(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-79615(P2017-79615A)
(43)【公開日】2017年5月18日
(54)【発明の名称】アサ種子油及び褐藻類由来の健康食品
(51)【国際特許分類】
A23L 33/10 20160101AFI20170414BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20170414BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20170414BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20170414BHJP
A61P 25/08 20060101ALI20170414BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20170414BHJP
A61K 31/05 20060101ALI20170414BHJP
A61K 31/737 20060101ALI20170414BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20170414BHJP
A61K 36/03 20060101ALI20170414BHJP
A61K 131/00 20060101ALN20170414BHJP
A61K 135/00 20060101ALN20170414BHJP
【FI】
A23L1/30 B
A61P43/00 121
A61P35/00
A61P37/08
A61P25/08
A61P25/28
A61P43/00 107
A61K31/05
A61K31/737
A61K36/185
A61K36/03
A61K131:00
A61K135:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-209439(P2015-209439)
(22)【出願日】2015年10月25日
(71)【出願人】
【識別番号】515041790
【氏名又は名称】アーサーコーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105692
【弁理士】
【氏名又は名称】明田 莞
(74)【代理人】
【識別番号】100161252
【弁理士】
【氏名又は名称】明田 佳久
(72)【発明者】
【氏名】四本 俊二
【テーマコード(参考)】
4B018
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4B018MD33
4B018MD67
4B018ME07
4B018ME08
4B018ME14
4C086AA01
4C086AA02
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4C086MA52
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4C088ZA15
4C088ZB13
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4C088ZB26
4C088ZC75
4C206AA01
4C206AA02
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4C206MA02
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4C206ZA06
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4C206ZB13
4C206ZB22
4C206ZB26
4C206ZC75
(57)【要約】
【課題】本発明は、抗ガン・抗腫瘍・抗アレルギ作用・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善をもたらす健康食品を提供する。
【解決手段】カンナビジオール(CBD)を含有するCBDオイルとフコイダンとを配合したアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品であり、また、前記CBDオイルが50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲のカンナビジオールを含有するアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品であることを特徴とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カンナビジオール(CBD)を含有するCBDオイルとフコイダンとを配合したことを特徴とするアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品。
【請求項2】
