【解決手段】会員リスト作成部201は、所定会員の結婚を目的とする活動に関する情報、及び、当該所定会員の会員端末3−11の操作履歴情報を少なくとも含む会員情報を、1以上の会員毎に並べた会員リストを作成する。停滞指標描出部202は、所定会員の結婚を目的とする活動に関する情報、及び、当該所定会員の会員端末3−11の操作履歴情報の中から、結婚を目的とする活動が停滞している会員か否かを判断するための1以上の指標を描出する。会員リスト並替部203は、描出された1以上の指標に基づいて、会員リストにおける会員情報の並び順を並び替える。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の全体構成を示している。
図1に示す情報処理システムは、結婚相談所M1乃至Mn(nは1以上の任意の整数値)毎に管理される下記の装置群と、当該結婚相談所M1乃至Mnの全体を管理するサーバ1とが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることによって構成されている。
つまり、
図1には、結婚相談所M1と、結婚相談所Mnのみが図示されているが、実際には、結婚相談所M2乃至Mn−1も存在する。以下説明の便宜上、結婚相談所M1と結婚相談所Mnとを例として説明するが、以下の内容は、結婚相談所M2乃至Mn−1についても同様に当てはまる。
【0015】
結婚相談所M1には、相談員A−1が操作する相談所端末2−1と、当該結婚相談所M1に属する会員K−11乃至K−1p(pは1以上の任意の整数値)の夫々が操作する会員端末3−11乃至3−1pとが設けられている。なお、説明の便宜上、結婚相談所M1には、1人の相談員A−1のみが存在することにするが、実際には、複数人の相談員が存在することも多々ある。
【0016】
結婚相談所Mnには、相談員A−nが操作する相談所端末2−nと、当該結婚相談所Mnに属する会員K−n1乃至K−nr(rは1以上の任意の整数値)の夫々が操作する会員端末3−n1乃至3−nrとが設けられている。なお、説明の便宜上、結婚相談所Mnには、1人の相談員A−nのみが存在することにするが、実際には、複数人の相談員が存在することも多々ある。
【0017】
なお、以下、結婚相談所M1乃至Mnを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「結構相談所M」と呼ぶ。また、結婚相談所Mと呼んでいる場合には、相談員A−1乃至A−nを「相談員A」と呼び、相談所端末2−1乃至2−nを「相談所端末2」と呼ぶ。
また、会員K−11乃至K−1p及び会員K−n1乃至K−nrを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「会員K」と呼ぶ。また、会員Kと呼んでいる場合、会員端末3−11乃至3−1p及び会員端末3−n1乃至3−nrをまとめて、「会員端末3」と呼ぶ。
【0018】
また、本発明における「結婚相談所」とは、結婚を希望する独身の会員Kに対して、結婚に関する各種各様な相談を受け付けて、相談員Aが当該相談に応えるサービスを提供するものをいう。ここで、結婚に関する相談とは、未婚を課題として、当該課題の解決(つまり、未婚を解消して結婚すること)のために、会員Kに対して行う内容を全て包含する広義な概念である。例えば会員K−11が、他の会員K−n1と対して結婚を前提とする付き合いを所望した場合、会員K−11と他の会員K−n1の引合せ、会員K−11と他の会員K−n1のお見合いの機会を提供、当該お見合いの日程調整、その後の交際から結婚に到るまでのフォロー等の全てが、結婚に関する相談に含まれる。
【0019】
サーバ1は、相談所端末2及び会員端末3夫々の各動作を管理すべく、各種処理を実行する。
相談所端末2は、結婚相談所M毎に管理される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ等で構成される。
会員端末3は、会員K毎に管理される情報処理装置であって、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0020】
具体的には例えば、サーバ1は、次のようにして、相談所端末2及び会員端末3の各動作を管理する。
【0021】
