【解決手段】本発明は、第一方向において対向する一対の第一壁板部51、及び第一方向と直交する第二方向において対向し且つ一対の第一壁板部51における対応する端部同士をそれぞれ接続する一対の第二壁板部52を有する本体5をそれぞれ有する複数の家具構成品2を備え、複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2は、第一方向と直交する面方向又は第二方向と直交する面方向に広がって一対の第一壁板部51及び一対の第二壁板部52によって囲まれた収納空間を区分けする少なくとも一つの区分け板7を有する。
所定の方向である第一方向において対向する一対の第一壁板部、及び第一方向と直交する第二方向において対向し且つ前記一対の第一壁板部における対応する端部同士をそれぞれ接続する一対の第二壁板部を有する本体であって、第一方向及び第二方向が上下方向と一致するように配置可能な本体をそれぞれ有する複数の家具構成品を備え、
前記複数の家具構成品のうちの少なくとも一つの家具構成品は、第一方向と直交する面方向又は第二方向と直交する面方向に広がって前記一対の第一壁板部及び前記一対の第二壁板部によって囲まれた収納空間を区分けする少なくとも一つの区分け板を有する、組み立て家具。
前記複数の家具構成品の各本体は、前記第一壁板部同士又は前記第一壁板部と前記第二壁板部とが接するように組み合わされたときの当該複数の家具構成品全体の輪郭が四角形となるような第一方向の外寸と第二方向の外寸とを有する、請求項1又は2に記載の組み立て家具。
前記五つの家具構成品は、隣り合う辺の長さが950mmと1520mmの四角形の前記輪郭、及び隣り合う辺の長さが760mmと1900mmの四角形の前記輪郭となるように組み合わせ可能である、請求項4に記載の組み立て家具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の組み立て家具では、収納スペースの上下方向の大きさしか変更できないが、近年、収納スペースを有する棚等の家具において、収納スペースのレイアウトの自由度のさらなる向上が望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、収納スペースのレイアウトの自由度の高い組み立て家具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る組み立て家具は、所定の方向である第一方向において対向する一対の第一壁板部、及び第一方向と直交する第二方向において対向し且つ前記一対の第一壁板部における対応する端部同士をそれぞれ接続する一対の第二壁板部を有する本体であって、第一方向及び第二方向が上下方向と一致するように配置可能な本体をそれぞれ有する複数の家具構成品を備え、前記複数の家具構成品のうちの少なくとも一つの家具構成品は、第一方向と直交する面方向又は第二方向と直交する面方向に広がって前記一対の第一壁板部及び前記一対の第二壁板部によって囲まれた収納空間を区分けする少なくとも一つの区分け板を有する。
【0007】
かかる構成によれば、複数の家具構成品のそれぞれを第一方向又は第二方向が上下方向と一致するような姿勢で配置して組み合わせることで、各家具構成品の姿勢の違いにより収納空間の形状等が変更され、また、前記姿勢の違いにより区分け板が棚板となったり仕切り板となったりするため、収納スペースのレイアウトを容易に変更することができる(即ち、収納スペースのレイアウトの自由度が向上する)。
【0008】
また、前記組み立て家具では、収納スペースのレイアウトの自由度をより向上させるために、前記複数の家具構成品のうちの少なくとも一つの家具構成品の前記本体において、第一方向の外寸は、第二方向の外寸と異なる、即ち、少なくとも一つの家具構成品の本体が長方形の外観(輪郭)を有していてもよい。
【0009】
また、前記組み立て家具では、前記複数の家具構成品の各本体が、前記第一壁板部同士又は前記第一壁板部と前記第二壁板部とが接するように組み合わされたときの当該複数の家具構成品全体の輪郭が四角形となるような第一方向の外寸と第二方向の外寸とを有してもよい。
【0010】
当該組み立て家具は、複数の家具構成品(本体)を組み合わせて(即ち、並べたり積み上げたりして)使用されるが、上記の構成によれば、通常の家具(棚等)と同様に、外観(複数の家具構成品全体の輪郭)が四角形の家具として使用することができる。
【0011】
この場合、前記家具構成品の数が、五つであり、前記五つの家具構成品の前記本体のそれぞれが、異なる外寸を有していてもよい。このように、五つの家具構成品の本体のそれぞれが異なる外寸(第一方向の外寸、第二方向の外寸等)を有していても、組み合わされたときの複数の家具構成品全体の輪郭を四角形にすることができる。
