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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-86713(P2017-86713A)
(43)【公開日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】盛篭
(51)【国際特許分類】
   A47G 33/00 20060101AFI20170421BHJP
【FI】
   A47G33/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-223523(P2015-223523)
(22)【出願日】2015年11月13日
(71)【出願人】
【識別番号】515317385
【氏名又は名称】株式会社フルーツワールド
(71)【出願人】
【識別番号】599115675
【氏名又は名称】ゴウダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】特許業務法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大城 正浩
(72)【発明者】
【氏名】小西 智幸
(57)【要約】
【課題】嵩張らず、保管スペースを小さくすることができる盛篭を提供することを課題とする。
【解決手段】贈答品を贈るときに用いられる盛篭1であって、贈答品を収納する収納部2を備え、収納部2は、複数個の平板状の部材を組立てることによって構成されるものでああり、好ましくは、収納部2は、収納部2の底面部を構成する底部4と、底部4を囲むように配置される枠部5と、を備え、底部4と枠部5とが組立てられることによって構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
贈答品を贈るときに用いられる盛篭であって、
前記贈答品を収納する収納部を備え、
前記収納部は、複数個の平板状の部材を組立てることによって構成される、
盛篭。
【請求項2】
前記収納部は、前記収納部の底面部を構成する底部と、前記底部を囲むように配置される枠部と、を備え、前記底部と前記枠部とが組立てられることによって構成される、
請求項1に記載の盛篭。
【請求項3】
前記収納部は、プラスチックダンボールで構成される、
請求項1または請求項2に記載の盛篭。
【請求項4】
前記収納部が載置される台部を備え、
前記収納部と前記台部とは、分離可能に構成される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の盛篭。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盛篭の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、葬儀、法事、または盆等において、贈答品を贈るときに用いられる容器である盛篭は公知となっている(特許文献1参照)。
盛篭は、贈答品を収納する収納部を備える。また、盛篭は、収納部に贈答品を収納した状態で、花(生花または造花)で装飾されて贈答される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−41350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記盛篭では、贈答品は、例えば、果物、缶詰、または菓子等で構成されるが、箱詰め等されて比較的大きいサイズのものが用いられることが多い。
このため、前記盛篭は、贈答品のサイズに合わせて、比較的容量の大きいもので構成される。もっとも、前記盛篭では、成形品等で構成されることから、嵩張って、大きな保管スペースを要することとなる。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、嵩張らず、保管スペースを小さくすることができる盛篭を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、贈答品を贈るときに用いられる盛篭であって、前記贈答品を収納する収納部を備え、前記収納部は、複数個の平板状の部材を組立てることによって構成されるものである。
【0008】
請求項2においては、前記収納部は、前記収納部の底面部を構成する底部と、前記底部を囲むように配置される枠部と、を備え、前記底部と前記枠部とが組立てられることによって構成されるものである。
