【解決手段】イベント情報登録部150は、告知対象のイベントに関する画像のデータであるイベント告知情報、並びに当該イベントに関するイベント位置情報及びイベント日付情報を少なくとも含むイベント情報を、ユーザ端末1Sから受け付けて登録する。出力要求受付部151は、指定位置を少なくとも含むイベント情報出力要求をユーザ端末1Rから受け付ける。イベント情報抽出部155は、当該イベント情報出力要求に応じて、当該指定位置を起点とする所定の移動可能地域に含まれる前記イベント情報を抽出する。送信制御部156は、抽出された当該イベント情報をユーザ端末1Rに送信する制御を実行する。
告知対象のイベントに関する画像のデータであるイベント告知情報、並びに当該イベントに関するイベント位置情報及びイベント日付情報を少なくとも含むイベント情報を、第1ユーザ端末から受け付けて登録するイベント情報登録部と、
指定位置を少なくとも含むイベント情報出力要求を第2端末から受け付ける出力要求受付部と、
当該イベント情報出力要求に応じて、当該指定位置を起点とする所定の移動可能地域に含まれる前記イベント情報を抽出するイベント情報抽出部と、
抽出された当該イベント情報を前記第2端末に送信する制御を実行する送信制御部と、
を備えるイベント情報管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の情報処理システムの一実施形態に係るイベント情報管理システムの構成を示している。
図1に示すイベント情報管理システムは、ユーザ端末1Tと、ユーザ端末1Rと、イベントを管理する管理装置2とが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることで構成される。
【0011】
ここで、イベントとは、1人以上の自然人が参加して何かしらの行為をするもののうち、場所と時間で特定されるものをいう。
【0012】
ユーザ端末1Tは、スマートフォン等で構成され、ユーザUTの操作に基づいて、管理装置2に対しイベント情報を送信する。
管理装置2は、イベントの各種管理をするサーバであり、例えばイベント情報の送受信を行う。
ユーザ端末1Rは、スマートフォン等で構成され、ユーザURの操作に基づいて、管理装置2からイベント情報を受信する。
管理装置2は、
ここで、イベント情報とは、所定イベントの開催者等(本例ではユーザUT)が当該所定イベントを第三者(本例ではユーザUR)に対して周知するための情報をいい、本実施形態では、少なくとも、イベント告知情報と、イベント位置情報と、イベント日付情報との情報を含むものである。
イベント告知情報とは、所定イベントの内容を視認可能な画像のデータをいう。例えば本実施形態では、ビラ、チラシ、ポスター、風景等、イベント内容が伝わる写真(画像)のデータが、イベント告知情報として採用されている。
イベント位置情報とは、所定イベントを特定する場所と時間のうち、場所を示す情報をいう。例えば本実施形態では、イベント告知情報としての画像のデータに付加されたメタデータに含まれるGPS(Global Positioning System)情報や、ユーザ端末1T上に表示された地図に対して、ユーザUTが指定した位置を示す位置情報が、イベント告知情報として採用されている。
イベント日付情報とは、所定イベントを特定する場所と時間のうち、時間を示す情報をいう。例えば本実施形態では、イベントが開催される日時や期間を示す情報が、イベント日付情報として採用されている。
【0013】
このように、ユーザ端末1Tは、イベント情報の送信機能を有する一方で、ユーザ端末1Rは、イベント情報の受信機能を有する。
【0014】
ただし、実際のスマートフォン等に実装する際には、送信機能と受信機能とのうち何れか一方を搭載することは稀であり、多くの場合、送信機能と受信機能との両方を搭載することが想定される。
そこで、以下、送信機能と受信機能との両方を搭載するユーザ端末、即ちユーザ端末1T及びユーザ端末1Rをまとめたものを、「ユーザ端末1」と呼ぶ。
つまり、実際には、2台以上のユーザ端末1の夫々は、他のユーザ端末1や管理装置2との間でイベント情報等の各種情報を送受信し合うことができる。
【0015】
図2は、
図1のイベント情報管理システムのうち、ユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0016】
ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、表示部17と、撮像部18と、GPS部19と、記憶部20と、通信部21と、ドライブ22と、を備えている。
