(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-91670(P2017-91670A)
(43)【公開日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】太陽光発電コネクター
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20170421BHJP
H02G 15/08 20060101ALI20170421BHJP
H02S 40/34 20140101ALI20170421BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H02G15/08
H02S40/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-217270(P2015-217270)
(22)【出願日】2015年11月5日
(71)【出願人】
【識別番号】515307515
【氏名又は名称】常熟市福▲らい▼徳連接器科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】許建明
【テーマコード(参考)】
5E021
5F151
5G375
【Fターム(参考)】
5E021FA02
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB21
5E021FC09
5E021FC36
5E021HC11
5E021HC31
5F151BA11
5F151JA27
5G375AA02
5G375BA26
5G375BB03
5G375CA02
5G375CA19
5G375DB16
(57)【要約】
【課題】太陽光発電コネクターを提供する。
【解決手段】第一接続体及び第二接続体を備え、第一接続体は、第一接続座と、第一ケーブルと、第一絶縁座とで構成され、第二接続体は、第二接続座と、第二ケーブルと、第二絶縁座とで構成される。第一絶縁座の端面には円柱形のプラグが成型され、第二絶縁座の端面には延伸される円柱形のソケットが成型され、プラグの外壁には環状の第一凹部が成型され、第一凹部内には円弧形の若干の弾性板が設置され、弾性板の二端は第一凹部の二端面内に固定される。前記ソケットの外壁は環状を呈する第二凹部を有し、第二凹部の底面にはソケットを貫通させる若干のスロットが成型され、第二凹部の側壁には環状の螺合カバーが挿設され、螺合カバーの内壁にはL字型の若干のスプリングボルトが成型される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一接続体及び第二接続体を備え、第一接続体は、第一接続座と、第一ケーブルと、第一絶縁座とで構成され、第二接続体は、第二接続座と、第二ケーブルと、第二絶縁座とで構成され、第一絶縁座の端面には円柱形のプラグが成型され、第二絶縁座の端面には延伸される円柱形のソケットが成型され、プラグの外壁には環状の第一凹部が成型され、第一凹部内には円弧形の若干の弾性板が設置され、弾性板の二端は第一凹部の二端面内に固定され、前記ソケットの外壁には環状を呈する第二凹部を有し、第二凹部の底面にはソケットを貫通させる若干のスロットが成型され、第二凹部の側壁には環状の螺合カバーが挿設され、螺合カバーの内壁にはL字型の若干のスプリングボルトが成型され、第一絶縁座のプラグは第二絶縁座のソケット内に挿設され、プラグの弾性板はソケットのスロット内に挿設されると共に第二凹部の底面に露出され、螺合カバーのスプリングボルトは第二凹部の底面の外側の弾性板内に挿設される、ことを特徴とする太陽光発電コネクター。
【請求項2】
前記弾性板或いはスロットは第一絶縁座のプラグもしくは第二絶縁座のソケットに環状に均一に分布され、弾性板及びスロットの個数は同じである、ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電コネクター。
【請求項3】
前記第一ケーブルの端部には露出される第一ケーブルヘッドが成型され、第一ケーブルヘッドには銅挿管が挿着されて固定され、銅挿管及び第一ケーブルヘッドは第一絶縁座内に挿設されて固定され、第二ケーブルの端部には露出される第二ケーブルヘッドが成型され、第二ケーブルヘッドには銅管が挿着されて固定され、銅管は銅挿管内に挿設される、ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電コネクター。
【請求項4】
