特開2017-62044(P2017-62044A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社鷺宮製作所の特許一覧

<>
  • 特開2017062044-電磁弁 図000003
  • 特開2017062044-電磁弁 図000004
  • 特開2017062044-電磁弁 図000005
  • 特開2017062044-電磁弁 図000006
  • 特開2017062044-電磁弁 図000007
  • 特開2017062044-電磁弁 図000008
  • 特開2017062044-電磁弁 図000009
  • 特開2017062044-電磁弁 図000010
  • 特開2017062044-電磁弁 図000011
  • 特開2017062044-電磁弁 図000012
  • 特開2017062044-電磁弁 図000013
  • 特開2017062044-電磁弁 図000014
  • 特開2017062044-電磁弁 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-62044(P2017-62044A)
(43)【公開日】2017年3月30日
(54)【発明の名称】電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/06 20060101AFI20170310BHJP
【FI】
   F16K31/06 305N
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-238552(P2016-238552)
(22)【出願日】2016年12月8日
(62)【分割の表示】特願2015-547627(P2015-547627)の分割
【原出願日】2014年10月30日
(31)【優先権主張番号】特願2013-236832(P2013-236832)
(32)【優先日】2013年11月15日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000143949
【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】剱持 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】小山 祐
【テーマコード(参考)】
3H106
【Fターム(参考)】
3H106DA23
3H106DB02
3H106DB22
3H106DB32
3H106DC04
3H106DC17
3H106DD03
3H106EE35
3H106GD04
3H106KK23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電磁弁において、電磁コイルアッセンブリーの弁本体部に対する組付作業性を向上させることができること。
【解決手段】電磁弁における電磁コイルアッセンブリーは、弁本体部10の円筒状部26の外周部に配されるボビン21内のコイル部20と、円筒状部26の一端を閉塞する吸引子24と、コイル部20および樹脂製のボビン21を覆い内側に収容するケーシング16とを備え、Oリング30が、弁本体部10の円筒状部26の外周部とロアプレート22の円筒部22Aの内周部との隙間を密封するもの。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通路に接続される入口ポートと、第2の通路に接続される出口ポートとを有し、該入口ポートおよび該出口ポートに連通し、該出口ポートを開閉制御するプランジャユニットを移動可能に収容する収容部を備える弁本体部と、
前記弁本体部の収容部が着脱可能に挿入される内周部を有しコイル部を保持するボビンと、該コイル部および該ボビンを収容するケーシングと、該ボビン内周部の段差部または該ボビン上端面とケーシングの内周部との間に設けられた前記弁本体部の収容部の外周部と前記ボビンの内周部との隙間を密封するシール部材とを含み、前記プランジャユニットに、前記出口ポートを開閉制御する動作を行わせる電磁コイルアッセンブリーと、
を具備して構成される電磁弁。
【請求項2】
前記ケーシングは、前記ボビンの内周部の一部を形成する円筒部を有し、前記シール部材が、前記ケーシングの円筒部の端部に隣接してボビンの内周部に配されることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
【請求項3】
前記シール部材が、前記ケーシングの内周面に当接する前記弁本体部の収容部の端部の周縁と、前記ケーシングの円筒部の端部に隣接してボビンの内周部とにそれぞれ、配されることを特徴とする請求項2記載の電磁弁。
【請求項4】
