【課題】セールス担当者と新規顧客とのコミュニケーションを、シールを用いて行い、シールの使用履歴から新規顧客の情報収集及び更新を行う顧客情報更新装置等を提供すること。
【解決手段】顧客情報更新装置1は、図柄又は文字が表示された複数のシール片を有するシールシートの使用済みシール片の識別情報を取得する取得部と、前記識別情報及び属性情報を対応付けたシール情報を記憶した記憶部(シール情報データベース181)から、取得した識別情報に対応した属性情報を読み出す読み出し部と、前記シールシートに対応した顧客情報を受け付ける受付部と、読み出した属性情報に基づいて、取得した顧客情報を更新する更新部とを備えることを特徴する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシールは、顧客が購入を決めた場面において、商品に付加価値を与えるために利用されており、新規顧客に対しては有効に使われていない。また、シールを用いることにより、顧客情報を収集することも行われていない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、セールス担当者(営業員)と新規顧客とのコミュニケーションを、シールを用いて行い、シールの使用履歴から新規顧客の情報収集及び更新を行う顧客情報更新装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る顧客情報更新装置は、図柄又は文字が表示された複数のシール片を有するシールシートの使用済みシール片の識別情報を取得する取得部と、前記識別情報及び属性情報を対応付けたシール情報を記憶した記憶部から、取得した識別情報に対応した属性情報を読み出す読み出し部と、前記シールシートに対応した顧客情報を受け付ける受付部と、読み出した属性情報に基づいて、取得した顧客情報を更新する更新部とを備えることを特徴する。
【0008】
本発明にあっては、複数のシール片を有するシールシートのうち、顧客に対して使用したシール片の情報に基づいて、顧客情報の収集・更新が可能となる。
【0009】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記記憶部は、前記シールシート上での前記シール片の位置情報を、前記識別情報と対応付けて記憶してあり、前記取得部は、前記シールシートの表面を撮像した画像を取得する画像取得部と、取得した画像より使用したシール片の位置情報を特定する特定部と、前記シール情報に基づいて、特定した位置情報に対応するシール片の識別情報を判定する判定部とを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、各シール片の位置情報を記憶してあり、位置情報を用いてシール片の使用状況を判定するので、精度よく判定することが可能となる。
【0011】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記シール情報にはシール片に表示されるシール片画像を含み、前記顧客情報には顧客を特定する特定情報を含み、前記特定情報を受け付ける特定情報受付部と、前記シール情報に含まれるシール片の位置情報に基づいて、シールシートにシール片画像、及び受け付けた特定情報に対応する前記顧客情報を出力する出力部を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、顧客情報を出力するので、それを参考に顧客に即した営業が可能となる。
【0013】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記顧客情報は、各顧客を担当する営業員の識別情報を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、顧客と対応付けられた営業員(セールス担当者)の識別情報を含むので、シールシートを読み込む際に、営業員は識別情報の入力を省略することが可能となる。
【0015】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記属性情報には、続柄を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、シール片の使用により、続柄などの家族構成を示す情報の収集が可能となる。
【0017】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記属性情報は、関心事を示す情報を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、シール片の使用により、顧客が健康に関して気にかけている事柄について収集が可能となる。
【0019】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記顧客情報に含まれる属性情報に基づいて、出力部はシール片画像に加えて、所定の図柄又は文字を出力するようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、過去に使ったシール片にはその旨を表示することにより、それまでの経緯を踏まえたシール片の活用が可能となる。
