【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 展示日 : 平成27年2月25日 展示会名: PV EXPO 2015 〜第8回[国際]太陽電池展〜 東京ビックサイト 公開者 : 株式会社エクソル 頒布日 : 平成27年2月25日 刊行物名: 「2015年総合カタログ 春−夏」11頁 公開者 : 株式会社エクソル ウェブサイトの掲載日 :平成27年2月24日 ウェブサイトのアドレス: http://www.xsol.co.jp/common/pdf/xsolcatalog_2015_ss.pdf 公開者 : 株式会社エクソル 頒布日 : 平成27年6月22日 刊行物名: リーフレット「PVJapan2015出展のご案内」 公開者 : 株式会社エクソル ウェブサイトの掲載日 :平成27年6月17日 ウェブサイトのアドレス: http://www.xsol.co.jp/special/pvjapan2015/ 公開者 : 株式会社エクソル
【解決手段】太陽電池パネル支持架台20において、太陽電池パネル10の下側の端縁10bを支持する第2レール220は、太陽電池パネル10の下側の端縁10bが載せられる載置面221b−1と、載置面221b−1から突出して、前記下側の端縁10bが当接することで該下側の端縁10bを載置面221b−1上に仮支持する仮支持突起221b−2と、を有し、仮支持突起221b−2によって仮支持された前記下側の端縁10bを載置面221b−1との間に挟んで第2レール220に固定されることで、前記下側の端縁10bを第2レール220に固定する下側固定金具262を備えたことを特徴とする。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態の太陽電池パネル支持架台及び太陽光発電装置について、
図1〜
図7を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の太陽光発電装置を示す斜視図である。また、
図2は、
図1に示されている太陽光発電装置を示す側面図である。
【0016】
本実施形態の太陽光発電装置1は、例えばビルの屋上等といった平坦な屋根である陸屋根に設置される。太陽光発電装置1は、6枚の太陽電池パネル10と、これら6枚の太陽電池パネル10を陸屋根に設置するための太陽電池パネル支持架台20と、を備えている。
【0017】
太陽電池パネル支持架台20は、各太陽電池パネル10を陸屋根に対して傾斜した姿勢で支持する。また、太陽電池パネル支持架台20は、太陽電池パネル10の傾斜方向D1に沿った縦配列方向D2に2列、傾斜方向と交差する横配列方向D3に3列に配列して6枚の太陽電池パネル10を支持する。
【0018】
太陽電池パネル支持架台20は、第1レール210と、第2レール220と、ウェイト230と、を備えている。第1レール210は、横配列方向D3に延在し、太陽電池パネル10における傾斜方向D1の上側の端縁10aを支持する。第2レール220は、第1レール210と並行して横配列方向D3に延在し、太陽電池パネル10における傾斜方向D1の下側の端縁10bを支持する。ウェイト230は、第1レール210及び第2レール220を、その重量により陸屋根上に不動設置する。また、第1レール210は、陸屋根上に敷かれたゴム製の滑り止めシート240の上に載置される。
【0019】
ここで、本実施形態では、第1レール210が3本の第1レール部分211が横配列方向D3に配列されたものであり、第2レール220も3本の第2レール部分221が横配列方向D3に配列されたものとなっている。
【0020】
図3は、
図1に示されている太陽光発電装置の分解斜視図である。この
図3には、太陽光発電装置1において横配列方向D3に配列される2枚の太陽電池パネル10の周辺構造についての分解斜視図が示されている。
【0021】
第1レール210をなす第1レール部分211は、太陽電池パネル10における横配列方向D3の幅の半分よりも長く、具体的には、太陽電池パネル10における横配列方向D3の幅と略同等な長さを有している。第2レール220をなす第2レール部分221は、太陽電池パネル10における横配列方向D3の幅の半分と略同等、又は幅の半分よりも長く、具体的には、太陽電池パネル10における横配列方向D3の幅と略同等な長さを有している。第1レール部分211と第2レール部分221とは、互いに同じ長さに形成されている。そして、1枚の太陽電池パネル10につき、第1レール210をなす第1レール部分211と、第2レール220をなす第2レール部分221と、が各々1本ずつ設けられている。