【0017】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部20からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0018】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、表示部17、撮像部18、GPS部19、記憶部20、通信部21及びドライブ22が接続されている。
【0019】
入力部16は、例えば表示部17の表示面に積層される静電容量式又は抵抗膜式(感圧式)の位置入力センサにより構成され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。
ここで、タッチ操作とは、入力部16に対する物体の接触又は近接の操作をいう。入力部16に対して接触又は近接する物体は、例えばユーザの指やタッチペン等である。なお、以下、タッチ操作がなされた位置を「タッチ位置」と呼び、タッチ位置の座標を「タッチ座標」と呼ぶ。
表示部17は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
このように、本実施形態では、入力部16と表示部17とにより、タッチパネルが構成されている。
【0020】
撮像部18は、ビラ、チラシ、ポスター、風景等の被写体を撮像し、その結果得られる画像のデータを出力する。即ち、本実施形態では、撮像部18から出力された画像のデータは、イベント告知情報として採用される場合がある。
GPS部19は、アンテナを含み、複数のGPS用衛星からのGPS信号を受信し、当該GPS信号からユーザ端末1の現在位置(緯度、経度)を示す位置情報を取得して、GPS情報として出力する。このようにして出力されたGPS情報が、撮像部18からイベント告知情報と出力された画像のデータのメタデータに含められた場合、当該GPS情報は、イベント位置情報として採用される場合がある。
記憶部20は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部21は、ネットワークNを介して別装置(本実施形態では他のユーザ端末1や管理装置2)との間で行う通信を制御する。
【0021】
ドライブ22は、必要に応じて設けられる。ドライブ22には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ22によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部20にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部20に記憶されている各種データも、記憶部20と同様に記憶することができる。
【0022】
図3は、
図1のイベント情報管理システムのうち、管理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0023】
管理装置2は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、バス54と、入出力インターフェース55と、出力部56と、入力部57と、記憶部58と、通信部59と、ドライブ60とを備えている。
管理装置2の構成は、ユーザ端末1のタッチパネルを除いた構成と基本的に同様であるので、ここではその説明は省略する。
【0024】
このようなユーザ端末1T及び1R並びに管理装置2の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、イベント情報に関する各種処理を実行可能な機能が実現される。
このような機能を実現するための機能ブロック図が、
図4乃至
図6に示されている。
図4は、
図1のイベント情報管理システムのうち、送信側となるユーザ端末1Tの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5は、
図1のイベント情報管理システムのうち、管理装置2の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6は、
図1のイベント情報管理システムのうち、受信側となるユーザ端末1Rの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0025】
先ず、
図4を参照して、
図1のイベント情報管理システムのうち、送信側となるユーザ端末1Tの機能的構成について説明する。
【0026】
図4に示すように、ユーザ端末1TのCPU11等においては、イベント告知情報取得部101と、イベント位置情報取得部102と、イベント日付情報取得部103と、イベントカテゴリ分類部104と、イベント情報生成部105と、送信制御部106と、地図画像生成部107と、日付選択画像生成部108と、表示制御部109とが機能する。
記憶部20の一領域には、イベント内容画像DB201が設けられている。
【0027】