【0009】
請求項3においては、前記収納部は、プラスチックダンボールで構成されるものである。
【0010】
請求項4においては、前記収納部が載置される台部を備え、前記収納部と前記台部とは、分離可能に構成されるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、嵩張らず、保管スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る盛篭の全体的な構成を示した正面図。
図2】同じく盛篭の全体的な構成を示した側面図。
図3】同じく盛篭の収納部の底部を示した展開図。
図4】同じく盛篭の収納部の枠部を示した展開図。
図5】同じく盛篭の収納部を示した平面図。
図6】同じく盛篭の収納部を示した側面図。
図7】同じく盛篭の台部の足部を示した展開図。
図8】同じく盛篭の台部の載置部を示した展開図。
図9】同じく盛篭の台部を組立てる前の状態を示した正面図。
図10】同じく盛篭の台部を組立てる前の状態を示した側面図。
図11】同じく盛篭の台部を示した正面図。
図12】同じく盛篭の台部を示した側面図。
図13】同じく盛篭の収納部と台部とが分離した状態を示した正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態に係る盛篭1について、図1から図13を用いて説明する。
【0014】
盛篭1は、葬儀、法事、または盆等において、贈答品(例えば、果物、缶詰、または菓子等)を贈るときに用いられる容器である。盛篭1は、贈答品を収納可能に構成され、花(生花または造花)で装飾される。
盛篭1は、複数個の平板状の部材を組立てることによって構成される。盛篭1は、前記組立てられた平板状の部材を分解して折畳み可能に構成される。盛篭1は、プラスチックダンボール(プラスチック製ダンボール素材)で構成される。
図1または図2に示すように、盛篭1は、収納部2と、台部3と、を備える。
収納部2は、贈答品を収納する。台部3は、収納部2が載置される台として構成される。収納部2と台部3とは、別体に構成される。収納部2と台部3とは、分離可能に構成される。
【0015】
収納部2は、上方が解放し、略皿状に構成される。収納部2は、プラスチックダンボールで構成される。収納部2は、台部3に載置されて、台部3の上方に配置される。
なお以下において、便宜上、図3から図6に示す上方を収納部2の後方と、図3から図5に示す左右方向を収納部2の左右方向として説明する。
収納部2は、複数個(二個)の平板状の部材を組立てることによって構成される。
図1から図6に示すように、収納部2は、底部4と、枠部5と、を備える。
【0016】
収納部2の底部4は、収納部2の底面部を構成する。収納部2の底部4は、プラスチックダンボールで構成される。収納部2の底部4は、平板状に構成される。収納部2の底部4は、平面視で略六角形に構成される。収納部2の底部4は、底部本体40と、複数個(八個)の片体41と、を備える。
【0017】
盛篭1の収納部2の底部4の底部本体40は、平面視略六角形に構成される。収納部2の底部4の片体41は、底部本体40の各辺部に連接されて構成される。収納部2の底部4の片体41は、底部本体40の各辺部の縁部から外側に突出するように構成される。収納部2の底部4の片体41は、底部本体40の左右の縁部にそれぞれ一個ずつ配置され、底部本体40の後方左右の縁部にそれぞれ一個ずつ配置され、底部本体40の前方左右の縁部にそれぞれ二個ずつ配置される。
【0018】
収納部2の枠部5は、収納部2の側面部と上面部とを構成する。収納部2の枠部5は、底部2(底部本体40)を囲むように配置される。収納部2の枠部5は、プラスチックダンボールで構成される。収納部2の枠部5は、平板状に構成される。収納部2の枠部5は、平面視で略円環形に構成される。
収納部2の枠部5は、枠部本体50と、複数個(六個)の側板体51と、複数個(八個)の差込み孔52と、を備える。
【0019】
収納部2の枠部5の枠部本体50は、収納部2の上面部を構成する。収納部2の枠部5の枠部本体50は、環状に構成される。収納部2の枠部5の枠部本体50は、外側縁部が円形に構成され、内側縁部が略六角形に構成されて、環状に構成される。収納部2の枠部5の枠部本体50は、その内側縁部の面積(六角形の面積)が底部4の底部本体40の面積(六角形の面積)よりも大きく構成される。
【0020】
