【解決手段】本明細書では、人工呼吸用マスクを調整するための方法、人工呼吸用マスク・シール、鼻道開放器、二酸化炭素サンプリング・デバイス、再利用可能な挿入物を使用する構成、側方ガス管路、非侵襲的チューブ挿入領域及び排出ポート、保護顔面インターフェース、並びにすぐに被れるヘッドギアについて説明している。
コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の形状は、顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の形状と異なる請求項21に記載の人工呼吸用マスク。
コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の長さは、顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の長さより大きい請求項21に記載の人工呼吸用マスク。
前記二酸化炭素捕集器は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である前記患者から前記吐き出される呼気のサンプルを捕集するように構成される請求項50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
前記患者の前記吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の前記濃度に比例する二酸化炭素センサー信号を出力するように構成された二酸化炭素センサーをさらに備える請求項50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
前記二酸化炭素分析装置は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように構成された
二酸化炭素分析プロトコル実行部も備える請求項54に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
前記二酸化炭素インジケータは、前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に前記目に見える部分の外観を変化させるように構成された目に見える部分を備える請求項57に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
前記二酸化炭素インジケータは、前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に色を変化させるように構成された目に見える部分を備える請求項57に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
前記呼気サンプリング・チャンバーの近くにある前記呼気サンプリング管路の一部は、前記呼気サンプリング・チャンバーにしっかり取り付けられ、前記患者と前記呼気サンプリング管路とが偶然干渉するのを防ぐように構成される請求項62に記載の非侵襲的患者インターフェース。
前記二酸化炭素インジケータは、前記患者の付添人が容易に観察できるように前記二酸化炭素サンプリング・デバイスの一部に目立つ形で装着される請求項65に記載の非侵襲的患者インターフェース。
前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように
二酸化炭素分析プロトコルを適用することをさらに含む請求項68に記載の方法。
前記取り外し可能な挿入物と結合するように構成された呼吸リムをさらに備え、前記呼吸リムは前記取り外し可能な挿入物が前記フレーム部分と結合されたときに新鮮な呼吸ガスを前記患者に供給するように構成されている請求項70に記載のマスク。
ガス流を前記患者の前記呼吸器開口部領域に供給するため前記ガス送達ポートのうちの少なくとも1つと結合されたガス・リムをさらに備える請求項106に記載のマスク。
前記取り外し可能な前方部が前記フレーム部分から取り外されたときにガス流を前記患者の前記呼吸器開口部領域に供給するため前記ガス送達ポートと結合されたガス・リムをさらに備える請求項115に記載のマスク。
前記ガス送達オリフィスは、前記取り外し可能な前方部が前記フレーム部分から取り外されたときに前記患者の前記呼吸器開口部領域の端から端まで前記ガス流を送るように構成される請求項116に記載のマスク。
前記フレーム部分は、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の口領域が前記ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された取り外し可能な領域を備える請求項124に記載のマスク。
前記フレーム部分は、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の鼻領域が前記ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された取り外し可能な領域を備える請求項124に記載のマスク。
前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備える請求項124に記載のマスク。
前記ヘッド・ストラップ・システムは、患者が被ったときに締めすぎであることに応答して色を変化させるように構成されたサイド・ストラップを備える請求項124に記載のマスク。
前記ヘッド・ストラップ・システムは、患者が被ったときに締めすぎであることに応答して色付きの糸を露出させるように構成されたサイド・ストラップを備える請求項124に記載のマスク。
前記フレーム部分は、ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくても前記患者の呼吸器開口部へのアクセスを可能にする自己封止型ポートを備える請求項134に記載のマスク。
前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備える請求項134に記載のマスク。
前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備える請求項141に記載のマスク。
前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分としっかり結合することを可能にする対応する形状を有する請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを示す識別を可能にする対応する色を有する請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分は、第1の色を備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2の色を備え、前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合していることを示す識別を可能にする対応する第3の色を組み合わせ形成するように構成され、前記第3の色は、前記第1の色及び前記第2の色と異なる請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分及び前記非互換のコンポーネントは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合すべきでないことを示す識別を可能にする異なる色を有する請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分は、対応する第1のバーコードを備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2のバーコードを備え、前記第1のバーコード及び前記第2のバーコードは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを確認するため比較されうる請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分は、対応する第1のバーコードを備え、前記非互換のコンポーネントは第2のバーコードを備え、前記第1のバーコード及び前記第2のバーコードは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合するように構成されていないことを警告するため比較されうる請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分は、対応する第1のRFIDを備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2のRFIDを備え、前記第1のRFID及び前記第2のRFIDは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを確認するため比較されうる請求項151に記載のマスク。
前記コネクタ部分は、対応する第1のRFIDを備え、前記非互換のコンポーネントは第2のRFIDを備え、前記第1のRFID及び前記第2のRFIDは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合するように構成されていないことを警告するため比較されうる請求項151に記載のマスク。
前記第1のコネクタの前記連続性チェック及び前記第2のコネクタの前記連続性チェックは、前記呼吸回路の前記部分の連続性チェックを可能にする請求項160に記載のシステム。
前記二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である前記患者から前記吐き出される呼気のサンプルの捕集を制御するように構成される請求項179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成され、前記ベンチレータと結合される呼気サンプリング・チャンバーをさらに備える請求項179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
前記二酸化炭素分析装置は、前記患者の前記吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の前記濃度に比例するセンサー信号を出力するように構成された二酸化炭素センサーをさらに備える請求項179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
前記二酸化炭素分析装置は、前記センサー信号を前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換するように構成されたセンサー信号コンバータを備える請求項185に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
前記二酸化炭素分析装置は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うための二酸化炭素分析プロトコル実行部もさらに備える請求項186に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
前記二酸化炭素センサーは、赤外線検出器を備え、前記赤外線検出器は前記赤外線に対する二酸化炭素の吸収帯の範囲内の周波数の赤外線の吸光度を測定し、二酸化炭素の前記濃度に比例するセンサー信号を発生するように構成される請求項185に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
前記呼気サンプリング・チャンバーは、呼吸マスクの呼吸チャンバーを備える請求項189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
前記患者から前記二酸化炭素分析装置に前記吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成された呼気サンプリング管路をさらに備える請求項189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
前記呼息ガス捕集管路は、前記呼気サンプリング・チャンバーにしっかり取り付けられ、前記患者と前記呼息捕集管路とが偶然干渉するのを防ぐように構成される請求項192に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素含の閾値レベルを超えたときにそのことを示すように構成された二酸化炭素インジケータをさらに備える請求項189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
前記二酸化炭素インジケータは、前記患者の付添人が容易に観察できるように前記非侵襲的患者インターフェースの一部に目立つ形で装着される請求項194に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
換気タイミング・ユニットを、患者の前記呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき規則正しい間隔で前記患者を換気するように調節することをさらに含む請求項196に記載の方法。
前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように二酸化炭素分析プロトコルを適用することをさらに含む請求項196に記載の方法。
前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記ブラダー特徴部内のギャップに挿入し、取り外すことができる請求項200に記載の患者インターフェース。
前記自己封止型チューブ挿入領域は、前記チューブが前記患者インターフェースを被ったり脱いだりするのとは無関係に前記スリット内に受け入れ、前記スリットから取り外されうるように前記緩衝材内に配設されているスリットをさらに備える請求項203に記載の患者インターフェース。
前記チューブは、胃チューブを含み、前記チューブ挿入領域の一部は、前記顔面皮膚インターフェースと取り外し可能に結合し、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記患者インターフェースを被り、脱ぐことができるように構成される請求項203に記載の患者インターフェース。
前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記自己封止型チューブ受入開口部に挿入し、そこから取り外すことができる請求項206に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記ブラダー特徴部内のギャップに挿入し、取り外すことができる請求項210に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
前記ギャップは、前記チューブが前記患者インターフェースを被ったり脱いだりするのとは無関係に前記ギャップ内に受け入れ、前記ギャップから取り外されうるように構成される請求項210に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
前記濾材は、持続的気道陽圧の所望の圧力範囲が得られるように前記患者インターフェースから新鮮なガスの意図した漏出速度を制御するようにさらに構成される請求項213に記載の患者インターフェース。
前記濾材は、カートリッジ内に配設され、前記カートリッジは、前記排出ガス・ベント・ポートと取り外し可能に結合される請求項213に記載の患者インターフェース。
前記ドーム形前方部は、前記患者インターフェースと取り外し可能に結合するように構成された交換可能な患者インターフェース挿入物を備える請求項221に記載の患者インターフェース。
前記濾材は、持続的気道陽圧の所望の圧力範囲が得られるように前記患者インターフェースから新鮮なガスの意図した漏出速度を制御するようにさらに構成される請求項224に記載の交換可能な挿入物。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールと前記患者の前記鼻皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備える請求項236に記載の患者インターフェース。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記患者の前記鼻皮膚と接触し、前記鼻皮膚から水分をウィッキングするように構成された水分パージング特徴部を備える請求項236に記載の患者インターフェース。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませる請求項236に記載の患者インターフェース。
前記顔面皮膚インターフェースは、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備える請求項233に記載の患者インターフェース。
前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数のマイクログルーブを備える請求項241に記載の患者インターフェース。
前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数の多孔質表面を備える請求項241に記載の患者インターフェース。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールと前記患者の前記鼻皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備える請求項249に記載の患者インターフェース。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記患者の前記鼻皮膚と接触し、前記鼻皮膚から水分をウィッキングするように構成された水分パージング特徴部を備える請求項249に記載の患者インターフェース。
前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませる請求項249に記載の患者インターフェース。
前記水分パージング特徴部は、前記水分パージング特徴部と前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数のマイクログルーブを備える請求項257に記載の顔面皮膚インターフェース。
前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数の多孔質表面を備える請求項257に記載の顔面皮膚インターフェース。
前記ヘッド・ストラップ・システムをさらに備え、前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者インターフェースを被ったことに応答して前記ヘッド・ストラップ・システムが前記固定力を印加するように前記フレームの左側方部分から、前記患者の後頭蓋の周りに、そしてフレーム患者インターフェースの右側方部分に結合するように構成されている請求項261に記載の患者インターフェース。
前記頬骨顔面インターフェースは、前記患者の顔面皮膚と接触し、水分パージング特徴部と前記顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを円滑にするように構成された前記水分パージング特徴部を備える請求項261に記載の患者インターフェース。
前記頬骨顔面インターフェースは、前記患者の顔面皮膚と接触し、前記顔面皮膚から流体をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備える請求項261に記載の患者インターフェース。
前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、前記患者の顔面皮膚と接触し、水分パージング特徴部と前記顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを円滑にするように構成された前記水分パージング特徴部を備える請求項274に記載の顔面インターフェース。
前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、前記患者の顔面皮膚と接触し、前記顔面皮膚から流体をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備える請求項274に記載の顔面インターフェース。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、さまざまな実施例を詳細に見てゆくが、実例は、添付図面に示されている。発明対象は、これらの実施例に関して説明されるが、発明対象をそれらの実施例に制限することを意図していないことは理解されるであろう。むしろ、本明細書で説明されている発明対象は、本発明の精神と範囲のうちにあるものとしてよい、代替形態、修正形態、及び等価形態を対象とすることが意図されている。さらに、以下の説明では、発明対象を完全に理解できるように、多数の具体的詳細が述べられている。しかし、いくつかの実施例は、これらの具体的詳細がなくても実施されうる。他の場合には、よく知られている構造及びコンポーネントについては、発明対象の態様をいたずらにわかりにくくしないために、細部にわたって説明することはしていない。
【0021】
説明の概要
ここでは、非侵襲的換気患者インターフェース、システム、及びそのコンポーネントのさまざまな実施例について説明する。本明細書で説明されているさまざまな実施例は、ある程度の呼吸保持を必要とする自発呼吸している患者から機械補助なしでは呼吸することができない患者に至るまでのさまざまな非侵襲的換気において利用されうる。本発明の説明を目的として、説明されている患者インターフェースの実施例の多くが、シングル・リムとデュアル・リムの両方の換気アプリケーションで利用され、多くの場合、ベンチレータを再構成し、場合によっては、1つ又は複数のコンポーネントを再構成するか、又は取り替えることによって一方から他方へ切り替えることができることは理解されるであろう。説明は、本明細書で説明されている非侵襲的換気技術に関連する主要なコンポーネント及び特徴の一般的説明から始める。この一般的説明は、13の個別の節で続くより詳しく述べられている説明に対する理解の枠組みをなすものである。これらの13の節は、説明されている非侵襲的換気技術の1つ又は複数の実施例に関連する動作の特定の特徴及び概念の詳細な説明をもっぱらとし、それに集中する。
【0022】
主要なコンポーネント及び特徴
図1は、さまざまな実施例による、例示的な非侵襲的換気システム100の正面斜視図である。非侵襲的換気システム100は、3つの主要なコンポーネントである、患者インターフェース110(本明細書ではマスク110とも称される)、呼吸回路140、及びベンチレータ160を備える。ベンチレータ160は、酸素又は他の貯蔵ガス(複数可)などの新鮮な呼吸可能な呼吸ガスを供給する。呼吸回路140は、新鮮な呼吸ガスをベンチレータ160から患者インターフェース110に流体的に結合する。患者インターフェース110は、患者101の少なくとも1つの呼吸器開口部上に制御された(意図しない漏れを低減又は排除しつつ意図した漏れを可能にするという意味で制御された)制御されたシール内に封止可能に結合し、呼吸回路140を介して新鮮な呼吸ガスが結合される中空チャンバーを形成する。患者インターフェース110は、
図1に、鼻腔と口腔(鼻と口)の両方を覆うものとして全体が例示されているけれども、いくつかの実施例では、鼻腔又は口腔のいずれかのみを覆うか、又は患者の顔又は頭全体をキャプチャすることができる。したがって、一般に、患者インターフェースの実施例は、患者の呼吸器開口部の上で制御されたシール内に結合すると言うことができ、呼吸器開口部は、鼻腔、口開口部、患者の鼻腔と口腔の両方、患者の顔全体(鼻腔と口腔とを包含する)、又は患者の頭部全体(鼻腔と口腔とを包含する)を含みうる。
【0023】
図示されているように、呼吸ガス・チューブ141及びYピース142は、患者インターフェース110のリム143及び144をベンチレータ160と流体的に結合するためのチューブ状経路を形成する。いくつかの実施例では、Yピース142は、トルクを軽減し、呼吸回路140の関節動作を可能にするための1つ又は複数の旋回部分を備えることができる。いくつかの実施例では、リム143及び144は、両方とも、患者101による呼吸のため新鮮な呼吸ガスを供給する吸息ガス供給管路とすることができる。他の実施例では、リム143又は144のうちの一方は吸息ガス供給管路として働くが、リム143及び144のうちの他方は患者101から排出ガス(吐き出される呼気及び未使用呼吸ガス)を捕集するための呼息ガス捕集管路として働く。リム143は、本明細書では、単一チューブとして例示されているけれども、いくつかの実施例では、リム143は、複数のより小さなチューブであってもよいことは理解されるであろう。リム143のこのような構成は、複数のより小さなチューブが患者101の顔の外形又はヘッド・ストラップ・システム111のサイド・ストラップの外形におおよそ平らに当たり、その外形に柔軟に従いやすくする。同様に、リム144も、本明細書では、単一チューブとして例示されているけれども、いくつかの実施例では、リム144は、複数のより小さなチューブであってもよいことは理解されるであろう。リム144のこのような構成は、複数のより小さなチューブが患者101の顔の外形又はヘッド・ストラップ・システム111のサイド・ストラップの外形におおよそ平らに当たり、その外形に柔軟に従いやすくする。
【0024】
一実施例において、呼吸ガス・チューブ141は、呼吸ガス・ポート161を介してベンチレータ160と流体的に結合する。
図1にすべてが示されているわけではないけれど、いくつかの実施例では、ベンチレータ160は、複数の呼吸ガス・ポート及び/又は吐出ガス戻りポート(複数可)及び/又は二酸化炭素監視ポートなどの他のポートを備えることができる。いくつかの実施例では、呼吸回路140内の呼吸ガス・ポート161及び/又は他の接続部及びチューブは、とりわけ、患者インターフェース110が通気式患者インターフェースであるか、又は非通気式患者インターフェースであるか、及び/又は患者インターフェース110が新生児用、小児用、又は成人用の患者インターフェースであるかどうかについてベンチレータ160に対して自己識別することができる。さらに、いくつかの実施例では、呼吸回路140のコネクタ及びポートは、これらが互換性のあるコンポーネントとのみ結合するように設計される。したがって、一実施例では、新生児用コネクタは、新生児用患者インターフェース及び新生児用呼吸ガス・ポート161とのみ結合することになる。一実施例では、小児用コネクタは、小児用患者インターフェース及び小児用呼吸ガス・ポート161とのみ結合することになる。一実施例では、成人用コネクタは、成人用患者インターフェース及び成人用呼吸ガス・ポート161とのみ結合することになる。「スマート接続」プロトコルのこれらの特徴及び他の特徴は、本明細書において、以下の別の節で説明される。
【0025】
窒息防止弁(複数可)145(145−1、145−2)は、いくつかの実施例では、新鮮な呼吸ガスの流れに不具合が生じるか、又は流れが中断した場合の安全機構として実現される。窒息防止弁145は、外気への開放位置では作動せず、そのため、窒息防止弁は、患者が窒息しないように大気へ開放する。
【0026】
患者インターフェース110は、フレーム125、顔面皮膚インターフェース130、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135、ドーム形前方部120(固定されているか、又は取り外し可能/交換可能挿入物であってもよい)、及びヘッド・ストラップ・システム111を備える。
【0027】
ヘッド・ストラップ・システム111は、フレーム125と結合する複数のサイド・ストラップ112(112−1、112−2、及び112−3、112−4(
図1では見えないが、
図7には示されている)を備える。左上サイド・ストラップ112−1及び左下サイド・ストラップ112−2は、ヘッド・ストラップ・システム111を患者101の後頭蓋の周りのフレーム125の左側方部分から右上サイド・ストラップ112−3及び右下サイド・ストラップ112−4に結合する。右上サイド・ストラップ112−3及び右下サイド・ストラップ112−4は、フレーム125の右側方部分と結合する。サイド・ストラップ112は、これらが調整可能な固定力を印加して患者インターフェースの鼻梁シール135及び顔面皮膚インターフェース130を患者101の1つ又は複数の呼吸器開口部の上の適所に固定するように調整可能である。サイド・ストラップ112を調整することで、さまざまな患者顔面のサイズ及び形状に対応できるように顔面皮膚インターフェース130の装着具合と封止具合を調整しやすくなる。
【0028】
サイド・ストラップ112は、フレーム125の保持部分と結合し、リム143及び144は、フレーム125の一部として配設されているガス・ポート(オリフィスとも称する)と旋回可能に結合する。これらの保持部分及びガス・ポート接続特徴部/オリフィスは、
図7と併せてよりわかりやすく示され、さらに説明される。
【0029】
顔面皮膚インターフェース130は、鼻梁シール135と結合され、フレーム125と患者101の下顎及び頬領域との間に配設される。顔面皮膚インターフェース130の一般的構造は、可撓性材料が患者101の顔面と接触し、これにより呼吸ガスが顔面皮膚インターフェース130と患者101の顔面皮膚との間から制御できない形で漏出することのないように患者101の顔面との間で封止を維持しながら患者のある程度の移動を許容する構造である。可撓性材料は、シリコーン、熱可塑性エラストマー(TPE:Thermo Plastic Elastomer)、2層若しくは多層プラスチック、壁厚さが可変である材料、弾力性のある材料と塑性のある材料の組み合わせ、又は当技術分野で知られている他の可撓性材料(複数可)が挙げられる。本明細書では、「可撓性」又は「柔軟な」は、材料が患者の顔面特徴部などの表面形状に適合するように屈曲することができることを意味する。いくつかの実施例では、可撓性材料は、患者の顔面に接触する場所ではより薄く、患者の接触領域から遠ざかるほど厚くなって行く。この厚さの増大は、剛性をある程度高め、構造を保つ。本明細書では、「剛体」又は「剛性」は、材料が患者の顔面特徴部などの表面形状に適合するように屈曲する傾向を有しないことを意味する。剛性は、患者インターフェースのいくつかの部分では望ましいが、顔面皮膚と接触する患者インターフェースの領域内で可撓性が不足していると、意図しない漏れが増大し、また比較的短時間のうちに皮膚の壊死を生じうる圧点を形成する。壊死とは、皮膚細胞の早死のことであり、患者インターフェースにより顔面皮膚に印加される圧力の結果として圧点外傷と血液循環の低下とによって引き起こされうる。さらにこれから説明するように、いくつかの実施例では、顔面皮膚インターフェース130は、患者換気が呼吸ガスの制御されない漏れによって途絶しないように装着を維持しながら圧点を和らげ、患者の快適さを改善するために可撓性の増大を可能にする(例えば、顔面皮膚インターフェース130のある程度の移動及び関節動作を可能にする)1つ又は複数の追加の特徴部を備えうる。セグメント分割されたセクション、波形部、隆起部、ブラダー、及びベローズは、これらの追加の特徴部のいくつかの実例である。
【0030】