即ち、本実施形態では、相談員Aは、相談所端末2を操作することで、自己の結婚相談所Mに属する各会員Kに対して、結婚に関する相談を受け付けて、当該相談に応える。
ここで、会員Kの中には、結婚を目的とする活動が停滞している会員、即ち活動停滞会員も存在する。このような活動停滞会員は、他の会員と比較すると、相談員Aに対して自ら相談を持ちかける頻度が少なくなることが予想される。従って、相談員Aは、活動停滞会員から何かしらの相談を持ちかけてもらうための働きかけ、即ち、活動停滞会員の結婚を目的とする活動を促進させるための働きかけが必要になる。
しかしながら、多くの会員Kが属する結婚相談所Mでは、上述の特許文献1を含め従来の技術を用いた場合、相談員Aが活動停滞会員を見付け出すことすら非常に困難であった。
【0022】
そこで、本実施形態のサーバ1は、所定会員Kの結婚を目的とする活動に関する情報と、当該所定会員Kによる会員端末3の操作履歴情報とを少なくとも含む情報(以下、所定会員Kの「会員情報」と呼ぶ)を、1以上の会員K毎に並べたリスト(以下、「会員リスト」と呼ぶ)を、相談所端末2に表示させる。
ここで、本明細書における「所定会員Kの結婚を目的とする活動に関する情報」とは、少なくとも、当該所定会員Kの主観的な現状態(以下、「ステータス」と呼ぶ)、当該所定会員Kが直近でお見合いをした日又は直近のお見合い予定日(以下、「直近お見合い日」と呼ぶ。)、及び相談員Aが最後に当該所定会員Kのお見合いを取次いだ日(以下、「最終申受日」と呼ぶ。)を含む情報をいう。
この場合、サーバ1は、会員リストの会員情報の中から、活動停滞会員か否かを判断するための1以上の指標を描出する。つまり、例えば「直近お見合い日」や「最終申受日」等が指標として抽出される。
そして、サーバ1は、1以上の指標に基づいて、会員リストにおける各会員情報の並び順を並び替える。例えば、サーバ1は、活動停滞会員の候補の会員情報が上位にいくように並び替える。
これにより、相談員Aは、当該会員リストを視認するだけで、自分が担当する各会員Kの中に、活動停滞会員が存在しないか否かを即座にかつ容易に判断することができる。
そして、相談員Aは、活動停滞会員と判断した会員Kの活動を促進するために、各種各様の働きかけをすることができる。
【0023】
図2は、このような
図1の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0025】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0026】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0027】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図1の例では相談所端末2及び会員端末3)との間で通信を行う。
【0028】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0029】
図3は、
図1の情報処理システムのうち相談所端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0030】
相談所端末2は、CPU41乃至ドライブ50を備えている。
CPU41乃至ドライブ50の夫々は、
図2のCPU11乃至ドライブ31の夫々と基本的に同様の機能と構成を有している。従って、これらの説明は省略する。
【0031】
また、図示はしないが、会員端末3も、
図2や
図3と同様のハードウェア構成を有している。従って、会員端末3のハードウェア構成の説明も省略する。
【0032】
図4は、
図1の情報処理システムの処理のうち、所定会員K−11が他の会員K−n1にお見合いの申し込みをした場合の処理の流れの例を示す図である。
【0033】
図4に示すように、結婚相談所M1の会員K−11は、会員端末3−11を操作することにより、結婚相談所Mnの会員K−n1のプロフィールを閲覧し、当該会員K−n1に興味を持ったものとする。
【0034】
この場合、本実施形態では、会員K−11は、会員K−n1に対し直接コンタクトすることはできない。つまり、会員K−11は、会員端末3−11を操作することにより、会員K−n1とのお見合いを申し込むと、その申し込みは、会員K−11を担当する相談員A−1の相談所端末2−1に通知される。
