特開2017-84724(P2017-84724A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-84724(P2017-84724A)
(43)【公開日】2017年5月18日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/02 20060101AFI20170414BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20170414BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20170414BHJP
   F21V 29/70 20150101ALI20170414BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170414BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20170414BHJP
【FI】
   F21S8/02 400
   F21S8/02 100
   F21V19/00 150
   F21V19/00 170
   F21V29/503 100
   F21V29/70
   F21Y101:02
   F21Y105:00 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-214631(P2015-214631)
(22)【出願日】2015年10月30日
(71)【出願人】
【識別番号】514105011
【氏名又は名称】株式会社東光高岳
(71)【出願人】
【識別番号】597146721
【氏名又は名称】ヤマセ電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091281
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 雄一
(72)【発明者】
【氏名】新井 雅也
(72)【発明者】
【氏名】加藤 修
(72)【発明者】
【氏名】浅井 晃
【テーマコード(参考)】
3K013
3K243
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013CA05
3K013CA07
3K013CA16
3K243MA01
(57)【要約】
【課題】防水性・防滴性を向上させる構造を採用するとともに、発光素子からの熱を効率よく放熱し、高い発光効率と長寿命を実現する照明装置を提供する。
【解決手段】複数の発光素子が下面に配置される発光素子基板21と、発光素子基板21の上面と面接触する取付板23aおよびこの取付板23aから突出する複数の突出片23bを有する放熱部23と、複数の突出片23bと面接触して放熱する複数の放熱面22bおよび複数の発光素子の発光を透過拡散する透過部22aを有する照明カバー22と、 を備える照明装置とした。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付け箇所に固着される筐体ベース、および、配線から給電される電源駆動部、を有するベースユニットと、
前記筐体ベースに取り付けられ、前記電源駆動部により駆動されて発光照明を行う発光ユニットと、を備えるものであり、
前記発光ユニットは、
複数の発光素子が一方の面に配置される発光素子基板と、
前記発光素子基板の他方の面と面接触する取付板、および、前記取付板から突出する複数の突出片、を有する放熱部と、
前記複数の突出片と面接触して放熱する複数の放熱面、および、前記複数の発光素子の発光を透過拡散する透過部、を有する照明カバーと、
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置において、
前記放熱部は、第1半体と第2半体に二分したものであり、前記照明カバーから突出するツメ部が前記第1半体と前記第2半体をそれぞれ反対側の外側方向へ押圧して前記複数の突出片を前記複数の放熱面に押しつけることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記発光素子基板は、アルミニウム系金属をベース基板に持つアルミ基板であり、かつ、前記放熱部は、アルミニウム系金属により形成されたものであることを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱機能を高めた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
天井面に取り付けられる照明装置であって、特に放熱能力を高めた照明装置についての先行技術が、例えば特許文献1(特開2013−127931号公報)に開示されている。この特許文献1のLED照明装置では、特に、チップ型のLEDによる発熱を、正面パネル部から外面露出している側面パネル部に効率よく伝えて放熱する。これにより、LED照明装置内部の温度を低く抑え、高い発光効率と長寿命を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−127931号公報(段落番号[0017],図8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術のLED照明装置は、側面パネル部が外面に露出するため、露出箇所から内部へ水分が滲入するおそれがあり、湿潤環境ではそのまま使用できない。しかしながら、防滴性・防水性を高める水密構造を採用すると、反対に放熱性が悪くなって内部に熱がこもり、チップ型のLEDの発光効率が低減し、かつ寿命が短くなる。外気の循環換気がないため、チップ型のLEDで発熱した熱を、LED照明装置の内部から外部へ効率よく逃すことが困難である。
