特開2017-46087(P2017-46087A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-46087(P2017-46087A)
(43)【公開日】2017年3月2日
(54)【発明の名称】携帯端末ケース
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/17 20060101AFI20170210BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20170210BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20170210BHJP
【FI】
   H04M1/17 A
   G06F1/16 312G
   G06F1/16 313
   H05K5/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-165469(P2015-165469)
(22)【出願日】2015年8月25日
(71)【出願人】
【識別番号】511190421
【氏名又は名称】金 昌植
(74)【代理人】
【識別番号】100186864
【弁理士】
【氏名又は名称】尾関 眞里子
(72)【発明者】
【氏名】パク ジョンソク
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB42
4E360BA03
4E360BC03
4E360BD05
4E360CA02
4E360EA18
4E360EC05
4E360ED03
4E360ED13
4E360GA14
4E360GA22
4E360GB26
4E360GB46
4E360GC12
5K023AA07
5K023BB27
5K023MM03
5K023PP02
5K023QQ05
(57)【要約】
【課題】携帯端末全体が外部に露出しないように保護して、使用の際にキズが発生したり、塗料が剥げ落ちること防止し、携帯端末を落とした場合、破損しないように衝撃を吸収、緩衝することはもちろん、携帯端末の前面に保護フィルムを接着せずともキズ、破損の心配なく使用することを可能とした、使用者に利便性の高い携帯端末ケースを提供する。
【解決手段】透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなる背面が開放された前面カバーと前面が開放された背面カバーを備え、携帯端末の背面は、背面カバーで覆い携帯端末の背面と側面周囲を密閉し、携帯端末の前面は、前面カバーで覆い携帯端末の前面と側面周囲を密閉して、前面カバーと背面カバーの側面周囲に重なりを設けることにより携帯端末全体を密閉して外部に露出しないように携帯端末全体を保護する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなる背面が開放された前面カバーと前面が開放された背面カバーを備え、携帯端末の背面は、背面カバーで覆い携帯端末の背面と側面周囲を密閉し、携帯端末の前面は、前面カバーで覆い携帯端末の前面と側面周囲を密閉して、前面カバーと背面カバーの側面周囲に重なりを設けることにより携帯端末全体を密閉して外部に露出しないように携帯端末全体を保護することを特徴とする、携帯端末ケース。
【請求項2】
前面カバーに設けたボタン孔に、背面カバーに設けたボタン突起を挿入し突出することにより、前面カバーと背面カバーとが任意に分離しないように防止する、請求項1記載の携帯端末ケース。
【請求項3】
前面カバーの先端に係止顎を設けることにより、前面カバーと背面カバーとが密着して動かないように干渉する、請求項1又は請求項2に記載の携帯端末ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、携帯情報端末等に用いる携帯端末ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報産業の高度に発達した現代において、携帯端末は、老若男女問わず、生活必需品として広く使用されている。
【0003】
この携帯端末は、高度な技術力を装備したものであり、非常に高い価格で販売されており、現在市販されている携帯端末は、超薄型の大型ディスプレイや高品質の小型デジタルカメラなどと同様の技術からなるハードウエアを備え、これにソフトウエアをインストールして、小型コンピュータ化している。
【0004】
このように小型化され、さまざまな機能を備えた携帯端末は、多くの人々に利便性高く使用されているが、現在市販されている携帯端末は、衝撃や水に弱いという問題がある。
【0005】
すなわち、携帯端末自体は、衝撃や水に非常に弱いので、取り扱いには十分に注意しなければならず、不注意により携帯端末を落とした場合には、高価な携帯端末が容易に破損してしまうという問題点がある。
【0006】
また、携帯端末を購入したそのままの状態で使用した場合、携帯端末の表面にキズができたり、表面の塗料が剥げ落ちたりして、外観が損なわれるという問題点がある。
【0007】
ここで、下記特許文献1には、携帯端末のスライドスイッチの操作性を向上でき、かつデザインの自由度を向上した携帯端末用カバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2014−107576号公報(携帯端末用カバー)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このカバーは、少なくとも側面にスライドスイッチを有する携帯端末の少なくとも側面を覆うための携帯端末用カバーであり、携帯端末に被着された際に側面に対して最外周に配置される可撓性を有する外周部と、携帯端末に被着された際に外周部から、側面の少なくともスライドスイッチに向かって突出し、スライドスイッチの操作つまみを間に挟みこんでこのスライドスイッチをスライド方向に移動可能とする可撓性を有する1対の操作片を備えているものである。