前記ソケットの底部の内壁にはシ−ルリングが嵌められ、プラグのヘッド部はシ−ルリング内に挿設される、ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電コネクター。
【請求項5】
前記螺合カバーの外壁には若干の滑り止め片が成型され、滑り止め片は螺合カバーに環状に均一に分布され、螺合カバーのスプリングボルトの下端は円弧形を呈し、スプリングボルトの下端の円弧の弧度はソケットの隣接するスロットの間の弧度よりも小さい、ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電コネクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクターの技術分野に関し、より詳しくは、太陽光発電に応用されるコネクターに関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展及び科学技術の進歩に伴い、環境保護に適うクリーンエネルギーが人々の注目を集めており、太陽光発電は環境保護に役立ち、且つ無尽蔵の新たなエネルギーとして重視され始めている。太陽光発電パネルはよくある太陽エネルギーを転換させる装置であり、太陽光発電パネルの使用過程ではコネクターに対しての要求が高く、高い電気的接続を有し、緊密性、密封性及び堅牢性が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、新規性を有するコネクター構成の太陽光発電コネクターを提供することを主目的とする。接続が便利になるのみならず、接続後に高い電気的接続を有し、緊密で、密封性及び堅牢性も有する
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る太陽光発電コネクターは、第一接続体及び第二接続体を備え、第一接続体は、第一接続座と、第一ケーブルと、第一絶縁座で構成され、第二接続体は、第二接続座と、第二ケーブルと、第二絶縁座とを含む。第一絶縁座の端面には円柱形のプラグが成型され、第二絶縁座の端面には延伸される円柱形のソケットが成型され、プラグの外壁には環状の第一凹部が成型され、第一凹部内には円弧形の若干の弾性板が設けられ、弾性板の二端は第一凹部の二端面内に固定される。
【0005】
また、前記ソケットの外壁には環状を呈する第二凹部を有し、第二凹部の底面にはソケットを貫通させる若干のスロットが成型され、第二凹部の側壁には環状の螺合カバーが挿設され、螺合カバーの内壁にはL字型の若干のスプリングボルトが成型される。第一絶縁座のプラグは第二絶縁座のソケット内に挿設され、プラグの弾性板はソケットのスロット内に挿設されると共に第二凹部の底面に露出され、螺合カバーのスプリングボルトは第二凹部の底面の外側の弾性板内に挿設される。
【0006】
前記弾性板或いはスロットは第一絶縁座のプラグもしくは第二絶縁座のソケットに環状に均一に分布され、弾性板及びスロットの個数は同じである。
【0007】
前記第一ケーブルの端部には露出される第一ケーブルヘッドが成型され、第一ケーブルヘッドには銅挿管が挿着されて固定され、銅挿管及び第一ケーブルヘッドは第一絶縁座内に挿設されて固定され、第二ケーブルの端部には露出される第二ケーブルヘッドが成型され、第二ケーブルヘッドには銅管が挿着されて固定され、銅管は銅挿管内に挿設される。
【0008】
前記ソケットの底部の内壁にはシ−ルリングが嵌められ、プラグのヘッド部はシ−ルリング内に挿設される。
【0009】
前記螺合カバーの外壁には若干の滑り止め片が成型され、滑り止め片は螺合カバーに環状に均一に分布され、螺合カバーのスプリングボルトの下端は円弧形を呈し、スプリングボルトの下端の円弧の弧度はソケットの隣接するスロットの間の弧度よりも小さい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、接続が便利になるのみならず、接続後に高い電気的接続を有し、緊密で、密封性及び堅牢性も有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第一接続体及び第二接続体の接続を示す概念図である。
【
図2】本発明の第一接続体及び第二接続体の接続を示す断面図である。
【
図3】本発明の第一接続体構成を示す概念図である。
【
図4】本発明の第一接続体を示す断面概念図である。
【
図5】本発明の第二接続体構成を示す概念図である。
【
図6】本発明の第二接続体を示す断面概念図である。
【
