(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-61918(P2017-61918A)
(43)【公開日】2017年3月30日
(54)【発明の名称】水を利用した内燃機関駆動方法。
(51)【国際特許分類】
F02M 25/022 20060101AFI20170310BHJP
【FI】
F02M25/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2015-202399(P2015-202399)
(22)【出願日】2015年9月24日
(71)【出願人】
【識別番号】598059826
【氏名又は名称】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 充臣
(57)【要約】
【課題】 本発明はエンジンの各装置の改良をして燃料消費削減をするのではなく、エンジンの基本的動力発生システムの改善と改良をする事で効率の高い動力を得ることができる動力発生方法である。
【解決手段】 現在のエンジンは空気と霧状帯の化石燃料(ガソリン)を混合した状態で内部に取り込み、吸入、圧縮、爆発、排気の各工程を経て駆動している。本発明はそれらの空気と化石燃料の混合帯に霧状帯の水を加える特徴を有している。つまり、爆発工程時、高温、高圧、状態に水分が添加されることで液体が気体に変化する、同時に気体体積も大きく膨張する事でシリンダー内の爆発圧力が上がり発生動力が大きくなる。従って、エンジンからの発生動力も強くなることで消費燃料が削減されるのである。
また、本発明は液体から気体に変化する相転移気体膨張を利用した動力発生と化石燃料から発生する動力との複数の動力源を利用した動力発生方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の内燃機関は空気取り入れ口から空気と霧状の化石燃料を取り込み、爆発燃焼させて発生した圧力を利用して動力を発生している。本発明の動力発生方法はそれらの空気と霧状の化石燃料に霧状の水を加えた物をエンジン内に取り込み動力を発生させる事で燃料消費量の削減と窒素酸化物などの公害物質の発生を抑制するなどの作用を得ることができるなどの特徴を持つ動力発生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
自動車は化石燃料を消費して動いています。従って、私たちは少しでも燃費の良い自動車を選んで使用しています。本発明は自動車運転において使用する化石燃料消費量を少なくする方法である。
【背景技術】
【0002】
自動車の燃料消費量削減は各自動車製造会社で争うように研究開発が行われています。高速道路での高速走行安定性、山道でのコーナーリング性能、加速性能、その他、快適な運転に伴う性能を失うことなく燃料の削減を求められる。本発明はこれらの性能を失うことなく燃料消費の削減と同時に窒素酸化物などの排気ガス発生の抑制作用を得るものである。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した同種の文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はエンジンの各装置の改良をして燃料消費削減をするのではなく、エンジンの基本的動力発生システムの改善と改良をする事で効率の高い動力を得ることができる動力発生方法である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
現在のエンジンは空気と霧状帯の化石燃料(ガソリン)を混合した状態で内部に取り込み、吸入、圧縮、爆発、排気の各工程を経て駆動している。本発明はそれらの空気と化石燃料の混合帯に霧状帯の水を加える特徴を有している。つまり、爆発工程時、高温、高圧、状態に水分が添加されることで液体が気体に変化する、同時に気体体積も大きく膨張する事でシリンダー内の爆発圧力が上がり発生動力が大きくなる。従って、エンジンからの発生動力も強くなることで消費燃料が削減されるのである。
また、本発明は液体から気体に変化する相転移気体膨張を利用した動力発生と化石燃料から発生する動力との複数の動力源を利用した動力発生方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の効果を得るために、ホンダステップワゴン(中型車)を用いて燃料消費テスト走行を実施した結果、走行距離約20kmで本発明装置を組み込んだ場合と組み込まない通常の場合を対象試験の形態で行った結果、装置を組み込んだ場合、1リットルでの走行距離12.65kmを示したのに対して通常の場合では1リットルでの走行距離は10.97kmを示した、従って、本発明装置の燃料消費削減効果は1.68km走行距離を多く走ったことを示した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の各装置の形態は、先ず水を収納する収納タンク、水を移動させるホース、さらにエンジン加熱温度を利用して水を加熱する金属製ホース、水の消費量を調整するバルブ、エンジン内に水を霧状に送り込むノズル、などを組み合わせてエンジン内部に適量の水を送り込む装置を用いる。
収納タンクを出た水は通常ホースを介して、金属ホース内に入り金属ホースの熱を取り込む事で水の温度が上昇する。上昇した水はさらに進みエンジンの空気取り入れ口付近に設置されたノズルを通過することで霧状になり吸気管を介してシリンダー内部に取り込まれる。
水の移動エネルギーはエンジンが駆動することで発生する吸気管内部の気圧の低下作用を利用している。従って、シリンダー内に取り込まれる水の量は走行時の空気取り入れ口の気圧の変化数値に比例する。
本発明の特徴は液体が気体になる時の体積の膨張作用を利用している従って、シリンダー内の圧縮比が高いほど強い効果が得られる特徴を有している。従って ディゼルエンジンでは燃料消費削減効果が大きいなどの特徴がある。
【実施例】
【0007】
本発明の内燃機関(エンジン)の燃料消費削減試験はホンダ製ステップワゴン車を用いて行った。本発明の動力発生且つ走行時の特徴は、エンジン回転数2000回転以上では発明効果が明確に感じることができる。さらに急勾配の登り坂での走行ではより強い動力の発生が感じられた。エンジン回転数1500回転以下では通常のエンジンと変わらず発明効果は感じられなかった。交差点での停止時においてはエンジン内に水を入れない方が、エンジン回転が安定するようだ。従って、1500回転数以下では水の供給を停止、1500回転数以上では水を供給することが良好と思われる。燃料消費削減数値は上記に示した「発明の効果」数値である。
【産業上の利用可能性】
【0008】
私たちの暮らしにおいて自動車はなくてはならない物となり、重要な生活必需品となっています。しかし使用するにおいて化石燃料を使うと同時に窒素酸化物などの環境汚染の原因になっています。従って 本発明方法である燃料消費削減効果を活用する事で、経済的効果と環境汚染の抑制効果を得ることができるのである。