【0022】
第1レール部分211は、横配列方向D3に、第1レール部分211よりも短い間隙dを開けて3本配列されて第1レール210を構成している。第2レール部分221も横配列方向D3に、同様の間隙dを開けて3本配列されて第2レール220を構成している。
【0023】
滑り止めシート240は、第1レール部分211や第2レール部分221の両端それぞれに2枚ずつ陸屋根上に敷かれる。そして、滑り止めシート240に載せられた第1レール部分211や第2レール部分221の両端それぞれがウェイト230によって不動設置される。横配列方向D3に隣り合う2本の第1レール部分211の端部や、2本の第2レール部分221の端部が1個のウェイト230によって不動設置される。また、縦配列方向D2に隣り合う第1レール部分211及び第2レール部分221も1個のウェイト230によって不動設置される。
【0024】
ここで、第1レール210をなす第1レール部分211には、
図2や
図3に示されているように各太陽電池パネル10の裏面に設けられた±2つの出力端子に接続されるケーブル250が、後述するように設置されている。
【0025】
図4は、太陽電池パネルの出力端子に接続されるケーブルを示す図である。この
図4に示されているように、第1レール部分211に設置されたケーブル250は、隣り合う2本の第1レール部分211の間の間隙dを通って太陽電池パネル10の裏面へと向かう。間隙dは、このようなケーブル250の取り回しが可能な間隙となっている。このように各太陽電池パネル10の出力端子に接続されたケーブル250は、第1レール部分211側で束ねられ、横配列方向D3の端部の第1レール部分211から外部へと向かい、建物に設けられた不図示のパワーコンディショナーへと配索される。
【0026】
本実施形態では、
図3に示されているように、各太陽電池パネル10における傾斜方向D1の上側の端縁10aは、2個の上側固定金具261によって第1レール部分211に固定され、傾斜方向D1の下側の端縁10bは、2個の下側固定金具262によって第2レール部分221に固定される。
【0027】
図5は、
図2における太陽電池パネルの上側の端縁近傍の領域A1の拡大図であり、
図6は、上側固定金具を示す斜視図である。
【0028】
図5に示されているように、1枚の太陽電池パネル10の上側の端縁10aを支持する第1レール部分211は、ウェイト載置板211aと、風止め壁211bと、パネル固定部211cと、を有している。ウェイト載置板211aは、陸屋根に敷かれた滑り止めシート240の上に置かれ、陸屋根に沿って延在してウェイト230が載せられる。風止め壁211bは、ウェイト載置板211aに立設されて、太陽電池パネル10の受光面10cに対する裏面10d側への風W1の進入を遮る。パネル固定部211cは、風止め壁211bの上端縁に設けられて太陽電池パネル10における上側の端縁10aが、上側固定金具261によって固定される。
【0029】
パネル固定部211cは、太陽電池パネル10の設置場所側の面である裏面10dにおける上側の端縁10aの近傍が載せられる載置面211c−1を有しており、この載置面211c−1には、上側固定金具261をボルト263及びナット264によって固定するための固定溝211c−2が設けられている。
【0030】
上側固定金具261は、太陽電池パネル10における上側の端縁10aの近傍を上記の載置面211c−1との間に挟んで第1レール部分211に固定されることで、この上側の端縁10aを第1レール部分211に固定する金具である。この上側固定金具261は、係止部261aと金具側固定部261bとを有している。係止部261aは、太陽電池パネル10における上側の端縁10aにおける側面から受光面10c側へとかけて係止する。金具側固定部261bは、係止部261aから、太陽電池パネル10における上側の端縁10aとは反対側に延出し、ボルト263及びナット264によって第1レール部分211のパネル固定部211cに固定される。
【0031】
金具側固定部261bには、上側固定金具261が第1レール部分211に取り付けられたときに縦配列方向D2に延びる長孔261cが設けられている。
