特開2017-89076(P2017-89076A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 鷲尾 さやかの特許一覧

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  • 特開2017089076-フード付きレインコート 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-89076(P2017-89076A)
(43)【公開日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】フード付きレインコート
(51)【国際特許分類】
   A41D 3/04 20060101AFI20170421BHJP
   A42B 1/18 20060101ALI20170421BHJP
   A42B 1/04 20060101ALI20170421BHJP
【FI】
   A41D3/04 M
   A41D3/04 B
   A42B1/18 Z
   A42B1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-232358(P2015-232358)
(22)【出願日】2015年11月9日
(71)【出願人】
【識別番号】515330074
【氏名又は名称】鷲尾 さやか
(72)【発明者】
【氏名】鷲尾 さやか
【テーマコード(参考)】
3B031
【Fターム(参考)】
3B031AA14
3B031AB02
3B031AB11
3B031AC08
(57)【要約】
【課題】本発明は、レインコートまたは撥水性コートに、固着されたゴーグル又はメガネ付きの取り外し可能なフードを装着した、ゴーグル又はメガネ一体型フード付きレインコート又は撥水性コートを提供し、雨天時に自転車を走行中、フードが飛ばぬようにする。
【解決手段】本発明は、フードの前方上部にゴーグル又はメガネの上部を固着させ、ゴーグル又はメガネの柄の部分でもって、耳にかける事により、更に密着性や安定感を確保し、風量や風向きに左右されず、視界良好な走行を可能にする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フードの下方後部をレインコート又は撥水性コート本体の襟部に着脱可能に取り付け、前記フードの前方上部にゴーグル又はメガネの上部を固着し、前記ゴーグル又はメガネの側部が耳に保持される柄部を有する、フード付きコート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レインコート又は撥水性コートに、固着されたゴーグル又はメガネ付きの取り外し可能なフードを装着した、ゴーグル又はメガネ一体型コートを提供するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のレインコートのフードは、フード自体を顔の中心部に向かって紐で縛るタイプのものや、下記先行技術文献に示すように、ひさし、サンバイザーのような物で、頭上や顔、又は顔の上部を覆う物であった。ひさしやサンバイザーは、雨の日の「傘」という物の概念から外れない為か、頭部上方から降ってくる雨に対して、「遮る」ものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−114532号公報
【特許文献2】実用新案登録第3174414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のフード等では、顔との密着性に欠け、風の強い時や、風の角度によっては、フードが外れ、頭部や顔が濡れてしまう。又、サンバイザーに至っては、取り付けに手間取る、かさ張る等の問題が生じる。また、風の強さや風向きによっては、レインコートのフード又はサンバイザーが風によって脱げてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、雨の日にフード付きレインコート又は撥水性コートを着て自転車を走行する際、風でフードが脱げてしまうのを防ぐ為の、フード付きコートを得る事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、フードの下方後部を、レインコート又は撥水性コート本体の襟部に着脱可能に取り付け、前記フードの前方上部にゴーグル又はメガネの上部を固着し、前記ゴーグル又はメガネの両側部を耳に保持される柄部を有するゴーグル又はメガネ一体型コートを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、レインコート又は撥水性コート本体のフードの前方上部に、ゴーグル又はメガネの上部が固着しており、更には、フードの両側面の内側において、ゴーグル又はメガネの柄の部分が、メガネと全く同じ構造上の特性により、耳で保持されている為、頭上で「遮られている」のではなく、フードが目元二箇所において固定されているため、メガネと同様に、視界はどこまでもクリアで、「メガネは顔の一部です」という言葉があるように、自然な密着性を可能とする。