イベント内容画像DB201は、撮像部18により撮像された画像のデータをイベント告知情報として記憶する。
なお、上述したように、イベント告知情報は、告知対象の所定イベントに関する画像のデータであれば足り、撮像部18により撮像されることは特に必須ではない。即ち、ユーザ端末1Tは、別装置により撮像された画像のデータを、イベント告知情報として取得して、イベント内容画像DB201に記憶させてもよい。
【0028】
イベント告知情報取得部101は、イベント内容画像DB201から、イベント告知情報を取得する。
【0029】
イベント位置情報取得部102は、イベント内容画像DB201や入力部16から、イベント位置情報を取得する。
イベント位置情報の取得手法は、特に限定されず、任意でよい。例えば本実施形態では、次の3つの手法が採用されている。
【0030】
イベント位置情報を取得する第1の手法は、次のようにしてメタデータから取得する手法である。
即ち、イベント告知情報としての画像のデータには、上述した様にメタデータが付されている場合がある。そこで、イベント位置情報取得部102は、イベント告知情報(画像のデータ)のメタデータに位置情報(GPS情報等)が含まれていた場合、当該位置情報をイベント位置情報として取得する。
【0031】
イベント位置情報を取得する第2の手法は、次のようにしてイベント告知情報から取得する手法である。
即ち、イベント告知情報には、所定ベントの開催場所等を示す情報(例えば開催場所を示す文字列や、開催場所を特定可能な建築物や風景等)が画像として含まれている場合がある。
そこで、イベント位置情報取得部102は、イベント告知情報(画像のデータ)に対して各種画像処理を施し、それらの処理結果に基づいて各種解析等をすることで、所定の位置情報を抽出する。イベント位置情報取得部102は、このようにして抽出した位置情報をイベント位置情報として取得する。
【0032】
イベント位置情報を取得する第3の手法は、ユーザ端末1Tの表示部17に表示されたマップ上でユーザUTにより指定された位置を、イベント位置情報として取得する手法である。
即ち、地図画像生成部107は、マップを示す画像(以下、「地図画像」と呼ぶ)のデータを生成する。なお、地図画像のデータは、外部から取得するようにしてもよい。
表示制御部109は、地図画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
ユーザUTは、表示部17に表示された地図画像のうち、イベントの開催位置等指定したい位置に対して、タッチ操作(例えばタップ操作)をする。
すると、入力部16は、タッチ操作がなされた位置(表示部17の画面上の座標)をイベント位置情報取得部102に入力する。イベント位置情報取得部102は、このようにして入力された位置と地図画像との対応関係に基づいて、所定の位置情報(実際の場所の住所や緯度・経度)を認識する。イベント位置情報取得部102は、このようにして認識した位置情報をイベント位置情報として取得する。
【0033】
イベント日付情報取得部103は、イベント内容画像DB201や入力部16から、イベント日付情報を取得する。
イベント日付情報の取得手法は、特に限定されず、任意でよい。例えば本実施形態では、次の3つの手法が採用されている。
【0034】
イベント日付情報を取得する第1の手法は、次のようにしてメタデータから取得する手法である。
即ち、イベント告知情報としての画像のデータには、上述した様にメタデータが付されている場合がある。そこで、イベント日付情報取得部103は、イベント告知情報(画像のデータ)のメタデータに時間情報が含まれていた場合、当該時間情報をイベント日付情報として取得する。
【0035】
イベント日付情報を取得する第2の手法は、次のようにしてイベント告知情報から取得する手法である。
即ち、イベント告知情報には、所定ベントの開催時刻や時間帯等を示す情報(例えば開催時刻を示す文字列等)が画像として含まれている場合がある。
そこで、イベント日付情報取得部103は、イベント告知情報(画像のデータ)に対して各種画像処理を施し、それらの処理結果に基づいて各種解析等をすることで、所定の位置情報を抽出する。イベント位置情報取得部102は、このようにして抽出した位置情報をイベント位置情報として取得する。
【0036】
イベント日付情報を取得する第3の手法は、ユーザ端末1Tの表示部17に表示されたGUI(Graphical User Interface)画像において、ユーザUTにより選択された日付を示す情報を、イベント日付情報として取得する手法である。
即ち、日付選択画像生成部108は、日付を選択するためのGUI画像(以下、「日付選択画像」と呼ぶ)のデータを生成する。
表示制御部109は、日付選択画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
