領域に含まれるように第2テーブルT2が更新される。
【0073】
具体例として、現在時刻(位置情報取得時刻)が7月10日8時30分で、第1携帯電話51〜第5携帯電話55の第1指定領域B1などとの位置関係が
図1に示す状態である場合における、商品提案サーバー30が実行する商品提案メッセージの送信制御や商品提案メッセージの内容を説明する。
【0074】
第1携帯電話51は、第2指定領域B2の範囲内に居る。
しかし、第1携帯電話51は、第1携帯電話51の非案内領域(第1非案内領域C1)の範囲内に居るので、商品提案サーバー30の通信部31は、第1携帯電話51に対して、商品提案メッセージの送信を行わない。
【0075】
第2携帯電話52は、第3指定領域B3の範囲内に居る。
また、第2携帯電話52は、第2携帯電話52の非案内領域(第2非案内領域C2)の範囲内に居ない。
また、第2携帯電話52が居る第3地域A3は、気象予報情報の予報日時(7月10日9時、現在時刻から第1時間tt1だけ後までの間の予報時刻)が、日時条件(3月〜11月の7時〜18時)に含まれ、気象予報情報における雷注意報が、気象条件と合う。
このため、商品提案サーバー30の通信部31は、第2携帯電話52に対して、商品:ゴルフ保険の情報を含む商品提案メッセージの送信を行う。
【0076】
第2携帯電話52へ送信する商品提案メッセージは、第2携帯電話52が居る第3指定領域B3に対応する第3地域A3の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)のうち、少なくとも案内条件と合う気象項目(気象予報情報における注意報「雷」)や、商品(ゴルフ保険)の購入を勧めるメッセージや、商品(ゴルフ保険)を購入出来るウェブページにアクセス出来る商品購入URL(例として、http://insuranceserver.jp/?area=a3&menu=golf)を含む(
図7参照)。
【0077】
当該商品購入URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http:// insuranceserver.jp」へのアクセスを受けたサーバーは、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第3地域A3を示す識別子(a3)と、「menu=」以下の「ゴルフ保険」を示す識別子(golf)とを読み取り、第2携帯電話52に、商品(ゴルフ保険)を購入出来るウェブページを表示させる。
【0078】
また、第2携帯電話52へ送信する商品提案メッセージは、第2携帯電話52が居る第3指定領域B3に対応する第3地域A3の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を表示するウェブページ(
図8参照)にアクセス出来る気象URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a3&info=weather)を含む。
【0079】
当該気象URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第3地域A3を示す識別子(a3)と、「info=」以下の気象に関する情報表示を示す識別子(weather)とを読み取り、第2携帯電話52に、第3地域A3の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を示すウェブページを表示させる。
【0080】
また、第2携帯電話52へ送信する商品提案メッセージは、第2携帯電話52が居る第3指定領域B3に対応する第3地域A3の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を表示するウェブページ(不図示)へアクセス出来るカメラ画像URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a3&info=camera)を含む。
【0081】
当該カメラ画像URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第3地域A3を示す識別子(a3)と、「info=」以下のカメラ画像表示を示す識別子(camera)とを読み取り、第2携帯電話52に、第3地域A3の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を示すウェブページを表示させる。
【0082】
また、第2携帯電話52へ送信する商品提案メッセージは、今後、第2携帯電話52が第3指定領域B3に入った時に、同じ商品提案メッセージを必要としない旨のメッセージを商品提案サーバー30に送信するための拒否回答URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a3&info=reject)を含む。
【0083】