一般に、人間の鼻梁は、鼻骨構造及び柔軟な鼻軟骨を覆う皮膚の非常に薄い層のみを有する。このため、鼻梁は、圧点によって引き起こされる皮膚壊死の影響を非常に受けやすい。それに加えて、鼻道の部分は、印加された圧力を受けて、非常に容易に、つままれた状態になる、押しつぶされた状態になる、又はわずかにつぶれた状態になる。コンプライアンス性を有する鼻梁シール135は、顔面皮膚インターフェース130の左及び右側方部分と結合し、また、フレーム125の上側部分と患者101の鼻梁との間でも結合する。コンプライアンス性を有する鼻梁シール135は、非常に柔軟であり、そのようなものとして、患者インターフェース110を被ったことに応答して患者101の鼻梁の形状に適合する。ヘッド・ストラップ・システム111のサイド・ストラップ112は固定力をもたらすけれども、フレーム125上のサイド・ストラップ112の位置決めにより、フレーム125を介してこの固定力を顔面皮膚インターフェース130に分配することができる。この方法で、顔面皮膚インターフェース130は、固定力を患者101の顔面の下顎及び頬領域/頬骨弓領域に大部分又は完全に伝えるが、その一方で、患者101の鼻梁には、固定力はほとんど又は全く伝わらない。シールを形成するためにヘッド・ストラップ・システム111の固定力に依存する代わりに、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135は、波形セクション、膨張可能な/膨張したブラダー、医療グレードの発泡体、及び/又は接着剤などの1つ又は複数の他の機構を使用する。いくつかの実施例では、本明細書で説明されるように、ヒドロゲル又は圧感型粘着剤などの接着剤が利用される場合、鼻梁シール135は、実際には、患者101の鼻の側部から外向きに延在して、封止機能をそのまま発揮しながら負の、又は外向きの力を患者101の鼻梁領域に付与するように構成されうる。そのような外向きの力は、患者101の鼻道をわずかに開くのであって、鼻道をつままれた状態にして閉じることにはならない。
【0031】
ドーム形前方部120は、一実施例において、患者101の口腔及び鼻腔を医療専門家が視認できるように透明材料から作られている。ドーム形前方部120は、フレーム125と封止可能に結合され、鼻梁シール135、顔面皮膚インターフェース130、及びフレーム125とともに、呼吸チャンバーを形成し、この呼吸チャンバーから患者101が新鮮な呼吸ガスを吸入し、この呼吸チャンバー内に患者101が吐き出することができる。通気式非侵襲的換気では、ドーム形前方部120は、患者101の呼息に応答して患者インターフェース110から排出ガスを追い出すことを可能にする1つ又は複数の排出ガス・ベント・ポート123を備えることができる。いくつかの実施例では、ベント・ポート123のサイズ及び配置構成は、患者101の呼吸器開口部(鼻、口、又は鼻と口)の近くで新鮮な呼吸ガスの圧力を制御することを補助するために新鮮な呼吸ガスを所定の流量で逃せるように選択される。
【0032】
すでに説明されているように、いくつかの実施例では、ドーム形前方部120は、患者インターフェース110の取り外し可能に結合された部分である。取り外し可能に結合された実施例では、ドーム形前方部120は、患者インターフェース110から取り外すことができ、患者インターフェース110の残りの部分は、患者101の適所に残させる。取り外し可能に結合されたドーム形前方部120のこのような取り外しは、患者101の口腔ケアを行いやすくする、患者101の経口薬又はエアロゾル化された薬の投与を行いやすくする、患者101の快適さを改善する、患者101の発語をしやすくする、気道から、又は患者インターフェース110内から異物(例えば、嘔吐物、唾液、血液など)を取り除く、口腔若しくは鼻腔チューブ又は医療器具の挿入及び/又は取り外しをしやすくする、といったさまざまな理由から実行されうる。これから説明されるように、いくつかの実施例では、1つ又は複数の異なる特徴部が、ドーム形前方部120内に組み込まれうる。いくつかの実施例では、ドーム形前方部120は、取り外され、別のドーム形前方部と交換可能に取り替えることができる(取り替えられたドーム形前方部120には含まれていない特徴を提供することが多い)。取り外し可能なドーム形前方部120のさまざまな異なる交換可能バージョンが、本明細書に図示され、説明されている。ドーム形前方部120の取り外し可能に結合されたバージョンは、本明細書では、「交換可能な患者インターフェース挿入物」、「交換可能な機能的挿入物」、「交換可能な挿入物」、「取り外し可能な挿入物」、「挿入物」、又は同様のものとして称されうる。
【0033】
本明細書で説明されているように、いくつかの実施例では、ドーム形前方部120は、機能を有するか、又は何らかの医療機能若しくは医学的手技をサポートすることができ、したがって、ドーム形前方部120は、機能を変更するために、又はさまざまな医療機能を実行しやすくするために切り替えることができる。いくつかの実施例では、ドーム形前方部120は、特定のサイズの人(例えば、小児、青年、成人、肥満者など)で運用されるように構成されうる。例えば、ドーム形前方部120内に配設されている通気口は、特定のサイズの人に対する所定の呼吸率/ガス流量に合わせて構成されうる。いくつかの実施例では、ドーム形前方部120は、こうして、換気される患者101のサイズに基づき患者インターフェース110内に挿入することができる。
【0034】
図2は、さまざまな実施例による、非侵襲的換気システム100の患者インターフェース110の後面斜視図である。リム143及び144(図示せず)は、前方位置へ旋回し、患者101の胸に向かって垂れ下がっている。
図2に例示されているように、ヘッド・ストラップ・システム111は、幾分円形の開口部211を画成する(完全な円形であってもよいし、円形と卵形の中間の形状であってもよい)。円形の開口部211は、材料を有していないか、又は布若しくは他の材料で覆われていてもよい。さらに、円形の開口部211は、成形され、及び/又はヘッド・ストラップ・システム111内に領域をあけるように形成された複数のスリットによって画成されうる。いくつかの実施例では、ヘッド・ストラップ・システム111は、フレーム125の左上及び右側方部分へのサイド・ストラップ112−1及び112−3の結合によって画成される、Oフレーム特徴部で半剛体材料から製作される。このOフレーム特徴部は頭頂部を捕らえ、円形の開口部211はクレードルとして、患者101の後頭蓋の後頭部領域を受け入れる。ヘッド・ストラップ・システム111の半剛体構造は、保管時に、平たくつぶれるか、又は折り畳めるようにある程度の固有剛性をもたらすが、平たくつぶされた状態の保管から取り出されたときに、容易に、また自然に、一般的な頭の形の構造に戻り、したがって、患者インターフェース110を被ったときに患者101にヘッド・ストラップ・システム111を位置決めし、取り付ける仕方が目で見てはっきりわかる。この方法では、前部、後部、頂部、又は底部がどこに配置されるかを区別する必要はない。一実施例において、患者インターフェース110は、すでにフレーム125とともに事前に取り付けられているヘッド・ストラップ・システム111と一緒に梱包されているので、開梱されたときに、ヘッド・ストラップ・システム111の半剛体構造により、これは、幾分、キャッチャーマスクを付けるのと全く同様に、患者101の頭部及び顔面領域の上に素早く引き寄せられるヘルメットのように見える。
【0035】
また
図2に示されているのは、クイック・リリース・リップ・コード・タイプ・プルタブ212である。クイック・リリース・プルタブ212の位置決めは、例示されているのと異なる配置にあってもよく、また追加のプルタブがいくつかの実施例に含まれうる。図示されているように、プルタブ212は、上後頭蓋の近くに配置され、ヘッド・ストラップ・システム111と結合する。プルタブ212は、患者も、医療専門家も、簡単にアクセスでき、掴める。プルタブ212は、患者101の緊急事態又は閉所恐怖症の場合に迅速に患者インターフェース110を着用するのを補助する把持点を備える。
【0036】
図3は、一実施例による、非侵襲的換気システム160の患者インターフェース110を示し、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aの取り外し/挿入を例示する正面斜視図である。図示されているように、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、取り外された位置にある。交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、排出ガス・ベント・ポート123を備え、したがって、通気式非侵襲的換気アプリケーションで使用するように設計されている。交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、フレーム125の半楕円形リム304内に配設されているスロット303と対応し、スロット303内に据え付けられる1つ又は複数のタブ302(1つ図示されている)を備える。把持領域121−1及び121−2につまむ圧力を印加することによって(矢印301で示されているように)、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、タブ302がスロット303内に据え付けられ、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aがフレーム125と取り外し可能に結合されるようにわずかに圧縮されうる。この取付プロセスを反対にすることで、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aの取り外しが可能になる。
【0037】
図4は、一実施例による、非侵襲的換気システム100の患者インターフェース110を示し、自己封止型アクセス・ポート401を備える交換可能な患者インターフェース挿入物120Bを例示する正面斜視図である。自己封止型アクセス・ポート401は、交換可能な患者インターフェース挿入物120Bを通してチューブ403などのチューブが封止可能に挿入されて通る1つ又は複数のスリット若しくは開口部を有することができる。
図4に示されているように、自己封止型アクセス・ポート401は、1つ又は複数のスリット402を備える。いくつかの実施例では、図示されているように、スリット402は、プラス記号の形状で直角に交差しうる。自己封止型アクセス・ポート401は、気管支鏡法などの医療専門家が手技を実施する際に使用する開口部を備え、これにより、患者の口腔又は鼻腔内に挿入されうる気管支鏡又は他のチュービング若しくは医療デバイス/器具にアクセスできる。これにより、患者インターフェース110を取り外すことなくチューブ/デバイス/器具の挿入、及びいくつかの医学的手技の実施が可能になる。患者インターフェース110を着用してチューブを挿入するか、又は手技を実行する代わりに、交換可能な患者インターフェース挿入物120Bを取り付けて(まだ取り付けられていなければ)、交換可能な患者インターフェース挿入物120Bを通して手技を実施し/チュービングを挿入することができる。これにより、非侵襲的換気を実行しながら、何らかのチュービングを挿入し、口又は鼻道に通すことを伴う、ある種の医学的手技を実施することができる。例えば、交換可能な患者インターフェース挿入物120Bにより、気管支鏡法を信頼できる人工呼吸器をつけている患者に実施することができるが、このような手技は、他の方法では、換気手段を取り外さずに実施することはできない。それに加えて、チューブ403又は他のデバイス/器具は、自己封止型アクセス・ポート401内の適所に残すことができる。いくつかの実施例では、自己封止型アクセス・ポート401は、ネブライザー、定量式吸入器、又は他の治療デバイス若しくは薬物送達デバイスと結合されるようなサイズ、形状、及び構成を有し、取り付けられているデバイスからのその流れは、患者101の口及び/又は鼻の方へ導かれる。
【0038】
図5は、一実施例による、非侵襲的換気システム100の患者インターフェース110を示し、呼気サンプリング・ポート501を備える交換可能な患者インターフェース挿入物120Cを例示する正面斜視図である。図示されているように、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cは、交換可能な患者インターフェース挿入物120A及び交換可能な患者インターフェース挿入物120B上に備えられていた排出ガス・ベント・ポートを備えない。一実施例において、これは、排出ガス・ベント・ポートが患者インターフェース110内の別の場所に配設されるためでありうる。別の実施例では、これは、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cは、吸息用の新鮮な呼吸ガスが一方のリム(例えば、リム143)によって供給され、排出ガス(吐き出される呼気及び未使用の呼吸ガス)が患者インターフェースから追い出され、別のリム(例えば、リム144)を介して捕集される非通気式非侵襲的換気とともに使用するように設計されるからである。交換可能な患者インターフェース挿入物120Cは、患者インターフェース110内から吐き出される呼気のサンプルを捕捉するために呼気サンプリング管路546が結合されうる呼気サンプリング・ポート501を備える。次いで、呼気サンプリング管路546は、捕捉された吐出呼気サンプルを二酸化炭素分析装置又は他の分析装置に結合することができる。
【0039】
一実施例において、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cの内側部分にわずかな凹形部が画成され、これにより呼気スクープ(breath scoop)502が形成される。呼気スクープ502は、患者101の上唇のほぼ中心の領域内に位置決めされ、リム143とリム144との間のクロスフローによって素早く洗い流されることはありえない場所で短い時間に吐き出された呼気を捕捉できるように設計される。他の実施例では、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cの内側に単純な凹形部を画成する代わりに、呼気スクープ502を、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cの内側のほぼ同じ場所で結合された、別個の構造とすることができる。呼気スクープ502を備える実施例では、呼気サンプリング・ポート501は、呼気サンプリング管路546を呼気スクープ502に封止可能に結合する。呼気サンプリング管路546は、捕捉された吐出呼気サンプルを二酸化炭素分析装置又は他の分析装置に結合するように動作する。呼気サンプリングを実施する技術については、本明細書の別の節でさらに説明する。
【0040】
図6は、一実施例による、非侵襲的換気システム100の患者インターフェース110を示し、顔面皮膚インターフェース130内に配設されるか、又は結合されている自己封止型胃チューブ挿入領域630を例示する正面斜視図である。
図6では、リム143及び144は、患者101の胸の方へ垂れるように下方に旋回するように図示されている。この旋回により、新鮮な呼吸ガスを、患者101の背後/頭上からではなく患者101の前側から供給することが可能になる。これは、患者の快適さに関するオプションを提供する。
【0041】
図6に例示されているように、胃チューブ647が、患者101の左頬の近くの胃チューブ挿入領域630において画成されている自己封止開口部632を通じて挿入される。胃チューブ647は、通気チューブ、栄養チューブ、又は同様のものとすることができ、経口胃又は経鼻胃とすることができる。呼気サンプリング・チューブ又は他のチューブは、チューブ647の方法と似た方法で挿入されうる。一実施例において、顔面皮膚インターフェース130が複数の柔軟なブラダー・セクション又は波形部を備える場合、挿入領域630は、チューブ647の挿入のため開口部632を備える柔軟なブラダー又は波形部のうちの2つの間のギャップとすることができる。本明細書では、波形部は、封止材料内に頂点と谷底とを画成し、波形部の伸長と収縮とによって柔軟に伸長及び収縮を行える、一連の渦巻きである。ベンチレータ160によって供給される空気圧は、ブラダーを膨張させ、ブラダーの間に存在するギャップ内に挿入されているチューブ647の周りに封止を行わせる。次いで、ブラダーは、チューブが患者101の顔面皮膚内に押し込まれて圧点を形成しないように固定力(ヘッド・ストラップ・システム111からフレーム125に与えられる)を挿入チューブ647の周りに伝える。別の実施例では、図示されているように、患者インターフェース110は、剛体又は半剛体構造を形成してチューブ647及び開口部632を、通常はヘッド・ストラップ・システム111から顔面皮膚インターフェース130に、次いで顔面皮膚インターフェース130から患者101の顔面皮膚に伝えられる拘束力から遮蔽する、アーチ形部分/ブリッジ631を備える。これにより、この拘束力がチューブ647を患者101の皮膚内に圧入することによって圧点を引き起こすことを防ぐ。一実施例において、発泡体、シリコーン、又はTPEなどの緩衝材633が開口部632を囲み、開口部632内に挿入されたときにチューブ647の周りで自己封止し、チューブ647が開口部632内に挿入されないときには開口部632を封止し、患者101の顔面皮膚への封止を行う封止機能を実現する。
【0042】
一実施例において、挿入領域630、開口部632、緩衝材633、及び/又はブリッジ631は、顔面皮膚インターフェース130を分離するように構成される。つまり、これらの部分の1つ又は複数は、顔面皮膚インターフェース130と取り外し可能に結合されうるということである。部分631、632、及び/又は633のうちの1つ又は複数を、患者インターフェース110の残り部分から分離されるように製作することによって、患者インターフェース110の残り部分は、典型的にはチューブ647が従来のマスク/患者インターフェース内の他の何らかの開口部を通して挿入された場合に必要になるように患者101からチューブ647を取り外すことなく患者101から取り外された状態/脱いだ状態にすることができる。同様に、チューブ挿入領域630が、一対のブラダー又は波形部の間のギャップである場合、チューブ647は、ギャップの間からスリップし、患者インターフェース110が取り外された状態/脱いだ状態にある間患者101内に挿入されたままにすることができる。
【0043】
図7は、一実施例による、非侵襲的換気システム100の脱いだ状態の患者インターフェース110を示し、一実施例による、組み込み濾材123Aを備える交換可能な患者インターフェース挿入物120Dも例示する正面斜視図である。
図7は、ヘッド・ストラップ・システム111の半剛体構造が、脱いだ構成であっても、ヘルメットの一般的形状を保持する仕方を示している。
【0044】
一実施例において、濾材123Aは、本明細書の別のところで示されている排出ガス・ベント・ポート123と合わせて、又はその代わりに使用されうる。典型的には、排出ガス・ベント・ポート123は外気に開いている。これにより、ある種の患者ケア環境では介護人にとって望ましくないか、又は危険ですらありうる、吐き出されたガスを大気中に吹き出すことができる。開いている通気口の代わりに、一実施例では、濾材123Aが、含まれるか、又は代替的に利用される。濾材123Aは、吐き出されたガスが通過するときに吐き出されたガスからの病原菌を濾過することに加えて圧力低下を制御する。いくつかの実施例では、濾材123Aは、濾過と通気を同時に行うことができ、これにより、別個の通気口を有している必要がなくなる。限定はしないが、濾布(例えば、コットン、ポリエステル、又は竹)、連続気泡フォームなどの媒体を利用して、濾材123Aを形成することができる。濾材123Aの媒体の組成、厚さ、表面積、及び多孔度のうちの1つ又は複数を含むさまざまな要素が選択され、一実施例では、これにより、病原菌を濾過するとともに、指定され、意図した流量/漏出量を与えて患者インターフェース110の内圧を制御することができる。一実施例において、交換可能な患者インターフェース挿入物120Dは、濾材123Aが目詰まりしたり、汚れたり、又は推奨取り替え間隔を超過したときに取り外され、新しい交換可能な患者インターフェース挿入物120Dで取り替えられうる。別の実施例では、濾材123Aは、それ自体、取り替え可能である。
【0045】
図7に与えられている拡大図において、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135内に配設される複数のブラダー736が見えている。ブラダー736は、一実施例では、患者インターフェース110の製造後に空気、ガス、又は液体を詰められうる。別の実施例では、ブラダー736を膨らませるために、新鮮な呼吸ガス流を使用することができる(いくつかの実施例では選択的に)。
図7に示されていないけれども、いくつかの実施例では、このようなブラダーは、顔面皮膚インターフェース130の周辺の選択された部分又は全体にも配設される。
【0046】
図7は、サイド・ストラップ112(112−1、112−2、112−3、112−4)がバックルで留められる、又は他の何らかの方法で留められる留め具726(726−1、726−2、726−3、726−4)も例示している。いくつかの実施例では、留め具726は、留め具726の位置を調整することができる位置決めトラック727(727−1、727−2)内に永久的に結合されるか、又は取り外し可能に結合される(つまり、スナップ式に取り付けられる)。スナップ型留め具726が利用される場合、1つ又は複数の留め具726のスナップを外す動作は、サイド・ストラップ112の急速着脱手段となり、これによって患者インターフェース110をすぐに脱ぐことができる。サイド調整により、留め具726の位置決めを行うことができ、サイド調整は、固定力をコンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び患者101の鼻梁から逸らすように留め具726を調整するのに役立つ。それに加えて、位置決めトラック727は、患者101の顔面に関してピッチ及び患者インターフェース110の調整を可能にする。
【0047】
いくつかの実施例では、サイド・ストラップ112又は他のコンポーネントを固定するために、フック及びループ又は類似の種類の留めが利用されうる。例えば、領域715(715−1、715−2、715−3)は、サイド・ストラップ112の端部又はチューブ若しくは他のコンポーネントに関連付けられている位置決めスリーブ748上に配設されている相補的フック/ループ・コンポーネントと嵌合するようにフック材料又はループ材料が配設されうる領域を示している。サイド・ストラップ112の端部を固定するためにフック及びループ型(又は類似)の留めが利用される場合、患者インターフェースをすぐに脱ぐための手段は、フック及びループの留めを解くことによって実現される。
【0048】
いくつかの実施例では、サイド・ストラップ112は、緩めないと壊死を引き起こすくらいきついと考えられる力又はストラップの締め付けのレベルを示すストラップにかかる力誘発応力のレベルに応答して色を変えるか、又は不透明から幾分半透明、透明まで変化することができる。例えば、任意の色の不透明のサイド・ストラップ112は、きつすぎる状態に引き伸ばされたサイド・ストラップの応力に応答して、わずかに伸びて、色変化が目立つくらいに半透明又は透明になるものとすることができる。同様に、いくつかの実施例では、任意の色の不透明のサイド・ストラップ112は、きつすぎる状態に引き伸ばされたサイド・ストラップの応力に応答して、わずかに伸びて、埋め込まれている色付きの糸(例えば、赤色糸)が目に見えて露出するくらいに半透明又は透明になるものとすることができる。このような埋め込まれている色付き糸712の一例は、
図7に、常時サイド・ストラップ112−4の後(患者に面する)側に見えるものとして示されている。さまざまな実施例において、埋め込まれている糸712は、サイド・ストラップ112−4の締め付けすぎに応答してサイド・ストラップ712−4の反対の患者に面していない側に目に見えて露出されるのみである。サイド・ストラップ112の一部又は全部が、締め付けすぎる状態を示すためにこのような色が変化する、及び/又は埋め込まれている糸特徴部を備えることができることは理解される。いくつかの実施例では、埋め込まれる糸712は、サイド・ストラップ712が引き伸ばされて締め付けすぎ状態になるまで、サイド・ストラップ712の患者に面していない側であっても、全く見えないように埋め込まれうる。
【0049】
オリフィス722(722−1、722−2)は、一実施例では、フレーム125内に配設された開口部である。リム143は、ベンチレータ160から新鮮な呼吸ガスを入れるための入口ポートを備える呼吸ガス送達オリフィス722−1と封止可能に結合されているものとして図示されている。同様に、リム144は、通気構成のベンチレータ160から新鮮な呼吸ガスを入れるための第2の入口ポートを備える呼吸ガス送達オリフィス722−2と封止可能に結合されているものとして図示されている。非通気構成では、患者インターフェース110から排出ガスを運び去るためにリム143又は144が使用されうる。したがって、このような非通気の実施例では、オリフィス722−2は排出ガス・オリフィスを備えることができる。
【0050】
図8Aは、一実施例による、頬骨顔面インターフェース831を備える構成の非侵襲的換気システム100の患者インターフェース110Aを示し、パイロット・スタイルの新鮮な呼吸ガスのインターフェース822を備える交換可能な患者インターフェース挿入物120Eを例示する正面斜視図である。パイロット・スタイルとは、新鮮な呼吸ガスが、患者インターフェースの一方又は両方の側方側からではなく、患者インターフェースの前のほぼ中線位置で患者インターフェースに入ること意味する。
【0051】
図8Aにおいて、代替的なパイロット・スタイルの通気式非侵襲的換気呼吸回路840が図示されている。呼吸回路840は、いくつかの実施例では、呼吸ガス供給チューブ841、スイベル・コネクタ・ピース842A及び842B、リム843、窒息防止弁845、並びにパイロット・スタイルの呼吸ガスのインターフェース822を備える。窒息防止弁845は、すでに説明されている窒息防止弁745と同じように動作する。交換可能な患者インターフェース挿入物120Eは、把持領域121−1及び121−2を互いに向けて押し付けることによって取り外し可能/取り替え可能である。一実施例において、交換可能な患者インターフェース挿入物120E、窒息防止弁845、リム843、及びスイベル・コネクタ・ピース843Aは、一緒に結合され、単一の取り外し可能な/取り替え可能なユニットとして供給される。リム843は、トルクを軽減し、呼吸回路840のもつれ及び捻れを防ぐように全方向スイベルを形成するスイベル・コネクタ・ピース842A及び842Bによってもたらされるトルク軽減スイベル結合を介して呼吸ガス供給チューブ841と結合される。呼吸ガス供給チューブ841は、呼吸ガス・チューブ141についてすでに説明されているのと同様にしてベンチレータ160(
図8Aには見えていない)と結合する。一実施例において、ガス供給チューブ841は、同様に、ベンチレータ160への「スマート接続」を利用することができる。リム843内に構成されるリブ848及び/又はガス供給管路841内に構成されるリブ849は、トルクを軽減し、柔軟性をもたらし、患者インターフェース110Aを被っている間、患者を快適にし、移動しやすくする。いくつかの実施例では、スイベル部分842A及び842Bは、省くことができ、ガス供給チューブ841及びリム843は、可撓管の連続するピースであるものとしてよい。
【0052】
頬骨弓は、骨組織であるが、典型的には、一般的には皮の薄い、緩衝の面ではほとんど役立たない鼻梁に比べて厚い脂肪組織層も有する。鼻梁の皮が薄いため、鼻梁の圧点は、たちまち血流を途絶えさせ、壊死を引き起こす。頬骨顔面インターフェース831は、患者インターフェース110の固定力を患者101の頬骨弓領域(頬の骨)に伝え、固定力を本明細書で例示されている他の顔面皮膚インターフェースに比べて顔面皮膚のより広い表面領域にわたって固定力をさらに拡散する顔面皮膚インターフェース130の翼状の延長部(831−1及び831−2)を備える。固定力を頬骨弓に、より広い顔面皮膚表面領域の上に、鼻梁から遠ざかる方向に拡散することによって、頬骨顔面インターフェース831は、鼻梁シール135に伝えられる固定力(もしあれば)をさらに低減する。頬骨顔面インターフェース831は、固定力を顔面皮膚のより広い表面領域の上に、また頬骨弓構造上に拡散する。一実施例において、顔面皮膚インターフェース130及び頬骨顔面インターフェース831は、波形部、隆起部、又はブラダー836などの複数の構造的特徴部を組み込むことができる。波形部/隆起部とブラダーとの主な違いの1つは、内部的なものであり、ブラダーはガス又は流体を調整可能に充填することができるが、波形部/隆起部はできない。膨張可能に充填されるように設計されているとしても、ブラダーはそれでも起伏のある外観を有し、見かけが波形部/隆起部に似ており、またいくつかの点で、波形部/隆起部に似た機能を有する。一実施例において、ブラダー836は、構造及び機能の点でブラダー736に類似しており、緩衝機能を備え、患者101との無傷顔面封止をそのまま維持しながら患者インターフェース110Aの可撓性と移動とをある程度可能にする。
【0053】
一実施例において、患者インターフェース110Aは、延長下顎部分832も備える。口鼻マスクは、口と鼻の両方を捕捉することを意図されている。延長下顎部分832は、患者の口を口マスク又は口鼻マスク内で閉じられたままに保持するのに役立つ。これは、患者の快適さを高めうる。一実施例において、延長下顎部分832は、患者101の下顎の移動に応答して拡張/収縮するベローズ特徴部(図示せず)を備えることができる。これは、患者101が、患者インターフェース110Aの封止を損なうことなく、また呼吸ガスを制御できずに漏らすことなく、自分の口をわずかに開くか、又は自分の下顎を拡張することができる。
【0054】
図8Aにおいて、112−2などのサイド・ストラップは、留め具826などの留め具と結合する。図示されているように、留め具826は、トラック827内に永久的に、又は取り外し可能に結合され、このトラック827に沿って位置決めされうる。トラック827内に摺動可能に位置決めされるようにトラック827内の所望の位置に留め具826をロックし、又は留め具826をロック解除するため摺動解放機構828が利用される。
図7及び
図8A〜Bにおいて、ストラップ位置決め特徴部は、患者101又は介護人が調整のため容易にアクセスできるように患者101の顔面の近くに配置される。
【0055】
頬骨顔面インターフェース831、延長下顎部分832、摺動解放機構828、及び交換可能な患者インターフェース挿入物120Eが
図8Aにまとめて例示されているけれども、これらの特徴部は、別々に利用することもできる。例えば、頬骨顔面インターフェース831は、
図1〜7に例示されている患者インターフェース110内に組み込まれうる。同様に、パイロット・タイプの新鮮な呼吸ガスのインターフェース822は、頬骨顔面インターフェース831を備えていない患者インターフェース110Aにおいて利用されうる。
【0056】
図8Bは、パイロット・スタイルの新鮮な呼吸ガスのインターフェース822Bを備える交換可能な患者インターフェース挿入物120Fで交換可能な患者インターフェース挿入物120E及びパイロット・スタイルの新鮮な呼吸ガスのインターフェース822が取り替えられていることを除き、すべての点で(類似の番号は類似のコンポーネントを指す)
図8Aに類似するパイロット・スタイルの患者インターフェースである。図からわかるように、患者インターフェース120Fは、窒息防止弁845Bを備える。
図8Bに例示されているように、パイロット・スタイルの新鮮な呼吸ガスのインターフェース822では、エルボーを使用することなくガス・インターフェース822Bに直接接続するリブ付き呼吸ガス供給チューブ841を備え、いくつかの実施例では、スイベル・コネクタ・ピースを備えない代替的呼吸回路840Bを利用する。
【0057】
