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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-68675(P2017-68675A)
(43)【公開日】2017年4月6日
(54)【発明の名称】RFIDタグおよびその取付け方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/077 20060101AFI20170317BHJP
【FI】
   G06K19/077 248
   G06K19/077 220
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-194888(P2015-194888)
(22)【出願日】2015年9月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】新田 真也
(72)【発明者】
【氏名】吉田 健司
(57)【要約】
【課題】物品に対してRFIDインレット3を起立離間した状態に安定して保持し、データ通信に支障がなく、長期間の使用にあたっても耐環境性に優れたRFIDタグおよびその取付け方法を提供する。
【解決手段】タグ基材2を、インレット保持領域7と、起立用領域8と、左右一対の挿通領域9と、に画成することに着目したもので、タグ基材2は、RFIDインレット3を備えるインレット保持領域7と、インレット保持領域7のRFIDインレット3の長さ方向に沿った端縁部7Aに形成するとともに、物品に対してRFIDインレット3を起立させるための起立用領域8と、起立用領域8に隣り合って端縁部7Aに形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔11をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域9と、にこれを画成している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タグ基材と、
このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグであって、
前記タグ基材は、
前記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、
このインレット保持領域の前記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、前記物品に対して前記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、
この起立用領域に隣り合って前記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成していることを特徴とするRFIDタグ。
【請求項2】
前記挿通領域は、
前記起立用領域の左右に位置してこれを画成していることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ。
【請求項3】
前記挿通領域のそれぞれの端部を接続する接続領域を形成していることを特徴とする請求項1または2記載のRFIDタグ。
【請求項4】
前記起立用領域および前記挿通領域は、
前記インレット保持領域の面に対して互いに反対方向に独立して屈曲可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のRFIDタグ。
【請求項5】
前記起立用領域が前記物品に乗り上げることにより、前記RFIDインレットを前記物品から離反可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のRFIDタグ。
【請求項6】
前記貫通孔を結ぶ線方向は、
前記RFIDインレットの前記長さ方向に対して平行であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のRFIDタグ。
【請求項7】
前記取付け具は、
ストラップ状のバンド本体と、このバンド本体の一方端部に形成したヘッド部およびこのバンド本体の他方端部に形成したテール部と、を有するとともに、
このテール部を前記ヘッド部の貫通係合孔に挿通係合して当該RFIDタグを前記物品に取り付け可能な結束バンドであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のRFIDタグ。
【請求項8】
タグ基材と、
このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグの取付け方法であって、
前記タグ基材は、
前記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、
このインレット保持領域の前記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、前記物品に対して前記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、
この起立用領域に隣り合って形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれ形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成してあり、
