(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-74342(P2017-74342A)
(43)【公開日】2017年4月20日
(54)【発明の名称】組み替え自由な飾り小物
(51)【国際特許分類】
A44C 25/00 20060101AFI20170331BHJP
【FI】
A44C25/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-216110(P2015-216110)
(22)【出願日】2015年10月14日
(71)【出願人】
【識別番号】515305544
【氏名又は名称】石川 千賀
(72)【発明者】
【氏名】石川 千賀
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA18
3B114AA25
3B114BD13
3B114BD15
(57)【要約】
【課題】既に装着されている固定器具の種類や、飾り小物の大きさまたは色味によって、使用目的が限られており、それぞれの用途に合わせた飾り小物を用意しなければならず、飾り小物の形や方向も定まっているため、好みの方向に飾り小物を動かすことができなかった。また、固定器具が損傷した場合、本来の目的としての使用に不便さが生じた。
本発明は、多用途にわたり使用することができる、組み替え自由な飾り小物を提供する。
【解決手段】形の元となる柔軟性の素材で作った芯をその形に沿って布で包み、その物に沿って手クスに通したビーズが外枠になるように模様編みを施しながら包み仕上げることを特徴とする組み替え自由な飾り小物。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性を有する素材を用い任意の形に芯を形成し、芯の外周を装飾性のある布で包み込み、包み込んだ芯が外側から見えるようにした外枠を用いて芯を包み込んだ組み替え自由な飾り小物。
【請求項2】
外枠にテグスに通したビーズを用いて模様編みにした請求項1の組み替え自由な飾り小物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多用途にわたり使用することができる、組み替え自由な装飾用の飾り小物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、飾り小物は、使用目的に合わせた固定器具が装着されている。
また、飾りの方向や形や色も既に定まっている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3181500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、用途の主な目的が装飾用品のパーツ受けとしての形態であるため、上下の向きが決まっており、決まった形状からの変化には限りがある。また、使用目的として完成後は新たに組み換えることが難しかった。
上記をふまえ従来より次のような問題点があった。
(イ)装飾小物には既に、Uピン・ヘアーピン・ブローチ金具・帯留めシャワー等が装着 されており、また、飾り小物の大きさまたは色味によっても使用目的が限られてい るため、それぞれの用途に合わせた飾り小物を用意しなければならなかった。
(ロ)既に飾り小物の形や方向が定まっているため、好みの方向に飾り小物を動かすこと ができなかった。
(ハ)固定器具が損傷した場合、本来の目的としての使用に不便さが生じた。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
形の元となる柔軟性の素材で作った芯をその形に沿って布で包み、その物に沿ってテグスに通したビーズが外枠になるように模様編みを施しながら包みこむ。以上を特徴とする組み替え自由な飾り小物である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、飾り小物がビーズからなる外枠を利用し好みの方向に固定器具が装着でき、用途に合わせた固定器具に交換することによって多用途に使用ができ、固定器具が損傷した場合も交換が可能であることも含め経済的である。
また、飾り同士の組み換えや組み合わせにより、自分好みの幅広い装飾を楽しむことができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)
図2に示すように芯(1)の部材は柔軟性のある素材を用いる。例えば、綿やシリ コン等を用い基本となる形を形成して、これを芯(1)として用いる。この時、芯 (1)の形は自由に例えば、三角や丸、ハート等を制作して良い。
(ロ)その芯(1)を装飾の一部となる布(2)で芯(1)の形を保ち全体を包み込み、 包み込む布(2)は、色・柄・素材を自由に選んで良い。
(ハ)テグス(3)を用いてビーズ(4)をつなぎ、布(2)で包まれた芯(1)が内側 になるようにし、また、包み込んだ芯(1)が外側から見えるような模様編みにし たビーズ(4)が外枠(5)になるように、芯(1)の形に沿って包みこむ。
本発明は以上のような構造である。
【0009】
本発明を使用するときは、小物飾りの好みの方向を決め、外枠(5)のビーズ(4)の編み模様の部位に固定器具の種類である一例としてUピン(6)や接続器具の種類であるマルカン(8)を装着する。この時、内側の布(2)で包まれた芯(1)が柔軟性があるため接続器具のマルカン(8)や固定器具のUピン(6)などがが装着しやすい。また、髪飾りや、コサージュ・帯飾り等で利用する時には目的に合わせた接続器具や固定器具に付け替える。香りを楽しみたい時は、外枠(5)の間から出ている布(2)の一部に香料を染み込ませることが自由に組み込めることが出来る。又、外枠(5)を一実施例としてビーズ(4)で示したが、他にチェーン・組みひも・水引等を用いても良い。
本発明は特定の目的を持った固定器具や接続器具を装着していない装飾用パーツであるので、固定器具や接続器具の組み替えによって単独での使用だけでなく、複数をつなぎ合わせることにより形や色の変化、他の装飾品等に付け加えたりすることにより幅広く応用することができる。また、本発明の芯(1)の形、布(2)の素材・柄・色、ビーズ(4)の形や編み模様・色の組み合わせが多種多様であることを考慮してもかなり需要度が高くなる。
実施例1として
図3に示したように、本発明の外枠(5)に固定器具Uピン(6)を通し髪飾りとして使用。
実施例2として
図4に示したように、本発明の外枠(5)を接続器具の役割をする丸カン(8)とリボン(7)を使用し、繋ぎあわせて使用。
実施例3とし
図5に示したように、本発明の外枠(5)に針金(9)を通し、他の小(10)に加えて使用。
【符号の説明】
【0010】
1 芯
2 布
3 テグス
4 ビーズ
5 外枠
6 Uピン
7 リボン
8 マルカン
9 針金
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