第1節:人工呼吸用マスクの調整
マスク110は、封止部分(例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び/又は顔面皮膚インターフェース130)を備える。さまざまな実施例において、封止部分は、上で説明されているように、ブラダーを備える。例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135は、ブラダー736を備え、顔面皮膚インターフェース130は、ブラダー836を備える。一実施例において、ブラダー736は、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の全長に実質的に沿って延在する。同様に、別の実施例では、ブラダー836は、顔面皮膚インターフェース130の全長に実質的に沿って延在する。
【0058】
さまざまな実施例において、マスク110は、ブラダー(例えば、ブラダー736及び836)を流体的に調整することによって調整される。特に、マスク110は、ガス、空気、若しくは液体、又はこれらの組み合わせでブラダーを膨らませることによって調整される。また、マスク110は、ブラダーを萎ませることによって調整される。
【0059】
一実施例において、ブラダーは、ベンチレータ160に流体的に接続される。例えば、それぞれのブラダーは、チューブを介してベンチレータ160に流体的に接続される。チューブは、管路546又はチューブ647に類似するものであってよい。このような一実施例では、それぞれのブラダーは、互いに流体的に分離され、それぞれのブラダーは、ベンチレータ160に流体的に接続される。
【0060】
或いは、2つ又はそれ以上のブラダー(例えば、隣接ブラダー又は非隣接ブラダー)は、互いに流体的に接続されうる。そのようなものとして、流体的に接続されているブラダーは、他のブラダー又は他の流体的に接続されているブラダーから流体的に分離している。
【0061】
別の実施例では、ブラダーは、膨張源に流体的に接続される。限定はしないが、圧力タンクなどである。
【0062】
マスク110は、さまざまな理由で調整される場合がある。例えば、マスク110は、検出された意図しない漏れに応じて、調整されうる。
【0063】
図9は、人工呼吸用マスクを調整するための方法900の一実施例を示す。
【0064】
方法900の910で、マスク110の換気状態が測定される。マスク110は、患者の鼻及び/又は口の上に置かれ、マスク110の封止部分は、マスク110と患者との間に流体シールを確立するためのものであり、この封止部分は、複数のブラダーを備える。
【0065】
本明細書で使用されている「換気状態」は、測定可能であり、マスク110と患者101との間に意図しない漏れがあるかないかの判定をしやすくするシステム100の状態であることも理解される。例えば、換気状態は、限定はしないが、圧力、空気流などとすることができる。
【0066】
一実施例において、912で、空気流が測定される。別の実施例では、914で、圧力が測定される。
【0067】
さまざまな実例において、非侵襲的換気システム100の換気状態(例えば、空気流、圧力)が測定される。換気状態は、ベンチレータ160又は他の測定デバイスによって測定されうる。
【0068】
測定は、システム100内のさまざまな位置における換気状態の情報を取得することによって実行されうる。例えば、換気状態は、マスク110、呼吸回路140、及び/又はベンチレータ160において測定されうる。
【0069】
920で、流体シールの意図しない漏れは、換気状態の測定された変化に基づき決定される。例えば、システム100内の測定された圧力及び/又は空気流が規定の、又は予想される範囲を外れている場合、流体シールの意図しない漏れがあると判定される。マスク110と患者101との間の意図しない漏れは、さまざまな理由から生じうる(例えば、患者がマスク110にうっかりぶつかる、患者101がマスク110を動かす、など)。その結果、システム100の換気状態が変化しうる。
【0070】
930で、意図しない漏れを封止するようにブラダーが調整される。例えば、少なくとも1つのブラダー(例えば、ブラダー736又は836のうちの少なくとも1つ)が調整される。特に、ブラダーと患者101との間にギャップ(例えば、意図しない漏れ)がある場合、ギャップを封止するようにブラダーを調整する(例えば、膨らませる)ことができる。
【0071】
一実施例において、931で、意図しない漏れを封止するようにブラダーが自動的に調整される。例えば、マスク110と患者101との間の意図しない漏れを示す換気状態(例えば、低圧)の変化を測定したことに応答して、ブラダーが自動的に膨らみ(例えば、ベンチレータ160により)、意図しない漏れの封止をしやすくする。或いは、ブラダーは、手動で調整される。
【0072】
別の実施例では、932で、ブラダーが、順次調整される。例えば、予想される、又は規定された範囲外の換気状態の測定された変化に応答して、第1のブラダーが膨らむ。換気状態が、まだ予想される、又は規定された範囲外にある場合、第1のブラダーに隣接するブラダーなどの別のブラダーが膨らまされ、これを、換気状態が予想される範囲に戻り、したがって意図しない漏れが封止されるまで続ける。或いは、第1の膨らまされたブラダーの後に膨らんだブラダーは、第1のブラダーに隣接していない。
【0073】
さらなる実施例では、933で、ブラダーは、予め定義されているパターンに従って自動的に調整される。例えば、ブラダーの膨張は、任意の第1のブラダーで開始し、第1のブラダーから時計回りに、又は反時計回りに、意図しない漏れが封止されるまで続けられる。別の実例では、意図しない漏れの発生する確率が最も高い位置に配置されている、第1のブラダーが最初に自動的に調整される。意図しない漏れの発生する確率が2番目に高い位置に配置されている、第2のブラダーがその後調整され、意図しない漏れが封止されるまで、次々に調整されてゆく。
【0074】
別の実施例では、934で、ブラダーは、測定された換気状態が規定された換気状態に戻るように調整される。例えば、換気状態が規定された、又は予想される範囲を外れたことに応答して、ブラダーは、意図しない漏れを止めるように調整される。ブラダーを調整した結果、換気状態は、マスク110と患者101との間の適切な封止を示す規定された換気状態範囲内の規定された換気状態に戻る。
【0075】
一実施例において、935で、複数のブラダーが同時に調整される。例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135内に配設されているブラダーはすべて、同時に調整される。別の実施例では、患者101の圧点上に配設されているブラダーはすべて、同時に調整される。
【0076】
さらに、マスク110は、壊死を減らすように調整されうる。
【0077】
図10は、壊死を減らすように人工呼吸用マスクを調整するための方法1000の一実施例を示す。
【0078】
方法1000の1010で、マスク110は患者101に流体的に封止され、マスクは、患者と物理的に接触する複数のブラダー(例えば、ブラダー736及び836)を備える。
【0079】
1020で、壊死を減らすようにブラダーが調整される。例えば、ブラダー(複数可)は、圧点での圧力を減少させるように調整される。ブラダー(複数可)は、方法900で説明されているように調整されるブラダーと同様に壊死を減らすように調整されうることは理解されるであろう。
【0080】
一実施例において、1022で、ブラダーは、患者の圧点での圧力を減少させるように調整される(例えば、萎ませる)。
【0081】
別の実施例では、1024で、壊死を減らすように複数のブラダーのうちの1つのブラダーを膨らませる。例えば、圧点を囲むブラダーは、壊死を減らすように膨らまされる。
【0082】
さらなる実施例では、1026で、壊死を減らすようにブラダーを萎ませる。例えば、圧点上に配設されているブラダーを、壊死を減らすように萎ませる。
【0083】
一実施例において、1028で、壊死を減らすようにブラダー(複数可)が自動的に調整される。例えば、所定の長さの時間が経過した後、壊死を減らすように、圧点上に、又は圧点の周りに配置されているブラダー(複数可)が自動的に調整される。
【0084】
第2節:人工呼吸用マスクの波形可撓性シール
マスク110は、封止部部分(例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び/又は顔面皮膚インターフェース130)を備える。さまざまな実施例において、封止部分は、波形可撓性シールである。例えば、封止部分は、ブラダー736及び836(波形部又は隆起部とも称する)を備える。隆起部は、波形可撓性シールに沿って配置され、患者101と物理的に接触するように構成されている。
【0085】
一般に、波形可撓性シール(特に、波形可撓性シールの隆起部)は、患者101との無傷顔面封止をそのまま維持しながら患者インターフェース110の可撓性と移動とをある程度可能にする。
【0086】
一実施例において、波形可撓性シールは、患者101の鼻の上に流体シールを構築するように構成される。例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の隆起部736と患者101の鼻梁との間に流体シールが形成する(
図7を参照)。隆起部736に関して、その長さ、深さ、及び幅(頻度)は、コンプライアンス性を有する鼻梁のいくつかの部分において変化しうる。
【0087】
別の実施例では、波形可撓性シールは、患者101の鼻及び/又は口の周りに流体シールを構築するように構成される。例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の隆起部736と顔面皮膚インターフェース130の隆起部836とによって患者101の鼻及び/又は口の周りに流体シールが形成する。
【0088】
波形可撓性シール(特に、隆起部736及び/又は隆起部836)は、複数の軸及び/又は方向で移動又は屈曲するように構成される。これは、無傷顔面封止を維持しながら患者インターフェース110の可撓性及び移動を可能にする。
【0089】
隆起部736は、
図7に示されているように、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の幅に沿って延在する。言い換えると、それぞれの隆起部の長さは、鼻先から患者101の目に向かう方向に延在する。さらに、隆起部736は、鼻梁シール135の長さに沿って配設される。
【0090】
隆起部836は、
図8に示されているように、顔面皮膚インターフェース130の幅に沿って延在する。さらに、隆起部836は、顔面皮膚インターフェース130(及び頬骨顔面インターフェース831)の長さに沿って配設される。隆起部836に関して、その長さ、深さ、及び幅(頻度)は、顔面皮膚インターフェース130及び/又は頬骨顔面皮膚インターフェース831のいくつかの部分において変化しうる。また、いくつかの実施例では、隆起部736の長さは、隆起部836の長さより長い。
【0091】
さまざまな実施例において、波形可撓性シールの隆起部は、異なる形状を有する。例えば、隆起部836は、互いに異なる形状を有し、及び/又は隆起部736と異なる形状を有することができる。本明細書の別のところで、マイクログルーブについて説明している。波形部の隆起部と谷部は、マイクログルーブに比べて深さも幅もかなり大きいことは理解されるであろう。例えば、いくつかの実施例では、波形部は、マイクログルーブに比べて少なくとも1桁大きい。いくつかの実施例では、1つ又は複数のマイクログルーブが波形に構成されうることは理解される。
【0092】
第3節:人工呼吸用マスクの鼻孔開放器
さまざまな実施例において、マスク110は、鼻道開放器(nasal passage opener)を備える。鼻道開放器は、鼻道(又は鼻弁)の開放をしやすくするように構成される。鼻道開放器は、マスク110が患者101の顔面上に封止されたときに患者101の鼻道(又は鼻弁)の上に配設される。鼻道(弁)を開くことで、呼吸の頻度及び/又は患者の呼吸に対する労力を低減しやすくすることができる。
【0093】
一実施例において、鼻道開放器は、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135である。例えば、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135が鼻道の上に置かれると、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の形状は、鼻道を引いて開く外向きのスプリング力などにより鼻道を開く動作を補助することができる。その結果、鼻道の開放が補助される。
【0094】
別の実施例では、患者インターフェース110は、患者101の頬の皮膚と相互作用し、その皮膚をわずかに横方向に引き伸ばし、頬の皮膚は、鼻の側方縁から始まり、頬骨弓の上にある皮膚まで横方向に延在する皮膚である。頬の皮膚のこの横方向の引き伸ばしにより、鼻道がわずかに横方向に引かれてより開いた状態になる。
図1及び3〜7を参照すると、いくつかの実施例では、サイド・ストラップ112−1及び112−3の位置決めは、顔面皮膚インターフェース130に側圧をかけて、頬の皮膚を横方向に引き伸ばすのを補助することがわかる。
図8Aを参照すると、頬骨顔面インターフェース部分831−1及び831−2並びにサイド・ストラップ112−1及び112−3の位置決めは、いくつかの実施例では、患者101の頬の骨をわずかに横方向に引き伸ばすように一斉に作用することがわかる。この頬の皮膚の引き伸ばしは、鼻弁狭窄を評価するために使用される、コットル・テスト(Cottle test)と似た働きをすることは理解されるであろう。両側顔面皮膚が伸びる結果、鼻道の開放が補助される。
【0095】
別の実施例では、鼻道開放器は、第1節で説明されているように、流体的に調整可能な1つ又は複数のブラダー(例えば、ブラダー736)である。例えば、ブラダー736は、鼻道において膨らまされる。このような膨張で鼻道の各部分に力がかかり、いくつかの領域において鼻道を接着した状態で引っ張って開き、及び/又は患者の頬の皮膚を横方向に引き伸ばすことなどによって、鼻道が引っ張られてより開いた状態になりうる。その結果、鼻道の開放が補助される。
【0096】
いくつかの実施例では、顔面頬皮膚引き伸ばしの1つ又は複数を利用することができ、コンプライアンス性を有する鼻梁シール及び膨張可能なブラダーが組み合わされて使用され、これにより患者101の鼻道を開くことができる。
【0097】
一実施例において、鼻道開放器は、マスク110と一体化される。或いは、鼻道開放器は、マスク110から取り外し可能である。
【0098】
図11は、鼻道を開くのを補助するための方法の一実施例を示す。
【0099】
1110で、人工呼吸用マスクが患者の顔面の上に封止され、人工呼吸用マスクは、鼻道の上に配設されている。例えば、マスク110は、患者101の顔の上に封止され、マスク110は、鼻道の上に配設されている。
【0100】
1120で、鼻道は、鼻道の上に配設されている人工呼吸用マスクによる開放を補助される。例えば、鼻道は、鼻道の上に配設されているコンプライアンス性を有する鼻梁シールによる、及び/又はマスク110によってもたらされる横方向の頬皮膚引き伸ばしによる開放を補助される。
【0101】
一実施例において、1122で、鼻道の断面積が増大する。例えば、鼻道の断面積は、鼻道開放器があるため増大する。
【0102】
別の実施例では、1124で、鼻道の開放を補助するようにブラダーが調整される。例えば、鼻道の開放を促すように単一のブラダーが膨らまされる。
【0103】
さらなる実施例において、1126で、鼻道の開放を補助するように複数のブラダーが調整される。例えば、複数のブラダー(例えば、ブラダー736)が膨らまされ、これにより、鼻道の開放を促す。その結果、鼻道の断面積が増大する。
【0104】
第4節:吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイス
次に
図12を参照すると、一実施例による、吐き出される呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイス1201を備える本明細書ではマスク110とも称される、非侵襲的換気患者インターフェース110の正面斜視
図1200が図示されている。患者インターフェース110は、二酸化炭素サンプリング・デバイス1201、ストラップ112−1、112−2、及び112−3、本明細書では呼吸回路140のリム144とも称される吸息ガス供給管路144、並びに本明細書では呼吸回路140のリム143とも称される呼息ガス捕集管路143を備える。吸息ガス供給管路は、すでに説明されているように呼吸回路140のリム144で識別され、呼息ガス捕集管路は、すでに説明されているように呼吸回路140のリム143で識別されうるが、しかし、吸息ガス供給管路及び呼息ガス捕集管路のこれらの識別は、限定することなく、例であって、吸息ガス供給管路及び呼息ガス捕集管路の他の実装も本明細書で説明されている実施例の精神及び範囲のうちにある。それに加えて、患者インターフェース110は、ガス管路結合部として機能する、すでに説明されているような、Yピース142も備えることができる。
【0105】
図12をさらに参照すると、一実施例による、二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するように構成されている。二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、呼気サンプリング・チャンバー1210、及び本明細書では呼気スクープ502とも称される、二酸化炭素捕集器502を備える。二酸化炭素捕集器502は、すでに説明されているように、呼気スクープ502で識別されうるが、しかし、二酸化炭素捕集器502のこの識別は、限定することなく、例であって、二酸化炭素捕集器502の他の実装も本明細書で説明されている実施例の精神及び範囲のうちにある。呼気サンプリング・チャンバー1210は、患者の口及び/又は鼻の上に配設されるように構成され、また患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが呼気サンプリング・チャンバー1210から意図せずに漏れるのを防ぐように構成される。例えば、限定することなく、呼気サンプリング・チャンバー1210は、フレーム125、顔面皮膚インターフェース130、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135、及び交換可能な患者インターフェース挿入物120Cを備え、これらについてはすでに説明してある。二酸化炭素捕集器502は、呼気サンプリング・チャンバー1210内に配設される。二酸化炭素捕集器502は、患者101の鼻及び/又は口に近接し、且つその外側に配設され、患者101から吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される。ストラップ112−1、112−2、及び112−3は、呼気サンプリング・チャンバー1210を患者の口及び/又は鼻の上の適所に保持し、また患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが呼気サンプリング・チャンバー1210から意図せずに漏れるのを張力をかけて防ぐように構成される。吸息ガス供給管路144は、呼気サンプリング・チャンバー1210と結合され、酸素ガスを患者101に輸送するように構成される。吐出ガス捕集管路143は、呼気サンプリング・チャンバー1210と結合され、吐き出されたガスを呼気サンプリング・チャンバー1210から取り除くように構成される。
【0106】
図12をさらに参照すると、一実施例による、患者インターフェース110は、呼気サンプリング・チャンバー1210の前部に配設されている交換可能な挿入物120Cも備えることがわかる。二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、すでに説明されているように、呼気サンプリング管路546も備える。したがって、患者インターフェース110は、二酸化炭素捕集器502によって捕集された患者101から吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成された呼気サンプリング管路546も備える。交換可能な挿入物120Cは、呼気サンプリング管路546を二酸化炭素捕集器502と結合するように構成された呼気サンプリング・ポート501を備える。呼気サンプリング管路546は、二酸化炭素捕集器502によって捕集された患者101から吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成される。呼気サンプリング・チャンバー1210の近くにある呼気サンプリング管路546の一部は、呼気サンプリング・チャンバー1210にしっかりと取り付けられ、患者101と呼気サンプリング管路546とが偶然干渉するのを防ぐように構成される。例えば、呼気サンプリング・チャンバー1210は、限定することなく、呼吸マスク110の呼吸チャンバーとして構成されうる。
【0107】
図12をさらに参照すると、一実施例による、二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、患者101から吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合にそのことを指示するように構成された二酸化炭素インジケータ1220も備えることができることがわかる。したがって、患者インターフェース110は、患者101から吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合にそのことを指示するように構成された二酸化炭素インジケータ1220を備える。二酸化炭素インジケータ1220は、患者101から吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に目に見える部分の外観を変化させるように構成された目に見える部分を備える。二酸化炭素インジケータ1220は、患者101から吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に色を変化させるように構成された目に見える部分も備えることができる。二酸化炭素インジケータ1220は、患者101の付添人が容易に観察できるように二酸化炭素サンプリング・デバイス1201の一部に目立つ形で装着されうる。
【0108】
次に
図13を参照すると、一実施例による、患者インターフェース110の断面
図1300が
図12の直線13−13に沿って切り取って示されている。
図13は、呼気サンプリング・チャンバー1210を備える二酸化炭素サンプリング・デバイス1201、及び二酸化炭素捕集器502を例示している。
図13に示されているように、呼気サンプリング・チャンバー1210のコンポーネント部分は、断面でも図示され、例えば、フレーム125、顔面皮膚インターフェース130、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135、及び患者の口及び/又は鼻を覆う、交換可能な患者インターフェース挿入物120Cも示されている。したがって、呼気サンプリング・チャンバー1210は、図示されているように、患者の口及び鼻の上に配設されるように構成される。他の実施例では、類似の呼気サンプリング・チャンバーが、患者の鼻のみ、又は患者の口のみの上に配設されうる。呼気サンプリング・チャンバー1210は、患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが呼気サンプリング・チャンバー1210から意図せずに漏れるのを防ぐようにも構成される。二酸化炭素捕集器502は、呼気サンプリング・チャンバー1210内に配設され、吐き出された呼気が中に捕捉され、呼気サンプリング管路546の方に導かれるように新鮮な呼吸ガスの流れから流体力学的に絶縁される。二酸化炭素捕集器502は、患者101の呼吸器開口部(鼻、口、又は鼻と口)に近接し、且つその外側に配設され、患者101から吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される。
図13に示されているように、二酸化炭素捕集器502は、呼気スクープ502の上側部分502−1、呼気スクープ502の下側部分502−2、及び呼気スクープ流路502−3を備える。呼気スクープ502の上側部分502−1及び呼気スクープ502の下側部分502−2は、患者101の鼻又は口のいずれかから患者の呼気を捕捉するように設計されており、これは、希釈が実質的になく、呼吸ガスが患者101に供給される状態で、患者の鼻及び口からの向きを有する
図13の各矢印で示されている。呼気サンプリング管路546も
図13に示され、図の他の要素とは異なり、呼気サンプリング管路546は、断面で示されていないが、むしろ、説明をしやすくすることを目的として、全体的に図の平面の外に置かれている。二酸化炭素捕集器502は、呼気サンプリング・ポート501を通じて呼気サンプリング管路546と連通する。したがって、二酸化炭素捕集器502は、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である患者101から吐き出される呼気のサンプルを捕集するように構成される。
【0109】
図13をさらに参照すると、一実施例による、二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、患者101の吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の濃度に比例する二酸化炭素センサー信号を出力するように構成された二酸化炭素センサー(図示せず)をさらに備えうる。一実施例において、二酸化炭素センサーは、二酸化炭素捕集器502と同一の場所に置くことができ、したがって、患者101の呼気中の二酸化炭素含有量に比例するセンサー信号が、吐き出された呼気の発生源にできる限り近くで、しかも非侵襲的に得られる。そのため、二酸化炭素捕集器502は、二酸化炭素センサーを備えるものとしてよい。
【0110】
次に
図14及び15を参照すると、代替的実施例により、
図14に一実施例の二酸化炭素分析装置1401の概略
図1400が示され、
図15に代替的一実施例の二酸化炭素分析装置1401の概略
図1500が示されている。二酸化炭素サンプリング・デバイス1201は、いずれかの実施例の二酸化炭素分析装置1401も備えることができる。
図14に示されているように、二酸化炭素分析装置1401は、患者101から吐き出された呼気のサンプルから、患者101から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果を判定するように構成される。
図15の代替的実施例に示されているように、例えば、二酸化炭素捕集器502と同一の場所にあってもよい二酸化炭素センサーについて、二酸化炭素分析装置1401は、二酸化炭素センサーから受信したセンサー信号を患者101から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換するように構成される。二酸化炭素分析装置1401は、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない患者101から吐き出される呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うための二酸化炭素分析プロトコル実行部1402も備える。二酸化炭素分析装置1401及び二酸化炭素分析プロトコル実行部1402は両方とも、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェア、ファームウェア及びソフトウェア、ハードウェア及びファームウェア、ハードウェア及びファームウェア及びソフトウェアを備えることができ、これらはいずれも、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である二酸化炭素含有量の測定結果を得るために患者101からの吐き出された呼気のサンプルの分析を補助するように構成されている。さらに、二酸化炭素分析装置1401及び二酸化炭素分析プロトコル実行部1402は、呼吸ガスで患者101を換気するために使用されるベンチレータ160から分離している別個の電子デバイスとして構成されうる。二酸化炭素分析装置1401及び二酸化炭素分析プロトコル実行部1402は、例えば、限定はしないが、コンピュータ・システムを含みうる。
【0111】
次に
図16を参照すると、一実施例による、患者の吐き出される呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための方法の流れ
図1600が示されている。この方法は、以下の操作を含む。1610で、二酸化炭素捕集器は、患者の鼻及び口に近接し、且つその外側に配設される。1620で、吐き出された呼気のサンプルが患者から捕集される。患者から吐き出された呼気のサンプルは、例えば、上で説明されているように、呼気スクープ520を使って、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である。この方法は、以下の操作をさらに含むものとしてよい。1630で、患者の吐き出した呼気中の二酸化炭素の濃度は、二酸化炭素センサーにより感知される。1640で、二酸化炭素の濃度に比例するセンサー信号が出力される。1650で、このセンサー信号は、二酸化炭素分析装置により患者から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換される。それに加えて、1660で、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない患者から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うために二酸化炭素分析プロトコルが適用されうる。
【0112】
第5節:吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための二酸化炭素サンプリング・システム
次に
図17を参照すると、一実施例による、吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための二酸化炭素サンプリング・システム1701の概略
図1700が示されている。本明細書では、「正確に」は、実際の(真の)値に近くなるように二酸化炭素濃度を測定することを指す。二酸化炭素サンプリング・システム1701は、ベンチレータ160を備える。ベンチレータ160は、呼吸ガスで患者101を換気するように構成される。ベンチレータ160は、二酸化炭素サンプリング制御ユニット160−1、及び二酸化炭素分析装置1401を備える。上で説明されている二酸化炭素分析装置1401と類似しているけれども、上で説明されている二酸化炭素分析装置1401とは対照的に、二酸化炭素分析装置1401は、ベンチレータ160の一体部分として構成され、したがって、二酸化炭素サンプリング・システム1701の一体部分としても構成される。二酸化炭素サンプリング制御ユニット160−1は、患者101の吐き出された呼気中の二酸化炭素のサンプリングのタイミングを制御し、二酸化炭素分析装置1401による吐き出されたガスの分析のタイミングを制御するように構成される。二酸化炭素サンプリング制御ユニット160−1は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェア、ファームウェア及びソフトウェア、ハードウェア及びファームウェア、ハードウェア及びファームウェア及びソフトウェアを備えることができ、これらはいずれも、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である二酸化炭素含有量の測定結果を得るために患者101からの吐き出された呼気のサンプルのサンプリングを補助するように構成されている。したがって、二酸化炭素サンプリング制御ユニット160−1は、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である患者101から吐き出される呼気のサンプルの捕集を制御するように構成される。
