特開2017-29667(P2017-29667A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-29667掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-29667(P2017-29667A)
(43)【公開日】2017年2月9日
(54)【発明の名称】掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20170120BHJP
   A47L 7/04 20060101ALI20170120BHJP
【FI】
   A47L9/28 E
   A47L7/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-198532(P2015-198532)
(22)【出願日】2015年10月6日
(31)【優先権主張番号】104125185
(32)【優先日】2015年8月4日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】510270683
【氏名又は名称】イーゲンパワー インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Egenpower Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】李武
(72)【発明者】
【氏名】邱▲ギョウ▼熙
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA00
(57)【要約】
【課題】掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を提供する。
【解決手段】掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置は自走式掃除機および空気洗浄機を備える。自走式掃除機は自走機能および掃除機能を果たし、電源、頂面および頂面に配置された複数の位置決めユニットを有する。空気洗浄機は自走式掃除機に着脱可能なように装着され、かつ吸気口と、排気口と、底部に配置された複数の固定ユニットとを有する。空気洗浄機の固定ユニットと自走式掃除機の位置決めユニットとは相互に接触し、固定関係および電気的接続を保持することによって自走式掃除機の上方に空気洗浄機を安定させ、自走式掃除機の電源を空気洗浄機に供給する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走機能および掃除機能を果たし、電源を有する自走式掃除機と、
吸気口と、排気口と、内部に装着されたブラスト装置および網状フィルターとを有し、前記ブラスト装置によって空気を流動させ、前記吸気口によって前記空気を吸入し、前記網状フィルターによって前記空気をろ過し、ろ過した空気を前記排気口から排出する空気清浄機と、を備える掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置において、
前記自走式掃除機は、さらに頂面および前記頂面に配置された複数の位置決めユニットを有し、
前記空気洗浄機は、前記自走式掃除機に着脱可能なように装着され、さらに底部に配置された複数の固定ユニットを有し、
前記空気洗浄機の前記固定ユニットと前記自走式掃除機の前記位置決めユニットとは相互に接触し、固定関係および電気的接続を保持することによって前記自走式掃除機の上方に前記空気洗浄機を安定させ、前記自走式掃除機の電源を前記空気洗浄機に供給することを特徴とする、
掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項2】
前記位置決めユニットおよび前記固定ユニットは、いずれか一つが磁石であり、別の一つが前記磁石に吸引される磁性物質であり、磁気吸引力によって位置決め効果を果たすことを特徴とする請求項1に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項3】
前記位置決めユニットおよび前記固定ユニットは、金属であり、相互に接触することによって電気的接続を保持することを特徴とする請求項1に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項4】
前記空気洗浄機は、さらに障害物検知センサーを有し、前記障害物検知センサーは前記固定ユニットに電気的に接続され、検知した障害物を信号に変換し、前記固定ユニットと前記位置決めユニットとの電気的接続によって変換後の信号を前記自走式掃除機に伝送することを特徴とする請求項1に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項5】
前記空気清浄機は、さらに電源接続部を有し、前記電源接続部は変圧器によって都市電力に接続可能であることを特徴とする請求項1に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項6】
前記吸気口は、前記空気清浄機の底部に配置され、前記排気口は前記空気清浄機の頂部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【請求項7】
前記吸気口および前記排気口は、環状に配列されることを特徴とする請求項6に記載の掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式掃除機、特に掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2により提示された自走式掃除機、即ちよく知られているロボット掃除機は機体、障害物を自動的に回避するセンサーによって回避機能を果たし、一定した論理的な径路によって室内を最大限に往復運動し、自走機能および吸引清掃機能を果たす。
【0003】
現今の自走式掃除機は掃除機能以外の空気清浄機能を持たないため、排出した空気が未だ掃除してない所のほこりを吹き飛ばし、ユーザーに不快感を与えることがある。それに対し、自走式掃除機に空気洗浄装置を増設すれば、不快感を解消し、空気質を向上させることができる。特に空気の質の悪化が進んでいる現状において、空気清浄設備は人々に欠かせない健康パトーナーとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】US8,458,849号公報
【特許文献2】US8,680,816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ユーザーのニーズによって空気清浄レベルを選択できる掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を提供することを主な目的とする。
【0006】
本発明は、空気清浄機能を稼動させる際に自走式掃除機に装着される空気洗浄機が着脱および使用に便利である掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を提供することをもう一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するための掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置は、自走式掃除機および空気洗浄機を備える。
