【解決手段】受信部は、車両に搭載される端末装置から、複数の経路候補を受信する。運転計画生成部は、受信された複数の経路候補のそれぞれにおいて、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを設定する。快適度算出部は、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とに基づいて、複数の経路候補のそれぞれにおける運転者の運転の快適度を算出する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る運転快適度算出システムを説明する図である。
図1には、車載装置1と、運転快適度算出装置2と、ネットワーク3とを有した運転快適度算出システムが示してある。また、
図1には、運転快適度算出システムの概略動作を説明するための情報(矢印A1〜A3)が示してある。
【0012】
車載装置1は、例えば、車両に搭載されるナビゲーション装置、スマートホン、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。運転快適度算出装置2は、例えば、サーバやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。ネットワーク3は、例えば、携帯電話等の無線通信ネットワークおよびインターネット等のネットワークである。車載装置1および運転快適度算出装置2は、ネットワーク3を介して、互いに通信を行うことができる。
【0013】
図1の運転快適度算出システムの概略動作を説明する。
【0014】
図2は、運転快適度算出システムの概略動作を説明するシーケンス図の一例を示した図である。まず、車載装置1は、運転者から、ルート探索要求を受付ける(ステップS1)。
【0015】
次に、車載装置1は、ステップS1のルート探索要求の受付に応じて、ルート候補を複数探索する(ステップS2)。例えば、車載装置1は、出発地から目的地までの到達時間が短い順に、ルート候補を複数探索する。車載装置1は、一般的な技術を用いて、複数のルート候補を探索する。ここでは、車載装置1は、
図1の矢印A1に示すように、ルート候補1〜3を探索したとする。
【0016】
なお、車載装置1が探索するルート候補の一部ルート区間または全ルート区間には、車両の自動運転区間が含まれる。自動運転機能を備えた車両は、自動運転区間において、自動運転することができる。以下で説明する車両は、自動運転機能を備えているとする。
【0017】
次に、車載装置1は、ステップS2にてルート候補1〜3を探索すると、運転快適度算出装置2に対し、快適度算出要求を行う(ステップS3)。車載装置1は、運転快適度算出装置2に対し、快適度算出要求を行う際、ステップS2にて探索したルート候補1〜3も運転快適度算出装置2に送信する。
【0018】
次に、運転快適度算出装置2は、車載装置1から快適度算出要求とルート候補1〜3とを受信すると、受信したルート候補1〜3のそれぞれにおいて、運転計画を生成する(ステップS4)。
【0019】
運転計画とは、ルート候補のそれぞれにおいて、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを計画することをいう。例えば、
図1の矢印A2には、ルート候補1の一部ルートが示してある。矢印A2に示す太い部分のルートは、自動運転区間を示し、細い部分ルートは、手動運転区間を示している。運転快適度算出装置2は、例えば、ルート候補1に含まれている自動運転区間の全区間(太線部分の全区間)において、車両の自動運転の走行時間を計画するのではなく、自動運転区間においても、運転者が手動運転をするように、手動運転の走行時間を設定する。運転快適度算出装置2は、ルート候補2,3についても同様に、運転計画を生成する。運転計画については、以下で詳述する。
【0020】
次に、運転快適度算出装置2は、ステップS4にて運転計画を生成すると、生成した運転計画に基づいて、ルート候補1〜3のそれぞれにおける、運転者の運転の快適度を算出する(ステップS5)。例えば、運転快適度算出装置2は、
図1の矢印A3に示すように、ルート候補1〜3のそれぞれにおいて、快適度を算出する。矢印A3の例では、快適度の数値が大きいほど、運転者のルート候補1〜3に対する運転が快適であることを示している(運転者の快適度が高いことを示している)。例えば、運転者は、ルート候補2を採択して走行すれば、最も快適に運転することができることを示している。
【0021】
なお、自動運転の走行時間が長い運転計画は、運転者の快適度が高くなる。また、自動運転と手動運転との切替え回数が少ない運転計画は、運転者の切替え操作が少なくなるため、運転者の快適度が高くなる。また、交差点付近で自動運転と手動運転との切替え操作が行われる運転計画は、運転者の切替え操作の注意負担が大きくなるため、運転者の快適度が低くなる。快適度の算出については、以下で詳述する。
【0022】
次に、運転快適度算出装置2は、ステップS5にて算出した快適度を車載装置1に送信する(ステップS6)。
【0023】
次に、車載装置1は、運転快適度算出装置2から送信された快適度を受信する(ステップS7)。
【0024】
次に、車載装置1は、例えば、快適度の高いルート候補2を表示装置に表示する(ステップS8)。
【0025】