前記CBDオイルが50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲のカンナビジオール(CBD)を含有することを特徴とする請求項1に記載のアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康食品の分野に関し、詳しくは、抗ガン・抗腫瘍・抗アレルギ作用・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善をもたらすアサ種子油由来の成分及び海藻の中の褐藻類由来の成分、即ちカンナビジオール(CBD)を含有するCBDオイルとフコイダンとを含んだ健康食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大麻に含まれる薬効成分の総称であるカンナビノイド(cannabinoid)は、古くから(何千年も前から)人体に対して多彩な薬効があることが知られている。カンナビノイドには、テトラヒドロカンナビノール(THC),カンナビノール(CBN),カンナビジオール(CBD)などの多数の化学物質が含まれる。この中、テトラヒドロカンナビノールは、陶酔作用や幻覚作用など精神変容作用、多幸感を覚えるなどの作用がある向精神薬で、大麻樹脂に数パーセント含まれ、大麻(マリファナ)の主な有効成分である。我が国においては、大麻(マリファナ)は、医療目的であっても、大麻取締法、覚せい剤取締法等により使用が禁じられている。これらの向精神作用はマリファナに含まれるテトラヒドロカンナビノールが脳内のカンナビノイド受容体に作用して発現する。この受容体は脳内で作られる本来のリガンド(内因性カンナビノイド)によって活性化され、様々な生理機能に関与しているのであるが、これに対してテトラヒドロカンナビノールはその機能を撹乱することにより、上記のような向精神作用を及ぼすと考えられている。
【0003】
前述したように、人の体に存在するリガンド(ホルモンや神経伝達物質細胞の表面に存在する特定の受容体に特異的に結合する物質)の一つとしてカンナビノイド受容体による内因性カンナビノイド・システムが存在する。この内因性カンナビノイド・システムが関与している疾患として、多発性硬化症、神経性疼痛、ガン、動脈硬化、肥満、メタボリック症候群、糖尿病などがある。これらの疾患の治療に内因性カンナビノイド・システムの正常化や活性化が有効であるとされている。前述のカンナビノイドの一つであるカンナビジオールは、精神作用も他の毒性も全く無い安全性の高い物質であって、内因性カンナビノイド・システムの正常化や活性化をもたらし、各種治療に有効の可能性があるとされている。そして、大麻草から得られるカンナビノイド含有植物抽出物の一つであるカンナビジオールが糖尿病の進行を妨げるとの発明が開示されている。(文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2011−509989公報(〔0027〜0031〕、〔0135〕)
【0005】
一方、海藻の中のコンブやワカメ、モズクなどの褐藻類の粘質物に多く含まれるものにフコイダンがある。フコイダンには、免疫力賦活化作用がある。つまり、身体を守る免疫力は、主として、血液中のリンパ球が担っているが、それは小腸や大腸に最も多く存在する腸管免疫が、異物に対する抗体を作る細胞を刺激して、リンパ球を通じて免疫情報を全身に伝える免疫システムが正常に機能するのをフコイダンが助ける
【0006】
フコイダンには、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)やマクロファージといった免疫細胞を活性化することで、免疫機能向上効果がある。また、フコイダンが小腸を通過する際に、小腸の表面にある腸管組織(パイエル板)を刺激し、それにより免疫力が高まる。
【0007】
ガン細胞やウイルス感染細胞などの悪性な細胞もアポートシスによって、腫瘍の成長が未然に防がれており、このアポートシスに異常が生ずると腫瘍細胞は死ぬことなく増殖する。フコイダンには、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する作用があり、それはフコイダン中のフコキサンチンにアポートシス誘導作用(DNA断片化)及び抗腫瘍作用があるとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記先行技術は、カンナビジオールが脳内システムにおける指令伝達物質(カンナビノイド受容体)の活性と抑制に対して作用する物質であることを利用して、代謝機能を良好にして糖尿病疾患の治療に役立たせるものである。本願発明はカンナビジオールの効果を更に改良したものであって、フコイダンの有する糖鎖を活用して、人の脳内細胞、神経細胞等の細胞のアンテナ役の改善を図って、細胞同士の情報伝達の活性化するカンナビジオールとフコイダンの協同作用により、疾患に対して抗ガン・抗腫瘍、抗アレルギ作用の相乗的効果をもたらすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品は、カンナビジオール(CBD)を含有するCBDオイルとフコイダンとを配合したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係るアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品は、請求項1に記載の健康食品において、前記CBDオイルが50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲のカンナビジオール(CBD)を含有することを特徴とする。
【0011】
カンナビジオールは、通常、成熟した産業用大麻(麻の実と茎)から搾取したアサ種子油に含まれるカンナビノイドから抽出される。このカンナビジオールを摂取することにより、カンナビノイドが、カンナビノイド受容体を刺激する化学成分として、ヒトの脳や体内の生理システムの多くを調節することから、カンナビジオールが脳と細胞との間の指令伝達物質の役割を担っている。一方、フコイダンは、モズクなど褐藻類の粘着物に多く含まれる食物繊維で、高分子硫酸多糖体である。フコイダンには、細胞のアンテナとみなされる糖鎖の元となる糖質を多く含み、これを摂取することにより、糖質が構成する糖鎖の働きにより細胞が本来のあるべき姿で存在するよう、常に細胞間で情報の発信と受信を行い、その情報に基づいて細胞の修復や細胞の免疫システムが正常に作動する。また、フコイダンには、それが有するNK細胞の活性化、ガン細胞を自滅に誘導するアポートシス効果、免疫機能の正常化などの効果もある。
【0012】