ユーザUTは、表示部17に表示された日付選択画像に対して、所定のタッチ操作をすることで、所望の日付を選択する。
すると、入力部16は、タッチ操作の内容をイベント日付情報取得部103に入力する。イベント日付情報取得部132は、このようにして入力されたタッチ操作の内容に基づいて、ユーザUTにより選択された日付を認識する。イベント日付情報取得部103は、このようにして認識した日付を示す情報を、イベント日付情報として取得する。
【0037】
イベントカテゴリ分類部104は、告知対象のイベントについての、イベント告知情報、イベント位置情報、及びイベント日付情報等に基づいて、即ち、イベントが開催される場所、期間、内容等に基づいて、当該告知対象のイベントのカテゴリ分類を行う。
【0038】
イベント情報生成部105は、告知対象のイベントについての、イベント告知情報、イベント位置情報、及びイベント日付情報を少なくとも含む情報を、当該告知対象のイベントのイベント情報として生成する。
ここで、「少なくとも」としたのは、イベント情報にはその他の情報を含ませることもできるからである。例えば、イベントカテゴリ分類部104により分類されたカテゴリを、イベント情報に含ませることもできる。
【0039】
ここで、ユーザUTの立場からすると、文字入力が不要で、写真撮影、位置と日付の各選択操作(タッチ操作)といった簡単な3ステップで、イベント情報の生成(イベント告知エントリ)をすることができるので、ユーザUTにとって非常に便宜である。
【0040】
送信制御部106は、このようにして生成されたイベント情報を、通信部21及びネットワークN(
図1)を介して管理装置2に送信する制御を実行する。
【0041】
次に、
図5を参照して、
図1のイベント情報管理システムのうち、管理装置2の機能的構成について説明する。
【0042】
図5に示すように、管理装置2のCPU51等においては、イベント情報登録部150と、出力要求受付部151と、移動可能地域特定部152と、日付特定部153と、カテゴリ特定部154と、イベント情報抽出部155と、送信制御部156とが機能する。
記憶部58の一領域には、イベント情報DB301が設けられている。
【0043】
イベント情報登録部150は、ユーザ端末1Tから送信されてきたイベント情報を、通信部59を介して取得してイベント情報DB301に記憶させることにより、当該イベント情報を登録する。
【0044】
出力要求受付部151は、ユーザ端末1Rから送信されたイベント情報出力要求を、通信部59を介して受け付ける。
ここで、イベント情報出力要求とは、所定の条件に合致したイベント情報を出力する要求をいう。所定の条件は、特に限定されないが、例えば本実施形態では、ユーザURが指定する場所又はその近傍(ユーザURが所定の時間内に移動し得る場所)で開催されるイベントという条件が採用されているとする。
この条件を満たすか否かを判断すべく、ユーザURが指定する場所に関する位置情報が、イベント情報出力要求に少なくとも含まれているものとする。
具体的には例えば、ユーザURが指定する場所に関する位置情報としては、例えばユーザURが用いるユーザ端末1RのGPS情報(現在位置情報)を採用することもできるし、ユーザ端末1Rの表示部17に表示されるマップ上においてユーザURが指定した場所に関する位置情報を採用することもできる。
【0045】
移動可能地域特定部152は、イベント情報出力要求に含まれる位置情報に基づいて、ユーザURが指定する位置(以下、「指定位置」と呼ぶ)を認識し、当該指定位置を起点として、ユーザURが所定の時間内に移動し得る地域(以下、「移動可能地域」と呼ぶ)を特定する。
【0046】
移動可能地域の特定手法は、特に限定されない。
例えば、指定位置を起点とする所定の半径を有する円により決定する手法、即ちCF:ハフモデルを使用する、という第1手法を採用することができる。
また例えば、指定位置を起点として所定の移動手段毎に所定のルートを設定して決定する、という第2手法を採用することができる。所定の移動手段としては、例えば、徒歩、自転車、自動車、電車、航空機等を採用することができる。さらに、2種類以上の移動手段を組合せてもよい。
また例えば、指定位置を起点として所定の時間(例えば10分等)内に移動できる範囲により決定する、という第3手法を採用することができる。
これらの手法は、任意に組み合わせることもできる。例えば、所定の時間内に移動できる範囲は、移動手段に応じて異なるため、第2手法と第3手法を組合せると好適である。
【0047】
ここで、イベント情報出力要求には、ユーザURの指定位置の他、ユーザURが指定する日付や期間(以下、「指定日付」と呼ぶ)が含まれる場合がある。
この場合、日付特定部153は、ユーザURの指定日付に基づいて、出力対象となるイベントの日付や期間を特定する。
