特開2017-70081(P2017-70081A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-70081(P2017-70081A)
(43)【公開日】2017年4月6日
(54)【発明の名称】非接触式センサ特定装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/00 20160101AFI20170317BHJP
【FI】
   H02J17/00 B
   H02J17/00 X
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-192359(P2015-192359)
(22)【出願日】2015年9月30日
(11)【特許番号】特許第5921750号(P5921750)
(45)【特許公報発行日】2016年5月24日
(71)【出願人】
【識別番号】592259510
【氏名又は名称】竹内工業株式會社
(74)【代理人】
【識別番号】100107700
【弁理士】
【氏名又は名称】守田 賢一
(72)【発明者】
【氏名】八木橋 啓
(72)【発明者】
【氏名】及部 圭
(72)【発明者】
【氏名】中川 重保
(57)【要約】
【課題】スイッチ接点への配線処理の煩雑さを解消する。
【解決手段】給電コイル3に対向離間させてこれと電磁的に結合した複数の受電コイル4A〜4Cを位置させ、給電コイル3を給電回路52に接続するとともに各受電コイル4A〜4Cを、それぞれスイッチ接点6A〜6Cを備えた受電出力回路7A〜7Cに接続し、スイッチ接点6A〜6Cの作動に応じて変化する給電回路52の給電状態を検出して、作動しているスイッチ接点6A〜6Cを特定する演算回路53を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電コイルに対向離間させてこれと電磁的に結合した複数の受電コイルを位置させ、給電コイルを給電回路に接続するとともに各受電コイルを、それぞれセンサを備えた受電出力回路に接続し、前記センサの作動に応じて変化する前記給電回路の給電状態を検出して、作動している前記センサを特定する特定手段を備えた非接触式センサ特定装置。
【請求項2】
前記センサは作動時に予め定めた異なるインピーダンスを示すものであり、前記特定手段は、前記給電回路への供給電流の変化より、作動している前記センサを特定する請求項1に記載の非接触式センサ特定装置。
【請求項3】
前記各受電出力回路に対し、前記各センサの作動時にそれぞれ予め定めた異なる周波数の出力信号を発する周波数信号発生回路を設け、前記特定手段は、前記センサの作動に応じて変化する前記給電回路の供給電流に現れる周波数の変化より、作動している前記センサを特定する請求項1に記載の非接触式センサ特定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非接触式センサ特定装置に関し、特に複数のセンサのうちいずれのセンサが作動しているかを非接触で特定できるセンサ特定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
センサの一種としてのスイッチ接点を特定する装置としては例えば特許文献1に記載されたものが知られている。上記特定装置は、複数のスイッチ接点のそれぞれに並列に、等比数列的に抵抗値の異なる抵抗を接続し、スイッチ接点と抵抗の各対を直列にして電圧計測手段に接続した構成となっている。これにより、いずれかのスイッチ接点が作動(開成)すると、これに並列に接続された抵抗の抵抗値に応じて電圧計測手段で検出される電圧が低下し、この電圧低下量によっていずれのスイッチ接点が作動したのかを特定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−217376
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来のスイッチ接点特定装置は、各スイッチ接点への配線が必要であり、これらスイッチ接点が移動体上に設けられている場合等にはスイッチ接点までの配線処理が煩雑になるという問題があった。
【0005】
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、センサとしてのスイッチ接点等への配線処理の煩雑さを解消した非接触式センサ特定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本第1発明では、給電コイル(3)に対向離間させてこれと電磁的に結合した複数の受電コイル(4A〜4C)を位置させ、給電コイル(3)を給電回路(52)に接続するとともに各受電コイル(4A〜4C)を、それぞれセンサ(6A〜6C)を備えた受電出力回路(7A〜7C)に接続し、前記センサ(6A〜6C)の作動に応じて変化する前記給電回路(52)の給電状態を検出して、作動している前記センサ(6A〜6C)を特定する特定手段(53)を備える。