【0021】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記関心事に応じた推奨商品を、関心事及び推奨商品を対応付けて記憶する推奨情報記憶部から読み出し、出力する商品情報出力部を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、顧客に推奨する商品を出力するので、より効果的な営業が可能となる。
【0023】
本発明に係る顧客情報更新装置は、前記取得部により、シール片の識別情報が読み込まれるたびに、前記更新部は前記顧客情報を更新するようにしてあることを特徴する。
【0024】
本発明にあっては、営業員が営業するたびに、顧客情報を更新することにより、顧客情報を最新の状態に保つことが可能となる。
【0025】
本発明に係るコンピュータプログラムは、図柄又は文字が表示された複数のシール片を有するシールシートの使用済みシール片の識別情報を取得し、前記識別情報及び属性情報を対応付けて記憶した記憶部から、取得した識別情報に対応した属性情報を読み出し、前記シールシートに対応した顧客情報を受け付け、読み出した属性情報に基づいて、取得した顧客情報を更新する処理をコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、複数のシール片を有するシールシートのうち、顧客に対して使用したシール片の情報に基づいて、顧客情報の収集・更新が可能となる。
【発明の効果】
【0027】
本発明にあっては、顧客情報の収集・更新が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
実施の形態1
以下、実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
図1は顧客情報管理システムを用いた業務フローを示す説明図である。
図2は営業シート2の一例を示す説明図である。顧客情報管理システムは、顧客情報管理装置(顧客情報更新装置)1、営業シート2を含む。営業シート2はシール部2a、指示部2b、報告部2cを含む。シール部2aは複数のシール片21を含む。シール片21には、図柄や文字が印刷されている。指示部2bは顧客情報(顧客ID、顧客氏名、顧客住所など)、セールス担当者名、前回のシール(前回使用したシール情報)、前回の営業難易度、営業の指針(ポイント)が印刷される領域である。
図2Aに示すのは、初回営業時に用いるものであり、指示部2bには何も印刷されていない。
図2Bに示すのは、2回目以降の営業時に用いるものであり、指示部2bに顧客情報やセールス担当者名などが印刷される。報告部2cは営業で得られた情報をセールス担当者Mが記入するためのスペースである。
図2に示す例では、報告部2cに所定のフォームを予め印刷しておくことにより、セールス担当者Mが必要事項を簡単に記載可能としてある。
図1の紙面右寄りに示す営業シート2は、営業後の営業シート2を示している。シール部2aに含まれるシール片21の一部が使用されている。報告部2cにセールス担当者Mが得た情報が書き込まれている。なお、本明細書において、営業とは、セールス担当者Mが既存顧客を訪問して関係の強化や、新商品の売り込みなどを行うこと、新規顧客又は見込み顧客を訪問して新規契約を得ることなどの営業活動を意味している。また、以下の説明において、商品は、牛乳、乳飲料、機能性飲料、乳酸菌飲料、乳製品、豆腐など、いわゆる日配品と呼ばれるものである。但し、商品を日配品に限定するのではなく、その他の商品、生鮮食品、冷凍食品などを含めても良い。セールス担当者Mは、日配食品をほぼ毎日宅配する販売店、例えば牛乳販売店のセールス担当者Mとする。さらにまた、顧客は、契約を結び商品を購入している既存顧客に限らず、未契約であるものの営業を行っている新規顧客や見込み客、契約は切れているものの過去に商品を購入していた客なども含む。
【0030】
セールス担当者Mは、営業に先だち、顧客情報管理装置1を用いて、営業シート2を印刷する。セールス担当者Mは、営業シート2、サンプルSPを持って、顧客Cを訪問する。セールス担当者Mは顧客Cと話しをしながら、顧客Cの属性を把握する。セールス担当者Mは顧客Cの属性に応じたシール片21を営業シート2のシール部(シールシート)2aより剥がし、サンプルSPに貼り付け、顧客Cに渡す。セールス担当者Mは、顧客Cの訪問後に報告部2cに得られた顧客Cの情報を記入する。記入を終えた営業シート2を顧客情報管理装置1に読み込ませる。顧客情報管理装置1は、読み込んだ営業シート2の内容に基づいて、顧客情報を更新する。初回営業時の場合は顧客情報を新規作成する。以上のフローを繰り返し行うことで、顧客情報を随時、更新可能である。なお、顧客CにサンプルSPを渡した場合、セールス担当者Mは報告部2cの「配布」横のボックスにチェックを付ける。サンプルSPを渡した後に、空き瓶の回収を行った場合、「回収」横のボックスにチェックを付ける。契約に至った場合、「契約」横のボックスにチェックを付ける。このように、セールス担当者Mは、営業シートを用いて営業の進行管理が可能である。また、顧客Cは、契約を結んでいない見込み客を主として想定しているが、既に契約を締結している既存顧客や、かつて契約を結んでいた過去の顧客を含めてもよい。また、営業シート2には、2回目以降の営業時に、顧客Cやセールス担当者Mを識別するためのQRコード(登録商標)2dを印刷してもよい。この場合、営業後に営業シート2を読み込む際、顧客Cやセールス担当者Mを識別する情報を入力する手間が省ける。なお、サンプルSPは販売商品と異なる仕様のものでもよいし、販売商品をサンプルSPとして、顧客Cに渡しても良い。
