(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-74343(P2017-74343A)
(43)【公開日】2017年4月20日
(54)【発明の名称】菜箸のつなぎ具
(51)【国際特許分類】
A47G 21/10 20060101AFI20170331BHJP
【FI】
A47G21/10 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-216117(P2015-216117)
(22)【出願日】2015年10月15日
(71)【出願人】
【識別番号】512291905
【氏名又は名称】川村 路子
(72)【発明者】
【氏名】川村 路子
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA22
3B115BA06
(57)【要約】
【課題】紐付きの菜箸は、使用中紐が絡んで使いにくい。紐を切ってしまうと、また紐を通すのも困難である。紐なし菜箸は、一度に手に取る事が難しく、吊り下げて乾燥する事も出来ない。片方を無くす事もあり、取扱いが不便だった。
本発明は、紐が絡まず取り扱いやすい菜箸にする事を目的とする。
【解決手段】頂点となる摘み部分から、下方向に左右対称な2本の紐状部分を有し、前記紐状部分の先端に差し込み口を有する二つの部材を設ける。前記紐状部分と前記二つの部材との接合部分は緩やかな凹形状を形成する為、吊り下げられた状態から摘み部分をつまみ、スムーズに引き上げる事が出来る。差し込み口の内部には、縮径部を設け、容易に菜箸が抜け落ちない構造とする。また、自立可能で着脱容易な硬度を有するエラストマーから成る為、紐状部分はその形状を保つ事が出来、絡まない。
以上の形状からなる菜箸のつなぎ具。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂点となる摘み部分から、下方向に左右対称な2本の紐状部分を有し、前記紐状部分の先端に差し込み口を有する二つの部材を設け、前記紐状部分と前記二つの部材との接合部分が緩やかな凹形状を形成する自立可能な菜箸のつなぎ具。
【請求項2】
差し込み口内部には、縮径部を設け、容易に菜箸が抜け落ちない構造を特徴とする請求項1の菜箸のつなぎ具。
【請求項3】
自立可能で着脱容易な硬度を有するエラストマーから成る事を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の菜箸のつなぎ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料理の調理や、盛り付け及び食事の取り分けに使用する菜箸のつなぎ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、2本の菜箸を糸や紐でつないでいるものや、紐なしの菜箸が一般的だった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−30944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紐付きの菜箸は、使用中、紐が絡んで使いにくい。紐を切ってしまうと、また紐を通すのも困難である。紐なし菜箸は、一度に手に取る事が難しく、吊り下げて乾燥する事も出来ない。片方を無くす事もあり、取扱いに不便である。本発明は以上の問題点を解決するものである。
【0005】
本発明は、前記の問題解決のため、新規な構造の菜箸のつなぎ具を検討した結果なされたものである。
【0006】
即ち、本発明は、頂点となる摘み部分から、下方向に左右対称な2本の紐状部分を有し、前記紐状部分の先端に差し込み口を有する二つの部材を設け、前記紐状部分と前記二つの部材との接合部分が緩やかな凹形状を形成する自立可能な菜箸のつなぎ具である。
【0007】
また、本発明は、差し込み口内部に縮径部を設け、容易に菜箸が抜け落ちない構造を特徴とする、前記の菜箸のつなぎ具である。
【0008】
また、本発明は、自立可能で着脱容易な硬度を有するエラストマーから成る事を特徴とする、前記の菜箸のつなぎ具である。
【0009】
本発明により、紐付き菜箸の糸の絡まりから解放される。吊り下げて乾燥する事も出来、使用状態、収納状態に関わらず摘みをつまんで簡単に手に取る事が出来る。
本発明は、弾力性に優れた素材から成る成形品で着脱が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【00010】
【
図3】本発明の菜箸のつなぎ具の使用状態の一例を示す正面図
【
図4】本発明の菜箸のつなぎ具の使用状態の一例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【00011】
以下、本発明の実施の形態を、図を用いて説明する。
(イ)頂点となる摘み部分1から、下方向に左右対称な2本の紐状部分2を設け紐状部分 2の先端に二つの部材3を設ける。
(ロ)二つの部材3の下部中心には、菜箸6の上端を差し込むための差し込み口4を設け る
(ハ)紐状部分2と二つの部材3との接合部分は緩やかな凹形状を形成する。
(ニ)差し込み口4の内部には、縮径部を設ける。
(ホ)自立可能で着脱容易な硬度を有するエラストマーから成るため、紐状部分2はその 形状を保つ事が出来、絡まない。
本発明は以上の様な構造である。
本発明を使用する時は、二つの部材3の下部中心に設けられた差し込み口4から、菜箸6の上端を差し込み口4の内部奥まで差し込む。差し込み口4の内部には、縮径部5が設けられているので菜箸6は容易に抜け落ちる事が無く、差し込んだまま吊り下げる事も出来る。紐状部分2と二つの部材3との接合部は緩やかな凹形状を形成している為、吊り下げられた状態から、摘み部分1をつまんでスムーズに引き上げる事が出来る。
また、自立可能で着脱容易な硬度を有するエラストマーから成る為、紐状部分2はその形状を保つ事が出来る。したがって、使用状態、収納状態に関わらずつまみ部分1をつまんで簡単に手に取る事が出来、絡まない。
【符号の説明】
【00012】
1 摘み部分、2 紐状部分、3 部材、4 差し込み口、5 縮径部、6 菜箸