(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-37836(P2017-37836A)
(43)【公開日】2017年2月16日
(54)【発明の名称】レンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置
(51)【国際特許分類】
F21S 8/10 20060101AFI20170127BHJP
F21V 5/04 20060101ALI20170127BHJP
F21V 14/08 20060101ALI20170127BHJP
F21V 13/00 20060101ALI20170127BHJP
F21S 8/12 20060101ALI20170127BHJP
G02B 3/08 20060101ALI20170127BHJP
F21W 101/10 20060101ALN20170127BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20170127BHJP
【FI】
F21S8/10 170
F21V5/04 500
F21V5/04 250
F21V14/08
F21V13/00 100
F21S8/12 210
F21S8/12 291
F21S8/12 140
G02B3/08
F21W101:10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-151200(P2016-151200)
(22)【出願日】2016年8月1日
(31)【優先権主張番号】14/822,849
(32)【優先日】2015年8月10日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】509111434
【氏名又は名称】和欣開発股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】彭嘉美
(72)【発明者】
【氏名】莊叶振
(72)【発明者】
【氏名】莊秉翰
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243AA08
3K243AA09
3K243AB01
3K243AC06
3K243BB01
3K243BC02
3K243BD04
3K243BE01
3K243BE09
3K243CB20
(57)【要約】
【課題】レンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置を提供する。
【解決手段】レンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置は、リフレクター及びレンズを少なくとも備える。リフレクターの内部には少なくとも1つの光源が装設され、レンズはリフレクターの前方に装設され、レンズの屈折原理により光源から発生した大部分の光線がロービーム或いはハイビームの照明効果となる。これにより、前記灯具が特に自動車やバイク等の自動車両のヘッドライトに適用可能になり、灯具の照明効率が大幅に高まるのみならず、さらには、光線が対向車のドライバーの目に照射される事態が回避される。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの光源と、
前記光源が内部に装設されることで投射光線を発生させ、内表面が光反射面となることで前記光源による投射光線が内部から反射されて射出される少なくとも1つのリフレクターと、
一端面が上述のリフレクターの底部に装設される中空管状支持フレームと、
上述の中空管状支持フレームの他端面に装設され、且つ2面の平面を有すると共に周辺には少なくとも1つの位置決め部材が設置される光透過板で構成され、前記2面の平面の内の1面の平面は上部として設置されると共に少なくとも1面の凸状の円弧状面が光線の射出面として設けられ、前記2面の平面の内の他の1面の平面は底部として設置されると共に前記リフレクターにより反射されて射出された光線の入射面として設置され、且つ底部の平面には少なくとも1面の斜面が設けられるレンズとを少なくとも備えることを特徴とするレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項2】
前記レンズの上部の平面に設けられる凸状の円弧状面の外側には少なくとも1つの曲面が更に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項3】
前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の下方の領域の垂直中心線の一側辺に位置され、前記各斜面は平らな表面の傾斜面であることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項4】
前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の下方の領域の垂直中心線の一側辺に位置され、前記各斜面は円弧状傾斜面であることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項5】
前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の下方の領域に位置され、前記各斜面は円弧状傾斜面であることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項6】
前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の上方の領域に位置され、前記各斜面は円弧状傾斜面であることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項7】