ここで、「ユーザURの指定日付に基づいて」と記載したのは、「ユーザURの指定日付」がそのまま「出力対象となるイベントの日付や期間」になるとは限らないからである。即ち、日付特定部153は、例えば、「ユーザURの指定日付」自体で無くても、「ユーザURの指定日付」と類似する日付や期間を、「出力対象となるイベントの日付や期間」として特定してもよい。
【0048】
また、イベント情報出力要求には、ユーザURの指定位置の他、ユーザURが指定するカテゴリ(以下、「指定カテゴリ」と呼ぶ)が含まれる場合がある。
この場合、カテゴリ特定部154は、当該指定カテゴリに基づいて、出力対象となるイベントのカテゴリを特定する。
ここで、「当該指定カテゴリに基づいて」と記載したのは、「当該指定カテゴリ」がそのまま「出力対象となるイベントのカテゴリ」になるとは限らないからである。即ち、カテゴリ特定部154は、例えば、「当該指定カテゴリ」自体で無くても、「当該指定カテゴリ」と類似するカテゴリを、「出力対象となるイベントのカテゴリ」として特定してもよい。
【0049】
イベント情報抽出部155は、少なくとも移動可能地域に基づいて、さらに必要に応じて、日付特定部153が特定した日付・期間や、カテゴリ特定部154が特定したカテゴリに基づき、出力対象のイベント情報をイベント情報DB301から抽出する。
【0050】
送信制御部156は、イベント情報抽出部155により描出されたイベント情報を、通信部59及びネットワークNを介して、ユーザ端末1Rに送信する制御を実行する。
【0051】
次に、
図6を参照して、
図1のイベント情報管理システムのうち、受信側となるユーザ端末1Rの機能的構成について説明する。
【0052】
図6に示すように、ユーザ端末1RのCPU11等においては、指定位置取得部121と、指定日付取得部122と、指定カテゴリ取得部123と、出力要求生成部124と、イベント情報取得部125と、地図画像生成部107と、日付選択画像生成部108と、表示制御部109とが機能する。
【0053】
指定位置取得部121は、入力部16やGPS部19から、ユーザURの指定位置を取得する。
指定位置の取得手法は、特に限定されず、任意でよい。例えば本実施形態では、次の2つの手法が採用されている。
【0054】
指定位置を取得する第1の手法は、GPS部19から出力されるGPS情報に基づいて現在位置を取得する手法である。
【0055】
指定位置を取得する第2の手法は、ユーザ端末1Rの表示部17に表示されたマップ上でユーザURにより指定された位置を、指定位置として取得する手法である。
即ち、地図画像生成部107は、地図画像のデータを生成する。なお、地図画像のデータは、外部から取得するようにしてもよい。表示制御部109は、地図画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
ユーザURは、表示部17に表示された地図画像のうち所望の位置に対して、タッチ操作(例えばタップ操作)をする。
すると、入力部16は、タッチ操作がなされた位置(表示部17の画面上の座標)を指定位置取得部121に入力する。指定位置取得部121は、このようにして入力された位置と地図画像との対応関係に基づいて、所定の位置(実際の場所の住所や緯度・経度)を認識する。指定位置取得部121は、このようにして認識した位置を指定位置として取得する。
【0056】
指定日付取得部122は、入力部16から、ユーザURの指定日付を取得する。
指定日付の取得手法は、特に限定されず、任意でよい。例えば本実施形態では、ユーザ端末1Rの表示部17に表示された日付選択画像において、ユーザURにより選択された日付を、指定日付として取得する手法が採用されている。
即ち、日付選択画像生成部108は、日付選択画像のデータを生成する。表示制御部109は、日付選択画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
ユーザURは、表示部17に表示された日付選択画像に対して、所定のタッチ操作をすることで、所望の日付を選択する。
すると、入力部16は、タッチ操作の内容を指定日付取得部122に入力する。指定日付取得部122は、このようにして入力されたタッチ操作の内容に基づいて、ユーザURにより選択された日付を認識する。指定日付取得部122は、このようにして認識した日付を、指定日付として取得する。
【0057】
指定カテゴリ取得部123は、入力部16から、ユーザURの指定カテゴリを取得する。
指定カテゴリの取得手法は、特に限定されず、任意でよい。例えば本実施形態では、ユーザURのタッチ操作により入力されたカテゴリを、指定カテゴリとして取得する手法が採用されている。
【0058】