このように、運転快適度算出装置2は、車載装置1が探索したルート候補1〜3のそれぞれにおいて、運転の快適度を算出するので、車載装置1は、運転者にとって、運転の快適度の高いルート候補を提示することができる。
【0026】
図3は、車載装置1の機能ブロックの一例を示した図である。
図3に示すように、車載装置1は、入力部11と、受信部12と、送信部13と、ルート探索部14と、位置測定部15と、表示部16と、地図情報記憶部17と、ルート候補記憶部18とを有している。
【0027】
入力部11は、例えば、タッチパネルやキー入力装置等を介して、運転者の操作に応じた情報を入力する。
【0028】
受信部12は、運転快適度算出装置2から送信される情報(データ)を受信する。
【0029】
送信部13は、所定の情報を運転快適度算出装置2に送信する。
【0030】
ルート探索部14は、運転者が入力した出発地および目的地に基づいて地図情報記憶部17を参照し、出発地から目的地までのルート候補を複数探索する。
【0031】
位置測定部15は、例えば、GPS(Global Positioning System)、磁気を検出する地磁気センサー、および自車両の角速度を検出するジャイロセンサーの少なくとも1つを用いて、車両の現在地を検出する。
【0032】
表示部16は、ルート探索部14が探索したルート候補を表示装置に表示する。また、表示部16は、車両の現在地を表示装置に表示する。
【0033】
地図情報記憶部17には、地図情報が記憶されている。地図情報には、車両が自動運転することができる自動運転区間を示す情報が含まれている。
【0034】
ルート候補記憶部18には、ルート探索部14が探索した複数のルート候補が記憶される。
【0035】
図4は、ルート候補記憶部18のデータ構成例を示した図である。
図4に示すように、ルート候補記憶部18には、ルート候補No.18aと、区間ID18bと、リンクID18cと、終点ノード属性18dと、リンク長18eと、自動運転リンク情報18fと、走行時間18gと、総走行時間18hとが記憶される。これらのルート候補の情報は、ルート探索部14によって探索(生成)され、ルート候補記憶部18に記憶される。
【0036】
ルート候補No.18aは、ルート探索部14が探索した複数のルート候補を識別する識別情報である。
図4の例の場合、ルート候補No.18aは、「1」、「2」、「3」であり、ルート探索部14によって、ルート候補が3つ探索されたことが分かる。
【0037】
区間ID18bは、1または連続する複数の自動運転区間のリンクと、1または連続する複数の手動運転区間のリンクとに付与される識別情報である。区間ID18bについては、以下で詳述する。
【0038】
リンクID18cは、リンクを識別する識別情報である。
【0039】
終点ノード属性18dは、対応するリンクID18cのリンクの終点ノードの属性を示す情報である。例えば、リンクの終点ノードが直線(分岐点でない)の場合、終点ノード属性18dは、「一般」となる。また、リンクの終点ノードが交差点の場合、終点ノード属性18dは、「交差点」となる。
【0040】
リンク長18eは、対応するリンクID18cのリンクの長さである。
【0041】
自動運転リンク情報18fは、対応するリンクID18cのリンクが、自動運転に対応したリンクであるか否かを示す情報である。例えば、自動運転リンク情報18fの「N」は、対応するリンクID18cのリンクが、自動運転に対応していないことを示す。自動運転リンク情報18fの「Y」は、対応するリンクID18cのリンクが、自動運転に対応していることを示す。
【0042】
区間ID18bについて説明する。
図4に示すリンクID「100」、「101」のリンクは、自動運転リンク情報18fの「N」より、手動運転区間であり、連続したリンクである。従って、リンクID「100」、「101」の区間ID18bには、連続する2つの手動運転区間のリンクを識別する区間ID「1」が付与されている。
【0043】
図4に示すリンクID「112」は、自動運転リンク情報18fの「Y」より、自動運転区間を示している。リンクID「112」の区間ID18bには、1つの自動運転区間のリンクを識別する区間ID「2」が付与されている。なお、自動運転区間のリンクが、上記のリンクID「100」、「101」のように連続していた場合は、その連続する自動運転区間のリンクに、1つの区間ID18bが付与される。
【0044】
図4に示すリンクID「113」、「130」のリンクには、上記のリンクID「100」、「101」と同様に、1つの区間ID「3」が付与される。
【0045】
すなわち、リンクID18cで識別されているリンクは、手動運転区間と自動運転区間との集合に纏められる。そして、纏められた手動運転区間と自動運転区間とに、区間ID18bが付与される。
【0046】
走行時間18gは、対応するリンクID18cのリンクの走行時間(走行予定時間)である。
【0047】
総走行時間は、対応する区間ID18bのリンクの総走行時間(総走行予定時間)である。
【0048】
図5は、運転快適度算出装置2の機能ブロックの一例を示した図である。
図5に示すように、運転快適度算出装置2は、受信部21と、送信部22と、運転計画生成部23と、快適度算出部24と、運転者情報記憶部25と、ルート候補記憶部26と、運転計画記憶部27と、快適度ルール記憶部28とを有している。
【0049】
受信部21は、車載装置1から送信される情報を受信する。
【0050】