【0031】
図3は顧客情報管理装置1のハードウェアの構成例を示す説明図である。顧客情報管理装置1は、PC(Personal Computer)、汎用コンピュータ、ワークステーション等で構成する。顧客情報管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、受付部14、表示出力部15、画像受付部16、出力部17、大容量記憶装置18を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0032】
CPU11はROM12に記憶された制御プログラム1Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM13は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリである。RAM13はCPU11によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。受付部14は、キーボードやマウスなどからのデータの入力を受け付ける。表示出力部15はディスプレイ等に表示する画像を出力する。画像受付部16はスキャナなどにより読み取った営業シート2の画像を受け付ける。出力部17はプリンタなどに営業シート2の印刷データを出力する。大容量記憶装置18は、例えばハードディスク、SSD(Solid State Drive)などである。大容量記憶装置18には、シール情報データベース(記憶部)181、顧客情報データベース182、契約情報データベース183、商品情報データベース184、営業情報データベース185、指針情報データベース186等の各種データベースが記憶されている。また、制御プログラム1Pを大容量記憶装置18に記憶するようにしておいてもよい。制御プログラム1Pは、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体より、読み取り、大容量記憶装置18に記憶する。また、ネットワークを介して他のコンピュータからCPU11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶装置18に記憶してもよい。さらにまた、半導体メモリから、CPU11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
【0033】
次に、大容量記憶装置18が記憶しているデータベースについて説明する。
図4はシール情報データベース181のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。シール情報データベース181は、シール片21に関する情報を記憶するデータベースである。シール情報データベース181は、ID列、名称列、種別列、属性列、位置座標列、画像列を含む。ID列は主キーであり、シール片21を識別するための一意の値を記憶する。
図4に示す例では、「S+順番号」としてある。名称列はシール片21の名称を記憶する。種別列はシール片21が示す属性の種別を示す。例えば、シール片21に高齢女性のイラストが印刷されている場合、当該シール片21が使われたことは、顧客Cの家族に高齢女性が含まれていることを意味する。したがって、当該シール片21の種別は「家族構成」となる。また、シール片21に「お父さん いつもありがとう」という文章が印刷されている場合、当該シール片21の利用は「お父さん」の部分より顧客Cの家族に子供がいる成人男性が含まれていることを意味するので、種別は「家族構成」となる。さらに、当該シール片21は「いつもありがとう」との感謝の気持ちを伝える意味合いも含むから、種別として「メッセージ」を付与する。このように、1つのシール片21に対して複数の属性を付与してもよい。さらにまた、シール片21に、例えば「インフルエンザ 今年は負けない」という文章が印刷されている場合、当該シール片21の利用は、顧客Cが病気に興味を持っていることを意味するから、種別として「病気」を付与する。属性列は、シール片21が示す属性を記憶する。種別と関連する値である。例えば、高齢女性のイラストが印刷されているシール片21が使用された場合、例えば、続柄として「祖母」が設定される。なお、続柄は家族のどの人を基準とするかにより異なるため、シール片21により顧客情報管理装置が設定した続柄が、実際に即していない場合は、セールス担当者Mなどが修正してもよい。位置座標列は、シール片21の営業シート2内での位置を記憶する。営業シート2のシール部2aにシール片21の図柄や文字を印刷する場合、顧客情報管理装置1は当該位置座標にしたがった位置に印刷する。営業シート2の読み込み時には、当該位置座標を用いて、顧客情報管理装置1は利用されたシール片21を判定する。位置座標は、シール片21の重心座標や、左上座標などである。大きさが異なるシール片21を含む場合は、シール片21の四隅の座標を記憶してもよい。さらには、シール片21が円形の場合は、中心座標と半径の長さを記憶してもよい。画像列はシール片21に印刷する図柄や文字を含む画像を示すファイル名を記憶する。各画像ファイルは、ROM12、大容量記憶装置18などに記憶する。または画像データそのものを画像列に記憶してもよい。
【0034】