出力要求生成部124は、少なくとも指定位置を含め、必要に応じてさらに指定日付や指定カテゴリを含めたイベント情報出力要求を生成する。
【0059】
イベント情報出力要求は、通信部21からネットワークNを介して管理装置2に送信される。
このようなイベント情報出力要求に応じて、管理装置2により抽出されたイベント情報がネットワークNを介して送信されてきた場合、イベント情報取得部125は、当該イベント情報を通信部21を介して取得する。
表示制御部109は、当該イベント情報に基づく画像、例えばイベント告知情報に対応する画像等を、表示部17に表示させる制御を実行する。
【0060】
以上、ユーザ端末1T及び1R並びに管理装置2の機能的構成について説明した。
次に、
図7を参照して、このような機能的構成を有するユーザ端末1T及び1R並びに管理装置2が実行する処理を説明する。
【0061】
図7は、
図1のイベント情報管理システムの動作の流れを模式的に示す図である。
【0062】
ステップS1において、ユーザ端末1Tのイベント告知情報取得部101は、告知対処のイベントについての印刷チラシ、手書きチラシ、風景等の画像のデータを、当該告知対象のイベントのイベント告知情報として取得する。
なお、
図7の例では、イベント告知情報としての画像データは、ユーザ端末1Tの撮像部18により撮像されたものであるが、これは例示にしか過ぎない。即ち、イベント告知情報としての画像データは、ユーザ端末1Tが、インターネット等の所定のネットワークNを介して取得したものであってもよい。
【0063】
ステップS2において、ユーザ端末1Tのイベント情報生成部105は、告知対象のイベントのイベント情報を生成する。
即ち、上述したように、イベント位置情報取得部102、イベント日付情報取得部103、及びイベントカテゴリ分類部104の夫々は、告知対象のイベントについての、イベント位置情報、イベント日付情報、及びカテゴリの夫々を取得等する。
イベント情報生成部105は、イベント告知情報、イベント位置情報、及びイベント日付情報、並びにカテゴリを含む情報を、当該告知対象のイベントのイベント情報として生成する。
【0064】
ステップS3において、ユーザ端末1Tの送信制御部106は、イベント情報を、通信部21及びネットワークNを介して、管理装置2に送信する。
【0065】
ステップS11において、管理装置2のイベント情報登録部150は、ステップS3の処理でユーザ端末1Tから送信されてきたイベント情報を、通信部59を介して取得してイベント情報DB301に記憶させることにより、当該イベント情報を登録する。
【0066】
ここで、ユーザ端末1Rにおいて、ステップS21の処理が実行されたものとする。
即ち、ステップS21において、ユーザ端末1Rの指定位置取得部121、指定日付取得部122、及び指定カテゴリ取得部123の夫々は、指定位置、指定日付、及び指定カテゴリの夫々を取得する。
【0067】
ステップS22において、ユーザ端末1Rの出力要求生成部124は、指定位置、指定日付、及び指定カテゴリを含めたイベント情報出力要求を生成し、通信部21からネットワークNを介して管理装置2に送信する。
【0068】
ステップS12において、管理装置2の出力要求受付部151は、ステップS22の処理でユーザ端末1Rから送信されたイベント情報出力要求を通信部59を介して取得することで、当該イベント情報出力要求を受付ける。
ステップS13において、イベント情報抽出部155は、ステップS12の処理で受け付けられたイベント情報出力要求に基づいて、イベント情報をイベント情報DB301から抽出する。
ステップS14において、送信制御部156は、当該イベント情報を、通信部59及びネットワークNを介してユーザ端末1Rに送信する。
【0069】
ステップS23において、ユーザ端末1Rのイベント情報取得部125は、ステップS14の処理で管理装置2からネットワークNを介して送信されてきたイベント情報を、通信部21を介して受信する。表示制御部109は、当該イベント情報に基づく画像、例えばイベント告知情報に対応する画像等を、表示部17に表示させる。
【0070】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0071】
例えば、
図2及び
図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0072】
また、
図4乃至6に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図4乃至6の例に限定されない。
【0073】
また、機能ブロックの存在場所も、