【0010】
しかし、携帯端末の側面を覆うための携帯端末用カバーであるため、携帯端末の表面の保護することは困難である。
【0011】
上記のような問題点を解決するために、前面部を露出したハードタイプの携帯端末ケースや、ハードタイプの携帯端末ケースに革製等の蓋を備えたダイアリー型の携帯端末ケースが市販されている。
【0012】
前者の携帯端末ケースは、携帯端末の背面部を携帯端末ケースに挿入して保護できるが、前面部が露出されており、液晶画面が簡単に破損するという短所がある。
【0013】
最近の携帯端末ケースは、後者のダイアリー型の携帯端末ケースが主流であり、このようなタイプの携帯端末ケースは、左側には蓋を備え、右側には従来の携帯端末と同じ形状のケース本体を備えた構成からなる。
【0014】
したがって、ケース本体に携帯端末を挿入して収納し、蓋を覆って、携帯端末やその液晶面を保護し、通話や文字を送受信する場合にのみカバーを開いて使用するのが通常である。
【0015】
そのため、このダイアリー型の携帯端末ケースでは、携帯端末を使用するたびに蓋を開閉する必要があり、不便であるという問題点がある。
【0016】
また、ダイアリー型の携帯端末ケースは、蓋を備えることによりサイズや重量が大きくなり、持ち運びに不便であるという問題点がある。
【0017】
そして、前者の携帯端末ケースの場合デザインの変化をつけることのできる部分は、携帯端末ケースの背面に限られており、携帯端末の前面では変化をつけることができず、また、後者の蓋を備えたケースの場合は、携帯端末独自の美しいデザインが隠されるため、携帯端末ケースを装着せずに携帯端末を使用する場合も多い。
【0018】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、携帯端末全体が外部に露出しないように保護して、使用の際にキズが発生したり、塗料が剥げ落ちること防止し、携帯端末を落とした場合、破損しないように衝撃を吸収、緩衝することはもちろん、携帯端末の前面に保護フィルムを接着せずともキズ、破損の心配なく使用することを可能とした、使用者に利便性の高い携帯端末ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなる背面が開放された前面カバーと前面が開放された背面カバーを備え、携帯端末の背面は、背面カバーで覆い携帯端末の背面と側面周囲を密閉し、携帯端末の前面は、前面カバーで覆い携帯端末の前面と側面周囲を密閉して、前面カバーと背面カバーの側面周囲に重なりを設けることにより携帯端末全体を密閉して外部に露出しないように携帯端末全体を保護することを要旨とするものである。
【0020】
請求項1記載の本発明によれば、携帯端末全体が外部に露出しないように保護して、使用の際にキズが発生したり、塗料が剥げ落ちること防止し、携帯端末を落とした場合、破損しないように衝撃を吸収、緩衝することはもちろん、携帯端末の前面に保護フィルムを接着せずともキズ、破損の心配なく使用することを可能とした、使用者に利便性の高い携帯端末ケースを提供することができる。
【0021】
携帯端末ケースの材質は透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなるため、前面カバーと背面カバーが、側面周囲で重なり合い携帯端末全体を覆うが、内部の携帯端末を見ることができるため、携帯端末独自の美しいデザインが活かされる。
【0022】
熱可塑性ポリウレタンエラストマーからなる前面カバーと背面カバーは、柔軟性を有する素材からなるため、携帯端末にフィットして外れず、また、カバーの上から携帯端末の画面操作も可能であるという利便性がある。
【0023】
請求項2記載の本発明は、前面カバーに設けたボタン孔に、背面カバーに設けたボタン突起を挿入し突出することにより、前面カバーと背面カバーとが任意に分離しないように防止することを要旨とするものである。
【0024】
請求項2記載の本発明によれば、前面カバーと背面カバーとが任意に分離しないため、携帯端末全体を安定的に保護することができる。
【0025】
請求項3記載の本発明は、前面カバーの先端に係止顎を設けることにより、前面カバーと背面カバーとが密着して動かないように干渉することを要旨とするものである。
【0026】
請求項3記載の本発明によれば、前面カバーと背面カバーとが密着して動かなくなり、携帯端末全体をより一層安定的に保護することができる。
【発明の効果】
【0027】
以上述べたように本発明は、携帯端末ケースは透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーで構成され、前面カバーと背面カバーで構成され、携帯端末の前面と背面に密着するように結合して、携帯端末全体が外部に露出しないように保護して使用中のキズの発生や、塗料の剥げ落ちを防止することはもちろん、携帯端末を落とした場合、破損しないように衝撃を吸収緩衝して耐久性を向上させる効果がある。
【0028】
また、本発明は、携帯端末の前面の液晶面に保護フィルムを接着せずに使用することができ、携帯端末自体のデザインの美しさそのままで使用できる携帯端末ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す斜視図である。
図2】本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す斜視図である。