前記取付け具を前記貫通孔に挿通した状態で、前記取付け具を前記物品に掛け回し、前記取付け具により前記物品を締め付けるとともに、
前記起立用領域を前記物品に対して乗り上げさせることにより、前記インレット保持領域内の前記RFIDインレットが前記物品から離反するように前記RFIDタグを前記物品に取り付けることを特徴とするRFIDタグの取付け方法。
【請求項9】
タグ基材と、
このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグであって、
前記タグ基材は、
前記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、
このインレット保持領域の前記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、前記物品に対して前記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、
この起立用領域に隣り合って前記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成し、
さらに、前記起立用領域には、前記貫通孔にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔を形成していることを特徴とするRFIDタグ。
【請求項10】
タグ基材と、
このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグの取付け方法であって、
前記タグ基材は、
前記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、
このインレット保持領域の前記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、前記物品に対して前記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、
この起立用領域に隣り合って前記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成し、
さらに、前記起立用領域には、前記貫通孔にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔をそれぞれ形成しており、
前記取付け具を前記貫通孔および前記補助貫通孔に挿通した状態で、前記取付け具を前記物品に掛け回し、前記取付け具により前記物品を締め付けるとともに、
前記インレット保持領域を前記起立用領域および前記挿通領域に対して前記端縁部から変形させることにより、前記インレット保持領域内の前記RFIDインレットが前記物品から離反するように前記RFIDタグを前記物品に取り付けることを特徴とするRFIDタグの取付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFID(Radio Frequency Identification;無線自動認識)タグおよびその取付け方法にかかるもので、とくに金属製品に取り付けるためのRFIDタグおよびその取付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によりデータの書込みおよび読取りを行うことができるRFIDインレットを備えたRFIDタグを各種物品に取り付け、これら物品ついての各種データの読み書きを行って、必要なデータ管理など諸々の分野に利用している。
【0003】
しかして、上記物品が、たとえばガスボンベなどの金属製である場合には、上記RFIDタグが物品に近接しすぎた状態で取り付けられると、データ通信に支障が生じやすいという問題がある。
この問題を解消するために、上記RFIDインレットの保持部分を折曲げ部において折り曲げることにより他の部分から離反させ、金属表面から旗のように起立させるようにしたRFIDタグがある。
【0004】
しかしながら、このようなRFIDタグは、紙製であるとともに、折曲げ部が固定されていないために安定性がなく、その起立状態が不安定で、RFIDタグの取付け条件によってデータ通信性能に差が出てしまうとともに、長期間の使用および耐環境性に問題がある。
さらに、RFIDタグを金属製品に取り付けるために両面テープなどを用いているために、両面テープで固定困難な表面を有する製品の場合には使用することができないという問題がある。
【0005】
さらにまた、金属製品へのRFIDタグの取付け姿勢が適正ではない場合には、RFIDタグの各部位(たとえば、その中央部や両端部)と金属製品との間の間隔が各部位によっては不均一となり、RFIDタグと読取り機器との間のデータ通信性能が不安定となるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−122542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、RFIDタグを取り付ける物品が金属製であっても、データ通信に支障がないようにしたRFIDタグおよびその取付け方法を提供することを課題とする。
【0008】
また本発明は、物品に対してRFIDインレットを起立離間した状態に安定して保持可能なRFIDタグおよびその取付け方法を提供することを課題とする。
【0009】
また本発明は、長期間の使用にあたっても、RFIDタグの起立状態を安定性良好に維持可能であるとともに耐環境性に優れたRFIDタグおよびその取付け方法を提供することを課題とする。
【0010】