当該拒否回答URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第3地域A3を示す識別子(a3)と、「info=」以下の拒否メッセージ設定を示す識別子(reject)とを読み取り、第3地域A3に対応する第3指定領域B3の中心位置の緯度経度情報を、第2テーブルT2における第2携帯電話52の非案内領域として追加する(
図9参照)。
非案内領域の所定長さの半径は、指定領域で設定された半径よりも長い値に設定されるので、第3指定領域B3の全域を含む領域が第2携帯電話52の非案内領域に設定される、すなわち、第3指定領域B3が第2携帯電話52の非案内領域に含まれるように第2テーブルT2が更新される。
【0084】
第3携帯電話53は、第1指定領域B1の範囲内に居る。
また、第3携帯電話53は、第3携帯電話53の非案内領域(第3非案内領域C3、未設定))の範囲内に居ない。
また、第3携帯電話53が居る第1地域A1は、気象情報の計測日時(7月10日8時、現在時刻から第2時間tt2だけ前までに計測された気象情報)が、日時条件(5月〜10月の7時〜17時の間)に含まれ、気象情報の雨が、山岳保険に対応する気象条件と合う。
ただし、スキー保険に対応する日時条件(12月〜3月の17時〜21時)や、気象条件の天気:雪は、気象予報情報の予報日時や気象情報の計測日時と合わず、気象予報情報や気象情報の天気:弱雨若しくは雨と合わない。
このため、商品提案サーバー30の通信部31は、第3携帯電話53に対して、商品:山岳保険の情報を含む商品提案メッセージの送信を行うが、商品:スキー保険の情報を含む商品提案メッセージの送信は行わない。
【0085】
第3携帯電話53へ送信する商品提案メッセージは、第3携帯電話53が居る第1指定領域B1に対応する第1地域A1の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)のうち、少なくとも案内条件と合う気象項目(気象情報における天気「雨」)や、商品(山岳保険)の購入を勧めるメッセージや、商品(山岳保険)を購入出来るウェブページにアクセス出来る商品購入URL(例として、http://insuranceserver.jp/?area=a1&menu=mountain)を含む(
図10参照)。
【0086】
当該商品購入URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http:// insuranceserver.jp」へのアクセスを受けたサーバーは、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第1地域A1を示す識別子(a1)と、「menu=」以下の「山岳保険」を示す識別子(mountain)とを読み取り、第3携帯電話53に、商品(山岳保険)を購入出来るウェブページを表示させる。
【0087】
また、第3携帯電話53へ送信する商品提案メッセージは、第3携帯電話53が居る第1指定領域B1に対応する第1地域A1の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を表示するウェブページ(不図示)にアクセス出来る気象URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a1&info=weather)を含む。
【0088】
当該気象URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第1地域A1を示す識別子(a1)と、「info=」以下の気象に関する情報表示を示す識別子(weather)とを読み取り、第3携帯電話53に、第1地域A1の気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)の詳細を示すウェブページを表示させる。
【0089】
また、第3携帯電話53へ送信する商品提案メッセージは、第3携帯電話53が居る第1指定領域B1に対応する第1地域A1の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を表示するウェブページ(不図示)へアクセス出来るカメラ画像URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a1&info=camera)を含む。
【0090】
当該カメラ画像URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第1地域A1を示す識別子(a1)と、「info=」以下のカメラ画像表示を示す識別子(camera)とを読み取り、第3携帯電話53に、第1地域A1の計測器が設置された周囲の画像(カメラ画像)を示すウェブページを表示させる。
【0091】
また、第3携帯電話53へ送信する商品提案メッセージは、今後、第3携帯電話53が第1指定領域B1に入った時に、同じ商品提案メッセージを必要としない旨のメッセージを商品提案サーバー30に送信するための拒否回答URL(例として、http://infoserver.jp/?area=a1&info=reject)を含む。
