特開2017-76594(P2017-76594A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-76594触感表示器及びスイッチ付き触感表示器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-76594(P2017-76594A)
(43)【公開日】2017年4月20日
(54)【発明の名称】触感表示器及びスイッチ付き触感表示器
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/52 20060101AFI20170331BHJP
   A61H 3/06 20060101ALI20170331BHJP
【FI】
   H01H13/52 B
   A61H3/06 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-212338(P2015-212338)
(22)【出願日】2015年10月13日
(71)【出願人】
【識別番号】315011038
【氏名又は名称】荻野 俊和
(72)【発明者】
【氏名】荻野 俊和
【テーマコード(参考)】
4C046
5G206
【Fターム(参考)】
4C046AA11
4C046AA22
4C046BB12
4C046EE27
4C046EE35
5G206AS31H
5G206AS31J
5G206GS17
5G206HS12
5G206KS03
5G206QS09
(57)【要約】
【課題】 触感表示器設置可能空間を有効に活用するため、視覚に頼らず皮膚に触れたときの触感もとに信号情報を表示する触感表示器とスイッチ機能を持つ触感表示器であるスイッチ付き触感表示器の提供を目標とする。
【解決手段】 触感を与える電動性刺激が発生させるためモーターのシャフト先端に皮膚に摩擦刺激を与える突起部として円盤プレートを付ける。この円盤プレートをモーターのシャフトに取り付けたモーター本体の下部にプッシュスイッチを取り付け皮膚に摩擦刺激を与える円盤プレートの上から押すとモーター本体を通して下部のプッシュスイッチを押しON、又はOFF等に切り替える様にする。円盤プレートを離せば、プッシュスイッチのばね圧で上に戻るようにする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人に信号情報を伝えるため皮膚に接触して摩擦刺激を与える突起部と突起部を回転等の運動をさせ摩擦刺激をもたらす電動力器そして電動力器を動作させる電力及び制御するための端子等を含み一個の物として構成する触感表示器。
【請求項2】
人に信号情報を伝えるため皮膚に接触して電動刺激を与える突起部と、突起部に電動刺激をもたらす電動力器と電動力器を動作させる電力及び制御するための端子等、そして電動刺激を与える突起物を押し込むことによりスイッチのONやOFFを行なうことができるスイッチ等を含み一個の物として構成するスイッチ一体型触感表示器。
【請求項3】
請求項1、請求項2で示す触感表示器、又はスイッチ一体型触感表示器について配列で配置し、この配列で皮膚に摩擦刺激が発生している触感表示器と皮膚に摩擦刺激が発生していない触感表示器の配列分布パターンの変化を認知することにより信号の変化等の信号情報を受け取れるもの。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3で示す触感表示器がセット筐体に配置されているすぐ脇に触れて分かる凹凸にて意味ある印をつけることによって、触感表示器が表示する刺激がどの様な情報信号を表示しているか、又は連続した配列で配置された触感表示器群がどの様な信号情報を表示するかをより明確にするもの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号情報を皮膚に触れた時の触感をもとに表示する触感表示器とそれと一体化したスイッチ機能を持つスイッチ付き触感表示器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、視覚障害者支援装置に多く触感表示器が使用されている、振動装置を手の当たる場所に3箇所押し当てるようにして表示しようとする触感表示システム(特許文献1.)、または手の当たる場所は一箇所であるが振動の周波数を変えて表示する触感表示システム(特許文献2.)、そして2次元に細いピンを配置し情報に従ってピンを出し入れしてそのピンの凹凸を指で読み取って使用する触感表示器(特許文献3.)などがある。