前記ボビンの上端面と前記ケーシングの上部の内周面との間に、前記ボビンの上端面と前記ケーシングの上部の内周面との間の隙間を密封する密封用凸部または密封用凹部が、さらに、形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機、自動販売機および冷凍機等に組み込まれ、冷媒のような流体の流れを制御する電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁弁において、例えば、特許文献1にも示されるように、配管用パイプに既に接続された弁本体部(特許文献1においては、図7においてプランジャケースと呼称される)に、電磁コイルアッセンブリーを現場作業により組み付けることができるものが、実用に供されている。そのような電磁弁においては、例えば、本願の添付図面における図12に示されるように、電磁コイルアッセンブリー6が、配管用パイプ2および配管用パイプ4に接続された弁本体部1に対し着脱可能に組み付けられている。電磁弁は、弁本体部1と、電磁コイルアッセンブリー6と、を主な要素として含んで構成されている。
【0003】
弁本体部1の円筒状部は、吸引子3、プランジャユニット機構部を内側に有している。そのプランジャユニット機構部は、プランジャ(不図示)と、プランジャの先端部に設けられる弁体と、プランジャを付勢するコイルスプリングとを備えている。また、弁本体部1のパイプ接続部は、その中心軸線に対し略直交する軸線上に配管用パイプ2の一端が接続される入口ポートと、その中心軸線と共通の軸線上に配管用パイプ4の一端が接続される出口ポートとを有している。弁本体部1の円筒状部およびパイプ接続部は、それぞれ、ステンレス鋼、真鍮により作られている。
【0004】
電磁コイルアッセンブリー6は、後述する出口ポートに設けられる弁座を開閉するように弁本体部1内のプランジャの動作制御を行うものとされる。電磁コイルアッセンブリー6は、弁本体部1の円筒状部外周に配されるコイル部5を有し上述の吸引子3およびプランジャを選択的に励磁する。コイル部5は、リード線を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。コイル部5は、電磁コイルアッセンブリー6のハウジング内のボビン内に収容されている。
【0005】
斯かる構成において、電磁コイルアッセンブリー6が弁本体部1に組み付けられる場合、弁本体部1が、電磁コイルアッセンブリー6のハウジングの開口部を介してボビンの内周部に挿入された後、小ネジ8が吸引子3の雌ねじ孔にねじ込まれることにより電磁コイルアッセンブリー6が弁本体部1に固定される。このような場合、電磁コイルアッセンブリー6のハウジングの開口部と弁本体部1の円筒状部外周との間に所定の隙間が形成されている。これにより、電磁弁が配置される雰囲気中の蒸気等に含まれる水分が、その隙間を通じて矢印EVが示す方向に沿って侵入し電磁コイルアッセンブリー6のハウジングの開口部と弁本体部1の外周部との間に滞留する場合がある。このような場合、図12に示されるように、雰囲気中の温度変化等によりその水分が凍結する部分DEが形成されることによって、その体積が増すことにより、ボビンの内周部の亀裂CRが生じ、その結果、絶縁不良となる虞がある。
【0006】
斯かる場合の対策として、電磁弁においては、例えば、特許文献2における図1にも示されるように、シール部材としてのOリングが、電磁コイルアッセンブリーのヨークの挿通孔に隣接して固定鉄心の外周部とヨークを覆うモールド樹脂層との間、および、電磁コイルアッセンブリーのヨークの挿通孔に挿入される案内ガイドの外周部とモールド樹脂層との間にそれぞれ、設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013−58667号公報
【特許文献2】特開平9−266112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の電磁弁において、シール部材としてのOリングが、特許文献2に示されるように、設けられる場合、電磁コイルアッセンブリーが弁本体部に組み付けられるとき、電磁コイルアッセンブリーを弁本体部に固定する作業ととともに、Oリングを固定鉄心の外周部とヨークを覆うモールド樹脂層との間に装着する作業も必要とされるので電磁コイルアッセンブリーを弁本体部に固定する作業が煩雑となるとともに、現場においてOリング等の部品管理も必要とされる。
【0009】
以上の問題点を考慮し、本発明は、電磁弁であって、電磁コイルアッセンブリーの弁本体部に対する組付作業性を向上させることができる電磁弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するために、本発明に係る電磁弁は、第1の通路に接続される入口ポートと、第2の通路に接続される出口ポートとを有し、入口ポートおよび出口ポートに連通し、出口ポートを開閉制御するプランジャユニットを移動可能に収容する収容部を備える弁本体部と、弁本体部の収容部が着脱可能に挿入される内周部を有しコイル部を保持するボビンと、ボビンの内周部の一部を形成する円筒部を有し、コイル部およびボビンを収容するケーシングと、弁本体部の収容部の外周部とボビンの内周部との隙間を密封するシール部材とを含み、プランジャユニットに、出口ポートを開閉制御する動作を行わせる電磁コイルアッセンブリーと、を備えて構成される。
【0011】
