特開2017-83586(P2017-83586A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-83586(P2017-83586A)
(43)【公開日】2017年5月18日
(54)【発明の名称】商品の色彩識別表示及び、識別表示票
(51)【国際特許分類】
   G09F 5/04 20060101AFI20170414BHJP
【FI】
   G09F5/04 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-210117(P2015-210117)
(22)【出願日】2015年10月26日
(71)【出願人】
【識別番号】715009983
【氏名又は名称】洪 めぐみ
(72)【発明者】
【氏名】洪 めぐみ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】消費者が容易に各々求める色彩の商品を素早くかつ容易、的確に、識別、選択することが可能となる表示票を提供する。
【解決手段】商品の色を、パーソナルカラーあるいは、青み又は黄色みから成るベースカラーに基づきカラー診断し、識別する。次に識別結果を表示票1を用いて、ベースカラー表示部4あるいはパーソナルカラー表示部5のどちらかひとつ、またはその両方を消費者に提示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品をパーソナルカラー診断し、ブルーベースまたはイエローベースからなる2タイプのカラー群に分類し、ベースカラー群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする商品の色彩識別表示票。
【請求項2】
商品をパーソナルカラー診断し、前記2タイプのカラー群に分類されたベースカラー群を、さらに細分化した全4タイプからなるフォーシーズン式パーソナルカラータイプのカラータイプ群に分類し、前記カラータイプ群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする商品の色彩識別表示票。
【請求項3】
商品をパーソナルカラー診断し、商品が該当する前記ベースカラー群及び、前記パーソナルカラータイプ群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする商品の色彩識別表示票。
【請求項4】
請求項1から請求項3において、商品のカラー診断結果であるカラー群の識別を商品に関連付け表示することを特徴とする商品の色彩識別表示方法。
【請求項5】
パーソナルカラー分類、あるいはベースカラー分類に関連付け、カラー群別に2色または多色に商品の補填的色彩展開、流行色のバリエーション展開、パーソナルカラー概念に関連付けた新商品のシリーズ展開方法。
【請求項6】
デジタルカメラで対象となる被験者または物体を撮影した画像より得られた色彩の数値データと、事前に数値データベース化したそれぞれのベースカラー群またはパーソナルカラー群の数値を、比較処理しマッチングすることで、被験者または被験物体のカラー診断結果を検出するシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、百貨店等の実店舗またはオンラインショップにおいて販売される商品を消費者が選択する際の情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
商品の表示票については特許文献2に開示されているように電子タグを用いて陳列商品を管理する技術、パーソナルカラーについては、特開文献1に開示されているように、各個人の生まれ持った肌・瞳・頬・髪・唇の色や雰囲気などから、パーソナルカラータイプを診断し、それを元に消費者自身が自身のパーソナルカラーに則って、当人と調和する色、すなわち視覚的好感度を得やすい「似合う色」の衣服等の商品を選択することで、より個人の魅力を際立たせるという概念が存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開 2007−232576 号公報
【特許文献2】特開 2009−100951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、商品表示票には、単に赤・白のような簡易な色彩表示しかなされておらず、またカラー診断の対象は、あくまでも被診断者、つまりは「人間」であり商品ではなかった。そのため消費者がより正確に商品の色彩を識別するには、独自に目視、または色見本を携帯し、色見本を元に判断する他なかった。
【0005】
さらには目視による判定は、カラリストなど色彩資格保有者でさえも、商品を展示販売する店舗の照明等の影響により見誤ることもあり、正確な判断が非常に困難であった。そのため、消費者がパーソナルカラー・色彩のベースカラーに基づいて、対象者・物のもつ色彩と調和した色、すなわち「似合う」色彩をもつ商品を選択することは煩雑かつ困難を極めた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明は、次のようにこれらの課題を解決した。
・ 商品の色彩識別表示票は、商品をパーソナルカラー診断し、ブルーベースまたはイエローベースからなる2タイプのカラー群に分類し、ベースカラー群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする。