図5に示されているように第1レール部分211の固定溝211c−2にネジ頭263aが嵌め込まれたボルト263のネジ部分がこの長孔261cを貫通する。貫通したネジ部分に平ワッシャ265とバネワッシャ266を介してナット264が締結される。このナット264の締結により金具側固定部261b、つまりは上側固定金具261が第1レール部分211に固定される。
【0032】
このとき、
図5に示されているように、係止部261aが、太陽電池パネル10における上側の端縁10aに係止する。ここで、上記の金具側固定部261bにおける第1レール部分211側となる裏面261dには、第1レール部分211に向かって突出する突出部261eが設けられている。この突出部261eにより、ナット264がボルト263に締結される際には、
図5に矢印D4で示されているように、この締結による固定点を中心に係止部261aが載置面211c−1側に傾いて太陽電池パネル10における上側の端縁10aに係止するようになっている。
【0033】
また、第1レール部分211において、上記のように太陽電池パネル10の受光面10cに対する裏面10d側への風W1の進入を遮る風止め壁211bには、ケーブル配置溝211b−1と、ケーブル配置筒211b−2とが設けられている。
【0034】
ケーブル配置溝211b−1は、風止め壁211bから見て太陽電池パネル10の中央側とは反対側に開放されて横配列方向D3に延在する凹溝である。このケーブル配置溝211b−1の内側には、太陽電池パネル10に接続されるケーブル252を配置可能となっている。このケーブル配置溝211b−1の内側に配置されたケーブル252は、
図4に示されているように、互いに隣り合う第1レール部分211の相互間の間隙dを通って太陽電池パネル10の裏面側に至り、太陽電池パネル10に接続される。
【0035】
ケーブル配置筒211b−2は、横配列方向D3に延在して両端が開口した筒状の部分である。このケーブル配置筒211b−2の内側にも、太陽電池パネル10に接続されるケーブル252を配置可能となっている。このケーブル配置筒211b−2の内側に配置されたケーブル252も、ケーブル配置溝211b−1の内側に配置されたケーブル252と同様に、互いに隣り合う第1レール部分211の相互間の間隙dを通って太陽電池パネル10の裏面側に至り、太陽電池パネル10に接続される。
【0036】
本実施形態では、ケーブル配置筒211b−2が、ウェイト載置板211aから上下方向に2段に設けられ、ケーブル配置溝211b−1が最上段に1つ設けられている。また、本実施形態では、太陽電池パネル10の出力端子に接続されるケーブル252の配置場所として、最上段で開放されているケーブル配置溝211b−1が使われている。
【0037】
ここで、第1レール部分211のウェイト載置板211aは、
図5に示されているように、風止め壁211から見て太陽電池パネル10の中央側とは反対側へと延在している。そして、ケーブル配置溝211b−1は、ウェイト載置板211aにウェイト230が載せられたときにウェイト230がケーブル配置溝211b−1に達する位置に設けられている。本実施形態では、ウェイト230が、ケーブル配置溝211b−1の内側に配置されたケーブル252の抜け止めの役割を担っている。
【0038】
図7は、
図2における太陽電池パネルの下側の端縁近傍の領域A2の拡大図であり、
図8は、下側固定金具を示す斜視図である。
【0039】
図7に示されているように、1枚の太陽電池パネル10の下側の端縁10bを支持する第2レール部分221は、ウェイト230が載せられるウェイト載置板221aと、このウェイト載置板221aと一体に設けられて太陽電池パネル10における下側の端縁10bが固定されるパネル固定部221bと、を有している。ウェイト載置板221aは、陸屋根に敷かれた滑り止めシート240の上に置かれ、陸屋根に沿って延在してウェイト230が載せられる。パネル固定部221bには、太陽電池パネル10の設置場所側の面である裏面10dにおける下側の端縁10bの近傍が載せられる載置面221b−1が設けられている。この載置面221b−1には、太陽電池パネル10における下側の端縁10bを載置面221b−1上に仮支持する仮支持突起221b−2が立接されている。仮支持突起221b−2には、載置面221b−1にその近傍が載せられた太陽電池パネル10における下側の端縁10bが当接し、仮支持突起221b−2は、その当接により下側の端縁10bを支持する。この仮支持突起221b−2は、第2レール部分221の長さ方向に延在する凸条となっている。
