【実施例】
【0012】
図1は本発明を実施した実施例である。三脚状台1頂部のシーソー状ベッド支点軸12を中心にシーソー状ベッド2を設けた事を基本とする。
【0013】
このシーソー状ベッド2は中央にシーソー状ベッド支点軸12を固定した支持部材27を設け、該支持部材27の一方に足部台28、他方に平板状台7をそれぞれ設置してある。
【0014】
上記の足部台28は、一端にコの字状凹13を形成し、この凹部に体吊り兼反転用フック3と足首吊り具4を設備し、他端方向に複数個の身長調整穴16設け、これを支持部材27の中央に設けた勘合穴に貫通させる。
【0015】
また、支持部材27の底部に固定したシーソー状ベッド支点軸12に、三脚状台脚部26の頂点部に設けた穴に、垂直方向に回転自在になるように通し、ナットで抜け止め防止をする。
【0016】
足首吊り具4は足吊りベルト10の一方に足首固定リング14とベルト固定部15を設け、他方には足吊りリング11を設ける。この足吊りリング11を足首固定リング14に通した後に足吊り兼反転用フック3に掛ける。
【0017】
負荷調整機構6は三脚状台1の三脚状台脚部26の一方にチェーン23を固定し、他方の三脚状台脚部26にチェーンフック24を設ける。このチェーンフック24にチェーン23の長さを調整して掛ける事で床からのシーソー状ベッド支点軸12の高さが決まり、同時にシーソー状ベッド2を傾け平板状台7の先端が床に接触する傾斜角が決定する。この傾斜角により個人の身体に及ぼす負荷力が決められる。このチェーン23の長さ調節することで負荷調整が行える機構となっている。
【0018】
シーソー状ベッド2の頭部側、三脚状台脚部26にはシーソー状ベッド2を傾けるときに両手を添えるための一対の操作ステー8を設ける。
【0019】
三脚状台脚部26の負荷調整機構6の開脚角度を固定するためのチェーン23は必ずしもチェーン方法でなければならないわけではなく、板状金属板に複数個の穴を設け一端を三脚状台脚部26の一方に回転自在に取り付け、他端は三脚状台脚部26の他方に設けたキノコ型ピンに離脱可能にするなど三脚開脚角度を固定・解除できる仕組みであれば他の方法でもよい。
【0020】
支持部材27上部には湾曲部を持った腰を安定保持させるための腰置き台17を設ける。
【0021】
図2、
図3は本発明の逆さぶら下がり健康具の底面図、左側面図を示し、身長調整部5はシーソー状ベッド2の中央部付近に設けられ、支点部材27の底面にシーソー状ベッド支点軸12を固定し、三脚状台1の頂部に開けた貫通穴に抜け止めを施し回転自在に勘合させてある。身長調整用レバー18のピンは身長調整スプリング19を介し支点部材27の側面を貫通し、さらに足部台28に設けた身長調整穴16をも貫通する様に設けてある。
【0022】
図4は、足首吊り具4を示し、足吊りベルト10の一端には足首固定リング14とベルト固定部15を設け、他端には足吊りリング11を設ける。
【0023】
図5は、足首吊り具4の取付けた状態を示し、初めに足首固定リング14を足首内側くるぶし上方に置く、その後足吊りベルト10をベルト固定部15の上を通し、足首に1回転させる、最後に足吊りリング11を足首固定リング14の中を通し、足内側の土ふまず近辺に仮置きする。
【0024】
図6は負荷調整機構6の別の方法の正面図を示す。これは支持部材27のシーソー状ベッド支点軸12と同軸で溝付きドラム20を固定して設け、これにワイヤー21を数回巻き付ける。ワイヤー21の一端は三脚状台1の足吊り側三脚状台脚部26に設けたワイヤー止め25に固定する。他端のワイヤー21は負荷調整スプリング22の一方に固定、更に負荷調整スプリング22の他方はロックレバー9に固定し、該ロックレバー9を平板状台7側三脚状台脚部26の操作ステー8に設ける。
【0025】
図7は本発明の逆さぶら下がり健康具の使用状況を示す参考図で、A図は足首吊り具4を足首に取付け、体吊り兼反転用フック3に取付けた状態を示す。B図は腹這いでシーソー状ベッド2を抱え込む状態を示す。C図は操作ステー8を握り引く事でシーソー状ベッド2を傾斜させ安心して逆さぶら下がり状態に回転する状態を示す。D図は安心して逆さぶら下がり状態になった後に、片側の操作ステー8を握りシーソー状ベッド2の上で体吊り兼反転用フック3の軸を中心に上向き状態に反転し背筋を伸ばした形で逆さぶら下がり状態を示す。