これら請求項1,2の構成をとることにより、カンナビジオールが、脳内システムにおける指令伝達物質の活性と抑制を司って、適正に作用すると共に、フコイダンには、人間の体の約60兆個もある細胞の個々に存在する糖鎖を含んでおり、すなわち、糖鎖を構成する8個の基礎となる単糖のうち3個(マンノース、フコース、キシロース)をフコイダンが有し、ヒトが経口摂取する2個の単糖(グルコース、ガラクトース)を加えると、5個の単糖が摂取することが可能となることから、糖鎖を構成し易く細胞のアンンテナが良好となる。これらカンナビジオールとフコイダンによって、カンナビジオールの脳内指令に対応する細胞側の受信システムがフコイダンによって、より正常化、活性化させることで、カンナビジオールとフコイダンの人体へもたらす抗ガン・抗腫瘍作用・抗アレルギ作用・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善の相乗効果が発揮できるのである。
【0013】
また、前記CBDオイルが50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲のカンナビジオール(CBD)を含有することにより、CBDオイルの生産を容易にし、かつ医療効果を適切に発揮することができる。
【0014】
カンナビジオールは、成熟した産業用大麻(麻の実と茎)から搾取した麻油に含まれるカンナビノイドを、超臨界又は臨界前の二酸化炭素により抽出されたものである。抽出されたCBDオイルには、カンナビジオール70mg/gを含有するようにする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る請求項1から2に記載のアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品によれば、含有するカンナビジオールとフコイダンの組み合わせにより、カンナビジオールが内因性カンナビノイドを生起し、脳内の神経細胞ネットワークを適正に活動させると共に、フコイダンが人体の細胞のアンテナである糖鎖に働きかけ、細胞側での指令の受信を適正に行えることにより、カンナビジオールとフコイダンの相乗効果で、人体の細胞の正常化と活性化を図ることができる。また、フコイダンが有するNK細胞の活性化、ガン細胞へのアポートシス誘導効果、免疫機能の正常化などの効果も相俟って発揮する。これにより、人体の抗ガン・抗腫瘍・抗炎症・抗アレルギー・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善の効果を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施するための形態に係るアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品であるカンナビジオール及びフコイダンによる脳の改善指令、神経伝達回路と身体細胞の正常化に関するフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明の実施するための形態に係るアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品を摂取した各種疾病の臨床試験結果の表である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のアサ種子油及び褐藻類由来の健康食品は、アサ種子油から抽出したカンナビジオール(CBD)50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲のCBDオイルと褐藻類類から抽出されたフコイダンとを配合したものである。
【0018】
カンナビジオール(CBD)は、産業用大麻と呼ばれているアサの種及び茎に1〜15%程度含有している。なお、大麻取締法の大麻には、大麻草の花、穂、葉が含まれるが、種子、茎は大麻取締法の対象外である。カンナビジオールは、アサ種子油からCO2抽出、すなわち温度31.1℃以上、圧力7.38MPa以上にした超臨界状態又はこの条件より低い温度と圧力の亜臨界状態で抽出する方法で製造するのが良く、カンナビジオールを壊すことなく、また、キャリアオイル抽出、エタノール溶媒抽出に比べて残留溶媒がない特長がある。
【0019】
このカンナビジオールは、人のエンド・カンナビノイド・システム(以下、ECSと称す)を活性化して、本来の人体調節機能の働きを取り戻す。ECSは、食欲、痛み、免疫調整、感情抑制、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能を持ち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えている。ECSは、“アナンダミド”と“2−AG”といわれる体内カンナビノイドとそれらと結合する神経細胞上に多いカンナビノイド受容体CB1と免疫細胞上に多いカンナビノイド受容体CB2などで構成され、全身に分布している。このECSが、外部からの強いストレスを受けたり、加齢に伴う老化によってECSの働きが弱り、「カンナビノイド欠乏症」になると様々な疾患になることが分ってきた。カンナビジオールは、これらの全身の受容体に働きかけることで、本来のECSの働きを取り戻すことができる。
【0020】
一方、フコイダンは、コンブ、ワカメ(メカブ)モズクなどの褐藻類にのみ含まれるヌメリ成分で水溶性食物繊維の一つである。化学成分的には、硫酸化フコースを主とする高分子多糖類で、フコース、ガラクトース、マンノース、キシロース、ウロン酸などが結合している。また、フコイダンには、ヒトの細胞の個々に存在する糖鎖を構成する8個の基礎となる単糖のうちフコース、ガラクトース、マンノース、キシロースを有しているので、ヒトが経口摂取する2個の単糖であるグルコース、ガラクトースを加えて様々な形で結びついた糖鎖を構成しやすい。
【0021】