【0113】
図17をさらに参照すると、一実施例による、ベンチレータ160は、換気タイミング・ユニット160−2をさらに備えている。換気タイミング・ユニット160−2は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェア、ファームウェア及びソフトウェア、ハードウェア及びファームウェア、ハードウェア及びファームウェア及びソフトウェアを備えることができ、これらはいずれも、患者101の呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき規則正しい間隔で患者101を換気するのを補助するように構成される。二酸化炭素分析装置1401は、患者101の呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき換気タイミング・ユニット160−2を調節して規則正しい間隔で患者101を換気するように構成される。二酸化炭素分析装置1401は、すでに説明されているように、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない患者101から吐き出される呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うための分析プロトコル実行部1402も備えることができる。
【0114】
図17をさらに参照すると、一実施例による、二酸化炭素サンプリング・システム1701は、呼気サンプリング・チャンバー1210も備えることができる。すでに説明されているように、呼気サンプリング・チャンバー1210は、患者の呼吸器開口部(鼻、口、又は鼻と口)の上に配設されるように構成され、患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスがチャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成される。さらに、呼気サンプリング・チャンバー1210は、二酸化炭素サンプリング・システム1701の一体部分として、ベンチレータ160に結合されるように構成されている。二酸化炭素サンプリング・システム1701は、呼気サンプリング・チャンバー1210内に配設される、すでに説明されているような、二酸化炭素捕集器502をさらに備えることができる。二酸化炭素サンプリング・システム1701は、患者101によって吐き出された呼気中の吐出ガスを捕集し、その吐出ガスを二酸化炭素分析装置1401に輸送するように構成された呼気サンプリング・チャンバー1210に結合されている、すでに説明されているような、呼息ガス捕集管路143をさらに備えることができる。
【0115】
次に
図18を参照すると、一実施例による、組み合わされた非侵襲的換気患者インターフェース110及び二酸化炭素サンプリング・システム1701の患者インターフェース110の正面斜視
図1800が示されている。組み合わされたインターフェース110及びシステム1701は、それぞれ、
図9及び14の説明において上で説明されているような、患者インターフェース110、及び二酸化炭素サンプリング・システム1701を備える。呼気サンプリング・チャンバー1210は、呼吸マスク110の呼吸チャンバーを備える。組み合わされた患者インターフェース110及び二酸化炭素サンプリング・システム1701は、患者101から吐き出された呼気のサンプルを二酸化炭素分析装置1401に輸送するように構成された別個の呼気サンプリング管路546をさらに備えることができる。組み合わされた患者インターフェース110及び二酸化炭素サンプリング・システム1701は、吸息ガス供給管路144及び呼息ガス捕集管路143をさらに備えることができる。吸息ガス供給管路144は、呼気サンプリング・チャンバー1210と結合され、酸素ガスを患者101に輸送するように構成される。呼息ガス捕集管路143は、呼気サンプリング・チャンバー1210と結合され、吐き出されたガスを呼気サンプリング・チャンバー1210から取り除くように構成される。代替的一実施例では、呼息ガス捕集管路143は、患者101から吐き出された呼気のサンプルを、別個の呼気サンプリング管路546の代わりに、二酸化炭素分析装置1401に輸送するように構成されうる。呼息ガス捕集管路143は、呼気サンプリング・チャンバー1210にしっかり取り付けられ、患者101と呼息ガス捕集管路143とが偶然干渉するのを防ぐように構成される。組み合わされた患者インターフェース110及び二酸化炭素サンプリング・システム1701は、
図12の説明においてすでに説明されているような、二酸化炭素インジケータ1220をさらに備えることができる。二酸化炭素インジケータ1220は、患者101から吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合にそのことを指示するように構成されている。二酸化炭素インジケータ1220は、患者101の付添人が容易に観察できるようにマスク110の一部に目立つ形で装着される。
【0116】
次に
図19を参照すると、一実施例による、二酸化炭素分析装置1401の概略
図1900が示されている。二酸化炭素分析装置1401は、二酸化炭素センサー1901をさらに備えるものとしてよい。二酸化炭素センサー1901は、患者101の吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の濃度に比例するセンサー信号を出力するように構成されている。二酸化炭素分析装置1401は、センサー信号コンバータ1902をさらに備えるものとしてよい。センサー信号コンバータ1902は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェア、ファームウェア及びソフトウェア、ハードウェア及びファームウェア、ハードウェア及びファームウェア及びソフトウェアを備えることができ、これらはいずれも、センサー信号を患者101から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換されるように構成されている。したがって、センサー信号コンバータ1902は、センサー信号を患者101から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換されるように構成される。二酸化炭素分析装置1401は、分析プロトコル実行部1402をさらに備えることができる。分析プロトコル実行部1402は、すでに説明されているように、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない患者101から吐き出される呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように構成される。二酸化炭素センサー1901は、赤外線検出器1901−1、及び赤外線放射源1901−2を備えることができる。赤外線検出器1901−1は、例えば、限定することなく、半導体フォトダイオードであってよい。赤外線検出器1901−1は、赤外線に対する二酸化炭素の吸収帯の範囲内の周波数の赤外線放射の吸光度を測定し、吸光度に基づき二酸化炭素の濃度に比例するセンサー信号を発生するように構成されている。
【0117】
次に
図20を参照すると、一実施例による、二酸化炭素測定表示装置2001−2及び二酸化炭素測定記録装置2001−1の組み合わせ2001の概略
図2000が示されている。二酸化炭素測定記録装置2001−1は、限定することなく、コンピュータ・システム及び/又はコンピュータ・システムのメモリとすることができる。
図20に示されているように、二酸化炭素測定表示装置2001−2は、ベンチレータ160から、例えば、二酸化炭素測定表示装置2001−2上に正弦波形で示される呼吸数、方形波形で示される、呼吸ガス、例えば、酸素を患者101に供給する際のベンチレータ160の活動、吐き出される呼気中の二酸化炭素PECO2の分圧のテキスト表示などのデータを表示するように構成されうる。
図20に示されているように、吐き出された呼気中の二酸化炭素の分圧は、限定することなく、水銀柱ミリメートル(mmHg)を単位とする、圧力の単位の小数で表示されうる。
【0118】
次に
図21を参照すると、一実施例による、患者の吐き出される呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための方法の流れ
図2100が示されている。この方法は、以下の操作を含む。2110で、患者の吐き出した呼気中の二酸化炭素のサンプリングは、二酸化炭素サンプリング制御ユニットとタイミングを合わされる。
【0119】
2120で、患者の吐き出される呼気中のガスの分析のタイミングは、二酸化炭素分析装置で制御される。二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である患者から吐き出される呼気のサンプルの捕集を制御するように構成される。したがって、吐き出される呼気のサンプルの捕集は、呼吸ガス、例えば、酸素が患者に供給されている時間と一致しないようにタイミングを合わせることができる。この方法は、以下の操作も含むものとしてよい。2130で、換気タイミング・ユニットは、患者の呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき規則正しい間隔で患者を換気するように調節される。それに加えて、2140で、患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない患者から吐き出された呼気のサンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うために二酸化炭素分析プロトコルが適用されうる。
【0120】
第6節:交換可能な挿入物
さまざまな実施例が、取り外し可能な挿入物を換気マスクに備えている。一実施例において、マスクの前部は、マスク及びストラップ・システム全体を取り外すことなく、患者の口、鼻領域、又は口と鼻の両方の領域のいずれかなどの呼吸器開口部領域へのアクセスを可能にするように取り外し可能である。鼻領域は、少なくとも1つの鼻腔(鼻)開口部を備え、鼻腔開口部を囲む1から数センチメートルの部分をさらに備えることができる。口領域は、少なくとも1つの口腔(口)開口部を備え、口腔開口部を囲む1から数センチメートルの部分をさらに備えることができる。これにより、同時に患者を換気しながら口及び/又は鼻領域に素早くアクセスすることが可能になる。
【0121】
取り外し可能な挿入物により、介護人は、患者が付けている従来の人工呼吸用マスクではアクセス不可能な患者の口及び/又は鼻領域にアクセスすることが可能になる。従来のマスクでは、患者の鼻及び/又は口領域にアクセスするために、マスク及びストラッピング・システム全体を取り外す必要があった。したがって、特に患者の口及び/又は鼻領域へのアクセスが望まれている場合に、マスク調整の手間が著しく省けるので、取り外し可能な挿入物はかなりの時間節約につながる。
【0122】
取り外し可能な挿入物を使用すると、患者は、同時に換気しながら多くの作業を遂行することができる。例えば、患者は、挿入物を取り外した状態で、食べる、薬を飲む、歯を磨く、話すといったことを行える。患者は、マスクの取り外し可能なセクションをフレーム部分から取り外した状態であってもそのまま換気されることは理解されるであろう。
【0123】
図1を再び参照すると、ドーム形前方部120は、フレーム部分125から取り外し可能であり、これにより、患者からフレーム部分125を取り外さなくても患者の口及び/又は鼻領域にアクセスすることができる。この実施例では、患者の口及び/又は鼻領域は、ストラッピング・システム111を取り外すことも調整することもなく、アクセスすることができる。
【0124】
図3を再び参照すると、一実施例による、非侵襲的換気システム160の患者インターフェース110の正面斜視図が示されており、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aの取り外し/挿入を例示している。図示されているように、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、患者の鼻及び/又は口領域にアクセスできる取り外し位置にある。交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、排出ガス・ベント・ポート123を備え、したがって、通気式非侵襲的換気アプリケーションで使用するように設計されている。交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、フレーム125の半楕円形リム304内に配設されているスロット303と対応し、スロット303内に据え付けられる1つ又は複数のタブ302(1つ図示されている)を備える。把持領域121−1及び121−2につまむ圧力を印加することによって(矢印301で示されているように)、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aは、タブ302がスロット303内に据え付けられ、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aがフレーム125と取り外し可能に結合されるようにわずかに圧縮されうる。この取付プロセスを反対にすることで、交換可能な患者インターフェース挿入物120Aの取り外しが可能になる。
【0125】
取り外し可能な挿入物120Aが、取り外しされた位置にあるときに、空気流がマスクのフレーム部分125内に入るため、患者はリム143からガス流をそのまま受けていることは理解される。この取り外し可能な挿入物によって、患者の口及び/又は鼻領域への換気及びアクセスを同時に行える。
【0126】
一実施例において、取り外し可能な挿入物は、患者の見た目が特別あつらえに見えるように外側表面(患者から見て外方向を向く)上に図形又は色を備える。例えば、取り外し可能な挿入物の一部は、不透明であるか、又はオレンジ色、赤色、又は青色などのカラーである(又は複数の色を有するように構成される)ものとすることができる。図形の非限定的ないくつかの実例として、カイゼルひげ、星、虹、ひげ、あごひげ、怪物の顔、スマイリー・フェイスなどが挙げられる。別の実施例では、取り外し可能な挿入物の内側表面はシナモンの香り、ミントの香り、柑橘類の香り、風船ガムの香り、又は他の香りなどで香り付けされ、換気されているときに患者に心地よい香りを嗅がせる。取り外し可能な挿入物120Aは、鼻入口又は口入口のいずれかを介して患者に制御放出する薬剤とともに投与されうることは理解される。
【0127】
別の実施例では、取り外し可能な挿入物とともに治療用デバイスが組み込まれうる。例えば、内側表面上のバイト・プレートは、マスク用のバイト・プレート及びカバーの両方として機能するように取り外し可能な挿入物の中に組み込まれうる。内側表面(患者に面する)及び/又は外側表面(患者から見て外方向に向く)上に治療用デバイスを挿入物120Aとともにいくつでも組み込めることは理解される。
【0128】
取り外し可能な挿入物は、内側表面上の曇りを減らすために曇り防止層を内側表面にコーティングするとよい。曇り防止コーティングは、患者の鼻と唇を遮られることなく見せられるようにする透明な表面を維持するのを補助し、これにより、介護人は、患者インターフェース111又は取り外し可能な挿入物120A(又は内面上の曇り防止コーティングでコーティングされた他の取り外し可能な挿入物120)のいずれかの取り外しを必要とすることなく患者の様子を容易に見ることができる。
【0129】
次に
図22を参照すると、換気されている患者の口及び/又は鼻領域にアクセスするための方法2200が示されている。一実施例において、患者の口及び/又は鼻領域へのアクセスが、患者を同時に換気しながら行われる。方法2200により、口及び/又は鼻領域へのアクセスは、患者からマスク又はマスク・ストラッピング・システムを取り外さなくても行える。2202において、2200は患者を換気することを含む。
【0130】
2204で、方法2200は、患者の口及び/又は鼻領域を囲むマスクのフレーム部分にアクセスすることを含み、フレーム領域は、フレーム部分と患者の口領域との間の陽圧を維持するため半剛体保持ストラップと結合される。
【0131】
2206で、2200は、患者を同時に換気しながら前記患者から前記フレーム部分又は前記保持ストラップを取り外さなくてもフレーム部分から物理的な取り付け及び脱着を行えるように構成された取り外し可能な挿入物を取り外すことを含む。
【0132】
取り外し可能な挿入物が取り外された後、患者の鼻及び/又は口領域へのアクセスは、患者を同時に換気しながら行われる。
【0133】
取り替え可能な挿入物はいくつもの機能に使用できることは理解される。例えば、取り外し可能な挿入物は、咬合阻止、薬物送達、口腔及び/又は鼻腔ケア、摂食、吸引などの、治療機能を患者に提供するように選択されうる。取り外し可能な挿入物は、ポート、フィルター、薬物送達システムなどをいくつでも備えるよう構成され、色を付けたり、グラフィック・デザインを入れたりすることもできる。取り外し可能な挿入物を使用することで、患者の換気を中断しないまま、又は患者からマスクを取り外さなくても、患者の鼻及び/又は口領域へのアクセスが可能になる。
【0134】
第7節:側方ガス管路構成
本明細書で説明されているさまざまな実施例は、換気マスクと結合されたガス送達リムの側方構成を含む。側方構成は、単一リム・アプリケーションだけでなく、複数リム・アプリケーションでも使用することができる。しかし、両側リムを使用する二重構成をとると、患者の呼吸器開口部領域(つまり、少なくとも鼻開口部及び/又は口開口部)を横切る空気のクロスフローが円滑になり、これにより、デッドスペースが排除され、したがって患者の換気が改善される。一実施例において、側方ガス管路構成により、マスクの取り外し可能な前方部を取り外し位置にあっても患者の換気を行うことが可能である。ガス送達リムのこの側方構成により、患者を同時に換気しながらの患者の鼻及び/又は口領域へのアクセスがしやすくなる。両側リムのみが図示されているが(患者インターフェースのそれぞれの側方側、したがって被ったときの患者の顔のそれぞれの側上のリム)、いくつかの実施例では、患者インターフェースのいずれかの側方側上の、一方の側方リムのみが利用されうることは理解される。
【0135】
本明細書で説明されている側方ガス管路構成は、患者が付けているマスクの快適さと安定性を改善するようにも構成される。例えば、一実施例では、ガス・リムは、マスクに関してガス・リムを旋回させることができるスイベル接続部を介してマスクと結合される。ガス・リムとマスク・フレームとの間のスイベル・マウント(複数可)は、マスクそれ自体にトルクをかけずに、ガス・リム(複数可)を自由に移動させることができる。マスク・フレームにかかるトルクを低減することによって、マスクと患者との間に圧力を均等にすることができ、これにより、患者のケア及び快適さが改善される。
【0136】
図1を再び参照すると、両側ガス管路構成が図示されている。呼吸回路140は、患者の側頭領域に関して側方構成で配設されるように図示されているリム143及び144を備える。リム(143、144)は、マスクのフレーム部分にトルクをかけずにフレーム部分125に関してリムを回転させることを可能にするスイベル・ポート接続部を介してフレーム部分125に結合されうる。フレーム部分125とリムとの間のスイベル接続によりリムを側方位置から
図2に示されている前方位置に移動することができることがわかるが、そこではリム143は患者の前へ回転されるように図示されている。この実施例では、リム143、144は、患者が、呼吸チューブが邪魔になったり、又は換気と干渉したりすることなく、頭を横にして寝られるように位置決めされる。一実施例において、リム143及び144は、Yコネクタ142のところで結合され、Yコネクタ142は1つ又は複数のスイベル・コネクタを備える。
【0137】
図3は、患者の頭部に関して横方向に位置決めされた呼吸リム143及び144を備える両側ガス管路構成を示している。この実施例では、前側の取り外し可能な挿入物120Aは取り外し位置にあるものとして図示されている。本明細書で説明されている側方ガス管路構成により、前側の取り外し可能な挿入物が取り外し位置にある状態で換気が行われうるが、それは、ガス流が患者の呼吸器開口部領域(つまり、少なくとも鼻開口部及び/又は口開口部)を横切って流れるように構成されるからである。取り外し可能な挿入物が取り外し位置にある状態で、ガス流はそのまま患者に送達されうる。説明されている側方ガス管路は、患者の口及び/又は鼻領域へのアクセスを可能にしつつその一方で患者の同期換気を円滑にする。
【0138】
図7を再び参照すると、呼吸回路140の1つ又は複数のリムは、ストラップ・システム111と結合されうることがわかる。例えば、領域715は、リム143をストラップ・システム111のサイド・ストラップ112に取り外し可能に結合する留め具を備えることができる。この実施例では、呼吸回路140の少なくとも一部は、ストラップ・システム111のストラップ112と平行関係を有するように構成される。オリフィス722は、接続されているデバイス又はチューブのスイベル移動を可能にするスイベル接続部として構成されうる。
【0139】
一実施例において、ガス送達オリフィス722は、患者の呼吸器開口部領域(口開口部領域及び鼻開口部領域)と非同心円状になっている。言い換えると、ガス送達オリフィス(複数可)722は、これらの開口部のいずれに関しても、中線から離れて、横方向にシフトされるということである。さらに、ガス送達オリフィス722−1及び722−2は、前方部120に関して横方向にシフトされ、つまり、これらは、前方部120の一部を通して開口部を画成しないということである。
【0140】
第8節:すぐに被れるヘッドギア
さまざまな実施例は、患者換気用のすぐに被れるヘッドギアを備える。本明細書で説明されているすぐに被れるヘッドギアでは、ヘッドギアの適用及び取り外しを素早く、直観的に行われ、したがって患者のケアを改善し、患者がヘッドギアを被ること及び取り外すことに費やされる時間を短縮することができる。
【0141】
いくつかの実施例では、ヘッドギア装置は、患者への直観的な適用を可能にする半剛体ストラップ・システムを備える。半剛体ストラップは、使用していないときであっても、ストラップ・システムの頭部形状を維持する。半剛体設計では、従来のストラップ・システムとは反対に、ヘッドギアをすぐに被ることが可能になるが、それは、ストラップが使用前にすでに適切な構成に事前配置構成され、したがって、デバイスの適用及び/又は取り外しに関わる労力を軽減し、及び/又は時間を短縮する。また、この半剛体形状は、すでに人間の頭部の形状をとっているので、従来のストラッピング・システムに比べて調整をあまり必要としない。ヘッド・ストラップ111のどの部分(複数可)も隆起のある又は半剛体の材料を含みうることは理解される。また、半剛体材料は可撓性を有しうることも理解される。
【0142】
図1を再び参照すると、ヘッド・ストラップ111は、サイド・ストラップ112(112−1、112−2、112−3、及び112−4(
図1では見えないが、
図7には示されている)を備える。一実施例において、ストラップ112の任意の部分を、隆起のある、又は半剛体の材料から形成することが可能であり、及び/又は弾性特性を有することができる。一実施例において、ストラップ112は、患者に適用されない場合に頭に似た形状を保持する。
【0143】
一実施例において、ストラップ112は、フレーム部分125のストラップ112を調整しなくても大柄の患者に対して頭部形状が拡張されるように半剛体であり、また柔軟である部分を備えることができる。ストラップ・システム111の頭部形状も、調整があまり必要ないため、患者の皮膚とマスク構造との間のより大きな固定力分配を可能にする。ストラップ・システム111とともに利用される患者インターフェース110の構成(鼻腔、口腔、又は口腔/鼻腔)に応じて、ストラップ・システム111の頭部形状は、患者の口領域、鼻領域、又は口領域と鼻領域の両方の周りに力を均等に分配して、発生する可能性のある皮膚のかぶれを低減し、患者の快適さを改善する。
【0144】
図7を再び参照すると、いくつかの実施例では、サイド・ストラップ112の1つ又は複数は、サイド・ストラップ112の締めすぎを示すサイド・ストラップ112に印加される応力に応答して、不透明から半透明、又は不透明から透明、明るい陰影から暗い陰影など、色を変化させるように構成されうる。同様に、いくつかの実施例では、サイド・ストラップ112の1つ又は複数は、サイド・ストラップ112の締めすぎを示すサイド・ストラップ112に印加される応力に応答して、埋め込まれた色付き糸712がサイド・ストラップ112の患者に面していない側を介して見える形で露出されるように、不透明から半透明、又は不透明から透明、明るい陰影から暗い陰影など、色を変化させるように構成されうる。
【0145】
図2を再び参照すると、すぐに被れるヘッドギア・システム111は、緊急事態が発生した場合に患者から患者インターフェース110を素早く取り外すために使用されうるクイック・リリース・タブ212を備えることができる。クイック・リリース・タブ112は、患者の頭部上のストラップ・システム111の位置を調整するためにヘッドギアを被る際に使用することもできる。
【0146】
ヘッド・ストラップ・システム111の半剛体構造は、保管時に、平たくつぶれるようにある程度の固有剛性をもたらすが、平たくつぶされた状態の保管から取り出されたときに、容易に、また自然に、一般的な頭の形の構造に戻り、したがって、患者インターフェース110を被ったときに患者101にヘッド・ストラップ・システム111を位置決めし、取り付ける仕方が目で見てはっきりわかる。この方法では、前部、後部、頂部、又は底部がどこに配置されるかを区別する必要はない。一実施例において、患者インターフェース110は、すでにフレーム125とともに事前に取り付けられているヘッド・ストラップ・システム111と一緒に梱包されているので、開梱されたときに、ヘッド・ストラップ・システム111の半剛体構造により、これは、幾分、キャッチャーマスクを付けるのと全く同様に、患者101の頭部及び顔面領域の上に素早く引き寄せられるヘルメットのように見える。
【0147】
第9節:スマート接続
さまざまな実施例は、患者ベンチレータとともに使用する「スマート・コネクタ」を備える。「スマート」は、ユーザー・フレンドリーであり、補助機能であるか、又は患者に対して換気を不適切に構成することになるベンチレータとの接続ミスを防ぐ機能を指す。スマート・コネクタは、換気システムの適切な構成を可能にし、またシステムの連続性を決定するためにも使用されうる。本発明の説明を目的として、「連続性」という用語は、換気システムの物理的継続性を記述するために使用され、正しい部品が使用されていることと、正しい部品が適切に接続され、適切に機能していることとを意味する。
【0148】
一実施例において、異なる、又は互換性のない部品が使用されるのを防ぎながら互換性のある部品が1つに結合することを可能にするために、さまざまな換気コンポーネントの物理的類似点及び相違点が使用される。この方法では、互換性のない部品は、互換性のない部品と物理的に結合できず、したがって、システムの不適切な構成が患者に使用されることが防止される。さらに、適切な接続点に関して、スマート・コネクタがベンチレータ上の接続点に結合されうる配向が1つしかない(うっかり接続ミスをしないようにするため)。これは、設計の特徴(形状)、ラベル付け、カラー・コーディング、又はこれらの特徴の組み合わせを介して実現されうる。別の実施例では、類似する部品及び異なる部品を区別するために、色、バーコード、RFIDなどの識別子が使用される。
【0149】
例えば、一実施例では、異なるクラスの部品(例えば、さまざまな患者母集団、流量、換気の種類など)が、互換性のある部品とのみ嵌合することを可能にする固有のコネクタ端部を有するように構成されうる。さまざまな部品の特別な物理的構成も、互換性のない部品が使用されるのを防ぐ。
【0150】
別の実施例では、換気部品は、カラー・コーディングされうる。この実施例では、同じ色の部品は、互換性があると考えられ、一緒に使用することができる。異なる色の部品は、互換性がないと考えられ、一緒に使用すべきでない。換気構成を見たときに、残りの部品と異なる色の部品は、互換性がないと容易に識別され、残りの部品と同じ色の互換性のある部品と取り替えるべきである。一実施例において、異なる換気方法(例えば、シングル・リム又はデュアル・リム)は、異なる色で異なる用途を示す。別の実施例では、異なる患者母集団に対する部品を区別するために異なる色を付けた部品が使用される。
【0151】
別の実施例では、異なる色の部品は、互換性があってもよい。この実施例では、「良い」色及び「悪い色」を作り出すため、さまざまな色の半透明の部品を使用することができる。例えば、黄色の部品を青色を付けた部品と組み合わせて、緑色の「良い」色を作り出し、青色の部品を赤色の部品と組み合わせて紫色の「悪い」色を作る。換気部品を区別するために本明細書で説明されている実施例により色、パターン、画像、又は他の固有のマーキングをいくつでも使用することが可能であることは理解される。
【0152】
別の実施例では、換気システムのさまざまな部品は、換気システムの部品の追跡及び監視を可能にする機械可読コード又は識別子を付けることができる。例えば、一実施例では、換気システムの1つ又は複数の部品は、部品の識別を可能にし、またシステム構成の判定を可能にするバーコード又はRFIDタグを備える。この実施例では、部品互換性を検証し、システム構成を検証することができる。一実施例において、ベンチレータは、互換性及び/又はシステム構成を決定するために部品に関連付けられている識別子を読み取ることができる読み取り装置を備える。
【0153】
別の実施例では、換気システムの1つ又は複数の部品は、換気システムの1つ又は複数の部分の連続性チェックを可能にする電気的リードを備える。リード線を備えるさまざまな部品が結合されたときに、連続するリード線が部品間に確立される。このリードを通して信号が送られ、リードが連続していることをチェックすることができる。この実施例では、これらの部品間の接続がうっかり切断されたときに、そのことを検出することができるため、患者ケア及び換気機能が改善されうる。
【0154】
図23を参照すると、信号読み取り装置2300及び構成判定装置2305を備えるベンチレータ160が図示されている。呼吸回路140は、信号読み取り装置2300が呼吸回路140の少なくとも一部の連続性を判定することを可能にするためのリード線2304を備える。一実施例において、信号読み取り装置2300は、電気的リード2304に信号を供給し、戻ってきた信号に基づき連続性を判定する。
【0155】
一実施例において、信号は、換気システムの構成を判定するためにも使用されうる。例えば、システム内にどの部品があるかを信号読み取り装置で識別することを可能にし、電気的リード2304上での信号の送受信に基づきその構成を判定することができる電気的コンポーネントを有することができる。
【0156】
