(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-37628(P2017-37628A)
(43)【公開日】2017年2月16日
(54)【発明の名称】ユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコード
(51)【国際特許分類】
G06K 19/06 20060101AFI20170127BHJP
【FI】
G06K19/06 037
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-77858(P2016-77858)
(22)【出願日】2016年4月8日
(31)【優先権主張番号】201510487443.2
(32)【優先日】2015年8月11日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516106254
【氏名又は名称】高 小群
【氏名又は名称原語表記】Gao Xiaoqun
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】高 小群
(57)【要約】
【課題】本発明は、ユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードを提供する。
【解決手段】前記二次元バーコードは、編集可能なスマート二次元バーコードであり、空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整でき、前記二次元バーコードは、ビデオ、オーディオ、画像、文字機能を有し、前記二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用する。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、初めて編集可能なスマート二次元バーコードを開発したものである。空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整できる。受用者は随時コードをスキャンして最新情報を獲得できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次元バーコードであって、
前記二次元バーコードは、編集可能なスマート二次元バーコードであり、空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整可能であり、
前記二次元バーコードは、ビデオ、オーディオ、画像、文字機能を有し、
前記二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用する
ことを特徴とするユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコード。
【請求項2】
前記二次元バーコードは、情報伝達が速やかで、使用者が随時編集したり、調整したりすることができ、受用者がリアルタイムで内容の変化を見ることができる
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコード。
【請求項3】
前記二次元バーコードは、情報の安全性が高く、二次元バーコードの内容を特定のユーザがスキャンして情報を読み取り、その他の人はスキャンしても相応する内容が表示されず、編集もできないように設定されて、情報伝達のプライバシーと安全性が確保される
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコード。
【請求項4】
当該二次元バーコードは、紙類、金属類、プラスチック、木製、陶製、磁器製、石製、朱泥という材質に適用できる
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコード。
【請求項5】
請求項1に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードの使用方法であって、
スマート二次元バーコードシステムのバックグラウンドを通じて、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するステップ1と、
各種の表現適用形式を通じて、二次元バーコードを所要の材質上に作成するステップ2と、
使用者が移動設備を通じてコードをスキャンして、編集ログイン画面を現すステップ3と、
を含むことを特徴とするユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードの使用方法。
【請求項6】
当該二次元バーコードの表現適用形式は、
印刷工程を利用して二次元バーコードを直接各種の材質上に印刷する形式と、
金属材質上において、金属の艶面と砂面の輝度コントラストを利用して製作する形式と、
彫刻方式を採用して材質表面に製作する形式と、
透かし彫り技術を利用して二次元バーコードを各種の材質上に彫刻する形式と、
ダマシン工程を利用して製作した二次元バーコードを他の材質上に嵌め込むか、または貼り付ける形式と、
レーザー彫刻の方式により二次元バーコードの図案を各種の材質上に焼き付ける形式と
を含むことを特徴とする請求項5に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードの使用方法。
【請求項7】
前記ステップ1において、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するには、
ユーザが適用類型を入力し、且つ受用者の1つまたは複数の身分識別情報を入力すると、編集画面に入るステップと、
ユーザが必要により自ら内容情報を編集するか、または相応する編集フォームを選択することにより、個性化のスマート二次元バーコード内容情報を製作できるステップと、
ユーザが必要によりビデオ、オーディオを追加できるステップと、
ユーザが必要により画像、文字を追加、トリミング、修正できるテップと、
編集完了後、ユーザが「クリックして公表する」を選択すると、受用者が移動通信ツールでコードをスキャンして閲覧することができるステップと、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードの使用方法。
【請求項8】
前記適用類型は誕生日の祝い、祝日の祝い、結婚祝い、老人の誕生祝い、卒業を含み、
前記身分識別情報はWeChat番号、身分証明書、電話、メールアドレスを含む
ことを特徴とする請求項7に記載のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元バーコードに関し、特にユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードに関する。