【0003】
視覚に頼らないで触れたときの触感を使って信号情報伝達をおこなう時、触感表示器設置可能空間は、当然ながら人がすぐ触れられる極極近距離のみに存在する。そのことは視覚をもとにした表示器では考えられない所に、触感表示器設置可能空間があることであり視覚表示器設置可能空間と感覚表示器設置可能空間は、共存でき空間をより効率的に活用することができる。そのため視覚表示器設置可能空間と感覚表示器設置可能空間を合理的に活用することができることは、人の持つ情報受信能力及び対応能力を最大限に向上させることに繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−158472
【特許文献2】特開2013−009826
【特許文献3】特開2002−065721
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
触感表示器設置可能空間を有効に活用するため、視覚に頼らず皮膚に触れたときの触感もとに信号情報を表示する触感表示器とスイッチ機能を持つ触感表示器であるスイッチ付き触感表示器の提供を目標とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
視覚に頼らず皮膚に触れたときの触感をもとに信号情報を表示するため図1に示す様に、皮膚に接触して電動性刺激を与える突起部があり、この突起部分が信号情報に従う電動器で動き皮膚に電動性刺激として触感を与える。
【0007】
また、伝えようとする情報の量を多くするため電動性刺激が発生する触感表示器を意味ある配列で配置する。例えば、図2に示す様に刺激が発生する触感表示器を直線上に配置し、伝えようとする信号情報レベルの最高値を10とし最右側の触感表示器が電動性刺激を発生させるとする。また最低レベルを1とし最左側の触感表示器だけが電動性刺激を発生させるとすれば、情報信号レベルをバーグラフ表示で表示にすることができることになり触感表示器の電動刺激発生が有る触感表示器と無い触感表示器を手などで触れることにより電動刺激の有り無しの発生変化を分布パターンとして認知することができる。また、刺激発生分布パターンの変化として認知できることは、単器での触感表示器が伝えようとする信号情報量より数段多くなっている。
【0008】
次に、図3に示す様に触感表示器の触感を与える突起部分を下などに外的力を加えることでスイッチのONとOFFをおこなう様スイッチ機能を追加する。それによって、配置された電動性刺激が発生する触感表示器の情報に対する反応等を返すことができる。
【0009】
そして、図4に示す様に電動刺激により触感を発生させる触感表示器が複数単数にかかわらず筐体に配置されているすぐ脇に触れて分かる凹凸にて意味ある印をつけることによって、触感表示器がどの様な信号情報を表示しているか、又は信号レベルなどがどうなっているか等の表記ができ触感表示器が表示するものをより明確にする。
【発明の効果】
【0010】
振動・摩擦等の電動性刺激を発生させたそれに触れることは、単なるピンの押し当てによるものに触れることより触感的に強く刺激を感じ、より確実に信号情報を認知することができる。また、皮膚の同じところに同じ刺激をあて続けていると段々刺激を受け取る感覚が飽和して鈍くなるため、触感表示器と皮膚とが密着固定された状態での触感表示器が表示する信号情報を認知する状況より、手とか足とか等で触感表示器に触れに行って読み取り認知する状況の方が、信号情報をより確実に認知できる様になる。
【0011】
情報信号レベルを図2に示す様に連続した配列に配置すればバーグラフ表示で表現にすることができ、必要があれば、2次元配列で2次元表示もできる。刺激発生分布パターンとして信号情報を認知できることは、単器での触感表示器が伝え得る信号情報より認知できる情報量が数段多くすることができる。
【0012】
図3の様に触感表示器とスイッチとが、一体となることにより触感表示器の情報に対する反応等をすぐに返すことができることになり、触感表示器が表示する信号情報をより有効活用できる様になったことである。
【0013】
触感表示器は一個の独立した触感表示器であるため、図2の配列形状を触感表示部から情報を受け取る手などの大きさや使用用途に合わせ、触感表示器を有効なる配置、配列に設置する設計が楽にできる様になる、そのためより触感表示器からの信号情報を認知しやすくなる。
【0014】