別の実施例では、換気システムの1つ又は複数の部品は、RFID又はバーコードなどの機械可読識別子を備える。この実施例では、信号読み取り装置2300は、システム構成及び連続性チェックを実行するために対応するバーコード及び/又はRFIDを読み取るように構成される。一実施例では、構成判定装置2305は、RFID信号及び/又はバーコード情報に基づき構成情報を決定するようにも構成される。
【0157】
図24を参照すると、呼吸回路の連続性をチェックするための方法2400が提供されている。2402で、呼吸回路の電気的リードの第1の端部に信号が送られる。一実施例において、換気システムの1つ又は複数の部品は、信号を送信してその部品及び/又はその部品に結合されている任意の部品の連続性を判定するために使用することができるリード線を備える。
【0158】
2404で、電気的リードの第2の端部に信号が送信される。電気的リードが連続している場合、2406で、電気的リードの第2の端部のところで信号が受信され、2408で、受信信号に基づき呼吸回路が連続していると決定することができる。
【0159】
電気的リードが非連続である場合、2410で、電気的リードの第2の端部のところで信号は受信されず、2412で、受信信号に基づき呼吸回路が非連続であると決定することができる。この時点で、呼吸回路が非連続であり、再構成される必要がある可能性があることを知らせるアラートが信号として生成されうる。
【0160】
次に
図25を参照すると、呼吸回路の構成を判定するための方法2500が提供されている。2502で、呼吸回路の電気的リードの第1の端部に信号が送られる。2504で、電気的リードの第2の端部に信号が送信される。2506で、電気的リードの第2の端部で信号が受信される。2508で、受信された信号に基づき呼吸回路の構成が決定される。
【0161】
一実施例において、電気的リードを通して信号が送信されるときに、その信号に対する修正は、システム内の任意の数のコンポーネントによって何回でも実行されうる。信号の修正は、
図23の信号読み取り装置2300が呼吸回路の構成を判定することを可能にする。例えば、「スマート」コネクタは、部品又は換気システム全体に関連付けられているリアルタイム・データへのアクセスを可能にするマイクロチップを備えることができる。
【0162】
第10節:非侵襲的換気におけるチューブ留置
図26A〜26Cは、さまざまな実施例による、自己封止型チューブ挿入領域630の詳細図を示している。自己封止型チューブ挿入領域630のいくつかの実施例は、
図6に関してすでに説明されており、
図26A〜26Cは、これらの実施例についてさらに外挿するものである。
【0163】
図26Aに例示されているように、一実施例では、ブリッジ631及び緩衝材633(自己封止型チューブ開口部632を画成し、備える)は、顔面皮膚インターフェース130と取り外し可能に結合されうる。例えば、ブリッジ631は、その接着能力を消耗することなく1回又は複数回使用することができる低剪断力の接着剤を使って顔面皮膚インターフェース130に結合されうる。それに加えて、又は代替的に、ブリッジ631は、ヘッド・ストラップ・システム111によって印加される固定力により適所に位置決めされ、次に保持されうる(
図6に示されているように)。顔面皮膚インターフェース130に取り外し可能に結合されることによって、チューブ挿入領域の一部は、患者インターフェース110を脱いだときに患者インターフェース110から結合を外されうる。チューブ647は、経口胃チューブ、経鼻胃チューブ、又は二酸化炭素サンプリング・チューブとすることができる。チューブ647が患者101に経口胃的に又は経鼻胃的に挿入される場合、チューブ挿入領域のこの部分は、患者インターフェース110を脱いだときに患者インターフェース110から結合を外されうる。これにより、患者インターフェース110を脱ぐことでとにかく取り外されたり、又は機能が干渉したりすることなく、チューブ647を適所に留置することができる。
【0164】
図26Aに示されているように、自己封止型チューブ挿入領域630は、顔面皮膚インターフェース130と結合されるか、又は結合を外され、チューブ647が、患者101の顔面皮膚と顔面皮膚インターフェース130との間の開口部632内に配設されたときにチューブ647の周りで自己封止する。すでに説明されているように、ブリッジ634は、チューブ647が開口部632内に挿入されるときに、この固定力をチューブ647の周りに逸らす。緩衝材633としては、発泡体、シリコーン、TPE、又は他の緩衝材が挙げられる。一実施例において、ブリッジ631及び緩衝材633は、同じ材料であってもよいが、厚さ又は構成は異なり、異なる構造的機能性をもたらす(例えば、ブリッジ機能と緩衝機能/封止機能)。緩衝材633は、チューブ647が存在していないときに開口部632を封止し、膨張して、緩衝材633を通る穿孔とすることができる開口部632を埋める。同様に、緩衝材633は、開口部632内に挿入されるときにチューブ647に形状が合わさり、チューブ647の周りで自己封止して、患者インターフェース110からガスが意図せずに漏れるのを防止する。
【0165】
図26Bに示されているように、一実施例では、開口部632は、緩衝材633内に画成されたスリット632Aとすることができる。チューブ647は、経口胃チューブ、経鼻胃チューブ、二酸化炭素サンプリング・チューブ、呼吸ガス・サンプリング・チューブ、又は他の種類のチューブとすることができる。チューブ647は、チューブ647の位置決め又は機能に影響を及ぼすことなくスリット632Aへの挿入及び取り外しを行うことができる。例えば、チューブ647が患者101に経口胃的に又は経鼻胃的に挿入される場合、チューブ647は、チューブ647を取り外すことなく、又はチューブ647の機能を損なうことなく、スリット632A内に挿入又は取り外されうる。スリット632Aは、自己封止型チューブ受入開口部を備え、チューブ647がスリット632A内に配設されたときに緩衝材633が拡張してチューブ647の周りを取り外し可能に封止する。同様に、緩衝材は、チューブ647が存在していないときに閉じられているスリット632Aを封止するように拡張する。いくつかの実施例では、取り外し可能で、再利用可能な(例えば、低剪断力、低粘着力の)接着剤をスリット632A内に塗布し、チューブがスリット632A内に存在しないときにスリット632Aの封止をしやすくし、チューブ647の周りのスリット632Aの取り外し可能な封止をしやすくする(挿入されたとき)。
【0166】
図26Cに示されているように、一実施例では、開口部632は、顔面皮膚インターフェース130のブラダー特徴部836内に画成されたギャップ632Bとすることができる。ギャップ632Bは、スリット632Aと似た機能を有する。ギャップ632Bは、単一のブラダー836内に、又は一対の隣接するブラダー836の間の空間内に画成されうる。例えば、チューブ647が患者101に経口胃的に又は経鼻胃的に挿入される場合、チューブ647は、チューブ647を取り外すことなく、又はチューブ647の機能を損なうことなく、ギャップ632B内に挿入又は取り外されうる。ギャップ632Bは、自己封止型チューブ受入開口部を備え、チューブ647がギャップ632B内に配設されたときにブラダー特徴部836がチューブ647の周りを取り外し可能に封止する。この封止は、ヘッド・ストラップ・システム111によって印加される固定力によって、及び/又は患者インターフェース110内に存在し、ベンチレータ160から供給される吸息ガス(又はガス若しくは流体の他の供給源)によりブラダー(複数可)836が膨らむことによって、ブラダー特徴部836の圧縮などの1つ又は複数の要因によるものとすることができる。例えば、ブラダー(複数可)836は、チューブ647の周りで封止可能に膨らませることができる。同様に、ブラダー特徴部836は、チューブ647が存在していないときに閉じられているギャップ632Bを封止する。いくつかの実施例では、取り外し可能で、再利用可能な(例えば、低剪断力、低粘着力の)接着剤をギャップ632B内に塗布し、チューブがギャップ632B内に存在しないときにギャップ632Bの封止をしやすくし、チューブ647の周りのギャップ632Bの取り外し可能な封止をしやすくする(挿入されたとき)。これからわかるように、チューブ647は、患者インターフェース110を被ること、及び脱ぐこととは無関係にギャップ632Bに受け入れ、及び取り外すことができる。チューブ647が、ギャップ632B内に挿入されたときに、ブラダー特徴部836は、チューブ647が患者101の顔面皮膚に圧し当てられて圧点を形成しないように固定力(ヘッド・ストラップ・システム111によって印加される)を逸らす。
【0167】
第11節:非侵襲的換気排出ガス抜き
図7を参照しつつすでに説明されているように、一実施例では、濾材123Aは、本明細書の別のところで示されている排出ガス・ベント・ポート123と合わせて、又はその代わりに使用されうる。典型的には、排出ガス・ベント・ポート123は外気に開いている。開いている通気口の代わりに、一実施例では、ベント・ポート123に加えて濾材123Aが備えられるか、又は代替的に、ベント・ポート123を取り替えるために利用される。濾材123Aは、濾材123Aを通って排出される排出ガスから病原菌(例えば、細菌、ウイルス、薬物(特に、エアロゾル化された若しくは霧状にされた薬物)、及び/又は化学物質)を濾過する。排出されるガスは、吐き出される呼気、過剰にある新鮮な呼吸ガス、又はこれらの組み合わせを含みうる。濾材123Aは、濾過することに加えて、中を通して排出されるガスを拡散する。濾材は、限定はしないが、紙、活性炭、合成繊維織布(例えば、ポリエステル、Gortex(登録商標)又は類似の延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE))、連続気泡フォーム、グラス・ファイバー、天然繊維織布(例えば、竹、綿)、又はこれらの組み合わせを含む、知られている任意の種類の呼吸ガス濾材からなるものとしてよい。
【0168】
いくつかの実施例では、濾材123Aは、吐き出されたガスが通過するときに吐き出された呼気ガスからの病原菌を濾過することに加えて圧力低下を制御する。これは、吐き出された呼気の排出流を制御し、また、患者インターフェース110内から出る新鮮な呼吸ガスの意図した漏出量も制御することができる。このような意図した漏出量制御で、持続的気道陽圧法の所望の圧力範囲が達成されるように患者インターフェース110内の新鮮な呼吸ガスの圧力を管理することができる。濾材123Aの媒体の組成、厚さ、層、表面積、及び多孔度のうちの1つ又は複数を含むさまざまな要素が選択され、一実施例では、これにより、病原菌を濾過し、指定された流量/意図した漏出量を与えて患者インターフェース110の内圧を制御するか、又はその両方を行うことができる。
【0169】
いくつかの実施例では、濾材123Aは、濾過と通気を同時に行うことができ、これにより、別個の通気口を有している必要がなくなる。一実施例において、交換可能な患者インターフェース挿入物120Dは、濾材123Aが目詰まりしたり、汚れたり、又は推奨取り替え間隔を超過したときに取り外され、新しい交換可能な患者インターフェース挿入物120Dで取り替えられうる。別の実施例では、濾材123Aは、それ自体、取り替え可能である。
【0170】
いくつかの実施例では、濾材123Aは、1つ又は複数の種類の物質を染み込ませることができる。例えば、一実施例では、濾材123Aは、シナモン、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、柑橘類、果物、風船ガム又は同様のものなどの香料を染み込ませて、濾材123Aでは排除されない排出ガスの臭いを隠すことができる。一実施例において、濾材123Aに、乾燥剤(例えば、シリカ、活性炭、又は同様のもの)を染み込ませて、患者110の体内の水分レベルを制御するのを補助し、曇りを低減し、及び/又は患者の快適さを改善し、また濾材123Aを、ウイルスを殺すことができ、カビの形成を助けない乾燥状態に維持することができる。これらのラインに沿って、ドーム形前方部120の透明部分又は類似の交換可能な挿入物120D(及び同様のもの)は、曇り防止コーティングでコーティングされた内側部分を有し、これにより、曇りを防ぎ、患者の快適さのため透明状態を維持し、医療関係者が患者インターフェース110の内側を容易に見ることができる。一実施例において、濾材123Aに、抗細菌、抗菌、及び/又は抗カビ物質(例えば、銀、抗生物質など)を染み込ませる。
【0171】
図27は、いくつかの実施例による、取り替え可能なフィルター・カートリッジ2724を例示している。フィルター・カートリッジ2724は、取り付けられていない状態で図示されている。矢印2750は、フィルター・カートリッジ2724が交換可能な挿入物120D、又は類似の交換可能な、若しくは交換不可能なドーム側前方部120にスナップ式に嵌められるか、又は他の方法で結合されうる場合を示している。これは、詰まったとき、又は示唆されている使用可能である期間を過ぎたときに濾材123を取り替えるための一交換機構である。他の実施例では、濾材123Aは、交換可能な挿入物120D(取り替え可能なカートリッジではなく)の一体部分であり、濾材123を取り替えるために、交換可能な挿入物120Dが丸ごと取り外され、取り替えられる。いくつかの実施例では、交換可能な挿入物120Dの、
図27又は本明細書の他の図に示されているものよりも大きい部分が、濾材123で構成されるものとしてよい。例えば、いくつかの実施例では、交換可能な挿入物120Dの目に見える外面全体までが、フィルター材料の一組み合わせ又はいくつかの組み合わせからなるものとしてよい。
【0172】
第12節:非侵襲的換気顔面皮膚保護
皮膚保護用の多くの特徴が、本明細書においてすでに説明されている。単独で、又はすでに説明されている皮膚保護特徴部と(又は第13節で説明されている他の皮膚保護特徴部と)組み合わせて使用することができる追加の特徴部は、ウィッキング及び/又はパージングを介して流体を排除する特徴部、及び染み込んでいる物質を利用して非侵襲的換気の結果として患者インターフェースからの接触を受ける1つ又は複数の領域において顔面皮膚を能動的に鎮静/保護する特徴部を備える。
【0173】
図28は、一実施例による、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分を示す斜視図である。拡大詳細2801で示されているように、顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分は、空気を流せる皮膚接触頂点2824の間に小さな通路を設ける複数のマイクログルーブ2825を備える構成をとる。一実施例において、マイクログループ2825は、幅が1.905mm(0.075インチ)以下とすることができ、別の実施例では、マイクログループ2825のいくつかは、幅が1.270mm(0.050インチ)以下とすることができる。一実施例において、マイクログループ2825のいくつか、又はすべては、幅が1.905mm(0.075インチ)から0.127mm(0.005インチ)までの範囲内とすることができる。被った患者インターフェース110がベンチレータ160と結合されると、加圧された新鮮な呼吸ガスが、ガス流路2826によって例示されているように制御され意図された漏れで、マイクログルーブ2825を貫流する。この制御され、意図された漏れは、マイクログルーブ2825を通して水分を追い出すことと、水分を蒸発させることの両方によって水分の制御されたパージをしやすくする。この制御された漏れは、水分のパージ、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は類似のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、また顔面皮膚インターフェース130と患者インターフェース110を被ったときに顔面皮膚インターフェース130と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、マイクログルーブ2825は、顔面皮膚インターフェース130と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、マイクログルーブ2825が詰まったり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。
【0174】
拡大詳細2833で
図28に示されているように、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の皮膚接触部分は、それに加えて、又は代替的に、空気を流せる皮膚接触頂点2834の間に小さな通路を設ける複数のマイクログルーブ2835を備える構成をとる。一実施例において、マイクログループ2835は、幅が1.905mm(0.075インチ)以下とすることができ、別の実施例では、マイクログループ2835のいくつかは、幅が1.270mm(0.050インチ)以下とすることができる。一実施例において、マイクログループ2835のいくつか、又はすべては、幅が1.905mm(0.075インチ)から0.127mm(0.005インチ)までの範囲内とすることができる。被った患者インターフェース110がベンチレータ160と結合されると、加圧された新鮮な呼吸ガスが、ガス流路2836によって例示されているように制御され意図された漏れで、マイクログルーブ2835を貫流する。この制御され、意図された漏れは、マイクログルーブ2835を通して水分を追い出すことと、水分を蒸発させることの両方によって水分の制御されたパージをしやすくする。この制御され、意図された漏れは、水分のパージ、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は類似のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、またコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と患者インターフェース110を被ったときにコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、マイクログルーブ2835は、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、マイクログルーブ2835が詰まったり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。
【0175】
図28に例示されているように、一実施例では、顔面皮膚インターフェース130は、それに加えて、又は代替的に、延長下顎部分832を備え、これは下顎ベローズ2850及び/又は顎ベローズ2855を備えることができる。下顎ベローズ2850及び顎ベローズ2855はそれぞれ、シリコーンなどの緩衝材から形成された複数のベローズを備える。さまざまな実施例において、下顎ベローズ2850及び/又は顎ベローズ2855は、顔面皮膚インターフェース130と同じ材料から形成されうる。下顎ベローズ2850は、患者101が会話時に自分の口を開閉するときなどの、患者101の下顎の上下移動に応答して拡張、収縮する。顎ベローズ2850は、顔面皮膚インターフェース130の封止表面の内側にあり、患者101が会話、あくびの際、又は患者インターフェース110の開いている前方部を通して実行される医学的手技のために、自分の口を開閉するときなどの、患者101の顎の上移動、下移動、及び左右移動に応答して拡張、収縮する。下顎ベローズ2850及び/又は顎ベローズ2855によってもたらされる拡張及び収縮は、顔面皮膚インターフェース130と患者101の顔面との間の接触を維持しながら患者101の口、下顎、及び/又は顎のある程度の直線的な、及び/又は左右の移動を可能にする。これは、患者の快適さを増し、患者101の顎及び/又は下顎の移動によって引き起こされる意図しない漏れに応じて患者インターフェース101を常時手動で調整する必要性を減じる。それに加えて、介護人又は患者は、取り外し可能な挿入物120を通して口腔又は鼻腔の開口部又は領域にアクセスし、意図しない漏れを引き起こすことなく患者インターフェース110のいくつかの部分を押して動かすか、又は移動することができる。これは、下顎ベローズ2850及び/又は顎ベローズ2855のアコーディオン状のベローズ特徴部は、損なわれないか、又は比較的損なわれない状態を保ちながら患者インターフェース110の外側部分が顔面皮膚接触部分が患者の顔面皮膚に当接するようにある程度の屈曲移動を可能にするからである。
【0176】
図29は、一実施例による、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分を示す斜視図である。 拡大詳細2901に示されているように、顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分は、多孔質材2925(例えば、連続気泡フォーム)を備え、これは、多孔性により、その表面内/付近に複数の小さな開口部及び通路を形成したものである。被った患者インターフェース110がベンチレータ160と結合されると、加圧された新鮮な呼吸ガスが、ガス流路2926によって例示されているように制御され意図された漏れで、多孔質材2925を貫流する。この制御され、意図された漏れは、多孔質材2925の微細孔を通して水分を追い出すことと、水分を蒸発させることの両方によって水分の制御されたパージをしやすくする。この制御され、意図された漏れは、水分のパージ、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は類似のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、また顔面皮膚インターフェース130と患者インターフェース110を被ったときに顔面皮膚インターフェース130と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、多孔質材2925は、顔面皮膚インターフェース130と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、多孔質材2925が詰まったり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。
【0177】
図29に例示されているように、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の皮膚接触部分は、それに加えて、又は代替的に、多孔性によりその表面内/付近に小さな通路及び開口部を形成する類似の多孔質材2935を備えるように構成されうる。被った患者インターフェース110がベンチレータ160と結合されると、加圧された新鮮な呼吸ガスが、ガス流路2936によって例示されているように制御され意図された漏れで、多孔質材2935の微細孔を貫流する。この制御され、意図された漏れは、多孔質材2935の微細孔を通して水分を追い出すことと、水分を蒸発させることの両方によって水分の制御されたパージをしやすくする。この制御された漏れは、水分のパージ、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は類似のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、またコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と患者インターフェース110を被ったときにコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、多孔質材2935は、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、多孔質材2935が詰まったり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。
【0178】
図29に例示されているように、一実施例では、顔面皮膚インターフェース130は、それに加えて、又は代替的に、延長下顎部分832を備え、これは下顎ベローズ2850を備え、及び/又は顎ベローズ2850を備えることができる。
【0179】
図30は、一実施例による、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135及び顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分を示す斜視図である。拡大詳細3001に示されているように、顔面皮膚インターフェース130の皮膚接触部分は、流体及び水分を自然にウィッキングする表面を備えるウィッキング材3025(例えば、綿、ウール、竹、ポリエステル超極細繊維、又は他の知られているウィッキング材などの織布)を具備する。いくつかの実施例では、顔面皮膚インターフェース130のウィッキング面は織目加工させることができる。このウィッキング特性は、水分のウィッキング、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は同様のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、また顔面皮膚インターフェース130と患者インターフェース110を被ったときに顔面皮膚インターフェース130と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、ウィッキング材3025は、顔面皮膚インターフェース130と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、ウィッキング材3025が詰まったり、飽和したり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。いくつかの実施例では、ウィッキング材3024は、パージング特性さらにはウィッキング特性を示す十分な多孔性を有するものとしてよい。矢印3026は、多孔質ウィッキング材3024を通るガス流の方向を示している。
【0180】
図30に例示されているように、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135の皮膚接触部分は、それに加えて、又は代替的に、流体及び水分を自然にウィッキングする織目の付いた表面を備える類似のウィッキング材3035(例えば、綿、ウール、竹、ポリエステル超極細繊維、又は他の知られているウィッキング材などの織布)を備える構成をとりうる。ウィッキング材3035は、患者インターフェース110を被ったときに患者101の鼻腔皮膚とインターフェースするための織目の付いた表面を備える。このウィッキング特性は、水分のウィッキング、したがって流体(例えば、汗、凝結、又は同様のもの)の蓄積を防ぎ、及び/又は顔面インターフェース110(被ったときに鼻及び/又は口開口部を覆う部分)内から、またコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と患者インターフェース110を被ったときにコンプライアンス性を有する鼻梁シール135と接触する患者101の顔面皮膚との間から流体を排除することを補助する。一実施例において、ウィッキング材3035は、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135と取り外し可能に結合されている取り外し可能/取り替え可能なコンポーネントであってよい。したがって、ウィッキング材3035が詰まったり、飽和したり、又は推奨耐用期間を過ぎたときに、この取り替え可能なコンポーネントは、取り替えることができる。いくつかの実施例では、ウィッキング材3034は、パージング特性さらにはウィッキング特性を示す十分な多孔性を有するものとしてよい。矢印3036は、多孔質ウィッキング材3034を通るガス流の方向を示している。
【0181】
図30に例示されているように、一実施例では、顔面皮膚インターフェース130は、それに加えて、又は代替的に、延長下顎部分832を備え、これは下顎ベローズ2850を備え、及び/又は顎ベローズ2850を備えることができる。
【0182】
いくつかの実施例では、顔面皮膚インターフェース130、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135、マイクログルーブ2825、多孔質材3925、及び/又はウィッキング材3025の全部又は一部は、非侵襲的換気の結果として患者インターフェースから接触を受ける1つ又は複数の領域内の顔面皮膚を能動的に鎮静/保護する1つ又は複数の物質を染み込ませたものである。このような物質としては、抗細菌物質(例えば、トリコスラン、銀、又は抗細菌及び/又は抗カビ特性を持つ他の知られている物質)、皮膚軟化剤、及び/又は血管拡張薬のうちの1つ又は複数が挙げられる。染み込ませた抗細菌薬は、患者の顔面皮膚が接触するか、又は患者インターフェース110によって囲まれている環境に生息しうる細菌及び/又はカビを防ぐ/破壊することができる。染み込ませた皮膚軟化剤が皮膚を軟化し、湿潤し、これにより、患者インターフェース110と患者101の顔面皮膚との間の長期間の接触によって引き起こされる擦傷、発疹、及び皮膚壊死の防止を補助しうる。染み込ませた血管拡張薬は、血管壁の平滑筋細胞を弛緩させることによって血管を拡張し(広げ)、それにより、顔面皮膚中の血流を改善する。このような改善された血流は、患者インターフェース110が患者101の顔面皮膚上に圧点を引き起こす場合に発生しうる壊死を防止するのを補助することができるか、又は患者101の顔面皮膚に損傷を与えることなく患者インターフェース110が着用されうる時間を延ばすことができる。
【0183】
一部の、又は全部の実施例において、顔面皮膚インターフェース130の全部又は一部分は、かすかな粘着性(ポストイット(登録商標)付箋紙に似た)を持つように低剪断力接着剤で処理されうる。この粘着性は、マスクの安定性を改善し、それにより、摺動の量を減らし、一定の摺動及びズレによって引き起こされる皮膚の炎症を少なくする。
【0184】
第13節:非侵襲的換気顔面皮膚保護
再び
図8Aを参照すると、頬骨顔面インターフェース831(831−1、831−2)を備える患者インターフェースは、一実施例により図示されている。一実施例において、頬骨顔面インターフェースは、顔面皮膚インターフェース130の延長部又はそれと結合される。一実施例において、第1の頬骨インターフェース部分831−1は、患者101の左頬骨弓領域を覆う顔面皮膚と封止可能にインターフェースするが、第2の頬骨インターフェース部分は、患者101の右頬骨弓領域を覆う顔面皮膚と封止可能にインターフェースする。患者インターフェース110及び顔面皮膚インターフェース130を前記患者の口及び/又は鼻開口部の上に固定する固定力の印加に応答して、第1の部分831−1及び第2の部分831−2は、患者101の鼻梁から離れる方向に、患者101の左右の頬骨弓領域の上に固定力を拡散する。固定力は、患者インターフェース110を被ることに応答して固定力を印加する、ヘッド・ストラップ・システム111などの、又はそれと同様の、ヘッド・ストラップ・システムによって印加される。一実施例において、頬骨顔面インターフェース831は、複数のブラダー836を備えることができ、これは、流体で膨らまされるか、又はベンチレータ160によって供給される新鮮な呼吸ガスで膨らまされうる。いくつかの実施例では、頬骨顔面インターフェース831は、患者101の顔面皮膚と接触し、水分パージング特徴部と患者101の顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを可能にし/円滑にする水分パージング特徴部(例えば、マイクログルーブ2825及び/又は多孔質材3025)を備える。一実施例において、頬骨顔面インターフェース831は、患者101の顔面皮膚と接触し、接触されている顔面皮膚から流体をウィッキングするウィッキング特徴部(例えば、ウィッキング材料3025)を備える。一実施例において、頬骨顔面インターフェース831の皮膚接触領域は、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませる。一実施例において、頬骨顔面インターフェースの皮膚接触領域は、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの2つ又はそれ以上を染み込ませる。