・ 商品の色彩識別表示票は、商品をカラー診断し、前記2タイプのカラー群に分類されたベースカラー群を、さらに細分化した全4タイプからなるフォーシーズン式パーソナルカラータイプのカラータイプ群に分類し、前記カラータイプ群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする。
・ 商品の色彩識別表示票は、商品をカラー診断し、商品が該当する前記ベースカラー群及び、前記パーソナルカラータイプ群の識別を商品に関連付けて表示することを特徴とする。
・ 商品の色彩識別表示方法は、上記1から3において、商品のカラー診断結果であるカラー群の識別を商品に関連付け表示することを特徴とする。
・ パーソナルカラー分類、あるいはベースカラー分類に関連付け、カラー群別に2色または多色に商品の補填的色彩展開、流行色のバリエーション展開、パーソナルカラー概念に関連付けた新商品のシリーズ展開方法。
・ デジタルカメラ等で対象となる被験者または物体を撮影した画像より得られる色彩の数値データと、事前に数値データベース化されたそれぞれのベースカラー群またはパーソナルカラータイプ群の数値を比較処理しマッチングする被験者または被験物体のカラー診断結果を検出するシステム。
【発明の効果】
【0007】
消費者が商品の色彩を正確に識別、判断できるため各々の目的に応じた選択が、容易に素早く、的確にすることが可能となる。複数の商品を選択する際も、表示票を判断基準とすれば、色彩学知識がたとえ全くなくとも、調和のとれた色彩配色の商品の組み合わせを難なく選び出すことが可能となる。
【0008】
現在、カラー診断は信憑性の低い簡易自己診断以外では、カラリストにより、自然光の下ドレープ等を用いた診断が一般的であるがこれらは費用も時間もかかるため、パーソナルカラー概念が十分に普及していない要因の一つである。そこで本発明のシステムを使用すれば、対象者対象物のカラー診断を容易にかつ迅速に実施することが可能となり、パーソナルカラー概念の一般普及への貢献も大いに期待できる。
【0009】
また商品の製造販売者側がパーソナルカラーという概念を基盤に商品の色彩展開、色彩の補填的バリーエーションアレンジ展開をすることで、従来であれば実は、一部の消費者にしか似合うことがなかったその時々の流行色の商品等も、たとえオリジナルの流行色ではなくとも、幅広くより多くの消費者それぞれに似合う色彩の流行色のバリエーション商品として提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の色彩識別表示票の一実施形態を示した図である。
図2】本発明の色彩識別表示票の一実施形態を示した図である。
図3】本発明の色彩識別表示票の一実施形態を示した図である。
図4】本発明の色彩別表示票の別の一実施形態を示した図である。
図5】本発明の色彩識別表示票の使用例を示した図である。
図6】本発明の色彩識別表示票の使用例を示した図である。
図7】色彩別表示票の別の使用例を示した図である。
図8】色彩別表示票の別の使用例を示した図である。
図9】色彩別表示票の別の使用例を示した図である。
図10】色彩別表示票の別の使用例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態を示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための形態は、図1から図4また図8から図10に示すような色彩識別表示票2、12、22、32、72、82、92を基本形態とすることができる。仮に図1を例にとってみると、従来の表示票で表示される項目は従来の表示標項目3にみられるような、商品のサイズ、品質、色、また商品の原産国等といった項目のみであった。それを、本発明を基にした新たな表示票では表示票が付属する商品におけるベースカラー群区分表示4、13、33、73、93または表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ群区分表示5、23、34、83、94あるいはその両方が示すような、商品の色彩が該当するベースカラー群、パーソナルカラータイプ群を、表示事項として表示する。
【0012】
対象商品の該当ベースカラー群、カラータイプ群またはその両方の色彩識別表示使用例42、52、62は選択表示部43、53、63、64に示されたような表示票上の該当箇所を塗りつぶす等の加工を加える他、商品の図1で示されたような文字表記、図8から図10で示されたような該当群の単独表示票の作成等が想定される。
【0013】
このような表示票や表示を参照することにより、消費者は従来のように実店舗での照明等の環境要因に左右されることなく、商品の色彩を瞬時に的確に把握し、対象者または対象物と調和する、いわゆる似合う色彩の商品の選択が可能となる。
【0014】
消費者は色見本の携帯また色彩学知識も不要である。たとえ消費者に色彩学知識が全くなくとも、対象者あるいは対象物のベースカラー群あるいはパーソナルカラー群と商品表示票のそれとを統一させるだけで、対象者また対象物と商品、商品が複数であっても配色調和も容易に素早くすることが可能なためである。
【0015】
さらに本発明は表示票として商品に付与するため、製造販売側も多大なコストや労力、また商品の陳列形態を変えることなく、本発明を実施することが可能である。
【0016】