送信部22は、所定の情報を車載装置1に送信する。
【0051】
運転計画生成部23は、車載装置1によって探索された複数のルート候補のそれぞれにおいて、運転計画を生成する。例えば、運転計画生成部23は、運転者情報記憶部25を参照し、複数の経路候補のそれぞれにおいて、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを設定して、運転計画を生成する。運転計画生成部23は、生成した運転計画を運転計画記憶部27に記憶する。
【0052】
快適度算出部24は、車載装置1によって探索された複数のルート候補のそれぞれにおいて、快適度を算出する。例えば、快適度算出部24は、運転計画生成部23によって設定された、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とに基づいて、複数のルート候補のそれぞれにおける、運転者の運転の快適度を算出する。快適度算出部24は、快適度を算出する際、快適度ルール記憶部28に記憶されているルールを用いて、快適度を算出する。
【0053】
運転者情報記憶部25には、車両を運転する運転者の運転に関する情報が記憶される。
【0054】
図6は、運転者情報記憶部25のデータ構成例を示した図である。
図6に示すように、運転者情報記憶部25には、運転者ID25aと、自動運転最大利用時間25bと、手動運転時間25cと、自動運転最低利用時間25dとが記憶される。
【0055】
運転者情報記憶部25に記憶される運転者情報は、運転者によって設定される。例えば、運転者は、車載装置1から運転者情報を入力し、運転快適度算出装置2に送信する。運転快適度算出装置2の受信部21は、車載装置1から送信された運転者情報を受信し、受信した運転者情報を運転者情報記憶部25に記憶する。
【0056】
運転者ID25aは、運転者を識別する識別情報である。
【0057】
自動運転最大利用時間25bは、自動運転区間において、運転者が自動運転を連続して利用する最大時間である。例えば、運転計画生成部23は、自動運転区間の自動運転の走行時間が、連続して自動運転最大利用時間25bを超えるような運転計画を生成しない。すなわち、運転計画生成部23は、自動運転区間の自動走行の走行時間が、自動運転最大利用時間25bを超えると、運転を自動運転から手動運転に切り替えるように運転計画を生成する。
【0058】
手動運転時間25cは、自動運転区間において、運転者が手動運転を連続して行う時間である。例えば、運転計画生成部23は、自動運転区間の自動運転の走行時間が、自動運転最大利用時間25bを超えると、運転を自動運転から手動運転に切り替え、その後、手動運転時間25cを経過すると、運転を手動運転から自動運転に切り替えるように運転計画を生成する。
【0059】
自動運転最低利用時間25dは、自動運転区間において、運転者が自動運転を連続して利用する最低時間である。例えば、運転計画生成部23は、自動運転区間の自動運転の走行時間が、自動運転最低利用時間に満たない場合、車両の運転を自動運転に切り替えないように運転計画を生成する。
【0060】
このように、自動運転最大利用時間25bおよび手動運転時間25cを設けているのは、例えば、自動運転による運転者の注意力低下等を抑制するためである。また、自動運転最低利用時間25dを設けているのは、自動運転の走行時間が短い場合、運転者が自動運転のメリットを享受できず、また、自動から手動、手動から自動への切替え操作が増え、運転者の負担になるからである。
【0061】
以下では、自動運転最大利用時間を「T1」、手動運転時間を「T2」、自動運転最低利用時間を「T3」とすることがある。
【0062】
図5の説明に戻る。ルート候補記憶部26には、車載装置1が探索した複数のルート候補が記憶される。例えば、車載装置1の送信部13は、ルート探索部14によって探索された複数のルート候補を、運転快適度算出装置2に送信する。運転快適度算出装置2の受信部21は、車載装置1から送信された複数のルート候補を受信し、ルート候補記憶部26に記憶する。従って、ルート候補記憶部26には、
図4のルート候補記憶部18と同様の情報が記憶される。ルート候補記憶部26のデータ構成例については、その詳細な説明を省略する。
【0063】
運転計画記憶部27には、運転計画生成部23が生成した運転計画の情報が記憶される。
【0064】
図7は、運転計画記憶部27のデータ構成例を示した図である。
図7に示すように、運転計画記憶部27には、ルート候補No.27aと、区間ID27bと、計画ID27cと、運転方式27dと、走行時間27eと、自動運転区間情報27fと、総走行時間27gとが記憶される。
【0065】
ルート候補No.27a、区間ID27b、自動運転区間情報27f、および総走行時間27gは、
図4で説明したルート候補No.18a、区間ID18b、自動運転リンク情報18f、および総走行時間18hと同様であり、その説明を省略する。なお、ルート候補No.27a、区間ID27b、自動運転区間情報27f、および総走行時間27gは、運転計画生成部23によって、ルート候補記憶部26に記憶されているルート候補の情報がコピーされ、運転計画記憶部27に記憶される。
【0066】
計画ID27cは、次に説明する運転方式27dを識別する識別情報である。
【0067】
運転方式27dは、対応するルート候補No.27aの運転計画である。運転方式27dは、運転計画生成部23によって生成され、運転計画記憶部27に記憶される。
