特開 2017-37834 灯具用リフレクターの高効率照明構造

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】特開2017-37834(P2017-37834A)

(43)【公開日】2017年2月16日

(54)【発明の名称】灯具用リフレクターの高効率照明構造

(51)【国際特許分類】

   F21V 7/09 20060101AFI20170127BHJP

   F21S 8/08 20060101ALI20170127BHJP

   F21S 8/10 20060101ALI20170127BHJP

   F21Y 101/00 20160101ALN20170127BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20170127BHJP

【ＦＩ】

   F21V7/09 300

   F21S8/08 200

   F21S8/10 180

   F21Y101:00 100

   F21Y115:10

【審査請求】未請求

【請求項の数】12

【出願形態】ＯＬ

【全頁数】14

(21)【出願番号】特願2016-143070(P2016-143070)

(22)【出願日】2016年7月21日

(31)【優先権主張番号】14/822,812

(32)【優先日】2015年8月10日

(33)【優先権主張国】US

(71)【出願人】

【識別番号】509111434

【氏名又は名称】和欣開発股▲ふん▼有限公司

(74)【代理人】

【識別番号】100091683

【弁理士】

【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄

(74)【代理人】

【識別番号】100179316

【弁理士】

【氏名又は名称】市川 寛奈

(72)【発明者】

【氏名】彭嘉美

(72)【発明者】

【氏名】莊叶振

(72)【発明者】

【氏名】莊秉翰

【テーマコード（参考）】

3K243

【Ｆターム（参考）】

3K243MA01

(57)【要約】

【課題】灯具用リフレクターの高効率照明構造を提供する。
【解決手段】灯具用リフレクターの高効率照明構造は、光遮断板及びリフレクター本体を少なくとも備える。結合された光遮断板及びリフレクター本体の間に少なくとも１つの光源が装着され、光遮断板には少なくとも１面の反射面が成形されて光源から投射された光線が反射され、反射光線外に向けて投射されるか、或いはリフレクター本体により外に向けて投射され、灯具照明の幅及び長さが制御可能範囲となる。これにより、前記灯具は特に自動車やバイク等のヘッドライトや道路照明用の街路灯に適用され、灯具の照明効率が大幅に高まり、さらには、資源の浪費が有効的に削減され、メンテナンスコストも低下する。
【選択図】図２Ｂ

【特許請求の範囲】

【請求項1】

少なくとも１つの光源と、
前記光源が内部に装設されることで照明光線を発生させ、少なくとも１枚の光遮断板及びリフレクター本体で構成されるリフレクターであって、前記光遮断板の内表面には光線の光遮断面として設置される少なくとも１面の平面を有し、且つ前記少なくとも１面の光遮断面には前記光遮断板の外表面方向に向けて少なくとも１面の反射面が成形され、前記リフレクター本体は上述の光遮断板の光遮断面に結合され、前記リフレクター本体は少なくとも２面の曲面反射面で構成され、且つ前記光源中心Ｚ軸線の下方の前記光源中心Ｙ軸線の一側辺に各々位置されることで、上述の光遮断板の反射面で反射された光線及び光源から直接投射された光線が反射されることを少なくとも備えることを特徴とする灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項2】

前記リフレクター本体の２面の曲面反射面は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面が各々連接されることで構成され、前記光源中心Ｚ軸線の箇所に各々位置される水平方向曲面は第一水平方向曲面として各々設置され、前記各第一水平方向曲面は各々曲面であり、且つリフレクター本体の前端面から前記光源中心Ｙ軸線の後方の同じＸ座標のＹ軸線方向にかけて各々湾曲され、前記各第一水平方向曲面の下部表面は下方及びリフレクター本体の前端面方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面が各々延出された後、前記各第二水平方向曲面の下部表面は下方及びリフレクター本体の前端面方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面が各々延出され、各水平方向曲面の全曲面が共にリフレクター本体の前端面の２面の水平方向曲面に位置されて各々前記２面の曲面反射面の最終水平方向曲面になることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項3】

前記リフレクター本体は、前記光源中心Ｙ軸線箇所には、少なくとも１面の前記両曲面反射面に連接される弧状反射面がさらに設置されるを特徴とする、請求項２に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項4】

