(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-47987(P2017-47987A)
(43)【公開日】2017年3月9日
(54)【発明の名称】ごみ収納容器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/16 20060101AFI20170217BHJP
B65D 30/06 20060101ALI20170217BHJP
【FI】
B65F1/16
B65D30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-170800(P2015-170800)
(22)【出願日】2015年8月31日
(71)【出願人】
【識別番号】715007989
【氏名又は名称】長尾 祐司
(72)【発明者】
【氏名】長尾 祐司
【テーマコード(参考)】
3E023
3E064
【Fターム(参考)】
3E023LA10
3E023MA04
3E023MB03
3E064AD14
3E064BA18
3E064BA36
3E064BB10
3E064EA08
3E064EA12
3E064EA30
3E064FA01
3E064HF03
3E064HG01
3E064HM01
3E064HN29
(57)【要約】
【課題】誰でも簡単にごみ袋を出せ、通行の邪魔にならない、ごみ収納容器。
【解決手段】四角形の第1フレームの四周にサイズに余裕のある袋状のネットを隙間なく、固定した。第1フレームの下部を支点とし、上部を回転するように可動式として、上からごみを投入し、フレームを閉めるだけで、ごみがカラス除けネットに完全に覆われるようにした。第1フレーム1を90度以上開くことで、ごみの回収も容易にした。簡単な構造であるため、安価に制作が可能となった。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形の第1フレームの四周に、袋状の、カラス除けネットを固定したことを特徴とするごみ収納容器。
【請求項2】
第1フレームの下部を支点とし、上部を回転し、開くことができることを特徴とする、請求項1記載のごみ収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ごみステーションのカラス除けのごみ収納容器の制作に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ごみステーションにごみを出すときに、カラス除けネットを掛ける作業は、すごく面倒な作業である。ごみをネットの下に潜り込ませ、しっかりとネットが覆うようにしなければならず、また、ネットの準備や片付けもしなければならない。住人によっては、乱雑にごみを出したりする。その上、しっかりとネットで覆った場合でも、カラスにごみを散乱されることもあり、ごみのカラス対策は社会問題となっている。
【0003】
また、カラス除けに有効な、アルミ製や鉄製のごみ収納容器もあるが、ごみの収集時以外の時も場所をとられる。そのため、私有地に置く場所がある場合はいいが、道路沿いに置く場合にはごみ収集日以外の日も邪魔になる場合が多い。
また、アルミ製や鉄製のごみ収納容器は高価なものが多く、町内会や自治会での購入・設置はなかなか難しい。
【0004】
折り畳み式のごみ収納容器も開発されているが、ごみ収集日の度に組み立て、折り畳むことは、やはり面倒である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−219247号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、ごみステーションにごみ袋を出す時に、カラス除けネットを掛ける作業は大変手間がかかり、その上、カラスにごみを食い散らされる被害が後を絶たない。
また、従来のごみ収納容器では、ごみ収集時以外の時も場所をとり、通行の邪魔であり、その上高価である。
折り畳み式のごみ収納容器もあるが、ごみの収集日の度に、組み立て、折りたたんだりすることも、大変面倒である。
【0007】
そこで、本発明は、ごみステーションにおいて、カラス被害にあわないように、住民が誰でも簡単にごみ袋を出せ、回収係員も簡単にごみ袋を回収でき、ごみ収集時以外の時は場所をとらずコンパクトにでき、美観も損ねず、尚且つ、安価にごみ収納容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、第一発明は、四角形の第1フレームの四周に袋状のナイロンネットを隙間なく固定した、ことを特徴とする。
また、第二発明は、カラス除けネットを張った第2フレームと第1のフレームを金具で固定し、第1フレームの上部を90度以上開くことができるように、可動式としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第一発明により、第1フレームに取り付けたナイロンネットを袋状としたことで、ごみの置き方、ネットの掛け方の良し悪しが無くなり、誰がごみを出しても、カラスの被害が無くなる。 また、坂道や凹凸のある場所でも、ナイロンネットの隙間ができないため、カラス被害が無くなる。
【0010】
第二発明により、ごみ袋を出す手間を大幅に削減することができた。また、回収係員のごみ袋の回収の手間も大幅に削減した。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は実施形態を示す斜視図である。(実施例1)
【
図2】
図2は第1フレーム1、第2フレーム5の正面図である。
【
図3】
図3はごみ袋を入れる場合の実施形態を示す断面
図1である。
【
図4】
図4はごみ袋を入れ、閉じた場合の実施形態を示す断面
図2である。
【
図5】
図5はごみ袋を回収する場合の実施形態を示す断面
図3である。
【
図6】
図6はごみ袋を回収した後の実施形態を示す断面
図4である。
【
図7】
図7は第2フレームを建設仮設用養生枠とした場合の斜視図である。
【
図8】
図8は塀や壁に取り付ける場合、第2フレームを無くした斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明の具体的な構成について図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施形態を示す斜視図である。また、
図2は第1フレーム及び第2フレームの正面図である。
図1〜2で示すように、第1フレーム1は四角形とし、その四周全てに、大きさに余裕のある、袋状のナイロンネット2を隙間なく固定する。そして、第1フレームと同じ大きさの、第2フレームの四周全てに平面のナイロンネットを隙間なく固定する。
【0013】
この第1フレーム1の下部を支点として上部を回転できるように、金具3で第1フレーム1と第2フレームを繋ぐ。第1フレームは上部を90度以上開くことができるものとする。
第2フレーム5をごみステーションのフェンスや手摺等に固定して使用する。
【0014】
図3、
図4はごみを入れるときの説明の断面図である。第1フレーム1の上部を開き、ごみ袋を下に入れ、フレームを閉じて開き止め金具を止めるだけの簡単な作業のため、ゴミ出しの手間が大幅に削減される。
フレーム1とフレーム2は隙間が無く、また、フレーム1に取り付けられた袋状のカラス除けネットと、フレーム2に取り付けられた平面のカラス除けネットにより、完全にごみ袋はネットで覆われるため、カラスによる散乱の被害の心配はなくなる。
【0015】
図5はごみの回収時の説明の断面図である。第1フレーム1の上部を地面まで下すことにより、ごみの回収係員は、容易に回収できる。
図6はごみ袋の改修後の説明の断面図である。回収後のネットも、第1フレーム1の上部にネットの余った部分を掛けて閉じておくと、美観も損なわず、場所も取らない。
【0016】
図7は第2フレームを建設用仮設養生枠等とした場合の図面である。第2フレームをスチールアングルとエキスパンドメタルでできた既製品とすることと、パイプを給排水用の塩ビパイプとすることで、誰でも簡単に製作できる。
また、第1フレームを塩ビパイプとすると、丈夫で軽量なため、女性や子供でも簡単に開け閉めができる。
【0017】
図8は壁面や塀に取り付ける場合、第2フレームを省略した場合の斜視図である。壁面や塀に第2フレーム及び開き止め金具を取り付けることにより、第2フレームは省略できるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0018】
構造が簡単で、製作費が大幅に削減できた。 これにより、多くのごみステーションに普及でき、ごみのカラス被害の問題へ大きく貢献できる。
【符号の説明】
【0019】
1 第1フレーム
2 袋状のナイロンネット
3 固定金具(フレーム1は回転できる)
4 開き止め金具
5 第2フレーム
6 平面のナイロンネット
7 スチールアングル
8 エキスパンドメタル