(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-79323(P2017-79323A)
(43)【公開日】2017年4月27日
(54)【発明の名称】SOI構造および製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/02 20060101AFI20170407BHJP
H01L 27/12 20060101ALI20170407BHJP
H01L 21/265 20060101ALI20170407BHJP
【FI】
H01L27/12 B
H01L21/265 Q
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-108526(P2016-108526)
(22)【出願日】2016年5月31日
(31)【優先権主張番号】201510683914.7
(32)【優先日】2015年10月20日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516145552
【氏名又は名称】上海新昇半導體科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】肖徳元
(72)【発明者】
【氏名】張汝京
(57)【要約】 (修正有)
【課題】SOI基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】SOI基板の製造方法は、第1の基板を用意して第1の誘電体層を第1の基板上に形成するステップと、重水素イオンを第1の基板中に注入して重水素不純物層を所定の深さで第1の基板中に形成するステップと、第2基板を用意して第2の誘電体層を第2の基板上に形成し、第1の誘電体層と結合するステップと、アニーリングプロセスを実行して重水素不純物層中にマイクロバブルを形成するステップと、重水素不純物層から第1の基板を切断してSOI基板を得るステップとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板の製造方法であって、
第1の基板を用意して前記第1の基板上に第1の誘電体層を形成するステップと、
重水素イオンを前記第1の基板中に注入して前記第1の基板中に所定の深さで重水素不純物層を形成するステップと、
第2の基板を用意して前記第2の基板上に第2の誘電体層を形成し、前記第1の誘電体層と結合するステップと、
アニーリングプロセスを実施して前記重水素不純物層中にマイクロバブルを形成するステップと、
前記重水素不純物層から前記第1の基板を切断して前記SOI基板を得るステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
前記第2の基板が前記SOI基板のシリコン基板と見なされ、前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層が前記SOI基板の絶縁層と見なされ、前記重水素不純物層と前記第1の誘電体層との間の前記第1の基板の一部が前記SOI基板の上部シリコン層と見なされ、前記上部シリコン層が前記重水素イオンを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記上部シリコン層上に化学機械研磨(CMP)を行うステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層が、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)または窒化アルミニウム(AlN)を含み、前記第1の誘電体層の厚さが0.1nm〜200nmであり、前記第2の誘電体層の厚さが0.05nm〜10nmであり、前記所定の深さが50nm〜200nmである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記重水素イオンを前記第1の基板中に注入する場合、前記重水素イオンの注入出力が1KeV〜500KeVであり、前記重水素イオンの前記不純物濃度が1.0x1014/cm3〜1.0x1018/cm3である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記重水素イオンを前記第1の基板に注入するステップが、重水素プラズマ浸漬イオンを前記第1の基板に注入するステップを含み、この場合、前記重水素プラズマ浸漬イオンの前記注入出力が500eV〜5KeVであり、前記重水素プラズマ浸漬イオンの前記不純物濃度が1.0x1014/cm3〜1.0x1018/cm3である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の誘電体層が、300〜400セ氏温度(℃)で前記第2の誘電体層に結合される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アニーリングプロセスが、600〜800セ氏温度(℃)で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
シリコン基板、前記シリコン基板上に形成された絶縁層および前記絶縁層上に形成された上部シリコン層を含むシリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板であって、請求項1に記載の製造方法により製造され、前記上部シリコン層が重水素イオンを有するSOI基板。
