特開2017-47898(P2017-47898A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-47898エンジンの後方部に揚力板機構を設けたジェット飛行機。
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  • 特開2017047898-エンジンの後方部に揚力板機構を設けたジェット飛行機。 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-47898(P2017-47898A)
(43)【公開日】2017年3月9日
(54)【発明の名称】エンジンの後方部に揚力板機構を設けたジェット飛行機。
(51)【国際特許分類】
   B64C 9/38 20060101AFI20170217BHJP
【FI】
   B64C9/38
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【公開請求】
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-180979(P2016-180979)
(22)【出願日】2016年8月31日
(71)【出願人】
【識別番号】392015332
【氏名又は名称】深瀬 元延
(71)【出願人】
【識別番号】392017598
【氏名又は名称】深瀬 昭美
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 元延
(57)【要約】
【課題】 従来の一般的なジェット飛行機は離着陸の際、長距離滑走路が必要である、また燃料消費効率も悪く超低速飛行が不安定で困難であった。
【解決手段】ジェットエンジンの燃焼ガス噴射口の後方部に、エンジン稼働時に揚力を発生させる為の揚力板機構を設け、特に離着陸の際に主翼の諸機能の補助翼的な役割をするようにしたことにより、離着陸滑走距離の短縮・超低速飛行の安定化・燃料消費効率の向上等の一助となった。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジェットエンジンの燃焼ガス噴射口後方部の下部に上・下・角度調整可能で主翼諸機能の補助翼的な機能を有する揚力板機構を設けたことを特徴とするジェット飛行機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的なジェット飛行機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、一般的な旅客機・貨物機等のジェット飛行機は、離着陸の際長い滑走路が必要で滑走路の短い飛行場は利用出来ない。
【0003】
また、ジェット機はプロペラ機に比べて飛行速度は速いが燃料消費効率が悪く超低速飛行が不安定で困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた従来のジェット飛行機は、年々緒性能の改良がなされているが大型化等も伴い、長い滑走路が必要である。
【0005】
また、燃料消費効率・着陸時の超低速飛行が不安定で困難である等、大きな問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点をシンプルな機構・省費用で解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一般的なジェット飛行機で特に主翼の下部に複数のエンジンを配置した構造の機種に最も適用可能である。
【0008】
左右両主翼下部に配置された複数のジェットエンジン各々の燃焼ガス噴射口後方部でガス噴射範囲内の下部に揚力板機構を設けた。
【0009】
揚力板はジェットエンジン稼働時は常に機体全体を持ち上げる働きをする揚力を発生させるものである。
【0010】
また、揚力板は上下及び角度調整可能で離着陸時及び順行飛行時とも有効揚力発生をコントロールすると共に飛行時にジェットエンジン故障等で停止滑空時も揚力を発生し、主翼機能の補助翼的役割を担うものである。
【0011】
また、ジェットエンジンの燃焼ガス噴射出口の形状を近楕円形状にしガス噴射範囲の横幅を広げ揚力板の揚力発生効率を高めた。
【発明の効果】
【0012】
本発明の揚力板機構は、機体を引き上げて軽くする働きをするのでエンジン稼働時に揚力を発生し離陸時の滑走距離の短縮が可能となった。
【0013】
また、着陸時の安定した超低速飛行が可能でエンジンの噴射ガスに対してブレーキ的作用も可能で着陸滑走距離の短縮が出来た。
【0014】
また、離着陸・順行飛行時・エンジントラブル時共に両主翼の諸機能の補助翼的役割の一端を担うと共に省燃料・搭載量・主翼面積他の面で有利となった。
【0015】
プロペラ機についても揚力機構を有効に利用可能であるが、機種・構造により異なる為こゝでは詳細説明は省略。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(イ)は、飛行機々体胴部1・主翼2・ジェットエンジン3と揚力板機構6の基本的位置関係を示す説明用の上面図。(ロ)は、主翼2と揚力板7のAーA線断面図とジェットエンジン3の位置関係の説明用の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1・(イ)において1は飛行機々体の胴部で主翼2が取り付けられた機体の一部でその主翼2の下部にジェットエンジン3が取り付けられた従来の一般的な機構に本発明の揚力板機構6を取り付けた状態の略図で噴射ガス5が揚力板7の上面を高速で流れて揚力を生じさせるものである。
【0019】
揚力板取り付け部8は主翼下方部に取り付けられると共に揚力板7を上下に可動させる上下調整部9と角度調整部10とで揚力調整・特に離着陸時の飛行安定性・ブレーキ効果等を生み出す事が出来る。
【0020】
揚力板機構6は搭載されている各ジェットエンジン3と対で付加している、片翼に2基のエンジンがある場合には揚力板を拡大して一つの揚力板機構とすることで一層の効果が生じる。
【0021】
揚力板7はジェットエンジンの出力等により異なるが燃焼ガス噴射口4を近楕円形状に横幅を広げ揚力板7の面積も広げて揚力発生効力を高めた。
【0022】
図1・(ロ)は主翼2とジェットエンジン3の燃焼ガス噴射範囲5と揚力板7の基本位置関係を示す側面図で、ジェットエンジンの推力を損なわずに揚力を発生させるものである。
【符号の説明】
【0023】
1・・・飛行機々体胴部(B方向は前・C方向は後)。
2・・・主翼。
3・・・ジェットエンジン。
4・・・燃焼ガス噴射口。
6・・・揚力板機構。
7・・・揚力板。
8・・・揚力板取付部。
9・・・上下調整部。
10・・角度調整部。
図1
【手続補正書】
【提出日】2016年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
以上に述べた従来のジェット飛行機は、年々性能の改良がなされているが大型化等も伴い、長い滑走路が必要である。