前記光遮断板の内の少なくとも１面の光遮断面に成形される反射面は少なくとも１面の弧状面であることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項5】

前記光遮断板の内の少なくとも１面の光遮断面に成形される反射面は少なくとも１面の円錐曲面であることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項6】

前記光遮断板の内の少なくとも１面の光遮断面に成形される反射面は少なくとも２面の曲面反射面であり、且つ前記光源中心Ｚ軸線の上方の前記光源中心Ｙ軸線の一側辺に各々位置され、前記各曲面反射面は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面が連接されることで構成され、前記光遮断板の光遮断面に各々位置される各水平方向曲面は第一水平方向曲面として各々設置され、前記各第一水平方向曲面は各々曲面であり、且つ光遮断板の前端面から前記光源中心Ｙ軸線の後方の同じＸ座標のＹ軸線方向にかけて湾曲され、前記各第一水平方向曲面の上部表面は上方及び光遮断板の前端面方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面が延出された後、前記各第二水平方向曲面の上部表面は上方及び光遮断板の前端面方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面が延出され、各水平方向曲面の全曲面が共にリフレクター本体の前端面の２面の水平方向曲面に位置されて各々前記２面の曲面反射面の最終水平方向曲面になることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項7】

前記光遮断板の少なくとも１面の光遮断面は．前記光源中心Ｙ軸線箇所に、．少なくとも１面の前記両曲面反射面に連接される弧状反射面がさらに設置されることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項8】

前記リフレクターは底部から外側辺に向けて少なくとも１つの装飾パネルが成形され、且つ装飾パネルには少なくとも１つの警告光源が更に増設されることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項9】

前記リフレクターは少なくとも前記リフレクター本体の外側表面に凹型穴を有する少なくとも１つの位置決め部材が設置されることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項10】

前記光遮断板の前端面には遮光板が更に設置され、前記遮光板は前記光源中心Ｚ軸線の二側辺が異なる高さになることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項11】

前記リフレクターは少なくとも前記光遮断板の外表面に複数のフィン状突起体が成形されることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【請求項12】

前記リフレクターの底部は中空支持フレームの一端面に組み合わせられ、前記中空支持フレームの他端面にはレンズが更に組み合わせられることを特徴とする、請求項１に記載の灯具用リフレクターの高効率照明構造。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、灯具用リフレクターの高効率照明構造に関し、より詳しくは、特に自動車やバイク等のヘッドライト及び道路照明に使用される灯具に適用され、灯具の照明の長さを制御可能範囲とし、全ての光線、照明が必要な領域の範囲に反射され、照明効率が有効的に向上する灯具用リフレクターの高効率照明構造に関する。

【背景技術】

【0002】

図１Ａ及び図１Ｂは従来の灯具用リフレクター及び光源の構成図である。図１Ａのリフレクター（Ｂ０１）は光遮断板（１０１）を有し、光遮断板（１０１）は光遮断面（１０２）を有し、且つ光遮断面（１０２）には上方に向けて少なくとも１面の円弧状反射面（１０３）が成形される。光遮断板（１０１）の下方にはリフレクター本体（１０４）を有し、円錐状曲面反射面（１１２）で構成され、光源（１０５）はリフレクターの上部の貫通孔内に装設される。また、図１Ｂのリフレクター（Ｂ０２）は光遮断板（１０６）を有し、光遮断板（１０６）は光遮断面（１０７）を有し、且つ光遮断面（１０７）には上方に向けて少なくとも１面の円弧状反射面（１０８）が成形され、前方には円錐状曲面反射面（１０９）が更に設置される。光遮断板（１０６）の下方にはリフレクター本体（１１０）を有し、上部の円錐状曲面反射面（１１４）と、中間半円状傾斜面（１１５）と、底部の円錐状曲面反射面（１１３）とで構成される。光源（１１１）はリフレクターの上部の貫通孔内に装設される。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

上述の灯具リフレクター構造では、外に向けて投射された光線が対向車のドライバーに与える影響が回避され、照明が必要な領域の範囲に対して灯具の照明の長さ及び幅が有効的に制御されて灯具の照明効率が有効的に高まる。しかしながら、前述した従来の技術では、すなわち、従来の灯具の照明範囲は半円の範囲であり、集光型灯具リフレクター構造に属し、照明の幅に弾力性がなく、様々な自動車両で求められているそれぞれ異なった照明範囲への照射という需要を満たせなかった。

