特開2017-47026(P2017-47026A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017047026-心電及び体脂肪率測定システム 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-47026(P2017-47026A)
(43)【公開日】2017年3月9日
(54)【発明の名称】心電及び体脂肪率測定システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/05 20060101AFI20170217BHJP
   A61B 5/0404 20060101ALI20170217BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170217BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20170217BHJP
【FI】
   A61B5/05 B
   A61B5/04 310H
   H04M1/00 V
   H04M1/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-174120(P2015-174120)
(22)【出願日】2015年9月3日
(71)【出願人】
【識別番号】592144939
【氏名又は名称】株式会社パラマ・テック
(72)【発明者】
【氏名】深水 哲二
【テーマコード(参考)】
4C027
5K023
5K127
【Fターム(参考)】
4C027AA02
4C027AA06
4C027BB03
4C027FF02
4C027HH06
4C027KK03
5K023AA07
5K023BB11
5K023DD06
5K023MM03
5K023MM25
5K023PP02
5K023PP12
5K127AA31
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB12
5K127BB22
5K127BB32
5K127CA08
5K127CB11
5K127GD03
5K127GD21
5K127JA02
5K127JA34
5K127KA01
5K127MA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】心電波形、体脂肪率測定の両方の測定が可能で外部に伝達するための携帯電話を提供する。
【解決手段】心電波形、体脂肪率測定を携帯電話を組み込んだ装置に組み込んで、ディスプレイ上で所定部をタッチすると心電波形測定と体水分率測定を同時に測定し、心電波形が不整脈、頻脈等の望ましくない状態のとき、体脂肪率を見て脱水症状で心電波形がそのよう状態かをみる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、前記ケース内に配置された再充電可能電池と、前記ケースに挿入され、外部から接触して表示されて機能するタッチパネルを有した携帯電話端末と、前記ケースの表面に設けられた、心電波形及び体脂肪率を同時に測定する事を可能にするための、それぞれの測定信号を弁別するためのフイルター回路に接続された電極を、被験者が接触することにより、前記被験者の心電波形及び体脂肪率を測定し、心電波形または体脂肪率情報として処理する処理手段と、前記処理手段により処理された心電波形または体脂肪情報を記憶するメモリと、前記記憶された心電波形または体脂肪率情報を、前記携帯電話端末に送信することにより、前記タッチパネルによって指示された表示に従って表示するよう制御する手段と、前記心電波形及び体脂肪率情報を、前記携帯電話端末を介して外部に配された監視センタに通知する手段を備えた心電波形及び体脂肪率測定システム。
【請求項2】
前記ケース内に、前記携帯電話端末を挿入するガイドが設けられている請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システム。
【請求項3】
前記ケース内に、前記携帯電話端末が挿入完了を通知する光電センサ―を備えた請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システム。
【請求項4】
前記再充電可能電池の充電レベルを通知する請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被験者の心電波形及び体脂肪率に関し、測定結果を携帯電話ディスプレイ等表示する心臓波形及び体脂肪率測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように長期間連続的に心臓を監視し、監視した心電波形を分析しリアルタイムに外部に通信するものがあった。また、健康管理装置として特許文献2に示すように、心電波形と体脂肪を測定する装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許56843656号公報
【特許文献2】特開2006−187450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた特許文献1では心臓を監視するものとして心電波形が望ましくない波形であっても何が原因で望ましくないのか不明である。特許文献2では心電波形と体脂肪を監視する装置が組み込まれているが、その結果を外部に通信し、さらに情報を得る装置は何も有していない。また携帯電話が有しているような指で触ってスイッチが切り替わるタッチセンサーを持つ画面表示方式ではないので使い勝手が良くない。さらに心電測定時と体脂肪測定時には電極の回路接続を切り替える必要があり、心電と体脂肪を同時に測定する事は出来なかった。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、携帯電話端末の画面上のタッチセンサーを触って心電波形と体脂肪率の測定や表示切り替えを行い、また測定時間短縮のため心電と体脂肪を同時に測定し、心電波形と体脂肪率の測定結果を視認可能とした心電波形及び体脂肪率測定システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、ケースと、前記ケース内に配置された再充電可能電池と、前記ケースに挿入され、外部から接触して表示されて機能するタッチパネルを有した携帯電話端末と、前記ケースの表面に設けられた、心電波形及び体脂肪率を同時に測定することを可能にするための、それぞれの測定信号を弁別するためのフイルター回路に接続された電極を、被験者が接触することにより、前記被験者の心電波形及び体脂肪率を測定し、心電波形または体脂肪率情報として処理する処理手段と、前記処理手段により処理された心電波形または体脂肪情報を記憶するメモリと、前記記憶された心電波形または体脂肪率情報を前記携帯電話端末に送信することにより、前記タッチパネルによって指示された表示に従って表示するよう制御する手段と、前記心電波形及び体脂肪率情報を、前記携帯電話端末を介して外部に配された監視センタに通知する手段を備えた心電波形及び体脂肪率測定システムを提供するものである。