【背景技術】
【0002】
二次元バーコード(2−dimensional bar code)は、特定の幾何図形が一定の規則で平面(二次元方向)に分布される白黒交互の図形により、データ記号情報を記録するものであり、コード編成において、コンピューター内部ロジックの基礎になる「0」、「1」ビットストリームの概念を巧みに利用し、二進法に対応する若干の幾何形体により文字数値情報を表し、画像入力装置又は光電式走査装置を通じて自動的に認識することで情報自動処理を実現し、次のようなバーコード技術における共通性を有する。即ち、コードごとに特定の文字セットが設定されており、文字毎に一定の幅を有し、一定の検証機能などを有する。同時に、異なる行の情報に対する自動認識機能、及び処理図形回転変化点を有する。
【0003】
中国の二次元バーコード技術に関する研究は1993年より開始されている。中国物品コードセンターは、よく使用される二次元バーコードであるPDF417、QRCCode、Data Matrix、Maxi Code、Code 49、Code 16K、Code Oneの技術規範について翻訳と追跡調査を行っている。中国の市場経済が不断に完備されており、且つ情報技術が迅速に発展することに伴い、国内において二次元バーコードという新技術に対するニーズが日増しに増えている。中国物品コードセンターは、元国家品質技術監督局と国の関連部門との大きな支持の下で、二次元バーコード技術に関する研究を深め続けている。国外の関連技術資料を理解した上で、二次元バーコードグリッド マトリックスコード(Two−dimensional barcode−Grid matrix (CM ) code)(SJ/T 11349−2006)と二次元バーコードコンパクトマトリックスコード(Two−dimensional barcode−Compact matrix (CM ) code)(SJ/T 11350−2006)という二つの二次元バーコードの国家標準を作成し、中国において自主的知的財産権を有する技術である二次元バーコードの研究開発を大いに促進した。
【0004】
現在、市場における二次元バーコードには以下の欠点がある。
1、材質が一般的に紙である。
2、情報形式が単一で、主に文字、画像である。
3、個性化の部分を有しておらず、二次元バーコードを生成すると、内容が固定され、使用者は自分の必要により調整をおこなうことができない。
4、使用者と受用者の間でインタラクティブな情報交換ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術に存在する上記のような問題を解決するためになされたものであり、ユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は下記の方案により実現される。即ち、
ユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードであって、
前記二次元バーコードは、編集可能なスマート二次元バーコードであり、空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整可能であり、
前記二次元バーコードは、ビデオ、オーディオ、画像、文字機能を有し、
前記二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用する。
【0007】
前記二次元バーコードは、情報伝達が速やかで、使用者が随時編集したり、調整したりすることができ、受用者がリアルタイムで内容の変化を見ることができる。
【0008】
前記二次元バーコードは、情報の安全性が高く、二次元バーコードの内容を特定のユーザがスキャンして情報を読み取り、その他の人はスキャンしても相応する内容が表示されず、編集もできないように設定して、情報伝達のプライバシーと安全性を確保する。
【0009】
前記二次元バーコードは、紙類、金属類、プラスチック、木製、陶製、磁器製、石製、朱泥という材質に適用できる。
前記二次元バーコードの使用方法は以下のステップを含む。即ち、
スマート二次元バーコードシステムのバックグラウンドを通じて、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するステップ1と、
各種の表現適用形式を通じて、二次元バーコードを所要の材質上に作成するステップ2と、
使用者が移動設備を通じてコードをスキャンして、編集ログイン画面を現すステップ3と、
を含む。
【0010】
前記二次元バーコードの表現適用形式は以下の種類を含む。即ち、
1.印刷工程を利用して二次元バーコードを直接各種の材質上に印刷する形式。
2.金属材質上において、金属の艶面と砂面の輝度コントラストを利用して製作する形式。
3.彫刻方式を採用して材質表面に製作する形式。
4.透かし彫り技術を利用して二次元バーコードを各種の材質上に彫刻する形式。
5.ダマシン工程を利用して製作した二次元バーコードを他の材質上に嵌め込むか、または貼り付ける形式。
6.レーザー彫刻の方式により二次元バーコードの図案を各種の材質上に焼き付ける形式。
【0011】
その特徴として、前記ステップ1において、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するには、以下のステップを含む。即ち、
A、ユーザが適用類型を入力し、且つ受用者の1つまたは複数の身分識別情報を入力すると、編集画面に入るステップと、
B、ユーザが必要により自ら内容情報を編集するか、または相応する編集フォームを選択することにより、個性化のスマート二次元バーコード内容情報を製作できるステップと、
C、ユーザが必要によりビデオ、オーディオを追加できるステップと、
D、ユーザが必要により画像、文字を追加、トリミング、修正できるテップと、
E、編集完了後、ユーザが「クリックして公表する」を選択すると、受用者が移動通信ツールでコードをスキャンして閲覧することができるステップと、
を含む。
【0012】
前記適用類型は、誕生日の祝い、祝日の祝い、結婚祝い、老人の誕生祝い、卒業を含み、
前記身分識別情報は、WeChat番号、身分証明書、電話、メールアドレスを含む。
【0013】
本発明によれば、以下のような有益な効果が得られる。即ち、
1.本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、初めて編集可能なスマート二次元バーコードを開発したものである。空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整できる。受用者は随時コードをスキャンして最新情報を獲得できる。
【0014】