【0008】
本発明のフード付きコートは、フードが風で飛ばないというばかりでなく、その固着部分をゴーグル又はメガネとすることによって、より合理的且つ簡略化をはかれ、現代人の忙しい日常においても、ワンステップで着て出掛けられるという身軽さで、すなわち、装具の忘れや紛失も防ぐことができる。さらに、ゴーグル又はメガネの持つ利点としては、ゴーグル又はメガネ自体に撥水加工が施せること、UVカットレンズや、視力の悪い方に向けては、レンズ自体に度を入れることも可能である。そして何よりも、フード自体を簡単に取り外すことができるので、雨の日に、自転車に乗らずに出掛ける際には、オシャレな「街用」のレインコート又は撥水性コートとして着ていくことが出来る。この発明は、小さな子供からお年寄り、そして男女を問わず幅広く応用でき、雨の日のわずらわしさや課題を取り除き、安全性まで確保することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明におけるゴーグル又はメガネの一例を示す斜視図。
図2】本発明におけるフード部分の一例である正面図。
図3】本発明におけるレインコート又は撥水性コートの一例である上部正面図。
図4】本発明におけるフードをレインコート又は撥水性コート本体に装着した状態図。
図5図4のフードおよびレインコート又は撥水性コート本体を人が着用した状態図。
図6図5の全体正面図。
図7】フードを取り外した際のレインコート又は撥水性コート本体の人体への装着図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図1図7に基づいて説明する。
【0011】
図において、1はゴーグル又はメガネの上部、2はゴーグル又はメガネのレンズ、3はゴーグル又はメガネの柄部、4はフードの前面顔上部、5はフードの両側面部、6はフード本体、7はフードに形成されたレインコート又は撥水性コート本体との結合部、8はフードに形成されたレインコートまたは撥水性コート本体との結合部(ホック、ボタン、ファスナー等)、9はレインコート又は撥水性コートの襟部、10はレインコート又は撥水性コート本体を示す。
【0012】
図に示すレインコート又は撥水性コートは、コートの結合部8とフードの結合部7とで、両者が確実に結合される。そして、本発明は、レインコート又は撥水性コート本体10に結合されたフード6の前方上部4に、ゴーグル又はメガネの上部1が接着剤等で完全に固着され、さらに、ゴーグル又はメガネの柄3の部分で、フードの両側面5の内側において耳で保持されており、二箇所による安定性でもって、雨の日の自転車走行中にフードが脱げてしまったり、フードが視界を塞いだりすることなく、快適な雨天時の自転車走行を可能にする。そして、頭が雨に濡れないだけでなく、ゴーグル又はメガネの特性により、レンズ2の部分で、目元が雨に濡れる事を防ぎ、視界が保たれ、これにより特に女性はアイメイクやマスカラが落ちずに済む。また、その部分さえ濡れなければ、走行中の視界の妨げにはならず、よって顔半分を覆う事もなくなるので、圧迫感もなくなる。さらには、鼻も外に露出されている為、冬などに鼻から呼吸をする際の湿気もこもらず、呼吸もスムーズである。晴れの日にサングラスをかけて出掛けるような身軽な感覚で、雨の日の自転車走行を快適なものにする。また、雨の日に自転車に乗らない場合も、フード6下方にある7、8の結合部(ホック、ぼたん、又はファスナー等)を外すだけで、雨の日用のレインコート又は撥水性コート本体10として街で着ることも可能である。この10のレインコート又は撥水性コート本体の素材に上質なものを使用し、レインコート又は撥水性コートそのもののシルエットやラインをこだわった物にすれば、実用性だけでなく、ファッション性も兼ね備えることができる。既存の自転車用等の『レインコート』は、機能的であればファッション性はなく、ファッション性があれば、機能性はない、という、要は、ださくて便利か、オシャレで不便かの二分化されていた。本発明は、特に雨天時に自転車に乗るに際し、新しいレインコート又は撥水性コートの価値を見出すものである。
【符号の説明】
【0013】
1 ゴーグル又はメガネの上部
2 ゴーグル又はメガネのレンズ
3 ゴーグル又はメガネの柄部
4 フードの前面顔上部
5 フードの両側面部
6 フード本体
7 フードに形成されたレインコート又は撥水性コートとの結合部
8 レインコート又は撥水性コートに形成されたフードとの結合部
9 レインコート又は撥水性コートの襟部
10 レインコート又は撥水性コート本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7