収納部2の枠部5の側板体51は、収納部2の側面部を構成する。収納部2の枠部5の側板体51は、略台形状に構成される。収納部2の枠部5の側板体51は、枠部本体50の内側縁部の各辺部に連接されて構成される。収納部2の枠部5の側板体51は、枠部本体50の内側縁部から内側に突出するように構成される。収納部2の枠部5の側板体51は、枠部本体50の内側縁部の各辺部にそれぞれ一個ずつ配置される。収納部2の枠部5の側板体51は、枠部本体50と側板体51との境界部分を軸にして、下方に折曲げ可能に構成される。収納部2の枠部5の側板体51は、下方に折曲げられた状態で収納部2の側面部を構成する。収納部2の枠部5は、側板体51が下方に折曲げ易いように、枠部本体50と側板体51との境界部分にミシン目状の浅い切り目Aが設けられる。
【0021】
収納部2の枠部5の差込み孔52は、底部4の片体41を差込み可能に構成される。収納部2の枠部5の差込み孔52は、左右の側板体51にそれぞれ一個ずつ配置され、後方左右の側板体51にそれぞれ一個ずつ配置され、前方左右の側板体51にそれぞれ二個ずつ配置される。収納部2の枠部5の差込み孔52は、側板体51の内側縁部よりも若干外側に配置される。
【0022】
収納部2の組立て方法について説明する。
収納部2の枠部5のそれぞれの側板体51を下方に折曲げて、枠部5のそれぞれの差込み孔52に底部4のそれぞれの片体41を貫挿する。このようにして収納部2は、底部4と枠部5とが組立てられることによって構成される。収納部2が組立てられた状態では、枠部5の側板体51が前外後内に傾斜するように折曲げられた状態となる。収納部2が組立てられた状態では、枠部5の枠部本体50が底部4よりも前方に位置する。
【0023】
以上のように、複数個の平板状の部材(底部4と枠部5)を組立てることによって収納部2が構成される、盛篭1では、収納部2の部材(底部4と枠部5)を分解した状態(または組立てる前の状態)では平板状とすることができる。
したがって、盛篭1では、収納部2の底部4と枠部5とを平板状とすることができることから、従来のものと比べて、嵩張らず、保管スペースを小さくすることができる。また、盛篭1では、収納部2の底部4と枠部5とを平板状とすることができることから、従来のものと比べて、一度に搬送する量を増加させることができる。
【0024】
また以上のように、底部4と枠部5とが組立てられることによって収納部2が構成される、盛篭1では、底部4と枠部5との二個の部品点数で収納部2を構成することができる。
したがって、盛篭1では、複数個の平板状の部材を組立てることによって収納部2が構成されるものであっても、部品点数を少なくすることによって、部品点数が比較的多いもの(例えば、部品点数が三個以上のもの)に比べて、収納部2を組立てる作業を容易に行うことができる。
【0025】
また以上のように、収納部2がプラスチックダンボールで構成される、盛篭1では、従来のものに比べて軽量に構成することができる。
しがって、盛篭1では、収納部2がプラスチックダンボールで構成されることから、従来のものに比べて搬送作業が容易になる。また、盛篭1では、収納部2がプラスチックダンボールで構成されることから、紙製ダンボールで構成されるものに比べて、耐久性が向上し、繰返し使用することができる。
【0026】
また以上のように、枠部5の側板体51を下方に折曲げて枠部5の差込み孔52に底部4の片体41を貫挿することによって、底部4と枠部5とを組立てて、収納部2が構成される、盛篭1では、折曲げまたは差込む等の簡易な動作で部材を組立てて収納部2を構成することができる。
しがたって、盛篭1では、複数個の平板状の部材を組立てることによって収納部2が構成されるものであっても、例えば、部材同士を接着または固着等して収納部2を構成するものに比べて、収納部2を組立てる作業を容易に行うことができる。
【0027】
収納部2の枠部5は、目印部53を備える。
収納部2の枠部5の目印部53は、枠部本体50の後端部の外側縁部から外側に突出する。収納部2の枠部5の目印部53は、弧状に構成される。
このように、収納部2の枠部5が目印部53を備える盛篭1では、収納部2の前後方向を容易に認識することができる。
【0028】
収納部2の枠部5は、複数個(六個)の貫通孔54を備える。
収納部2の枠部5の貫通孔54は、枠部本体50に均等に配置される。収納部2の枠部5の貫通孔54は、花(生花または造花)の茎部分を差込んで枠部本体50に取付け可能に、枠部本体50を貫通して構成される。
このように、収納部2の枠部5が複数個の貫通孔54を備える盛篭1では、花の取付を容易に行うことができる。
【0029】
収納部2の枠部5は、札孔55を備える。