【0068】
走行時間27eは、対応する計画ID27cにおける車両の走行時間である。
【0069】
運転計画生成部23について詳述する。運転計画生成部23は、運転者情報記憶部25を参照し、車載装置1が探索したルート候補(すなわち、ルート候補記憶部26に記憶されているルート候補)の、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを設定する。
【0070】
例えば、運転計画生成部23は、手動運転区間の運転方式は「手動運転」と設定する。具体的には、
図7に示すルート候補No.「1」の、区間ID「1」のルート区間は、対応する自動運転区間情報27fが「N」であり、手動運転区間である。従って、運転計画生成部23は、ルート候補No.「1」の、区間ID「1」のルート区間を「手動運転」の区間と設定する。そして、運転計画生成部23は、区間ID「1」の総走行時間27gを走行時間27eにコピーし、計画ID「1」を付与する。
【0071】
運転計画生成部23は、自動運転区間の運転方式においては、運転者情報記憶部25に記憶されている運転者情報を満たすように、運転方式を設定する。具体的には、
図7に示すルート候補No.「1」の、区間ID「2」のルート区間は、対応する自動運転区間情報27fが「Y」であり、自動運転区間である。また、区間ID「2」のルート区間の総走行時間は、「50分」である。運転者ID「1」の「T1」は、
図6より「30分」であるので、運転計画生成部23は、区間ID「2」の総走行時間「50分」のうち、走行時間「30分」の区間を「自動運転」の区間と設定する。そして、運転計画生成部23は、設定した区間に対し、計画ID「2」を付与する。
【0072】
次に、運転者ID「1」の「T2」は、
図6より「5分」であるので、運転計画生成部23は、計画ID「2」の次の区間においては、走行時間「5分」の区間を「手動運転」の区間と設定する。そして、運転計画生成部23は、設定した区間に対し、計画ID「3」を付与する。
【0073】
区間ID「2」の総走行時間「50分」に対し、区間ID「2」の残りの走行時間は、「15分(=50−30−5)」である。「15分」は、
図6より運転者ID「1」の「T1」より小さく、「T3」より大きい。従って、運転計画生成部23は、計画ID「3」の次の区間においては、「自動運転」の区間と設定する。
【0074】
なお、区間ID「2」の残りの走行時間が、「T3」より小さかった場合は、運転計画生成部23は、「手動運転」と設定する。
【0075】
すなわち、運転計画生成部23は、車両の自動運転区間において、車両の自動運転を利用すべき区間と、車両を手動運転すべき区間とが交互となるように設定する(運転計画を生成する)。また、運転計画生成部23は、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間が「T1」となり、車両を手動運転すべき区間の走行時間が「T2」となるように運転計画を生成する。これにより、運転計画生成部23は、自動運転区間における、運転者の注意力低下等を抑制する運転計画を生成できる。
【0076】
また、運転計画生成部23は、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間が「T3」より小さくならないように運転計画を生成する。これにより、運転計画生成部23は、自動運転および手動運転の切替え操作による、運転者の負担を低減した運転計画を生成できる。
【0077】
また、運転者情報記憶部25には、運転者ごとの運転に関する運転者情報が記憶される。これにより、運転計画生成部23は、運転者ごとに合った運転計画を生成することができる。
【0078】
図5の説明に戻る。快適度ルール記憶部28には、運転の快適度を算出するためのルールが記憶されている。
【0079】
図8は、快適度ルール記憶部28のデータ構成例を示した図である。
図8に示すように、快適度ルール記憶部28には、運転コスト項目28aと、計算方法28bと、重み28cとが記憶される。
【0080】
運転コスト項目28aは、運転コストが算出される項目である。
【0081】
計算方法28bは、対応する運転コスト項目28aの運転コストを算出するための計算方法である。
【0082】
重み28cは、対応する計算方法28bを用いて運転コストを算出する際に使用する重みである。
【0083】
快適度算出部24について詳述する。快適度算出部24は、快適度ルール記憶部28に記憶されているルールを用いて、運転計画生成部23が生成した運転計画における、複数のルート候補のそれぞれの快適度を算出する。例えば、快適度算出部24は、
図7の運転計画記憶部27のルート候補No.「1」における手動運転コスト、自動運転コスト、および運転切替えコストを算出する。
【0084】
具体的には、快適度算出部24は、運転計画記憶部27を参照し、手動運転の走行時間の合計時間「t1」を算出する。そして、快適度算出部24は、
図8の運転コスト項目「1」の計算方法28bに示すように、手動運転の走行時間の合計時間「t1」に、重み「x=1」を乗算して、ルート候補No.「1」の手動運転コストを算出する。
【0085】
また、快適度算出部24は、運転計画記憶部27を参照し、自動運転の走行時間の合計時間「t2」を算出する。そして、快適度算出部24は、