図5は、顧客情報データベース182のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。顧客情報データベース182は、顧客ID列、氏名列、住所列、電話番号列、生年月日列、趣味趣向列、病気列、家族構成列、セールス担当ID列、状態列、訪問列、契約ID列を含む。顧客ID列は主キーであり、顧客Cを識別する一意の値を記憶する。
図5に示す例では、「C+順番号」としてある。氏名列は契約者の氏名を記憶する。住所列は契約者の住所を記憶する。電話番号列は契約者の電話番号を記憶する。生年月日列は顧客の生年月日を記憶する。趣味趣向列は、顧客C又は顧客家族の趣味趣向を記憶する。病気列は顧客C又は顧客家族が罹患している病気若しくは、顧客C又は顧客家族が気にかけている病気についての情報を記憶する。家族構成列は顧客家族の構成を記憶する。セールス担当ID列は、セールス担当者Mの担当者IDを記憶する。担当者IDはセールス担当者Mを一意に特定する値を持つ。
図5に示す例では「M+順番号」としてある。状態列は契約状態を記憶する。例えば、現在有効な契約がある場合は3を記憶する。現在有効な契約がない場合は0を記憶する。現在営業を掛けている場合は1を記憶する。現在営業掛けておりサンプルSPの配布を行っていれば、2を記憶する。訪問列は今後の訪問の可否を記憶する。訪問が可能な場合は可を記憶する。何らかの事情で訪問を避けたほうが良い場合は不可を記憶する。契約ID列は現在有効な契約を示す契約IDを記憶する。状態列、契約ID列を設けることにより、顧客情報データベース182は、未契約の見込み顧客から、既存顧客、現在有効な契約が無いが過去に契約があった顧客などを一元に管理することが可能である。なお、契約者は世帯主であるが、セールス担当者Mに応対するのがその配偶者であるように、契約者と応対者とが異なることを想定して、応対者氏名を顧客情報データベース182に記憶してもよい。また、契約者の携帯電話の番号、応対者の続柄、契約者や応対者の年齢などを、顧客情報データベース182に記憶してもよい。
【0035】
図6は、契約情報データベース183のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。契約情報データベース183は契約内容を記憶するデータベースである。契約情報データベース183は契約ID列、顧客ID列、契約日列、契約期間列、終了日列、商品ID列、個数列、配達スタッフ列を含む。契約ID列は、主キーであり、契約を識別する一意の値を記憶する。
図6に示す例では「A+順番号」としてある。顧客ID列は、顧客Cを一意に特定する顧客IDを記憶する。契約日列は契約を締結した日付を記憶する。契約期間列は契約の開始日及び終了日を記憶する。終了日列は契約が実際に終了した日付を記憶する。終了日が設定されているか否かで、契約が続いているか否かを判定することが可能である。契約期間列に記憶された終了日よりも、終了日列に記憶された終了日が早い場合、契約期間の中途で解約されたことを示す。商品ID列は契約した商品を一意に特定する商品IDを記憶する。個数列は契約した商品の個数を記憶する。配達スタッフ列は商品の配達を担当する担当者のIDを記憶する。
図6に示す例では、1つの契約に対して、1つの契約日、1つの契約期間、1つの終了日を持つこととしたが、商品別に持つようにしても良い。それにより、契約期間途中で商品の追加や削除があった場合にも、契約IDを変えることなく管理が可能となる。
【0036】
図7は、商品情報データベース184のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。商品情報データベース184は商品の情報を記憶するデータベースである。商品情報データベース184は商品ID列、商品名列を含む。商品ID列は、主キーであり、商品を識別する一意の値を記憶する。
図7に示す例では「P+順番号」としてある。商品名列は商品名を記憶する。
【0037】
図8は、営業情報データベース185のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。営業情報データベース185は、顧客ID列、セールス担当ID列、対応日列、シール1列、シール2列、…シールn列、報告列を含む。顧客ID列は顧客IDを記憶する。セールス担当ID列は、セールス担当者Mを特定する担当者IDを記憶する。対応日は営業を行った日付を記憶する。シール1〜シールn列は、営業時にシール片21を用いたか否かを記憶する。シール片21を用いた場合は、TRUEを記憶する。用いなかった場合は、TRUE以外の値、例えばFALSEを記憶する。シール1列は、シールIDがS1のシール片21が使われたか否かを記憶する。nの値はシール片21の種類数に応じて適宜、決定される値である。報告列は営業シート2の報告部2cの内容を保存する。
図8の例では報告部2cの内容を画像として記憶し、報告列には画像ファイルのファイル名を記憶している。
【0038】
図9は、指針情報データベース186のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。指針情報データベース186は指針ID列、条件列、指針列を含む。指針ID列は、主キーであり、指針を一意に特定する指針IDを記憶する。条件列は指針を営業シート2に印刷する条件を記憶する。指針列は指針として営業シート2に印刷する指針を記憶する。
