(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-47232(P2017-47232A)
(43)【公開日】2017年3月9日
(54)【発明の名称】高圧搾エヤー併用による水弾放射等の放水可能な消防車。
(51)【国際特許分類】
A62C 27/00 20060101AFI20170217BHJP
【FI】
A62C27/00 501
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【公開請求】
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2016-206350(P2016-206350)
(22)【出願日】2016年9月20日
(71)【出願人】
【識別番号】392015332
【氏名又は名称】深瀬 元延
(71)【出願人】
【識別番号】392017598
【氏名又は名称】深瀬 昭美
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 元延
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189AA04
(57)【要約】
【課題】 近年発生の火災は、高層ビル化・諸施設の多様化等に伴い消火放水方法も多岐にわたり、敏速且つ適切な消火放水が要求される。
【解決手段】 従来の消防車での加圧放水に加えて高圧搾エヤーを併用して放水力を強力化すると共に高圧搾エヤーを放射ノズルに断続・連続供給し、捩じりを加えて水弾状断続放射・連続強力放水を可能にした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防車による一般的な加圧放水に加えて高圧搾エヤーを併用して、水弾断続放射・連続放水を強力化して破壊力強化・高所放水を可能にした事を特徴とする消防車。
【請求項2】
一般的な放射ノズルに高圧搾エヤー供給を断続・連続切替え機構を設けると共に放射ノズル先端部の内部に、放射水捩じり用フィンスクリューを設けたことを特徴とする請求項1記載の消防車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消防車等の放水方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の火災消火用消防車は高層ビル化・諸施設の多様化等に伴い、消火放水方法も多岐にわたっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の消火放水方法に対しより適切且つ最適な多種消火方法が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、従来の消防車による加圧放水に加えてエヤーコンプレッサーを使用して高圧搾エヤーを併用して断続・連続放水共に強力放水を可能にした。
【0005】
高圧搾エヤーは通常加圧放水の数倍圧の圧搾エヤーで断続的に放射ノズル部に供給し放水を機関銃の弾丸風の「水弾」発射の強力で破壊力を持つ放水を可能にした。
【0006】
また、通常の加圧放水と共に高圧搾エヤーを併用して強力化し連続放射して高所放水を可能にした。
【発明の効果】
【0007】
上述したように、従来の消火放水に加えて高圧搾エヤーを併用した為水弾断続・連続放水共に強力化出来、多種多様火災に対して効率的消火の一端を担う事が出来た。
【0008】
なお、消火放水にエヤーを併用する為、火災燃焼を助長する可能性がある為、火災燃焼を阻害する為にエヤーコンプレッサーに炭酸ガス等の不燃性ガスを混合したのでより効果的消火が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】 本発明の放射ノズル部の(説明用)縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の主要部である放射ノズル1を主体とし、消防車本体・諸部備品・それと高圧搾エヤー用の高圧エヤーコンプレッサー等の図面は省略。
【0012】
放射ノズル1において送水ホース6は消防車本体よりの通常加圧放水用の送水ホースと連結されている。
【0013】
高圧搾エヤー噴射部4は高圧搾エヤー用の高圧エヤーコンプレッサーよりの高圧搾エヤー供給パイプ2・断続連続切替機構3を経て放射ノズル1の中芯より高圧搾エヤーを噴射する。
【0014】
高圧搾エヤーを噴射の際、瞬間的に生ずる水の逆流を防止する為の、逆流防止エヤー噴出穴5を設けてある。
【0015】
噴射された高圧搾エヤーは放射ノズル1先端部内の加圧水を数倍の圧力で放射する。
【0016】
また、放射ノズル1先端部の内部にフィンスクリュー7を設けた為、水弾8・連続放水共に捩じり回転力が加わり、より強力放水となり消火効果を高めるものである。
【符号の説明】
【0017】
1 放射ノズル。
3 断続連続切替え機構。
7 フィンスクリュー。