【0004】

そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、本発明の灯具用リフレクターの構造により上記目的を達成できることを見出した。

【0005】

本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、灯具用リフレクターの高効率照明構造を提供することにある。つまり、照明の長さ及び幅のより高い可制御性を有し、重要な視線領域に対する照明の輝度が特に増加される。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る灯具用リフレクターの高効率照明構造は、少なくとも１つの光源及びリフレクターを少なくとも備え、前記光源がリフレクター内部に装設されて照明光線を発生させ、前記リフレクターは少なくとも１枚の光遮断板及びリフレクター本体で構成される。前記光遮断板の内表面には光遮断面として設置される少なくとも１面の平面を有し、且つ前記光遮断面には光遮断板の外表面方向に向けて少なくとも１面の反射面が成形され、光源から投射された光線が前記反射面により前記リフレクター本体に向けて照射され、或いは光源から投射された光線がリフレクターの前方の照明領域に向けて照射される。前記光遮断板に少なくとも１つの位置決め部材が設置されることで、前記少なくとも１つの光源、リフレクター本体或いは外付け部材が装設される。前記リフレクター本体は上述の光遮断板の光遮断面に結合され、少なくとも２面の曲面反射面で構成されると共に前記光源中心Ｚ軸線の下方の前記光源中心Ｙ軸線の一側辺に各々位置され、前記リフレクター本体には少なくとも１つの位置決め部材が設置されてることで、少なくとも１つの光源、光遮断板或いは外付け部材が組み合わせられる。前記リフレクター本体により前記光遮断板の反射面で反射された光線及び光源から直接投射された光線がリフレクター外部に向けて反射されて、所定の角度の照明光線となる。

【0007】

好適な実施例において、前記光源は電球或いは発光ダイオードである。

【0008】

好適な実施例において、前記光源は垂直方向、横方向或いは斜め方向に設置される。

【0009】

好適な実施例において、前記光遮断板の光遮断面に成形される反射面は少なくとも１面の弧状面または少なくとも１面の曲面であり、前記曲面は円錐曲面及び不規則な曲面等を含む。

【0010】

好適な実施例において、前記光遮断板の内の少なくとも１面の光遮断面に成形される反射面は少なくとも２面の曲面反射面であり、且つ前記光源中心Ｚ軸線の上方の前記光源中心Ｙ軸線の一側辺に各々位置され、前記各曲面反射面は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面が連接されることで構成される。前記光遮断板の光遮断面に各々位置される各水平方向曲面は第一水平方向曲面として各々設置され、前記各第一水平方向曲面は曲面或いは異なる傾斜角度の複数の傾斜面が連接されることで構成され、且つ光遮断板の前端面から前記光源中心Ｙ軸線の後方の同じＸ座標のＹ軸線方向にかけて湾曲される。前記各第一水平方向曲面の上部表面には上方及び光遮断板の前端面方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面が各々延出された後、前記各第二水平方向曲面の上部表面は上方及び光遮断板の前端面方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面が各々延出され、２面の水平方向曲面の各傾斜面或いは全曲面が共に光遮断板の前端面に位置されて各々２面の曲面反射面の最上方になり、すなわち、最終水平方向曲面になる。各水平方向曲面の上部表面が光遮断板の前端面方向に向けて傾斜されて延伸されると、前記光源中心Ｚ軸線に平行する方向に傾斜されて延伸されるように維持され、光遮断板の側辺或いは光源中心Ｚ軸線方向にやや偏向して傾斜されて延伸される。前記２面の曲面によりリフレクター外部に向けて反射されて所定の角度の照明光線となる。

