(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-63814(P2017-63814A)
(43)【公開日】2017年4月6日
(54)【発明の名称】寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置
(51)【国際特許分類】
A61G 7/065 20060101AFI20170317BHJP
A47C 21/04 20060101ALI20170317BHJP
A47C 21/00 20060101ALI20170317BHJP
【FI】
A61G7/065
A47C21/04 G
A47C21/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-189301(P2015-189301)
(22)【出願日】2015年9月28日
(71)【出願人】
【識別番号】511191989
【氏名又は名称】有限会社名南機械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【弁理士】
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸雄
【テーマコード(参考)】
4C040
【Fターム(参考)】
4C040AA04
4C040BB02
4C040GG08
(57)【要約】
【課題】体力低下等に伴い就寝中の寝返りが減少してしまうことを抑止する、寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の提供。
【解決手段】掛け布団13と、就寝面SS(ベッドや敷布団の上面)と掛け布団13との間に空間部Sを形成し、掛け布団13の少なくとも一部を就寝者から離す布団保持部11と、空間部Sの温度調節を行う空間部温調装置12と、を備えることにより、布団の重みによる寝返り動作の阻害を抑止し、冷たい空気の流入に基づく足を動かすことへの躊躇を軽減して寝返りを促進する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
就寝面と掛け布団との間に空間部を形成し、前記掛け布団の少なくとも一部を就寝者から離す布団保持部と、
前記空間部の温度調節を行う空間部温調装置と、を備えることを特徴とする寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項2】
前記空間部温調装置が、温度調節部と送風部とを備え、前記温度調節部が前記掛け布団の範囲外に設けられ、当該温度調節部からの温風または冷風を、前記送風部によって前記空間部へ導入することを特徴とする請求項1に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項3】
前記布団保持部をはね上げるためのはね上げ機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項4】
前記掛け布団の裏地が、低摩擦素材によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項5】
前記掛け布団が、前記空間部の上面となる空間上面部と、前記空間部の側面となる空間側面部と、を備えることにより、立体的な形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項6】
前記空間上面部にバー挿通部が形成され、前記布団保持部が前記掛け布団を支持するバー部材を備え、当該バー部材が前記バー挿通部に挿通されることを特徴とする請求項5に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項7】
前記空間部の高さが、600mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項8】
前記バー部材が布団の脚元側から片持ち状に延設される部材であり、その長さが800mm〜1000mmであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項9】
前記布団保持部が2本の前記バー部材を備え、当該2本のバー部材の間隔が500mm〜1000mmであることを特徴とする請求項8に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【請求項10】
前記布団保持部に温度センサーが備えられ、前記空間部における前記温度センサーが備えられる位置とは反対側となる位置に、前記送風部の送風口が備えられることを特徴とする請求項2から請求項9の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体力低下等に伴い就寝中の寝返りが減少してしまうことを抑止する、寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病気、怪我などにより布団の重みが負担になる場合にこの負担を軽減するため、また、尖足防止のために、布団と身体の間に入れて布団の重みがかからないようにする枠(離被架)が使用される。
特許文献1にはこのような身体に布団の重みがかからないようにする装置に関連する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3176545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高齢若しくは病気、怪我などによって身体機能や体力が低下傾向になることがあるが、これに伴い体を動かす頻度が低下すると、さらに身体機能や体力が低下するという悪循環に陥ってしまうおそれがある。