前記中空管状支持フレームは前記リフレクターに装設される一端面の内部に少なくとも1枚の遮光板が更に装設されることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項8】
前記中空管状支持フレームは前記レンズに装設される一端面の内部に少なくとも1つの位置決め部材が設置され、且つ前記位置決め部材には少なくとも1つの回折格子が可動に装設され、前記回折格子は少なくとも1つの電磁石に連結されることを特徴とする、請求項1に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項9】
前記回折格子は光透過板で構成され、前記光透過板は2面の平面を少なくとも有し、且つ少なくとも1面の平面には少なくとも1面の円弧状傾斜面が設けられることを特徴とする、請求項8に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項10】
少なくとも1つの光源と、
前記光源が内部に装設されることで投射光線を発生させ、内表面が光反射面となることで前記光源による投射光線が内部から反射されて射出される少なくとも1つのリフレクターと、
一端面が上述のリフレクターの底部に装設され、他端面の内部には少なくとも1つの位置決め部材が設置され、前記位置決め部材には少なくとも1つの回折格子が可動に装設され、前記各回折格子は少なくとも1つの電磁石に連結される中空管状支持フレームと、
上述の中空管状支持フレームの他端面に装設され、2面の平面を有する光透過板で構成され、前記2面の平面の内の1面の平面は上部として設置されると共に少なくとも1面の凸状の円弧状面が光線の射出面として設けられ、前記2面の平面の内の他の1面の平面は底部として設置されると共に前記リフレクターから反射されて射出される光線の入射面として設置されるレンズとを少なくとも備えることを特徴とするレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項11】
前記回折格子は少なくとも2面の平面を有する光透過板で構成され、且つ少なくとも1面の平面には少なくとも1面の円弧状傾斜面が設けられることを特徴とする、請求項10に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項12】
前記レンズの上部に設けられる凸状の円弧状面の外側には少なくとも1つの曲面が更に設けられることを特徴とする、請求項10に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【請求項13】
前記中空管状支持フレームは前記リフレクターに装設される一端面の内部に少なくとも1枚の遮光板が更に装設されることを特徴とする、請求項10に記載のレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置に関し、更に詳しくは、特に自動車やバイクの照明やヘッドライトに適用され、大部分の光線がロービーム或いはハイビームの照明光線となり、全ての光線が照明が必要な領域の範囲に照射されて照明効率が有効的に高まるレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の自動車のヘッドライトに用いられる発光モジュール構造の横断面及び光線経路図を示し、発光モジュール(B01)はリフレクター(001)を有し、上部には光源(002)が装設され、リフレクター(001)の底部には中空管状支持フレーム(012)の一端面が装設され、中空管状支持フレーム(012)の他端面には平凸レンズ(003)が装設され、遮光板(007)はリフレクター(001)の底部の辺縁に装設され、電磁石(006)は遮光板(007)に連結されて遮光板(007)の仰角の角度の制御に用いられる。これにより、ハイビーム及びロービームの切り換え機能を達成させる。灯具がロービームとして作用する場合、電磁石(006)により遮光板(007)が高い仰角の位置に制御され、遮光板(007)により反射光線(008)中の破線で示す光線の部分が強制的に遮蔽され、実線で示す一部分の反射光線が最終的に平凸レンズ(003)により屈折されて水平線の下方に向けて照射光線(011)が照射されてロービーム効果を達成させる。反対に、灯具がハイビームとして作用する場合、電磁石(006)により遮光板(007)が低い仰角の位置に制御され、本来遮蔽される破線で示す光線が灯具の前方に照射されてハイビームの照射光線(010)となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来の灯具技術では、すなわち、従来の灯具の欠点は、リフレクター(001)の下半部の反射光線(009)が中空管状支持フレーム(012)構造により強制的に遮蔽されるため、灯具の照明が半分の効率しか得られなかった点である。また、遮光板(007)により多くの光線が強制的に遮蔽された後にロービームの照明光線となるため、ロービーム及びハイビームの照明効率が良好な効果を達成できなかった。そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。
【0004】