【0011】

好適な実施例において、前記リフレクター本体の２面の曲面反射面は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面が各々連接されることで構成され、前記光源中心Ｚ軸線の箇所に各々位置される水平方向曲面は第一水平方向曲面として各々設置され、前記各第一水平方向曲面は各々曲面であるか、或いは異なる傾斜角度の複数の傾斜面が連接されることで構成され、且つリフレクター本体の前端面から前記光源中心Ｙ軸線の後方の同じＸ座標のＹ軸線方向にかけて湾曲される。前記各第一水平方向曲面の下部表面は下方及びリフレクター本体の前端面方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面が各々延出された後、前記各第二水平方向曲面の下部表面は下方及びリフレクター本体の前端面方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面が各々延出され、２面の水平方向曲面の各傾斜面或いは全曲面が共にリフレクター本体の前端面に位置されて２面の曲面反射面の最下方となり、すなわち、最終水平方向曲面となる。各水平方向曲面の下部表面がリフレクター本体の前端面方向に向けて傾斜されて延伸されると、前記光源中心Ｚ軸線に平行する方向に傾斜されて延伸されるように維持され、リフレクター本体の側辺或いは光源中心Ｚ軸線方向にやや偏向して傾斜されて延伸される。前記２面の曲面によりリフレクター外部に向けて反射されて所定の角度の照明光線となる。

【0012】

好適な実施例において、前記リフレクターの光遮断板及びリフレクター本体は一体成形されるか２つの部材で構成され、且つ外側表面には少なくとも１つの位置決め構造が設置される。

【0013】

好適な実施例において、前記リフレクターには底部から外側辺に向けて少なくとも１つの装飾パネルが成形される。また、装飾パネルには少なくとも１つのターン警告用、濃霧警告用及び車幅警告用等の電球或いはＬＥＤ光源が更に増設される。

【0014】

好適な実施例において、前記リフレクターの底部領域には少なくとも１つの外付け部材が組み合わせられる。前記外付け部材は少なくとも１つのＬＥＤ発光モジュール、光透過板、防塵カバー、遮光板、回折格子或いはレンズである。

【0015】

好適な実施例において、前記リフレクターの光遮断板或いはリフレクター本体の外表面には複数のフィン状突起体が放熱構造として設置され、前記フィン状突起体にはファンが更に装設される。

【0016】

好適な実施例において、前記リフレクターは少なくとも１つの光透過板を有する防塵カバー内部に装設される。前記リフレクターは上下方向に１８０度回転可能な形式で少なくとも１つの光透過板を有する防塵カバー内部に装設されて運用される。

【0017】

好適な実施例において、前記リフレクターは上下方向に１８０度回転可能な形式で少なくとも１つの光透過板を有する防塵カバー内部に装設され、且つ前記リフレクターの底部には中空支持フレームの一端面が組み合わせられ、前記中空支持フレームの他端面にはレンズが更に組み合わせられる。前記中空支持フレームは筒形状または枠形状等のフレームである。

【0018】

好適な実施例において、前記リフレクターの底部は不等高構造であり、底部に傾斜面切れ目、弧状面切れ目或いは不規則面切れ目が形成される。

【発明の効果】

【0019】

本発明の灯具用リフレクターによれば、特に自動車やバイク等の自動車両のヘッドライトに適用される灯具用リフレクターであり、前記光源が発生させる全ての光線が有効な照明光線となり、灯具の光線が対向車のドライバーの目に直接照射される事態が回避される。道路照明に運用される場合、路肩のガードレールに装設されるのみでよく、資源の浪費が有効的に削減され、メンテナンスコストも低下し、特殊な照明の予期する効果が確実に達成される。

【図面の簡単な説明】

【0020】

【図1A】従来の灯具用リフレクター及び光源の構成図である。

【図1B】従来の灯具用リフレクター及び光源の構成図である。

【図2A】本発明の第１実施例によるリフレクターを示す概略図である。

【図2B】本発明の第１実施例によるリフレクターを示す概略図である。

【図2C】本発明のリフレクターの第１実施例によるリフレクター本体内表面を示す構造図である。

【図3A】本発明の第２実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図3B】本発明の第２実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図4A】本発明の第３実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図4B】本発明の第３実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図5A】本発明の第４実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図5B】本発明の第４実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図6A】本発明の第５実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図6B】本発明の第５実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図7A】本発明の第６実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図7B】本発明の第７実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図8】本発明の第８実施例によるリフレクターを示す実施例図である。

【図9A】本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第１実施例を示す図である。

【図9B】本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第２実施例を示す図である。

【図10】本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第３実施例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0021】