図7】本発明の螺合カバ−構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0013】
以下、本発明の実施形態を
図1〜7に基づいて説明する。太陽光発電に応用されるコネクターは、第一接続体1及び第二接続体2を備え、第一接続体1は、第一接続座11と、第一ケーブル12と、第一絶縁座13とで構成され、第二接続体2は、第二接続座21と、第二ケーブル22と、第二絶縁座23とで構成される。第一絶縁座13の端面には円柱形のプラグ131が成型され、第二絶縁座23の端面には延伸される円柱形のソケット231が成型され、プラグ131の外壁には環状の第一凹部1311が成型され、第一凹部1311内には円弧形の若干の弾性板15が設置され、弾性板15の二端は第一凹部1311の二端面内に固定される(
図1から
図7参照)。
【0014】
前記ソケット231の外壁には環状を呈する第二凹部2311を有し、第二凹部2311の底面にはソケット231を貫通させる若干のスロット2312が成型され、第二凹部2311の側壁には環状の螺合カバー25が挿設され、螺合カバー25の内壁にはL字型の若干のスプリングボルト251が成型される。
【0015】
第一絶縁座13のプラグ131は第二絶縁座23のソケット231内に挿設され、プラグ131の弾性板15はソケット231のスロット2312内に挿設されると共に第二凹部2311の底面に露出され、螺合カバー25のスプリングボルト251は第二凹部2311の底面の外側の弾性板15内に挿設される。
【0016】
前記弾性板15或いはスロット2312は第一絶縁座13のプラグ131もしくは第二絶縁座23のソケット231に環状に均一に分布され、弾性板15及びスロット2312の個数は同じである。
【0017】
また、前記第一ケーブル12の端部には露出される第一ケーブルヘッド121が成型され、第一ケーブルヘッド121には銅挿管14が挿着されて固定され、銅挿管14及び第一ケーブルヘッド121は第一絶縁座13内に挿設されて固定される。第二ケーブル22の端部には露出される第二ケーブルヘッド221が成型され、第二ケーブルヘッド221には銅管24が挿着されて固定され、銅管24は銅挿管14内に挿設される。
【0018】
前記ソケット231の底部の内壁にはシ−ルリング26が嵌められ、プラグ131のヘッド部はシ−ルリング26内に挿設される。なお、前記螺合カバー25の外壁には若干の滑り止め片252が成型され、滑り止め片252は螺合カバー25に環状に均一に分布され、螺合カバー25のスプリングボルト251の下端は円弧形を呈し、スプリングボルト251の下端の円弧の弧度はソケット231の隣接するスロット2312の間の弧度よりも小さい。
【0019】
以下に動作原理を説明する。
本発明の太陽光発電コネクターは第一接続体1及び第二接続体2で構成され、使用において、第一接続体1のプラグ131が第二接続体2のソケット231内に挿設され、同時にプラグ131の弾性板15が圧迫されて変形してソケット231の内壁に当接されてプラグ131内に進入する。その後、弾性板15がソケット231のスロット2312内に進入して本来の形状を回復させ、これにより、第一接続体1及び第二接続体2の接続が完成する。このように、接続が便利であり、また、銅管24が銅挿管14内に挿設されるため、接続が緊密になる。さらには、プラグ131のヘッド部がソケット231のシ−ルリング26内に挿設されるため、密封効果を有する。第一接続体1及び第二接続体2を切り離すには、直接伐出するのみでよい。
【0020】
第一接続体1及び第二接続体2の接続強度を強化させ、螺合カバー25を回転可能にさせるため、螺合カバー25のスプリングボルト251が弾性板15内に挿設される。これにより、第一接続体1と第二接続体2との間が互いに拔出されるのを防止され、コネクターの接続が高い堅牢性を有する。
【0021】
なお、本発明は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0022】
(1) 第一接続体
(11) 第一接続座
(12) 第一ケーブル
(121) 第一ケーブルヘッド
(13) 第一絶縁座
(131) プラグ
(1311) 第一凹部
(14) 銅挿管
(15) 弾性板
(2) 第二接続体
(21) 第二接続座
(22) 第二ケーブル
(221) 第二ケーブルヘッド
(23) 第二絶縁座
(231) 円柱形のソケット
(2311) 第二凹部
(2312) スロット
(24) 銅管
(25) 螺合カバー
(251) スプリングボルト
(252) 滑り止め片
(26) シ−ルリング