また、本発明は実店舗のみならず、オンラインショップに対しても大変画期的であると考える。なぜなら従来通り消費者が画面上の画像から、対象商品の正確な色彩情報を得られない場合でも、商品のカラー診断結果である本発明の表示また表示票を見れば、対象者とある単数または複数の商品、または商品とある対象物、あるいは単に複数の商品同士等において、色彩調和がとれたものを選択することができる。
【0017】
そのため消費者が商品画像をもとに想定した商品の色彩と実際の商品の色彩のニュアンスに、仮にたとえ多少のズレが生じた場合も、最低限、対象者と商品または複数の商品同士の色彩配色の調和はとることは可能である。つまり配色調和により視覚的好感度を得られるため、結果として本発明、色彩識別表示をするだけで、オンラインショップにおける商品の色彩に関するある一定の顧客満足度を見込むことが可能であると考えられる。
【0018】
本発明品の色彩識別表示票を効果的に産業上利用するためは、まず前提として消費者が、事前にパーソナルカラー診断により各々が所属するベースカラー群またパーソナルカラー群を認知している必要があるが、本発明のパーソナルカラー診断システムがその問題を解決すると考える。
【0019】
パーソナルカラー概念は、アメリカで生まれた100年近い歴史あるものであり、視覚的好感度を得られる自身のパーソナルカラーを知ることはビジネスシーンのみならず多くの優位性を得ることができると言われており、しばしば色彩心理学と共に政治やビジネスシーンに積極的に取り入れられている。一方でパーソナルカラー概念の一般普及を阻んでいるのは診断の煩雑さと、安価または無料の自己診断をした際の不確かさ、また専門家に診断を委託した際の個人が被る費用の問題である。
【0020】
その問題点を、本発明で示したカラー診断システムにより解決する。
【0021】
本発明で示したカラー診断システムとは、被験者または商品などの被験物体をスマートフォンやデジタルカメラ等で撮影し、採取した色彩画像データサンプルと、色彩データベースを診断装置あるいはアプリケーション等により、データの比較照合し、瞬時に被験者または被験物体のカラー診断結果を導き出すシステムである。
【0022】
図11に示すように、診断フローチャートにおける数値データベース
100は、色彩データベースにはベースカラー群、パーソナルカラータイプ群ごとの色彩のデータ、また各パーソナルカラータイプ群、ベースカラータイプ群に該当する人物の特定の部位の皮膚、頬、瞳、髪、唇等の画像データサンプルを採取、色彩数値データベース化する。
【0023】
次に、カラー診断をする被験物体101またはカラー診断をする被験者102をデジタルカメラで撮影した画像103、画像の色彩数値データ104のサンプルを入手し、膨大な色彩の数値データベース100と比較マッチング判定105することで、瞬時にかつ的確に、カラー診断を行うことが可能となる。
【0024】
上記のようなカラー診断により、顧客(被験者)は瞬時に自身の所属するベースカラータイプ群またパーソナルカラータイプ群を知ることができる。
このように手軽にカラー診断ができるようになりパーソナルカラー概念や色彩心理学が一般普及することによる新たな市場の開拓、発展を大いに期待できる。
【0025】
ここではフォーシーズン式のパーソナルカラータイプを基盤としているが、パーソナルカラータイプのさらなる細分化等にはこだわらない。
また図示してないが、詳細なタグの表示方法、形態等にはこだわらないこととする。タブレット等の電子モニタ、電子媒体を使用した実体のない商品表示表や、オンライン上でのタグという標識方法をとらず、商品説明の一環として、ベースカラー群またパーソナルカラー群等の色彩情報の表記等、請求項の一部または全部を含むものも本発明の実施の一例とみなし、本発明に関わるあらゆる表示形態、方法等も包括するものとする。本発明の一部またはすべてを利用したもの、たとえばカラータイプ群別の販売実績を反映させた商品生産量の調整、商品開発等も本実施例に含まれる。
【0026】
また本発明は、色彩のデータベース群と対象者または対象物の色彩データ数値の比較処理マッチングシステムである。そのため本発明の具体的な実施手段や形態等は限定せず、請求項の一部または全てを利用したものは本実施例に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の実施により、短時間かつ低コストのカラー診断を実施が可能となるため、パーソナルカラー概念の一般普及への貢献を大いに見込め、パーソナルカラー概念に基づく新たな商品展開等、衣料品に限らず色彩に関連する全ての市場開拓・発展への貢献が可能となる。
【0028】
その上本発明は、往々にして的確な商品の色彩情報の把握が困難なオンラインショップにおいても多大な利便性を与えると見込まれる。
【0029】
オンラインでの商品購入時、商品画像より消費者が期待想定した商品の色彩と、実際の商品の色彩のズレが生じる点が度々問題視されている。
【0030】
仮にオンライン上で販売されている商品を衣服と想定する。消費者がオンラインで商品を購入したが、消費者が購入時期待した色彩と実際にとどいた商品の色彩とが異なり、消費者に不満が生じた。
【0031】
そのような問題に際し、本発明の色彩識別表示により、オンラインショップにおける商品の色彩に関するある一定の顧客満足度に大いに貢献することは実現可能であると考えられる。なぜなら消費者にはそれぞれの色彩の嗜好もあるが、無意識のうちに視覚的好感度を得られる自身に「似合う」色彩また特定の対象と「調和」する色彩を探し求めているからである。
【0032】
手元に届く対象商品の実際の色彩と消費者が画面を通して認識する色彩にズレが生じたとしても、消費者がオンライン販売されているある対象商品と対象者あるいは対象物との色彩調和さえ確立していれば、視覚的好感度は確約されるためである。