【0007】
請求項2は、前記ケース内に、前記携帯電話端末を挿入するガイドが設けられている請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システムを提供するものである。
【0008】
請求項3は、前記ケース内に、前記携帯電話端末が挿入完了を通知する光電センサ―を備えた請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システムを提供するものである。
【0009】
請求項4は、前記再充電可能電池の充電レベルを通知する請求項1に記載の心電波形及び体脂肪率測定システムを提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
上述したように、本発明の心電波形及び体脂肪率測定システムは、同時に心電と体脂肪を同時に測定することができるので、心電または体脂肪の一方を測定して、他方測定忘れをすることがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のケースとケース内に配置された携帯電話端末を上から見た図
図2】本発明のケースとケース内に配置された携帯電話端末の電極を示す図
図3】本発明の携帯電話端末を示す図
図4】本発明のケースとケース内に配置された携帯電話端末の電極に接触する手のひらとの関係を示す図
図5】本発明の携帯電話端末の充電端子及び音声通話端子を示す図
図6】本発明のケースと携帯電話端末との関係を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の心電波形及び体脂肪率測定システムで、図1は心電波形及び体脂肪率測定システムを上方向からみた上面図を示す。1はケースを示し、2はケース1に収容された携帯電話端末を示し、3,4,5,6はそれぞれ電極を示し、電極3と電極4の間に、電極5と電極6の間に、電極4と電極5の間に、電極3と電極6の間にそれぞれが接触しないように不図示の絶縁部を設ける。
【0013】
図2は、ケース1の斜視図を示し、各電極3,4、5,6が示されている。ケースの空隙部に携帯電話端末2が収容される構造になっている。電極3、4、5、6は後述の図4で示すCPUと接続してこれらの電極3,4,5,6と接触する被験者の心電波形および体脂肪率を出力し、波形及び数値を出力する。
【0014】
図3は、ケースに収容される携帯電話端末を示す図である。
【0015】
携帯電話端末2は現在市販されている商品と同じようにタッチパネル式で入力できる構造を持っている。Sは測定スタートスイッチを示す。
【0016】
図4は、本発明のケースとケース内に配置された携帯電話端末の電極に接触する掌との関係を示す図を示す。
【0017】
両掌先端側に接触する電極の一端ER1は定電流交流発生装置に接続され、他端ER2はグランドに接続されている。両掌内側の電極ER3、ER4は体脂肪率測定回路のAmp1と心電測定のためのFilter1にパラレルに接続されている。またER2は心電測定回路のグランドにも接続されている。
【0018】
いま、一般的に体脂肪率測定に用いられている50k〜250kHzの定電圧電流を掌先端部ER1、ER2の両極に印加したとき、掌内側ER3、ER4の両極には印加電流により生じた電位と心電電位の両方の信号が生じる。
【0019】
この時の生体インピーダンスに対応した印加電流による電位は心電電位に比べ相当に大きい場合もあるのでそのまま心電アンプ2に入力すれば、その出力が飽和し心電が検出できなくなる恐れがあるので、心電アンプ2の前段にローパスフイルター機能を持つFilter1を設置することにより、高い周波数成分をカットし印加電流の影響を排除し、心電成分のみを心電アンプ2に入力することが出来る。印加電流の影響を排除した心電信号はその後バンドパスフイルター機能を有するFilter3により目的とする信号成分のみを選択的に検出する。
【0020】
体脂肪率測定部では、検出した高周波成分から、体動や呼吸、心電による影響を除外するためハイパスフイルター機能を有するFilter3を用いることにより、低域での変動分を除去することができる。画面内のスタートスイッチSに接触すると、心電と体脂肪率を同時に測定する事が可能となる。
【0021】
心電波形以外に体脂肪率を測定することにより、体脂肪率が高い場合は被験者が肥満体であるので不整脈がでるとか、また逆に被験者が脱水症状であるので脈が異常であるなど、医師の診察の助けとなる情報を出力する。
【0022】
図5はケース1に収容する携帯電話端末2を示す。
【0023】
携帯電話端末2の2Aで示す充電端子と接続し、外部に設けられた2Bで示す充電コード端子と接続して携帯電話端末2を不図示の外部電源により充電を行う。
【0024】
2Cは音声通話端子を示し、外部に音声通話端子2Cを介して音声が出力される。
【0025】
図6は、携帯電話端末2の内部構造を示し、ケース1の下部にある。
【0026】
携帯電話端末2を図7の10で示す底面に置いて左方向から11で示す携帯電話端末挿入ガイドの内側11Aに沿って挿入する。12は携帯電話端末2の挿入完了を検知する光電センサである。13は携帯電話端末2の突き当て面を示し、携帯電話端末2が挿入完了すると光電センサ12が本システムの全体をつかさどるCPUにその旨を通知する。
【0027】
14は、携帯電話端末2の充電端子2Bと接続する充電端子で、本システムにより充電が可能となる。
【0028】
15は、携帯電話端末2の音声通話端子2Cと接続する通話端子で、心電波形、体脂肪率情報を外部に伝達し、緊急時に有効となる。
【符号の説明】
【0029】
1・・・・・ケース
2・・・・・携帯電話端末
3〜6・・・電極
10・・・・底面
11・・・・携帯電話端末挿入ガイド
12・・・・光電センサ
13・・・・携帯電話突き当て面
14・・・・充電端子
15・・・・音声通話端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6