すると、相談員A−1が、当該申し込みの具体的内容をチェックして、当該申し込みを認める(YES)か否か(NO)を判断する。相談員A−1は、当該判断結果を相談所端末2−1に入力する。
【0035】
相談所端末2−1に入力された結果がYESであった場合には、当該申し込みは、会員K−n1を担当する相談員A−nの相談所端末2−nに通知される。
【0036】
他方、相談所端末2−1に入力された判断結果がNOであった場合、当該申し込みは認められなかった旨が会員K−11の会員端末3−11に通知される。ここで、会員K−11には、NOの結果のみが通知され、NOの判断をした者が相談員A−1であることは通知されない。
【0037】
相談所端末2−nが、当該申し込みを受信した場合、相談員A−nは、当該申し込みの具体的内容をチェックして、当該申し込みを認めるか否かを判断する。
相談員A−nは、当該判断結果を相談所端末2−nに入力する。
【0038】
相談所端末2−nに入力された結果がYESであったときに、当該申し込みは、会員K−n1の会員端末3−n1に通知される。
【0039】
他方、相談所端末2−nに入力された判断結果がNOであった場合、当該申し込みは認められなかった旨が、相談所端末2−nから、相談所端末2−1と会員端末3−11に同時に通知される。ここで、会員K−11には、NOの結果のみが通知され、NOの判断をした者が相談員A−nであることは通知されない。
【0040】
会員端末3−n1が、当該申し込みを受信した場合、会員K−n1は、当該申し込みを受けるか否かを判断する。なお、会員K−n1もまた、会員K−11に対し直接コンタクトすることはできない。
【0041】
会員K−n1は、当該判断結果を会員端末3−n1に入力する。このとき、会員端末3−n1に入力された結果がYESであったとき、晴れて当該申し込みが成立する。
つまり、YESの結果が、会員端末3−n1の会員端末3−n1から、相談所端末2−n及び相談所端末2−1を介して、会員K−11の会員端末3−11に伝達される。
【0042】
他方、会員端末3−n1に入力された判断結果がNOであった場合、当該申し込みは認められなかった旨が、相談所端末2−n及び相談所端末2−1を介して、会員K−11の会員端末3−11に送信される。ここで、会員K−11には、NOの結果のみが通知され、NOの判断をした者が会員K−n1であることは通知されない。
【0043】
このように本実施形態では、会員K−11が、会員K−n1とのお見合いの申し込みが認められなかった旨の通知(NOの通知)を受けた場合、会員K−11は、相談員A−1、相談員A−n、会員K−n1のうちの誰が当該申し込みを認めなかったのかについて、知ることができない。
【0044】
以上、
図4を用いて説明した例における、会員K−11による、お見合いの申し込みという「結婚を目的とする活動」は、結婚を前提としたお見合いの機会を積極的に得ようという意思に基づいたものである。
【0045】
他方、結婚相談所Mの会員Kの全てが、このような積極的な意思を有する者ばかりではない。つまり、会員Kの中には、奥手な性格であるが故に、結婚を目的とする活動について消極的であるという理由や、仕事等で多忙であることにより、結婚を目的とする活動をする暇がないという理由等により、活動停滞会員になる者も存在する。
【0046】
このような活動停滞会員に対しては、相談員Aが、結婚を目的とする活動を促進させるためのケアを隈なく行う必要がある。
しかし、近年、結婚相談所Mに登録する会員は増加し続けており、また、相談員Aが担当する会員の数も増加し続けている。このため、相談員Aが、多くの会員Kから活動停滞会員を見付け出すこと自体、非常に時間と手間がかかり、困難な作業になっている。その結果、活動停滞会員を放置してしまうおそれがあり、ひいては、活動停滞会員の退会に陥るおそれもある。
【0047】
そこで、本実施形態では、相談員Aは、相談所端末2を介して、本実施形態に係る情報処理システム活用することにより、活動停滞会員を容易かつ即座に見つけ出し、当該活動停滞会員に対して「結婚を目的とする活動」の促進をするようにケアを行う。
【0048】
図5は、
図1の情報管理システムのうち、サーバ1と、相談所端末2と、会員端末3との機能的構成のうち、相談員Aによる、活動停滞会員の活動を促進するために支援する処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0049】