【0033】
また、仮に消費者が自身、また対象者のパーソナルカラータイプ、ベースカラータイプを認知していない場合にも、本発明は価値を付加できる。なぜなら当事者との調和という面で商品を識別する際には本発明は直接手助けにはならないが、本発明の表示票を基にカラー群、パーソナルカラータイプ群の表示部を一致させることで、容易に、色彩学の知識がなくとも複数の商品同士の調和を取れた配色を選択することが可能となるためである。つまり本発明は衣服や化粧品等の人物を対象とした商品のみならず、家具インテリアなどの色彩に関係するすべての分野でも応用可能であることを示唆する。
【0034】
本発明は、パーソナルカラーに基づく商品選択という、消費者への新しい商品選択基準の提案だけでなく、商品の製造販売者にもパーソナルカラーまたはベースカラー別
の商品展開という新たな市場開拓戦略に貢献することができる。
【0035】
一般に、五感における外部からの情報に関して、視覚からの情報は約80%を占めると言われている。さらに、視覚情報の80〜90%は色が占めていると言われている。また、色彩心理学に言われるように、色彩は視覚情報のみならず、ひとの心理にも非常に大きな影響力を持つ。それらを踏まえても、商品における色彩の影響力は多大であり、カラー別の販売実績を反映させることは、カラータイプ群別の商品生産量調整という新基準にもなりえる。
【0036】
カラータイプ群別の商品売れ行き動向データ、消費者のカラータイプ群分布データ等に基づき売れ筋商品をある程度予測、売れ残り在庫管理による商品のコスト削減などに応用が可能である。つまりは、効率的に売り上げを伸ばし、売れ残りコストを削減することで戦略的に企業の利益増に貢献できる可能性など、多くの産業上の応用が見込まれる。
【0037】
本発明より得られた顧客データと比較すると、売り上げ動向を基盤とした消費者のカラータイプ群分布データはデータ信頼性が低くなる。なぜならたとえ本発明の表示票を使用しても消費者が必ずしもその表示票を参照し、パーソナルカラー・ベースカラー概念にのっとり商品を購入するわけではないためである。
しかし売り上げデータより得られるパーソナルカラー別の傾向が一概に消費者のパーソナルカラー分布と一致するとは言い切れなくとも、少なくともパーソナルカラー・ベースカラー群別の売上動向分布データは収集可能である。
【0038】
そのため新商品開発の際のパーソナルタイプ群・ベースカラー群別生産量を調整することが可能となる。つまりは売れやすい商品をあらかじめ多く生産し、特定の色、カラー群の売れ残り在庫を減らすという意味でのコスト削減、利益率増加にも一躍買うことが期待される。カラー群別売上動向や顧客データを反映させた無駄のない、商品の生産量調整が可能となる。
【0039】
一定の周期で展開される流行色に関しても、パーソナルカラー概念を組み合わせることにより、同じ流行色でもそれぞれのパーソナルカラータイプに合わせた流行色を展開することが可能となる。タイプ別の流行色展開により、消費者は、「似合う」流行色の商品を購入することが可能となる。つまりは、以前のような「流行色」であるために購入したものの、顔映りが悪く「似合わない」ため、次第にタンスの肥やしとなってしまう…という事態を避けられる。
【0040】
このような本発明により、カラー診断が手軽かつ身近なものになり、パーソナルカラー概念が一般普及することは新たな市場開拓になる。パーソナルカラータイプ群、ベースカラー群別の商品の生産調整、色彩バリエーション展開、特に流行色のバリエーション商品展開、パーソナルカラー概念にさらに色彩心理学を関連付け反映させた新商品の開発等、またオンラインショップでの色彩に関する問題に対する打開、色彩に関連する様々な産業利用法が見込まれる。
【符号の説明】
【0041】
1 孔
2 本発明の一例を示す色彩識別表示票
3 従来の表示標項目
4 表示票が付属する商品におけるベースカラー群区分表示
5 表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ群区分表示
12 色彩識別表示票
13 表示票が付属する商品におけるベースカラー区分表示
22 色彩識別表示票
23 表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ区分表示
32 色彩別表示票
33 表示票が付属する商品におけるベースカラー区分表示
34 表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ区分表示
42 色彩識別表示票使用例
43 選択表示部
52 色彩識別表示票使用例
53 選択表示部
62 色彩識別表示票使用例
63 選択表示部
64 選択表示部
72 色彩別表示票
73 表示票が付属する商品におけるベースカラー区分表示
82 色彩別表示票
83 表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ区分表示
92 色彩別表示票
93 表示票が付属する商品におけるベースカラー区分表示
94 表示票が付属する商品におけるパーソナルカラータイプ区分表示
100 数値データベース
101 カラー診断をする被験物体
102 カラー診断をする被験者
103 画像
104 画像の色彩数値データ
105 比較マッチング判定
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11