【0040】
仮支持突起221b−2によって載置面221b−1上に仮支持された太陽電池パネル10における下側の端縁10bは、下側固定金具262によって第2レール部分221のパネル固定部221bに固定される。パネル固定部221bの載置面221b−1には、下側固定金具262をボルト267及びナット268によって固定するための固定溝221b−3が設けられている。
【0041】
下側固定金具262は、仮支持突起221b−2によって仮支持された太陽電池パネル10における下側の端縁10bの近傍をパネル固定部221bの載置面221b−1との間に挟んでパネル固定部221bに固定される。これにより、下側固定金具262は、太陽電池パネル10における下側の端縁10bをパネル固定部221b、つまりは第2レール部分221に固定する。
【0042】
この下側固定金具262は、係止部262aと、金具側固定部262bと、突出部262cと、を有している。係止部262aは、上記の下側の端縁10bにおいて仮支持突起221b−2に当接している部分を除いた側面から受光面10c側にかけて係止する。金具側固定部262bは、係止部262aから上記の下側の端縁10bとは反対側に延出し、延出途中の固定点で第2レール部分221に固定される。
【0043】
金具側固定部262bには、下側固定金具262が第2レール部分221に取り付けられたときに縦配列方向D2の略中央となる固定点に貫通孔262dが設けられている。
図7に示されているように第2レール部分221の固定溝221b−3にネジ頭267aが嵌め込まれたボルト267のネジ部分がこの貫通孔262dを貫通する。貫通したネジ部分に平ワッシャ269とバネワッシャ270を介してナット268が締結される。このナット268の締結により金具側固定部262b、つまりは下側固定金具262が第2レール部分221に固定される。
【0044】
下側固定金具262の突出部262cは、固定点としての貫通孔262dを挟んで係止部262aとは反対側の位置から第2レール部分221に向かって突出して第2レール部分221に先端が当接する。そして、この突出部262cの突出量が、固定点としての貫通孔262dを中心に係止部262aを、
図7に矢印D5で示されているように、載置面221b−1側に傾けて太陽電池パネル10における下側の端縁10bに係止させる突出量となっている。突出部262cの突出方向先端が第2レール部分221に当接した後に、係止部262aが前記固定点を中心に載置面221b−1側に傾く。
【0045】
以上に説明した太陽光発電装置1の陸屋根への設置は、次のような手順で行われる。
【0046】
まず、設置場所からは離れ、作業のし易い広い場所で、6枚の太陽電池パネル10のそれぞれの上側の端縁10aが第1レール部分211に固定されるとともに下側の端縁10bが第2レール部分221に固定される。
【0047】
各太陽電池パネル10について見ると、上記の作業では、先ず太陽電池パネル10一枚分の間隔を空けて平行に配置された第1レール部分211及び第2レール部分221の上に太陽電池パネル10が載置されて、その後に上側固定金具261及び下側固定金具262を用いた固定が行われる。このとき、太陽電池パネル10の載置に当たっては、太陽電池パネル10における下側の端縁10bが、第2レール部分221の仮支持突起221b−2に当接するように太陽電池パネル10を載置する。このような仮支持によって太陽電池パネル10の位置が決まった状態で、上側の端縁10aが上側固定金具261によって第1レール部分211に固定され、下側の端縁10bが下側固定金具262によって固定される。尚、この際に、第1レール部分211や第2レール部分221を安定させるために、各レール部分211,221のウェイト載置板211a,221aにウェイト230が適宜に載せられる。
【0048】
そして、各太陽電池パネル10が、端縁10a,10bが固定されている第1レール部分211及び第2レール部分221と一緒に陸屋根上の設置場所に運ばれて、縦配列方向D2に2列、横配列方向D3に3列に配列される。設置場所には、太陽電池パネル10の配列に先立って滑り止めシート240が置かれる。太陽電池パネル10の配列は、この設置場所に置かれた滑り止めシート240に第1レール部分211及び第2レール部分221を載せるように行われる。