【0005】
一般的にLED等の発光素子を搭載する照明装置では、高い放熱性と高い防滴性・防水性をともに実現することは容易ではなく、いずれか一方を犠牲にしていた。放熱性と防滴性・防水性をともに向上するという課題については着目されていなかった。
【0006】
そこで、新たに見いだされた上記の課題を解決するために本発明はなされたものであり、その目的は、防水性・防滴性を向上させる構造を採用するとともに、発光素子からの熱を効率よく放熱し、高い発光効率と長寿命を実現する照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、
取り付け箇所に固着される筐体ベース、および、配線から給電される電源駆動部、を有するベースユニットと、
前記筐体ベースに取り付けられ、前記電源駆動部により駆動されて発光照明を行う発光ユニットと、を備えるものであり、
前記発光ユニットは、
複数の発光素子が一方の面に配置される発光素子基板と、
前記発光素子基板の他方の面と面接触する取付板、および、前記取付板から突出する複数の突出片、を有する放熱部と、
前記複数の突出片と面接触して放熱する複数の放熱面、および、前記複数の発光素子の発光を透過拡散する透過部、を有する照明カバーと、
を備えることを特徴とする照明装置である。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、
請求項1に記載の照明装置において、
前記放熱部は、第1半体と第2半体に二分したものであり、前記照明カバーから突出するツメ部が前記第1半体と前記第2半体をそれぞれ反対側の外側方向へ押圧して前記複数の突出片を前記複数の放熱面に押しつけることを特徴とする照明装置である。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記発光素子基板は、アルミニウム系金属をベース基板に持つアルミ基板であり、かつ、前記放熱部は、アルミニウム系金属により形成されたものであることを特徴とする照明装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、防水性・防滴性を向上させる構造を採用するとともに、発光素子からの熱を効率よく放熱し、高い発光効率と長寿命を実現する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明を実施するための形態の照明装置の斜視断面図である。
図2】本発明を実施するための形態の照明装置の正面断面図である。
図3】本発明を実施するための形態の照明装置の分解斜視図である。
図4】本発明を実施するための形態の照明装置の組立を説明するための図であり、図4(a)はツメ部による放熱部への力の付与の説明図、図4(b)は放熱面と突出片とによる接触の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
続いて、本発明の実施形態の照明装置について図面を参照して説明する。照明装置1は、図1で示すように、大別して上側のベースユニット10と、下側の発光ユニット20と、を備える。ベースユニット10は、取り付け箇所(たとえば、図示しないが天井面や壁面など)に固定される。発光ユニット20は、ベースユニット10に取り付けられる。後述するがベースユニット10から発光ユニット20へ給電駆動され、発光ユニット20の発光素子(例えばチップ型のLED、有機EL素子(OLED)、無機EL素子など)が発光して照明する。
【0013】
これらベースユニット10と発光ユニット20の詳細について説明する。なお、本発明では放熱系構成に重点を置いて説明するものであり、電気系構成については簡単な説明としている。
【0014】
ベースユニット10は、図2図3で示すように、筐体ベース11、取り付け用ブラケット12、蓄電池13を備え、また図2で示すように、電源駆動回路14、電源駆動線15を備え、さらにまた図3で示すように、ネジ16、蓄電池用コード17、配線用コード18を備えている。
【0015】
筐体ベース11は、図2図3で示すように、略皿状に形成され、下側に開口が形成されている。筐体ベース11は、例えば、プラスチックの射出成形体である。後述するが下側で照明カバー22が取り付けられる。筐体ベース11は、その開口の周縁にベース側フランジ部11aが突設される。
【0016】
取り付け用ブラケット12は、図2図3で示すように、正面から視てL字状に形成されており、筐体ベース11の上側であって左右両側に対をなして取り付けられている。取り付け用ブラケット12は、図3に示すように、孔12aからネジ16を通過させて、取り付け箇所に照明装置1を取り付けるために用いられる。
【0017】
蓄電池13は、図2図3で示すように、筐体ベース11の上側に取り付けられている。電源駆動回路14は、図2で示すように、筐体ベース11の中側に取り付けられている。電源駆動線15は、図2で示すように、発光素子基板21と電気的に接続され、電源駆動回路14が発光素子基板21に給電し、また、調光制御を行う。
【0018】