図8の運転コスト項目「2」の計算方法28bに示すように、自動運転の走行時間の合計時間「t2」に、重み「y=0.5」を乗算して、ルート候補No.「1」の自動運転コストを算出する。
【0086】
また、快適度算出部24は、運転計画記憶部27およびルート候補記憶部26を参照し、自動運転区間における、自動運転から手動運転への切替え前のリンク(自動運転から手動運転への切替え前のリンクの運転方式は自動運転となる)の終点ノード属性を取得する。また、快適度算出部24は、運転切替え前の走行時間「t3」(運転切替え前の走行時間は、自動運転の走行時間となる)を取得する。そして、快適度算出部24は、取得した終点ノード属性が「一般」の場合、
図8の運転コスト項目「3」の計算方法28bに示すように、重み「z=1」を、取得した走行時間「t3」で除算する。または、快適度算出部24は、取得した終点ノード属性が「交差点」の場合、
図8の運転コスト項目「4」の計算方法28bに示すように、重み「z=1.2」を、取得した走行時間「t3」で除算する。快適度算出部24は、運転計画記憶部27の自動運転区間における運転方式が、自動運転から手動運転に切り替えられている度に、前記の演算を行い、その合計値を算出して、自動運転区間における運転切替えコストとする。
【0087】
快適度算出部24は、算出した手動運転コスト、自動運転コスト、および運転切替えコストを合算して、ルート候補No.「1」の運転コストを算出する。快適度算出部24は、算出した運転コストに基づいて、ルート候補No.「1」の快適度を算出する。例えば、快適度算出部24は、運転コストの逆数を快適度として算出する。快適度算出部24は、他のルート候補No.「2」、「3」についても同様にして運転コストを算出し、快適度を算出する。
【0088】
なお、手動運転より自動運転の方が、運転者の負荷が小さいと考えられるため、自動運転コストの重みは、手動運転コストの重みより小さくなっている。
【0089】
また、自動運転区間における自動運転から手動運転への運転切替えは、交差点の直前で操作するほど、運転者の負担が大きくなると考えられる。従って、快適度算出部24は、自動運転から手動運転への運転切替えが発生する前の走行時間の逆数(1/t3)に、終点ノード属性に応じた重み(z=1または1.2)を乗算している。
【0090】
送信部22は、快適度算出部24によって算出された、複数のルート候補のそれぞれの快適度を、車載装置1に送信する。これにより、車載装置1は、例えば、運転の快適度に関するルート候補を表示装置に表示することができる。また、送信部22は、運転計画生成部23が設定した区間の情報(運転計画)を車載装置1に送信してもよい。これにより、車載装置1は、運転計画生成部23が生成した運転計画を、表示装置に表示することができる。
【0091】
図9は、車載装置1の表示装置に表示される画面例を示した図のその1である。
図9に示すように、車載装置1の表示装置には、画面31が表示される。画面31には、推奨ルートの一覧が表示されている。画面31には、快適度を優先したルート概要と、自動運転を優先したルート概要と、時間を優先したルート概要とが表示されている。
【0092】
車載装置1は、複数のルート候補を探索し、探索した複数のルート候補のそれぞれの快適度を、運転快適度算出装置2から受信する。車載装置1は、快適度を優先した(優先度の最も高かった)ルート候補のルート概要を、画面31に表示する。
【0093】
また、車載装置1は、探索した複数のルート候補のうち、自動運転を優先した(自動運転時間が最も長かった)ルート候補のルート概要と、時間を優先した(走行時間が最も短かった)ルート候補のルート概要を、画面31に表示する。
【0094】
図10は、車載装置1の表示装置に表示される画面例を示した図のその2である。
図10に示すように、車載装置1の表示装置には、画面41が表示される。画面41には、快適度を優先したルート候補のルートが表示されている。
【0095】
画面41には、ボタン41a〜41bが表示されている。運転者は、ボタン41a〜41cのいずれかを選択することにより、快適度を優先したルート候補のルートと、自動運転を優先したルートと、時間を優先したルートとの表示を切り替えることができる。なお、画面41は、ボタン41aが選択されたときに表示される。
【0096】
画面41の地図上には、現在地および目的地を示す標識が表示される。また、画面41の地図上には、推薦中のルート(
図10の場合、快適度を優先したルート)が表示される。地図上に表示するルートは、自動運転道路および手動運転道路があり、それぞれの道路は、異なる形式で表示される。
【0097】
図11は、車載装置1の表示装置に表示される画面例を示した図のその3である。
図11において、
図10と同じものには、同じ符号が付してある。
【0098】
図11に示すように、車載装置1の表示装置には、画面42が表示される。画面42には、自動運転を優先したルート候補のルートが表示されている。画面42は、ボタン41bが選択されたときに表示される。
【0099】
図12は、車載装置1の表示装置に表示される画面例を示した図のその4である。
図12において、
図10と同じものには、同じ符号が付してある。
【0100】
図12に示すように、車載装置1の表示装置には、画面43が表示される。画面43には、時間を優先したルート候補のルートが表示されている。画面43は、ボタン41cが選択されたときに表示される。