【0092】
当該拒否回答URLのハイパーリンクがクリックされ、ネットワークを介して、当該ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスができた場合、アドレス「http://infoserver.jp」へのアクセスを受けた商品提案サーバー30は、「?」以下のパラメータを読み取り、「area=」以下の第1地域A1を示す識別子(a1)と、「info=」以下の拒否メッセージ設定を示す識別子(reject)とを読み取り、第1地域A1に対応する第1指定領域B1の中心位置の緯度経度情報が、第2テーブルT2における第3携帯電話53の非案内領域として追加される。
非案内領域の所定長さの半径は、指定領域で設定された半径よりも長い値に設定されるので、第1指定領域B1の全域を含む領域が第3携帯電話53の非案内領域に設定される、すなわち、第1指定領域B1が第3携帯電話53の非案内領域に含まれるように第2テーブルT2が更新される。
【0093】
第4携帯電話54は、第1指定領域B1の範囲内に居る。
しかし、第4携帯電話54は、第4携帯電話54の非案内領域(第4非案内領域C4)の範囲内に居るので、商品提案サーバー30の通信部31は、第4携帯電話54に対して、商品提案メッセージの送信を行わない。
【0094】
第5携帯電話55は、第1指定領域B1〜第3指定領域B3の範囲外に居る。
従って、商品提案サーバー30の通信部31は、第5携帯電話55に対して、商品提案メッセージの送信を行わない。
【0095】
本実施形態における商品提案サーバー30は、位置情報、日時情報、気象に関する情報(気象情報や気象予報情報)などに対応した商品提案を行うことが出来る。
これにより、携帯電話の使用者が、指定領域(第1指定領域B1〜第3指定領域B3)に居て、案内条件(日時条件、気象条件)が合う場合に、当該携帯電話に対して、当該案内条件に対応する商品購入の提案を送ることが出来る。
特に本実施形態では、日時条件や気象条件を設定し、これらの条件に合う状態に限り、商品提案メッセージの送信を行う。
日時条件を設定することで、スキーシーズンで且つ夜間のスキーなど怪我の可能性が高くなるような時間帯にスキー保険を提案するなど、時期的に価値ある商品の提案を行うことが可能になる。
また、気象条件を設定することで、気象条件を考慮して色々な種類の商品の提案を行うことが可能になる。
【0096】
商品提案メッセージには、提案した商品を購入するウェブページへのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は当該リンクにアクセスすることで簡単に当該商品の購入を行うことが可能になる。
【0097】
商品提案メッセージには、現在時刻よりも前に取得した気象情報と、現在時刻よりも後の気象予報情報とを表示するウェブページへのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は、現地(指定領域に対応する地域)の気象に関する詳細な情報を知ることが可能になる。
【0098】
特に、気象予報情報だけでなく、現地に設置した計測器で取得した客観的な気象情報も使って、情報分析が可能になる。
【0099】
商品提案メッセージには、現地(指定領域に対応する地域)のカメラ画像を表示するウェブページのリンクが形成されているため、当該携帯電話の使用者は、現地の画像から気象に関する情報を判断することが可能になる。
【0100】
非案内領域を設定することで、当該商品の提案を必要としない者の携帯電話に対しての商品提案メッセージの送信を制限することが可能になる。
【0101】
また、商品提案メッセージに対応する指定領域に入った時の次回以降の商品提案メッセージの送信を拒否する拒否回答URLが商品提案メッセージに含められているため、当該拒否回答URLへのアクセスにより、非案内領域を追加設定することも出来る。
【0102】
また、位置情報の取得に際して、通信キャリアにおける、基地局、移動交換機、VLR、ゲートウェイ交換機、HLRの何れかから、第1携帯電話51〜第5携帯電話55の位置情報を取得する場合には、第1携帯電話51〜第5携帯電話55のそれぞれに特別のソフトウエアをインストールせずに、それぞれの位置情報を把握し、商品提案メッセージの送信を行うことが可能になる。
【0103】
また、本実施形態では、携帯電話の電話番号に対するSMS、メールアドレスに対する電子メールで、商品提案メッセージを送信する形態を説明したが、第1携帯電話51〜第5携帯電話55に所定のソフトウエアをインストールし、これを実行させ、当該ソフトウエア上に商品提案メッセージを送信する形態であってもよい。この場合、第2テーブルT2は、電話番号やメールアドレスに代えて、当該ソフトウエアにおける送り先の携帯電話のIDなどを送信先に関する情報として登録する。