図4乃至6に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0074】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0075】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各店舗にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各店舗に提供される記録媒体等で構成される。
【0076】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0077】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0078】
以上まとめると、本発明が適用されるイベント情報管理装置は、次のような構成を取れば足り、上述の実施形態を含め各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用されるイベント情報管理装置(例えば
図1の管理装置2)は、
告知対象のイベントに関する画像のデータであるイベント告知情報、並びに当該イベントに関するイベント位置情報及びイベント日付情報を少なくとも含むイベント情報を、第1ユーザ端末(例えば
図1のユーザ端末1S)から受け付けて登録するイベント情報登録部(例えば
図5のイベント情報登録部150)と、
指定位置を少なくとも含むイベント情報出力要求を第2端末(例えば
図1のユーザ端末1R)から受け付ける出力要求受付部(例えば
図5の出力要求受付部151)と、
当該イベント情報出力要求に応じて、当該指定位置を起点とする所定の移動可能地域に含まれる前記イベント情報を抽出するイベント情報抽出部(例えば
図5のイベント情報抽出部155)と、
抽出された当該イベント情報を前記第2端末に送信する制御を実行する送信制御部(例えば
図5の送信制御部156)と、
を備える。
これにより、ユーザに対し、インターネット上に掲載されないような小規模なイベント情報についても、容易に送受信できる環境を提供することが可能になる。
さらに、このような本発明が適用される本発明が適用されるイベント情報管理装置は、次のような技術を実現することもできる。なお、以下の説明では、理解を容易なものとすべく、上述の実施形態の符号を用いて説明する。
【0079】
例えば、イベント情報(イベント告知情報)は、有効期限を設定してもよい。即ち、有効期限を示す情報を、イベント情報に含めることもできる。
【0080】
例えば、管理装置2は、イベント情報毎に閲覧者数をカウントし、ユーザ端末1Rに送信するイベント情報に、当該イベント情報毎の閲覧者数を含めることにより、ユーザ端末1R上に当該イベント情報の閲覧者数を表示させることができる。
これにより、ユーザURは、ユーザ端末1R上に表示されるイベント情報の注目度を把握することができる。
【0081】
また、イベント告知者やイベント告知情報の媒介者(キュレーター、アンバサダー)等のユーザをフォローすることができ、フォローした人をフォロワーとして確認することができるようにしてもよい。
フォロワー(主に閲覧者)は、フォローした人の情報発信の通知を受けることができるようにしてもよい。
例えば、ユーザURは、特定のユーザUTをフォローすることができる。ユーザUTは、フォローしてくれたユーザURを、フォロワーとしてユーザ端末1T上で確認することができる。
これにより、ユーザUTは、ユーザ端末1T上でフォロワーであるユーザURの状況を確認することができるため、自らが告知したイベントに対するユーザURの反応を確認することができる。
逆に、フォロワーであるユーザURは、フォローしたユーザUTが情報を発信した場合、管理装置2から、ユーザUTが情報を発信した旨の通知を受けることができる。
【0082】
また、ユーザ端末1は、過去に表示した位置情報を履歴として記憶し、イベント位置情報の入力時、又はイベント情報を表示する時に、過去に表示した位置をリストに表示させることができる。
これにより、ユーザURは、当該リストから位置情報を選択することができるため、効率良くイベント情報を取得ことができる。
【0083】
また、ユーザ端末1Rは、管理装置2から取得したイベント情報を、お気に入りとして個別に分類することができる。
これにより、ユーザURは、過去に取得したイベント情報のうち、興味があるものや、何度も閲覧したいようなものをお気に入りとして分類することにより、効率良く当該イベント情報を閲覧することができる。
【0084】
また、管理装置2は、イベント情報にコメント欄を設け、当該コメント欄に書き込められた内容を、当該イベント情報を送信したユーザUTや、当該イベント情報を取得したユーザURの閲覧に付すことができる。
これにより、ユーザUT又はユーザURは、ユーザ端末1からイベント情報にコメントを書き込むことにより、他のユーザURにコメントの内容を伝えることができる。
【0085】