【0026】
次に上記構成の作動態様を説明する。
はじめに、シーソー状ベッド2の傾き角度を調整し負荷調整するために、三脚状台1の一方の三脚状台脚部26に固定したチェーン23を、他方の三脚状台脚部26に設けたチェーンフック24に適切な位置に掛ける事で適宜角度に開脚し負荷調整をする。
【0027】
その後、両足首それぞれに足首吊り具4の足首固定リング14を内側くるぶしの位置に当て、次に足吊りベルト10をベルト固定部15の上を通して足首に1回巻付ける。ベルト固定部15は足吊りベルト10との間の滑り抵抗で足吊りベルト10が締まりすぎる事を防止する。その後この足吊りベルト10の他端に付けた足吊りリング11を足首固定リング14に通し、足吊りリング11を土ふまずの位置に仮置きする。この状態で体吊り兼反転用フック3をまたいだ状態で立って足吊りリング11を体吊り兼反転用フック3に掛ける。
【0028】
この状態で、前に倒れシーソー状ベッド2を前向きの腹這い状態で抱える。その後支点部材27に設けられている身長調整部5の身長調整用レバー18を引く事で、身長調整用レバー18に設けたピンが身長調整穴16から外れ、足部台28が自由になる。この状態で腰置き台17に両腕を置き、体を上下させる事で、この足首吊り具4で連結された足部台28を支点部材27に設けた穴内をスライドさせ身長調整をする。その後に骨盤が腰置き台17の位置にくるように合わせた後に、身長調整用レバー18を離す事で身長調整スプリング19により身長調整用レバー18に設けたピンが身長調整穴16に勘合し足部台28が固定される。
【0029】
身長調整後に、両手で操作ステー8を握り手前に引く事でシーソー状ベッド2が回転し、腹を下にした腹這い状態で安心して逆さぶら下がり状態になれる。その後平板状台7の端が床に接触する事で設定の負荷調整を完了する。
【0030】
負荷調整後に、一方の操作ステー8を握りシーソー状ベッド2上で体吊り兼反転用フック3を中心に体を反転する。この時脚部台28に設けたコの字状凹13でつま先が脚部台28に当たるのを防止しながら腹を上にした上向き状態となる事ができる。
【0031】
反転時、初め骨盤を腰置き台17の位置に合わせ逆さぶら下がりに成った時に、足首吊り具4の弛み等のクリアランスで体の重心がシーソー状ベッド支点軸12より頭の方向に移動する。この事でシーソー状ベッド2が逆回転し足が下に成る事を防止し、安定した状態で逆さぶら下がり状態を維持できる。
【0032】
元の状態に戻る時は今の動作の逆を行うとよく、シーソー状ベッド2上で体を反転させ腹ばい状態になり、操作ステー8を押すことでシーソー状ベッド2を元の足を下にした状態にする。その後に体吊り兼反転用フック3より足吊りリング11を取り外す。さらに足首より足首吊り具4を外す事で一連の操作を終了する。
【0033】
図6は別の負荷調整機構6を示す。これはシーソー状ベッド2を腹這いで抱えた状態になった後に、ロックレバー9を戻す事で負荷調整スプリング22が弛みブレーキ状態が解除される。この状態で操作ステー8を握り引く事で、シーソー状ベッド2を回転する。その後シーソー状ベッド2が適切な角度に回転した後に、ロックレバー9を倒す事で負荷調整スプリング22によりワイヤー21が引かれることで、溝付きドラム20にワイヤー21が巻付きブレーキが掛りシーソー状ベッド2の回転が固定され負荷調整が完了する。
【0034】
すなわち、従来の手動による逆さぶら下がり健康具はいずれも腹を上にした上向きで、逆さに倒れ逆さにぶら下がる為に、倒れる時に非常に強い恐怖心を感じて利用頻度が低下している要因となっている。しかしながら本発明は逆さぶら下がりになる時は腹を下にした下向き状態で安心して逆さぶら下がりになり、その後逆さにぶら下がった状態でシーソー状ベッド2の上で操作ステー8を使って反転し腹を上にした上向き状態になれる装置である。
さらに、チェーン23で三脚台脚部26の開脚角度を決め負荷調整する事で、高価な動力源も使用せず、三脚台脚部26を閉じ、さらに足部台28を支持部材27に収める事でコンパクトに収納のも可能となる。