また、本発明に係る電磁弁は、第1の通路に接続される入口ポートと、第2の通路に接続される出口ポートとを有し、入口ポートおよび該出口ポートに連通し、出口ポートを開閉制御するプランジャユニットを移動可能に収容する収容部を備える弁本体部と、弁本体部の収容部が着脱可能に挿入される内周部を有しコイル部を保持するボビンと、弁本体部の収容部が着脱可能に挿入される開口部を有しコイル部およびボビンを収容するケーシングと、ケーシングの開口部の周縁に接合され、ケーシングの開口部の周縁と弁本体部の収容部の外周部との隙間を密封するシール部材とを含み、プランジャユニットに、出口ポートを開閉制御する動作を行わせる電磁コイルアッセンブリーと、を備えて構成される。
【発明の効果】
【0012】

本発明に係る電磁弁によれば、電磁コイルアッセンブリーが、弁本体部の収容部が着脱可能に挿入される内周部を有しコイル部を保持するボビンと、ボビンの内周部の一部を形成する円筒部を有しコイル部およびボビンを収容するケーシングと、ケーシングの開口部の周縁に接合され、弁本体部の収容部の外周部とボビンの内周部との隙間を密封するシール部材とを含むのでシール部材の装着作業が省略されることにより、電磁コイルアッセンブリーの弁本体部に対する組付作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明に係る電磁弁の第1実施例の構成を、配管用パイプとともに示す断面図である。
図2図2は、図1に示される例を、配管用パイプとともに示す部分断面図である。
図3図3は、図1に示される例に用いられる電磁コイルアッセンブリーを分解して示す断面図である。
図4図4は、本発明に係る電磁弁の第2実施例の構成を、配管用パイプとともに示す部分断面図である。
図5図5は、本発明に係る電磁弁の第3実施例の構成を、配管用パイプとともに示す断面図である。
図6図6は、本発明に係る電磁弁の第4実施例の構成を、配管用パイプとともに示す断面図である。
図7図7は、本発明に係る電磁弁の第5実施例の構成を、配管用パイプとともに示す部分断面図である。
図8A図8Aは、本発明に係る電磁弁の第6実施例の構成を、配管用パイプとともに示す部分断面図である。
図8B図8Bは、図8Aに示される例における組み立ての説明に供される図である。
図9図9は、図1に示される例におけるボビンの変形例を示す部分断面図である。
図10図10は、図1に示される例におけるボビンのさらなる変形例を示す部分断面図である。
図11図11は、図1に示される例におけるボビンのさらなる変形例を示す部分断面図である。
図12図12は、従来の電磁弁の構成を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図2は、本発明に係る電磁弁の第1実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。
【0015】
図2において、電磁弁は、例えば、常閉型の電磁弁とされ、空調機器内の冷媒回路における配管に配置されている。
【0016】
電磁弁は、図1に示されるように、後述する弁本体部10の円筒状部26内に移動可能に配されるプランジャユニットと、円筒状部26を有する弁本体部10と、弁本体部10の外周部に配され後述する吸引子24およびプランジャユニットを選択的に励磁する電磁コイルアッセンブリーと、を主な要素として含んで構成されている。
【0017】
電磁コイルアッセンブリーは、弁本体部10の円筒状部26の外周部に配されるボビン21内のコイル部20と、円筒状部26の一端を閉塞する吸引子24と、コイル部20および樹脂製のボビン21を覆い内側に収容するケーシング16とを主な要素として構成されている。コイル部20は、リード線(不図示)を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。吸引子24の一方の端面には、コイルスプリング34の一端が受け止められている。コイルスプリング34は、吸引子24の一方の端面とプランジャ28の凹部における底部との間に配され、プランジャ28を吸引子24に対し離隔する方向に、即ち、後述する弁座側に付勢するものとされる。
【0018】
弁本体部10の円筒状部26が挿入されるボビン21の内周部に形成される貫通孔は、図3に示されるように、小径部21bと、小径部21bよりも大なるテーパ孔21aとからなる。テーパ孔21aのテーパ角度αは、例えば、0°を超え10°以下に設定されている。小径部21bとテーパ孔21aとの境界部分には、段差部が形成されている。テーパ孔21aの段差部には、シール部材としてのOリング30が挿入されている。また、テーパ孔21aには、図1に示されるように、ケーシング16の下端を形成するロアプレート22の円筒部22Aが挿入されている。
【0019】
ロアプレート22は、例えば、金属材料(磁性材料)で作られ、上述のテーパ孔21aに挿入される円筒部22Aと、円筒部22Aの基端に連なる平坦部22Bとから構成されている。円筒部22Aは、後述する弁本体部10の円筒状部26が挿入される孔22aを内側に有している。
【0020】