【0101】
運転快適度算出装置2の動作例を、フローチャートを用いて説明する。
【0102】
図13は、運転快適度算出装置2の運転計画生成の動作例を示したフローチャートである。運転者は、車載装置1に対し、ルート探索要求を行ったとする。車載装置1は、運転者のルート探索要求に応じて、複数のルート候補を探索し、運転快適度算出装置2に送信する。運転快適度算出装置2の受信部12は、受信した複数のルート候補を、ルート候補記憶部26に記憶する。また、ルート探索要求を行った運転者の運転に関する運転者情報は、予め運転者情報記憶部25に記憶されているとする。
【0103】
まず、運転計画生成部23は、運転者情報記憶部25を参照し、ルート探索要求を行った運転者の運転者情報を取得する(ステップS11)。例えば、ルート探索要求を行った運転者の運転者IDが「1」であった場合、運転計画生成部23は、運転者ID「1」の運転者情報を、運転者情報記憶部25から取得する。
【0104】
次に、運転計画生成部23は、ルート候補記憶部26を参照し、複数のルート候補のうちの1つのルート候補のルート情報を取得する(ステップS12)。例えば、運転計画生成部23は、ルート候補No.「1」のルート情報を取得する(
図4を参照)。
【0105】
次に、運転計画生成部23は、取得したルート情報の一部を運転計画記憶部27に記憶(コピー)する(ステップS13)。例えば、運転計画生成部23は、ステップS12にて取得したルート候補No.、区間ID、自動運転区間情報、および総走行時間を、運転計画記憶部27に記憶する(
図7を参照)。
【0106】
次に、運転計画生成部23は、ステップS13にて記憶した区間ID(
図7の区間ID27b参照)において、運転計画生成を行っていない区間IDがあるか否か判定する(ステップS14)。運転計画生成部23は、運転計画生成を行っていない区間IDがあると判定した場合(S14の「Yes」)、処理をステップS15へ移行する。運転計画生成部23は、運転計画生成を行っていない区間IDがないと判定した場合(S14の「No」)、当該フローチャートの処理を終了する。
【0107】
ステップS14にて、運転計画生成部23は、運転計画生成を行っていない区間IDがあると判定した場合(S14の「Yes」)、その区間IDの自動運転区間情報(
図7の自動運転区間情報27f参照)が「自動運転」であるか否か判定する(ステップS15)。運転計画生成部23は、区間IDの自動運転区間情報が「自動運転」であると判定した場合(S15の「Yes」)、処理をステップS16へ移行する。運転計画生成部23は、区間IDの自動運転区間情報が「自動運転」でないと判定した場合(S15の「No」)、処理をステップS17へ移行する。
【0108】
ステップS15にて、運転計画生成部23は、区間IDの自動運転区間情報が「自動運転」であると判定した場合(S15の「Yes」)、ステップS11にて取得した運転者情報を満たすように、自動運転区間の運転計画を生成する(ステップS16)。自動運転区間の運転計画生成処理については、以下で詳述する。
【0109】
ステップS15にて、運転計画生成部23は、区間IDの自動運転区間情報が「自動運転」でないと判定した場合(S15の「No」)、運転計画記憶部27の運転方式を「手動運転」に設定する(ステップS17)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。また、運転計画生成部23は、走行時間を運転計画記憶部27に記憶する(総走行時間をコピーする)。それから、運転計画生成部23は、処理をステップS14へ移行する。
【0110】
なお、運転計画生成部23は、他のルート候補についても、
図13のフローチャートと同様の処理を実行する。例えば、運転計画生成部23は、ルート候補No.「2」、「3」についても、
図13のフローチャートと同様の処理を実行する。これにより、複数のルート候補のそれぞれにおいて、運転計画が生成される。
【0111】
図14は、運転快適度算出装置2の自動運転区間における運転計画生成の動作例を示したフローチャートである。
図14のフローチャートは、
図13のステップS16の詳細な処理例を示している。
【0112】
まず、運転計画生成部23は、変数である未処理区間「T’」に、運転計画を生成する区間IDの総走行時間を代入する(ステップS21)。例えば、
図7の例の場合、運転計画生成部23は、「T’=50」とする。
【0113】
次に、運転計画生成部23は、「T’>T1」であるか否か判定する(ステップS22)。すなわち、運転計画生成部23は、変数「T’」が、
図13のステップS11で取得した運転者情報の「自動運転最大利用時間」より大きいか否か判定する。運転計画生成部23は、「T’>T1」であると判定した場合(S22の「Yes」)、処理をステップS26へ移行する。運転計画生成部23は、「T’>T1」でないと判定した場合(S22の「No」)、処理をステップS23へ移行する。
【0114】
ステップS22にて、運転計画生成部23は、「T’>T1」でないと判定した場合(S22の「No」)、「T’>T3」であるか否か判定する(ステップS23)。運転計画生成部23は、「T’>T3」であると判定した場合(S23の「Yes」)、処理をステップS24へ移行する。運転計画生成部23は、「T’>T3」でないと判定した場合(S23の「No」)、処理をステップS25へ移行する。