【0039】
続いて、顧客情報管理装置1が行う情報処理について説明する。
図10は営業シート印刷処理の手順を示すフローチャートである。当該処理は、セールス担当者Mが顧客Cを訪問する前に、顧客情報管理装置1に実行させる処理である。セールス担当者Mは自らの担当者IDをキーボードやマウスとなどで顧客情報管理装置1に入力する。顧客情報管理装置1のCPU11は、受付部14を介して担当者IDを受け付ける(ステップS1)。セールス担当者Mは、セールス地区は例えば、○○一丁目などの町丁目単位で指定する。CPU11はセールス地区を受け付ける(ステップS2)。CPU11はセールス地区にあり、営業対象となる顧客(対象顧客)を顧客情報データベース182より抽出する(ステップS3)。営業対象とするのは、例えば、契約に至っていない顧客や、過去に契約があったが現在は契約がない顧客(休眠顧客)である。それに限らず、顧客単価上昇を図るために既存顧客を抽出しても良い。抽出条件は予め設定しておくものとし、セールス担当者Mが必要に応じて変更してもよい。CPU11は抽出した顧客の中から、任意の顧客についての顧客情報を顧客情報データベース182より読み込む(ステップS4)。同様に、CPU11は営業情報データベース185から該当する顧客Cの営業情報を読み込む(ステップS5)。CPU11は読み込んだ顧客情報、営業情報を用いて、指針情報データベース186で該当する指針を検索する(ステップS6)。具体的には、指針情報データベース186の各レコードの条件列に記憶されている条件を、処理対象となっている顧客Cが満たすか否かを調べる。
図9の例では、条件として、営業が2回目とあるので、営業情報データベース185に記憶されている営業情報が1レコードであれば、条件を満たす。また、未サンプルか否かは、営業情報データベース185の状態列を参照すれば判定可能である。CPU11は検索にヒットした否かを判定する(ステップS7)。CPU11は、処理対象の顧客Cが指針情報データベース186に記憶されている1つ以上のレコードの条件を満たす場合、検索にヒットしたと判定する。それ以外の場合、CPU11は検索にヒットしなかったと判定する。CPU11は検索にヒットした判定した場合(ステップS7でYES)、検索にヒットしたレコードの指針を読み込む(ステップS8)。CPU11は検索にヒットしなかったと判定した場合(ステップS7でNO)、処理をステップS9に進める。CPU11は、出力部17を介してプリンタへ営業シート2に係る印刷情報を出力し、プリンタに営業シート2を印刷させる(ステップS9)。CPU11は、未処理の対象顧客があるか否かを判定する(ステップS10)。CPU11は未処理の対象顧客があると判定した場合(ステップS10でYES)、処理をステップS4に戻す。CPU11は未処理の対象顧客はないと判定した場合(ステップS10でNO)、処理を終了する。シール部2aの各シール片21に印刷する内容は、シール情報データベース181に基づいて行う。また、ヒットした指針情報があれば、指示部2bに指針(営業のポイント)が印刷される。なお、営業シート2には、セールス担当者Mの担当者IDを印刷してもよい。顧客ID、担当者IDは、QRコードやバーコードで印刷してもよい。また、顧客情報データベース182に登録されていない初回訪問の顧客については、シール片21並びに指示部2b及び報告部2cの見出し等のフォームが印刷された営業シート2を予め印刷しておくか、都度、必要数印刷する。
【0040】
図11は情報更新処理の手順を示すフローチャートである。情報更新処理は、セールス担当者Mが顧客訪問から戻り、営業シート2を、スキャナなどを用いて読み込みませることにより開始する。CPU11はスキャナなどにより読み込まれた営業シート2の画像を取得する(ステップS11)。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがある否かを判定する(ステップS12)。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがあると判定した場合(ステップS12でYES)、処理をステップS14に進める。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがないと判定した場合(ステップS12でNO)、顧客情報を生成する(ステップS13)。具体的には、顧客情報データベース182に新規レコードを追加する。その際に、顧客IDを発行する。また、顧客名、顧客住所、顧客電話番号を取得する。これらの情報は、ステップS11で取得した画像からOCR(Optical Character Recognition)技術を用いて抽出したり、セールス担当者Mが入力したものを、受付部14を介して受け付けたりしてもよい。CPU11は取得した画像を解析し、シール部2aに含まれるいずれのシール片21が使用されたか否かを判定する(ステップS14)。シール片21が使用されたか否かの判定は、次のようにして行う。一例としては、ステップS11で取得した画像から、シール情報データベース181に記憶してあるシール片21の位置座標を用いて、各シール片21に対応する位置の画像を抽出する。抽出した各画像とそれに対応するシール情報データベース181に記憶してあるシール片21の画像とのマッチングを行う。2つの画像が一致した場合は、当該シール片21は使用されていないと判定する。