【0185】
さまざまな実施例において、頬骨顔面インターフェース831を利用する患者インターフェース110は、延長下顎部分832(下顎ベローズ2850をさらに備えることができる)を備えることができる。本明細書で説明されている他の特徴部は、頬骨顔面皮膚インターフェース831を備える患者インターフェース110とのさまざまな組み合わせにより、備えられることは理解される。例えば、いくつかの実施例では、頬骨顔面インターフェース831を利用する患者インターフェース110は、とりわけ、コンプライアンス性を有する鼻梁シール135、波形部、顎ベローズ、チューブ挿入領域、マイクログルーブ、多孔質材、ウィッキング材、及び鼻道開口特徴部を備えることができる。
【0186】
特徴部は、本明細書では、患者の口及び鼻の開口部の周りを封止する口腔/鼻腔患者インターフェースに施されるように例示され説明されているけれども、本明細書で説明されている特徴部は、患者の口開口部の周りのみ、又は患者の鼻開口部の周りのみを封止する患者インターフェースにも施されうることは理解される。
【0187】
特定の実施例の前記説明は、例示及び説明を目的として提示されている。これらは、網羅的であること、又は提示されている技術を開示されている正確な形態だけに限ることを意図されておらず、上記の教示を鑑みて多くの修正形態及び変更形態が可能であることは明らかである。これらの図及び実施例は、提示されている技術の原理及びその実用的用途を最もよく説明するために選択され、記述されており、それにより、当業者であれば、考え付く特定の用途に適しているようなさまざまな修正形態とともに提示されている技術及びさまざまな実施例を最もよく利用することができる。発明対象は、特定の実施例において説明されているが、発明対象は、そのような実施例によって限定されるものと解釈されるべきでなく、むしろ、以下の請求項に従って解釈されるべきであることが認識されよう。
【0188】
本明細書で説明されているすべての要素、部品、及びステップが好ましくは含まれる。これらの要素、部品、及びステップはいずれも、当業者には明らかであろうが、他の要素、部品、及びステップで取り替えられるか、又はまとめて削除されうることは理解されるであろう。
【0189】
大まかに言って、本明細書では調整人工呼吸用マスクを開示している。さらに、これは、人工呼吸用マスクを調整するための方法を開示しており、患者の呼吸器開口部の上に留置されている人工呼吸用マスクの換気状態が測定される。人工呼吸用マスクの封止部分は、人工呼吸用マスクと患者との間に流体シールを確立するためのものである。封止部分は、複数のブラダーを備える。流体シールの意図しない漏れは、換気状態の測定された変化に基づき決定される。意図しない漏れを封止するように複数のブラダーのうちの1つのブラダーが調整される。
【0190】
大まかに言って、本明細書では人工呼吸用マスクの波形可撓性シールを開示している。さらに、これは、波形可撓性シールと波形可撓性シールに沿って配設されている複数の隆起部とからなる人工呼吸用マスクを開示している。波形可撓性シールは、人工呼吸用マスクと患者との間の流体シールを確立し、流体シールを維持しながら患者の顔面移動を可能にするように構成される。波形可撓性シールに沿って配置されている複数の隆起部は、患者と物理的に接触するように構成される。
【0191】
大まかに言って、本明細書では人工呼吸用マスクの鼻道開放器を開示している。さらに、これは、患者の鼻道を開きやすくするように構成された鼻道開放器を備える患者の顔面を封止するためのマスクとして説明されている人工呼吸用マスクを開示している。鼻道開放器は、人工呼吸用マスクが患者の顔面上に封止されたときに患者の鼻弁の上に配設される。
【0192】
大まかに言って、本明細書では、吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイスを開示している。さらに、これは、呼気サンプリング・チャンバー及び二酸化炭素捕集器を備えるデバイスを開示している。呼気サンプリング・チャンバーは、患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスがチャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐようにも構成される。二酸化炭素捕集器は、呼吸ガスから流体力学的に絶縁されている呼気サンプリング・チャンバー内に配設される。さらに、二酸化炭素捕集器は、患者の呼吸器開口部に近接し、且つその外側に配設され、患者から吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される。
【0193】
大まかに言って、本明細書では交換可能な挿入物を開示している。さらに、これは、患者換気用のマスクを開示し、患者の呼吸器開口部を囲むようにフレーム部分が備えられている。保持ストラップが、フレーム部分と患者の呼吸器開口部との間の陽圧を維持するためフレーム部分と結合される。取り外し可能な挿入物は、患者からフレーム又は保持ストラップを取り外さなくてもフレーム部分から物理的に取り付け、脱着を行うように構成されている。
【0194】
大まかに言って、本明細書では側方ガス管路構成を開示している。さらに、これは、フレーム部分、前方部、保持ストラップ、及びガス送達オリフィスを備える患者換気用のマスクを開示している。フレーム部分は、患者の呼吸器開口部を囲むためのものである。前方部は、フレーム部分と結合され、呼吸器開口部領域を覆う。保持ストラップは、フレーム部分と患者との間の陽圧を維持するためのものである。ガス送達オリフィスは、フレーム部分と結合され、ガス送達オリフィスが前方部の横に来るように構成される。
【0195】
大まかに言って、本明細書ではすぐに被れるヘッドギアを開示している。さらに、これは、フレーム部分及びヘッド・ストラップ・システムを備える患者換気用の患者インターフェースを開示している。フレーム部分は、患者の口腔及び鼻腔の領域を囲むためのものである。ヘッド・ストラップ・システムは、患者インターフェースを被ったことに応答してヘッド・ストラップ・システムが固定力を印加してフレーム部分を患者の鼻腔及び口腔の上の適所に固定するように患者インターフェースの左側方部分から、患者の後頭蓋の周りに、そしてフレーム部分の右側方部分に結合するように構成され、ヘッド・ストラップは、患者が直観的に被ることができるように、使用していないときには頭部形状を保持するようにも構成される。
【0196】
大まかに言って、本明細書ではスマート接続を開示している。さらに、これは、フレーム部分、保持部分、及びコネクタ部分を備える患者換気用のマスクを開示している。フレーム部分は、患者の呼吸器開口部を囲むためのものである。保持部分は、フレーム部分と患者との間の陽圧を維持するためのものである。コネクタ部分は、送達チューブをマスクに接続するためのものである。コネクタ部分は、コネクタのみが互換性のあるコンポーネントと結合するように構成される。
【0197】
大まかに言って、本明細書では、吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための二酸化炭素サンプリング・システムを開示している。さらに、これは、ベンチレータを備えるシステムとして開示される。ベンチレータは、呼吸ガスで患者を換気するように構成される。ベンチレータは、二酸化炭素サンプリング制御ユニット、及び二酸化炭素分析装置を備える。二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、患者の吐き出された呼気中の二酸化炭素のサンプリングのタイミングを制御し、二酸化炭素分析装置による吐き出されたガスの分析のタイミングを制御するように構成される。
【0198】
大まかに言って、本明細書では非侵襲的換気中のチューブ留置を開示している。さらに、これは、フレーム、顔面皮膚インターフェース、及び自己封止型チューブ挿入領域からなる非侵襲的換気患者インターフェースを開示している。フレームは、ヘッド・ストラップ・システムと結合するように構成され、ヘッド・ストラップ・システムは、固定力を印加して患者インターフェースを患者の呼吸器開口部の上の適所に固定するように構成される。顔面皮膚インターフェースは、フレームと結合され、患者の顔面皮膚とインターフェースし、固定力に応答して患者インターフェースを呼吸器開口部の周りに封止するように構成される。自己封止型チューブ挿入領域は、顔面皮膚インターフェースと結合され、顔面皮膚と顔面皮膚インターフェースとの間に配設されたチューブの周りで自己封止するように構成されており、これにより、チューブが自己封止型チューブ挿入領域内に挿入されている間、固定力はチューブの周りに逸らされる。
【0199】
大まかに言って、本明細書では非侵襲的換気排出ガス抜きを開示している。さらに、これは、新鮮なガスの進入ポート、排出ガスのベント・ポート、及び排出ガスのベント・ポート内に配設された濾材からなる非侵襲的換気患者インターフェースを開示している。新鮮なガスの進入ポートは、新鮮なガスの供給部と結合するように構成される。排出ガスのベント・ポートは、患者の呼息に応答して患者インターフェースから排出ガスを追い出すことができるように構成される。濾材は、排出ガスから病原菌を濾過し、排出ガスを拡散させ、排出ガスのベント・ポートを通して追い出す排出ガスの流れを制御するように構成される。
【0200】
大まかに言って、本明細書では非侵襲的換気顔面皮膚保護インターフェースを開示している。さらに、これは、新鮮なガスの進入ポート、排出ガスの進入ポート、及び顔面皮膚インターフェースからなる非侵襲的換気患者インターフェースを開示している。新鮮なガスの進入ポートは、新鮮なガスの供給部と結合するように構成される。排出ガスのベント・ポートは、患者インターフェースから排出ガスを追い出すことができるように構成される。顔面皮膚インターフェースは、患者インターフェース内から流体を排除し、患者インターフェースによって覆われる顔面皮膚から流体を排除するように構成される。
【0201】
大まかに言って、本明細書は、新鮮なガスの進入ポート、フレーム、及び頬骨顔面インターフェースからなる非侵襲的換気患者インターフェースを開示している。新鮮なガスの進入ポートは、新鮮なガスの供給部と結合するように構成される。フレームは、ヘッド・ストラップ・システムと結合するように構成され、ヘッド・ストラップ・システムは、固定力を印加して患者インターフェースを患者の呼吸器開口部の上の適所に固定するように構成される。頬骨顔面インターフェースは、フレームと結合され、固定力を患者の鼻梁から離れる方向に、患者の左右の頬骨弓領域上に拡散するように構成される。
【0202】
コンセプト
本明細書では、少なくとも以下のコンセプトを提示する。
【0203】
コンセプト1。人工呼吸用マスクを調整するための方法であって、
患者の呼吸器開口部の上に留置された前記人工呼吸用マスクの換気状態を測定し、前記人工呼吸用マスクの封止部分は、前記人工呼吸用マスクと前記患者との間に流体シールを確立するためのものであり、前記封止部分は、複数のブラダーを備えることと、
前記換気状態の測定された変化に基づき前記流体シールの意図しない漏れを判定することと、
前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを調整することとを含む方法。
【0204】
コンセプト2。換気状態を前記測定することは、
空気流を測定することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0205】
コンセプト3。換気状態を前記測定することは、
圧力を測定することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0206】
コンセプト4。前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを自動調整することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0207】
コンセプト5。前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
前記複数のブラダーのうちのいくつかのブラダーを順次調整することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0208】
コンセプト6。前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
予め定義されているパターンに従って前記複数のブラダーのうちのいくつかのブラダーを自動調整することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0209】
コンセプト7。前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
測定された換気状態が規定された換気状態に戻るように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを調整することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0210】
コンセプト8。前記意図しない漏れを封止するように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
前記複数のブラダーのうちの複数のブラダーを同時調整することをさらに含むコンセプト1に記載の方法。
【0211】
コンセプト9。人工呼吸用マスクを調整するための方法であって、
前記人工呼吸用マスクを患者に流体的に封止し、前記人工呼吸用マスクは、前記患者と物理的に接触する複数のブラダーを備えることと、
壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを調整することとを含む方法。
【0212】
コンセプト10。壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
前記患者の圧点にかかる圧力を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを調整することをさらに含むコンセプト9に記載の方法。
【0213】
コンセプト11。壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを膨らませることをさらに含むコンセプト9に記載の方法。
【0214】
コンセプト12。壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを萎ませることをさらに含むコンセプト9に記載の方法。
【0215】
コンセプト13。壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを前記調整することは、
壊死を減らすように前記複数のブラダーのうちの1つのブラダーを自動調整することをさらに含むコンセプト9に記載の方法。
【0216】
コンセプト14。人工呼吸用マスクであって、
前記人工呼吸用マスクを患者に流体的に封止するように構成された封止部分を備え、前記封止部分は、
複数の流体的に調整可能なブラダーを備える人工呼吸用マスク。
【0217】
コンセプト15。前記複数の調整可能なブラダーは、ベンチレータに流体的に結合されるコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0218】
コンセプト16。前記複数の流体的に調整可能なブラダーは、互いに流体的に結合されないコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0219】
コンセプト17。少なくとも2つの流体的に調整可能なブラダーは、互いに流体的に結合されるコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0220】
コンセプト18。前記封止部分は、前記患者の圧点と物理的に接触しているコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0221】
コンセプト19。前記複数の流体的に調整可能なブラダーは、前記封止部分の全長に沿って配設されるコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0222】
コンセプト20。前記封止部分は、前記患者の呼吸器開口部の周りを流体的に封止するように構成されるコンセプト14に記載の人工呼吸用マスク。
【0223】
コンセプト21。人工呼吸用マスクであって、
前記人工呼吸用マスクと患者との間の流体シールを確立し、前記流体シールを維持しながら前記患者の顔面移動を可能にするように構成される波形可撓性シールを備え、前記波形可撓性シールは、
前記波形可撓性シールに沿って配置され、前記患者と物理的に接触するように構成されている複数の隆起部を備える人工呼吸用マスク。
【0224】
コンセプト22。前記波形可撓性シールは、前記患者の鼻梁の上に流体シールを確立するようにさらに構成されるコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0225】
コンセプト23。前記波形可撓性シールは、前記患者の口及び鼻の周りに流体シールを確立するようにさらに構成されるコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0226】
コンセプト24。前記複数の隆起部は、前記波形可撓性シールの全長に実質的に沿って延在するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0227】
コンセプト25。前記複数の隆起部は、前記波形可撓性シールの幅に沿って延在するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0228】
コンセプト26。前記複数の隆起部は、前記顔面移動に応答して複数の軸内で移動するように構成されるコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0229】
コンセプト27。前記複数の隆起部は、前記顔面移動に応答して複数の方向に移動するように構成されるコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0230】
コンセプト28。前記複数の隆起部は、異なる形状を有するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0231】
コンセプト29。コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の形状は、顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の形状と異なるコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0232】
コンセプト30。コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の長さは、顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の長さより大きいコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0233】
コンセプト31。コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の幅は、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0234】
コンセプト32。コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の長さは、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0235】
コンセプト33。コンプライアンス性を有する鼻梁シール内の前記複数の隆起部の深さは、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0236】
コンセプト34。顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の深さは、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0237】
コンセプト35。顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の深さは、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0238】
コンセプト36。顔面皮膚インターフェース内の前記複数の隆起部の深さは、変化するコンセプト21に記載の人工呼吸用マスク。
【0239】
コンセプト37。患者の顔面上に封止するための人工呼吸用マスクであって、
前記患者の鼻道の開放をしやすくするように構成された鼻道開放器を備え、前記鼻道開放器は、前記人工呼吸用マスクが前記患者の前記顔面上に封止されたときに前記患者の前記鼻道の上に配設される人工呼吸用マスク。
【0240】
コンセプト38。前記鼻道開放器は、鼻弁の断面積を増やすように構成されるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0241】
コンセプト39。前記鼻道開放器は、
コンプライアンス性を有する鼻梁シールを備えるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0242】
コンセプト40。前記鼻道開放器は、
前記マスクの両側頬皮膚引き伸ばし特徴部を備えるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0243】
コンセプト41。前記鼻道開放器は、
調整可能なブラダーを備えるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0244】
コンセプト42。前記鼻道開放器は、
複数の調整可能なブラダーを備えるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0245】
コンセプト43。前記鼻道開放器は、前記人工呼吸用マスクと一体化されているコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0246】
コンセプト44。前記鼻道開放器は、取り外し可能であるコンセプト37に記載の人工呼吸用マスク。
【0247】
コンセプト45。鼻道を開放するのを補助するための方法であって、
患者の顔面の上に人工呼吸用マスクを封止し、前記人工呼吸用マスクは、前記患者の鼻道の上に配設されていることと、
前記鼻道の上に配設されている前記人工呼吸用マスクによる前記鼻道の開放を補助することとを含む方法。
【0248】
コンセプト46。前記鼻道の開放を前記補助することは、
前記鼻道の断面積を増やすことをさらに含むコンセプト45に記載の方法。
【0249】
コンセプト47。前記鼻道の開放を前記補助することは、
前記人工呼吸用マスクの特徴部を利用して、前記患者の頬皮膚を横方向に引き伸ばすことをさらに含むコンセプト45に記載の方法。
【0250】
コンセプト48。前記鼻道の開放を前記補助することは、
ブラダーを調整することをさらに含むコンセプト45に記載の方法。
【0251】
コンセプト49。前記鼻道の開放を前記補助することは、
複数のブラダーを調整することをさらに含むコンセプト45に記載の方法。
【0252】
コンセプト50。吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイスであって、
患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成された呼気サンプリング・チャンバーと、
前記呼気サンプリング・チャンバー内に配設され、前記呼吸ガスの流れから流体力学的に絶縁されている二酸化炭素捕集器とを備え、
前記二酸化炭素捕集器は、前記患者の前記呼吸器開口部に近接し、且つその外側に配設され、前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0253】
コンセプト51。前記二酸化炭素捕集器は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である前記患者から前記吐き出される呼気のサンプルを捕集するように構成されるコンセプト50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0254】
コンセプト52。前記患者の前記吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の前記濃度に比例する二酸化炭素センサー信号を出力するように構成された二酸化炭素センサーをさらに備えるコンセプト50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0255】
コンセプト53。前記二酸化炭素捕集器は、前記二酸化炭素センサーを備えるコンセプト52に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0256】
コンセプト54。前記センサー信号を前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換するように構成された
二酸化炭素分析装置をさらに備えるコンセプト52に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0257】
コンセプト55。前記二酸化炭素分析装置は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように構成された
二酸化炭素分析プロトコル実行部も備えるコンセプト54に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0258】
コンセプト56。前記二酸化炭素捕集器によって捕集された前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成された
呼気サンプリング管路をさらに備えるコンセプト50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0259】
コンセプト57。前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素含の閾値レベルを超えたときにそのことを示すように構成された
二酸化炭素インジケータをさらに備えるコンセプト50に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0260】
コンセプト58。前記二酸化炭素インジケータは、前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に前記目に見える部分の外観を変化させるように構成された目に見える部分を備えるコンセプト57に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0261】
コンセプト59。前記二酸化炭素インジケータは、前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えた場合に色を変化させるように構成された目に見える部分を備えるコンセプト57に記載の二酸化炭素サンプリング・デバイス。
【0262】
コンセプト60。吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイスとの非侵襲的患者インターフェースであって、
吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイスであって、
患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成された呼気サンプリング・チャンバーと、
前記呼気サンプリング・チャンバー内に配設されている二酸化炭素捕集器とを備え、
前記二酸化炭素捕集器は、前記患者の前記呼吸器開口部に近接し、且つその外側に配設され、前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される二酸化炭素サンプリング・デバイスと、
前記呼気サンプリング・チャンバーを前記呼吸器開口部の上の適所に保持し、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように張力を印加するように構成されたストラップと、
前記呼気サンプリング・チャンバーと結合され、酸素ガスを前記患者に輸送するように構成された吸息ガス供給管路と、
前記呼気サンプリング・チャンバーと結合され、吐き出されたガスを前記呼気サンプリング・チャンバーから取り除くように構成された呼息ガス捕集管路とを備える非侵襲的患者インターフェース。
【0263】
コンセプト61。前記呼気サンプリング・チャンバーは、呼吸マスクの呼吸チャンバーを備えるコンセプト60に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0264】
コンセプト62。前記二酸化炭素捕集器によって捕集された前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成された
呼気サンプリング管路をさらに備えるコンセプト60に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0265】
コンセプト63。前記呼気サンプリング管路を前記二酸化炭素捕集器と結合するように構成された呼気サンプリング・ポートを備える前記呼気サンプリング・チャンバーの前に配設された
交換可能な挿入物をさらに備えるコンセプト62に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0266】
コンセプト64。前記呼気サンプリング・チャンバーの近くにある前記呼気サンプリング管路の一部は、前記呼気サンプリング・チャンバーにしっかり取り付けられ、前記患者と前記呼気サンプリング管路とが偶然干渉するのを防ぐように構成されるコンセプト62に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0267】
コンセプト65。前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素の閾値レベルを超えたときにそのことを示すように構成された
二酸化炭素インジケータをさらに備えるコンセプト60に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0268】
コンセプト66。前記二酸化炭素インジケータは、前記患者の付添人が容易に観察できるように前記二酸化炭素サンプリング・デバイスの一部に目立つ形で装着されるコンセプト65に記載の非侵襲的患者インターフェース。
【0269】
コンセプト67。患者の吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための方法であって、