また、管理装置2は、イベント情報に通報機能を設けることができる。
これにより、当該イベント情報を送信したユーザUTや、当該イベント情報を取得したユーザURは、通報の内容を確認することができる。
【0086】
また、管理装置2は、各ユーザのプロフィール情報を個別に管理し、ユーザ端末UT又はユーザ端末URに対して、当該各ユーザのプロフィール情報を送信することができる。
これにより、管理装置2は、必要に応じて、ユーザ端末1T又はユーザ端末IRに対して、各ユーザのプロフィール情報を送信することにより、ユーザUT又はユーザURは、各ユーザのプロフィール情報を確認することができる。
【0087】
また、管理装置2は、ユーザ端末1Rから、イベント情報出力要求を受け付けた場合に、当該イベント情報出力要求に含まれる、ユーザURが指定した場所についての位置情報
に基づき特定された移動可能地域に存在する他のユーザ端末1Rに対して、当該移動可能地域に含まれるイベント情報を、自発的に送信することができる。
【0088】
これにより、管理装置2は、ユーザURによるユーザ端末1Rからのイベント情報出力要求に対して、当該イベント情報出力要求を送信したユーザURに限らず、他のユーザ端末1Rに対しても、同様のイベント情報をプッシュ配信することができることから、効率よくイベント情報の周知を図ることができる。
【0089】
このとき、当該プッシュ配信の対象となったユーザ端末1Rを使用するユーザURが、当該移動可能地域以外に居住している場合(例えば、旅行等により偶然に当該移動可能地域に存在した場合)に、当該ユーザURが、当該イベント情報を閲覧し、当該イベントに参加する等の行動を起こしたのであれば、当該イベントは、当該プッシュ配信によって商圏を広げたことになる。これは、各ユーザのプロフィール情報、イベント情報の閲覧履歴、プッシュ配信の対象となった履歴、コメント履歴等を追跡調査することにより確認することができる。
【0090】
なお、当該追跡調査により得られた、プッシュ配信対象者となったユーザURの居住地域に関する情報の取得は、当該イベント情報をユーザ端末1Rから管理装置2に送信したユーザUTに限られず、当該ユーザUTのフォロワーも取得することができる。
【0091】
また、ユーザUTが、ユーザ端末1Rから管理装置2に送信できるイベント情報には、公共的な防災防犯等の地域に属した重要な情報が含まれる。具体的には、例えば、地域の防災訓練に関する情報や、災害時における避難場所についての情報等が挙げられる。
【0092】
また、ユーザ端末1Rには、ユーザURが指定した地点から一定の範囲内に限定した、イベント、企業、組織、団体等に関する広告を有料で表示することができる。
広告を表示する期間は、広告の表示を依頼する者が任意に指定することができる。また、広告を表示する回数や時間帯等も、確率分布で指定することができる。
【0093】
なお、広告の表示を依頼する者は、イベントを開催する者に限られず、特にイベントを開催する予定のない企業、組織、団体であってもよい。
【0094】
広告の掲載方法としては、ユーザ端末1Rの表示部17に出力する画面の一部に広告専用の枠を設けて掲載する方法(固定枠による広告)、ユーザ端末1Rの表示部17に出力するイベント情報に、広告を自然に溶け込ませることにより、なるべくユーザURにストレスを感じさせないように掲載する方法(ネイティブ広告)、ユーザURが指定する場所やカテゴリと関連性の高いイベントや企業等に関する広告を、広告料金に応じて優先的に目立つように掲載する方法(リスティング広告)等がある。
【0095】
これにより、ユーザURにとって関心のある場所と関連性の高いイベント、企業等に関する広告を、広告料金に応じて優先的に、かつ、効率的に、ユーザ端末1Rに表示することができる。
【0096】
また、ユーザUTは、送信するイベント情報に、当該イベントについて、参加者・利用者に何らかの特典を与えるクーポンを付帯させることができる。当該クーポンは、上述した広告の掲載方法と同様に、ユーザ端末1Rに表示させることができる。
【0097】
ユーザURが、ユーザ端末1Rで当該クーポンを閲覧した場合、ユーザ端末1Rに当該クーポンに係るイベント情報が表示される。
これにより、ユーザUTは、ユーザURに対し、イベント情報をプッシュすることができる。
【0098】
また、管理装置2は、イベント情報をユーザURが閲覧した場合、当該ユーザURのユーザ端末1Rについての位置情報を、当該イベント情報を管理装置2に送信したユーザUTのユーザ端末1Tに送信することができる。
【0099】
これにより、ユーザUTは、自らが送信したイベント情報に興味を持ち閲覧したユーザURについての位置情報を得ることができるため、当該位置情報を蓄積することにより、ビッグデータ、マーケティングデータとして活用することができる。