本発明は、以上の従来技術の課題を解決する為になされたものである。即ち、本発明は、レンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置を提供することを主目的とする。すなわち、大部分の光線が有効的な照明光線となり、且つ大部分の光線がロービーム或いはハイビームの照明光線となり、灯具が最良の照明効率を達成できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置は、リフレクターの内部に装設されることで投射光線を発生させる光源と、一端面が上述のリフレクターの底部に装設される中空管状支持フレームと、上述の中空管状支持フレームの他端面に装設されるレンズとを少なくとも備える。その特徴は、前記レンズは少なくとも2面の平面を有する光透過板で構成され、前記光透過板は円形或いは多辺形であり、周辺には少なくとも1つの位置決め部材が設置される。前記2面の平面の内の1面の平面は上部として設置されると共に少なくとも1面の凸状の円弧状面或いは曲面が光線の射出面として設けられ、前記2面の平面の内の他の1面の平面は底部且つ光線の入射面として設置される。また、前記底部の平面には少なくとも1面の斜面が設けられ、前記各斜面は平らな表面の傾斜面または円弧状傾斜面であり、傾斜方向及び角度は入射光線を屈折させる方向及び角度に基づいて変動される。前記各斜面により入射光線が屈折される角度及び方向は周辺の表面により入射光線が屈折される角度及び方向とは差異を有するため、照明光線が半分が高く半分が低い、或いは半分の光線が強く半分の光線が弱いという特殊な照明効果を達成させる。
【0006】
本発明の好ましい実施例において、前記光源は電球或いはLEDである。
【0007】
本発明の好ましい実施例において、前記中空管状支持フレームの外部には少なくとも1つの円錐形の装飾板または警告用発光モジュールが更に設置される。
【0008】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの上部凸状の円弧状面の外側には環状曲面が更に設置され、レンズの横方向中心線の上方及び下方の凸状の円弧状面の外側には互いに非対称になる半環状曲面が各々設置され、前記曲面は異なる傾斜角度の複数の円弧状傾斜面が連接されることで構成される。
【0009】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の下方の領域の垂直中心線の一側辺に位置され、前記斜面は平らな表面の傾斜面或いは円弧状傾斜面であり、平らな表面の傾斜面及び円弧状傾斜面により構成される。さらには、前記垂直中心線の他側辺には少なくとも1つの平らな表面の傾斜面或いは円弧状傾斜面が設置され、前記横方向中心線の上方の領域には異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が設置される。
【0010】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の下方の領域に位置され、前記斜面は円弧状傾斜面或いは異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面であり、レンズの横方向中心線の下方の領域の垂直中心線の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面または異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。
【0011】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面はレンズの横方向中心線の上方の領域に位置され、前記斜面は円弧状傾斜面或いは異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面であり、レンズの横方向中心線の上方の領域の垂直中心線の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面または異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。
【0012】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面各はレンズの横方向中心線の上方及び下方の領域に位置され、前記斜面は各々円弧状傾斜面或いは異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面であり、垂直中心線の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面または異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。
【0013】
本発明の好ましい実施例において、前記中空管状支持フレームが前記リフレクターに結合される一端面の内部には遮光板が更に設置される。前記遮光板は固定式装置であり、可動に装設されると共に電磁石に連結され、前記遮光板は、好ましくは、垂直中心線の二側辺は不等高構造である。
【0014】
本発明の好ましい実施例において、前記中空管状支持フレームは前記レンズに装置される一端面の内部に少なくとも1つの位置決め部材が設置され、且つ前記位置決め部材には少なくとも1つの回折格子が可動に装設され、前記各回折格子は少なくとも1つの電磁石に連結される。前記回折格子は2面の平面を有する光透過板で構成され、且つ少なくとも1つの平面には円弧状傾斜面或いは異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が設置され、前記回折格子の垂直中心線の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面または異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。前記各円弧状傾斜面の最高点は前記回折格子の垂直中心線に位置される。
【0015】
本発明の好ましい実施例において、本発明はレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置を更に提供し、リフレクターの内部に装設されることで投射光線を発生させる光源と、一端面が上述のリフレクターの底部に装設され、他端面がレンズに装設される中空管状支持フレームとを少なくとも備える。前記中空管状支持フレームの内部には少なくとも1つの位置決め部材が設置され、前記位置決め部材には少なくとも1つの回折格子が可動に装設され、前記各回折格子は少なくとも1つの電磁石に連結される。前記レンズは2面の平面を有する光透過板で構成され、前記光透過板は円形或いは多辺形であり、前記2面の平面の内の1面の平面は上部として設置されると共に少なくとも1面の凸状の円弧状面または曲面が光線の射出面として設置され、前記2面の平面の内の他の1面の平面は底部且つ光線の入射面として設置される。