図5に示すように、サーバ1のCPU11等においては、会員活動情報取得部101と、会員端末操作履歴管理部102と、プロフィール閲覧管理部103と、パーティー対応付部104と、申請受付部105と、管理画面作成部106と、送信制御部107とが機能する。
【0050】
管理画面作成部106においては、会員リスト作成部201と、停滞指標描出部202と、会員リスト並替部203と、推薦部204と、表示形態変化部205とが機能する。
記憶部18の一領域には、会員DB111と、パーティーDB112と、相談員DB113とが設けられている。
【0051】
図5を参照した説明では、結婚相談所M1の会員K−11が、
図1の情報処理システムに登録された自己の会員情報を更新した場合における、結婚相談所M1の相談所端末2−1と、会員K−11の会員端末3−11と、他の結婚相談所Mnの会員端末3−nrと、サーバ1との関係について想考える。
【0052】
結婚相談所M1の相談員A−1は、会員K−11に、会員K−11のプロフィールや結婚を目的とする活動についてヒアリングしたうえで、相談所端末2−1を操作して、会員K−11のプロフィールや、会員K−11の結婚を目的とする活動に関する情報を入力する。すると、サーバ1の会員活動情報取得部101は、当該入力された内容を、相談所端末2−1及び通信部19を介して取得し、会員DB111に記憶させる。
なお、会員K−11が、会員端末3−11を操作して、会員K−11のプロフィールや、会員K−11の結婚を目的とする活動に関する情報を入力してもよい。この場合も、会員活動情報取得部101は、その入力内容を、会員端末3−11及び通信部19を介して取得し、会員DB111に記憶させる。
【0053】
会員端末操作履歴管理部102は、会員端末3−11の操作履歴情報を、通信部19を介して取得して、会員DB111に記憶させる。
プロフィール閲覧管理部103は、会員K−11の閲覧数を管理する。ここで、閲覧数とは、会員K−11のプロフィールが他の会員Kに閲覧された数をいう。例えば、会員K−11のプロフィールを他の会員K−nrが閲覧した場合、プロフィール閲覧管理部103は、会員K−11の閲覧数を1だけインクリメントし、当該閲覧数を会員DB111に記憶させる。
【0054】
会員DB111には、少なくとも会員K−11のプロフィールと、会員K−11の結婚を目的とする活動に関する情報と、会員端末3−11の操作履歴情報と、会員K−11の閲覧数とが記憶されている。
【0055】
管理画面作成部106は、会員リスト作成部201と、停滞指標描出部202と、会員リスト並替部203と、推薦部204と、表示形態変化部205とを含んでいる。
【0056】
会員リスト作成部201は、当該会員DB111に記憶された内容に基づき、1以上の会員K毎に、各会員情報を並べた会員リストを作成する。例えば、相談所端末2−1に表示させる会員リストとしては、会員K−11乃至K−1pの夫々の会員情報が、予め決められた所定順番で並べられたリストが生成される。本実施形態の会員情報には、結婚を目的とする活動に関する情報、操作履歴情報、及び閲覧数が含まれている。
【0057】
停滞指標描出部202は、結婚を目的とする活動に関する情報、操作履歴情報、及び閲覧数の中から、活動停滞会員か否かを判断するための1以上の指標を描出する。
【0058】
具体的には例えば、結婚を目的とする活動に関する情報から抽出され得る指標の一例は、ステータス、直近お見合い日、最終申受日等である。
ステータスは、会員Kが、結婚を目的とする活動を主観的に行っているか否かを示す意思表示であり、重要な指標となる。また、直近お見合い日及び最終申受日は、会員Kが結婚を目的とする活動を積極的に行っているか否かを客観的に判断するための重要な指標となる。
【0059】
また例えば、操作履歴情報から抽出される指標の一例は、会員Kの会員端末3が会員専用のサイト等へ最終ログインした日(以下、「最終ログイン日」と呼ぶ)である。最終ログイン日は、会員Kが結婚を目的とする活動を積極的に行っているか否かを客観的に判断するための重要な指標となる。
【0060】
また、上述したように閲覧数も指標として抽出され得る。