2つの画像が一致しない場合は、当該シール片21は使用されたと判定する。他の例としては、シール部2aのシール台紙に、各シール片21に対応させてQRコード、バーコードを印刷する。QRコードなどはシール片21が貼られた状態ではスキャナ等で読み込めないようにし、シール片21が剥がされた状態では読み込めるようにする。QRコードなどにはシールIDを含め、読み込めたQRコードより使用されたシール片21を判定する。CPU11は使用した判定したシール片21に対応する種別、属性をシール情報データベース181から読み込む(ステップS15)。CPU11はステップS15で読み込んだ種別、属性にしたがって、顧客情報データベース182に記憶されている顧客情報を更新する(ステップS16)。CPU11は選択結果の入力を、受付部14を介して受け付ける。CPU11は営業情報を生成し、生成した営業情報を営業情報データベース185に記憶する(ステップS17)。この際、ステップS11で取得した画像の中で、営業シート2の報告部2cに対応する部分画像は、営業情報として記憶する。CPU11は処理を終了する。顧客情報データベース182に記憶されている顧客情報を更新する前に、更新後の内容を、表示出力部15を介してディスプレイに表示させ、セールス担当者Mが必要に応じて修正可能としてもよい。例えば、家族構成の変更や追加などを可能とする。同様に営業情報についても、セールス担当者Mが修正可能としてもよい。
【0041】
なお、ステップS12でCPU11が読み込まれた画像内に顧客IDがないと判定した場合、顧客名と顧客住所から顧客を特定してもよい。それでも、特定できない場合に、表示出力部15を介してディスプレイに警告表示を行い、新規顧客であるか否かをセールス担当者Mに確認させてもよい。営業シート2に顧客IDが記載されているにも関わらず、画像が不鮮明等の理由でCPU11が認識できないことも想定されるからである。認識できなかった場合は、受付部14を介して顧客IDを受け付ければよい。また、営業シート2の報告部2cの内容は画像として記憶するとしたが、OCR技術により文字認識を行い、テキストデータとして記憶してもよい。
【0042】
実施の形態1においては、以下の効果を奏する。複数のシール片21を含む営業シート2を画像として読み込み、使用したシール片21を判定することで、顧客Cの属性を入力することが可能となる。それにより、セールス担当者Mが顧客属性を入力する手間が軽減される。また、営業シート2を印刷する際には、過去の営業情報に基づいて営業の指針を印刷するので、セールス担当者Mに的確な指針を提示することが可能となる。
【0043】
さらに、顧客Cに即したシール片21を商品に貼って、サンプルSPとして提供することにより、顧客Cは商品に対して親近感を抱き、商品の特徴等の説明が容易になるという効果も奏する。加えて、シール片21を適切に使い分けることにより、セールス担当者Mの対応にあたった人以外の顧客家族にも商品を勧めることが可能となり、サンプルSPの提供がより効果的となる。さらに、サンプルSPにシール片21が貼られていることで、サンプルSPを題材とした顧客家族でのコミュニケーションが図られる。それにより、顧客において商品価値の理解が深まり、契約率の向上が期待される。
【0044】
実施の形態2
本実施の形態は、シール片21に使用履歴を示す情報を付加する形態に関する。以下の説明においては、実施の形態1と異なる部分について、主として説明する。
【0045】
図12は、実施の形態2に係る営業シート印刷処理の手順を示すフローチャートである。
図10に示した実施の形態1におけるフローチャートと同様な処理については、同じ符号を付し説明を省略する。
図12で追加されているのは、ステップS21である。顧客情報管理装置1のCPU11は、ステップS5で読み込んだ営業情報に基づいて、過去に使用したシール片21の情報を抽出する(ステップS21)。CPU11は営業シート2の印刷時(ステップS9)、過去に使用したシール片21については、「使用済」の文字や使用した旨のマーク、又は使用した日付などを印刷する。当該文字やマーク又は日付は、シール片21の中に目立たない様に印刷してもよいし、シール片21以外のシール部2aの余白部分にシール片21との対応が取れるような形態で印刷してもよい。
【0046】
実施の形態2は以下の効果を奏する。営業シート2を印刷時、過去に使用したシール片21について、使用した旨を表示するようにした。それにより、再度、同じシール片21を使用する場合に、セールス担当者Mは容易に同じシール片21を探すことが可能となる。また、セールス担当者Mは過去に使用したシール片21を把握できるので、それを踏まえて顧客Cとコミュニケーションを取ることが可能となる。
【0047】
実施の形態3
本実施の形態は、顧客Cに推奨する商品を営業シート2に印刷する形態に関する。以下の説明においては、上述の実施の形態と異なる部分について、主として説明する。
【0048】
図13は、推奨情報データベース187のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。推奨情報データベース187は、推奨ID列、条件列、商品ID列、理由列を含む。推奨ID列は、推奨ID列は主キーであり、推奨情報を識別するための一意の値を記憶する。