【請求項10】
前記絶縁層が、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)または窒化アルミニウム(AlN)を含む、請求項9に記載のSOI基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体製造技術に関し、特に、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板は、集積回路を製造するための基板の1種である。現在広く適用されているバルクシリコン基板に比べて、SOI基板は、SOIを使った集積回路は寄生容量が小さい、高集積密度、少ない短チャネル効果および速度が速い、などのいくつかの利点を有し、集積回路におけるデバイスの絶縁層分離を行って寄生ラッチ効果を取り除くことが可能となる。
【0003】
現時点での3種のより成熟したSOI基板の製造方法には、酸素注入分離技術(SIMOX)プロセス、シリコンウエハボンディングプロセス、スマートカットプロセスが挙げられる。しかし、デバイスの性能に影響を及ぼすSOI基板の現在の製造方法の技術にはまだ不十分な点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板およびその製造方法を提供することであり、これにより、水素アニーリングプロセスを実施しなくてもSOI基板上に形成されたデバイスの欠陥を画定することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述問題を解決するために、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板の製造方法は、第1の基板を用意して第1の誘電体層を第1の基板上に形成するステップと、重水素イオンを第1の基板に注入して重水素不純物層を所定の深さで第1の基板中に形成するステップと、第2基板を用意して第2の誘電体層を第2の基板上に形成し、第1の誘電体層と結合するステップと、アニーリングプロセスを実行して重水素不純物層中にマイクロバブルを形成するステップと、重水素不純物層から第1の基板を切断してSOI基板を得るステップとを含む。
【0006】
本開示の一態様では、第2の基板はSOI基板のシリコン基板と見なされ、第1の誘電体層および第2の誘電体層はSOI基板の絶縁層と見なされ、また、重水素不純物層と第1の誘電体層との間の第1の基板の一部はSOI基板の上部シリコン層と見なされる。
【0007】
本開示の一態様では、上部シリコン層は重水素イオンを有する。
【0008】
本開示の一態様では、製造方法は、上部シリコン層上に化学機械研磨(CMP)を行うステップをさらに含む。
【0009】
本開示の一態様では、所定の深さは50nm〜200nmである。
【0010】
本開示の一態様では、第1の誘電体層は二酸化ケイ素(SiO
2)、窒化ケイ素(Si
3N
4)または窒化アルミニウム(AlN)を含み、第1の誘電体層の厚さは0.1nm〜200nmである。
【0011】
本開示の一態様では、重水素イオンを第1の基板に注入する際の重水素イオンの注入出力は1KeV〜500KeVで、重水素イオンの不純物濃度は1.0x10
14/cm
3〜1.0x10
18/cm
3である。
【0012】
本開示の一態様では、重水素イオンを第1の基板に注入するステップは、重水素プラズマ浸漬イオンを第1の基板に注入するステップ含み、この場合、重水素プラズマ浸漬イオンの注入出力は500eV〜5KeVで、重水素プラズマ浸漬イオンの不純物濃度は1.0x10
14/cm
3〜1.0x10
18/cm
3である。
【0013】
本開示の一態様では、第2の誘電体層は二酸化ケイ素(SiO
2)、窒化ケイ素(Si
3N
4)または窒化アルミニウム(AlN)を含み、第2の誘電体層の厚さは0.05nm〜10nmである。
【0014】
本開示の一態様では、第1の誘電体層は、300〜400セ氏温度(℃)で第2の誘電体層に結合される。
【0015】
本開示の一態様では、アニーリングプロセスが600〜800セ氏温度(℃)で行われる。
【0016】
代表的実施形態では、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板が提供される。SOI基板は、シリコン基板、シリコン基板上に形成された絶縁層および絶縁層上に形成された上部シリコン層を含み、上部シリコン層は重水素イオンを有し、上部シリコン層は重水素イオンを有する。
【0017】
本発明の方法は、重水素イオンを第1の基板中に注入することを含む。重水素イオンの質量は大きいので、重水素イオンはアニーリングプロセス後でもまだ第1の基板中に存在しており、そのため、SOI基板の上部シリコン層は重水素イオンを有する。
本発明でSOI基板上にゲート酸化層またはインターフェースなどのデバイスを形成する場合、重水素イオンは拡散し、インターフェース上にダングリングボンドで結合してより安定な構造を得ることが可能となる。しかも、重水素イオンにより、デバイスに存在する欠陥が除去されて、水素アニーリングなしでホットキャリアトンネル電界効果を回避することが可能となる。したがって、本発明の方法は、製造プロセスを単純化し、デバイス性能および信頼性を高める。
【0018】