【0007】
本第2発明では、前記センサ(6A〜6C)は作動時に予め定めた異なるインピーダンスを示すものであり、前記特定手段(53)は、前記給電回路(52)への供給電流の変化より、作動している前記センサ(6A〜6C)を特定する。
【0008】
本第3発明では、前記各受電出力回路(7A〜7C)に対し、前記各センサ(6A〜6C)の作動時にそれぞれ予め定めた異なる周波数の出力信号を発する周波数信号発生回路(8A〜8C)を設け、前記特定手段(53)は、前記センサ(6A〜6C)の作動に応じて変化する前記給電回路(52)の供給電流に現れる周波数の変化より、作動した前記センサ(6A〜6C)を特定する。
【0009】
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、電磁的に結合する給電コイルと受電コイルを離間対向させ、受電コイル側に設けられたセンサの作動に伴う給電回路の給電状態を検出することによって、作動しているセンサを特定できるから、従来のようなセンサへの配線処理の煩雑さが解消される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態における非接触式センサ特定装置のブロック回路図である。
図2】給電ユニットに設けた抵抗の両端電位差の変化を示す図である。
図3】本発明の第2実施形態における非接触式センサ特定装置のブロック回路図である。
図4】給電ユニットに設けた抵抗の両端電位差の変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
【0013】
(第1実施形態)
図1において、非接触式センサ特定装置は給電ユニット1と複数の受電ユニット2A〜2Cより構成されている。給電ユニット1は給電コイル3を備えており、各受電ユニット2A〜2Cは受電コイル4を備えている。そして、給電コイル3と各受電コイル4A〜4Cは電磁誘導による相互作用が可能な所定距離で対向させられている。なお、給電コイル3と受電コイル4A〜4Cは同形状とした方が電磁結合上の効率は良いが、異形状としても良い。
【0014】
給電ユニット1は、電源回路51、給電回路52および演算回路53を備えており、給電回路52への給電線55の途中に電流/電圧変換用の抵抗54が挿入されている。抵抗54の両端の電圧は特定手段たる演算回路53に入力している。給電回路52には給電コイル3が接続されており、給電回路52は所定周波数の駆動電流を給電コイル3に出力する。電源回路51から給電線55を経て給電回路52へ供給される電流は、給電回路52の出力電流の増大に応じて増加する。そして、抵抗54の両端に現れる電圧は給電線55を流れる電流に比例して変化する。演算回路53はCPUを内蔵しており、抵抗54の両端に現れる電圧値から、後述するように、作動したスイッチ接点6A〜6Cを特定する信号53a〜53cを出力する。
【0015】
各受電ユニット2A〜2Cは受電出力回路7A〜7Cを備えており、受電出力回路7A〜7Cは受電コイル4A〜4Cが接続された受電回路71と整流回路72より構成されている。受電回路7A〜7Cには、給電コイル3から効率的に受電できるように上記各受電コイル4A〜4Cとで上記所定周波数に等しい周波数のLC共振回路を形成するコンデンサが内設されている。受電回路7A〜7Cの作動電力は受電コイル4A〜4Cから供給されている。整流回路72にはインピーダンス付与手段である抵抗61A〜61Cを介して、センサたるスイッチ接点6A〜6Cが接続されている。各受電ユニット2A〜2C毎に抵抗61A〜61Cの抵抗値は異ならせてあり、本実施形態では抵抗61Aの抵抗値を1として、抵抗61B,61Cの抵抗値はそれぞれ1/2、1/4となっている。
【0016】
このような構成の非接触式センサ特定装置において、スイッチ接点6Aが作動(閉成)すると抵抗61Aが整流回路72に接続されて整流回路72から抵抗61Aへ電流が供給される。この時の電流増加によって、受電出力回路7Aの消費電流が増加し、この電流増加によって、互いに電磁結合した給電コイル3と受電コイル4Aを介して給電ユニット1の給電回路52の消費電流も増大する。これにより、給電線55を流れる電流も増加し、抵抗54の両端電位差が増大する。これを図2(1)のX領域に示す。
【0017】