本発明における好適な実施の例について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の例は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。

【実施例】

【0022】

（第１実施例）
図２Ａ及び図２Ｂは本発明の第１実施例によるリフレクターを示す概略図である。リフレクター（Ａ０１）の内表面は反射面であり、リフレクター本体（２０１）及び光遮断板（２０２）の２つの部材で構成される。リフレクター（Ａ０１）内部には電球或いはＬＥＤ等の光源（２０３）が装設され、光遮断板（２０２）の内表面には平面である少なくとも１つの光遮断面（２０４）が設置されて光源中心Ｚ軸線（２１５）に位置され、リフレクター本体（２０１）により反射された光線のリフレクターの上方に照射される光線が遮断される。光遮断面（２０４）には光遮断板（２０２）の外表面方向に向けて少なくとも１面の反射面（２０５）が成形されることで、光源（２０３）からの光線がリフレクター本体（２０１）或いはリフレクター（Ａ０１）の前方の照明領域に反射される。本実施例の図示によれば、反射面（２０５）は弧状面であり、光源（２０３）の上半部から投射される光線が共にリフレクター本体（２０１）に照射され、反射面（２０５）の一側辺には貫通孔を有する位置決め部材（２０６）が設置されて前記光源（２０３）が装設され、光遮断板（２０２）には２つの位置決め部材（２０７）（２０８）が設置されてリフレクター本体（２０１）の固定に用いられる。リフレクター本体（２０１）は光遮断板（２０２）の光遮断面（２０４）の下方に結合され、上端には貫通孔を有する位置決め部材（２０９）が設置されて前記光源（２０３）が装設され、上部表面には２つの位置決め部材（２１０）（２１１）が設置されて光遮断板（２０２）に組み合わせられる。

【0023】

図２Ｃに図示するように、リフレクター本体（２０１）は２つの曲面（２１２）（２１３）反射面で構成されると共に光源中心Ｚ軸線（２１５）の下方の光源中心Ｙ軸線（２１４）の一側辺に各々位置され、曲面（２１３）は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面（２１３ａ）（２１３ｂ）（２１３ｃ）〜（２１３ｚ）が連接されることで構成され、光源中心Ｚ軸線（２１５）の箇所に位置されて第一水平方向曲面（２１３ａ）として設置されると共に異なる傾斜角度の複数の傾斜面（２１３ａａ）（２１３ｂｂ）（２１３ｃｃ）〜（２１３ｚｚ）が連接されることで構成される。製品の実際の運用では、曲面であり、且つリフレクター本体（２０１）の前端面（２１９）に位置される傾斜面（２１３ｚｚ）から傾斜面（２１３ａａ）にかけて偏向してゆき光源中心Ｙ軸線（２１４）の後方の同じＸ座標のＹ軸線（２１６）の方向に湾曲される。第一水平方向曲面（２１３ａ）の下部表面（２１７）は下方及びリフレクター本体（２０１）の前端面（２１９）の方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面（２１３ｂ）が延出され、第二水平方向曲面（２１３ｂ）の下部表面（２１８）は下方及びリフレクター本体（２０１）の前端面（２１９）の方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面（２１３ｃ）が延出される。傾斜されて延伸される構造が水平方向曲面の各傾斜面（２１３ｚａ）（２１３ｚｂ）（２１３ｚｃ）（２１３ｚｄ）（２１３ｚｎ）にかけて共にリフレクター本体（２０１）の前端面（２１９）に位置されると、前記曲面（２１３）反射面の最下方になり、すなわち、最終水平方向曲面（２１３ｚ）になる。各水平方向曲面の下部表面がリフレクター本体（２０１）の前端面（２１９）に向けて傾斜されて延伸される方向は光源中心Ｚ軸線と平行する方向に維持され、リフレクター本体（２０１）の側辺にやや偏向するか、或いは光源中心Ｚ軸線方向に傾斜されて延伸されて異なる照明効果が達成される。本実施例の図示では、光源中心Ｚ軸線に平行する方向に維持されて傾斜されて各下方水平方向曲面が延出され、２面の曲面（２１２）（２１３）反射面は互いに対称になる構造であるが、但し、照明の需要に合わせて二者が互いに非対称になる構造として設置されてもよい。