このような身体機能や体力の低下に伴う体を動かす頻度の低下が、寝返り動作の低下となって早期に現れることが考えられる。即ち、特に冬季における布団の重みにより、寝返り動作が阻害され、寝返りの回数が健常者に比べて著しく低下するものである。
また、冬季においては寝返りに伴い身体が布団の外に出てしまったり、布団内に冷たい空気が入ること等により寒いため、寝返りをためらい、寝返りの回数が著しく低下する場合がある。
このような寝返り動作の低下は、身体機能や体力の低下に拍車をかけるおそれがあるが、従来、このような問題意識そのものが存在せず、寝返りを促進させることを考慮した装置も存在しなかった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、体力低下等に伴い就寝中の寝返りが減少してしまうことを抑止する、寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(構成1)
就寝面と掛け布団との間に空間部を形成し、前記掛け布団の少なくとも一部を就寝者から離す布団保持部と、
前記空間部の温度調節を行う空間部温調装置と、を備えることを特徴とする寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0007】
(構成2)
前記空間部温調装置が、温度調節部と送風部とを備え、前記温度調節部が前記掛け布団の範囲外に設けられ、当該温度調節部からの温風または冷風を、前記送風部によって前記空間部へ導入することを特徴とする構成1に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0008】
(構成3)
前記布団保持部をはね上げるためのはね上げ機構を備えることを特徴とする構成1又は構成2に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0009】
(構成4)
前記掛け布団の裏地が、低摩擦素材によって形成されていることを特徴とする構成1から構成3の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0010】
(構成5)
前記掛け布団が、前記空間部の上面となる空間上面部と、前記空間部の側面となる空間側面部と、を備えることにより、立体的な形状を有することを特徴とする構成1から構成4の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0011】
(構成6)
前記空間上面部にバー挿通部が形成され、前記布団保持部が前記掛け布団を支持するバー部材を備え、当該バー部材が前記バー挿通部に挿通されることを特徴とする構成5に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0012】
(構成7)
前記空間部の高さが、600mm以上であることを特徴とする構成1から構成6の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0013】
(構成8)
前記バー部材が布団の脚元側から片持ち状に延設される部材であり、その長さが800mm〜1000mmであることを特徴とする構成6又は構成7に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0014】
(構成9)
前記布団保持部が2本の前記バー部材を備え、当該2本のバー部材の間隔が500mm〜1000mmであることを特徴とする構成8に記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【0015】
(構成10)
前記布団保持部に温度センサーが備えられ、前記空間部における前記温度センサーが備えられる位置とは反対側となる位置に、前記送風部の送風口が備えられることを特徴とする構成2から構成9の何れかに記載の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置。
【発明の効果】
【0016】
本発明の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置によれば、布団保持部によって空間部が形成されることによって、布団の重みによる寝返り動作の阻害が抑止され、且つ、空間部温調装置によって空間部の温度を調節することができるため、寒さによる寝返りのためらいも解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の使用状態を示す側面図
【
図2】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の使用状態を示す上面図
【
図3】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の使用状態を示す脚元側の側面図
【
図4】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の掛け布団を示す斜視図
【
図5】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の使用状態を説明するための図であり、(a)・(b):側面図、(c):頭側の側面図
