特開2017-42569(P2017-42569A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 今枝 滋洋の特許一覧

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  • 特開2017042569-お茶抽出最適温度検知シール 図000003
  • 特開2017042569-お茶抽出最適温度検知シール 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-42569(P2017-42569A)
(43)【公開日】2017年3月2日
(54)【発明の名称】お茶抽出最適温度検知シール
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20170210BHJP
   A47J 31/18 20060101ALI20170210BHJP
   G01K 11/12 20060101ALI20170210BHJP
   A47G 19/14 20060101ALI20170210BHJP
【FI】
   A47J31/44 100
   A47J31/18
   G01K11/12 L
   A47G19/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-177942(P2015-177942)
(22)【出願日】2015年8月24日
(71)【出願人】
【識別番号】596111944
【氏名又は名称】今枝 滋洋
(72)【発明者】
【氏名】今枝 滋洋
【テーマコード(参考)】
3B001
4B104
【Fターム(参考)】
3B001AA22
3B001CC40
4B104AA09
4B104BA86
4B104CA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シールを側面に貼った急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを、シールの温度による色の変化で分かる様にする、お茶抽出最適温度検知シールを提供する。
【解決手段】急須の側面に貼るシール3であって、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分6、10を設ける。また、補助的温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分4、5、7、8、9、11、12も設けても良い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
急須の側面に貼るシールであって、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分を持たせた、お茶抽出最適温度検知シール。
【請求項2】
お茶の抽出最適温度として玉露の抽出最適温度を用いた請求項1記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項3】
お茶の抽出最適温度として煎茶の抽出最適温度を用いた請求項1記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項4】
玉露の抽出最適温度として約60度を用いた請求項2記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項5】
煎茶の抽出最適温度として約80度を用いた請求項3記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項6】
お茶の抽出最適温度として、玉露の抽出最適温度と煎茶の抽出最適温度の2つの温度を用いた請求項1記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項7】
玉露の抽出最適温度として約60度を、煎茶の抽出最適温度として約80度を用いた請求項6記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項8】
お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料の他に、いくつかの補助的温度で色の変化を示すいくつかの可逆性示温塗料も用いて、お茶の抽出最適温度だけでなく、補助的温度も示すことを特徴とする請求項1から請求項7記載のお茶抽出最適温度検知シール。
【請求項9】
補助的温度約90度、補助的温度約85度、煎茶の抽出最適温度約80度、補助的温度約75度、補助的温度約70度、補助的温度約65度、玉露の抽出最適温度約60度、補助的温度約55度、補助的温度約50度、で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分を順に列べた、お茶の抽出最適温度を示すお茶抽出最適温度検知シール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、急須の側面に貼って利用し、可逆性示温塗料の色の変化により急須の中のお湯がお茶の抽出最適温度になっている事を示す、お茶抽出最適温度検知シールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
示温塗料の色の変化により温度を示すシールは存在する。しかし、お茶の抽出最適温度を知るためのシールは存在しない。急須内のお湯の温度が、お茶の抽出最適温度になっているかを知るため、従来は、人間の経験による感覚、温度計を急須の中のお湯に入れて計る、などによっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−345457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(イ) 温度計で急須の中のお湯の温度を計る事なく、急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを知る。
(ロ) 急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを急須側面に貼ったシールの温度による色の変化で分かる様にする。
(ハ) お茶を入れた経験があまりない人にも、おいしいお茶が入れられる様にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
急須(1)の側面に貼るシール(3)であって、お茶の抽出最適温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分(6)(10)を設ける。また、補助的温度で色の変化を示す可逆性示温塗料により変色する示温部分(4)(5)(7)(8)(9)(11)(12)も設けても良い。
本発明は以上の構成よりなるお茶抽出最適温度検知シールである。
【発明の効果】
【0006】
(イ) 温度計で急須の中のお湯の温度を計る事なく、急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを知ることができる。
(ロ) 急須の中のお湯の温度がお茶の抽出最適温度になったことを急須側面に貼ったシールの温度による色の変化で分かる様になる。
(ハ) お茶を入れた経験があまりない人にも、おいしいお茶が入れられる様になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 実施例
図2】 お茶抽出最適温度検知シールの例
【発明の実施をするための形態】
【0008】
以下、本発明の実施をするための形態について説明する。
急須(1)の側面に貼り使用する、可逆性示温塗料の色の変化により温度を検知するシール(3)である。 シール(3)には、補助的温度50±2度で変色する示温部分(4)、補助的温度55±2度で変色する示温部分(5)、玉露の抽出最適温度60±2度で変色する示温部分(6)、補助的温度65±2度で変色する示温部分(7)、補助的温度70±2度で変色する示温部分(8)、補助的温度75±2度で変色する示温部分(9)、煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する示温部分(10)、補助的温度85±2度で変色する示温部分(11)、補助的温度90±2度で変色する示温部分(12)が列んでいる。玉露の抽出最適温度60±2度で変色する示温部分(6)は「玉露」の文字の形をしている。煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する示温部分(10)は「煎茶」の文字の形をしている。補助的温度で変色する示温部分(4)(5)(7)(8)(9)(11)(12)は「|」の形をしている。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、シール(3)を急須(1)の側面に貼り、急須(1)に熱湯を入れ、お湯の温度が自然と下がってくるのを待つ。シール(3)の、煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する部分(10)が変色したら、煎茶を、玉露の抽出最適温度60±2度で変色する部分(6)が変色したら、玉露を入れる。抽出時間は煎茶は2分、玉露は3分。玉露を入れるときは、熱湯と玉露の抽出最適温度の差が大きく、お湯の温度が自然に下がるのを待つには時間がかかるので、急須(1)のお湯を湯のみに注ぎ、湯のみに注いだお湯を急須(1)に戻して、冷ましても良い。
【符号の説明】
【0009】
1 急須
2 絵、模様、文字等
3 シール
4 補助的温度50±2度で変色する示温部分
5 補助的温度55±2度で変色する示温部分
6 玉露の抽出最適温度60±2度で変色する示温部分
7 補助的温度65±2度で変色する示温部分
8 補助的温度70±2度で変色する示温部分
9 補助的温度75±2度で変色する示温部分
10 煎茶の抽出最適温度80±2度で変色する示温部分
11 補助的温度85±2度で変色する示温部分
12 補助的温度90±2度で変色する示温部分
図1
図2