スイッチ接点6Bが作動した場合には抵抗61Bが整流回路72に接続されて整流回路72から抵抗61Bへ電流が供給されるが、抵抗61Bの抵抗値は抵抗61Aのそれの1/2であるから、供給電流はその分増大する。したがって、受電出力回路7Bの消費電流も増加し、上述した過程で、給電ユニット1の給電回路52の消費電流や、これに伴い、給電線55を流れる電流も増加して、抵抗54の両端電位差が上昇する。この時の両端電位差は、抵抗61Bの抵抗値が半分になっているから、スイッチ接点6Aが作動した場合に比してほぼ2倍になる。これを図2(2)のY領域に示す。
【0018】
同様に、スイッチ接点6Cが作動した場合には抵抗61Cの抵抗値は抵抗61Aのそれの1/4であるから、この時の抵抗54の両端電位差は、スイッチ接点6Aが作動した場合に比してほぼ4倍になる。これを図2(3)のZ領域に示す。
【0019】
さらに、スイッチ接点6A,6Bが同時に作動した場合には、抵抗54の両端電位差は、スイッチ接点6Aのみが作動した場合に比してほぼ3倍に、スイッチ接点6A,6Cが閉じた場合には、抵抗54の両端電位差は、スイッチ接点6Aのみが作動した場合に比してほぼ5倍に、スイッチ接点6B,6Cが作動した場合には、抵抗54の両端電位差は、スイッチ接点6Aのみが作動した場合に比してほぼ6倍に、全てのスイッチ接点6A〜6Cが作動した場合には、抵抗54の両端電位差は、スイッチ接点6Aのみが作動した場合に比してほぼ7倍になる。
【0020】
そこで、演算回路53では、抵抗54の両端電位差がいずれのレベルにあるかを検出して、これに応じて、作動しているスイッチ接点が6Aであれば信号53aが、作動しているスイッチ接点が6Bであれば信号53bが、作動しているスイッチ接点が6Cであれば信号53cがそれぞれ出力される。ちなみに、作動しているスイッチ接点が6A,6Bである場合には、信号53a,53bが共に出力される。
【0021】
(第2実施形態)
図3において、非接触式センサ特定装置の給電ユニット1には、電源回路51、給電回路52、演算回路53に加えて、バンドパスフィルタ回路56が設けられている。電源回路51と給電回路52を結ぶ給電線55に設けた抵抗54の両端電位差はバンドパスフィルタ回路56に入力している。バンドパスフィルタ回路56は抵抗54の両端電位差に現れる後述のパルス信号を、その周波数に応じて三種に区分して演算回路53に出力する。演算回路53では入力する三種の周波数信号に応じて、後述するように、作動したスイッチ接点6A〜6Cを特定する信号53a〜53cを出力する。
【0022】
各受電ユニット2Aには、受電回路71と整流回路72より構成される受電出力回路7A〜7Cとセンサたるスイッチ接点6A〜6Cの間に、周波数信号発生回路たるスイッチング回路8A〜8Cが設けられている。受電出力回路7A〜7Cの整流回路72とスイッチング回路8A〜8Cの間には抵抗81A〜81Cが接続され、スイッチング回路8A〜8Cにそれぞれスイッチ接点6A〜6Cが接続されている。
【0023】
本実施形態では、各受電ユニット2A〜2Cの抵抗81A〜81Cの抵抗値は同一としてある。スイッチング回路8A〜8Cはこれに接続されたスイッチ接点6A〜6Cが作動(閉成)した際に、予め定められた周波数で間欠的に導通作動して抵抗81A〜81Cを当該周波数の周期でそれぞれ整流回路72に接続する。そして、各受電ユニット2A〜2C毎にスイッチング回路8A〜8Cの作動周波数は異ならせてある。他の構成は第1実施形態と同一である。
【0024】
このような構成の非接触式センサ特定装置において、スイッチ接点6Aが作動(閉成)すると、スイッチング回路8Aは予め定められた周波数で導通作動して、抵抗81Aを当該周波数の周期で整流回路72に接続する。これにより、整流回路72から抵抗81Aへ電流が周期的に供給され、この時の周期的な電流変化によって、受電出力回路2Aの消費電流が周期的に変化する。この周期的な電流変化によって、互いに電磁結合した給電コイル3と受電コイル4Aを介して給電ユニット1の給電回路52の消費電流も周期的に変化し、給電線55を流れる電流も周期的に変化して、抵抗54の両端電位差が上記所定の周波数で周期的に変化する。これを図4(1)のX領域に示す。
【0025】
スイッチ接点6Bが作動すると、スイッチング回路8Bはスイッチング回路8Aとは異なる周波数(本実施形態ではより高周波)で導通作動して、受電出力回路2Bの消費電流も異なる周波数で周期的に変化し、上述した過程で、給電ユニット1の給電回路52の消費電流や、これに伴い、給電線55を流れる電流も周期的に変化して、抵抗54の両端電位差が異なる周波数で周期的に変化する。これを図4(2)のY領域に示す。
【0026】
同様に、スイッチ接点6Cが作動した場合には抵抗54の両端電位差はさらに異なる周波数(本実施形態ではより高周波)で周期的に変化する。これを図4(3)のZ領域に示す。