収納部2の枠部5の札孔55は、枠部本体50の後部に配置される。収納部2の枠部5の札孔55は、送り主の氏名や名称等が記載された札等を差込んで枠部本体50に取付け可能に枠部本体50を貫通して構成される。
このように、収納部2の枠部5が札孔55を備える盛篭1では、札等の取付けを容易に行うことができる。
【0030】
収納部2の底部4は、仕切体42を備える。
収納部2の底部4の仕切体42は、底部4の底部本体40に切込みが設けられて、底部本体40に対して上方に起立させて、収納部2内を仕切るように構成される。収納部2の底部4の仕切体42は、底部4の底部本体40の中心部よりも前方に配置される。収納部2の底部4の仕切体42は、仕切体42と底部本体40との境界部分を折曲げ可能に構成される。収納部2の底部4の仕切体42は、折曲げ易いように、仕切体42と底部本体40との境界部分にミシン目状の浅い切り目が設けられる。
このように、収納部2の底部4が仕切体42を備える盛篭1では、比較的小さいサイズの贈答品を収納するときに仕切体42を起立させた状態にして、仕切体42よりも中心側に贈答品を配置することができる。
したがって、盛篭1では、比較的小さいサイズの贈答品を収納するときであっても、仕切体42によって収納部2に収納された贈答品が位置ずれをおこすことを抑制することができる。
【0031】
台部3は、収納部2が載置される台として構成される。台部3は、プラスチックダンボールで構成される。台部3は、収納部2の下方に配置される。
なお以下において、便宜上、図7図9から図12に示す上方を台部3の上方と、図7から図9図11に示す左右方向を台部3の左右方向として説明する。
台部3は、複数個(二個)の平板状の部材を組立てることによって構成される。
図1図2図7から図12に示すように、台部3は、足部6と、載置部7と、を備える。
【0032】
台部3の足部6は、プラスチックダンボールで構成される。台部3の足部6は、平板状に構成される。
台部3の足部6は、足部本体60と、前支持体65と、後溝66と、前溝67と、取付孔68と、を備える。
【0033】
台部3の足部6の足部本体60は、複数個(四個)の板体(左前板体61、右前板体62、右後板体63、および、左後板体64、)で構成される。台部3の足部6の足部本体60の板体は、上下方向を長手方向とする略四角形に構成される。台部3の足部6の足部本体60は、左前板体61と右前板体62とが互いの長手方向の辺で連接され、右前板体62と右後板体63とが互いの長手方向の辺で連接され、右後板体63と左後板体64とが互いの長手方向の辺で連接されて構成される。台部3の足部6の足部本体60は、左前板体61と右前板体62との境界部分、右前板体62と右後板体63との境界部分、および、右後板体63と左後板体64との境界部分、を軸としてそれぞれ折曲げ可能に構成される。足部本体60は、折曲げ易いように、左前板体61と右前板体62との境界部分、右前板体62と右後板体63との境界部分、および、右後板体63と左後板体64との境界部分、にミシン目状の浅い切り目Cが設けられる。台部3の足部6の足部本体60は、左前板体61、右前板体62、左後板体64、および、右後板体63をそれぞれ折曲げて、左前板体61と左後板体64との縁部をリベット等で固定されて構成される。台部3の足部6の足部本体60は、このように構成されることによって、長手方向を上下方向とする略四角筒状に構成される。台部3の足部6の足部本体60は、その上端部が、前下後上に傾斜するように構成される。
【0034】
台部3の足部6の前支持体65は、収納部2が台部3に載置されたときに、収納部2が前方に脱落しないように収納部2を前方から支持する。台部3の足部6の前支持体65は、足部本体60(左前板体61および右前板体62の前上端)に設けられる。台部3の足部6の足部本体60の前上端(左前板体61および右前板体62の前上端)から上方に突出するように構成される。台部3の足部6の前支持体65は、前上後下に傾斜するように構成される。台部3の足部6の上端は、足部本体60の上端と前支持体65の上端とで側面視略V字状に構成される。
【0035】
台部3の足部6の後溝66は、左右一対で構成される。台部3の足部6の後溝66は、前溝67よりも後方に配置される。台部3の足部6の後溝66は、足部本体60の左前板体61と左後板体64との境界部分、および、足部本体60の右前板体62と右後板体63との境界部分、にそれぞれ設けられる。足部6の後溝66は、足部本体60の上端から垂直方向(下方)に切欠かれるように形成される。