また本発明は、物品とくに金属製品との間の取付け姿勢を適正に保持可能なRFIDタグおよびその取付け方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち本発明は、タグ基材を、RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、物品に対してRFIDインレットを起立させるための起立用領域と、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、に画成することに着目したもので、第一の発明は、タグ基材と、このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグであって、上記タグ基材は、上記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、このインレット保持領域の上記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、上記物品に対して上記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、この起立用領域に隣り合って上記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成していることを特徴とするRFIDタグである。
【0012】
第二の発明は、タグ基材と、このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグの取付け方法であって、上記タグ基材は、上記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、このインレット保持領域の上記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、上記物品に対して上記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、この起立用領域に隣り合って形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれ形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成してあり、上記取付け具を上記貫通孔に挿通した状態で、上記取付け具を上記物品に掛け回し、上記取付け具により上記物品を締め付けるとともに、上記起立用領域を上記物品に対して乗り上げさせることにより、上記インレット保持領域内の上記RFIDインレットが上記物品から離反するように上記RFIDタグを上記物品に取り付けるRFIDタグの取付け方法である。
【0013】
第三の発明は、タグ基材と、このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグであって、上記タグ基材は、上記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、このインレット保持領域の上記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、上記物品に対して上記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、この起立用領域に隣り合って上記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成し、さらに、上記起立用領域には、上記貫通孔にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔を形成していることを特徴とするRFIDタグである。
【0014】
第四の発明は、タグ基材と、このタグ基材に装備するとともにICチップおよびRFIDアンテナを有して無線によるデータ通信が可能なRFIDインレットと、を有して、物品に取り付けるRFIDタグの取付け方法であって、上記タグ基材は、上記RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、このインレット保持領域の上記RFIDインレットの長さ方向に沿った端縁部に形成するとともに、上記物品に対して上記RFIDインレットを起立させるための起立用領域と、この起立用領域に隣り合って上記端縁部に形成しているとともに、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、にこれを画成し、さらに、上記起立用領域には、上記貫通孔にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔をそれぞれ形成しており、上記取付け具を上記貫通孔および上記補助貫通孔に挿通した状態で、上記取付け具を上記物品に掛け回し、上記取付け具により上記物品を締め付けるとともに、上記インレット保持領域を上記起立用領域および上記挿通領域に対して上記端縁部から変形させることにより、上記インレット保持領域内の上記RFIDインレットが上記物品から離反するように上記RFIDタグを上記物品に取り付けることを特徴とするRFIDタグの取付け方法である。
【0015】
上記挿通領域は、上記起立用領域の左右に位置してこれを画成していることができる。
【0016】
上記挿通領域のそれぞれの端部を接続する接続領域を形成していることができる。
【0017】
上記起立用領域および上記挿通領域は、上記インレット保持領域の面に対して互いに反対方向に独立して屈曲可能であることができる。
【0018】