図13に示す例では、「R+順番号」としてある。条件列は、推奨情報を使用する条件を記憶する。商品ID列は、推奨する商品の商品IDを記憶する。理由列は、当該商品を顧客Cに推奨する理由を記憶する。推奨情報データベース187は、顧客Cの関心事に即した商品を推奨商品として出力するための推奨情報を記憶する。
図13に示す例では、ヨーグルトは花粉症の症状を軽減する効果があると言われているため、顧客C又は顧客家族が花粉症に罹患している場合は、ヨーグルトを推奨商品とする。また、高齢女性は骨量が低下し、骨粗しょう症に罹りやすいので、カルシウムを成分として多く含み、カルシウムの吸収を助ける成分を付加したカルシウム強化牛乳が推奨商品となる。このとき、推奨情報データベース187の条件列は、例えば、性別=女性、年齢=65歳以上とする。さらにまた、ビフィズス菌の腸内環境を整える働きがあり、便秘の悩みを解消する効果が期待される。したがって、顧客C又は顧客家族に便秘に悩んでいる人がいる場合は、ビフィズス菌を成分に含む、例えば、飲むヨーグルトを推奨商品とする。このとき、推奨情報データベース187の条件列は、例えば、悩み=便秘とする。
【0049】
図14は、実施の形態3に係る営業シート印刷処理の手順を示すフローチャートである。
図10に示した実施の形態1におけるフローチャートと同様な処理については、同じ符号を付し説明を省略する。
図14で追加されているのは、ステップS22からS24である。ステップS8の後、CPU11は推奨商品を検索する(ステップS22)。具体的には、推奨情報データベース187の各レコードの条件列に記憶されている条件を、処理対象となっている顧客Cが満たすか否かを調べる。
図13に示す推奨ID=R1のレコードでは、条件列に病気=花粉症が記憶されている。当該レコードの場合、CPU11は、顧客情報の病気列に花粉症が記憶されているか否かを判定する。同様な処理を推奨情報データベースに記憶されている全てのレコードに対して行う。CPU11は検索にヒットした否かを判定する(ステップS23)。ステップS22で、顧客Cが条件列に記憶された条件を満たすようなレコードが1つ以上ある場合には、CPU11は検索にヒットしたと判定する。顧客Cが条件列に記憶された条件を満たすようなレコードがない場合には、CPU11は検索にヒットしなかったと判定する。CPU11は、検索にヒットしなかったと判定した場合(ステップS23でNO)、処理をステップS9に進める。CPU11は、検索にヒットしたと判定した場合(ステップS23でYES)、商品名などの商品情報、推奨する理由を読み込む(ステップS24)。具体的には、CPU11は、条件を満たす推奨情報のレコードに含まれる商品IDを用いて、商品情報データベース184を検索し、商品名を読み込む。また、CPU11は、条件を満たす推奨情報のレコードに含まれる理由を読み込む。CPU11は、営業シート2を印刷する(ステップS9)。CPU11は、未処理の対象顧客があるか否かを判定する(ステップS10)。CPU11は未処理の対象顧客があると判定した場合(ステップS10でYES)、処理をステップS4に戻す。CPU11は未処理の対象顧客はないと判定した場合(ステップS10でNO)、処理を終了する。CPU11は、営業シート印刷時に、ステップS24で読み込んだ商品名、理由を推奨商品情報として印刷する。
【0050】
なお、条件列に記憶する条件は様々であるので、処理対象となっている顧客Cが条件満たすか否かを調べる際には、条件に即したデータベースを検索する。例えば、シール片21に高齢女性のイラストが書かれているものが有り、以前の営業で当該シール片21の使用が履歴として営業情報データベース185に記憶されている場合は、条件を満たすと判断する。顧客情報に生年月日が含まれ、顧客Cの年齢と家族構成から、顧客C又は顧客家族に該当する女性が含まれると判断してもよい。このように、シール片21に印刷する図柄や文字は、家族構成のみならず、商品を推奨する条件となるようなものを含ませるのが望ましい。例えば、「インフルエンザ/今年は負けない」、「便秘お大事に」、「ノロウィルスは辛い!」、「骨粗しょう症困ります!」、「高血圧気をつけてね」、「膝・腰痛くないですか?」、「ピロリ菌いるかも?」などである。初回営業時に、セールス担当者Mが、適切な商品にシール片21を貼りサンプルSPとして、顧客Cに渡せなかったとしても、2回目以降は、営業シート2に出力された推奨商品情報をもとに、適切な商品を顧客Cに渡すことが可能となる。さらにまた、シール片21を使用しなかった場合においても、報告部2cの内容をテキストデータとして、営業情報データベース185の報告列に記憶していれば、当該テキストデータと条件をマッチングすることにより、推奨商品の検索は可能である。
【0051】
実施の形態3においては、以下の効果を奏する。営業シート2を印刷時に、顧客Cに応じた推奨商品を印刷するので、セールス担当者Mは顧客Cに適した商品を推奨商品とし提供することが可能となる。それにより、営業の効果が期待される。
【0052】
実施の形態4
本実施の形態は、サンプルSP配布後の進捗管理を行う形態に関する。以下の説明においては、上述の実施の形態と異なる部分について、主として説明する。