自走式掃除機は、自走機能および掃除機能を果たし、電源、頂面および頂面に配置された複数の位置決めユニットを有する。空気洗浄機は自走式掃除機に着脱可能なように装着され、かつ吸気口と、排気口と、内部に装着されたブラスト装置および網状フィルターと、底部に配置された複数の固定ユニットとを有する。空気洗浄機はブラスト装置によって空気を流動させ、吸気口によって空気を吸入し、網状フィルターによって空気をろ過し、ろ過した空気を排気口から排出する。空気洗浄機の固定ユニットと自走式掃除機の位置決めユニットとは相互に接触し、固定関係および電気的接続を保持することによって自走式掃除機の上方に空気洗浄機を安定させ、自走式掃除機の電源を空気洗浄機に供給する。
【0008】
本発明は、自走機能および掃除機能のほかに、空気清浄機を用いて空気を浄化するか否かを選択する機能を有する。空気清浄機能を稼動させる際、自走式掃除機に空気洗浄機を装着すればよいため、着脱および使用に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を示す分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を示す正面図である。
図4】本発明の第1実施形態による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置の一部分、即ち空気洗浄機の内部構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置を図面に基づいて説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1から図4に示すように、本発明の第1実施形態による掃除機能および空気清浄機能付き自走式装置は、自走式掃除機11および空気洗浄機21から構成される。
【0012】
自走式掃除機11は、自走機能および掃除機能を果たし、電源(図中未表示)、頂面12および頂面12に配置された複数の位置決めユニット19を有する。本実施形態において、内部にバッテリーが内蔵される自走式掃除機11は周知の装置であり、それに関連する技術領域において熟知されるため、図面上表示を省略する。
【0013】
空気洗浄機21は、吸気口22、排気口24、内部に装着されたブラスト装置26および網状フィルター28を有し、ブラスト装置26によって空気を流動させ、吸気口22によって空気を吸入し、網状フィルター28によって空気をろ過し、ろ過した空気を排気口24から排出する。
本実施形態は空気洗浄機21の底部に吸気口22を環状に配置し、空気洗浄機21の頂面に排気口24を環状に配置するが、これに限らず、空気洗浄機21の底部または頂面に吸気口22および排気口24を配置しても空気清浄効果を果たすことができる。空気洗浄機21が自走式掃除機11の上方に位置する場合、自走式掃除機11が走行し、排出した空気は微細なほこりを含有する可能性がある。それに対し、空気洗浄機21の底部、即ち自走式掃除機11に最も近い位置に吸気口22を配置すれば自走式掃除機11から排出された空気を吸入および浄化する動作を向上させることができる。空気洗浄機21の上方に排気口24を配置すれば、浄化され上向きに排出された空気が下方の吸気口22から吸入され、再び浄化される無駄な動作を抑制できる。吸気口22および排気口24は環状に配置されるため、浄化作動は方向に限定されない。
【0014】
空気洗浄機21は、自走式掃除機11の上方に着脱可能に装着され、さらに底部に配置された複数の固定ユニット29を有する。固定ユニット29と自走式掃除機11の位置決めユニット19とは相互に接触し、固定関係および電気的接続を保持することによって自走式掃除機11の上方に空気洗浄機21を安定させ、自走式掃除機11の電源を空気洗浄機21に供給する。
本実施形態において、位置決めユニット19および固定ユニット29はいずれか一つが磁石であり、別の一つが磁性物質(即ち磁石に吸引される物質)である。磁気吸引力によって位置決め効果を果たすことができる。位置決めユニット19と固定ユニット29とは金属であり、相互に接触することによって電気的接続を保持する。
【0015】
空気洗浄機21は、さらに障害物検知センサー211を有する。障害物検知センサー211は固定ユニット29に電気的に接続され、検知した障害物を信号に変換し、固定ユニット29と位置決めユニット19との電気的接続によって変換後の信号を自走式掃除機11に伝送する。障害物検知センサー211は自走式掃除機11に配置されることが従来の技術であるが、空気洗浄機21に配置されることは未だになかった。
【0016】
以上は本実施形態の構造についての説明である。続いて操作方法について説明を進める。
【0017】
図1から図4に示すように、自走式装置10を使用する際、まず自走式掃除機11に空気洗浄機21を装着し、位置決めユニット19を固定ユニット29に接触させれば、磁気吸引力によって自走式掃除機11の上方に空気清浄機21を安定させ、電気的接続によって自走式掃除機11の電源を空気洗浄機21に供給し、空気清浄作動を生じさせることができる。
走行中に障害物が検知されると、障害物検知センサー211は自走式掃除機11に信号を発し、障害物を回避させる。一方、空気清浄機21は自走式掃除機11の上方に位置するため、自走式掃除機11がテーブルまたはソファーの下方をスムーズに通っても、上方の空気清浄機21を家具の辺縁部に衝突させる可能性がある。それに対し、障害物検知センサー211が回避機能を発揮できる。一方、自走式掃除機11が走行しない際、電源の電力は保持されるため、電気的接続によって空気清浄機21に電源を供給し、稼動を継続させることができる。
【0018】
空気清浄機21を使用する必要がなくなれば、自走式掃除機11から空気清浄機21を取り外せばよい。このとき自走式掃除機11単体で掃除作動を進めることができる。
【0019】
本発明は、自走機能および掃除機能のほかに、空気清浄を進める空気清浄機21を使用するか否かを選択する機能を有する。空気清浄機21を使用する際、自走式掃除機11に空気洗浄機21を装着すればよいため、着脱および使用に便利である。
【0020】
一方、本実施形態は空気清浄機21に電源接続部を増設することができる。電源接続部は都市電力に接続されるか、AC−DC変圧器によって都市電力に接続される。上述した構造により、空気清浄機21は自走式掃除機11に装着されなくても電源接続部と都市電力との接続によって電力を確保し、単独で空気清浄を進めることができる。空気清浄機21は自走式掃除機11とともに移動する必要なく、単独で稼動できるため、障害物検知センサー211を空気清浄機21に配置することは必須ではない。
【符号の説明】
【0021】
10 自走式装置
11 自走式掃除機
12 頂面
19 位置決めユニット
21 空気洗浄機
211 障害物検知センサー
22 吸気口
24 排気口
26 ブラスト装置
28 網状フィルター
29 固定ユニット
図1
図2
図3
図4