【0115】
ステップS23にて、運転計画生成部23は、「T’>T3」であると判定した場合(S23の「Yes」)、運転方式を「自動運転」に設定し、その走行時間を「T’」に設定する(ステップS24)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。それから、運転計画生成部23は、当該フローチャートの処理を終了する。
【0116】
ステップS23にて、運転計画生成部23は、「T’>T3」でないと判定した場合(S23の「No」)、運転方式を「手動運転」に設定し、その走行時間を「T3」に設定する(ステップS25)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。それから、運転計画生成部23は、当該フローチャートの処理を終了する。
【0117】
ステップS22にて、運転計画生成部23は、「T’>T1」であると判定した場合(S22の「Yes」)、運転方式を「自動運転」に設定し、その走行時間を「T1」に設定する(ステップS26)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。すなわち、運転計画生成部23は、自動運転の走行時間が、運転者の自動運転最大利用時間を超えないように運転計画を生成する。
【0118】
次に、運転計画生成部23は、変数「T’」に、「T’−T1」の値を代入する(ステップS27)。
【0119】
次に、運転計画生成部23は、「T’−T2>T3」であるか否か判定する(ステップS28)。すなわち、運転計画生成部23は、自動運転の走行時間が、運転者情報の自動運転最低利用時間より大きいか否か判定する。運転計画生成部23は、「T’−T2>T3」であると判定した場合(S28の「Yes」)、処理をステップS30へ移行する。運転計画生成部23は、「T’−T2>T3」でないと判定した場合(S28の「No」)、処理をステップS29へ移行する。
【0120】
ステップS28にて、運転計画生成部23は、「T’−T2>T3」でないと判定した場合(S28の「No」)、運転方式を「手動運転」に設定し、その走行時間を「T3」に設定する(ステップS29)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。それから、運転計画生成部23は、当該フローチャートの処理を終了する。
【0121】
ステップS28にて、運転計画生成部23は、「T’−T2>T3」であると判定した場合(S28の「Yes」)、運転方式を「手動運転」に設定し、その走行時間を「T2」に設定する(ステップS30)。そして、運転計画生成部23は、所定の計画IDを生成し、運転計画記憶部27に記憶する。
【0122】
次に、運転計画生成部23は、変数「T’」に、「T’−T2」の値を代入する(ステップS31)。そして、運転計画生成部23は、処理をステップS22へ移行する。
【0123】
以上の処理によって、運転者の運転者情報を満たした、自動運転区間における運転計画が生成される。
【0124】
図15は、運転快適度算出装置2の快適度算出の動作例を示したフローチャートである。運転快適度算出装置2は、複数のルート候補のそれぞれの運転計画を生成すると、
図15に示すフローチャートの処理を実行する。運転快適度算出装置2は、複数のルート候補のそれぞれにおいて、
図15に示すフローチャートの処理を実行し、複数のルート候補の快適度を算出する。
【0125】
まず、快適度算出部24は、例えば、
図8の運転コスト項目「1」の計算方法28bに基づいて、手動運転コストを算出する(ステップS41)。
【0126】
次に、快適度算出部24は、例えば、
図8の運転コスト項目「2」の計算方法28bに基づいて、自動運転コストを算出する(ステップS42)。
【0127】
次に、快適度算出部24は、例えば、
図8の運転コスト項目「3」または「4」の計算方法28bに基づいて、運転切替えコストを算出する(ステップS43)。
【0128】
次に、快適度算出部24は、ステップS41にて算出した手動運転コスト、ステップS42にて算出した自動運転コスト、およびステップS43にて算出した運転切替えコストを合算し、運転コストを算出する(ステップS44)。
【0129】
次に、快適度算出部24は、ステップS44にて算出した運転コストに基づいて、快適度を算出する(ステップS45)。例えば、快適度算出部24は、運転コストの逆数を快適度として算出する。
【0130】
以上の処理によって、複数のルート候補のそれぞれの快適度を算出できる。
【0131】
図16は、運転快適度算出装置2のハードウェア構成例を示した図である。運転快適度算出装置2は、例えば、
図16に示すような、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置101と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置102と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置103と、有線又は無線により通信ネットワークと接続するための通信インターフェイス(I/F)104と、マウス、キーボード、タッチセンサーやタッチパネルなどの入力装置105と、液晶ディスプレイなどの表示装置106と、DVD(Digital Versatile Disk)などの持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行う読み書き装置107と、を備えるコンピュータで実現することができる。