図15は、実施の形態4に係る営業情報データベース185のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図8に示した実施の形態1における営業情報データベース185との違いは、サンプル列が追加されていること、セールス担当ID列が担当ID列となっていることである。サンプル列はサンプルSPの状況を記憶する。サンプル列に記憶する値は、例えば、「−」、「配布」、「回収」である。「−」は、営業時にサンプルSPを配布できなかったことを示す。「配布」は、営業時にサンプルSPを配布したことを示す。「回収」は、サンプルSPの空き瓶を回収したことを示す。瓶入りの牛乳は空き瓶の回収が必要だからである。セールス担当ID列が担当ID列となっているのは、空き瓶の回収をセールス担当者M以外が行うことを想定しているからである。セールス担当者M以外が回収した場合、CPU11は回収を担当した担当者のIDを担当ID列に記憶する。
【0053】
図16は、実施の形態4に係る情報更新処理の手順を示すフローチャートである。情報更新処理は、セールス担当者Mが顧客訪問から戻り、営業シート2を、スキャナなどを用いて読み込みませることにより開始する。CPU11はスキャナなどにより読み込まれた営業シート2の画像を取得する(ステップS31)。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがある否かを判定する(ステップS32)。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがあると判定した場合(ステップS32でYES)、処理をステップS34に進める。CPU11は読み込まれた画像内に顧客IDがないと判定した場合(ステップS32でNO)、顧客情報を生成する(ステップS33)。これらの処理は、
図11に示したステップS11からステップS13と同様である。次に、CPU11は、セールス担当者MがサンプルSPの配布をしたか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、CPU11は報告部2cの「配布」横のチェックボックスにチェックが入っているか否かを、画像処理により判定する。CPU11はサンプルSPの配布をしたと判定した場合(ステプS34でYES)、セールス担当者M又はそれ以外の者が、サンプルSPの空き瓶を回収したか否かを判定する(ステップS35)。CPU11はサンプルSPの空き瓶を回収したと判定した場合(ステップS35でYES)、回収情報を営業情報データベース185に記憶する(ステップS40)。CPU11は、報告部2cに記入されている回収担当者の担当者IDを担当ID列に記憶する。報告部2cに回収担当者の氏名が記載されている場合は、図示しない担当者データベースを用いて、氏名に対応する担当者IDを読み込み記憶する。サンプル列には回収を記憶する。CPU11は契約に至ったか否かを判定する(ステップS41)。具体的には、CPU11は報告部2cの「契約」横のチェックボックスにチェックが入っているか否かを、画像処理により判定する。CPU11は契約に至ったと判定した場合(ステップS41でYES)、契約情報を受け付ける(ステップS42)。具体的に契約情報が書かれた申込書をスキャナ等で読み込み、読み込んだ画像を受け付ける。CPU11は、受付けた画像よりOCR技術など用いて、契約情報を認識する。CPU11は契約情報を契約情報データベース183に記憶する(ステップS43)。CPU11は処理を終了する。CPU11はサンプルSPの配布をしなかったと判定した場合(ステップS34でNO)、ステップS37以降を実行する。CPU11はサンプルSPの空き瓶を回収しなかった判定した場合(ステップS35でNO)、シール片21の使用判定を行う(ステップS36)。当該処理は上述したステップS14と同様である。CPU11は種別、属性をシール情報データベース181から読み込む(ステップS37)。CPU11は、顧客情報データベース182に記憶されている顧客情報を更新する(ステップS38)。CPU11は営業情報を生成し、生成した営業情報を営業情報データベース185に記憶し(ステップS39)、処理を終了する。ステップS37からS39の処理は、上述したステップS15からS17の処理と同様である。CPU11は契約に至っていないと判定した場合(ステップS41でNO)、処理を終了する。
【0054】
実施の形態4においては、以下の効果を奏する。サンプルSPを配布したか否か、回収したか否か、契約に至ったか否かを判定し記憶する。それにより、セールス担当者M以外の管理者などが営業の進捗を確認し、セールス担当者Mに的確な指導、助言を行うことが可能となる。また、セールス担当者Mが配布、回収、契約の各状況を記録した営業シート2を紛失したとしても、担当する顧客Cの営業状況は確認可能である。
【0055】
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る顧客情報更新装置は、図柄又は文字が表示された複数のシール片を有するシールシートの使用済みシール片の識別情報を取得する取得部と、前記識別情報及び属性情報を対応付けたシール情報を記憶した記憶部から、取得した識別情報に対応した属性情報を読み出す読み出し部と、前記シールシートに対応した顧客情報を受け付ける受付部と、読み出した属性情報に基づいて、
本発明に係るコンピュータプログラムは、図柄又は文字が表示された複数のシール片を有するシールシートの使用済みシール片の識別情報を取得し、前記識別情報及び属性情報を対応付けて記憶した記憶部から、取得した識別情報に対応した属性情報を読み出し、前記シールシートに対応した顧客情報を受け付け、読み出した属性情報に基づいて、