ロアプレート22をケーシング16の下端に取り付ける場合、Oリング30がテーパ孔21aの段差部に挿入された後、次に、円筒部22Aがテーパ孔21aに挿入されるとともに、ロアプレート22の平坦部22Bの外周縁は、特許文献1にも示されるように、ケーシング16の下端に、かしめられて固定される。なお、例えば、図3に二点鎖線で示されるように、円錐台部を有する治具JGを用いてOリング30がテーパ孔21aの段差部に挿入されてもよい。即ち、先ず、治具JGの円錐台部がロアプレート22の孔22aに挿入されるとともに、加えて円錐台部の先端部が装着されるOリング30内に挿入された後、次に、治具JGを伴ってロアプレート22の円筒部22AおよびOリング30がテーパ孔21aに挿入される。そして、治具JGの円錐台部が円筒部22Aの孔22aから引き抜かれることにより、Oリング30の装着が完了する。その際、グリス等が、Oリング30に塗布されてもよい。
【0021】
これにより、Oリング30が弁本体部10の円筒状部26の外周部とロアプレート22の円筒部22Aの内周部との隙間を密封するので隙間を通じてボビン21の内周部に、蒸気等の水分が侵入する虞がない。その結果、蒸気等の水分の凍結に起因したボビン21が割れる事態が回避される。
【0022】
Oリング30が挿入されているテーパ孔21aの段差部におけるプランジャ28の中心軸線に沿った位置は、図1に示されるように、ケーシング16の下端から所定の寸法Bに設定されている。Oリング30が挿入されるOリング溝は、ボビン21のテーパ孔21aの段差部とロアプレート22の円筒部22Aの端面とにより形成される。
【0023】
また、円筒部22Aの上端におけるプランジャ28の中心軸線に沿った位置は、Oリング30のサイズに適した潰し代を考慮しケーシング16の下端から寸法Bよりも短い所定の寸法Aに設定されている。なお、寸法Aは、下端から所定の寸法Cよりも小であることが好ましい。これは、寸法Aは、下端から所定の寸法Cよりも大である場合、プランジャ28の動作が阻害される虞があるからである。従って、円筒部22AによりOリング30がテーパ孔21aの段差部に精度よく位置決めされるとともに、磁性材料で作られたロアプレート22の円筒部22Aがボビン21の内周部における適切な位置まで深く侵入しているのでコイル部20の磁気効率を最大化できる。
【0024】
弁本体部10は、金属材料、例えば、真鍮、またはステンレス鋼等により一体に作られ、プランジャユニットを収容する円筒状部26を有している。円筒状部26の一端部は、吸引子24により閉塞されている。吸引子24の端部には、円筒状部26の一端部を後述するロアプレート22の円筒部22Aの孔22aに挿入し易いように、所定の面取りが施されている。円筒状部26に連なる基部(以下、パイプ接続部ともいう)には、プランジャ28の中心軸線に対し略直交する軸線上に第1の通路としての高圧側配管用パイプ12の一端が接続される入口ポート10PIと、プランジャ28の中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての低圧側配管用パイプ14の一端が接続される出口ポート10PEと、が形成されている。
【0025】
出口ポート10PEの開口端部には、弁座11Vを有する異径ソケット部11が設けられている。弁座11Vは、出口ポート10PEの開口端部に連通する貫通孔を有している。
【0026】
弁座11Vの貫通孔周縁には、弁体としてのボール弁32が選択的に当接するものとされる。これにより、プランジャ28が押し下げられる場合、ボール弁32が弁座11Vの貫通孔を閉状態とする。
【0027】
従って、後述するプランジャユニットの駆動機構は、上述の電磁コイルアッセンブリーと、コイルスプリング34とを含んで構成されている。
【0028】
プランジャユニットは、上述の弁本体部10における円筒状部26内に移動可能に配されるプランジャ28と、プランジャ28の他端部の凹部に保持されるボール弁32と、を含んで構成されている。
【0029】
プランジャ28は、例えば、磁性材料で作られ、図1に示されるように、コイルスプリング34の他端が挿入される孔を一方の端部の内部に有している。プランジャ28の他方の端部には、ボール弁32が挿入され保持される凹部が形成されている。
【0030】
上述の電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10に組み付ける場合、弁本体部10の円筒状部26が、電磁コイルアッセンブリーのロアプレート22の円筒部22Aの孔22aに挿入された後、弁本体部10の吸引子24の端部がケーシング16の内周面に当接するまで押し込まれる。そして、小ネジ18がケーシング16の孔16aを介して吸引子24の雌ねじ孔にねじ込まれる。従って、Oリング30の装着作業を伴うことなく、容易にかつ迅速に電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10に組み付けることができる。
【0031】