閲覧数は、会員Kのプロフィールの登場回数や本人の人気等に左右されることもある。しかし、他の会員に対するアプローチを積極的に行っている場合には、当該アプローチに対する当該他の会員からの閲覧数が増加し、反対に、他の会員に対するアプローチが消極的である場合には、写真やプロフィールに魅力がない限り、他の会員からの閲覧数は減少する傾向もある。
よって、閲覧数は、会員Kが結婚を目的とする活動を積極的に行っているか否かを客観的に判断するための重要な指標として採用し得る。
【0061】
会員リスト並替部203は、停滞指標描出部202が描出した指標に基づいて、会員リストにおける会員K毎の会員情報の並び順を並び替える。
会員リスト並替部203による、当該指標に基づく当該会員リストの並び替えは、指標を用いるものであれば足り、特に限定されない。例えば、会員リスト並替部203は指標毎の重要度に応じて係数を設け、会員K毎に各指標値に係数を乗算したものの合算値を算出し、当該合算値の大きい順に並び替えることができる。
【0062】
表示形態変化部205は、当該指標に基づいて活動停滞度を算出し、会員リストのうち、活動停滞度の低い項目の表示形態を変化させる。
活動停滞度としては、例えば、直近お見合い日における日数の長短や、閲覧数の標準偏差値を採用することができる。また、変化させる表示形態は、特に限定されず、色の変化、文字の強調等任意なものを、任意の組合せで採用できる。また、活動停滞度の度合に応じて、表示形態の変化自体に差を設けること、例えば色を変化させること等もできる。
【0063】
送信制御部107は、会員リスト並替部203が並び替えて表示形態変化部205が一部の表示形態を変化させた会員リストを、通信部19を介して相談所端末2−1に送信する制御を行う。
相談所端末2−1は、送信制御部107が通信部19を介して送信した当該会員リストを受信し、表示部(出力部46)に表示させる。
【0064】
会員リスト並替部203及び表示形態変化部205が機能することにより、相談員Aが相談所端末2−1から会員リストを参照するとき、自分が担当する会員Kのうち、活動停滞会員が誰であるかを一見して判断することができる。これにより、相談員Aは、活動停滞会員は例えば、結婚を目的とする活動を促進させるための措置を効率よく講じることが可能となる。
【0065】
パーティー対応付部104は、例えば会員DB111に記憶された会員K−11の情報と、予めパーティーDBに記憶された開催予定のパーティーのうち、会員K−11が参加可能なパーティーとを対応付ける。
【0066】
推薦部204は、例えば、パーティー対応付部104により対応付けられたパーティーを、会員リストの中の会員K−11の欄に表示させることで推薦する。相談員A−1は、相談所端末2−1を操作して、当該パーティーを会員K−11に推薦する操作をすることができる。これにより、会員K−11の会員端末3−11に、当該パーティーがおすすめパーティーとして提示させる。
【0067】
申請受付部105は、相談員Aが操作する相談所端末2−1からの次のような申請を受け付ける。即ち、サーバ1の管理者(情報処理システムが提供するサービスの提供者等)に対して、所定会員Kをピックアップしてもらい、その閲覧数を増加させるための措置を講じてもらうための申請(以下、「ピックアップ申請」と呼ぶ。)が、相談員Aからなされる。
ここで、ピックアップ申請の対象となる所定会員Kとしては、活動停滞会員が好適である。活動停滞会員は、会員リスト並替部203が並び替えて表示形態変化部205が一部の表示形態を変化させた会員リストから容易に見付け出すことができる。つまり、相談員Aは、当該会員リストを用いることで、即座かつ適切にピックアップ申請をすることができる。
【0068】
相談所端末2−1からのピックアップ申請が受け付けられると、会員K−11の閲覧数を増加させるための措置が取られる。具体的には例えば、異性の別会員Kの会員端末3の画面の目立つ場所に、ピックアップ情報として、会員K−11のプロフィールを表示させる等の措置が取られる。
【0069】
さらに以下、会員リストの具体例について説明する。
図6は、
図1の情報処理システムのうち相談員端末2に表示される画面のうち、会員リストを含む、相談員Aの業務遂行を促進するための画面(以下、「促進くん画面」と呼ぶ)の一例を示す図である。
【0070】
相談員Aは、