糖鎖はたんぱく質でヒトの約60兆個といわれる細胞の表面にヒゲ状に伸びて、糖鎖同士が互いに接触することで細胞のアンテナ役を果たし、隣の細胞と情報を交換したり、ウイルスの侵入を知ったり、バクテリアが出す毒素を感知したりと生体内で重要な生理作用を担っている。また、フコイダンには、免疫機能において重要な役割を担う「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)や「マクロファージ」といった免疫細胞を活性化する作用があり、また、ガン細胞を自滅に誘導させるアポートシス効果もあります。
【0022】
本発明のカンナビジオール(CBD)50mg/30cc〜300mg/60CC(CBDオイル)の範囲を含有するCBDオイルとフコイダンとを配合した健康食品は、ヒトが摂取することによりカンナビジオールが脳内システムにおける指令伝達物質の活性と抑制に対する作用する物質であるのに加えて、フコイダンに含まれる糖鎖により細胞の受信アンテナの役割を果たして、脳内から各細胞への指示伝達を正確に、スムーズに行わせることで、カンナビジオールの効果をより高めることを意図したものである。
【0023】
図1のカンナビジオール(CBD)及びフコイダンによる症状改善フローチャートに示すように、左側のフローは健常者について模式的に表しているもので、「脳からの正しい改善指令」を「正常な神経ネットワーク」により「糖鎖受信アンテナを有する脳内からの指令を正しく受信できる細胞」により症状の改善が図られるのに対して、右側は症状改善の阻害要因である「脳からの間違った指令」及び「異常な神経ネットワーク」に対してカンナビジオール(CBD)による改善を図り、また「脳からの指令を正しく受信できない細胞」に対してフコイダンの糖鎖による改善を図って、健常者の症状改善フローチャートへと円滑に、正常に移行することにより症状改善を達成することを意図したものである。
【0024】
本発明に係わる健康食品のヒトへの摂取効果をPRA装置を用いて評価した。PRA(Psychogalvanic Reflex Analyser/精神電流反射分析装置)は、ERA/エイブラムスの電子反応、すなわち、生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応があることを基本原理とする装置である。PRA装置は、ERAに基づく生体反応(生物的反応)を験者のプローブ操作に伴う生体インピーダンスの変化(精神電流反射)として捉え、判定すると共に病気や体の不調を非物性レベルから改善、調整する装置である。
【0025】
PRA装置を用いた検査は、簡便、迅速、非侵襲に実施できることが特徴で、臨床においては、約4000項目ある同調コードを使って、全身の臓器、器官、組織等の機能評価や、ガン、ウイルス、アレルゲンによる体への影響の程度の判定、薬や治療法の適合性や副作用のチェック、食物やサプリメントの適合性の判定、不定愁訴、心身相関、未病診断などを行うことができる。
【0026】
本発明の健康食品の摂取効果は、従来のCBDオイルのみの摂取と、本発明のCBDオイルとフコイダンを配合した健康食品の摂取効果を、PRA装置(株式会社非物性技術研究所製・PRA-NK型)を用いて検査し、対比評価を行った。検査は、複数の治験者に免疫機能、脳血管障害、消化器官等22項目のPRAテストを受験させ、カンナビジオール(CBD)300ml/60cc(CBDオイル)のCBDオイルのみを与えた場合と、フコイダン1000mg入りCBD300ml/60cc(CBDオイル)のCBDオイルを与えた場合とのテストデータを比較した。その結果を
図2に示す。
【0027】
図2の説明と得られた結果の説明について記述する。
図2を説明すると、本発明に係わるフコイダン入りCBDオイルと比較対象である従来例のCBDオイルの2ケースの各疾病に対する治療効果を示す表であって、上欄の−3から+14までの評価数値はPRA装置の出力値を表し、+値が大きいほど効果が大きいことを示す。また、効果値(b)欄の各数値は、評価数値にその評価対象件数を乗じたものの積和である。治療件数(a)は、各疾病項目の治療件数の総和を表している。
【0028】
各疾病に対する本発明のフコイダン入りCBDオイルの健康食品と従来例のCBDオイルのみと比較すると、悪性腫瘍とガンに関しては、本発明に係わる効果値の合計が98(治療件数22)であり、従来例の効果値の合計は19(治療件数40)で、効果値(b)/治療件数(a)は、本発明が4.45、従来例が0.48であって、本発明の健康食品がより有効であると判った。同じく、抗アレルギに関しては、効果値(b)/治療件数(a)は、本発明が5.08、従来例が4.42であって、本発明の健康食品が若干有効であると判った。同じく、てんかん発作に関しては、効果値(b)/治療件数(a)は、本発明が10.00、従来例が4.44であって、本発明の健康食品がより有効であると判った。同じく、認知障害に関しては、効果値(b)/治療件数(a)は、本発明が2.85、従来例が0.77であって、本発明の健康食品がより有効であると判った。
【0029】
総合的に見れば、効果値(b)/治療件数(a)に関して、本発明のフコイダン入りCBDオイルの健康食品の場合が、4.14であり、従来例のCBDオイルが1.12であって、本発明のフコイダン入りCBDオイルの健康食品がより有効であると評価できる。以上から、健康食品の場合が、4.14であり、従来例のCBDオイルが1.12であって、本発明に係わるのフコイダン入りCBDオイルの健康食品の方が、従来例のCBDオイルのみの健康食品よりも、抗ガン・抗腫瘍・抗アレルギ・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善に関してより有効な治療を施すことが可能であると判明した。
【産業上の利用可能性】
【0030】
健康食品分野で広く適用されるのみならず、医薬分野において、抗ガン・抗腫瘍・抗アレルギ・てんかん発作の抑制及び認知症の予防と改善薬としても利用できる。