2. 本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、普通の二次元バーコードの情報量及び情報形式をアップグレードし、二次元バーコードがビデオ、オーディア、画像、文字などの複数の機能を有するようにして、ユーザのニーズを完全に満たすことができる。
【0015】
3. 本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用し、インターネットの情報編集に詳しくないユーザでも楽に使用できる。
【0016】
4. 本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、情報伝達が速やかで、使用者が随時編集したり、調整したりすることができ、受用者がリアルタイムで内容の変化を見ることができる。
【0017】
5. 本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、情報の安全性が高く、二次元バーコードの内容を特定のユーザがスキャンして情報を読み取り、その他の人はスキャンしても相応する内容が表示されず、編集もできないように設定して、情報伝達のプライバシーと安全性を確保する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、具体的な実施例と合わせ、本発明を更に説明する。
【0019】
ユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードであって、
前記二次元バーコードは、編集可能なスマート二次元バーコードであり、空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整できる。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、初めて編集可能なスマート二次元バーコードを開発したものである。空白の二次元バーコードに内容記入が可能であり、二次元バーコードの内容は使用者の意思と用途に応じて随時修正且つ調整できる。受用者は随時コードをスキャンして最新情報を獲得できる。
【0020】
当該二次元バーコードは、ビデオ、オーディオ、画像、文字機能を有する。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、普通の二次元バーコードの情報量及び情報形式をアップグレードし、二次元バーコードがビデオ、オーディア、画像、文字などの複数の機能を有するようにして、ユーザのニーズを完全に満たすことができる。
【0021】
前記二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用する。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、編集画面が簡易で、スマート二次元バーコードは、独立した編集操作プラットホーム及びバックグラウンドを有し、編集操作が簡単且つ便利で、モジュール式と自由式の2種類の編集方式を採用し、インターネットの情報編集に詳しくないユーザでも楽に使用できる。
【0022】
前記二次元バーコードは、情報伝達が速やかで、使用者が随時編集したり、調整したりすることができ、受用者がリアルタイムで内容の変化を見ることができる。
【0023】
前記二次元バーコードは、情報の安全性が高く、二次元バーコードの内容を特定のユーザがスキャンして情報を読み取り、その他の人はスキャンしても相応する内容が表示されず、編集もできないように設定して、情報伝達のプライバシーと安全性を確保する。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、情報伝達が速やかで、使用者が随時編集したり、調整したりすることができ、受用者がリアルタイムで内容の変化を見ることができる。本発明のユーザによる編集が可能なスマート二次元バーコードは、情報の安全性が高く、二次元バーコードの内容を特定のユーザがスキャンして情報を読み取り、その他の人はスキャンしても相応する内容が表示されず、編集もできないように設定して、情報伝達のプライバシーと安全性を確保する。
【0024】
当該二次元バーコードは、紙類、金属類、プラスチック、木製、陶製、磁器製、石製、朱泥という材質に適用できる。
【0025】
前記二次元バーコードの使用方法は以下のステップを含む。即ち、
スマート二次元バーコードシステムのバックグラウンドを通じて、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するステップ1と、
各種の表現適用形式を通じて、二次元バーコードを所要の材質上に作成するステップ2と、
使用者が移動設備を通じてコードをスキャンして、編集ログイン画面を現すステップ3と、
を含む。
【0026】
前記二次元バーコードの表現適用形式は以下の種類を含む。即ち、
1.印刷工程を利用して二次元バーコードを直接各種の材質上に印刷する。
2.金属材質上において、金属の艶面と砂面の輝度コントラストを利用して製作する。
3.彫刻方式を採用して材質表面に製作する。
4.透かし彫り技術を利用して二次元バーコードを各種の材質上に彫刻する。
5.ダマシン工程を利用して製作した二次元バーコードを他の材質上に嵌め込むか、または貼り付ける。
6.レーザー彫刻の方式により二次元バーコードの図案を各種の材質上に焼き付ける。
【0027】
その特徴として、前記ステップ1において、編集可能なスマート二次元バーコードをランダムに生成するには、以下のステップを含む。即ち、
A、ユーザが適用類型を入力し、且つ受用者の1つまたは複数の身分識別情報を入力すると、編集画面に入るステップと、
B、ユーザが必要により自ら内容情報を編集するか、または相応する編集フォームを選択することにより、個性化のスマート二次元バーコード内容情報を製作できるステップと、
C、ユーザが必要によりビデオ、オーディオを追加できるステップと、
D、ユーザが必要により画像、文字を追加、トリミング、修正できるテップと、
E、編集完了後、ユーザが「クリックして公表する」を選択すると、受用者が移動通信ツールでコードをスキャンして閲覧することができるステップと、
を含む。
【0028】
前記適用類型は、誕生日の祝い、祝日の祝い、結婚祝い、老人の誕生祝い、卒業を含み、
前記身分識別情報は、WeChat番号、身分証明書、電話、メールアドレスを含む。
【0029】
以上、本発明の技術案について詳しく説明したが、当業者にとっては、前記実施例について変更を行うかまたは均等な代替案を採用することが可能であることは、自明なことである。本発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの修正または変更は本発明が保護しようとする範囲に属する。