図6に示す相談所端末2の促進くん画面をみることで、自分が担当する各会員Kに関する各種情報を適切に把握することができる。
【0071】
促進君画面には、相談員Aが担当する各会員Kの会員情報が羅列された会員リストが含まれる。
図6の例の会員リストにおいては、所定の1行が所定の1会員Kの会員情報に対応している。会員情報は、「写真」、「会員ID」、「お名前(写真公開)」、「ステータス」、「直近お見合い日」、「最終申受日」、「最終ログイン日」、「直近1ケ月のプロフ閲覧数」、「パーティーを勧める」、「Pick Up」が含まれている。
【0072】
「写真」は、会員Kの顔写真である。なお、会員Kにより公開が選択される場合のみ、会員リストに表示される。
「会員ID」は、会員Kに一意に付された識別子である。
「お名前(写真公開)」は、会員Kの氏名と、会員Kの顔写真の公開可否を示す情報である。
【0073】
「ステータス」は、会員Kの結婚を目的とする活動の状態であり、相談員Aが相談員端末2を操作して設定したものである。
具体的には例えば、活動の積極さの順番で、「プロフィールを公開し、結婚を目的とする活動に積極的である状態」、「他の会員の写真及びプロフィールは閲覧するが、自分の写真は公開しない状態」、「他の会員と真剣に交際中であり、自分のプロフィールを公開しない状態」、及び「結婚を目的とする活動を休止し、自分のプロフィールを公開しない状態」といったステータスが存在する。
【0074】
「直近お見合い日」は、会員Kが直近でお見合いをした日又は直近のお見合い予定日を示す情報である。
「最終申受日」は、本会員リストが提示された相談員Aが、最後に会員Kのお見合いを取次いだ日を示す情報である。
「最終ログイン日」は、会員Kの会員端末3が会員専用のサイト等へ最終ログインした日を示す情報である。
「直近1ケ月のプロフ閲覧数」は、直近1ケ月の間に会員Kのプロフィールが異性の他の会員Kに閲覧された数を示す情報である。
【0075】
「パーティーを薦める」は、会員Kへ推薦するパーティーの有無を示す情報である。
サーバ1の判断により推薦するパーティーがある場合、「おススメParty」のソフトウェアボタンが表示される。相談員Aは、この「おススメParty」のソフトウェアボタンをクリックすることにより、当該パーティーの詳細情報が、相談所端末2の画面に表示される。当該パーティーの詳細情報を示す画面については、
図7を参照して後述する。
【0076】
「Pick Up」は、ピックアップ申請の有無を示す情報である。
図6の例では、チェックマークが記載された黒抜きの星印は、既にピックアップ申請がなされたことを示す情報である。一方、白抜きの星印は、未だピックアップ申請がなされていないことを示す情報である。
白抜きの星印はソフトウェアボタンも兼ねており、相談員Aは、当該白抜き星印をクリックすることで、会員Kについてのピックアップ申請をすることができる。
【0077】
ここで、
図6の例の会員リストでは、「ステータス」、「直近お見合い日」、「最終申受日」、「最終ログイン日」、「直近1ケ月のプロフ閲覧数」等が指標として採用され、当該指標に基づいて、相談員Aが担当する各会員Kの会員情報が並び替えられている。
さらに、
図6の例の会員リストでは、活動停滞会員の候補となる上位の会員Kの会員情報には、網掛け表示がなされている。換言すると、活動停滞会員の候補となる上位の会員Kの会員情報の表示形態が、網掛け表示という他とは異なるものに変化している。
このような並び替えと表示形態の変化により、相談員Aは、会員リストを一見するだけで、活動停滞会員を即座かつ容易に把握することができる。
【0078】
さらに、
図6の例の会員リストでは、指標となる項目のうち会員Kが特に劣る項目の表示形態が変化している。例えば、会員IDがM371000の会員Kの直近お見合い日は86日前となっており、他の会員Kに比べて、直近のお見合い日からかなりの日数が経過しているため、表示が黒色に変化している。また、会員IDがF290480の会員Kは、直近1ケ月の閲覧数が1名と、他の会員Kに比べ、僅少であることから、表示が黒色に変化している。
これにより、相談員Aは、活動停滞会員について、その活動停滞となっている理由を把握することができるため、当該活動停滞会員に対する結婚を目的とする活動を促進させるための措置を、個別具体的に講じることができる。