【0012】
例えば具体的には、前記五つの家具構成品は、隣り合う辺の長さが950mmと1520mmの四角形の前記輪郭、及び隣り合う辺の長さが760mmと1900mmの四角形の前記輪郭となるように組み合わせ可能である。
【0013】
また、前記組み立て家具は、前記本体における前記区分け板によって区分けされた収納空間に配置される少なくとも一つの引き出しを備え、前記複数の家具構成品は、第一方向が上下方向に一致するように配置した状態で前記引き出しが配置可能な家具構成品と、第二方向が上下方向に一致するように配置した状態で前記引き出しが配置可能な家具構成品と、を含んでもよい。
【0014】
かかる構成によれば、複数の家具構成品を配置したときに、いずれかの家具構成品に引き出しを配置することができる。即ち、第一方向が上下方向に一致するように配置された家具構成品を第二方向が上下方向に一致するように配置(即ち、所定の家具構成品を横倒しに)したことで、該家具構成品に配置されていた引き出しが使用できなくなっても、該引き出しを他の家具構成品に配置して使用することができる。
【0015】
この場合、前記引き出しが配置可能な収納空間の第一方向の寸法と第二方向の寸法とは異なっていてもよい。このように、前板が長方形の引き出しであっても、該引き出しの配置された家具構成品の姿勢を変えて該引き出しが使用できなくなったときに、該引き出しを他の家具構成品に配置して使用することができる。
【0016】
前記組み立て家具は、天板を有する机を備え、前記天板の高さと、前記第一壁板部同士又は前記第一壁板部と前記第二壁板部とが接するように組み合わされた状態の前記複数の家具構成品のいずれかの前記第一壁板部、前記第二壁板部、又は前記区分け板の高さとは、同じであってもよい。
【0017】
かかる構成によれば、机の天板と、該天板と同じ高さの第一壁板部、第二壁板部、又は区分け板と、が接するように複数の家具構成品及び机を配置することによって、机上での作業スペースを、該机の天板に接する第一壁板部、第二壁板部、又は区分け板の分だけ大きくすることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上より、本発明によれば、収納スペースのレイアウトの自由度の高い組み立て家具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る組み立て家具の一配置例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、前記組み立て家具の他の配置例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、前記組み立て家具の他の配置例を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、前記組み立て家具の他の配置例を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、前記組み立て家具に用いられる第一構成品の斜視図である。
【
図6】
図6は、前記組み立て家具に用いられる第二構成品の斜視図である。
【
図7】
図7は、前記組み立て家具に用いられる第三構成品の斜視図である。
【
図8】
図8は、前記組み立て家具に用いられる第四構成品の斜視図である。
【
図9】
図9は、前記組み立て家具に用いられる第五構成品の斜視図である。
【
図10】
図10は、前記組み立て家具に用いられる複数の家具構成品及び引き出しの一配置例を示す正面図である。
【
図11】
図11は、前記複数の家具構成品及び前記引き出しの他の配置例を示す正面図である。
【
図12】
図12は、前記複数の家具構成品及び前記引き出しの他の配置例を示す正面図である。
【
図13】
図13は、前記複数の家具構成品及び前記引き出しの他の配置例を示す正面図である。
【
図14】
図14は、前記複数の家具構成品に配置される第一引き出しの斜視図である。
【
図15】
図15は、前記複数の家具構成品に配置される第二引き出しの斜視図である。
【
図16】
図16は、前記複数の組み立て家具に用いられる机の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について、
図1〜
図16を参照しつつ説明する。
【0021】
本実施形態に係る組み立て家具は、
図1〜
図4に示すように、複数の家具構成品2と、家具構成品2に配置可能な少なくとも一つの引き出し3と、天板41を有する机4と、を備える。