【0049】
この配列により、3本の第1レール部分211が横配列方向D3に間隙dを開けて配列されて第1レール210が構成され、3本の第2レール部分221が横配列方向D3に間隙dを開けて配列されて第2レール220が構成される。また、この配列の際に、第1レール部分211におけるケーブル配置溝211b−1へのケーブル250の配置と、間隙dを経て太陽電池パネル10の裏面へと向かわせて出力端子に接続するというケーブル250の配線作業が行われる。
【0050】
配列及びケーブル250の配線作業の後に、第1レール部分211のウェイト載置板211aや第2レール部分221のウェイト載置板221aの上にウェイト230が載置される。これにより、第1レール部分211及び第2レール部分221、つまりは第1レール210及び第2レール220が不動設置されて太陽光発電装置1の設置が完了する。
【0051】
本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、太陽電池パネル10における傾斜方向D1の上側の端縁10aを支持する第1レール210を構成する第1レール部分211に、太陽電池パネル10の受光面10cに対する裏面10d側への風の進入を遮る風止め壁211bが設けられている。これにより、特にその進入が懸念される、傾斜方向D1の上側の端縁10aから裏面10d側への風W1の進入が抑えられる。
【0052】
このとき、風止め壁211bは、太陽電池パネル10における上側の端縁10aと第1レール210との間を塞ぐが、第1レール210が3本の第1レール部分211に分割されており第1レール部分211毎の太陽電池パネル10の設置が可能となっているため、風止め壁211bによる作業性の低下が最小限に抑えられる。このように、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1は、作業性を低下させることなく風に対する耐性が向上した非固定型の太陽電池パネル支持架台及び太陽光発電装置となっている。
【0053】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、1枚の太陽電池パネル10につき、第1レール210をなす第1レール部分211と、第2レール220をなす第2レール部分221と、が各々1本ずつ設けられる。これにより、スペースが限られる設置場所とは別の場所で、太陽電池パネル10と各レール部分211,221との固定作業を行い、設置場所にはレール部分固定済みの太陽電池パネル10を運ぶ、という作業性の良好な設置が可能となる。このように、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、太陽電池パネル10の設置についての作業性を一層向上させることができる。
【0054】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、風止め壁211から見て太陽電池パネル10の中央側とは反対側に開放されて横配列方向D3に延在するケーブル配置溝211b−1が設けられている。これにより、ケーブル配置溝211b−1へのケーブル250の設置を、そのケーブル250を目視しつつ行うことができる。また、設置後においても、設置されたケーブル250の状態を目視確認することができる。
【0055】
ここで、本実施形態では、ケーブル配置溝211b−1は、ウェイト載置板211aにウェイト230が載せられたときにウェイト230がケーブル配置溝211b−1に達する位置に設けられている。そして、ウェイト230が、ケーブル配置溝211b−1の内側に配置されたケーブル250の抜け止めの役割を担っている。これにより、ケーブル250を安定的に配置することができる。
【0056】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、ケーブル250をその内側に配置可能なケーブル配置筒211b−2も設けられている。これにより、特に周辺環境への露出を嫌うケーブルがある場合等に、そのようなケーブルをケーブル配置筒211b−2の内側に設置して周辺環境から隔離することができる。尚、本実施形態では、上述したケーブル配置溝211b−1にのみケーブル250が配置されている。