上記起立用領域が上記物品に乗り上げることにより、上記RFIDインレットを上記物品から離反可能であることができる。
【0019】
上記貫通孔を結ぶ線方向は、上記RFIDインレットの上記長さ方向に対して平行であることができる。
【0020】
上記取付け具は、ストラップ状のバンド本体と、このバンド本体の一方端部に形成したヘッド部およびこのバンド本体の他方端部に形成したテール部と、を有するとともに、このテール部を上記ヘッド部の貫通係合孔に挿通係合して当該RFIDタグを上記物品に取り付け可能な結束バンドであることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によるRFIDタグおよびその取付け方法においては、タグ基材を、RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、物品に対してRFIDインレットを起立させるための起立用領域と、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、に画成し、取付け具を用いてRFIDタグを物品に取り付けることにより、RFIDインレットを物品の表面から起立した姿勢を保持可能としたので、物品が金属製の場合であっても、RFIDインレットが物品の表面から離間した状態を安定して確実に保持可能であり、長期間にわたってデータ通信機能を維持可能で、耐環境性も良好なRFIDタグとすることができる。
【0022】
とくに第一の発明のRFIDタグによれば、タグ基材を、RFIDインレットを備えるインレット保持領域と、物品に対してRFIDインレットを起立させるための起立用領域と、取付け具を挿通するための貫通孔をそれぞれに形成した左右一対の挿通領域と、に画成し、取付け具を用いて物品に取り付けることにより、RFIDインレットを物品の表面から起立した姿勢を保持可能としたので、RFIDインレットを物品の表面から離反した状態でRFIDタグを取り付けることができる。
【0023】
とくに第二の発明のRFIDタグの取付け方法によれば、取付け具を貫通孔に挿通した状態で、取付け具を物品に掛け回し、取付け具により物品を締め付けるとともに、起立用領域を物品に対して乗り上げさせることにより、インレット保持領域内のRFIDインレットが物品の表面から離反するようにRFIDタグを物品に取り付けることができ、取付け作業が確実かつ簡単でタグ基材の起立状態を安定して確実に保持することができる。
【0024】
とくに第三の発明のRFIDタグによれば、起立用領域には、挿通領域における一対の貫通孔にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔を形成し、貫通孔および補助貫通孔に取付け具を挿通してRFIDインレットが物品から離反するように物品に取り付けるので、RFIDインレットの起立状態を安定して確実に保持することができる。
【0025】
とくに第四の発明のRFIDタグの取付け方法によれば、取付け具を貫通孔および補助貫通孔に挿通した状態で物品に掛け回し、取付け具により物品を締め付けるとともに、インレット保持領域を起立用領域および挿通領域に対して端縁部から変形させることにより、インレット保持領域内のRFIDインレットが物品から離反するようにRFIDタグを物品に取り付けるので、RFIDインレットの起立状態を安定して確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1の実施例によるRFIDタグ1の平面図である。
図2】同、図1のII−II線断面図である。
図3】同、結束バンド12(取付け具)の側面図である。
図4】同、結束バンド12の要部拡大断面図である。
図5】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ1を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図である。
図6】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ1を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
図7】本発明の第2の実施例によるRFIDタグ20の平面図である。
図8】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ20を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図である。
図9】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ20を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
図10】本発明の第3の実施例によるRFIDタグ30の平面図である。
図11】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ30を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図である。
図12】同、結束バンド12を用いてRFIDタグ30を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、取付け具をタグ基材の貫通孔に挿通して金属製品その他の物品にRFIDタグを取り付けるようにしたので、起立用領域によりRFIDインレットを物品の表面から離間した状態で長期にわたって安定かつ確実に取り付けておくことができ、そのデータ通信機能を保障可能なRFIDタグおよびその取付け方法を実現した。