前述の代表的実施形態は、限定するものではなく、本明細書で記載の他の実施形態中に選択的に組み込むことが可能である。代表的実施形態は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せ読むことにより、さらに容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の一実施形態によるシリコン・オン・インシュレーター(SOI) 基板の製造方法のフローチャーチである。
【
図2】本開示の一実施形態による第1の基板を示す断面図である。
【
図3】本開示の一実施形態による、第1の基板中への重水素イオンの注入を示す断面図である。
【
図4】本開示の一実施形態による、第2の誘電体層に接合された第1の誘電体層を示す断面図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、重水素不純物層中に形成されたマイクロバブルを示す断面図である。
【
図6】本開示の一実施形態による、重水素不純物層からの第1の基板の切断を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のシリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板およびその製造方法の、図面と連動させた以下の詳細な説明は、好ましい実施形態を提示するものである。当業者なら、本明細書で記載の本発明を修正して本発明の有利な効果を実現することができることを理解されたい。したがって、以下の説明は、当業者にはよく知られたこととして理解されるべきであるが、本発明を限定するものと見なされるべきではない。
【0021】
本発明の考え方の要点は、SOI基板およびその製造方法を提供することである。方法は、重水素イオンを第1の基板中に注入することを含む。重水素イオンの質量は大きいので、重水素イオンはアニーリングプロセス後でもまだ第1の基板中に存在しており、そのため、SOI基板の上部シリコン層は重水素イオンを有する。
本発明でSOI基板上にゲート酸化層またはインターフェースなどのデバイスを形成する場合、重水素イオンは拡散し、インターフェース上にダングリングボンドで結合してより安定な構造を得ることが可能となる。さらに、重水素イオンにより、デバイスに存在する欠陥が除去されて、水素アニーリングなしでホットキャリアトンネル電界効果を回避することが可能となる。したがって、本発明の方法は、製造プロセスを単純化し、デバイス性能および信頼性を高める。
【0022】
以下の説明は、本発明のSOI基板およびその製造方法の図面と併せて記載される。
図1は、本開示の一実施形態によるSOI基板の製造方法のフローチャートであり、
図2〜6は、それぞれ製造方法の各ステップの断面図を示し、方法は下記を含む。
【0023】
ステップS1の実施
図2を参照する。第1の基板100が用意されており、この図で、第1の基板100は単結晶シリコン基板であり、第1の誘電体層110が第1の基板100上に形成される。本実施形態では、第1の誘電体層110は、化学蒸着(CVD)プロセスにより形成可能である。
第1の誘電体層110は二酸化ケイ素(SiO
2)、窒化ケイ素(Si
3N
4)または窒化アルミニウム(AlN)を含むことが可能で、第1の誘電体層110の厚さは0.1nm〜200nm、例えば、10nm、50nm、100nmまたは150nmであってよい。
【0024】
ステップS2の実施
図3では、重水素イオンD
+の第1の基板100への注入が実施される。重水素イオンD
+は水素の同位体であるが、水素より質量が大きいことは理解されよう。本実施形態では、重水素イオンD
+の第1の基板100中への注入後に、重水素不純物層120が所定の深さで第1の基板100中に形成され、この場合、所定の深さHは50nm〜200nmであってよい。さらに、重水素イオンD
+を第1の基板100に注入する場合の重水素イオンD
+の注入出力は1KeV〜500KeV、例えば、10KeV、50KeV、100KeV、200KeV、350KeVまたは450KeVであってよく、重水素イオンD
+の不純物濃度は1.0x10
14/cm
3〜1.0x10
18/cm
3、例えば、1.2x10
14/cm
3、2.02x10
15/cm
3,または3.5x10
17/cm
3であってよい。
加えて、重水素イオンD
+を第1の基板100に注入するステップは、重水素プラズマ浸漬イオンを第1の基板100に注入するステップを含み、この場合、重水素プラズマ浸漬イオンの注入出力は500eV〜5KeVで、重水素プラズマ浸漬イオンの不純物濃度は1.0x10
14/cm
3〜1.0x10
18/cm
3である。微量の重水素イオンD
+が、重水素不純物層120および第1の誘電体層110の両方に存在することに留意されたい。
【0025】
ステップS3の実施
図4を参照する。第2の基板200が用意されており、この図では、第2の基板200は単結晶シリコン基板で、第2の誘電体層210が第2の基板200上に形成されている。本実施形態では、第2の誘電体層210は、化学蒸着(CVD)プロセスにより形成可能である。第2の誘電体層210はSiO
2、Si
3N
4またはAlNを含むことが可能で、第2の誘電体層210の厚さは0.05nm〜10nmであってよい。