二酸化炭素捕集器を前記患者の呼吸器開口部に近接し、且つその外側に配設することと、
前記患者から吐き出された呼気のサンプルを捕集することとを含み、
前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプルは、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である方法。
【0270】
コンセプト68。前記二酸化炭素センサーを使用して前記患者の前記吐き出した呼気中の二酸化炭素の濃度を感知することと、
二酸化炭素の前記濃度に比例するセンサー信号を出力することと、
前記センサー信号を、二酸化炭素分析装置により前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換することとを含むコンセプト67に記載の方法。
【0271】
コンセプト69。前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように
二酸化炭素分析プロトコルを適用することをさらに含むコンセプト68に記載の方法。
【0272】
コンセプト70。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
フレーム部分と前記患者の呼吸器開口部領域との間の陽圧を維持するためフレーム部分と結合するように構成された保持ストラップと、
前記患者から前記保持ストラップ又は前記フレーム部分を取り外さなくても前記フレーム部分から物理的に取り付け、脱着を行うように構成されている取り外し可能な挿入物とを備える患者換気用のマスク。
【0273】
コンセプト71。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分を取り外さなくても前記患者の鼻領域へのアクセスを可能にするコンセプト70に記載のマスク。
【0274】
コンセプト72。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分を取り外さなくても前記患者の口領域へのアクセスを可能にするコンセプト70に記載のマスク。
【0275】
コンセプト73。前記取り外し可能な挿入物は、前記保持ストラップを取り外さなくても前記患者の鼻領域へのアクセスを可能にするコンセプト70に記載のマスク。
【0276】
コンセプト74。前記取り外し可能な挿入物は、前記保持ストラップを取り外さなくても前記患者の口領域へのアクセスを可能にするコンセプト70に記載のマスク。
【0277】
コンセプト75。前記フレーム部分と結合するように構成された、新鮮な呼吸ガスを前記患者に供給する呼吸リムをさらに備え、
前記呼吸リムは、前記取り外し可能な挿入物が前記フレーム部分から取り外された状態で前記新鮮な呼吸ガスを前記患者に送達するコンセプト70に記載のマスク。
【0278】
コンセプト76。前記取り外し可能な挿入物と結合するように構成された呼吸リムをさらに備え、前記呼吸リムは前記取り外し可能な挿入物が前記フレーム部分と結合されたときに新鮮な呼吸ガスを前記患者に供給するように構成されているコンセプト70に記載のマスク。
【0279】
コンセプト77。前記取り外し可能な挿入物は、自己封止型ポートを備えるコンセプト70に記載のマスク。
【0280】
コンセプト78。前記取り外し可能な挿入物は、治療用デバイスを備えるコンセプト70に記載のマスク。
【0281】
コンセプト79。前記取り外し可能な挿入物は、治療機能を前記患者に提供するように構成されるコンセプト70に記載のマスク。
【0282】
コンセプト80。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分と異なる色を有するコンセプト70に記載のマスク。
【0283】
コンセプト81。前記取り外し可能な挿入物は、曇り防止コーティングを備えるコンセプト70に記載のマスク。
【0284】
コンセプト82。前記取り外し可能な挿入物は、香り付けされているコンセプト70に記載のマスク。
【0285】
コンセプト83。前記取り外し可能な挿入物は、グラフィックを備えるコンセプト70に記載のマスク。
【0286】
コンセプト84。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
フレーム部分と患者の呼吸器開口部領域との間の陽圧を維持するためフレーム部分と結合するように構成され、前記患者上に配設されないときには頭部形状を維持するように構成された半剛体保持ストラップと、
前記患者から前記保持ストラップ又は前記フレーム部分を取り外さなくても前記フレーム部分から物理的に取り付け、脱着を行うように構成されている取り外し可能な挿入物とを備える患者換気用のマスク。
【0287】
コンセプト85。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分を取り外さなくても前記患者の鼻領域へのアクセスを可能にするコンセプト84に記載のマスク。
【0288】
コンセプト86。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分を取り外さなくても前記患者の口領域へのアクセスを可能にするコンセプト84に記載のマスク。
【0289】
コンセプト87。前記取り外し可能な挿入物は、前記半剛体保持ストラップを取り外さなくても前記患者の鼻領域へのアクセスを可能にするコンセプト84に記載のマスク。
【0290】
コンセプト88。前記取り外し可能な挿入物は、前記半剛体保持ストラップを取り外さなくても前記患者の口領域へのアクセスを可能にするコンセプト84に記載のマスク。
【0291】
コンセプト89。前記フレーム部分と結合され、空気を前記患者に供給する呼吸リムをさらに備え、
前記呼吸リムは、前記取り外し可能な挿入物が前記フレーム部分から取り外された状態で前記空気を前記患者に送達するコンセプト84に記載のマスク。
【0292】
コンセプト90。前記取り外し可能な挿入物は、自己封止型ポートを備えるコンセプト84に記載のマスク。
【0293】
コンセプト91。前記取り外し可能な挿入物は、前記患者にアクセス可能な治療用デバイスを備えるコンセプト84に記載のマスク。
【0294】
コンセプト92。前記取り外し可能な挿入物は、治療機能を前記患者に提供するように構成されるコンセプト84に記載のマスク。
【0295】
コンセプト93。前記取り外し可能な挿入物は、前記フレーム部分と異なる色を有するコンセプト84に記載のマスク。
【0296】
コンセプト94。前記取り外し可能な挿入物は、曇り防止コーティングを備えるコンセプト84に記載のマスク。
【0297】
コンセプト95。前記取り外し可能な挿入物は、香り付けされているコンセプト84に記載のマスク。
【0298】
コンセプト96。前記取り外し可能な挿入物は、グラフィックを備えるコンセプト84に記載のマスク。
【0299】
コンセプト97。患者の呼吸器開口部にアクセスするための方法であって、
前記患者を換気することと、
患者の呼吸器開口部領域を囲むマスクのフレーム部分にアクセスし、前記フレーム部分はフレーム部分と患者の呼吸器開口部領域との間の陽圧を維持するため半剛体保持ストラップと結合するように構成されることと、
前記患者を同時に換気しながら前記患者から前記フレーム又は前記保持ストラップを取り外さなくても前記フレーム部分から物理的に取り付け、脱着を行うように構成されている取り外し可能な挿入物を取り外すこととを含む方法。
【0300】
コンセプト98。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
前記フレーム部分と結合され、前記呼吸器開口部領域を覆う前方部と、
フレーム部分と前記患者との間の陽圧を維持するための保持ストラップと、
前記フレーム部分と結合され、前記ガス送達オリフィスが前記前方部の横に来るように構成されたガス送達オリフィスとを備える患者換気用のマスク。
【0301】
コンセプト99。ガス流を前記患者の前記呼吸器開口部領域に供給するため前記ガス送達ポートと結合されたガス・リムをさらに備えるコンセプト98に記載のマスク。
【0302】
コンセプト100。前記ガス・リムは、前記患者の頭部上の側頭領域に関して横方向に配設されるコンセプト99に記載のマスク。
【0303】
コンセプト101。前記ガス・リムは、複数のチューブを備えるコンセプト100に記載のマスク。
【0304】
コンセプト102。前記ガス・リムは、前記患者の側頭領域の近くの前記保持ストラップと結合されるコンセプト99に記載のマスク。
【0305】
コンセプト103。前記ガス・リムは、前記ガス送達オリフィスと旋回可能に結合されるコンセプト99に記載のマスク。
【0306】
コンセプト104。前記ガス・リムは、前記フレーム部分の周りの前記陽圧が前記患者上に均等に分配されるように前記フレーム部分と結合されるコンセプト99に記載のマスク。
【0307】
コンセプト105。前記ガス送達オリフィスは、前記呼吸器開口部領域の端から端まで前記ガス流を送るように構成されるコンセプト99に記載のマスク。
【0308】
コンセプト106。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
前記フレーム部分と結合され、前記呼吸器開口部領域を覆う前方部と、
フレーム部分と前記患者との間の陽圧を維持するための保持ストラップと、
前記フレーム部分と結合された複数のガス送達オリフィスであって、前記複数のガス送達オリフィスのそれぞれが前記前方部の横に来るように構成された複数のガス送達オリフィスとを備える患者換気用のマスク。
【0309】
コンセプト107。ガス流を前記患者の前記呼吸器開口部領域に供給するため前記ガス送達ポートのうちの少なくとも1つと結合されたガス・リムをさらに備えるコンセプト106に記載のマスク。
【0310】
コンセプト108。前記ガス・リムは、複数のチューブを備えるコンセプト107に記載のマスク。
【0311】
コンセプト109。前記ガス・リムは、前記患者の頭部上の側頭領域に関して横方向に配設されるコンセプト107に記載のマスク。
【0312】
コンセプト110。前記ガス・リムは、前記保持ストラップの少なくとも一部と平行であるコンセプト107に記載のマスク。
【0313】
コンセプト111。前記ガス・リムは、前記保持ストラップの少なくとも一部と結合されるコンセプト107に記載のマスク。
【0314】
コンセプト112。前記ガス・リムは、前記少なくとも1つのガス送達オリフィスと旋回可能に結合されるコンセプト107に記載のマスク。
【0315】
コンセプト113。前記ガス・リムは、前記フレーム部分と前記患者との間の前記陽圧が均等に分配されるように前記フレーム部分と結合されるコンセプト107に記載のマスク。
【0316】
コンセプト114。前記ガス送達オリフィスの少なくとも1つは、前記呼吸器開口部領域の端から端まで前記ガス流を送るように構成されるコンセプト107に記載のマスク。
【0317】
コンセプト115。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
前記フレーム部分と結合され、前記呼吸器開口部領域を覆う取り外し可能な前方部と、
フレーム部分と患者との間の陽圧を維持するための保持ストラップと、
前記フレーム部分と結合され、前記ガス送達オリフィスが前記取り外し可能な前方部の横に来るように構成されたガス送達オリフィスとを備える患者換気用のマスク。
【0318】
コンセプト116。前記取り外し可能な前方部が前記フレーム部分から取り外されたときにガス流を前記患者の前記呼吸器開口部領域に供給するため前記ガス送達ポートと結合されたガス・リムをさらに備えるコンセプト115に記載のマスク。
【0319】
コンセプト117。前記ガス・リムは、複数のチューブを備えるコンセプト116に記載のマスク。
【0320】
コンセプト118。前記ガス・リムは、前記患者の頭部上の側頭領域に関して横方向に配設されるコンセプト116に記載のマスク。
【0321】
コンセプト119。前記ガス・リムは、前記患者の側頭領域の近くの前記保持ストラップと結合されるコンセプト116に記載のマスク。
【0322】
コンセプト120。前記ガス・リムは、前記ガス送達オリフィスと旋回可能に結合されるコンセプト116に記載のマスク。
【0323】
コンセプト121。前記ガス・リムは、前記フレーム部分の周りの前記陽圧が前記患者上に均等に分配されるように前記フレーム部分と結合されるコンセプト116に記載のマスク。
【0324】
コンセプト122。前記ガス送達オリフィスは、前記取り外し可能な前方部が前記フレーム部分から取り外されたときに前記患者の前記呼吸器開口部領域の端から端まで前記ガス流を送るように構成されるコンセプト116に記載のマスク。
【0325】
コンセプト123。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
前記フレーム部分と結合され、前記呼吸器開口部領域を覆う前方部と、
フレーム部分と患者との間の陽圧を維持するための保持ストラップと、
前記フレーム部分の第1の側部領域と結合された第1のガス送達リムと、
前記フレーム部分の第2の側部領域と結合された第2のガス送達リムであって、前記第1のガス送達リム及び前記第2のガス送達リムは、両側にあり患者の側頭領域に関して平行な構成で配設される第2のガス送達リムとを備える患者換気用のマスク。
【0326】
コンセプト124。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
患者インターフェースを被ったことに応答して前記ヘッド・ストラップ・システムが固定力を印加して前記フレーム部分を前記患者の鼻腔及び口腔の上の適所に固定するように前記患者インターフェースの左側方部分から、患者の後頭蓋の周りに、そして前記フレーム部分の右側方部分に結合するように構成されるヘッド・ストラップ・システムであって、前記ヘッド・ストラップは患者が直観的に被ることができるように使用していないときには頭部形状を保持するようにも構成されているヘッド・ストラップ・システムとを備える患者換気用のマスク。
【0327】
コンセプト125。前記フレーム部分は、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の口領域が前記ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された取り外し可能な領域を備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0328】
コンセプト126。前記フレーム部分は、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の鼻領域が前記ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された取り外し可能な領域を備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0329】
コンセプト127。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記頭部形状を保持するため半剛体ストラップを備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0330】
コンセプト128。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域の周りに前記固定力を均等に分配するように構成されるコンセプト124に記載のマスク。
【0331】
コンセプト129。前記ヘッド・ストラップの前記頭部形状は、被るときに直観的な適用を可能にするコンセプト124に記載のマスク。
【0332】
コンセプト130。前記直観的な適用は、被り方の説明書がなくてもすぐに被ることを可能にするコンセプト129に記載のマスク。
【0333】
コンセプト131。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0334】
コンセプト132。前記ヘッド・ストラップ・システムは、患者が被ったときに締めすぎであることに応答して色を変化させるように構成されたサイド・ストラップを備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0335】
コンセプト133。前記ヘッド・ストラップ・システムは、患者が被ったときに締めすぎであることに応答して色付きの糸を露出させるように構成されたサイド・ストラップを備えるコンセプト124に記載のマスク。
【0336】
コンセプト134。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分であって、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の前記呼吸器開口部領域がヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された少なくとも1つの前記取り外し可能な領域を備える、フレーム部分と、
前記患者インターフェースを被ったことに応答して前記ヘッド・ストラップ・システムが固定力を印加して前記フレーム部分を前記患者の鼻腔及び口腔の上の適所に固定するように前記患者インターフェースの左側方部分から、患者の後頭蓋の周りに、そして前記フレーム部分の右側方部分に結合するように構成された前記ヘッド・ストラップ・システムであって、前記ヘッド・ストラップは患者が直観的に被ることができるように使用していないときには頭部形状を保持するようにも構成されている前記ヘッド・ストラップ・システムとを備える患者換気用のマスク。
【0337】
コンセプト135。前記フレーム部分は、ヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくても前記患者の呼吸器開口部へのアクセスを可能にする自己封止型ポートを備えるコンセプト134に記載のマスク。
【0338】
コンセプト136。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記頭部形状を保持するため半剛体部分を備えるコンセプト134に記載のマスク。
【0339】
コンセプト137。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域の周りに前記固定力を均等に分配するように構成されるコンセプト134に記載のマスク。
【0340】
コンセプト138。前記ヘッド・ストラップの前記頭部形状は、被るときに直観的な適用を可能にするコンセプト134に記載のマスク。
【0341】
コンセプト139。前記直観的な適用は、被り方の説明書がなくてもすぐに被ることを可能にするコンセプト138に記載のマスク。
【0342】
コンセプト140。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備えるコンセプト134に記載のマスク。
【0343】
コンセプト141。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分であって、取り外し可能な領域が前記フレーム部分から取り外されたときに、前記患者の前記呼吸器開口部領域がヘッド・ストラップ・システムを取り外さなくてもアクセス可能であるように構成された少なくとも1つの前記取り外し可能な領域を備える、フレーム部分と、
前記患者インターフェースを被ったことに応答して前記ヘッド・ストラップ・システムが固定力を印加して前記フレーム部分を前記患者の鼻腔及び口腔の上の適所に固定するように前記患者インターフェースの左側方部分から、患者の後頭蓋の周りに、そして前記フレーム部分の右側方部分に結合するように構成され、前記ヘッド・ストラップは患者が直観的に被ることができるように使用していないときには頭部形状を保持するようにも構成されているヘッド・ストラップ・システムと、
前記患者を換気するため前記フレーム部分と結合された呼吸回路であって、前記取り外し可能な領域が前記フレームから取り外されたときでも前記呼吸回路が前記患者に空気を供給するように前記フレーム部分に結合された呼吸回路とを備える患者換気用のマスク。
【0344】
コンセプト142。前記呼吸回路は、前記空気流が前記患者の呼吸器開口部上に行き渡るように側部から前記フレーム部分に入るコンセプト141に記載のマスク。
【0345】
コンセプト143。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記頭部形状を保持するため半剛体ストラップを備えるコンセプト141に記載のマスク。
【0346】
コンセプト144。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域の周りに前記固定力を均等に分配するように構成されるコンセプト141に記載のマスク。
【0347】
コンセプト145。前記ヘッド・ストラップの前記頭部形状は、被るときに直観的な適用を可能にするコンセプト141に記載のマスク。
【0348】
コンセプト146。前記直観的な適用は、被り方の説明書がなくてもすぐに被ることを可能にするコンセプト145に記載のマスク。
【0349】
コンセプト147。前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者の前記呼吸器開口部領域から前記マスクの迅速な取り外しを可能にするクイック・リリース・タブを備えるコンセプト141に記載のマスク。
【0350】
コンセプト148。前記呼吸回路は、前記フレーム部分に旋回可能に結合されるコンセプト141に記載のマスク。
【0351】
コンセプト149。前記呼吸回路は、前記患者インターフェースの前記左側方部分の近くにある前記フレーム部分に結合されるコンセプト141に記載のマスク。
【0352】
コンセプト150。前記呼吸回路は、前記患者インターフェースの前記右側方部分の近くにある前記フレーム部分に結合されるコンセプト141に記載のマスク。
【0353】
コンセプト151。患者換気用のマスクであって、
患者の呼吸器開口部領域を囲むためのフレーム部分と、
前記フレーム部分と前記患者との間の陽圧を維持するための保持部分と、
空気送達リムをマスクに接続するためのコネクタ部分であって、前記コネクタは互換性のあるコンポーネントとのみ結合し、非互換のコンポーネントとの結合を防ぐように構成されたコネクタ部分とを備える患者換気用のマスク。
【0354】
コンセプト152。前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分としっかり結合することを可能にする対応する形状を有するコンセプト151に記載のマスク。
【0355】
コンセプト153。前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを示す識別を可能にする対応する色を有するコンセプト151に記載のマスク。
【0356】
コンセプト154。前記コネクタ部分は、第1の色を備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2の色を備え、前記コネクタ部分及び前記互換性のあるコンポーネントは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合していることを示す識別を可能にする対応する第3の色を組み合わせ形成するように構成され、前記第3の色は、前記第1の色及び前記第2の色と異なるコンセプト151に記載のマスク。
【0357】
コンセプト155。前記コネクタ部分及び前記非互換のコンポーネントは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合すべきでないことを示す識別を可能にする異なる色を有するコンセプト151に記載のマスク。
【0358】
コンセプト156。前記コネクタ部分は、対応する第1のバーコードを備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2のバーコードを備え、前記第1のバーコード及び前記第2のバーコードは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを確認するため比較されうるコンセプト151に記載のマスク。
【0359】
コンセプト157。前記コネクタ部分は、対応する第1のバーコードを備え、前記非互換のコンポーネントは第2のバーコードを備え、前記第1のバーコード及び前記第2のバーコードは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合するように構成されていないことを警告するため比較されうるコンセプト151に記載のマスク。
【0360】
コンセプト158。前記コネクタ部分は、対応する第1のRFIDを備え、前記互換性のあるコンポーネントは第2のRFIDを備え、前記第1のRFID及び前記第2のRFIDは、前記互換性のあるコンポーネントが前記コネクタ部分と正しく嵌合するように構成されていることを確認するため比較されうるコンセプト151に記載のマスク。
【0361】
コンセプト159。前記コネクタ部分は、対応する第1のRFIDを備え、前記非互換のコンポーネントは第2のRFIDを備え、前記第1のRFID及び前記第2のRFIDは、前記非互換のコンポーネントが前記コネクタ部分と嵌合するように構成されていないことを警告するため比較されうるコンセプト151に記載のマスク。
【0362】
コンセプト160。患者呼吸回路の一部の連続性を判定するためのシステムであって、
第1のコネクタであって、
前記第1のコネクタの連続性チェックを可能にするように構成された電気的リードの第1の端部を備える第1のコネクタと、
第2のコネクタであって、
前記第2のコネクタの連続性チェックを可能にするようにさらに構成された電気的リードの第2の端部を備える第2のコネクタとを備えるシステム。
【0363】
コンセプト161。前記第1のコネクタの前記連続性チェック及び前記第2のコネクタの前記連続性チェックは、前記呼吸回路の前記部分の連続性チェックを可能にするコンセプト160に記載のシステム。
【0364】
コンセプト162。前記電気的リードは、前記第1又は第2のコネクタにおける不意の切断を警告するように構成されるコンセプト160に記載のシステム。
【0365】
コンセプト163。前記電気的リードと電気的に結合されているベンチレータをさらに備えるコンセプト160に記載のシステム。
【0366】
コンセプト164。前記ベンチレータは、前記第1のコネクタの前記連続性チェックを実行するように構成されるコンセプト163に記載のシステム。
【0367】
コンセプト165。前記ベンチレータは、前記第2のコネクタの前記連続性チェックを実行するように構成されるコンセプト164に記載のシステム。
【0368】
コンセプト166。前記ベンチレータは、前記呼吸回路の前記連続性チェックを実行するように構成されるコンセプト163に記載のシステム。
【0369】
コンセプト167。患者換気用のシステムであって、
電気的リードを備える呼吸回路であって、前記電気的リードは前記呼吸回路の連続性チェックを可能にする呼吸回路と、
空気流を前記呼吸回路に供給し、前記呼吸回路の前記連続性チェックを実行するため前記電気的リードにアクセス用に構成されたベンチレータとを備えるシステム。
【0370】
コンセプト168。患者換気用のシステムであって、
機械可読識別子を備える呼吸回路と、
前記機械可読識別子を読み取るように構成されているベンチレータとを備えるシステム。
【0371】
コンセプト169。前記機械可読識別子は、患者情報を決定するために使用されうるコンセプト168に記載のシステム。
【0372】
コンセプト170。前記機械可読識別子は、前記呼吸回路の適切な構成を決定するために使用されうるコンセプト168に記載のシステム。
【0373】
コンセプト171。前記呼吸回路は、RFIDを備えるコンセプト168に記載のシステム。
【0374】
コンセプト172。前記機械可読識別子は、バーコードであるコンセプト168に記載のシステム。
【0375】
コンセプト173。前記機械可読識別子は、前記呼吸回路の外面上にあるコンセプト168に記載のシステム。
【0376】
コンセプト174。前記機械可読識別子は、前記呼吸回路を形成する材料内に配設されるコンセプト168に記載のシステム。
【0377】
175。呼吸回路の連続性をチェックするための方法であって、
呼吸回路の電気的リードの第1の端部に信号を送ることと、
前記呼吸回路の前記電気的リードの第2の端部に前記信号を送信することと、
前記呼吸回路の前記電気的リードの前記第2の端部で前記信号を受信することと、
前記呼吸回路が、前記信号伝送に基づき連続であると決定することとを含む方法。
【0378】
コンセプト176。前記呼吸回路の前記電気的リードの前記第2の端部で前記信号を受信しないことと、
前記呼吸回路が、前記信号に基づき連続でないと決定することとを含むコンセプト175に記載の方法。
【0379】
コンセプト177。97を警告することをさらに含み、
前記呼吸回路は、非連続であるコンセプト176に記載の方法。
【0380】
コンセプト178。呼吸回路の構成をチェックするための方法であって、
呼吸回路の電気的リードの第1の端部に信号を送ることと、
前記呼吸回路の前記電気的リードの第2の端部に前記信号を送信することと、
前記呼吸回路の前記電気的リードの前記第2の端部で前記信号を受信することと、
前記呼吸回路が、前記信号に基づきどのように構成されているかを決定することとを含む方法。
【0381】
コンセプト179。吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための二酸化炭素サンプリング・システムであって、
呼吸ガスで患者を換気するように構成され、
二酸化炭素サンプリング制御ユニットと、
二酸化炭素分析装置とを備えるベンチレータを具備し、
前記二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、患者の吐き出された呼気中の二酸化炭素のサンプリングのタイミングを制御し、前記二酸化炭素分析装置による吐き出されたガスの分析のタイミングを制御するように構成される二酸化炭素サンプリング・システム。
【0382】
コンセプト180。前記二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である前記患者から前記吐き出される呼気のサンプルの捕集を制御するように構成されるコンセプト179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0383】
コンセプト181。患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成され、前記ベンチレータと結合される呼気サンプリング・チャンバーをさらに備えるコンセプト179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0384】
コンセプト182。前記呼気サンプリング・チャンバー内に配設された前記二酸化炭素捕集器をさらに備えるコンセプト181に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0385】
コンセプト183。前記システムは、
前記患者によって吐き出される呼気中の吐き出されたガスを捕集し、前記吐き出されたガスを前記二酸化炭素分析装置に輸送するように構成された前記呼気サンプリング・チャンバーに結合された呼息ガス捕集管路をさらに備えるコンセプト181に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0386】
コンセプト184。前記ベンチレータは、換気タイミング・ユニットをさらに備え、