【0022】
複数の家具構成品2は、組み合わせて配置される(並べたり積み上げたりする)ことによって、家具を構成する。本実施形態の複数の家具構成品2は、組み合わせて配置されることによって、棚20(
図10〜
図13参照)を構成する。具体的に、複数の家具構成品2のそれぞれは、
図5〜
図9にも示すように、角筒状の本体5と、本体5の一方の開口を塞ぐ背板6と、を有する。また、複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2は、第一方向と直交する面方向又は第二方向と直交する面方向に広がって本体5によって囲まれた収納空間を区分けする少なくとも一つの区分け板7を有する。本実施形態の組み立て家具1では、複数の家具構成品2のそれぞれが、少なくとも一つの区分け板7を有している。
【0023】
本体5は、間隔をあけて対向する一対の第一壁板部51と、第一壁板部51の対向する方向(以下、「第一方向」と称する。)と直交する方向(以下、「第二方向」と称する。)において対向し且つ一対の第一壁板部51の対応する端部(詳しくは、第一方向において対向する端部)同士をそれぞれ接続する一対の第二壁板部52と、を有する。第一壁板部51と第二壁板部52とは、それぞれ四角形の板状の部位である。このため、本実施形態の本体5は、四角筒状である。
【0024】
複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2の本体5において、第一方向の外寸は、第二方向の外寸と異なる。即ち、複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2の本体5は、該本体5の開口方向から見て長方形の外観(輪郭)を有する。本実施形態の組み合わせ家具1では、複数の家具構成品2のうちの一部の家具構成品2の本体5は、前記長方形の外観(輪郭)を有し、残りの家具構成品2の本体5は、正方形の外観(輪郭)を有している。
【0025】
また、複数の家具構成品2は、第一方向が上下方向に一致するように配置した状態で引き出し3が配置可能な家具構成品2と、第二方向が上下方向に一致するように配置した状態で引き出しが配置可能な家具構成品2と、を含んでいる。
【0026】
また、複数の家具構成品2の各本体5は、第一壁板部51同士又は第一壁板部51と第二壁板部52とが接するように組み合わされたときの当該複数の家具構成品2の全体の輪郭が四角形となるような第一方向の外寸と第二方向の外寸とを有している(
図10〜
図13参照)。
【0027】
本実施形態の家具構成品2の数は、五つである。これら五つの家具構成品2、即ち、第一構成品21の本体5、第二構成品22の本体5、第三構成品23の本体5、第四構成品24の本体5、及び第五構成品25の本体5のそれぞれは、異なる外寸を有している。例えば具体的には、以下の通りである。
【0028】
第一構成品21の本体5の第一方向の外寸L
11は、570mmであり、第二方向の外寸L
12は、380mmである。また、第一構成品21の本体5の奥行き(第一方向及び第二方向と直交する第三方向の外寸)L
13は、280mmである。第二構成品22の本体5の第一方向の外寸L
21は、760mmであり、第二方向の外寸L
22は、760mmである。また、第二構成品22の本体5の奥行きL
23は、280mmである。第三構成品23の本体5の第一方向の外寸L
31は、190mmであり、第二方向の外寸L
32は、950mmである。また、第三構成品23の本体5の奥行きL
33は、280mmである。第四構成品24の本体5の第一方向の外寸L
41は、570mmであり、第二方向の外寸L
42は、570mmである。また、第四構成品24の本体5の奥行きL
43は、280mmである。第五構成品25の本体5の第一方向の外寸L
51は、760mmであり、第二方向の外寸L
52は、190mmである。また、第五構成品25の本体5の奥行きL
53は、280mmである。以上の第一〜第五構成品21〜25は、
図10〜
図13に示すように、隣り合う辺の長さが950mmと1520mmの四角形の輪郭、及び隣り合う辺の長さが760mmと1900mmの四角形の輪郭となるように組み合わせ可能である。
【0029】
以下、第一〜第五構成品21〜25について、詳細に説明する。
【0030】
第一構成品21は、