斯かる構成において、コイル部20により吸引子24、プランジャ28が励磁されない場合、ボール弁32が弁座11Vに当接することにより、高圧側配管用パイプ12からの流体が遮断される。一方、コイル部20により吸引子24、プランジャ28が励磁される場合、吸引子24およびプランジャ28が互いの吸引力により近接され、ボール弁32が、コイルスプリング34の付勢力に抗して弁座11Vに対し離隔される。従って、高圧側配管用パイプ12からの作動流体が図1の矢印Fの示す方向に沿って低圧側配管用パイプ14に供給されることとなる。その後、吸引子24、プランジャ28が励磁されない場合、コイルスプリング34の付勢力によりボール弁32が弁座11Vに当接し、高圧側配管用パイプ12からの作動流体が遮断される。
【0032】
図4は、本発明に係る電磁弁の第2実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。
【0033】
なお、図4において、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0034】
図1に示される例においては、Oリング30がボビン21のテーパ孔21aの段差部だけに挿入されているが、図4に示される例においては、加えて、Oリング31が、コイル20を収容するボビン21’の上端のOリング溝21’Gaにも挿入されている。
【0035】
弁本体部10が挿入されるボビン21’の内周部に形成される貫通孔は、小径部21’bと、小径部21’bよりも大なるテーパ孔21’aとからなる。テーパ孔21’aのテーパ角度αは、例えば、0°を超え10°以下に設定されている。小径部21’bとテーパ孔21’aとの境界部分には、段差部が形成されている。テーパ孔21’aの段差部には、シール部材としてのOリング30が挿入されている。また、テーパ孔21’aには、ケーシング16の下端を形成するロアプレート22の円筒部22Aが挿入されている。さらに、小径部21’bにおけるケーシング16の内周面に開口する開口端の内周縁には、Oリング溝21’Gaが形成されている。これにより、ケーシング16の孔16aと小ネジ18の外周部との隙間を通じて侵入した水分等が、弁本体部10の外周面とボビン21’の小径部21’bの内周面との隙間に侵入することが回避される。
【0036】
図5は、本発明に係る電磁弁の第3実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。
【0037】
図5において、電磁弁は、例えば、常開型の電磁弁とされ、空調機器内の冷媒回路における配管に配置されている。
【0038】
電磁弁は、図5に示されるように、後述する弁本体部40の円筒状部内に移動可能に配されるプランジャユニットと、弁本体部40と、弁本体部40の円筒状部の外周部に配されプランジャユニットを選択的に励磁する電磁コイルアッセンブリーと、を主な要素として含んで構成されている。
【0039】
電磁コイルアッセンブリーは、ボビン51内のコイル部50と、ボビン51の内周部に一体に配されるスリット付きパイプ38と、コイル部50およびボビン51を覆い内側に収容するケーシング36とを主な要素として構成されている。コイル部50は、リード線を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。ボビン51は、後述する弁本体部40の円筒状の外周部が挿入される内周部を有する。スリット付きパイプ38は、磁性材料で円筒状に形成されている。スリット付きパイプ38が図5に示されるように、ボビン51の内周部における適切な位置まで深く侵入しているのでコイル部50の磁気効率を最大化できる。
【0040】
スリット付きパイプ38の下端の位置に形成されるOリング溝には、Oリング30が挿入されている。これにより、Oリング30が弁本体部40の円筒状部の外周部とスリット付きパイプ38の外周部との間の隙間を密封するので隙間を通じてボビン51の内周部に、蒸気等の水分が侵入する虞がない。その結果、蒸気等の水分の凍結に起因したボビン51が割れる事態が回避される。なお、Oリング30は、例えば、上述したような治具JGが用いられて挿入されてもよい。
【0041】
スリット付きパイプ38の下端の位置は、図5に示されるように、ケーシング36の外周部の上端から所定の寸法Aとなる位置に設定されている。また、Oリング30が挿入されているOリング溝における弁本体部40の中心軸線に沿った位置は、ケーシング36の外周部の上端から寸法Aよりも大なる所定の寸法Bに設定されている。なお、スリット付きパイプ38の下端の位置までの寸法Aは、ケーシング36の外周部の上端から所定の寸法Aよりも大なる上端から所定の寸法Cよりも小であることが好ましい。寸法Cは、例えば、後述するプランジャ52が励磁されていない場合、コイルスプリング48が自然長であるとき、コイルスプリング48の一端を受け止めるプランジャ52の段差部52Sからケーシング36の外周部の上端までの距離をあらわす。
【0042】
これは、寸法Aが、上端から所定の寸法Cよりも大である場合、後述するプランジャ52の動作が阻害される虞があるからである。従って、スリット付きパイプ38により、Oリング30が、Oリング溝に精度よく位置決めされるとともに、スリット付きパイプ38がボビン51の内周部における適切な位置まで侵入しているのでコイル部50の磁気効率を最大化できる。
【0043】