【0036】
台部3の足部6の前溝67は、左右一対で構成される。台部3の足部6の前溝67は、後溝66よりも前方に配置される。台部3の足部6の前溝67は、足部本体60の左前板体61と右前板体62とのにそれぞれ設けられる。台部3の足部6の前溝67は、前支持体65の後端から前上後下に傾斜して切欠かれるように構成される。
【0037】
台部3の足部6の取付孔68は、素材(プラスチックダンボール)が比較的軽量なものであることから、盛篭1(台部3)が風等で倒されることを防止するための錘(不図示)を台部3に取付るための紐を通すものである。台部3の足部6の支持孔は、足部本体60の左後板体64と右後板体63とにそれぞれ設けられる。
【0038】
台部3の載置部7は、収納部2が載置される部分を構成するとともに、足部6が略四角筒状に構成された状態を保持する。台部3の載置部7は、プラスチックダンボールで構成される。台部3の載置部7は、平板状に構成される。台部3の載置部7は、平面視で半円形と長方形とが連接されたような形状に構成される。
台部3の載置部7は、載置体70と、保持体71と、差込み体72と、横支持体73と、嵌合溝74と、を備える。
【0039】
台部3の載置部7の載置体70は、収納部2が載置される部分を構成する。台部3の載置部7の載置体70は、半円形部分と、前記半円部の直径よりも小さい直径の半円形とが、互いの直径部分を一致させて連接されたような形状に構成される。台部3の載置部7の載置体70は、半円形部分(大きい直径の半円形)が、前記半円部の直径よりも小さい直径の半円形の前方に配置されて構成される。台部3の載置部7の載置体70は、半円形部分(大きい直径の半円形)と長方形部分の一部とで構成される。載置部7の載置体70における小さい直径の半円形は、長方形部分に円弧状の切込みが設けられることによって構成される。
【0040】
台部3の載置部7の保持体71は、足部6内に嵌装されて、足部6が略四角筒状に構成された状態を保持する。台部3の載置部7の保持体71は、半円形部分(載置体70の大きい直径の半円形)に連接される。台部3の載置部7の保持体71は、長方形部分の一部(載置体70の小さい直径の半円形以外の部分)で構成される。台部3の載置部7の保持体71は、載置体70の小さい直径の半円形を囲むように配置される。台部3の載置部7の保持体71は、載置体70の半円形部分(大きい直径の半円形)と保持体71との境界部分を軸として折曲げ可能に構成される。載置部7の保持体71が折曲げ易いように、載置体70の半円形部分(大きい直径の半円形)と保持体71との境界部分にミシン目状の浅い切り目Dが設けられる。
【0041】
台部3の載置部7の差込み体72は、足部6の前溝67に差込み可能に構成される。台部3の載置部7の差込み体72は、載置体70の半円形部分(載置体70の大きい直径の半円形)に連接される。台部3の載置部7の差込み体72は、載置体70から突出するように載置体70の前方に配置される。台部3の載置部7の差込み体72は、載置体70と差込み体72との境界部分を折曲げ可能に構成される。台部3の載置部7の差込み体72が折曲げ易いように、載置体70と差込み体72との境界部分にミシン目状の浅い切り目Eが設けられる。
【0042】
台部3の載置部7の横支持体73は、収納部2が台部3に載置されたときに、収納部2が側方に脱落しないように収納部2を側方(左右方向)から支持する。台部3の載置部7の横支持体73は、左右一対で構成される。台部3の載置部7の横支持体73は、載置体70の外側(左右外側)に配置される。
台部3の載置部7の横支持体73は、前方に突出するように保持体71に連接される。台部3の載置部7の横支持体73は、保持体71が折曲げられたときに、保持体71の向きと反対方向を向くように構成される。台部3の載置部7の横支持体73は、保持体71が下方に折曲げられたときに、上方に突出した状態となる。
【0043】
台部3の載置部7の嵌合溝74は、左右一対で構成される。台部3の載置部7の嵌合溝74は、足部6の横溝に嵌合可能に構成される。台部3の載置部7の嵌合溝74は、載置体70および横支持体73よりも後方に配置される。台部3の載置部7の嵌合溝74は、保持体71の後方から前方に切欠かれるように形成される。
【0044】
台部3の組立て方法について説明する。