【0057】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、太陽電池パネル10における傾斜方向D1の下側の端縁10bを支持する第2レール220に、下側固定金具262による固定に先立ってその下側の端縁10bを上記載置面221b−1上に仮支持する仮支持突起221b−2が設けられている。下側固定金具262による固定は、下側の端縁10bの近傍を載置面221b−1との間に挟んで第2レール部分221に下側固定金具262が固定されることで行われる。この下側固定金具262による固定の前で、太陽電池パネル10の設置場所側となる裏面10dにおける、下側の端縁10bの近傍が第2レール部分221の載置面221b−1に載せられる前には、この載置面221b−1の上方は開放された状態にある。このため、上記の仮支持は、第2レール部分221の載置面221b−1に太陽電池パネル10の裏面10dにおける下側の端縁10bの近傍を単純に載せてその下側の端縁10bを仮支持突起221b−2に当接させるだけで行われる。また、その後の下側固定金具262による固定は、仮支持された下側の端縁10bの近傍に下側固定金具262を単純に重ねてボルト267等で第2レール部分221に固定するだけでよい。このような仮支持や下側固定金具262による固定は、作業スペースが狭くとも容易に行うことができる。つまり、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、作業スペースが狭くとも太陽電池パネル10を容易に設置することができる。
【0058】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、仮支持突起221b−2が、第2レール部分221の長さ方向延在して立設された凸条であるので、太陽電池パネル10の下側の端縁10bの仮支持について、その安定性を向上させることができる。
【0059】
また、本実施形態の太陽電池パネル支持架台20及び太陽光発電装置1によれば、下側固定金具262が有する突出部262cにより、この下側固定金具262の係止部262aが載置面221b−1側に傾いて太陽電池パネル10の下側の端縁10bに係止するようになっている。これにより、下側固定金具262による太陽電池パネル10の下側の端縁10bの固定強度を強化することができる。
【0060】
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の太陽電池パネル支持架台や太陽光発電装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【0061】
例えば、上述した実施形態では、本発明にいう太陽電池パネル支持架台や太陽光発電装置の一例として、6枚の太陽電池パネル10を3行3列に配列して支持する太陽電池パネル支持架台20や太陽光発電装置1が例示されている。しかしながら、本発明にいう太陽電池パネル支持架台や太陽光発電装置はこれに限るものではなく、具体的な太陽電池パネルの数や配列を問うものではない。
【0062】
また、上述した実施形態では、本発明にいう太陽電池パネル支持架台や太陽光発電装置の一例として、太陽電池パネル10の裏面10dにおける、下側の端縁10bの近傍が載せられる第2レール部分221の載置面221b−1が平坦な面で構成された太陽電池パネル支持架台20や太陽光発電装置1が例示されている。しかしながら、本発明にいう太陽電池パネル支持架台や太陽光発電装置はこれに限るものではなく、例えば櫛歯状に並ぶ複数の突起の先端の集合によって形成される載置面等であってもよい。太陽電池パネルの設置場所側の面における、前記下側の端縁の近傍が載せられる載置面は、このような載置が可能な面であれば、その具体的な構成を問うものではない。
【0063】
また、上述した実施形態では、本発明にいう太陽電池パネルの一例として平面視で長方形状を有する太陽電池パネル10が例示されている。しかしながら、本発明にいう太陽電池パネルはこれに限るものではない。本発明にいう太陽電池パネルは、傾斜して配置したときに傾斜方向の上側と下側に端縁を有するものであれば、その具体的形状を問うものではない。
【0064】
また、上述した2つの実施形態では、いずれも、本発明にいう設置場所の一例として、陸屋根が例示されている。しかしながら、本発明にいう設置場所はこれに限るものではなく、平坦な設置場所であれば屋外の平坦な地面等であってもよい。