【0016】
本発明の好ましい実施例において、前記レンズの上部凸状の円弧状面の外側には環状曲面が更に設けられ、レンズの横方向中心線の上方及び下方の凸状の円弧状面の外側には互いに非対称になる半環状曲面が各々設置される。前記曲面は異なる傾斜角度の複数の円弧状傾斜面が連接されることで構成される。
【0017】
本発明の好ましい実施例において、前記回折格子は2面の平面を有する光透過板で構成され、且つ少なくとも1つの平面には円弧状傾斜面或いは異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が設置され、前記回折格子の垂直中心線の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面または異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。前記各円弧状傾斜面の最高点は前記回折格子の垂直中心線に位置される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、特に自動車やバイク等の自動車両のヘッドライトに適用され、大部分の光線がロービーム或いはハイビームの照明光線となる。従来の灯具ではロービームの場合に半分の光線しか有効な照明光線にならないのとは異なり、特殊な照明の予期する効果を確実に達成させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】従来の発光モジュール構造及び光線経路を概略図である。
【
図2A】本発明のレンズ基本構成の構造を示す外観斜視図である。
【
図2B】本発明のレンズ基本構成の構造を示す側面図である。
【
図2C】本発明のレンズ基本構成の構造を示す底面図である。
【
図3A】本発明の第1実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図3B】本発明の第1実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図3C】本発明の第2実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図3D】本発明の第2実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図3E】本発明の第3実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図3F】本発明の第3実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4A】本発明の第4実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4B】本発明の第4実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4C】本発明の第5実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4D】本発明の第5実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4E】本発明の第6実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図4F】本発明の第6実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図5A】本発明の第7実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図5B】本発明の第7実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図5C】本発明の第8実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図5D】本発明の第8実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図6】本発明の第1実施例による発光モジュールを示す実施例図である。
【
図7】本発明の第2実施例による発光モジュールを示す実施例図である。
【
図8】本発明の第3実施例による発光モジュールを示す実施例図である。
【
図9A】本発明の第1実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図9B】本発明の第1実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図9C】本発明の第1実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図9D】本発明の第2実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図9E】本発明の第2実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図9F】本発明の第2実施例による回折格子を示す実施例図である。
【
