特開2017-77448(P2017-77448A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017077448-自動でん部排せつ物除去装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-77448(P2017-77448A)
(43)【公開日】2017年4月27日
(54)【発明の名称】自動でん部排せつ物除去装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 7/08 20060101AFI20170407BHJP
   E03D 9/08 20060101ALI20170407BHJP
【FI】
   A47K7/08
   E03D9/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-220732(P2015-220732)
(22)【出願日】2015年10月21日
(71)【出願人】
【識別番号】300055317
【氏名又は名称】森川 佳宥
(72)【発明者】
【氏名】森川 佳宥
【テーマコード(参考)】
2D038
2D134
【Fターム(参考)】
2D038JC11
2D038ZA00
2D134DB00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一般市場に出回っている従来の便座で洗浄動作を行った後に、小さく丸く成型した粒状のトイレットペーパーを数多く含んだ温風をでん部に吹き当てることで排せつ物の除去と水分の乾燥を行う装置を提供する。
【解決手段】トイレットペーパーストックルーム22が常に満杯状態になるようにローラ2a、2b、粉砕器3a、3b、成形回転子5、6が動作し、使用者の洗浄動作終了後スイッチ操作でトイレットペーパーストックルームの粒状トイレットペーパーを一気に噴出させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥のための温風に粒状トイレットペーパー7を多数乗せて、
でん部に吹き当てることで排せつ物の除去と水分の吸収及び乾燥を可能にする装置である。
【請求項2】
一般に使用されているロール状トイレットペーパー1をそのまま使用することが可能で、主に粉砕器と成型器及び噴出部を提供する。
【請求項3】
粉砕器と成型器のない形の場合で図10も可能で、
球状トイレットペーパー7と粒状トイレットペーパー事前材料収納箱27及び噴出部で構成する装置を提供する。
【請求項4】
噴出部に於いて粒状トイレットペーパー吹き出し管28と温水放出管8の一体型に対してセパレート型として図7を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は便座の自動化であり排せつ後の処理を使用者及び介護をする方の負担を軽くするための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の便器は温水による洗浄及び温風による乾燥が主流で近年は汚物の拭き取りなどの装置が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−233309
【特許文献2】特開2015−62712
【特許文献3】特開2015−104617
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような欠点があった。
(イ)従来の便座は人間が排せつ物を拭き取る作業を機械的に行うものが存在したが人間が行う繊細な手作業にはとても及ばないため、単純動作に止まざるを得ない。
(ロ)単純動作とは言え機械構造的には複雑なものになる。これは耐久性に逆行すると同時にコストアップに繋がり、設備投資の視点からも問題がある。
(ハ)自動拭き取り便座の場合はアームの動作のためトラブル要因が少なくない。従って現場では使用者や介護者にとって負担が軽くなるどころか機械のトラブルに対応しなければならない可能性が十分に考えられる。
(二)使用者或いは介護者は言うまでもなく人間であるため決まりきった操作や動きをしてもらえないことを、前提にしなければならない。そのため現場で使用する装置としてはシンプルで使いやすいことが重要な条件である。
よって、アームによる拭き取り装置には現場に於ける問題点が数多く存在する。
そこで、本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決しようとする手段】
【0005】
本発明は排便に使用する便器を自動化するもので介護の必要な方々に対して使用者及び介護する側の負担を軽くすることにあり、尚且つ快適な排便に繋がることを目的とした構造及び動作を提供する。
【0006】
可動部を極力少なくした単純な構造にし、洗浄後に乾燥させるためロールペーパーを粒状に加工し、温風を用いて汚物の処理を行うことで信頼性を向上させる。
そして同時に製造コストを抑えることを可能にする。
【0007】
基本的には排せつ物の取り除きは洗浄で行う。これは従来通りであるが本発明はでん部に付いた排せつ物及び水分を数多くの粒状トイレットペーパー29を含んだ温風をでん部に吹き当てることで取り除くことにある。
【発明の効果】
【0008】
(イ)主に介護をする方の負担を軽くすること或いは手間を掛けることなく排せつ物の処理が出来るため自宅や介護施設などの自動化が進むことで合理化が進む。
(ロ)基本的には従来市販されている便座に於いて本発明の装置を追加することとするが、水回りや消耗品であるロール状トイレットペーパー1は一般市場から入手しやすい従来のものを使用する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】 全体側面透視図で主に本発明の部分であり給水ポンプ等は省略している。
図2】 全体正面透視図で主に本発明の部分であり給水ポンプ等は省略している。
図3】 全体平面透視図で主に本発明の部分であり給水ポンプ等は省略している。
図4】 本発明の部分のみの正面拡大図である。
図5】 本発明の部分のみの側面拡大図である。
