(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-59514(P2017-59514A)
(43)【公開日】2017年3月23日
(54)【発明の名称】カラーLED薄型導光板パネル式警告灯
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20170303BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20170303BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20170303BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20170303BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20170303BHJP
G08B 5/00 20060101ALI20170303BHJP
G09F 13/18 20060101ALI20170303BHJP
G09F 13/20 20060101ALI20170303BHJP
G09F 13/00 20060101ALI20170303BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20170303BHJP
【FI】
F21S9/02 200
F21S2/00 444
F21V23/04 500
F21V23/00 140
F21V33/00 430
F21V23/00 110
G08B5/00 S
G09F13/18 Q
G09F13/20 G
G09F13/00 W
F21Y101:02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-201519(P2015-201519)
(22)【出願日】2015年9月18日
(71)【出願人】
【識別番号】513316968
【氏名又は名称】株式会社つくし巧芸
(71)【出願人】
【識別番号】500321070
【氏名又は名称】株式会社システムトークス
(72)【発明者】
【氏名】松尾 尚
(72)【発明者】
【氏名】板坂 太郎
【テーマコード(参考)】
3K014
3K243
3K244
5C083
5C096
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA03
3K014RB01
3K014RB11
3K243MA01
3K244AA06
3K244BA07
3K244BA21
3K244BA31
3K244BA50
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA10
3K244EA12
3K244EA23
3K244HA01
3K244JA03
3K244KA02
3K244KA03
3K244KA06
3K244KA07
3K244KA17
5C083AA01
5C083BB23
5C083DD09
5C083EE10
5C083FF03
5C083HH01
5C096BA02
5C096BA04
5C096CC06
5C096CD02
5C096CD24
5C096CD31
5C096DA08
5C096DC02
5C096DC04
5C096DC18
5C096DC29
5C096DD03
5C096DD04
5C096FA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】緊急地震速報、地震の初期微動で気象庁が観測した地震発生の情報を地震通報システムを通じて地震の主要動が到達する前に警告を視覚に伝えるうえで、遠方からの視認性を得るだけの十分な光量を有し、また、どの方角からも良好な視認性を継続して有するとともに、人に対する威圧感がない警告灯を提供する。
【解決手段】一方の平面に表面処理7を施した両翼若しくは片翼の透光性材料からなる薄型導光板パネル8と、天井面及び壁面に設置可能な本体取付台1と、本体取付台1を覆う化粧カバー2と、本体取付台1に化粧カバー2を固定する固着具3と、本体取付台1上部にて薄型導光板パネル8の内側端面から外側に向くように配置された複数のカラーLED素子列4及び制御回路5で構成される光源6と、電力を供給する電源装置とを具備する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の平面に表面処理7を施した両翼若しくは片翼の透光性材料からなる薄型導光板パネル8と、
天井面及び壁面に設置可能な本体取付台1と、
本体取付台1を覆う化粧カバー2と、
本体取付台1に化粧カバー2を固定する固着具3と、
本体取付台1上部にて薄型導光板パネル8の内側端面から外側に向くように配置された複数のカラーLED素子列4及び制御回路5で構成される光源6と、
電力を供給する電源装置12と、を具備し、