図4の様に電動刺激により触感を発生させる触感表示器が筐体に配置されているすぐ脇に触れて分かる凹凸にて意味ある印をつけることは、触感表示器が表示する刺激がどの様な情報信号を表示しているか、又は配列で配置された触感表示器群がどの様な信号情報を表示しているかをより明確にすることができる。
【0015】
電動性刺激が発生する触感表示器の電動性刺激が回転による皮膚に関する摩擦であるため、図5摩擦方向を、右回り左回りと変化できるため一個の触感表示器で停止状態、右回り、左回りと3値を表す事ができ通常のON、OFFよりお情報量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】摩擦電動性刺激による触感表示器例
図2】触感表示器が直線上に配置された例
図3】摩擦電動性刺激によるスイッチ付き触感表示器の例
図4】直線に配置された触感表示器の脇に凸凹の意味のある印を付けた例
図5】摩擦電動性刺激による触感表示器の表示例
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0017】
図3に示す様に触感を与える電動性刺激が発生させ、そして信号情報に従って動作するモーターのシャフト先端に皮膚に摩擦刺激を与える突起部として円盤プレートを付ける。この円盤プレートをモーターのシャフトに取り付けたモーター本体の下部にプッシュスイッチを取り付け皮膚に摩擦刺激を与える円盤プレートの上から押すとモーター本体を通して下部のプッシュスイッチを押しON、又はOFF等に切り替える様にする。円盤プレートを離せば、プッシュスイッチのばね圧で上に戻るようにする。
【0018】
皮膚に摩擦刺激を与える円形プレートを強く抑えるとモーターが止まり、過電流が流れてしまうので、過電流防止回路等を用いる。
【0019】
皮膚に接触させ回転する突起部の摩擦力で指に刺激を与える触覚表示器は、摩擦電動刺激を作るモーターの制御電極を正、逆にすると正回転、逆回転になり皮膚で正回転、逆回転で生じる摩擦の電動刺激の差を明確に認知でき、指で接触させ回転する突起物の摩擦力の刺激を与え、“1”の信号情報と表し、回転方向を逆に触感表示器の突起部を回転させ“2”と表しそして、触感表示器の突起部分の回転が停止している状態を“0”とする3値の情報を表示できることを確認する。
【0020】
皮膚に摩擦刺激が発生する触感表示器を直線上に連続して配置し、最右側を10とし最左側を1とする。そして伝えようとする情報信号レベルの最高値を10に最低レベルを1に対応するようにし、情報信号レベルをバーグラフ表示で連続的に変化する表示表現にし、電動性刺激が発生する触感表示器で刺激発生が有る触感表示器と無い触感表示器を手等で触れることにより連続的に電動刺激の発生変化を分布として認知することができる。また、この連続に配列された触感表示器は、それぞれにプッシュスイッチ機能を持っているため、必要に応じて意味のある使い方をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
ディスプレイ方式のヘッドマウントディスプレーを見ながら手元の計器を見て操作するのは、非常にやりにくいため視覚に頼らない触感表示器及びスイッチ付き触感表示器が操作コントローラの表示器及びスイッチに利用される可能性がある。
【0022】
車・船そして飛行機等の装置の表示器及びスイッチに触感表示器、及びスイッチ付き触感表示器を使い、操作の効率又は操作空間の使用効率を上げる可能性がある。
【0023】
聴覚障害者支援装置の表示器及び操作スイッチに触感表示器、またはスイッチ付き触感表示器が有効に使用される可能性がある。
【0024】
表示操作パネルのスペースの増設を要求されるとき、目は届かないが手は届くところだけでなく足でも信号情報を受け取りができるため触感表示器、またはスイッチ付き触感表示器を使った表示操作パネルを構築でき全体的表示操作パネルの面積を増設ができる可能性がある。
【0025】
刺激が発生する触感表示器に円盤型振動モーターを使って行なうこともでき皮膚に摩擦電動性刺激とは、また違った皮膚に振動電動性刺激によるスイッチ付き触感表示器ができる可能性がある。
【符号の説明】
【0026】
1 回転により摩擦電動性刺激発生
2 皮膚に接触して電動性刺激を与える突起部
3 刺激を発生する電動器
4 端子
5 直線に配置された触感表示器を真上から見た図
6 触感表示器
7 シャフト
8 スイッチ部
9 意味ある印の断面図
10 触感表示器すぐ脇の凹凸の意味ある印と断層線
11 回転停止
12 回転左回り
13 回転右回り
図1
図2
図3
図4
図5