図10A】本発明の第9実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図10B】本発明の第9実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図10C】本発明の第9実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図10D】本発明の第10実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図10E】本発明の第10実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図10F】本発明の第10実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11A】本発明の第11実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11B】本発明の第11実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11C】本発明の第11実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11D】本発明の第12実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11E】本発明の第12実施例によるレンズを示す実施例図である。
【
図11F】本発明の第12実施例によるレンズを示す実施例図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0021】
図2Aは本発明のレンズ基本構成の構造を示す外観斜視図であり、
図2Bは本発明のレンズ基本構成の構造を示す側面図であり、
図2Cは本発明のレンズ基本構成の構造を示す底面図である。各レンズは円形の光透過板(201)で構成され、前記光透過板(201)は2面の垂直平面(202)(203)を有し、2面の平面の内の1面の平面(202)は底部であり且つ光線の入射面として設けられ、2面の平面の内の他の1面の平面(203)は上部であると共に少なくとも1面の凸状の円弧状面(204)が光線の射出面として設置され、または少なくとも1面の曲面が光線の射出面として設置される。前記光透過板(201)の周辺には切り欠き等の少なくとも1つの位置決め部材(205)が設置される。以下のレンズの複数の実施例の説明では、その基本構成の構造を一つ一つ細かくは説明しない。
【実施例】
【0022】
(レンズ:第1実施例)
図3A乃至
図3Cは本発明の第1実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A01)の底部の平面(301)は横方向中心線(302)の下方の領域の垂直中心線(303)の左側辺に平らな表面の傾斜面(304)が設置される。製品の実際の運用では、垂直中心線(303)の右側辺或いは横方向中心線(302)の上方の領域に少なくとも1つの平らな表面の傾斜面または円弧状傾斜面が更に設置される。
【0023】
(レンズ:第2実施例)
また、
図3C及び
図3Dは本発明の第2実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A02)の底部の平面(305)は横方向中心線(306)の下方の領域の垂直中心線(307)の左側辺に複数の平らな表面の傾斜面が設けられる。複数の平らな表面の傾斜面(308)〜(312)は各々異なる傾斜角度となり、且つ複数の平らな表面の傾斜面(313)は同じ傾斜角度となる。
【0024】
(レンズ:第3実施例)
図3E及び
図3Fは本発明の第3実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A03)の底部の平面(314)は横方向中心線(315)の下方の領域の垂直中心線(316)の左側辺に円弧状傾斜面(317)が設置される。製品の実際の運用では、異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面であり、この円弧状傾斜面(317)は円弧状傾斜面と呼ばれ、一般的に称される弧状面ではなく、レンズ(A03)の下方の辺縁に近接される円弧面の一端(318)は底部の平面(314)の表面に位置され、横方向中心線(315)に位置される前記円弧面の一端(319)は底部の平面(314)の表面の内側に陥没され、底部の平面(314)の表面については傾斜角度を有する弧状面が円弧状傾斜面と呼称される。なお、本発明の前記各平らな表面の傾斜面或いは円弧状傾斜面は共に入射光線が屈折された後の角度及び方向に基づいてその傾斜方向及び傾斜角度が変動される。
図3A及び
図3Bの実施例図によると、平らな表面の傾斜面(304)はレンズ(A01)の下方の辺縁から横方向中心線(302)の箇所にかけて偏向されて底部の平面(301)の内側が傾斜される。製品の実際の運用では、横方向中心線(302)から下方の辺縁にかけて偏向されて底部の平面(301)の内側が傾斜され、或いは垂直中心線(303)から左側の辺縁にかけて偏向して底部の平面(301)の内側が傾斜される。
【0025】
(レンズ:第4実施例)
図4A及び
図4Bは本発明の第4実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A04)の底部の平面(401)は横方向中心線(402)の下方の領域の垂直中心線(403)の二側辺に円弧状傾斜面(404)(405)が各々設置される。製品の実際の運用では、各々異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面である。
【0026】
(レンズ:第5実施例)
図4C及び
図4Dは本発明の第5実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A05)の底部の平面(406)は横方向中心線(407)の上方の領域に異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面(408)〜(413)が設置され、且つ円弧状傾斜面(408)から円弧状傾斜面(413)にかけて偏向されて底部の平面(406)の内側が傾斜される。
