(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-80369(P2017-80369A)
(43)【公開日】2017年5月18日
(54)【発明の名称】物干し装置
(51)【国際特許分類】
D06F 57/00 20060101AFI20170414BHJP
D06F 57/12 20060101ALI20170414BHJP
A47G 25/02 20060101ALI20170414BHJP
A47G 25/28 20060101ALI20170414BHJP
【FI】
D06F57/00 370
D06F57/12 P
A47G25/02 Z
A47G25/28 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-230183(P2015-230183)
(22)【出願日】2015年11月26日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0150619
(32)【優先日】2015年10月29日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514254560
【氏名又は名称】スビン ホーム アート カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オ、ス ビン
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA01
3K099AA07
3K099AA10
3K099AA14
3K099BA13
3K099BA15
3K099BA19
3K099CA08
3K099CA21
3K099CA23
3K099CA49
3K099CA53
3K099CA58
3K099CB08
3K099CB21
3K099EA03
3K099EA08
(57)【要約】
【課題】洗濯物の取付けが容易で、マンションのベランダなどの天井に吊り下がった物干し竿に容易に取付けることができる物干し装置を提供すること。
【解決手段】複数の物干し竿と、本体手段と、取付手段とを備える。前記物干し竿は洗濯物を干すことができる。前記本体手段は、一側面に前記物干し竿が並んで取付けられるように、前記物干し竿が挟み込まれる複数の係止溝が形成された一対の取付ブロックを備える。前記取付手段は、一端には前記本体手段に回転可能に結合することができる結合口と、他端には竿に着脱可能に取付けることができる取付口を備える。これにより、物干し竿に洗濯物を干した後に前記物干し竿を本体手段に取付けることができるので、洗濯物を容易に干すことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を干すことができる複数の物干し竿と、
一側面に前記物干し竿が並んで取付けられるように、前記物干し竿が挟み込まれる複数の係止溝が形成された一対の取付ブロックを備える本体手段と、
一端には前記本体手段に回転可能に結合することができる結合口と、他端には前記物干し竿に着脱可能に取付けることができる取付口とを備える取付手段とを備える
ことを特徴とする物干し装置。
【請求項2】
前記本体手段は、前記結合口が回転可能に挿入された連結棒を備え、前記一対の取付ブロックは、一端が前記連結棒を中心に回動可能に結合され、
前記一対の取付ブロックが前記連結棒を中心に一定の角度で回動して維持されるように、前記一対の取付ブロックを支持する支持手段を備える
請求項1に記載の物干し装置。
【請求項3】
前記取付ブロックは、前記一側面から他側面に貫通された貫通孔が形成されている
請求項1または2に記載の物干し装置。
【請求項4】
前記支持手段は、支持ブロックと、前記支持ブロックの両端に突起した固定部を備え、
前記取付ブロックは、前記他側面に前記固定部が挿入されて固定されるロック突起を備える
請求項3に記載の物干し装置。
【請求項5】
前記取付口は、前記物干し竿が挟まれ固定されるようにリング状に形成され、前記連結棒の長さ方向に回動しないように一定の厚さを有する
請求項2ないし4のいずれかに記載の物干し装置。
【請求項6】
前記支持ブロックは、ハンガーをかけることができるハンガー部が形成されている
請求項4または5に記載の物干し装置。
【請求項7】
前記ハンガー部は、前記支持ブロックの中央部において前記支持ブロックの一面から他面まで貫通された貫通窓と、ハンガーが滑ることを防止するために、前記ハンガーがかけられるように前記支持ブロックの一面に形成された溝を備える
請求項6に記載の物干し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物干し装置に関し、詳細には、洗濯物を干すことが容易であり、マンションのベランダなどの天井から吊り下がった物干しの竿に容易に取り付けることができる物干し装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗濯物の乾燥は、屋内またはベランダに配置された物干し台を使用して行われるが、従来の物干し台は、