この光源6により両翼若しくは片翼の薄型導光板パネル8が透明で且つ両面発光及び端面発光されることで、全天周に警告光を発し、反射によって広範囲に光らせることで天井、壁面若しくは床面をも発光体として利用することにより、大きな面積を光らせるため、視認性がよい警告灯であって、緊急地震速報、火災報知器、非常用放送設備若しくは押しボタン等の外部装置との通信を基に、制御回路5によりカラーLED素子列2の点灯色やその切替モード、点滅モード、点灯・消灯モード等の発光状態を制御することを特徴とする警告灯。
【請求項2】
本体取付台1の内部または外部に付属された、1次電池又は2次電池式の電源ユニット9をさらに備え、電源ユニット9からの供給電源によって発光する請求項1記載の警告灯。
【請求項3】
本体取付台1の内部または外部に付属された、蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニット10をさらに備え、停電・断線時でも数時間は電源ユニット10の蓄電池からの供給電源によって発光する請求項1記載の警告灯。
【請求項4】
本体取付台1の内部に付属された、無線操作信号を受信する受信部11をさらに備え、前記受信部11からの信号を通じ制御回路5によりカラーLED素子列2の発光状態を制御するとともに、無線操作信号を送信する遠隔操作手段とからなる請求項1ないし3のいずれかに記載の警告灯。
【請求項5】
有線又は無線信号により制御回路5を通じて停電時に白色発光することで非常用照明器具になる機能付加した請求項1ないし4のいずれかに記載の警告灯
【請求項6】
有線又は無線信号により制御回路5を通じて音声信号を音に変換して拡声するスピーカーを付加した請求項1ないし4のいずれかに記載の警告灯
【請求項7】
有線又は無線信号により制御回路5を通じて外部にデータを送信するためのカメラやマイクを付加した請求項1ないし4のいずれかに記載の警告灯
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警告灯、特に緊急防災速報、例えば、地震の初期微動で気象庁が観測した地震発生の情報を地震通報システムを通じて地震の主要動が到達する前に警告を視覚に伝えることで、可能な限り多くの人に危険を知らせることのできる警告灯に関する。
【背景技術】
【0002】
警告灯として従来、電極配線を埋設した樹脂基板と、端子をこの樹脂基板の電極に接続されたLEDと、樹脂基板に取り付けられ、LEDの発光方向に乱反射用凹凸面を形成した透明樹脂からなるカバー体と、樹脂基板とカバー体との間において、LEDの頭部を露出させるとともに上記乱反射用凹凸面に集光するよう取り付けた反射部とを有したものが知られている。(特許文献1)
【0003】
警告光の照射方向と直交の方向に向けられたLEDと、そのLEDからの光を前方に反射させる反射鏡が回動中心軸線の周りを回転可能に支持され、反射鏡はLEDから主に前方に向かう光を扱う第1反射鏡と、主に後方に向かう光を扱う第2反射鏡より構成される反射構造を採用することで、点光源を看者に大きく見せることができ、視認性の向上に貢献できる回転灯が知られている。(特許文献2)
【0004】
地震データ解析装置が算出した予測情報に基づいて緊急地震速報送受信機から制御信号を受信すると動作する回転灯警報器が知られている(特許文献3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平8−00001111号公報
【特許文献2】特開2007−294271
【特許文献3】特開2009−254422
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記文献の警告灯は、景観重視や圧迫感という利用者の要望により小型化されてはいるものの、遠方からの視認性を得るだけの十分な光量を有するものではなく、或いは、どの方角からも良好な視認性を継続して有するものとは言えず、非常時に機能を充分に発揮できるとは言えなかった。また、平常時においては、景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がないようにするには、従来の回転灯では不向きであった。
【0008】
本発明は、以上のような従来の課題に鑑み、
緊急防災速報、例えば、地震の初期微動で気象庁が観測した地震発生の情報を地震通報システムを通じて地震の主要動が到達する前に警告を視覚に伝えるうえで、光量の不足や視認性の確保の問題に対応し、遠方からの視認性を得るだけの十分な光量を有し、また、どの方角からも良好な視認性を継続して有するとともに、一方で平常時においては、透明なパネルにより景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がない警告灯及びその本体ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、一方の平面に表面処理7を施した両翼若しくは片翼の透光性材料からなる薄型導光板パネル8と、天井面及び壁面に設置可能な