【実施例】
【0028】
つぎに本発明の第1の実施例によるRFIDタグ1およびその取付け方法を図1ないし図6にもとづき説明する。
図1は、RFIDタグ1の平面図、図2は、図1のII−II線断面図であって、RFIDタグ1は、タグ基材2と、RFIDインレット3と、を有する。
【0029】
タグ基材2は、所定の柔軟性ないし弾性、および剛性を有する、たとえば合成樹脂製の平面状シート基材であって、その内部にRFIDインレット3を備えている。
【0030】
RFIDインレット3は、たとえばポリエチレンテレフタレートないしその積層フィルムなどによるインレット基材4と、ICチップ5およびRFIDアンテナ6と、を有して無線によるデータ通信が可能である。
RFIDインレット3は、たとえばUHF帯(300MHz〜3GHz(好ましくは860〜960MHz、さらに具体的には、433MHz、900MHz、915〜928MHz、950〜958MHz)やマイクロ波(1〜30GHz、具体的には2.45GHz)、HF帯(3MHz〜30MHz(好ましくは13.56MHz))あるいは135kHz以下など、その他、所定の周波数帯の電波および電磁的作用などにより、RFIDアンテナ6を介してICチップ5に必要なデータの無線による読み取りおよび書き込み(データ通信)を行う。
ただし、それぞれの使用電波に応じてICチップ5およびRFIDアンテナ6の具体的構成を適正なものとしている。
とくにUHF帯(たとえば、860〜960MHz)レベルの波長を有する電波を使用するものでは、その通信距離が通常は5〜10m程度であり、各種の分野における応用が期待されている。
【0031】
タグ基材2は、RFIDインレット3を備えるインレット保持領域7と、起立用領域8と、左右一対の挿通領域9と、にこれを画成している。さらに挿通領域9のそれぞれの端部を接続する接続領域10を形成している。
【0032】
インレット保持領域7は、RFIDインレット3の長さ方向3Aに沿った、一般的に、細長矩形状にこれを形成している。
【0033】
起立用領域8は、インレット保持領域7のRFIDインレット3の長さ方向3Aに沿った端縁部7Aの中央部から延びるようにこれを形成するとともに、物品(たとえば金属製品M、図5図6)に対してRFIDインレット3を起立させるための領域である。
【0034】
左右一対の挿通領域9は、起立用領域8の左右に隣り合った位置において、上記端縁部7Aに、起立用領域8と同方向に延びるように形成しているとともに、取付け具(結束バンド12、図3および図4にもとづき後述)を挿通するための貫通孔11をそれぞれに形成している。貫通孔11は、図示の例では、円形状であるが、結束バンド12に合わせて細長形状その他任意の形状を採用可能である。
挿通領域9における貫通孔11の形成位置は、金属製品MおよびRFIDタグ1の大きさ、RFIDタグ1の材質などによって任意に設計可能であるが、図示の例では、たとえば、挿通領域9の比較的基部に近い位置にこれを形成している。
【0035】
起立用領域8および挿通領域9は、図5および図6において後述するように、タグ基材2が所定の柔軟性ないし弾性および剛性を有するため、インレット保持領域7の面に対して、端縁部7Aを境にして互いに反対方向に独立して屈曲可能であり、起立用領域8が物品に乗り上げることにより、RFIDインレット3を物品から離反可能である。
【0036】
なお、左右一対の貫通孔11を結ぶ線方向11Aは、RFIDインレット3の長さ方向3Aに対して、(したがって、端縁部7Aに対しても)平行である。
【0037】
接続領域10は、それぞれの挿通領域9の先端部を接続しており、挿通領域9と一体的に操作可能である。
【0038】
図3は、結束バンド12(取付け具)の側面図、図4は、結束バンド12の要部拡大断面図であって、結束バンド12は、たとえばナイロンなどによりこれを構成しているもので、所定の長さを有するストラップ状のバンド本体13と、このバンド本体13の一方端部に形成した膨出形状のヘッド部14と、このバンド本体13の他方端部に形成したテーパー状のテール部15と、を有する。
【0039】
とくに図4に示すように、ヘッド部14には、貫通係合孔16を形成し、貫通係合孔16内に固定用弾性係合突起17を形成している。
【0040】
バンド本体13の一方の面には、固定用弾性係合突起17に係合して結束バンド12全体を任意の円周長さのリング状に締め付けて固定可能とするための凹凸形状の帯状係合部18を形成してある。
また、テール部15の一方の面には、このテール部15をつまみやすくするための凹凸部19を形成してある。
したがって、テール部15をまずRFIDタグ1の貫通孔11に挿通するとともに、ヘッド部14の貫通係合孔16に挿通し、固定用弾性係合突起17に帯状係合部18の任意の部位を係合して、バンド本体13を所定の円周長さのリング状とすることにより、RFIDタグ1を物品(金属製品M、図5および図6、後述)に取り付け可能である。
【0041】
ただし、前記貫通孔11(図1図3)は、結束バンド12のヘッド部14より小さくこれを形成することが必要である。
【0042】
なお本発明における取付け具としては、所定の剛性および締付け性能を有するものであれば、上記結束バンド12以外にも任意の紐状部材を採用可能である。
【0043】
こうした構成のRFIDタグ1において、結束バンド12を用いてRFIDタグ1を任意の物品(たとえば金属製品Mないしはその首部MN)に取り付けることができる。