蓄電池用コード17は、図3で示すように、コネクタ連結により電源駆動回路14と蓄電池13とを電気的に接続する。
配線用コード18は、コネクタ連結により、取り付け箇所に設けられた図示しない配線と電源駆動回路14とを電気的に接続し、電源駆動回路14に給電を行う。これら蓄電池13や電源駆動回路14は、本発明の電源駆動部を構成する。
【0019】
電源駆動回路14は、例えば、配線用コード18を通じて得られる交流を直流に変換するAC/DC変換回路部、このAC/DC変換回路部で変換された直流を発光素子21aが適切な輝度で発光するように調整する調光回路部、および、蓄電池13を充電する充電回路などを有している。なお、電源駆動回路14は、上記のような回路に限定するものではなく、この他の各種回路を採用することができる。
【0020】
続いて発光ユニット20について説明する。発光ユニット20は、図2図3図4で示すように、発光素子基板21、照明カバー22、放熱部23を備え、図3で示すように、基板留めネジ24、カバー留めネジ25を備える。
【0021】
発光素子基板21は、アルミ基板である。アルミ基板とは、熱伝導性が高いアルミニウム系金属製のベース板の一方の面(図4(a),(b)では下側の面)に絶縁層が形成され、この絶縁層に回路パターンが形成された基板である。発光素子基板21の他方の面(図4(a),(b)では上側の面)では、アルミニウム系金属製のベース板が露出している。発光素子基板21の下側の回路面は、図4(a),(b)に示すように、この回路パターンに結線されるように発光素子21aが複数個にわたり表面実装される。発光素子21aは、詳しくは点発光を行うチップ型のLEDや、面発光を行う有機EL素子(OLED)・無機EL素子などである。本形態の発光素子21aは、一般的なチップ型のLEDとして説明するものであり、図2図4では発光素子としてLEDが図示されている。
【0022】
照明カバー22は、図3図4で示すように、さらに透過部22a、放熱面22b、カバー側フランジ部22c、シール22dを備え、また、図4で示すように、ツメ部22e、ピン22f、雌ネジ部22gを備える。照明カバー22はプラスチックの射出成形体である。
【0023】
透過部22aは、発光素子基板21の複数の発光素子21aの発光を透過拡散させる最底の面である。この照明カバー22は、形状付与後に着色されるか又は着色された半透明のプラスチック素材を採用したものであり、発光素子21aが発光する光が透過部22aを透過する際に、その着色を反映させた光を照射することができる。なお、透過部22aにおいて、発光素子21aの下側で拡散プリズム部を形成して、光をさらに拡散させるようにしても良い。
【0024】
放熱面22bは、後述する放熱部23の複数の突出片23bと面接触する。本形態では、図3で示すように、8面の放熱面22bを有し、そのうちの6面で6枚の突出片23bと接触するようになされている。本形態では3枚の隣接する突出片23bと3面の放熱面22bとの形状が一致するように構成されている。なお、放熱面22bや突出片23bの数は実情に応じて適宜設計できる。
【0025】
カバー側フランジ部22cは、照明カバー22の開口の周縁に突設される。
シール22dは、カバー側フランジ部22cに設けられる環状のゴム体であり、ベース側フランジ11aと密接するときに内部空間を外界から封止する。
【0026】
ツメ部22eは、図4(a)で示すように、透過部22aの裏側から突出するように設けられるツメであり、後述するが放熱部23に対して照明カバー22と密着するような力を付勢する。
【0027】
ピン22fは、図4(a),(b)で示すように、透過部22aの裏側から突出するように設けられるピンであり、後述するが放熱部23に対して照明カバー22と密着するような力を付勢する。
【0028】
雌ネジ部22gは、透過部22aの裏側から突出するように設けられ、後述するが発光素子基板21や放熱部23を照明カバー22に固定するときに用いられる。
【0029】
放熱部23は、図3図4で示すように、取付板23a、突出片23bを備える。放熱部23は、アルミニウム系金属の折り曲げ加工部品あるいはプレス加工部品を用いることができ、一体に形成されている。
【0030】
取付板23aは、発光素子基板21の上側の面と当接する板体であり、本形態では図3に示すように略8角形の形状を有している。
【0031】
突出片23bは、本形態では6枚有するものであり、取付板23aの8辺のうちの6辺から折り曲げられた状態で突出する片である。
【0032】
基板留めネジ24は、図3図4で示すように、発光素子基板21と放熱部23とに挿通させた状態で、照明カバー22の雌ネジ部22gに螺挿し、発光素子基板21と放熱部23とを当接させた状態で照明カバー22に固定する。
【0033】
カバー留めネジ25は、図3で示すように、照明カバー22のカバー側フランジ部22cに挿通させた状態で、筐体ベース11のベース側フランジ11aに螺挿し、筐体ベース11と照明カバー22とを固定する。
【0034】
続いて照明装置1の組立について説明する。まず、発光素子基板21と放熱部23を照明カバー22に取り付ける。この際、放熱部23の複数の孔に基板留めネジ24を通し、さらにこれら基板留めネジ24を発光素子基板21の孔に挿通し、この基板留めネジ24を、照明カバー22の上側の面に形成されている複数の雌ネジ部22gに螺挿してネジ留めし、照明カバー22に取り付ける。
【0035】
