特開2017-42568(P2017-42568A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 今枝 滋洋の特許一覧

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  • 特開2017042568-示温機能付急須 図000003
  • 特開2017042568-示温機能付急須 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-42568(P2017-42568A)
(43)【公開日】2017年3月2日
(54)【発明の名称】示温機能付急須
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/14 20060101AFI20170210BHJP
【FI】
   A47G19/14 K
   A47G19/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-177941(P2015-177941)
(22)【出願日】2015年8月24日
(71)【出願人】
【識別番号】596111944
【氏名又は名称】今枝 滋洋
(72)【発明者】
【氏名】今枝 滋洋
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA22
3B001BB00
3B001CC02
(57)【要約】
【課題】 本発明は、急須(1)の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを急須側面の絵、模様、文字等(2)またはシール(3)の温度による色の変化で分かる様になる示温機能付急須を提供する。
【解決手段】 急須(1)の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等(2)を描く。または、急須の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により示温機能を有するシール(3)を張る。もしくは、その両方を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
急須の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等を描き、または、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により示温機能を有するシールを張った、お茶の抽出最適温度を示す示温機能を付けた示温機能付急須。
【請求項2】
急須の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等を描き、かつ、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により示温機能を有するシールを張った、お茶の抽出最適温度を示す示温機能を付けた示温機能付急須。
【請求項3】
お茶の抽出最適温度として、玉露の抽出最適温度を用いた請求項1、請求項2記載の示温機能付急須。
【請求項4】
お茶の抽出最適温度として、煎茶の抽出最適温度を用いた請求項1、請求項2記載の示温機能付急須。
【請求項5】
玉露の抽出最適温度として約60度を用いた請求項3記載の示温機能付急須。
【請求項6】
煎茶の抽出最適温度として約80度を用いた請求項4記載の示温機能付急須。
【請求項7】
お茶の抽出最適温度として、玉露の抽出最適温度と煎茶の抽出最適温度の2つの温度を用いた請求項1、請求項2記載の示温機能付急須。
【請求項8】
玉露の抽出最適温度として約60度を、煎茶の抽出最適温度として約80度を用いた請求項7記載の示温機能付急須。
【請求項9】
可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等を描いた上に、保護層を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8記載の示温機能付急須。
【請求項10】
お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料の他に、いくつかの補助的温度で色の変化を示すいくつかの可逆性示温塗料も用いて、お茶の抽出最適温度だけでなく、補助的温度も示すことを特徴とする請求項1から請求項9記載の示温機能付急須。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、急須の側面に利用した可逆性示温塗料により急須の中のお湯がお茶の抽出最適温度になっている事を示す示温機能付急須に関するものである。
【背景技術】
【0002】
急須内のお湯の温度が、お茶の抽出最適温度になっているかを知るため、従来は、人間の経験による感覚、温度計を急須の中のお湯に入れて計る、などによっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−345457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(イ) 温度計で急須の中のお湯の温度を計る事なく、急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを知る。
(ロ) 急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを急須側面の絵、模様、文字等またはシールの温度による色の変化で分かる様にする。
(ハ) お茶を入れた経験があまりない人にも、おいしいお茶が入れられる様にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
急須(1)の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等(2)を描く。または、急須の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により示温機能を有するシール(3)を張る。もしくは、その両方を行う。
本発明は以上の構成よりなる示温機能付急須である。
【発明の効果】
【0006】
(イ) 温度計で急須の中のお湯の温度を計る事なく、急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを知ることができる。
(ロ) 急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを急須側面の絵、模様、文字等またはシールの温度による色の変化で分かる様になる。
(ハ) お茶を入れた経験があまりない人にも、おいしいお茶が入れられる様になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 実施例
図2】 シールの例
【発明の実施をするための形態】
【0008】
以下、本発明の実施をするための形態について説明する。
急須(1)の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって、絵、模様、文字等(2)を描く。または、急須の側面に、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により示温機能を有するシール(3)を張る。もしくは、その両方を行う。
シール(3)には、補助的温度50±2度で変色する部分(4)、補助的温度55±2度で変色する部分(5)、玉露の抽出最適温度60±2度で変色する部分(6)、補助的温度65±2度で変色する部分(7)、補助的温度70±2度で変色する部分(8)、補助的温度75±2度で変色する部分(9)、煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する部分(10)、補助的温度85±2度で変色する部分(11)、補助的温度90±2度で変色する部分(12)が列んでいる。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、急須(1)に熱湯を入れ、お湯の温度が自然と下がってくるのを待つ。お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料によって描いた、絵、模様、文字等(2)が変色したら茶葉を入れる。また、シールの、煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する部分(10)が変色したら、煎茶を、玉露の抽出最適温度60±2度で変色する部分(6)が変色したら、玉露を入れる。抽出時間は煎茶は2分、玉露は3分。玉露を入れるときは、熱湯と玉露の抽出最適温度の差が大きく、お湯の温度が自然に下がるのを待つには時間がかかるので、急須(1)のお湯を湯のみに注ぎ、湯のみに注いだお湯を急須(1)に戻して、冷ましても良い。
【符号の説明】
【0009】
1 急須
2 絵、模様、文字等
3 シール
4 補助的温度50±2度で変色する部分
5 補助的温度55±2度で変色する部分
6 玉露の抽出最適温度60±2度で変色する部分
7 補助的温度65±2度で変色する部分
8 補助的温度70±2度で変色する部分
9 補助的温度75±2度で変色する部分
10 煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する部分
11 補助的温度85±2度で変色する部分
12 補助的温度90±2度で変色する部分
図1
図2