【
図6】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の別の使用状態を説明するための図
【
図7】実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置のはね上げ機構を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
【0019】
図1〜3は、本発明に係る寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置の実施形態の使用状態を示す図である。
本実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置1は、ベッド2に対して使用し、就寝面SS(ベッドや敷布団の上面)と掛け布団13との間に空間部Sを設けると共に、この空間部Sの温度調節(本実施形態では暖房)を行うものである。
寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置1は、掛け布団13と、就寝面SSと掛け布団13との間に空間部Sを形成し、掛け布団13の少なくとも一部を就寝者から離す布団保持部11と、布団保持部11を支持する脚部15と、空間部Sの温度調節を行う空間部温調装置12と、布団保持部11をはね上げるためのはね上げ機構14と、等を備える。
【0020】
布団保持部11は、
図1、2に示されるように、脚元側から片持ち状に延設される一対のバー部材111と、この2本のバー部材111を連結する横梁材112と、を備える。後に説明するように、2本のバー部材111によって掛け布団13の脚元側を持ちあげて保持するものである。これによって、就寝面SSと掛け布団13との間に空間部Sを形成し、特に就寝者の下半身において、就寝者の動きをフリーにさせる。
バー部材111の一方の先端部には、温度センサー1211が配される。また、
図3に示されるように、横梁材112の上部には取手113が設けられる。
【0021】
空間部温調装置12は、
図1、2に示されるように、温度調節部である温風機121と送風部122とを備える。空間部温調装置12は前述の布団保持部11の横梁材112に取り付けられ、温風機121は、掛け布団13の範囲外に設けられる。送風部122は、温風機121からの温風を空間部Sへ導入するものであり、掛け布団13に設けられた孔133(
図4(a))に挿通されて、送風口が空間部S内に配される。
温風機121は、前述の温度センサー1211と接続されており、温度制御において、温度センサー1211からの信号(測定値)に基づいたフィードバック制御を行う。
【0022】
掛け布団13は、
図4(a)に示されるように、立体的に縫製され、上面となる空間上面部134と、側面となる空間側面部135と、を備える。
空間上面部134には、袋状に縫製されるバー挿通部131が2つ形成され、脚元側の端部において、取手締結片132が2つ設けられる。また、空間上面部134の脚元側に、送風部122の送風口が挿通される孔133が形成される。
図4(b)に示されるように、2つのバー挿通部131のそれぞれに布団保持部11の2本のバー部材111が挿通され、取手113に対して取手締結片132が締結されることで、掛け布団13が、布団保持部11によって支持される。なお、取手締結片132はマジックテープ(登録商標)等によって、取手113に対して巻き付けて取り付けられる。
取手締結片132によって掛け布団13が係止されるため、就寝者の寝返り等に伴って掛け布団13がズレてしまったり、バー部材111から抜けてしまうといったことが抑止される。
また、本実施形態の掛け布団13は、裏地(就寝者に触れる面)がシルク、サテン等の低摩擦素材によって形成される。なお、本願における低摩擦素材とは、木綿、化繊(ポリエステル)、羊毛等より摩擦が小さい(滑りやすい)素材をいう。
【0023】
脚部15は、布団保持部11等を支持するものであり、基本的にパイプ材を組み合わせることで形成される。
図1、
図3に示されるように、脚部15は、キャスターが取り付けられるベース部151と、このベース部151に取り付けられる下部支柱152と、下部支柱152に対して上下位置を調節可能に取り付けられる上部支柱153と、この上部支柱153を連結する上部横梁材154と、を備える。
【0024】
はね上げ機構14は、布団保持部11をはね上げるためのものであり、
図3、7に示されるように、両サイドの上部支柱153に取り付けられる2本のスライドレール141と、この2本のスライドレール141を跨ぐように保持され、上下に動くスライダー142と、スライダー142とバー部材111の後端側を接続するリンク143と、布団保持部11の横梁材112と脚部15の上部横梁材154との間に設けられる蝶番145と、上部横梁材154とスライダー142との間に設けられるガススプリング144とで構成される。
ガススプリング144によって、布団保持部11が跳ね上がる(蝶番145が開く)方向へ常に付勢されており、図示しないロック機構によって
図1の閉じた状態が維持されるものである(車のトランクと同様の原理)。ボタン操作等によりこのロック機構のロックを解除すると、
図6に示されるように布団保持部11が跳ね上がる。具体的には、