台部3の載置部7の保持体71を下方に(垂直方向に向くように)折曲げて略四角筒状に構成された状態の足部6の上方の開口から足部6内に挿入していき、載置部7の嵌合溝74と足部6の横溝とを嵌合させる。そして、台部3の足部6の上端の傾斜に合わせるように載置部7を前下後上に折曲げるとともに、載置部7の差込み体72を下方に(前上後下に向くように)折曲げて足部6の前溝67に差込む。このようにして台部3は、足部6と載置部7とが組立てられることによって構成される。台部3が組立てられた状態では、載置部7の横支持体73は上方に突出した状態となる。
【0045】
以上のように、複数個の平板状の部材(底部4と枠部5)を組立てることによって台部3が構成される、盛篭1では、台部3の部材(足部6と載置部7)を分解した状態(または組立てる前の状態)では平板状とすることができる。
したがって、盛篭1では、台部3の足部6と載置部7とを平板状とすることができることから、従来のものと比べて、嵩張らず、保管スペースを要さない。また、盛篭1では、台部3の足部6と載置部7とを平板状とすることができることから、従来のものと比べて、一度に搬送する量を増加させることができる。
【0046】
また以上のように、足部6と載置部7とが組立てられることによって台部3が構成される、盛篭1では、足部6と載置部7との二個の部品点数で台部3を構成することができる。
したがって、盛篭1では、複数個の平板状の部材を組立てることによって台部3が構成されるものであっても、部品点数を少なくすることによって、部品点数が比較的多いもの(例えば、部品点数が三個以上のもの)に比べて、台部3を組立てる作業を容易に行うことができる。
【0047】
また以上のように、台部3がプラスチックダンボールで構成される、盛篭1では、従来のものに比べて軽量に構成することができる。
しがって、盛篭1では、台部3がプラスチックダンボールで構成されることから、従来のものに比べて搬送作業が容易になる。また、盛篭1では、台部3がプラスチックダンボールで構成されることから、紙製ダンボールで構成されるものに比べて、耐久性が向上し、繰返し使用することができる。
【0048】
また以上のように、載置部7の保持体71を下方に折曲げて足部6内に挿入していき、載置部7の嵌合溝74と足部6の横溝とを嵌合させ、載置部7の差込み体72を下方に折曲げて足部6の前溝67に差込むことによって、台部3と載置部7とを組立てて、台部3が構成される、盛篭1では、折曲げまたは差込む等の簡易な動作で部材を組立てて台部3を構成することができる。
しがたって、盛篭1では、複数個の平板状の部材を組立てることによって台部3が構成されるものであっても、例えば、部材同士を接着または固着等して台部3を構成するものに比べて、台部3を組立てる作業を容易に行うことができる。
【0049】
また以上のように、台部3の載置部7の保持体71を足部6内に挿入していき、載置部7の嵌合溝74と足部6の横溝とを嵌合させる、盛篭1では、台部3の載置部7の保持体71を足部6内に挿入していき、載置部7の嵌合溝74と足部6の横溝とを嵌合させることによって、足部6の形状(足部6が略四角筒状に構成された状態)が保持される。
したがって、盛篭1では、簡易な構成で、足部6の形状(足部6が略四角筒状に構成された状態)を保持することができる。
【0050】
また以上のように、台部3の足部6の前溝67が前上後下に傾斜して構成される、盛篭1では、前溝67が前上後下に傾斜して構成されることから、足部6の前溝67に差込まれた載置部7の差込み体72が脱落することを抑制することができる。
【0051】
図1または図13に示すように、収納部2が台部3に載置されると、台部3の載置部7の傾斜に合わせて収納部2が前下後上に傾斜する。台部3に収納部2が載置された状態では、収納部2の枠部5の側板体51の外側に、台部3の足部6の前支持体65、および、台部3の載置部7の二個の横支持体73が位置する。
このように、台部3に収納部2が載置された状態で、収納部2の枠部5の側板体51の外側に複数個の支持体(台部3の足部6の前支持体65、および、台部3の載置部7の二個の横支持体73)が配置される、盛篭1では、簡易な構成で、台部3に載置された収納部2が台部3から脱落することを防止することができる。
【0052】
また、収納部2と台部3とが分離可能に構成される盛篭1では、台部3以外のもの(例えば、台部3とは別の台や支持フレーム等)に収納部2を載置または支持させることもでき、収納部2と台部3とが一体的に構成されるものに比べて汎用性が向上する。
【符号の説明】
【0053】
1 盛篭
2 収納部
3 台部
4 底部
5 枠部
6 足部
7 載置部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13