【0024】

（第２実施例）
図３Ａ及び図３Ｂは本発明の第２実施例によるリフレクターを示す実施例図である。リフレクター（Ａ０２）の内表面は反射面であり、リフレクター本体（３０１）及び光遮断板（３０２）の２つの部材で構成され、一体成形または２つの部材が結合されることで構成される。本実施例の図では一体成形で図示され、リフレクター（Ａ０２）の上端には貫通孔を有する位置決め部材（３０７）が設置されて光源（３０３）が装設され、光遮断板（３０２）の内表面には平面である少なくとも１つの光遮断面（３０４）が設置されてリフレクター本体（３０１）により反射された光線のリフレクターの上方に向けて照射される光線が遮断され、且つ光遮断面（３０４）には光遮断板（３０２）の外表面方向に向けて少なくとも１面の反射面（３０９）が成形されて光源（３０３）からの光線が前方照明領域に反射される。本実施例の図示によると、反射面（３０９）は２面の曲面（３０５）（３０６）反射面であり、且つ光源中心Ｚ軸線（３１０）の上方の光源中心Ｙ軸線（３０８）の一側辺に各々位置される。曲面（３０５）は異なる傾斜角度を有する複数の水平方向曲面（３０５ａ）（３０５ｂ）（３０５ｃ）〜（３０５ｚ）が連接されることで構成され、光源中心Ｚ軸線の箇所に位置される光遮断面（３０４）は第一水平方向曲面（３０５ａ）の曲面として設置される。製品の実際の運用では、異なる傾斜角度の複数の傾斜面が連接されることで構成され、且つ光遮断板（３０２）の前端面（３１４）から偏向して光源中心Ｙ軸線（３０８）の後方の同じＸ座標のＹ軸線（３１１）の方向に湾曲され、第一水平方向曲面（３０５ａ）の上部表面（３１２）は上方及び光遮断板（３０２）の前端面（３１４）の方向に向けて傾斜されて第二水平方向曲面（３０５ｂ）が延出され、第二水平方向曲面（３０５ｂ）の上部表面（３１３）は上方及び光遮断板（３０２）の前端面（３１４）の方向に向けて傾斜されて第三水平方向曲面（３０５ｃ）が延出される。傾斜されて延伸される構造が水平方向曲面の全曲面にかけて共に光遮断板（３０２）の前端面（３１４）に位置されると、前記曲面（３０５）反射面の最上方になり、すなわち、最終水平方向曲面（３０５ｚ）になる。各水平方向曲面の上部表面は光遮断板（３０２）の前端面（３１４）に向けて傾斜されて延伸される方向は光源中心Ｚ軸線と平行する方向に維持され、光遮断板（３０２）の側辺にやや偏向されるか、或いは光源中心Ｚ軸線の方向に傾斜されて延伸されて異なる照明効果が達成される。本実施例の図示によると、光源中心Ｚ軸線と平行する方向に維持されて傾斜されて各上方水平方向曲面が延出され、２面の曲面（３０５）（３０６）は互いに対称になる構造で図示されるが、但し、照明の需要に合わせて二者が互いに非対称になる構造として設置されてもよい。リフレクター本体（３０１）で構成される構造は上述の図２Ｃのリフレクター本体（２０１）と同じである。

【0025】

（第３実施例）
図４Ａ及び図４Ｂは本発明の第３実施例によるリフレクターを示す実施例図である。リフレクター（Ａ０３）はリフレクター本体（４０１）及び光遮断板（４０２）の２つの部分で構成される。構成される構造は大部分が図３Ａ及び図３Ｂのリフレクター（Ａ０２）と同じであり、差異は、光遮断板（４０２）では、光源中心Ｙ軸線（４０５）箇所には、両反射面（４０３）、（４０４）の上端に連接される弧状反射面（４０６）がさらに設置され、製品の実際の運用では、リフレクター本体（４０１）の上端に弧状反射面がさらに設置されてもよい。