ケーシング36の下端面には、電磁コイルアッセンブリーを弁本体部40に対し着脱可能に取り付けるための固定用板ばね37が設けられている。固定用板ばね37の弾性変位可能な折り曲げられた先端部は、弁本体部40の円周方向に沿って弁本体部40の外周部に設けられる複数個の窪みのうちの1箇所に係合されている。
【0044】
弁本体部40は、金属材料、例えば、真鍮、ステンレス鋼等により作られ、プランジャユニットを収容する円筒状部を有している。円筒状部は、その一端がキャップ部材40CAにより閉塞されている。円筒状部の内周部には、プランジャユニットが移動可能に配されている。プランジャユニットは、上述のプランジャ52と、プランジャ52に連結される弁体52aと、を含んで構成されている。弁体52aの基端部は、プランジャ52の貫通孔に挿入された後、かしめ加工により連結されている。また、円筒状部の下端部に形成される段差部とプランジャ52の下端との間には、プランジャ52をキャップ部材40CAに近接する方向に付勢するコイルスプリング48が設けられている。
【0045】
円筒状部に連結される基部には、プランジャ52の中心軸線に対し略直交する軸線上に第1の通路としての高圧側配管用パイプ42の一端が接続される入口ポート40PIと、プランジャ52の中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての低圧側配管用パイプ44の一端が接続される出口ポート40PEと、が形成されている。
【0046】
出口ポート40PEの開口端部には、弁座46Vを有する異径ソケット部46が設けられている。弁座46Vは、出口ポート40PEの開口端部に連通する貫通孔を有している。
【0047】
弁座46Vの貫通孔周縁には、プランジャ52がコイルスプリング48の付勢力に抗して押し下げられる場合、弁体52aが選択的に当接するものとされる。これにより、弁体52aが弁座46Vの貫通孔を閉状態とすることとなる。
【0048】
従って、後述するプランジャユニットの駆動機構は、上述の電磁コイルアッセンブリーと、コイルスプリング48とを含んで構成されている。
【0049】
上述の電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ42および低圧側配管用パイプ44に接続された弁本体部40に組み付ける場合、弁本体部40の円筒状部の先端部が、電磁コイルアッセンブリーのケーシング36の孔、および、ボビン51の内周部に挿入された後、固定用板ばね37の先端部が、弁本体部40の外周部の所定の窪みに係合するまで押し込まれる。従って、Oリング30の装着作業を伴うことなく、容易にかつ迅速に電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ42および低圧側配管用パイプ44に接続された弁本体部40に組み付けることができる。
【0050】
斯かる構成において、コイル部50によりプランジャ52が励磁されない場合、弁体52aが弁座46Vに対し離隔しているので高圧側配管用パイプ42からの作動流体が図5の矢印Fの示す方向に沿って低圧側配管用パイプ44に供給されることとなる。一方、コイル部50によりプランジャ52が励磁される場合、プランジャ52が弁座46Vに近接された後、当接することにより、高圧側配管用パイプ42からの流体が遮断される。その後、プランジャ52が励磁されない場合、コイルスプリング48の付勢力により弁体52aが弁座46Vに対し離隔され、高圧側配管用パイプ42からの作動流体が図5の矢印Fの示す方向に沿って低圧側配管用パイプ44に供給されることとなる。
【0051】
図6は、本発明に係る電磁弁の第4実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。なお、図5に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0052】
図5に示される例においては、Oリング30がボビン51におけるスリット付きパイプ38の下端の位置に形成されるOリング溝だけに挿入されているが、図6に示される例においては、加えて、Oリング31が、コイル50を収容するボビン51’の下端のOリング溝51’Gaにも挿入されている。これにより、ケーシング36の孔36aと弁本体部40の円筒状部の外周部との隙間を通じて水分等が、弁本体部40の円筒状部の外周面とボビン51’の内周面との間の隙間に侵入することが回避される。
【0053】
図7は、本発明に係る電磁弁の第5実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。なお、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0054】
電磁弁は、例えば、常閉型の電磁弁とされ、空調機器内の冷媒回路における配管に配置されている。
【0055】
電磁弁は、図7に示されるように、円筒状部26内に移動可能に配されるプランジャユニットと、円筒状部26を有する弁本体部10’と、弁本体部10’の円筒状部26の外周部に配され後述する吸引子24およびプランジャユニットを選択的に励磁する電磁コイルアッセンブリーと、を主な要素として含んで構成されている。