図5に示すように、開口側から見た外観(輪郭)が第一方向に長い長方形の本体5と、複数の区分け板7を有する。具体的に、複数の区分け板7は、第一方向と直交する面方向に広がる二つの第一区分け板71と、第二方向と直交する面方向に広がる一つの第二区分け板72と、を含む。二つの第一区分け板71は、それぞれ一対の第二壁板部52間に掛け渡された状態で第一方向に互いに間隔を空けて配置されている。一つの第二区分け板72は、二つの第一区分け板71間を仕切るように二つの第一区分け板71に掛け渡されている。第一構成品21の本体5の収納空間は、これら各区分け板71、72によって四つの収納空間(第1〜第4分割空間S1〜S4)に区分け(分割)されている。
【0031】
第二構成品22は、
図6に示すように、開口側から見た外観(輪郭)が正方形の本体5と、複数の区分け板7を有する。具体的に、複数の区分け板7は、第一方向と直交する面方向に広がる一つの第一区分け板71と、第二方向と直交する面方向に広がる一つの第二区分け板72と、を含む。第一区分け板71は、第一方向における一対の第一壁板部51間において該一対の第一壁板部51間を仕切るように一対の第二壁板部52に掛け渡されている。第二区分け板72は、第二方向における一対の第二壁板部52間において該一対の第二壁板部52間を仕切るように一対の第一壁板部51に掛け渡されている。第二構成品22の本体5の収納空間は、これら各区分け板71、72によって四つの収納空間(第5〜第8分割空間S5〜S8)に区分け(分割)されている。本実施形態の第二構成品22では、第5〜第8分割空間S5〜S8が同じ大きさとなるように、各区分け板71、72が配置されている。
【0032】
第三構成品23は、
図7に示すように、開口側から見た外観(輪郭)が第二方向に長い長方形の本体5と、複数の区分け板7を有する。具体的に、複数の区分け板7は、第二方向と直交する面方向に広がる二つの第二区分け板72を含む。二つの第二区分け板72は、それぞれ一対の第一壁板部51間に掛け渡された状態で第二方向に互いに間隔を空けて配置されている。第三構成品23の本体5の収納空間は、これら第二区分け板72によって三つの収納空間(第9〜第11分割空間S9〜S11)に区分け(分割)されている。本実施形態の第三構成品23では、第9分割空間S9と第10分割空間S10との第二方向の寸法が同じで、第11分割空間S11の第二方向の寸法が第9及び第10分割空間S9、S10の第二方向の寸法より小さい。
【0033】
第四構成品24は、
図8に示すように、開口側から見た外観(輪郭)が正方形の本体5と、複数の区分け板7を有する。具体的に、複数の区分け板7は、第一方向と直交する面方向に広がる一つの第一区分け板71と、第二方向と直交する面方向に広がる一つの第二区分け板72と、を含む。第一区分け板71は、一対の第一壁板部51間を仕切るように一対の第二壁板部52に掛け渡されている。第二区分け板72は、第一区分け板71と第一壁板部51との間を仕切るように第一区分け板71と第一壁板部51とに掛け渡されている。第四構成品24の本体5の収納空間は、これら各区分け板71、72によって三つの収納空間(第12〜第14分割空間S12〜S14)に区分け(分割)されている。
【0034】
第五構成品25は、
図9に示すように、開口側から見た外観(輪郭)が第一方向に長い長方形の本体5と、区分け板7を有する。具体的に、区分け板7は、第一方向と直交する面方向に広がる第一区分け板71である。第一区分け板71は、一対の第一壁板部51間を仕切るように一対の第二壁板部52に掛け渡されている。第五構成品25の本体5の収納空間は、この第一区分け板71によって二つの収納空間(第15〜第16分割空間S15〜S16)に区分け(分割)されている。
【0035】
引き出し3は、本体5における区分け板7によって区分けされた収納空間(分割空間)に配置される。本実施形態の引き出し3は、
図14及び
図15に示すように、二種類ある。二種類の引き出しのうちの一方の引き出し(以下では、「第一引き出し」と称する。)31は、正方形の前板35及び向板(先板)36を有する。二種類の引き出しのうちの他方の引き出し(以下では、「第二引き出し」と称する。)32は、長方形(矩形)の前板35及び向板36を有する。
【0036】
これら各引き出し3は、家具構成品2における区分け板7によって区分けされた本体5の収納空間に差し込まれる。この引き出し3が差し込まれる収納空間、即ち、第一壁板部51、第二壁板部52、区分け板7によって画定された空間は、引き出し3の形状と対応する形状を有している。具体的に、第一引き出し31が差し込まれる(配置される)収納空間では、第一方向の寸法と第二方向の寸法とが同じであり、第二引き出し32が差し込まれる(配置される)収納空間では、第一方向の寸法と第二方向の寸法とが異なる。
【0037】