【0026】

（第４実施例）
図５Ａ及び図５Ｂは本発明の第４実施例によるリフレクターを示す実施例図である。リフレクター（Ａ０４）はリフレクター本体（５０１）及び光遮断板（５０２）の２つの部材で構成される。リフレクター本体（５０１）の構造は図２Ｃのリフレクター（Ａ２０１）と同じであり、また、光遮断板（５０２）に円錐曲面（５０３）反射面が設置され、円錐上端にはＬＥＤ光源（５０４）が装設され、外側表面は更に放熱構造として複数のフィン状突起体（５０５）が成形される。

【0027】

（第５実施例）
図６Ａ及び図６Ｂは本発明の第５実施例によるリフレクターを示す実施例図である。リフレクター（Ａ０５）はリフレクター本体（６０１）及び光遮断板（６０２）の２つの部材で構成される。構成される構造は大部分が図２Ａ及び図２Ｂのリフレクター（Ａ０１）と同じであり、差異は、光遮断板（６０２）の前端面に不等高の遮光板（６０３）が更に設置され、リフレクター（Ａ０５）の照明光線が二側辺の高さが不一致の特殊効果を呈し、また、リフレクター本体（６０１）の外表面には凹型穴を有する２つの位置決め部材（６０４）（６０５）が設置されて防塵カバー（図示せず）に結合される点のみである。

【0028】

（第６及び第７実施例）
図７Ａは本発明の第６実施例によるリフレクターを示す実施例図であり、図７Ｂは本発明の第７実施例によるリフレクターを示す実施例図である。図７Ａはリフレクター（Ａ０６）の底部に左が高く右が低い傾斜面切れ目（７０１）が欠成されるのを図示し、図７Ｂにはリフレクター（Ａ０７）の底部に左が低く右が高い傾斜面切れ目（７０２）が欠成されるのを図示する。この２つのリフレクターの切れ目は鏡面対称様式を呈し、主に自動車の左右二辺のヘッドライトの流線形の外観の装飾パネル（図示せず）に対応するように欠成される。前述の本発明の多種類の構造のリフレクターの底部には、製品の需要に基づいて傾斜面、弧状面及び斜弧状面等の様々な切れ目が欠成され、各種の装飾パネルが合わせて装設される。

【0029】

（第８実施例）
図８は本発明の第８実施例による灯具用リフレクター構成を示す実施例図である。リフレクター（Ａ０８）を構成させる主要な構造は図２Ｂリフレクター（Ａ０１）と同じであり、差異は、底部は外側辺に向けて少なくとも１つの装飾パネル（８０１）が延伸され、且つ装飾パネルには少なくとも１つの回転警告灯（８０２）、霧警告灯（８０３）及びＬＥＤ車幅警告灯（８０４）等の機能或いは警告用光源が増設される点のみである。前述の多種類のリフレクターの構造は共に底部には外側辺に向けて少なくとも１つの装飾パネルが延伸されて、本実施例のように運用される。

【0030】

図９Ａは本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第１実施例を示す図であり、図９Ｂは本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第２実施例を示す図である。灯具（Ｃ０１）は防塵カバー（９０１）を有し、防塵カバーの一側辺には光透過板（９０２）が装設される。本発明に係るリフレクター（Ａ０１）は防塵カバー（９０１）内部に装設され、灯具（Ｃ０２）は防塵カバー（９０３）を有し、防塵カバーの一側辺には光透過板（９０４）が装設される。本発明に係るリフレクター（Ａ０１）は上下に１８０度反転されて防塵カバー（９０３）内部に装設され、光遮断板が下方に、リフレクター本体が上方に装設される。前述の多種類のリフレクターは共に光遮断板が下方に、リフレクター本体が上方に上下に１８０度反転される方式で使用される。

【0031】

図１０は本発明の灯具用リフレクターの高効率照明構造が灯具に応用される第３実施例を示す図である。灯具（Ｃ０３）は防塵カバー（１００１）を有し、防塵カバーの一側辺には光透過板（１００２）が装設される。本発明に係るリフレクター（Ａ０１）は上下に１８０度反転されて防塵カバー（１００１）内部に装設され、前記リフレクター（Ａ０１）の底部には中空支持フレーム（１００３）の一端面が更に組み合わせられる。前記中空支持フレーム（１００３）は中空枠形状フレーム或いは筒形状フレームである。前記中空支持フレーム（１００３）の他端面はレンズ（１００４）に組み合わせられ、リフレクター（Ａ０１）により反射された光線は前記レンズ（１００４）により屈折されて照明領域に照射される。