この取り付け時に、図4(a)で示すように、照明カバー22から突出する一対のツメ部22eが放熱部23の孔に入れられると、ツメ部22eのばね効果(素材の弾性)により、放熱部23の中央付近で矢印A,Bのようにそれぞれ反対側の外側方向へ押圧して、図示しない切れ目箇所が割れて第1半体と第2半体に二分し、さらに、図4(b)で示すように、複数の突出片23bが矢印E方向(放熱面側)に移動して複数の突出片23bを照明カバー22の放熱面22bに押しつける。
【0036】
同様に照明カバー22から突出するピン22fが放熱部23の孔に入れられると、図4(a)で示すように、ピン22fのばね効果(素材の弾性)により、放熱部23で矢印C,Dのようにそれぞれ反対側の外側方向へ押圧し、図4(b)で示すように、複数の突出片23bが矢印E方向(放熱面側)に移動して複数の突出片23bを照明カバー22の放熱面22bに押しつける。これらツメ部22eやピン22fにより、突出片23bは、照明カバー22の放熱面22bに強い押圧力にて面接触する。このように発光素子基板21、照明カバー22、および、放熱部23を、基板留めネジ24で組み立て、一体に取り付ける構造とする。
【0037】
この組み立て後の照明カバー22を、さらに筐体ベース11に取り付ける。この際、図2で示すように、発光素子基板21と、筐体ベース11内の電源駆動回路14と、の間で電源駆動線15による配線を完了させる。そして、図3で示すように、照明カバー22のカバー側フランジ部22cの孔に対して複数のカバー留めネジ25を挿通させた状態で、筐体ベース11のベース側フランジ11aにネジ留めする。この際、シール22dがベース側フランジ11aとカバー側フランジ部22cとを密封する。このシール22dにより密閉構造で防浸形の照明装置1を形成する。そして蓄電池用コード17や配線用コード18をコネクタ連結する。これにより照明装置1の組立が完成する。
【0038】
そして、照明装置1をネジ16で取り付け箇所に固定する。最終的に配線用コード18を取り付け箇所付近の配線と接続し、照明装置1の設置が完了する。
【0039】
このような照明装置1を点灯すると、複数の発光素子21aが発光し、この光が照明カバー22の透過部22aを透過拡散し照明する。
【0040】
この照明装置1では、発光素子基板21のベース基板を熱伝導性の高いアルミニウム系金属製とし、このベース基板に対し、アルミニウム系金属製の放熱部23の略8角形の取付板23aを密着させ、同じくアルミニウム系金属製で表面積の大きい複数(本形態では6枚)の突出片23bを、それぞれ複数箇所(本形態では6箇所)の放熱面22bと密着させている。
【0041】
したがって、発光素子基板21が発する熱が、放熱部23の取付板23a、放熱部23の突出片23bと経由し、突出片23bの熱が、表面積の大きい放熱面22bへ伝達され、放熱面22bから外部の大気中に放熱されるというものであり、放熱効率が向上している。特に発光素子基板21と放熱部23とはともに熱伝導率が高いアルミニウム系金属で形成されているので、熱伝導が効率よく行われ、発光素子基板21からの放熱が良好に行われる。また、放熱面22bが6箇所あり、広い箇所にて放熱する。
【0042】
このため、発光素子21aの発熱を効率よく放熱でき、発光素子21aの温度を低く抑えることができる。また、発光素子21aの寿命が熱により短縮する事態を防ぎ、長寿命化の実現に寄与する。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて把握される技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲を含む。
【0044】
例えば、本発明の照明装置の電源駆動部は蓄電池およびその周囲を覆う蓄電池カバーの両方を搭載しない形態としても良い。また、突出片と放熱面との間に軟性の透明樹脂等を介在させて隙間がないように密着し、放熱効率を高めるようにしても良い。また、発光素子が具体的にはチップ型のLEDであるとして説明したが、LEDに代えて、上記のように有機EL素子(OLED)や無機EL素子を採用することが可能である。また、その他の発熱を伴う発光体を、本発明の発光素子として採用することが可能である。
【0045】
以上、本発明の照明装置は、湿潤環境で使用できるようにするため、密閉構造の防浸形となっているが、それにも拘わらず、発光素子の発熱を、取付板を経由して照明カバーの放熱面に効率よく伝熱して放熱することにより、発光素子の温度を低く抑えて高い発光効率と長寿命を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の照明装置は、特に暗渠、隧道、ケーブル洞道、または共同溝内の天井面や壁面というように、湿潤環境下で設置される防浸型の装置としての利用に好適である。また、湿潤環境下に限定する趣旨ではなく、通常の建家内や道路の照明等各所での利用も可能である。
【符号の説明】
【0047】
1:照明装置
10:ベースユニット
11:筐体ベース
11a:ベース側フランジ部
12:取り付け用ブラケット
12a:取り付け用孔
13:蓄電池
14:電源駆動回路
15:電源駆動線
16:ネジ
17:蓄電池用コード
18:配線用コード
20:発光ユニット
21:発光素子基板
21a:発光素子
22:照明カバー
22a:透過部
22b:放熱面
22c:カバー側フランジ部
22d:シール
22e:ツメ部
22f:ピン
22g:雌ネジ部
23:放熱部
23a:取付板
23b:突出片
24:基板留めネジ
25:カバー留めネジ
図1
図2
図3
図4