特開2017-38900(P2017-38900A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017038900-飲料用コップホルダー 図000003
  • 特開2017038900-飲料用コップホルダー 図000004
  • 特開2017038900-飲料用コップホルダー 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-38900(P2017-38900A)
(43)【公開日】2017年2月23日
(54)【発明の名称】飲料用コップホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47G 23/02 20060101AFI20170203BHJP
【FI】
   A47G23/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-175168(P2015-175168)
(22)【出願日】2015年8月18日
(71)【出願人】
【識別番号】501238977
【氏名又は名称】東洋紙商事株式会社
(72)【発明者】
【氏名】向井 啓二
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA17
3B115BB22
3B115BC05
3B115DA17
3B115EA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】あらゆるサイズの紙コップに対応でき、熱い飲料が入ったコップでも手に熱さが伝わらず安全に紙コップが保持できることと、何度でも使用できる飲料用コップホルダーを提供する。
【解決手段】ホルダー部2、取手部3、差し込み部A、切り込み部a1,a2が一体で形成された1枚のシート状の構造をなし、差し込み部Aを、切り込み部a1,a2のいずれかに差し込むことで、サイズの異なる紙コップに対応できる構造にした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コップを保持するための飲料用コップホルダーであって、該コップホルダーは、上縁と下縁の長さが異なった、略四角形状とされたホルダー本体部と、該ホルダー本体部の左右いずれか一方に形成された切り込み部と、前記ホルダー本体部の左右のいずれか他方に形成され、前記切り込み部に差し込まれる凸部と、前記切り込み部と前記凸部との間のホルダー本体部に形成される取手部とを備え、該取手部は、所定幅を有する略C字形状の取手本体部が、略C字形状の端部を残して切り抜かれており、この取手本体部の略C字形状の上側下縁には、水平方向に延びて指が当接する指受部が設けられていることを特徴とする飲料用コップホルダー。
【請求項2】
前記取手部の略C字形状の下側下縁には、水平方向に延びて指が当接する下側指受部が設けられている。
【請求項3】
前記切り込み部は、ホルダー本体部の他方側に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載する飲料用コップホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱い飲料が入った紙コップでも容易に持つことができ、紙コップの大きさに関係なくあらゆるサイズに装着できるよう施した飲料用コップホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙コップに取り付ける飲料用コップホルダーは提供されている。
(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−337838
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(イ)特許文献1は、取手部を設けた平面体を紙コップ本体に結合させ使用する形態であるが、製造工程に於いて接着加工が必要となりコストが上ることと、一度貼り付けると剥がすことができないため汎用性に劣る。
(ロ)取手部を貼りつける方法は、粘着力の強弱によって飲料の重さに耐えかねて剥がれ落ちる危険性が高く安全面に劣る。
(ハ)また、紙コップに貼り付けて使用する方法だと、使い捨てになってしまい資源の無駄である。
本発明は、1個の装置であらゆる大きさの紙コップに対応でき、着脱可能となることで、使い捨てでは無く数回の使用が可能な飲料用コップホルダーを提供することを本発明の目的とする。
【問題を解決するための手段】
【0005】
次に、上記を解決するために、その手段を説明する。
【0006】
コップを保持するための飲料用コップホルダーであって、該コップホルダーは、上縁と下縁の長さが異なった、略四角形状とされたホルダー本体部と、該ホルダー本体部の左右いずれか一方に形成された切り込み部と、前記ホルダー本体部の左右のいずれか他方に形成され、前記切り込み部に差し込まれる凸部と、前記切り込み部と前記凸部との間のホルダー本体部に形成される取手部とを備え、該取手部は、所定幅を有する横向き略C字形状の取手本体部が、略C字形状の端部を残して切り抜かれており、この取手本体部の横向き略C字形状の上側下縁には、水平方向に延びて指が当接する指受部が設けられていることを特徴とする飲料用コップホルダー。
【0007】
また、本発明の前記取手部は、略C字形状の下側下縁に水平方向に延びて指が当接する下側指受部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の前記切り込み部は、ホルダー本体部の他方側に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載する飲料用コップホルダー。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上のように構成されているので、下記に記載されるような効果を奏す。
【0010】
熱い飲料を飲む場合、熱さが手に伝わることがないため安全に飲料出来る。
【0011】
紙コップのあらゆるサイズに対応できることで利便性が高まる。
【0012】
使用しない場合は簡単に扁平状態にすることができ、嵩張らず保管できることと、輸送面においての物流コストが抑えられる効果がある。
【0013】
差し込み式であるため、何度でも使用することができ経済的であることと、資源の保護にもつながる。
【0014】
一枚のシート状で、打ち抜き加工のため製造コストが抑えられ、安価で提供できる。
【0015】
水平の指受部により、指に負担がかからない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】飲料用コップホルダーの展開図である。
図2】飲料用コップホルダーを組み立てた斜視図である。
図3】飲料用コップホルダー使用時の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次は、この発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1の構成を説明する。本発明のコップホルダーは、紙製の1枚のシート状で形成され、ホルダー部2と取手部3、差し込み部Aと切り込み部a1,a2が一体形成された構造にしたものである。
【0019】
この構成をさらに詳しく説明する。コップホルダー1は、薄板状の紙材で構成され、そのホルダー本体部2は、略四角状とされ、その上縁および下縁は円弧状とされるとともに、上縁の方が下縁よりも長く形成されている。
【0020】
そして、このホルダー本体部1の一方の端部には、長円形の差し込み突部Aが形成されるとともに、他方側には、この差し込み突部Aが挿入される切り込み部a1,a2が複数形成されている。
【0021】
また、ホルダー本体部1の略中央部には、略C字形状とされた左右対称の取手部3が切り抜き形成されている。なお、この取手部3は、ホルダー本体部1とは切り離されておらず、この端部を折り曲げることで取手部3が形成されるようになっている。
【0022】
さらに、略C字形状の上側下縁には、水平方向に延びて指が当接する指受部としての第1指受部b3,b6が設けられている。
また、取手部3の略C字形状の下側下縁にも水平方向に延びて指が当接する下側指受部としての第2指受部b2,b5が設けられ、さらに、この第2指受部b2,b5に隣接して第3指受部b1,b4が設けられている。
【0023】
図2は差し込み部Aを紙コップ2のサイズに応じて切り込み部a1,a2のいずれかに差し込み固定(図示ではa1に差し込み)した構成を示している。
【0024】
図3は、飲料用コップホルダー1の使用状態を示したものであり、取手部3を引き起こし、手で掴める状態としている。
【0025】
なお、上記実施例では、コップホルダー1を紙製として説明したが、円形状に折り曲げる程度の薄板状の樹脂材料で構成しても良いことはもちろんである。
【0026】
また、本発明のコップホルダー1は、紙製のコップあるいは樹脂製のコップのいずれでも装着対応できる。
【符号の説明】
【0027】
1 飲料用コップホルダー
2 ホルダー部
3 取手部
3a 取手本体部
3b 取手上側部
3c 取手下側部
4 紙コップ
A 差し込み部
a1 切り込み部
a2 切り込み部
a3 切り込み部
a4 切り込み部
b1 第3指受部
b2 第2指受部
b3 第1指受部
b4 第3指受部
b5 第2指受部
b6 第1指受部
図1
図2
図3