【0032】

上述の本発明に係る灯具用リフレクターの高効率照明構造は実施例図では、各傾斜面或いは曲面反射面が共に説明しやすくするためにサイズを拡大して図示する。実際の運用では、非常に微小な複数の傾斜面或いは曲面が連接されることで水平方向曲面構造が構成される。

【0033】

上述したように、本発明に係る灯具リフレクターは特に自動車やバイク等の自動車両のヘッドライトの灯具リフレクターとして適用され、前記光源が発生させる全ての光線が有効な照明光線となる。また、灯具の光線が対向車のドライバーの目に直接照射される事態が回避される。道路照明に運用される場合、路肩のガードレールに装設されるのみでよく、資源の浪費が有効的に削減され、メンテナンスコストも低減し、特殊な照明の予期する効果が確実に達成される。

【0034】

従って、本明細書に開示された実施例は、本発明を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の思想と範囲が限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。

【符号の説明】

【0035】

Ｂ０１、Ｂ０２ リフレクター
１０１、１０６ 光遮断板
１０２、１０７ 光遮断面
１０３、１０８ 円弧状反射面
１０４、１１０ リフレクター本体
１０５、１１１ 光源
１０９、１１２、１１３、１１４ 円錐状曲面反射面
１１５ 中間半円状傾傾斜面
Ａ０１ リフレクター
２０１ リフレクター本体
２０２ 光遮断板
２０３ 光源
２０４ 光遮断面
２０５ 反射面
２０６、２０７、２０８、２０９、２１０、２１１ 位置決め部材
２１２、２１３ 曲面
２１４ 光源中心Ｙ軸線
２１５ 光源中心Ｚ軸線
２１６ Ｙ軸線
２１３ａ、２１３ｂ、２１３ｃ〜２１３ｚ 水平方向曲面
２１３ａａ、２１３ｂｂ、２１３ｃｃ〜２１３ｚｚ、２１３ｚａ、２１３ｚｂ、２１３ｚｃ、２１３ｚｄ、２１３ｚｎ 傾斜面
２１７、２１８ 下部表面
２１９ 前端面
Ａ０２ リフレクター
３０１ リフレクター本体
３０２ 光遮断板
３０３ 光源
３０４ 光遮断面
３０９ 反射面
３０５、３０６ 曲面
３０７ 位置決め部材
３０５ａ、３０５ｂ、３０５ｃ〜３０５ｚ 水平方向曲面
３０８ 光源中心Ｙ軸線
３１０ 光源中心Ｚ軸線
３１１ Ｙ軸線
３１２、３１３ 上部表面
３１４ 前端面
Ａ０３ リフレクター
４０１ リフレクター本体
４０２ 光遮断板
４０３ 曲面反射面
４０４ 曲面反射面
４０５ 光源中心Ｙ軸線
４０６ 弧状反射面
Ａ０４ リフレクター
５０１ リフレクター本体
５０２ 光遮断板
５０３ 円錐曲面
５０４ ＬＥＤ光源
５０５ フィン状突起体
Ａ０５ リフレクター
６０１ リフレクター本体
６０２ 光遮断板
６０３ 遮光板
６０４、６０５ 位置決め部材
Ａ０６、Ａ０７ リフレクター
７０１、７０２ 傾傾斜面切れ目
Ａ０８ リフレクター
８０１ 装飾パネル
８０２ 回転警告灯
８０３ 霧警告灯
８０４ ＬＥＤ車幅警告灯
Ｃ０１、Ｃ０２ 灯具
９０１、９０３ 防塵カバー
９０２）（９０４ 光透過板
Ａ０１ リフレクター
Ｃ０３ 灯具
１００１ 防塵カバー
１００２ 光透過板
Ａ０１ リフレクター
１００３ 中空支持フレーム
１００４ レンズ

【図1A】

【図1B】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図3A】

【図3B】

【図4A】

【図4B】

【図5A】

【図5B】

【図6A】

【図6B】

【図7A】

【図7B】

【図8】

【図9A】

【図9B】

【図10】