本体取付台1と、本体取付台1を覆う化粧カバー2と、本体取付台1に化粧カバー2を固定する固着具3と、本体取付台1上部にて薄型導光板パネル8の内側端面から外側に向くように配置された複数のカラーLED素子列4及び制御回路5で構成される光源6と、電力を供給する電源装置12と、を具備し、この光源6により両翼若しくは片翼の薄型導光板パネル8が透明で且つ両面発光及び端面発光されることで、全天周に警告光を発し、反射によって広範囲に光らせることで天井、壁面若しくは床面をも発光体として利用することにより、大きな面積を光らせるため、視認性がよい警告灯であって、緊急地震速報、火災報知器、非常用放送設備若しくは押しボタン等の外部装置との通信を基に、制御回路5によりカラーLED素子列2の点灯色やその切替モード、点滅モード、点灯・消灯モード等の発光状態を制御することを特徴とする。
上記のものであれば、面発光及び端面発光することで、全方位からも遠方視認性の良い発光をさせることができ、警告効果の高い警告灯となる。また、警告光を発する必要のない平常時においては、薄型パネルで透明であるため、景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がなく、回転灯のように突き出している部分が無いため、万が一の接触事故により、警告灯を壊したり、逆に怪我をしたりする可能性が極端に低くなるので、安全性も一段と向上させることができる。
【0010】
本体取付台1の内部または外部に付属された、1次電池又は2次電池式の電源ユニット9をさらに備えたものでもよい。すなわち、前記電源ユニット9からの供給電源によって発光するものでもよい。
【0011】
本体取付台1の内部または外部に付属された、蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニット10をさらに備えたものでもよい。すなわち、停電・断線時でも数時間は前記電源ユニット10からの供給電源によって発光するものでもよい。
【0012】
前記いずれか記載の警告灯において、遠隔操作手段による発光制御手段を備えたものでもよい。すなわち、本体取付台1の内部に付属された、無線操作信号を受信する受信部11をさらに備え、前記受信部11からの信号を通じ制御回路5によりカラーLED素子列2の発光状態を制御するものでもよい。これにより、無線操作信号を送信する遠隔操作手段が可能となり、有線であるが故に断線するようなトラブルが発生しないので、警告灯の発信が途切れることなく、緊急行動を促し続けることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、面発光及び端面発光することで、全方位からも遠方視認性の良い発光をさせることができ、警告効果の高い警告灯となる。また、警告光を発する必要のない平常時においては、薄型パネルで透明であるため、景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がなく、回転灯のように突き出している部分が無いため、万が一の接触事故により、警告灯を壊したり、逆に怪我をしたりする可能性が極端に低くなるので、安全性も一段と向上させることができる。さらに、大規模災害時に停電時や電源が断線した際にもバックアップ機能を付加すれば、これにより光源が発光し続け数時間は機能するので、暗所で衝突して怪我をしたり逃げ遅れたりすることが少なくなる。さらに、無線操作信号を送信する遠隔操作手段を付加すれば、有線であるが故に断線するようなトラブルが発生しないので、警告灯の発信が途切れることなく、緊急行動を促し続けることができるので、パニックに陥ることなく落ち着いて安全かつ短時間で避難することができるという利点がある。さらに、有線又は無線信号により制御回路を通じて停電時に白色発光することで非常用照明器具になる機能を付加することも可能である。さらに、有線又は無線信号により制御回路を通じて音声信号を音に変換して拡声するスピーカーを付加することも可能である。さらに有線又は無線信号により制御回路を通じて外部にデータを送信するためのカメラやマイクを付加することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】 本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す平面図である。
【
図2】 本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す上方側面図である。
【
図3】 本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す断面図である。
【
図4】 本発明の警告灯の外観を示す上方斜視図である。
【
図5】 本発明の警告灯に1次電池又は2次電池式の電源ユニットを備えた構造を示す平面図である。
【
図6】 本発明の警告灯に蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニットを備えた構造を示す平面図である。