【0027】
そこで、バンドパスフィルタ回路56では、抵抗54の両端電位差に現れるパルス信号の周波数がいずれの領域であるかによって、それぞれ三種に区分して演算回路53に出力する。演算回路53では、いずれの周波数領域の電圧信号56a〜56cが入力しているかによって、作動したスイッチ接点6A〜6Cを特定する信号53a〜53cを出力する。
【0028】
すなわち、変化周期の最も長い電圧信号56aが入力している場合にはスイッチ接点6Aが作動しているとして信号53aを出力し、変化周期がより短い電圧信号56b,56cが入力している場合にはそれぞれスイッチ接点6B,6Cが作動しているとして,それぞれ信号53b,53cを出力する。なお、複数のスイッチ接点6A〜6Cが作動している場合には、抵抗54の両端電位差には異なる変化周期のものが重畳して現れるから、これに応じてバンドパスフィルタ56から複数の電圧信号56a〜56cが演算回路53に入力し、演算回路からは複数の特定信号53a〜53cが出力される。
【0029】
なお、上記各実施形態において、センサとしてはスイッチ接点に限られず、作動した際にそのインピーダンスが変化するものであれば良い。給電コイルと各受電コイルは前述したように電磁的に結合した状態で離間対向していれば良く、例えばこれらコイルを磁束が通過する筒体の周囲に巻回した構造が採用できる。あるいは、給電コイルを、給電回路にそれぞれ並列に接続される複数のコイル部で構成して、各コイル部にそれぞれ受電コイルを対向させる構造としても良い。さらには、上記複数のコイル部を隣接させて線状に配設し、各受電コイルを上記コイル部に沿って移動する移動体上に設ける構造としても良い。
【符号の説明】
【0030】
1…給電ユニット、2A,2B,2C…受電ユニット、3…給電コイル、4A,4B,4C…受電コイル、52…給電回路、53…演算回路(特定手段)、6A,6B,6C…スイッチ接点(センサ)、7A,7B,7C…受電出力回路、8A,8B,8C…スイッチング回路(周波数信号発生回路)。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2016年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
前記センサは作動時に予め定めたインピーダンスを前記受電出力回路に付与するものであり、前記特定手段は、検出された前記給電回路への供給電流のレベルにより、作動している前記センサを特定する請求項1に記載の非接触式センサ特定装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記各受電出力回路に対し、前記各センサの作動時にそれぞれ予め定めた異なる周波数の出力信号を発する周波数信号発生回路を設け、前記特定手段は、検出された前記給電回路の供給電流に現れる周波数より、作動している前記センサを特定する請求項1に記載の非接触式センサ特定装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本第2発明では、前記センサ(6A〜6C)は作動時に予め定めたインピーダンスを前記受電出力回路に付与するものであり、前記特定手段(53)は、検出された前記給電回路(52)への供給電流のレベルにより、作動している前記センサ(6A〜6C)を特定する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本第3発明では、前記各受電出力回路(7A〜7C)に対し、前記各センサ(6A〜6C)の作動時にそれぞれ予め定めた異なる周波数の出力信号を発する周波数信号発生回路(8A〜8C)を設け、前記特定手段(53)は、検出された前記給電回路(52)の供給電流に現れる周波数より、作動している前記センサ(6A〜6C)を特定する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
各受電ユニット2A〜2Cは受電出力回路7A〜7Cを備えており、受電出力回路7A〜7Cは受電コイル4A〜4Cが接続された受電回路71と整流回路72より構成されている。受電回路71には、給電コイル3から効率的に受電できるように上記各受電コイル4A〜4Cとで上記所定周波数に等しい周波数のLC共振回路を形成するコンデンサが内設されている。受電回路71の作動電力は受電コイル4A〜4Cから供給されている。整流回路72にはインピーダンス付与手段である抵抗61A〜61Cを介して、センサたるスイッチ接点6A〜6Cが接続されている。各受電ユニット2A〜2C毎に抵抗61A〜61Cの抵抗値は異ならせてあり、本実施形態では抵抗61Aの抵抗値を1として、抵抗61B,61Cの抵抗値はそれぞれ1/2、1/4となっている。