【0027】
(レンズ:第6実施例)
さらに、
図4E及び
図4Fは本発明の第6実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A06)の底部の平面(414)は横方向中心線(415)の下方の領域に円弧状傾斜面(416)が設けられる。製品の実際の運用では、異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面であり、横方向中心線(415)の上方の領域にも異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面(417)〜(422)が設けられて上述のレンズ(A05)の複数の円弧状傾斜面(408)〜(413)と同じ構造が構成される。
【0028】
(レンズ:第7実施例)
図5A及び
図5Bは本発明の第7実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A07)の底部の平面(501)は横方向中心線(502)の下方の領域の垂直中心線(503)の左側辺に複数の平らな表面の傾斜面(505)が設置されて
図3C及び
図3Dのレンズ(A02)の複数の平らな表面の傾斜面(308)〜(313)と同じ構造が構成され、垂直中心線(503)の右側辺には円弧状傾斜面(504)が更に設置される。
【0029】
(レンズ:第8実施例)
図5C及び
図5Dは本発明の第8実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A08)の底部の平面(506)は横方向中心線(507)の下方の領域の垂直中心線(508)の左側辺に平らな表面の傾斜面(509)が設置され、横方向中心線(507)の上方の領域の垂直中心線(508)の二側辺に更に互いに連接される複数の円弧状傾斜面(510)〜(521)が各々設置される。
図4C及び
図4Dのレンズ(A05)の複数の円弧状傾斜面(408)〜(413)と同じ構造が構成される。
【0030】
(発光モジュール:第1実施例)
図6は本発明の第1実施例による発光モジュールを示す実施例図である。
発光モジュール(C01)は内部に少なくとも1つの光源(604)が装設されるリフレクター(601)を有する。前記光源(604)は電球或いは発光ダイオード等の各種発光体であり、リフレクター(601)の底部には中空管状支持フレーム(602)の一端面が連結され、中空管状支持フレーム(602)の他端面には本発明に係る構造のレンズ(603)が装設される。発光モジュール(C01)の光源(604)が発生させる光線(605)(606)が最終的にレンズ(603)を経て屈折されて射出され、光線が同時にロービームまたはハイビームの照明となり、最も好ましい照明効率を達成させる。
【0031】
(発光モジュール:第2実施例)
図7は本発明の第2実施例による発光モジュールを示す実施例図である。発光モジュール(C02)はリフレクター(701)を有し、内部には少なくとも2つのLED光源(704)(705)が装設され、底部は中空管状支持フレーム(702)の一端面に連結され、中空管状支持フレーム(702)の他端面には本発明のレンズ(703)が装設され、中空管状支持フレーム(702)の内部にはリフレクター(701)の底部の箇所に遮光板(707)が更に装設され、固定式或いは可動式で電磁石に連結される。遮光板(707)は、好ましくは、垂直中心線の二側辺が不等高構造になり、灯具のロービームの照明領域に一側辺が高く一側辺が低い明暗境界線が形成される。照明光線が対向車のドライバーの目に照射される事態が回避され、且つロービームが最も好ましい照明効率を達成させる。
【0032】
(発光モジュール:第3実施例)
図8は本発明の第3実施例による発光モジュールを示す実施例図である。発光モジュール(C03)はリフレクター(801)を有し、内部には少なくとも1つのLED光源(804)が装設され、底部には中空管状支持フレーム(802)の一端面が連結され、中空管状支持フレーム(802)の他端面にはレンズ(803)が装設される。前記レンズ(803)は本発明の何れか1つの実施例のレンズ或いは従来のの平凸レンズであり、中空管状支持フレーム(802)の内部にはレンズ(803)の後方に位置決め部材(805)が更に設置され、且つ前記位置決め部材(805)には可動式の回折格子(806)が装設され、前記回折格子(806)は電磁石(807)の伸縮ロッド(808)に連結される。電磁石(807)が作動されて回折格子(806)の角度が改変され、前記回折格子(806)によりリフレクター(801)からの反射光線がレンズ(803)に進入する入射角度が改変されることでハイビーム及びロービームの切り換え効果が達成される。製品の実際の運用では、中空管状支持フレーム(802)の内部且つリフレクター(801)の底部の箇所に
図7の前記の遮光板(707)が更に装設される。
【0033】
(回折格子:第1実施例)
図9A乃至
図9Cは本発明の第1実施例によるレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置における回折格子を示す実施例図である。回折格子(D01)は2面の平面(902)(903)を有する光透過板(901)で構成され、且つ少なくとも2面の平面の内の1面の平面(902)の中央領域には円弧状傾斜面(904)が設置される。円弧状傾斜面(904)の最高点は回折格子(D01)の垂直中心線(905)に位置される。製品の実際の運用では、異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が設置される。
【0034】
(回折格子:第2実施例)
図9D乃至