【0056】
弁本体部10’のパイプ接続部、および、円筒状部26は、それぞれ、真鍮、ステンレス鋼により作られている。弁本体部10’のパイプ接続部の直径は、円筒状部26の直径に比して大なる直径を有している。これにより、弁本体部10’のパイプ接続部と、円筒状部26との境界部分に段差部が形成されている。
【0057】
電磁コイルアッセンブリーは、弁本体部10’の円筒状部26の外周部に配されるボビン61内のコイル部60と、円筒状部26の一端を閉塞する吸引子24と、コイル部60および樹脂製のボビン61を覆い内側に収容するケーシング56とを主な要素として構成されている。コイル部60は、リード線を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。
【0058】
弁本体部10’の円筒状部26が挿入されるボビン61の内周部61a、および、ケーシング56の貫通孔56aの開口端は、弁本体部10’の基部に向けて開口している。また、ケーシング56の貫通孔56aの開口端と上述の弁本体部10’のパイプ接続部の段差部との間には、シール部材としてのパッキン62が配されている。パッキン62は、ケーシング56の貫通孔56aの周縁に接着されている。
【0059】
パッキン62は、例えば、粘着性のあるブチルゴム等により、矩形状に成形されている。なお、パッキン62の形状は、斯かる例に限られることなく、例えば、円形状であってもよい。パッキン62の材質は、ブチルゴムに限られることなく、他の粘着性のある材料で作られても良い。
【0060】
パッキン62は、円筒状部26が挿入される円形の孔62aを中央に有している。パッキン62における孔62aの周縁部は、弁本体部10’のパイプ接続部の段差部とケーシング56の貫通孔56aの周縁との間で押し潰されるように挟持され、その隙間に入り込んでいる。これにより、ケーシング56の孔56aと弁本体部10’の円筒状部26の外周部との隙間を通じて水分等が、弁本体部10’の円筒状部26の外周面とボビン61の内周面との間の隙間に侵入することが回避される。
【0061】
上述の電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10’に組み付ける場合、弁本体部10’の先端部が、電磁コイルアッセンブリーのケーシング56の孔56a、および、ボビン61の内周部61aに挿入された後、弁本体部10’の円筒状部26がケーシング56の内周面に当接するまで押し込まれる。そして、小ネジ18がケーシング56の孔56bを介して吸引子24の雌ねじ孔にねじ込まれる。従って、パッキン62の装着作業を伴うことなく、容易にかつ迅速に電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10’に組み付けることができる。
【0062】
なお、上述の各実施例において、シール部材としてOリング、および、パッキンが用いられているが、斯かる例に限られることなく、例えば、V型シール等の他の形式のシール部材が用いられてもよいことは勿論である。また、上述の例においては、プランジャの中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての低圧側配管用パイプの一端が接続される出口ポートが形成されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、低圧側配管用パイプと高圧側配管用パイプとが共通の直線上にあるように出口ポートが形成されてもよい。
【0063】
さらに、図1図4図5、および、図6に示される例においては、円筒状部を有する弁本体部が同一の材質で一体に作られているが、斯かる例に限られることなく、例えば、円筒状部だけが異なる材質で別部品として作られても良い。さらにまた、本発明に係る電磁弁の一例が、上述の例において、直動式電磁弁に適用されているが、斯かる例に限られることなく、パイロット式電磁弁に適用されてもよい。
【0064】
図8Aは、本発明に係る電磁弁の第6実施例を、接続された配管用パイプとともに示す。なお、図8Aにおいて、図7に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0065】
図7に示される例においては、ケーシング56の貫通孔56aの開口端と弁本体部10’のパイプ接続部の段差部との間には、シール部材としてのパッキン62が配されているが、図8Aに示される例においては、加えて、貫通孔56aに向かい合って孔56bが形成されるケーシング56の上部の内周面とボビン63の上端面との間に、密封層としてのフィルム65も配されている。フィルム65は、中央部に小ネジ18が通過する貫通孔65aを有している。これにより、ケーシング56の上部の内周面とボビン63の上端面との間、ならびに、小ネジ18を通じて外部から液体等が、ボビン63の内周部63aに浸入することが回避される。
【0066】
フィルム65の材質は、例えば、テフロン(登録商標)のようなポリテトラフルオロエチレン、その他に、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、塩化ビニルフィルム、アルミ粘着テープが用いられてもよい。