第一引き出し31は、前板35と向板36とが正方形であり、第一方向の寸法と第二方向の寸法とが同じ収納空間に差し込まれて使用されるため、該第一引き出し31が配置されている家具構成品2が第一方向を上下方向に一致させて配置されても、第二方向を上下方向に一致させて配置されても、同じ収納空間(分割空間)に配置できる。一方、第二引き出し32は、前板35と向板36とが長方形であり、第一方向の寸法と第二方向の寸法とが異なる収納空間に差し込まれて使用されるため、該第二引き出し32が配置されている家具構成品2が横倒しにされる(即ち、第一方向を上下方向に一致させて配置された状態から、第二方向を上下方向に一致させて配置される)と、引き出し32の開口方向が横向きになって使用できなくなるため、他の家具構成品2に配置して使用する。
【0038】
本実施形態の組み立て家具1では、第一引き出し31は、例えば、第一構成品21の第2及び第3分割空間S2、S3、第三構成品23の第11分割空間S11等に配置可能である(
図5〜
図13参照)。また、第二引き出し32は、第一構成品21の第1及び第4分割空間S1、S4、第三構成品23の第9及び第10分割空間S9、S10、第五構成品25の第15及び第16分割空間S15、S16等に配置可能である(
図5〜
図13参照)。
【0039】
机4は、水平方向に広がる天板41と、天板41を支持する脚42と、脚42を補強するための補強部材(本実施形態の例では幕板)43とを備える。また、机4は、引き出し44を備える。この机4は、天板41の高さが、組み合わされた状態の複数の複数の家具構成品2のいずれかの第一壁板部51、第二壁板部52、又は区分け板7の高さと同じである(
図1〜
図4参照)。本実施形態の机4の天板41の高さ(机4の設置面から天板41の上面までの高さ)は、例えば、760mmである。
【0040】
以上のように構成される複数の家具構成品2、引き出し3、及び机4は、例えば、
図1〜
図4に示すように組み合わせ(配置)した状態で使用される。
【0041】
以上の組み立て家具1によれば、複数の家具構成品2のそれぞれを第一方向又は第二方向が上下方向と一致するような姿勢で配置して組み合わせることで、各家具構成品2の姿勢の違いにより収納空間(分割空間S1〜S16)の形状等が変更され、また、前記姿勢の違いにより区分け板7が棚板となったり仕切り板となったりするため、収納スペースのレイアウトを容易に変更することができる(即ち、収納スペースのレイアウトの自由度が向上する)。
【0042】
本実施形態の組み立て家具1では、収納スペースのレイアウトの自由度をより向上させるために、複数(本実施形態の例では五つ)の家具構成品2のうちの少なくとも一つ(本実施形態の例では、三つ)の家具構成品2の本体5において、第一方向の外寸L
11、L
31、L
51が、第二方向の外寸L
12、L
32、L
52と異なっている。即ち、少なくとも一つの家具構成品2(本実施形態の例では、第一、第三、第五構成品21、23、25)の本体5が長方形の外観(輪郭)を有している。
【0043】
また、本実施形態の組み立て家具1では、複数の家具構成品2の各本体5が、第一壁板部51同士又は第一壁板部51と第二壁板部52とが接するように組み合わされたときの当該複数の家具構成品全体(本実施形態では棚20)の輪郭が四角形となるような第一方向の外寸と第二方向の外寸とを有している(
図10〜
図13参照)。即ち、本実施形態の組み立て家具1では、五つの家具構成品21〜25の本体5のそれぞれが、異なる外寸を有しているが、組み合わされたときの複数の家具構成品全体(棚20)の輪郭を四角形にすることができる。このように、本実施形態の組み立て家具1は、複数の家具構成品2(本体5)を組み合わせて(即ち、並べたり積み上げたりして)使用されるが、上記の構成によれば、通常の家具(棚等)と同様に、外観(複数の家具構成品全体(棚20)の輪郭)が四角形の家具として使用することができる。
【0044】
また、本実施形態の組み立て家具1において、複数の家具構成品2は、第一方向が上下方向に一致するように配置した状態で引き出し3が配置可能な家具構成品2(本実施形態の例では第一、第三構成品21、23)と、第二方向が上下方向に一致するように配置した状態で引き出し3が配置可能な家具構成品2(本実施形態の例では第一、第三、第五構成品21、23、25)と、を含んでいる。
【0045】
かかる構成によれば、複数の家具構成品2を配置したときに、いずれかの家具構成品2に引き出し3を配置することができる。即ち、第一方向が上下方向に一致するように配置された家具構成品2を第二方向が上下方向に一致するように配置(即ち、所定の家具構成品2(例えば、第一構成品21)を横倒しに)したことで、該家具構成品2(例えば、第一構成品21)に配置されていた引き出し3(例えば、第二引き出し32)が使用できなくなっても、該引き出し3を他の家具構成品2(例えば、第四、第五構成品24、25)に配置して使用することができる。