すなわち、図5は、結束バンド12を用いてRFIDタグ1を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図、図6は、結束バンド12を用いてRFIDタグ1を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
【0044】
図5に示すように、タグ基材2の起立用領域8を端縁部7Aを境にして首部MNの表面に沿って折り返し、結束バンド12をそのテール部15から挿通領域9の貫通孔11に挿通した状態で、バンド本体13を首部MNに掛け回し、テール部15をヘッド部14の貫通係合孔16に挿通してゆく。
【0045】
ついで図6に示すように、テール部15をヘッド部14に対してさらに引き出すように引っ張り、リング状となったバンド本体13により首部MNを締め付けることにより、起立用領域8を首部MNの表面に乗り上げさせ、起立用領域8が首部MNの外表面に密着するとともに、インレット保持領域7が端縁部7Aの部分で屈曲して首部MNから起立する状態とする。また、挿通領域9および貫通孔11さらに接続領域10も金属製品Mの外表面に密着することになるとともに、結束バンド12のヘッド部14における固定用弾性係合突起17および凹凸形状の帯状係合部18の互いの係合状態が保持されているため、この起立状態を確実にすることができる。
【0046】
かくして、インレット保持領域7内にあるRFIDインレット3が金属製品Mの首部MNから離反するように、RFIDタグ1を金属製品Mに取り付けることができる。
したがって、RFIDインレット3が金属製品Mから離間した状態を保つため、データ通信機能を維持可能である。
しかも、インレット保持領域7の内部に収容されているRFIDインレット3は、その長さ方向3Aにおいて金属製品Mの表面との相対位置関係をほぼ均一にするようにその取付け姿勢を調整するように取り付けることができるので、データ通信機能を安定化することができる。
とくに金属製品Mの首部MNとは異なる形状に製作されているその肩部MSと、RFIDインレット3との相対位置関係も、首部MNとRFIDインレット3との相対位置関係とほぼ同等とすることができるので、RFIDタグ1の金属製品Mへの取付け姿勢を適正に維持可能である。
【0047】
図7は、本発明の第2の実施例によるRFIDタグ20の平面図であって、RFIDタグ20は、既述のRFIDタグ1(図1、第1の実施例)と同様に、前記インレット保持領域7に相当するインレット保持領域21と、前記起立用領域8に相当する起立用領域22と、左右一対の前記挿通領域9に相当する左右一対の挿通領域23と、を有する。
【0048】
インレット保持領域21には、前記RFIDインレット3を収容している。
【0049】
起立用領域22は、インレット保持領域21のRFIDインレット3の長さ方向3Aに沿った端縁部21Aの中央部に形成する。ただし、起立用領域22は、前記起立用領域8(図1)に比較して面積として縦横方向にやや大きくこれを形成している。
【0050】
一対の挿通領域23は、起立用領域22の左右に位置して、前記挿通領域9(図1)に比較して長くこれを形成し、その先端部にそれぞれ前記貫通孔11を形成している。
【0051】
なお、左右一対の貫通孔11を結ぶ線方向11Aは、RFIDインレット3の長さ方向3Aに対して、(したがって、端縁部21Aに対しても)平行である。
【0052】
こうした構成のRFIDタグ20においても、結束バンド12を用いてRFIDタグ20を任意の物品(たとえば金属製品Mないしはその首部MN)に取り付けることができる。
すなわち、図8は、結束バンド12を用いてRFIDタグ20を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図、図9は、結束バンド12を用いてRFIDタグ20を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
【0053】
図8に示すように、タグ基材2のインレット保持領域21を端縁部21Aを境にして首部MNの表面に沿って折り返し、結束バンド12をそのテール部15から挿通領域23の貫通孔11に挿通した状態で、バンド本体13を首部MNに掛け回し、テール部15をヘッド部14の貫通係合孔16に挿通してゆく。
【0054】
ついで図9に示すように、テール部15をヘッド部14に対してさらに引き出すように引っ張り、リング状となったバンド本体13により首部MNを締め付けることにより、起立用領域22の先端縁22Aを首部MNの表面に乗り上げさせ、起立用領域22の先端部22Aが首部MNの外表面に密着するとともに、インレット保持領域21がその端縁部21Aの部分で屈曲して首部MNから起立する状態とする。
かくして、インレット保持領域21内にあるRFIDインレット3が金属製品Mから離反するように、RFIDタグ20を金属製品Mに取り付けることができる。
したがって、RFIDインレット3が金属製品Mから離間した状態を保つため、データ通信機能を維持可能である。
しかも、インレット保持領域21の内部に収容されているRFIDインレット3は、その長さ方向3Aにおいて金属製品M(首部MNおよび肩部MS)の表面との相対位置関係をほぼ均一にするようにその取付け姿勢を調整するように取り付けることができるので、データ通信機能を安定化することができる。
【0055】