図6に示すように一対の脚11と、前記脚11に回動されて洗濯物を乾燥させる一対の乾燥手段12で大きく構成されて、脚11は、底面部がそれぞれ床面に支持され、上段は、乾燥手段12にヒンジで連結される。また、一対の前記脚11が両側方向に開く最大回動角を制御するために、その中心部連結部材13で連結される。この連結部材13も半分の領域が互いに回動できるように備えられる。
そして、乾燥手段12には、一定の間隔ごとに物干し竿14が備えられ、実質的に 物干し竿14に洗濯物を掛けて洗濯物を干す。
また、一対の前記乾燥手段12は、脚11に対して上側または下側方向に回動される。ここで、乾燥手段12の回動角度を制御できるように脚11にヒンジで連結される間隔調節部材15の上端が物干し竿14に位置することになる。
【0003】
従来の物干し台10は、一対の乾燥手段12、一対の脚11、連結部材13、および間隔調整部材15などで構成されるので、その構成が複雑である。
また、従来の物干し台10は、洗濯物を乾燥させるために一対の脚11を広げた後に一対の乾燥手段12を広げて間隔調整部材15で乾燥手段12を支持しなければならない。つまり、物干し台10を広げて折りたたむのにいくつかのステップを踏むので、複雑であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するため、マンションのベランダなどの天井から吊った物干しの竿に容易に取り付けて洗濯物を干すことができる物干し装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の物干し装置は、複数の物干し竿と本体手段と取付手段とを含む。前記物干し竿には洗濯物を干すことができる。前記本体手段は、一側面に前記物干し竿が並んで取り付けられるように、前記物干し竿が挟み込まれる複数の係止溝が形成された一対の取付ブロックを備える。前記取付手段は、一端には前記本体手段に回転可能に結合される結合口を、他端には竿に着脱可能に取付けられる取付口を備える。
【0006】
また、前記物干し装置において、前記本体手段は、前記結合口が回転可能に挿入された連結棒をさらに備え、前記一対の取付ブロックは、一端が前記連結棒を中心に回動可能に結合されることが好ましい。この場合、前記物干し装置は、前記一対の取付ブロックが前記連結棒を中心に一定の角度で回動して維持されるように前記一対の取付ブロックを支持する支持手段をさらに含む。
【0007】
また、前記物干し装置において、前記取付ブロックは、前記一側面から他側面に貫通された貫通孔より形成されたことが好ましい。
【0008】
また、前記物干し装置において、前記支持手段は、支持ブロックと、前記支持ブロックの両端に突起した固定部とを備えることが好ましい。この場合、前記取付ブロックは、前記他側面に前記固定部が挿入されて固定されるためのロック突起を備える。
【0009】
また、前記物干し装置において、前記取付口は、前記竿が挟まれて固定されるようにフック状に形成され、前記竿の長さ方向に回動しないように一定の厚さを有することが好ましい。
【0010】
また、前記物干し装置において、前記支持ブロックは、ハンガーが掛けられるようにハンガー部が形成されることが好ましい。
【0011】
また、前記物干し装置において、前記ハンガー部は、前記支持ブロックの中央部に前記支持ブロックの一面から他面まで貫通された貫通窓と、ハンガーが滑ることを防止するために、前記ハンガーが掛かるように前記支持ブロックの一面に形成された溝とを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、物干し竿に洗濯物を干した後に前記物干し竿を本体手段に取付けることができるので、洗濯物を容易に干すことができる。
また、本発明によれば、取付手段の取付口をマンションのベランダなどに設置された物干し竿に着脱可能に取付けることができるので、本発明の物干し装置を容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る物干し装置の一実施例の斜視説明図
【
図2】
図1に示された実施例の本体手段の分解斜視図
【
図3】
図1に示された実施例の取付ブロックを別の方向から見た斜視図
【
図4】
図1に示された実施例の取付ブロックを折り畳んだときの正面図
【
図5】本発明に係る物干し装置に使用できる支持手段の他の例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜4を参照して、本発明に係る物干し装置の一実施例を説明する。
本発明に係る物干し装置は、複数の物干し竿110と、本体手段120と、取付手段130と、支持手段140とを含む。
【0015】
物干し竿110は、洗濯物を干すことができ、一般的な物干し台の洗濯物を干す竿と同様である。
【0016】