図3】本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す斜視図である。
図4】本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す断面図である。
図5】本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下本発明を実施するための形態について説明するが、本発明はこれに限定されたものでないことは、言うまでもない。
【0031】
以下図面について本発明の携帯端末ケースの実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
図1図2図3は、本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す斜視図である。
【0033】
本発明の携帯端末ケース(1)は、前面カバー(2)と背面カバー(3)で構成し、携帯端末(4)の液晶画面を確認し、タッチできるように、その材質は、ゴムのようなしなやかな弾力性と硬質プラスチックのような強靭さを合わせ持つ高分子化合物である、透明な熱可塑性ポリウレタンエラストマーを使用して製造する。
【0034】
前面カバー(2)は、背面が開放され、残りの部分は密閉されて、携帯端末(4)の前面と側面周りと同じ形状で形成し、背面カバー(3)は、前面が開放され、残りの部分は密閉されて、携帯端末(4)の背面と側面周りと同じ形状で形成する。
【0035】
また、前面カバー(2)の側面周囲には、携帯端末(4)に形成されたボタン(5)を押すことができるよう、ボタン突起(8)が挿入されるボタン孔(6)が形成され、背面カバー(3)には、携帯端末(4)に形成されたボタン(5)を押して加圧できるようにボタン突起(8)が形成される。
【0036】
したがって、背面カバー(3)の前方に前面カバー(2)を位置させた状態で、前面カバー(2)を背面カバー(3)と重ねあわせると、背面カバー(3)の側面外周面に前面カバー(2)の側面内周面が重なり携帯端末(4)全体を密閉することにより、携帯端末が外部に露出することを防止する。
【0037】
また、前面カバー(2)の側面周囲の一部には、ボタン孔(6)が形成され、背面カバー(3)の側面周囲には、ボタン孔(6)と対応するボタン突起(8)が形成され、ボタン孔(6)に挿入されるボタン突起(8)が挿入されて、背面カバー(3)に前面カバー(2)が結合されると、両者が任意に分離することを防止する。
【0038】
前面カバー(2)と背面カバー(3)は、透明材質で形成されることが望ましいが、前面カバー(2)と背面カバー(3)に顔料を混合して、さまざまな色で演出することもでき、さらに、図柄を付すこともできる。
【0039】
図4は、本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す断面図であり、図5は、本発明の携帯端末ケースの1実施形態を示す説明図である。
【0040】
携帯端末ケース(1)は、携帯端末(4)の背面に背面カバー(3)を結合すると、携帯端末(4)の背面と側面周囲に密着した状態で密閉し、ボタン突起(8)は、携帯端末(4)に形成されたボタン(5)に対応して位置する。
【0041】
また、背面カバー(3)が結合された携帯端末ケース(1)の前面には、前面カバー(2)をかぶせて結合すると、携帯端末(4)の液晶と側面周囲に密着して密閉する。
【0042】
これにより、前面カバー(2)は、背面カバー(3)の側面外周囲に重なり携帯端末(4)全体を密閉するとともに、ボタン孔(6)にボタン突起(8)を挿入し引き出し、携帯端末(4)のボタン(5)を加圧することができ、かつ、背面カバー(3)から前面カバー(2)が分離することを防止する、ロック機能もある。
【0043】
さらに、背面カバー(3)の先端外周面には、前面カバー(2)の先端が重なって結合し、前面カバー(2)の先端には、係止顎(7)が形成されて背面カバー(3)の背面に密着して動かないように干渉する。
【0044】
したがって、携帯端末ケース(1)は、携帯端末(4)の前面と背面にしっかりと密着して、携帯端末(4)を保護し、使用者は、前面カバー(2)を介して携帯端末(4)の液晶面をタッチすることが可能であるため、携帯端末ケース(1)で携帯端末全体が外部に露出しないように保護して、キズの発生や破損しないように安全に使用することができる。
【0045】
本実施例においては、背面カバー(3)の側面外周面に前面カバー(2)の側面内周面が重なるが、前面カバー(2)の側面外周面に背面カバー(3)の側面内周面が重なってもよい。これに伴い、本実施例においては、前面カバー(2)の側面周囲にボタン孔(6)を、背面カバー(3)にはボタン突起(8)を設けたが、ボタン孔(6)及びボタン突起(8)は、相互に対応するように前面カバー(2)又は背面カバー(3)に形成すればよく、前面カバー(2)の側面周囲にボタン突起(8)を、背面カバー(3)にボタン孔(6)及び係止顎(7)を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の携帯端末ケースにより、携帯端末全体が外部に露出しないように保護して、使用の際にキズが発生したり、塗料が剥げ落ちること防止し、携帯端末を落とした場合、破損しないように衝撃を吸収、緩衝することはもちろん、携帯端末の前面に保護フィルムを接着せずともキズ、破損の心配なく使用することを可能とした、使用者に利便性の高い携帯端末ケースを提供することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 携帯端末ケース
2 前面カバー
3 背面カバー
4 携帯端末
5 ボタン
6 ボタン孔
7 係止顎
8 ボタン突起
図1
図2
図3
図4
図5