【0067】
なお、斯かる例に限られることなく、例えば、テフロン製のフィルム65に代えて、所定の膜厚を有するテフロン製の塗膜が、ボビン63の上端面に形成されてもよい。
【0068】
電磁弁は、図8Aに示されるように、円筒状部26内に移動可能に配されるプランジャユニットと、円筒状部26を有する弁本体部10’と、弁本体部10’の円筒状部26の外周部に配され吸引子およびプランジャユニットを選択的に励磁する電磁コイルアッセンブリーと、を主な要素として含んで構成されている。
【0069】
電磁コイルアッセンブリーは、弁本体部10’の円筒状部26の外周部に配されるボビン63内のコイル部60と、円筒状部26の一端を閉塞する吸引子と、コイル部60および樹脂製のボビン63を覆い内側に収容するケーシング56とを主な要素として構成されている。コイル部60は、リード線を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。弁本体部10’の円筒状部26が挿入されるボビン63の内周部63b、および、ケーシング56の貫通孔56aの開口端は、弁本体部10’の基部に向けて開口している。
【0070】
上述の電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10’に組み付ける場合、予め、図8Bに示されるように、ケーシング56が、フィルム65が配されたボビン63の外周部に組み付けられた後、弁本体部10’の先端部が、電磁コイルアッセンブリーのケーシング56の孔56a、および、ボビン63の内周部に挿入された後、弁本体部10’の吸引子がケーシング56の内周面に当接するまで押し込まれる。そして、小ネジ18がケーシング56の孔56bおよびフィルム65の孔65aを介して吸引子の雌ねじ孔にねじ込まれる。従って、フィルム65およびパッキン62の装着作業を伴うことなく、容易にかつ迅速に電磁コイルアッセンブリーを、高圧側配管用パイプ12および低圧側配管用パイプ14に接続された弁本体部10’に組み付けることができる。
【0071】
さらに、上述した図1に示される例においては、ボビン21におけるテーパ孔21aの段差部には、シール部材としてのOリング30が挿入されているが、図9に示される例においては、加えて、孔16aが形成されるケーシング16の上端部の内周面とボビン29の上端面との間に、テフロン製またはゴム製のパッキン27も配されている。環状のパッキン27は、中央部に孔27aを有している。パッキン27は、ボビン29の上端面に形成される環状の溝29Gに挿入されている。これにより、ケーシング16の上部の内周面とボビン29の上端面との間、ならびに、小ネジ18を通じて外部から液体等が、ボビン29の内周部29bに浸入することが回避される。なお、図9において、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0072】
また、上述した図1および図2に示される例においても、フィルム65がボビン21の上端面に貼付されてもよい。そのような場合、ボビン21における上端面には、図9に示される例のように、環状の溝が形成されなくともよい。
【0073】
さらにまた、上述のようなパッキン27を設けることなく、例えば、図10に示されるように、ボビン25の上端面に、密封用凸部としての環状のリップ部25Pが一体に形成されてもよい。リップ部25Pは、ケーシング16の上部の内周面に向けて所定の高さだけ上端面から隆起している。これにより、リップ部25Pの先端がケーシング16の上部の内周面に所定の圧力で当接するのでケーシング16の上部の内周面とボビン25の上端面との間、ならびに、小ネジ18を通じて外部から液体等が、ボビン25の内周部25bに浸入することが回避される。なお、図10において、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0074】
そして、上述のような、密封用凸部としての環状のリップ部25Pの代わりに、図11に示されるように、ボビン23の上端面に、所定の深さおよび幅を有する環状の溝23G1および23G2が、密封用凹部として形成されてもよい。溝23G1および23G2は、それぞれ、ボビン23の内周部の回りに同心円上に形成されている。これにより、溝23G1および23G2とケーシング16の上部の内周面との間に、所定量の空気が所定の圧力で保持されるのでケーシング16の上部の内周面とボビン23の上端面との間、ならびに、小ネジ18を通じて外部から液体等が、ボビン23の内周部23bに浸入することが回避される。なお、図11において、図1に示される例における同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【符号の説明】
【0075】
10、40 弁本体部
16、36、56 ケーシング
20、50、60 コイル部
21、21’、51、51’、61 ボビン
30、31 Oリング
27、62 パッキン
65 フィルム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12