第1の誘電体層110は、300〜400セ氏温度(℃)で第2の誘電体層210に結合可能で、その結果、第1の誘電体層110が第2の誘電体層210にさらに堅固に接合可能である。本実施形態では、第1の誘電体層110および第2の誘電体層210は、SOI基板の絶縁層と見なされ、それらは同一材料から作製されても、または異なった材料から作製されてもよい。
【0026】
ステップS4の実施
図5では、結合プロセス後に、第1の誘電体層110および第2の誘電体層210の構築物に対するアニーリングプロセスが実施される。重水素不純物層120中の重水素イオンD
+がアニーリングを受けた後に、重水素不純物層120中にマイクロバブルが形成される。それにより、重水素不純物層120中に多孔性で結合の緩い構造が形成され、これは、その後に第1の基板100を切断するのに都合がよい。本実施形態では、重水素不純物層120は600〜800℃でアニーリングされる。さらに、重水素イオンは水素イオンより大きいために、重水素イオンD
+はアニーリングプロセス後でも第1の基板第1の基板100中に存在している。
【0027】
ステップS5の実施
図6では、カッティングナイフにより重水素不純物層120からの第1の基板100の切断が実施され、第2の基板200から第1の基板100が取り除かれてSOI基板300が得られる。第2の基板200はSOI基板300のシリコン基板と見なされ、第1の誘電体層110および第2の誘電体層210はSOI基板300の絶縁層320と見なされることは理解されよう。
重水素不純物層120と第1の誘電体層110との間の第1の基板100の一部は、SOI基板300の上部シリコン層310と見なされる。本実施形態では、第1の基板100の切断後、SOI基板300の製造方法は、上部シリコン層310に対し化学機械研磨(CMP)プロセスを実施して、切取りプロセスから生じた上部シリコン層310の不均一な表面を除去することをさらに含む。加えて、切断後の第1の基板100’は、その後のSOI基板の製造に再利用可能である。
【0028】
図6を参照する。SOI基板300はシリコン基板200、シリコン基板200上に形成された絶縁層320および絶縁層320上に形成されて上部シリコン層310を含み、SOI基板300は上述の製造方法により製造される。本実施形態では、シリコン基板200は第2のシリコン基板であり、絶縁層320は第1の誘電体層110および第2の誘電体層210を含む。第1の誘電体層110および第2の誘電体層210は、二酸化ケイ素(SiO
2)、窒化ケイ素(Si
3N
4)または窒化アルミニウム(AlN)を含む。
上部シリコン層310は第1の基板100の一部であり、上部シリコン層310は重水素イオンを有する。したがって、本発明でSOI基板上にゲート酸化層またはインターフェースなどのデバイスを形成する場合、重水素イオンは拡散し、インターフェース上にダングリングボンドで結合してより安定な構造を得ることが可能となる。しかも、重水素イオンにより、デバイスに存在する欠陥が除去されて、水素アニーリングなしでホットキャリアトンネル電界効果を回避することが可能となる。したがって、本発明の方法は、製造プロセスを単純化し、デバイス性能および信頼性を高める。
【0029】
特に、重水素イオンの質量は大きいので、重水素イオンはアニーリングプロセス後でもまだ第1の基板中に存在しており、そのため、SOI基板の上部シリコン層は重水素イオンを有する。
本発明でSOI基板上にゲート酸化層またはインターフェースなどのデバイスを形成する場合、重水素イオンは拡散し、インターフェース上にダングリングボンドで結合してより安定な構造を得ることが可能となる。しかも、重水素イオンにより、デバイスに存在する欠陥が除去されて、水素アニーリングなしでホットキャリアトンネル電界効果を回避することが可能となる。したがって、本発明の方法は、製造プロセスを単純化し、デバイス性能および信頼性を高める。
【0030】
開示原理に従って種々の実施形態を今まで記載してきたが、それらは例示の目的のみで提示され、限定するものではないことを理解されたい。したがって、代表的実施形態(単一または複数)の広がりと範囲は、上述した実施形態によって限定されるべきではなく、本開示に由来する請求項およびそれらの等価物によってのみ定められるべきである。さらに、上記利点および特徴が記載実施形態で提供されているが、これは請求項の適用を、上記利点のいずれかまたはその全てを実現する工程および構造に限定するものではない。
【0031】
さらに、本明細書においてセクションの見出しは、米国特許法施行規則37C.F.R.1.77の規定するにしたがって、あるいは編成上の目印として提供されるものである。これらの見出しは、本開示から生じ得るいずれかの請求項で定める発明(単一または複数)を制限したりまたは特徴づけたりしないものとする。
具体的には、「背景技術」に記載された技術に関する記述により、技術が、本開示におけるいずれかの発明(単一または複数)に対する先行技術であることを承認するものと解釈されるべきではない。更に、本開示においては、単数形での「発明」に対するいずれの言及も、本開示における新規性が1つのみである、ということを主張するために使用されるべきではない。
複数の発明は、本開示に由来するマルチクレームの制限にしたがって記述することができる。したがって、このような請求項は、発明(単一または複数)およびそれらの等価物を定め、それにより保護される。全ての場合において、これらの請求項の範囲は、本開示に照らして、固有の利点が考慮されるべきであり、本明細書の見出しによって制約されてはならない。