【0079】
また、促進くん画面では、相談員Aにより所定の検索条件が入力されると、当該所定の検索条件にマッチした会員Kの会員情報が抽出されて表示される。
検索条件としては、例えば
図6に示すように、担当者(相談員Aの名前)、会員ID、会員Kの名前、会員Kの性別、会員Kのステータスを採用することができる。
【0080】
さらにまた、促進くん画面の会員リストは、相談員Aにより選択された並び替え条件に基づいても、並び替えが可能になる。相談員Aが選択可能な並び替え条件としては、例えば
図6に示すように、50音順(会員Kの名前)、会員Kの年齢順、会員Kの登録時期順を採用することができる。
【0081】
図7は、
図1の情報処理システムのうち相談員端末2に表示される画面のうち、おすすめパーティーの内容を表示する画面の一例を示す図である。
【0082】
相談員Aは、上述したように、
図6に示す促進くん画面の「おススメParty」のソフトウェアボタンをクリックすることにより、会員Kに対するおすすめのパーティーに関する詳細情報を、相談所端末2に表示させることができる。
【0083】
相談員Aは、相談所端末2に表示された当該画面(以下、「促進くんおススメパーティー画面」と呼ぶ)をみることで、活動停滞会員として把握した会員Kに対するおすすめのパーティーに関して、その詳細情報を把握することができる。これにより、相談員Aは、活動停滞会員に対して当該パーティーを実際に薦めるか否かを適切に判断することができる。
【0084】
促進くんおススメパーティー画面に表示される詳細情報は、例えば
図7に示すように、パーティーが推薦される対象の会員Kの情報(名前、年齢、年収等)、会員Kにオススメするパーティー(事務局からのおすすめパーティー)について、「日時」、「場所」、「企画名」、「会員K(○○様)と相性の良い会員様の申込状況」、「パーティーを薦める」という情報を含めることができる。
【0085】
なお、「会員K(○○様)と相性の良い会員様の申込状況」とは、プロフィールのマッチングにより当該会員Kとマッチする(相性が良い)とサーバ1により判断された他の会員Kについての、会員Kにオススメするパーティー(事務局からのおすすめパーティー)への申込状況を示す情報である。
【0086】
促進くんおススメパーティー画面に表示されたパーティーを相談員Aが会員Kに薦める場合には、
図7に示すように、「パーティーを薦める」の項目に表示された「このパーティーを薦める」のソフトウェアボタンをクリックすることにより、当該会員Kに当該パーティーを薦めることができる。即ち、当該会員Kの会員端末3に、当該パーティーの詳細内容が伝送される。
【0087】
なお、促進くんおススメパーティー画面に表示されたパーティーについて、既に当該活動停滞会員が申込み済みである場合には、促進くんおススメパーティーの「パーティーを薦める」の項目には、「このパーティーはお申込み済みです」と表示される。
【0088】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0089】
例えば、
図2及び
図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0090】
また、
図5に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図5の例に限定されない。
【0091】
また、機能ブロックの存在場所も、
図5に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0092】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0093】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各店舗にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各店舗に提供される記録媒体等で構成される。
【0094】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0095】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。