図9Fは本発明の第2実施例によるレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置における回折格子を示す実施例図である。回折格子(D02)は2面の平面(906)(907)を有する光透過板(908)で構成され、且つ少なくとも2面の平面の内の1面の平面(906)の表面の垂直中心線(912)の二側辺には互いに非対称になる円弧状傾斜面(909)(910)が各々設置され、2面の円弧状傾斜面(909)(910)の最高点は回折格子(D02)の垂直中心線(913)に位置される。製品の実際の運用では、異なる傾斜角度で連接される複数の円弧状傾斜面が各々設置される。
【0035】
(レンズ:第9実施例)
図10A乃至
図10Cは本発明の第9実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A09)の底部の平面(1001)の構造は前述の複数の本発明に係るレンズの底部の構造であり、上部の平面(1002)の中央部には凸状の円弧状面(1003)及び光線の射出面として設置される環状曲面(1004)を有する。本実施例の図によると、曲面(1004)は凸状の円弧状面(1003)の外側に位置される。
【0036】
(レンズ:第10実施例)
図10D乃至
図10Fは本発明の第9実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A10)の底部の平面(1005)の構造は前述の複数の本発明に係るレンズの底部の構造であり、上部の平面(1006)の中央部には凸状の円弧状面(1007)及び光線の射出面として設けられる2面の半環状曲面(1008)(1009)を有する。本実施例の図によれば、2面の曲面(1008)(1009)はレンズ(A10)の横方向中心線(1010)の上方及び下方の凸状の円弧状面(1007)の外側に各々位置される。上述の複数の本発明に係るレンズ(A01)〜(A10)に図示するように、各レンズの底部の平面に設けられる少なくとも1面の斜面は共に底部の平面の表面の内側に位置され、前記斜面が底部の平面の表面の外側或いは内部の外側に設置される場合、2種類の構造では入射光線が屈折された後の結果が完全に同じになるため、同等の効果を有する代替の構造に属する。
【0037】
(レンズ:第11実施例)
図11A乃至
図11Cは本発明の第11実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A11)の底部は平面(1101)であり、上部の平面(1102)の中央部には凸状の円弧状面(1103)及び光線の射出面として設置される環状曲面(1104)を有する。本実施例の図によれば、曲面(1104)が凸状の円弧状面(1103)の外側に位置される。
【0038】
(レンズ:第12実施例)
図11D乃至
図11Fは本発明の第12実施例によるレンズを示す実施例図である。レンズ(A12)の底部は平面(1105)であり、上部の平面(1106)の中央部には凸状の円弧状面(1107)及び光線の射出面として設置される2面の半環状曲面(1108)(1109)を有する。本実施例の図によると、2面の曲面(1108)(1109)は横方向中心線(1111)の上方及び下方の凸状の円弧状面(1107)の外側に各々位置され、周辺には切り欠きとなる少なくとも1つの位置決め部材(1110)がに各々位置されて定位の方向が正確になる機能を提供する。
【0039】
結論として、本発明に係るレンズが取り付けられた発光モジュール構造の装置は、特に自動車やバイク等の自動車両のヘッドライトに適用され、大部分の光線がロービーム或いはハイビームの照明光線となる。従来の灯具では、ロービームの場合には半分の光線しか有効な照明光線とならなかったのに比べ、特殊な照明の予期する効果を確実に達成させる。
【0040】
上述の実施例は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0041】
B01 発光モジュール
001 リフレクター
002 光源
012 中空管状支持フレーム
003 平凸レンズ
007 遮光板
006 電磁石
008、 009 反射光線
011、 010 照射光線
201 光透過板
202、 203 平面
204 凸状の円弧状面
205 位置決め部材
A01、 A02、 A03 レンズ
301、 305、 314 底部の平面
302、306、315 横方向中心線
303、307、316 垂直中心線
304、308〜312、313 平らな表面の傾斜面
317 円弧状傾斜面
318、319 円弧面の一端
A04、A05、A06 レンズ
401、406、414 底部の平面
402、407、415 横方向中心線
403 垂直中心線
404、405、408〜413、416、417〜422 円弧状傾斜面
A07、A08 レンズ
501、506 底部の平面
502、507 横方向中心線
503、508 垂直中心線
505、509 平らな表面の傾斜面
504、510〜521 円弧状傾斜面
C01 発光モジュール
601 リフレクター
604 光源
602 中空管状支持フレーム
603 レンズ
605、606 光線
C02 発光モジュール
701 リフレクター
704、705 光源
702 中空管状支持フレーム
703 レンズ
707 遮光板
C03 発光モジュール
801 リフレクター
804 光源
802 中空管状支持フレーム
803 レンズ
805 位置決め部材
806 回折格子
807 電磁石
808 伸縮ロッド
D01、D02 回折格子
902、903、906、907 平面
901、908 光透過板
904、909、910 円弧状傾斜面
905、912、913 垂直中心線
A09、A10 レンズ
1001、1005 底部の平面
1002、1006 上部の平面
1003、1007 凸状の円弧状面
1004、1008、1009 曲面
1010 横方向中心線
A11、A12 レンズ
1101、1102、1105、1106 平面
1103、1107 凸状の円弧状面
1104、1108、1109 曲面
1111 横方向中心線
1110 位置決め部材