【0046】
即ち、本実施形態の組み立て家具1では、第二引き出し32が配置可能な収納空間の第一方向の寸法と第二方向との寸法は異なっているが、このように、前板35が長方形の引き出し32であっても、該引き出し32の配置された家具構成品(例えば、第三構成品23)の姿勢を変えて該引き出し32が使用できなくなっても、該引き出し32を他の家具構成品(例えば、第一、第五構成品21、25)に配置して使用することができる。
【0047】
本実施形態の組み立て家具1では、机4の天板41の高さと、第一壁板部51同士又は第一壁板部51と第二壁板部52とが接するように組み合わされた状態の複数の家具構成品2のいずれかの第一壁板部51、第二壁板部52、又は区分け板7の高さとが、同じである(
図3参照)。
【0048】
このため、机4の天板41と、該天板41と同じ高さの第一壁板部51、第二壁板部52、又は区分け板7と、が接するように複数の家具構成品2及び机4を配置することによって、机4上での作業スペースを、該机4の天板41に接する第一壁板部51、第二壁板部52、又は区分け板7の広さ分だけ大きくすることができる。ここで、
図2及び
図4に示す配置例において、机4の天板41と、第五構成品25の第二壁板部52とが同じ高さの場合には、引き出し3(詳しくは、第二引き出し32)を収納空間から引き抜いた状態にすることで、上記効果が得られる。
【0049】
尚、本発明の組み立て家具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0050】
上記実施形態の組み立て家具1は、複数の家具構成品2と、少なくとも一つの引き出し3と、机4と、を備えているが、この構成に限定されない。組み立て家具1は、少なくとも複数の家具構成品2を備えていればよい。即ち、組み立て家具1において、引き出し3及び机4の少なくとも一方がなくてもよい。
【0051】
上記実施形態の組み立て家具1では、複数の家具構成品2は、複数の家具構成品全体(上記実施形態の例では棚20)の輪郭が四角形になるように配置されているが、この構成に限定されない。複数の家具構成品2は、前記輪郭が多角形(凹凸等が生じた形状)となるように配置されてもよい。即ち、複数の家具構成品2は、本体5同士が第一壁板部51同士又は第一壁板部51と第二壁板部52とを接するように配置されればよい。
【0052】
上記実施形態の組み立て家具1において、区分け板7は、第一方向と直交する面方向に広がる板状の部位、又は第二方向と直交する面方向に広がる板状の部位であるが、この構成に限定されない。複数の区分け板7のうちの一部の区分け板7は、本体5の開口方向から見て、屈曲、湾曲等していてもよく、第一及び第二方向に対して傾斜していてもよい。
【0053】
上記実施形態の複数の家具構成品2のそれぞれは、背板6を有しているが、この構成に限定されない。複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2は、背板6のない構成であってもよい。
【0054】
上記実施形態の複数の家具構成品2は、それぞれ異なる外寸を有しているが、この構成に限定されない。複数の家具構成品2のうちの一部の家具構成品2が同じ外寸(同じ外観)を有していてもよく、全ての家具構成品2が同じ外寸(外観)を有していてもよい。
【0055】
上記実施形態の家具構成品2の数は、五つであるが、この構成に限定されない。家具構成品2の数は、二つ〜四つ、又は六つ以上でもよい。
【0056】
組み立て家具1の引き出し3の数は、限定されない。上記実施形態の組み立て家具1の引き出しの数は、四つ(第一引き出し31が二つ、第二引き出し32が二つの計四つ)であるが、一つ〜三つ、五つ以上であってもよい。
また、上記実施形態の組み立て家具1における引き出し3の種類は、二種類であるが、一種類又は三種類以上であってもよい。
【0057】
また、机4の引き出し44が複数の家具構成品2のいずれかの収納空間(区分け板7によって区分けされた本体5の収納空間)に配置可能に、複数の家具構成品2のうちの少なくとも一つの家具構成品2が構成されてもよい。
【0058】
また、机4の具体的な寸法は、限定されない。例えば、上記実施形態の机4の天板41の高さは、該机4の接地面から760mm、天板41の幅は、例えば、950mmであるが、この構成に限定されず、前記高さ、幅等を種々変更してもよい。