図10は、本発明の第3の実施例によるRFIDタグ30の平面図であって、RFIDタグ30は、既述のRFIDタグ20(図7、第2の実施例)と同様に、前記インレット保持領域21に相当するインレット保持領域31と、前記起立用領域22に相当する起立用領域32と、左右一対の前記挿通領域23に相当する左右一対の挿通領域33と、を有する。
【0056】
インレット保持領域31には、前記RFIDインレット3を収容している。
【0057】
起立用領域32は、インレット保持領域31のRFIDインレット3の長さ方向3Aに沿った端縁部31Aの中央部にこれを形成する。
起立用領域32には、挿通領域33における一対の貫通孔11にそれぞれ重ね合わせ可能な一対の補助貫通孔34を形成している
起立用領域32は、挿通領域33に比較してやや長くこれを形成しているとともに、端縁部31Aから左右一対の傾斜脚部35を有し、傾斜脚部35の部分において屈曲可能である。
一対の傾斜脚部35の間は三角形状の第1の空隙部36とし、さらに一対の補助貫通孔34と挿通領域33との間も左右一対の第2の空隙部37としている。
【0058】
挿通領域33は、起立用領域32の左右に位置して、その先端部33Aにそれぞれ前記貫通孔11を形成している。
【0059】
なお、左右一対の貫通孔11および一対の補助貫通孔34を結ぶ線方向11Aは、RFIDインレット3の長さ方向3Aに対して、(したがって、端縁部31Aに対しても)平行である。
【0060】
こうした構成のRFIDタグ30においても、結束バンド12を用いてRFIDタグ30を任意の物品(たとえば金属製品Mないしはその首部MN)に取り付けることができる。
図11は、結束バンド12を用いてRFIDタグ30を任意の金属製品M(首部MN)に取り付ける状態の途中を示す斜視図、図12は、結束バンド12を用いてRFIDタグ30を金属製品M(首部MN)に取り付けた状態を示す側面図である。
【0061】
図11に示すように、起立用領域32および挿通領域33を端縁部31Aを境にして首部MNの表面に沿って折り返し、挿通領域33における一対の貫通孔11を起立用領域32における一対の補助貫通孔34にそれぞれ重ね合わせるように変形した状態で、結束バンド12をそのテール部15から挿通領域33の貫通孔11および起立用領域32の補助貫通孔34に挿通した状態で、バンド本体13を首部MNに掛け回し、テール部15をヘッド部14の貫通係合孔16に挿通してゆく。
なお、起立用領域32の内方および外方には、第1の空隙部36および第2の空隙部37が形成されているので、貫通孔11を補助貫通孔34に重ね合わせるように挿通領域33を起立用領域32に合わせてゆく際に、挿通領域33および起立用領域32の変形操作を円滑に行うことができる。
【0062】
ついで図12に示すように、テール部15をヘッド部14に対してさらに引き出すように引っ張り、リング状となったバンド本体13により首部MNを締め付けることにより、起立用領域32の先端縁32Aおよび挿通領域33の先端部33Aをともに首部MNの表面に乗り上げさせ、起立用領域32の先端部32Aが首部MNの外表面に密着するとともに、インレット保持領域31が端縁部31Aの部分で屈曲して首部MNから起立する状態とする。
かくして、インレット保持領域31を起立用領域32および挿通領域33に対して端縁部7Aから変形させることにより、インレット保持領域31内のRFIDインレット3が金属製品Mから離反するようにRFIDタグを物品に取り付ける。
したがって、RFIDインレット3が金属製品Mから離間した状態を保つため、データ通信機能を維持可能である。
しかも、インレット保持領域31の内部に収容されているRFIDインレット3は、その長さ方向3Aにおいて金属製品M(首部MNおよび肩部MS)の表面との相対位置関係をほぼ均一にするようにその取付け姿勢を調整するように取り付けることができるので、データ通信機能を安定化することができる。
【0063】
本発明において、タグ基材2の形状はもちろん、貫通孔11あるいは補助貫通孔34の形状や向き、および位置や数は、RFIDインレット3のRFIDアンテナ6の大きさないし広さ、金属製品M(首部MNおよび肩部MS)の形状や大きさ、結束バンド12の種類などに応じて任意に選択可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 RFIDタグ(第1の実施例、図1
2 タグ基材
3 RFIDインレット
3A RFIDインレット3の長さ方向
4 インレット基材
5 ICチップ
6 RFIDアンテナ
7 インレット保持領域
7A インレット保持領域7の端縁部
8 起立用領域
9 挿通領域
10 接続領域
11 左右一対の貫通孔
11A 左右一対の貫通孔11を結ぶ線方向
12 結束バンド(取付け具、図3図4
13 結束バンド12のバンド本体
14 結束バンド12のヘッド部
15 結束バンド12のテール部
16 貫通係合孔
17 固定用弾性係合突起
18 帯状係合部
19 凹凸部
20 RFIDタグ(第2の実施例、図7
21 インレット保持領域
21A インレット保持領域21の端縁部
22 起立用領域
22A 起立用領域22の先端縁
23 挿通領域
30 RFIDタグ(第3の実施例、図7
31 インレット保持領域
31A インレット保持領域31の端縁部
32 起立用領域
32A 起立用領域32の先端縁
33 挿通領域
33A 挿通領域33の先端部
34 左右一対の一対の補助貫通孔
35 傾斜脚部
36 第1の空隙部
37 第2の空隙部
M 金属製品(物品、図5図6図8図9図11図12
MN 金属製品Mの首部
MS 金属製品Mの肩部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12