図7に示されるように、ロック解除により、ガススプリング144がスライダー142を押し下げ、これに伴いスライダー142に接続されたリンク143が下げられることでバー部材111の後端側が下げられることにより、蝶番145を介してバー部材111(布団保持部11)が跳ね上がるものである。
このような構成により、簡便に掛け布団を上げたり掛けたりすることができ、ベッドへの乗り降り、シーツの交換、マットレス、布団の乾燥などをスムーズに行うことができる。
【0025】
本実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置1によれば、空間部Sが形成されることにより、特に下半身の動きが自由になり、掛け布団の重みによる脚の動かし難さが解消されるため、寝返りが促進され、身体の機能低下を防ぐことが可能となる。
また、空間部Sがあることで、寝返りの動作が掛け布団に伝わることが抑止されるため、脚を動かすこと等によって掛け布団の端が持ち上がってしまうことによる冷たい空気の流入が軽減される。且つ、温風機121により空間部Sを温めることができるため、足を動かすことへの躊躇を軽減させ、寝返りを促進し、身体の機能低下を防ぐことが可能となる。
【0026】
本実施形態によれば、送風部122を介して温風を空間部Sへ導入することで、温風機121を掛け布団13の範囲外となる位置に配しているため、就寝者から活電部を離すことができ、感電の危険性が大幅に低減される。
【0027】
本実施形態によれば、掛け布団13が立体的に縫製されているため、寝返りを打った時に生じる隙間を減らすことができる。
また、掛け布団13の裏地(就寝者に触れる面)に低摩擦素材が用いられるため、寝返り動作に対する抵抗をさらに低減することができると共に、寝返りを打った時に体につられて掛け布団がずれることが抑止される。
加えて、布団保持部11のバー部材111は、掛け布団13の上面側に設けられる袋状のバー挿通部131に挿通されるものであるため、バー部材111が布団で覆われ、脚をぶつけても痛くない。
【0028】
本実施形態によれば、送風部122の送風口が掛け布団13の脚元側に配され、これとは反対側となる位置(バー部材111の先端)に温度センサー1211が配される。
温風が吹き出す送風口の近くに温度センサー1211があると、フィードバック制御が過剰となり、温度制御が不安定となるおそれがあるが、本実施形態によれば、これが可及的に低減される。
【0029】
以上のごとく、本実施形態の寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置1によれば、布団の重みによる寝返り動作の阻害が抑止されるという効果が得られるものであるが、空間部Sを適切なサイズとすることにより、より効果的に寝返り動作の阻害を抑止することができる。
【0030】
図5(a)に示したように、膝を立てた状態で、膝が掛け布団13に当たらないようにすると、就寝者の下半身の動きがフリーとなるため、より効果的に寝返り動作の阻害を抑止することができる。
この観点から、空間部Sの高さH(就寝面SSと掛け布団13との間)を600mm以上とすることが好ましい。
また、
図5(a)、(b)に示されるように、膝を伸ばした状態でも、曲げた状態でも掛け布団13が下半身に接することが低減されるように、且つ、上半身を起こした時にバー部材111等が身体に当たらないように、バー部材111の長さL(ベッド2の後端面からバー部材111の先端までの長さ)を800mm〜1000mmとすることが好ましい。
さらに、
図5(c)に示されるように、左右に寝返りを打っても、掛け布団13と接することが抑止されるように空間を確保するため、バー部材111の設置幅Wを500mm〜1000mmとすることが好ましい。
【0031】
上記のように、バー部材111の寸法やベッド2に対する相対位置を適正化することによって、より効果的に寝返り動作の阻害を抑止することができる。
【0032】
本実施形態では、温度調節部の一例として温風機を用いるものを例としたが、夏季用に冷風機を用いるようにしてもよい。空間部Sという狭い空間を冷やすだけでよいので、節電効果を得ることが可能である。冷房、暖房の何れも可能な冷暖房機を用いるものであっても勿論よい。
なお、送風部として、バー部材111を利用するものであってもよい。即ち、パイプ材であるバー部材111に適宜送風口を穿設し、温風機からの風をバー部材111の内部に導入する構成とすることで、バー部材111に穿設された送風口から温風が流出する構成としてもよい。なお、この場合、温度センサー1211をバー部材111に設けると上述のごとく温度制御が不安定となるおそれがあるため、温度センサーは別途設けるようにすることが好ましい。
【0033】
本実施形態では、ベッド2に対して使用する寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置1を例として説明したが、脚部15の構成を敷布団用とすることで、敷布団に対しても用いることができる。敷布団用の脚部15の一例としては、ベース部151を敷布団の下に設置する板状体等とし、このベース部に取り付ける支柱の高さを低くするもの等である。
【符号の説明】
【0034】
1...寝返り阻害防止機能付き就寝環境装置
11...布団保持部
111...バー部材
12...空間部温調装置
121...温風機(温度調節部)
1211...温度センサー
122...送風部
13...掛け布団
131...バー挿通部
134...空間上面部
135...空間側面部
14...はね上げ機構
2...ベッド
S...空間部
SS...就寝面