図6】 本発明の部分のみの平面拡大図である。
図7】 本発明の部分のみの平面拡大図で粒状ペーパー吹き出し管28と温水放出管8のセパレート図である。
図8図9のA−A断面図
図9】 成型回転外枠5,成型回転内枠6
図10】 粒状トイレットペーパー収納箱27を使用した場合の図
【発明を実施するための形態】
【0010】
粒状トイレットペーパー29を含んだ温風の強弱や温風のみの場合などの動作に加えてそれぞれのON/OFFも含めたコントロールの全ては小型コンピュータで行う。
【0011】
ローラー2a,2bで送り込まれたトイレットペーパーがロール状粉砕歯A3a,B3bに取り込まれて粉砕する構造になっている。結果的にトイレットペーパーは細かなチップ状に粉砕する。
【0012】
粉砕後のトイレットペーパー4を成型器で粒状にする。
【0013】
基本的には排せつ物の取り除きは洗浄で行う。これは従来通りであるが本発明はでん部に付いた排せつ物及び水分を数多くの粒状トイレットペーパー29を含んだ温風をでん部に吹き当てることで取り除くことにある。
【0014】
同温風は同時に外部に粒状トイレットペーパー29が飛び出さない様な構造及びコントロールをする。
【0015】
この粒状トイレットペーパー29はそのまま落下し、排水に溶け込む。
【0016】
粒状トイレットペーパー29は必ずしも紙でなくてもよくて吸水性があればより良い。
本発明は、以上の動作及び構成よる便座である。
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。本発明は従来の便座そのものものを基本に機能を追加するもので、トイレットペーパーも基本的には従来通りのもので使用者が一般に入手しやすいものを使用する。そのトイレットペーパーを粉砕する装置とそれを粒状トイレットペーパー29に成型するための装置及びそれを噴出するための排出部などで構成している。
<第1実施形態>
【0018】
小さく丸めた粒状トイレットペーパー29を数多く自動作成し、これを従来通りの洗浄動作の後に温風に乗せてでん部に吹き当てることで、排せつ物の取り除き及び水分の除去を行う。
【0019】
粒状トイレットペーパー29は常に粒状トイレットペーパーストックルーム22が満杯になるようにローラーA2a,B2b、粉砕器及び成型器の機構が動作する。
【0020】
粒状トイレットペーパー29は粒状トイレットペーパーストックルーム22に溜めて置き使用するときに一気に出す。トイレットペーパーはトイレットペーパーストックルーム22が常に満杯状態になるようにローラー2、粉砕器3、成型回転子5、6が動作する。満杯になると停止する。
【0021】
粒状トイレットペーパー29は常に球体トイレットペーパーストックルーム22が満杯になるように粉砕器及び成型の機構が動作する。
【0022】
これを使用するときは使用者或いは介護者がロール状トイレットペーパー1をローラー2a,2bにセッティングするだけで装置が判断し自動的にローラー2a,2bや粉砕器のロール状粉砕歯A3a,B3bが作動する。
【0023】
使用者は洗浄スタートスイッチを押すことで、洗浄動作が開始する。その後、粒状ペーパー噴出スイッチを押すことで粒状トイレットペーパーストックルーム22にある粒状トイレットペーパー29を一気に噴出させる。
【0024】
<第2実施形態>
粒状トイレットペーパーストックルーム22に粒状トイレットペーパー29が少なくなると自動的に粉砕動作が開始する。
【0025】
粒状トイレットペーパー29と記述している素材については必ずしもトイレットペーパーでなくてもよく、ある種の塊を当てる形態でも可能であることを提供する。
【0026】
ロール状トイレットペーパー1、ローラーA2a,B2b、ロール状粉砕歯A3a,B3b、成型器5、6等の装置をなくして、別途事前に成型済みの材料である粒状トイレットペーパー29を準備しておき図10のように配置する方法も可能であることを提供する。
<第3実施形態>
【0027】
粒状トイレットペーパー事前材料25は、ロール状トイレットペーパー1を使用せず事前に準備した球状トイレットペーパー7を粒状トイレットペーパー事前材料収納箱27に補充しておく。
【0028】
粒状トイレットペーパー供給シャッター26は粒状トイレットペーパーストックルーム22に材料がなくなったり或いは減ったりした場合にこのシャッターが開いてトイレットペーパーストックルーム22に供給する。
【0029】
粒状ペーパーの吹き出し管28と温水放水管8をセパレート型にする方式も可能であり図7に示す。これは使用者側から見て好みの制御ができるため、より一層良いものを提供することができる。
<第4実施形態>
【0030】
使用者は温風の風量及び温度の設定ができる。
【0031】
加えて温風は通常の強弱或いは振動的強弱も設定を可能にする。
【符号の説明】
【0032】
1 ロール状トイレットペーパー
2a ローラーA
2b ローラーB
3a ロール状粉砕歯A
3b ロール状粉砕歯B
4 粉砕後のトイレットペーパー
5 成型回転外枠(粒状に成型)
6 成型回転内枠(粒状に成型)
7 成型後の粒状トイレットペーパー
8 温水放水管
9 洗浄管駆動モーター
10 洗浄管(球状ペーパー及び放水パイプの二重構造パイプ)
11 ファン(送風モーター)
12 粉砕後の空気の流れ
13 粉砕前の空気の流れ(ロール状のトイレットペーパーの吸い込み)
14 でん部(人体)
15 粒状ペーパーの吹き出し口
16 放水の吐き出し口(従来一般に使用されているもの)
17 フレキシブルチューブ
18 排水口
19 給水タンク(従来一般に使用されているもの)
20 ヒーター(送風の温度用)
21a 粉砕器モーターA
21b 粉砕器モーターB
22 粒状トイレットペーパーストックルーム
23 セパレート型に於ける球状ペーパーの吹き出し管
24 セパレート型に於ける洗浄管
25 粒状トイレットペーパー事前材料
26 粒状トイレットペーパー供給シャッター
27 粒状トイレットペーパー事前材料収納箱
28 粒状トイレットペーパー吹き出し管
29 粒状トイレットペーパー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10