前記二酸化炭素分析装置は、患者の前記呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき前記換気タイミング・ユニットを調節して規則正しい間隔で前記患者を換気するように構成されるコンセプト179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0387】
コンセプト185。前記二酸化炭素分析装置は、前記患者の前記吐き出された呼気中の二酸化炭素の濃度を感知し、二酸化炭素の前記濃度に比例するセンサー信号を出力するように構成された二酸化炭素センサーをさらに備えるコンセプト179に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0388】
コンセプト186。前記二酸化炭素分析装置は、前記センサー信号を前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の測定結果に変換するように構成されたセンサー信号コンバータを備えるコンセプト185に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0389】
コンセプト187。前記二酸化炭素分析装置は、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うための二酸化炭素分析プロトコル実行部もさらに備えるコンセプト186に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0390】
コンセプト188。前記二酸化炭素センサーは、赤外線検出器を備え、前記赤外線検出器は前記赤外線に対する二酸化炭素の吸収帯の範囲内の周波数の赤外線の吸光度を測定し、二酸化炭素の前記濃度に比例するセンサー信号を発生するように構成されるコンセプト185に記載の二酸化炭素サンプリング・システム。
【0391】
コンセプト189。吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するため組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システムであって、
非侵襲的患者インターフェースであって、
吐き出された呼気中の二酸化炭素を非侵襲的に測定するための二酸化炭素サンプリング・デバイスであって、
患者の呼吸器開口部の上に配設されるように構成され、前記患者の顔面とシールを形成して呼吸ガスが前記チャンバーから意図せずに漏れるのを防ぐように構成された呼気サンプリング・チャンバーと、
前記呼気サンプリング・チャンバー内に流体力学的に絶縁される形で配設されている二酸化炭素捕集器とを備え、
前記二酸化炭素捕集器は、前記患者の前記呼吸器開口部に近接し、且つその外側に配設され、前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを捕集するように構成される二酸化炭素サンプリング・デバイスを備える非侵襲的患者インターフェースと、
吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための二酸化炭素サンプリング・システムであって、
呼吸ガスで患者を換気し、前記非侵襲的患者インターフェースと結合するように構成され、
二酸化炭素サンプリング制御ユニットと、
二酸化炭素分析装置とを備えるベンチレータを具備し、
前記二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、患者の吐き出された呼気中の二酸化炭素のサンプリングのタイミングを制御し、前記二酸化炭素分析装置による吐き出されたガスの分析のタイミングを制御するように構成される二酸化炭素サンプリング・システムとを具備する組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0392】
コンセプト190。前記呼気サンプリング・チャンバーは、呼吸マスクの呼吸チャンバーを備えるコンセプト189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0393】
コンセプト191。前記患者から前記二酸化炭素分析装置に前記吐き出された呼気のサンプルを輸送するように構成された呼気サンプリング管路をさらに備えるコンセプト189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0394】
コンセプト192。前記呼気サンプリング・チャンバー内と結合され、酸素ガスを前記患者に輸送するように構成された吸息ガス供給管路と、
前記呼気サンプリング・チャンバーと結合され、吐き出されたガスを前記呼気サンプリング・チャンバーから取り除き、前記患者から前記吐き出された呼気のサンプルを前記二酸化炭素分析装置に輸送するように構成された呼息ガス捕集管路とをさらに備えるコンセプト189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0395】
コンセプト193。前記呼息ガス捕集管路は、前記呼気サンプリング・チャンバーにしっかり取り付けられ、前記患者と前記呼息捕集管路とが偶然干渉するのを防ぐように構成されるコンセプト192に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0396】
コンセプト194。前記患者から前記吐き出された呼気中で二酸化炭素含の閾値レベルを超えたときにそのことを示すように構成された二酸化炭素インジケータをさらに備えるコンセプト189に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0397】
コンセプト195。前記二酸化炭素インジケータは、前記患者の付添人が容易に観察できるように前記非侵襲的患者インターフェースの一部に目立つ形で装着されるコンセプト194に記載の組み合わされた非侵襲的患者インターフェース及び二酸化炭素サンプリング・システム。
【0398】
コンセプト196。吐き出された呼気中の二酸化炭素を正確に監視するための方法であって、
患者の吐き出した呼気中の二酸化炭素のサンプリングと二酸化炭素サンプリング制御ユニットとのタイミングを合わせることと、
患者の吐き出した呼気中のガスの分析のタイミングを二酸化炭素分析装置で制御することとを含み、
前記二酸化炭素サンプリング制御ユニットは、前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスによって実質的に無希釈である前記患者から前記吐き出される呼気のサンプルの捕集を制御するように構成される方法。
【0399】
コンセプト197。換気タイミング・ユニットを、患者の前記呼気中の二酸化炭素の測定された濃度に基づき規則正しい間隔で前記患者を換気するように調節することをさらに含むコンセプト196に記載の方法。
【0400】
コンセプト198。前記患者が呼吸するために供給される呼吸ガスからの希釈の影響を実質的に受けない前記患者から前記吐き出された呼気の前記サンプル中の二酸化炭素含有量の正確な測定を行うように二酸化炭素分析プロトコルを適用することをさらに含むコンセプト196に記載の方法。
【0401】
コンセプト199。非侵襲的換気患者インターフェースであって、
ヘッド・ストラップ・システムと結合するように構成されたフレームであって、前記ヘッド・ストラップ・システムは、固定力を印加して前記患者インターフェースを患者の呼吸器開口部の上の適所に固定するように構成されるフレームと、
前記フレームと結合され、前記患者の顔面皮膚とインターフェースし、前記固定力に応答して前記患者インターフェースを前記呼吸器開口部の周りに封止するように構成される顔面皮膚インターフェースと、
顔面皮膚インターフェースと結合され、前記顔面皮膚と前記顔面皮膚インターフェースとの間に配設されたチューブの周りで自己封止するように構成された自己封止型チューブ挿入領域であって、前記チューブが前記自己封止型チューブ挿入領域内に挿入されている間、前記固定力が前記チューブの周りに逸らされる自己封止型チューブ挿入領域とを備える非侵襲的換気患者インターフェース。
【0402】
コンセプト200。前記自己封止型チューブ挿入領域は、前記顔面皮膚インターフェースのブラダー特徴部内に配設されたギャップを備えるコンセプト199に記載の患者インターフェース。
【0403】
コンセプト201。前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記ブラダー特徴部内のギャップに挿入し、取り外すことができるコンセプト200に記載の患者インターフェース。
【0404】
コンセプト202。前記自己封止型チューブ挿入領域は、前記チューブの周りに前記固定力を逸らすように構成されたブリッジ部分を備えるコンセプト199に記載の患者インターフェース。
【0405】
コンセプト203。前記チューブ挿入領域は、前記ブリッジ部分と前記顔面皮膚との間に配設された緩衝材をさらに備えるコンセプト202に記載の患者インターフェース。
【0406】
コンセプト204。前記自己封止型チューブ挿入領域は、前記チューブが前記患者インターフェースを被ったり脱いだりするのとは無関係に前記スリット内に受け入れ、前記スリットから取り外されうるように前記緩衝材内に配設されているスリットをさらに備えるコンセプト203に記載の患者インターフェース。
【0407】
コンセプト205。前記チューブは、胃チューブを含み、前記チューブ挿入領域の一部は、前記顔面皮膚インターフェースと取り外し可能に結合し、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記患者インターフェースを被り、脱ぐことができるように構成されるコンセプト203に記載の患者インターフェース。
【0408】
コンセプト206。患者インターフェースの自己封止型チューブ挿入領域であって、
前記自己封止型チューブ挿入領域内に挿入されるチューブの周りに固定力を印加するように構成されたブリッジ部分であって、前記固定力は、患者インターフェースを患者の呼吸器開口部の上の適所に固定するブリッジ部分と、
前記ブリッジ部分と前記患者の顔面皮膚との間に配設される緩衝材であって、前記固定力は前記患者の顔面皮膚と接触している前記緩衝材の一部も固定する緩衝材と、
前記緩衝材内に画成される自己封止型チューブ受入開口部とを備える自己封止型チューブ挿入領域。
【0409】
コンセプト207。前記自己封止型チューブ受入開口部は、前記緩衝材内に配設されているスリットを備えるコンセプト206に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
【0410】
コンセプト208。前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記自己封止型チューブ受入開口部に挿入し、そこから取り外すことができるコンセプト206に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
【0411】
コンセプト209。前記自己封止型チューブ挿入領域の一部は、前記患者インターフェースと取り外し可能に結合するように構成されるコンセプト206に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
【0412】
コンセプト210。患者インターフェースの自己封止型チューブ挿入領域であって、
患者の顔面皮膚とインターフェースし、固定力に応答して前記患者インターフェースを前記患者の呼吸器開口部の周りに封止するように構成される顔面皮膚インターフェースと、
前記顔面皮膚インターフェース内に配設されるブラダー特徴部と、
前記ブラダー特徴部内に画成されるチューブ受入ギャップとを備える自己封止型チューブ挿入領域。
【0413】
コンセプト211。前記チューブは、胃チューブを含み、前記胃チューブは、前記胃チューブの機能を損なうことなく前記ブラダー特徴部内のギャップに挿入し、取り外すことができるコンセプト210に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
【0414】
コンセプト212。前記ギャップは、前記チューブが前記患者インターフェースを被ったり脱いだりするのとは無関係に前記ギャップ内に受け入れ、前記ギャップから取り外されうるように構成されるコンセプト210に記載の自己封止型チューブ挿入領域。
【0415】
コンセプト213。非侵襲的換気患者インターフェースであって、
新鮮なガスの供給部と結合するように構成された新鮮なガスの進入ポートと、
患者の呼息に応答して前記患者インターフェースから排出ガスを追い出すことができるように構成された排出ガスのベント・ポートと、
前記排出ガス・ベント・ポート内に配設され、前記排出ガスから病原菌を濾過し、前記排出ガスを前記患者が置かれている大気中に拡散させるように構成されている濾材とを備える非侵襲的換気患者インターフェース。
【0416】
コンセプト214。前記濾材は、前記排出ガス・ベント・ポートを通して前記排出ガスを追い出す流れを制御するようにさらに構成されるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0417】
コンセプト215。前記濾材は、持続的気道陽圧の所望の圧力範囲が得られるように前記患者インターフェースから新鮮なガスの意図した漏出速度を制御するようにさらに構成されるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0418】
コンセプト216。前記濾材は、紙、活性炭、合成繊維織布、グラス・ファイバー、及び天然繊維織布からなる濾材の群から選択されるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0419】
コンセプト217。前記濾材は、カートリッジ内に配設され、前記カートリッジは、前記排出ガス・ベント・ポートと取り外し可能に結合されるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0420】
コンセプト218。前記濾材は、香料を染み込ませてあるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0421】
コンセプト219。前記濾材は、抗細菌物質を染み込ませてあるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0422】
コンセプト220。前記濾材は、乾燥剤を染み込ませてあるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0423】
コンセプト221。前記排出ガス・ベント・ポート及び前記濾材は、前記患者インターフェースのドーム形前方部の一部として配設されるコンセプト213に記載の患者インターフェース。
【0424】
コンセプト222。前記ドーム形前方部は、前記患者インターフェースと取り外し可能に結合するように構成された交換可能な患者インターフェース挿入物を備えるコンセプト221に記載の患者インターフェース。
【0425】
コンセプト223。前記ドーム形前方部の内面は、曇り防止コーティングでコーティングされるコンセプト221に記載の患者インターフェース。
【0426】
コンセプト224。非侵襲的換気患者インターフェースの交換可能な挿入物であって、
透明なドーム形部分と、
患者の呼息に応答して前記患者インターフェースから排出ガスを追い出すことができるように構成された排出ガスのベント・ポートと、
前記排出ガス・ベント・ポート内に配設され、前記排出ガスから病原菌を濾過し、前記排出ガスを前記患者が置かれている大気中に拡散させるように構成されている濾材とを備える交換可能な挿入物。
【0427】
コンセプト225。前記透明なドーム形部分の内面は、曇り防止コーティングでコーティングされるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0428】
コンセプト226。前記濾材は、前記排出ガス・ベント・ポートを通して前記排出ガスを追い出す流れを制御するようにさらに構成されるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0429】
コンセプト227。前記濾材は、持続的気道陽圧の所望の圧力範囲が得られるように前記患者インターフェースから新鮮なガスの意図した漏出速度を制御するようにさらに構成されるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0430】
コンセプト228。前記濾材は、紙、活性炭、合成繊維織布、グラス・ファイバー、及び天然繊維織布からなる濾材の群から選択されるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0431】
コンセプト229。前記濾材は、香料を染み込ませてあるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0432】
コンセプト230。前記濾材は、抗細菌物質を染み込ませてあるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0433】
コンセプト231。前記濾材は、乾燥剤を染み込ませてあるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0434】
コンセプト232。前記濾材は、カートリッジ内に配設され、前記カートリッジは、前記排出ガス・ベント・ポートと取り外し可能に結合されるコンセプト224に記載の交換可能な挿入物。
【0435】
コンセプト233。非侵襲的換気患者インターフェースであって、
新鮮なガスの供給部と結合するように構成された新鮮なガスの進入ポートと、
前記患者インターフェース内から流体を排除し、前記患者インターフェースによって覆われる顔面皮膚から流体を排除するように構成された顔面皮膚インターフェースとを備える非侵襲的換気患者インターフェース。
【0436】
コンセプト234。下顎ベローズをさらに備えるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0437】
コンセプト235。顎ベローズをさらに備えるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0438】
コンセプト236。前記患者の鼻皮膚とインターフェースするように構成されたコンプライアンス性を有する鼻梁シールをさらに備えるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0439】
コンセプト237。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールと前記患者の前記鼻皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備えるコンセプト236に記載の患者インターフェース。
【0440】
コンセプト238。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記患者の前記鼻皮膚と接触し、前記鼻皮膚から水分をウィッキングするように構成された水分パージング特徴部を備えるコンセプト236に記載の患者インターフェース。
【0441】
コンセプト239。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませるコンセプト236に記載の患者インターフェース。
【0442】
コンセプト240。前記顔面皮膚インターフェースは、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備えるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0443】
コンセプト241。前記皮膚インターフェースは、前記患者の前記顔面皮膚と接触するように構成された水分パージング特徴部を備えるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0444】
コンセプト242。前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数のマイクログルーブを備えるコンセプト241に記載の患者インターフェース。
【0445】
コンセプト243。前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数の多孔質表面を備えるコンセプト241に記載の患者インターフェース。
【0446】
コンセプト244。前記顔面皮膚インターフェースは、皮膚軟化剤を染み込ませてあるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0447】
コンセプト245。前記顔面皮膚インターフェースは、抗細菌薬を染み込ませてあるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0448】
コンセプト246。前記顔面皮膚インターフェースは、血管拡張薬を染み込ませてあるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0449】
コンセプト247。前記顔面皮膚インターフェースは、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも2つを染み込ませるコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0450】
コンセプト248。前記顔面皮膚インターフェースの少なくとも一部は、粘着性を有するコンセプト233に記載の患者インターフェース。
【0451】
コンセプト249。非侵襲的換気患者インターフェースであって、
新鮮なガスの供給部と結合するように構成された新鮮なガスの進入ポートと、
前記患者インターフェース内から流体を排除するように構成されたコンプライアンス性を有する鼻梁シールであって、前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールによって覆われる鼻皮膚から流体を排除するように構成されるコンプライアンス性を有する鼻梁シールとを備える非侵襲的換気患者インターフェース。
【0452】
コンセプト250。下顎ベローズ及び顎ベローズをさらに備えるコンセプト249に記載の患者インターフェース。
【0453】
コンセプト251。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールと前記患者の前記鼻皮膚との間から水分をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備えるコンセプト249に記載の患者インターフェース。
【0454】
コンセプト252。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、前記患者の前記鼻皮膚と接触し、前記鼻皮膚から水分をウィッキングするように構成された水分パージング特徴部を備えるコンセプト249に記載の患者インターフェース。
【0455】
コンセプト253。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールは、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませるコンセプト249に記載の患者インターフェース。
【0456】
コンセプト254。前記コンプライアンス性を有する鼻梁シールの少なくとも一部は、粘着性を有するコンセプト249に記載の患者インターフェース。
【0457】
コンセプト255。非侵襲的換気顔面皮膚インターフェースであって、
患者の顔面皮膚と接触し、前記顔面皮膚から流体をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部と、
前記ウィッキング特徴部内に染み込ませた皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを備える顔面皮膚インターフェース。
【0458】
コンセプト256。下顎ベローズと、
顎ベローズとをさらに備えるコンセプト255に記載の顔面皮膚インターフェース。
【0459】
コンセプト257。非侵襲的換気顔面皮膚インターフェースであって、
患者の顔面皮膚と接触し、前記水分パージング特徴部と前記顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを円滑にするように構成された水分パージング特徴部と、
前記水分パージング特徴部内に染み込ませた皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを備える顔面皮膚インターフェース。
【0460】
コンセプト258。下顎ベローズと、
顎ベローズとをさらに備えるコンセプト257に記載の顔面皮膚インターフェース。
【0461】
コンセプト259。前記水分パージング特徴部は、前記水分パージング特徴部と前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数のマイクログルーブを備えるコンセプト257に記載の顔面皮膚インターフェース。
【0462】
コンセプト260。前記水分パージング特徴部は、前記顔面皮膚インターフェースと前記患者の前記顔面皮膚との間の新鮮なガスの制御され、意図された水分パージング漏れを円滑にするように構成された複数の多孔質表面を備えるコンセプト257に記載の顔面皮膚インターフェース。
【0463】
コンセプト261。非侵襲的換気患者インターフェースであって、
新鮮なガスの供給部と結合するように構成された新鮮なガスの進入ポートと、
ヘッド・ストラップ・システムと結合するように構成されたフレームであって、前記ヘッド・ストラップ・システムは、固定力を印加して前記患者インターフェースを患者の呼吸器開口部の上の適所に固定するように構成されるフレームと、
前記フレームと結合され、前記固定力を前記患者の鼻梁から離れる方向に、前記患者の左右の頬骨弓領域上に拡散するように構成された頬骨顔面インターフェースとを備える患者インターフェース。
【0464】
コンセプト262。前記ヘッド・ストラップ・システムをさらに備え、前記ヘッド・ストラップ・システムは、前記患者インターフェースを被ったことに応答して前記ヘッド・ストラップ・システムが前記固定力を印加するように前記フレームの左側方部分から、前記患者の後頭蓋の周りに、そしてフレーム患者インターフェースの右側方部分に結合するように構成されているコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0465】
コンセプト263。延長下顎部分をさらに備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0466】
コンセプト264。前記延長下顎部分は、下顎ベローズを備えるコンセプト263に記載の患者インターフェース。
【0467】
コンセプト265。顎ベローズをさらに備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0468】
コンセプト266。コンプライアンス性を有する鼻梁シールをさらに備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0469】
コンセプト267。前記新鮮なガスの進入ポートと結合された可撓管をさらに備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0470】
コンセプト268。前記可撓管は、全方向スイベルと結合されるコンセプト267に記載の患者インターフェース。
【0471】
コンセプト269。前記頬骨顔面インターフェースは、複数の膨張可能なブラダーを備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0472】
コンセプト270。前記頬骨顔面インターフェースは、前記患者の顔面皮膚と接触し、水分パージング特徴部と前記顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを円滑にするように構成された前記水分パージング特徴部を備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0473】
コンセプト271。前記頬骨顔面インターフェースは、前記患者の顔面皮膚と接触し、前記顔面皮膚から流体をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備えるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0474】
コンセプト272。前記頬骨顔面インターフェースの一部は、皮膚軟化剤、抗細菌薬、及び血管拡張薬のうちの少なくとも1つを染み込ませるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0475】
コンセプト273。前記頬骨顔面インターフェースの一部は、チューブ挿入領域を備えるように構成されるコンセプト261に記載の患者インターフェース。
【0476】
コンセプト274。非侵襲的換気顔面インターフェースであって、
患者の左頬骨弓領域を覆う顔面皮膚と封止可能にインターフェースするように構成された第1の部分と、
前記患者の右頬骨弓領域を覆う顔面皮膚と封止可能にインターフェースするように構成された第2の部分であって、前記顔面インターフェースを前記患者の呼吸器開口部の上に固定する固定力の印加に応答して、前記第1の部分及び前記第2の部分は、前記患者の鼻梁から離れる方向に、前記患者の左右の頬骨弓領域の上に前記固定力を拡散するように構成される第2の部分とを備える顔面インターフェース。
【0477】
コンセプト275。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、複数の膨張可能なブラダーを備えるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。
【0478】
コンセプト276。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、前記患者の顔面皮膚と接触し、水分パージング特徴部と前記顔面皮膚との間の新鮮な呼吸ガスの制御され、意図された漏れを円滑にするように構成された前記水分パージング特徴部を備えるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。
【0479】
コンセプト277。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、前記患者の顔面皮膚と接触し、前記顔面皮膚から流体をウィッキングするように構成されたウィッキング特徴部を備えるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。
【0480】
コンセプト278。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、皮膚軟化剤を染み込ませるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。
【0481】
コンセプト279。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、抗細菌薬を染み込ませるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。
【0482】
コンセプト280。前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、血管拡張薬を染み込ませるコンセプト274に記載の顔面インターフェース。