【
図7】 本発明の警告灯に遠隔操作手段による発光制御手段を備えた構造を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係るカラーLED薄型導光板パネル式警告灯は、緊急防災速報、例えば、地震の初期微動で気象庁が観測した地震発生の情報を地震通報システムを通じて地震の主要動が到達する前に警告を視覚に伝えるうえで、光量の不足や視認性の確保の問題に対応し、遠方からの視認性を得るだけの十分な光量を有し、また、どの方角からも良好な視認性を継続して有するとともに、一方で平常時においては、景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がない警告灯及びその本体ユニットを実現した。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す平面図である。一方の平面に表面処理7を施した両翼若しくは片翼の透光性材料からなる薄型導光板パネル8と、天井面及び壁面に設置可能な本体取付台1と、本体取付台1を覆う化粧カバー2と、本体取付台1に化粧カバー2を固定する固着具3と、本体取付台1上部にて薄型導光板パネル8の内側端面から外側に向くように配置された複数のカラーLED素子列4及び制御回路5で構成される光源6と、電力を供給する電源装置12と、を具備し、この光源6により両翼若しくは片翼の薄型導光板パネル8が透明で且つ両面発光及び端面発光されることで、全天周に警告光を発し、反射によって広範囲に光らせることで天井、壁面若しくは床面をも発光体として利用することにより、大きな面積を光らせるため、視認性がよい警告灯であって、緊急地震速報、火災報知器、非常用放送設備若しくは押しボタン等の外部装置との通信を基に、制御回路5によりカラーLED素子列2の点灯色やその切替モード、点滅モード、点灯・消灯モード等の発光状態を制御することを特徴とする。
上記のものであれば、面発光及び端面発光することで、全方位からも遠方視認性の良い発光をさせることができ、警告効果の高い警告灯となる。また、警告光を発する必要のない平常時においては、薄型パネルで透明であるため、景観重視の要望から警告灯の露出により逆に不安をあおることなく景観に溶け込み、建物の美観を損ねず、人に対する威圧感がなく、回転灯のように突き出している部分が無いため、万が一の接触事故により、警告灯を壊したり、逆に怪我をしたりする可能性が極端に低くなるので、安全性も一段と向上させることができる。
【0017】
図2は本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す上方側面図である。
【0018】
図3は本発明の警告灯の本体ユニットの構造を示す断面図である。
【0019】
図4は本発明の警告灯の外観を示す上方斜視図である。
【0020】
図5は本発明の警告灯に1次電池又は2次電池式の電源ユニットを備えた構造を示す平面図である。本体取付台1の内部または外部に付属された、1次電池又は2次電池式の電源ユニット9をさらに備えたものでもよい。すなわち、前記電源ユニット9からの供給電源によって発光するものでもよい。
【0021】
図6は本発明の警告灯に蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニットを備えた構造を示す平面図である。本体取付台1の内部または外部に付属された、蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニット10をさらに備えたものでもよい。すなわち、停電・断線時でも数時間は前記電源ユニット10からの供給電源によって発光するものでもよい。
【0022】
図7は本発明の警告灯に遠隔操作手段による発光制御手段を備えた構造を示す平面図である。すなわち、本体取付台1の内部に付属された、無線操作信号を受信する受信部11をさらに備え、前記受信部11からの信号を通じ制御回路5によりカラーLED素子列2の発光状態を制御するものでもよい。これにより、無線操作信号を送信する遠隔操作手段が可能となり、有線であるが故に断線するようなトラブルが発生しないので、警告灯の発信が途切れることなく、緊急行動を促し続けることができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、警告灯、特に緊急防災速報、例えば、地震の初期微動で気象庁が観測した地震発生の情報を地震通報システムを通じて地震の主要動が到達する前に警告を視覚に伝えることで、可能な限り多くの人に危険を知らせることのできる警告灯に関する。
【符号の説明】
【0024】
1 本体取付台
2 化粧カバー
3 固着具
4 カラーLED素子列
5 制御回路
6 光源
7 表面処理
8 薄型導光板パネル
9 1次電池又は2次電池式の電源ユニット
10 蓄電池を内蔵した無停電蓄電回路を有する電源ユニット
11 無線操作信号を受信する受信部
12 電力を供給する電源装置