本体手段120は、一対の取付ブロック121と連結棒127とを備える。取付ブロック121は、一端が連結棒127に回転可能に結合される。これにより、一対の取付ブロック121は、連結棒127を中心に回動可能に連結棒127に結合される。このとき、取付ブロック121は、一側面に物干し竿110が並んで取り付けられるように物干し竿110を挟み込む複数の係止溝122が形成され、中央には一側面から他側面まで貫通された貫通孔124が形成される。物干し竿110を取付ブロック121に取り付けたり、取り外したりする場合、取付ブロック121の中央に貫通孔124が存在しないと、使用者の手が取付ブロック121にぶつかって不便である。このため、貫通孔124は、手が入るようして、物干し竿110を取付ブロック121に取り付けまたは取り外しを行う際に手が取付ブロック121にぶつからないようにする。そして、取付ブロック121は、他側面にロック突起126を備える。ロック突起126は、支持手段140の固定部143が挿入され、固定部143を固定する役割をする。
【0017】
取付手段130は、マンションのベランダの天井などに設置された竿に、本実施例の物干し装置を取付ける役割を果たし、このため、結合口131と取付口133とを備える。
結合口131は、連結棒127に回転可能に挿入されて連結棒127に結合される。取付口133は、竿に着脱可能にフック状に形成される。このとき、取付口133は、竿が取付けられている場合、竿の長さ方向に取付手段130が回転しないように取付口133の幅が一定の大きさを有する。そして、取付口133は、突出部133aのようにフックが中心からより突出することが好ましい。取付口133に竿が挿入される場合、取付口133の幅が広く、突出部133aのように中心からより突出して竿を囲めば、取付手段130は、竿の長さ方向には回転しない。このため、取付口133の幅は、取付手段130に取付けられた竿の長さ方向に取付け手段130が回転しないように十分に広くしなければならない。
【0018】
支持手段140は、一対の取付ブロック121が一定の角度で広がったままに維持されるように取付ブロック121を支持する。このため、支持ブロック141と、固定部143を備える。固定部143は、ロック突起126に挿入されるように支持ブロック141の両端に突起する。したがって、支持ブロック141の一端に突起した固定部143が、いずれかの取付ブロック121に形成されたロック突起126に挿入され、支持ブロック141の他端に突起した固定部143が他の取付ブロック121に形成されたロック突起126に挿入されると、支持ブロック141が一対の取付ブロック121を支持して取付ブロック121が一定の角度で開いたまま維持される。
【0019】
一方、支持ブロック141にハンガーなどをかけることができる場合、本実施例の物干し装置に、より多くの洗濯物を干すことができる。この場合、支持ブロック141は、
図5に示すようにハンガーをかけることができるハンガー部が形成されてもよい。ハンガー部は、ハンガーを支持ブロック141にかけるように貫通窓141aと溝141bを備える。溝141bは、ハンガーが支持ブロック141で滑ることを防止するためにハンガーがかけられるように支持ブロック141の一面に形成される。本実施例の場合は、溝141bが形成されているが、ハンガーが滑ることを防止する突起などで形成されてもよい。貫通窓141aは、溝141bにハンガーをかける際にハンガーの頭部が挿入されるように支持ブロック141の一面から他面まで貫通される。支持ブロック141が平板に形成される場合、貫通窓141aが存在しないと、ハンガーの頭部のためハンガーをかけることができない。もし、支持ブロック141が、厚さの薄い棒などで形成される場合には、貫通窓141aはなくてもよい。
【0020】
本実施例の場合、取付口133をマンションのベランダなどの天井に吊り下げる物干し竿に取付ける。このとき、取付口133は、一定の厚さの幅を有するので、取付口133に取付けられた竿の長さ方向には回転しない。
【0021】
取付ブロック121から分離された物干し竿110にタオルや靴下などの洗濯物を干して、物干し竿110を取付ブロック121の係止溝122に挿入させる。物干し竿110を取付ブロック121から分離することができるので、容易に物干し竿110に洗濯物を干してから取付ブロック121に取付けることができる。また、本実施例の場合、取付ブロック121は、連結棒127を中心に回動することができるので、本実施形態の物干し装置を使用しない時は、支持ブロック141の一端に位置する固定部143をロック突起126 から分離させれば、
図4に示すように取付ブロック121を折り畳むことができる。したがって、保管が容易である。
【符号の説明】
【0022】
110:物干し竿
120:本体手段
121:取付ブロック
122:係止溝
124:貫通孔
126:ロック突起
127:連結棒
130:取付手段
131:結合口
133:取付口
140:支持手段
141:支持ブロック
143:固定部