【0132】
運転快適度算出装置2の各部の機能は、例えば、補助記憶装置103などから主記憶装置102にロードされた所定のプログラムを演算装置101が実行することで実現される。また、運転快適度算出装置2の各記憶部は、例えば、演算装置101が主記憶装置102または補助記憶装置103を利用することで実現される。
【0133】
上記の所定のプログラムは、例えば、読み書き装置107により読み取られた記憶媒体からインストールされてもよいし、通信I/F104を介してネットワークからインストールされてもよい。車載装置1も
図16と同様のハードウェアによりその機能を実現することができる。
【0134】
このように、運転快適度算出装置2の運転計画生成部23は、車載装置1が探索した複数のルート候補のそれぞれにおいて、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを設定する。そして、快適度算出部24は、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とに基づいて、複数のルート候補のそれぞれにおける運転者の運転の快適度を算出する。これにより、車載装置1は、運転者にとって、運転の快適度の高いルート候補を提示することができる。
【0135】
なお、運転快適度算出装置2は、渋滞情報に基づいて、運転者情報記憶部25に記憶されている運転者情報を変更してもよい。例えば、渋滞が発生した場合、車両の走行速度は遅いため、運転者の自動運転の要求が低くなる。また、渋滞が発生した場合、運転者の自動運転の監視能力が低下する可能性がある。そこで、運転者情報変更部(図示せず)は、渋滞が発生した場合、自動運転最大利用時間を短くする。運転者情報変更部は、渋滞情報を、VICS(登録商標)などから取得することができる。
【0136】
また、運転者情報変更部は、車両の速度によって、運転者情報記憶部25に記憶されている運転者情報を変更してもよい。例えば、時速30km/hの速度が所定時間続いた場合、運転者情報変更部は、渋滞が発生したとして、自動運転最大利用時間を短くしてもよい。
【0137】
また、運転快適度算出装置2は、運転者に関する情報に基づいて、運転者情報記憶部25に記憶される運転者情報を生成してもよい。例えば、運転者情報生成部(図示せず)は、運転者の年齢や運転歴等に基づいて、運転者情報を生成してもよい。
【0138】
また、上記では、車載装置1がルート候補を探索したが、運転快適度算出装置2が、ルート候補を探索してもよい。例えば、運転快適度算出装置2は、ルート探索部(図示せず)を備え、運転者が入力した出発地および目的地を受信し、ルート候補を探索してもよい。すなわち、運転快適度算出装置2は、車載装置1の一部または全部の機能を有していてもよい。
【0139】
また、車載装置1が運転計画を生成し、ルート候補の快適度を算出してもよい。すなわち、車載装置1は、運転快適度算出装置2の一部または全部の機能を有していてもよい。
【0140】
また、運転切替えコストについては、手動運転から自動運転への切替えに対して算出してもよい。また、運転切替えコストについては、単純に運転の切替え回数を運転切替えコストとしてもよい。
【0141】
また、運転者情報記憶部25には、自動運転最低利用時間25dを記憶しなくてもよい。すなわち、運転計画生成部23は、自動運転最大利用時間25bと手動運転時間25cとから、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、車両を手動運転すべき区間の走行時間とを設定するようにしてもよい。
【0142】
また、快適度算出部24は、車両の自動運転を利用すべき区間の走行時間と、前記車両を手動運転すべき区間の走行時間とから、運転コストを算出してもよい。すなわち、快適度算出部24は、運転コストに運転切替えコストを含めずに、運転コストを算出してもよい。
【0143】
また、運転者情報記憶部25に記憶される運転者情報は、所定の関係機関によって決められることもある。
【0144】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0145】
また、上述した車載装置1および運転快適度算出装置2の機能構成は、車載装置1および運転快適度算出装置2の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。車載装置1および運転快適度算出装置2の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0146】
また、上述したフローチャートの各処理単位は、車載装置1および運転快適度算出装置2の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。車載装置1および運転快適度算出装置2の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、本発明は、車載装置1および運転快適度算出装置2の機能を実現するプログラム、および当該プログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。