(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-94705(P2017-94705A)
(43)【公開日】2017年6月1日
(54)【発明の名称】回転式シート折り畳み機
(51)【国際特許分類】
B31B 70/26 20170101AFI20170428BHJP
【FI】
B31B41/26
B31B1/26 321
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-50680(P2016-50680)
(22)【出願日】2016年3月15日
(31)【優先権主張番号】201510789665.X
(32)【優先日】2015年11月17日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516077770
【氏名又は名称】台州利▲豊潔▼具有限公司
【氏名又は名称原語表記】TAIZHOU LIFENG MANUFACTURING CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】叶▲いく▼
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA03
3E075AA05
3E075BA68
3E075CA04
3E075DA14
3E075DC44
3E075GA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コントローラにより筒状材の折り畳みを制御し、自動化レベルおよび折り畳み効率が高く、人件費が少なく、一人が同時に複数台の機械を操作でき、作業効率が高い回転式シート折り畳み機を提供する。
【解決手段】第一駆動機構により駆動されて動作し、折り畳み機構に筒状材を軸方向に提供する送り機構1と、第二駆動機構により駆動されて外側スリーブが回動し、送り機構から搬送された筒状材を折り畳む折り畳み機構2と、第三駆動機構により駆動されて折り畳み機構の第一インナーロータと共に回動し、折り畳み機構により折り畳まれた筒状材を保持する保持機構3とを含む。保持機構は、第四駆動機構により駆動されて上下に移動し、第一駆動機構、第二駆動機構、第三駆動機構、および第四駆動機構の動作はコントローラ9により制御される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み機構に筒状材を軸方向に提供する送り機構であって、ブラケットを含んでおり、前記ブラケットには送り軸および一つ以上の送りローラが設置されており、前記ブラケットの下部には筒状体が設置されており、第一駆動機構により駆動されて前記筒状体が回動し、前記ブラケットを帯動して回動させる送り機構と、
前記送り機構から搬送された前記筒状材を折り畳む折り畳み機構であって、第一インナーロータおよび外側スリーブを含んでおり、前記第一インナーロータの外壁および外側スリーブの内壁にはスパイラルピースがそれぞれ設置されており、前記第一インナーロータと前記外側スリーブとの間には前記筒状材の折り畳みチャンバが形成され、前記外側スリーブは第二駆動機構により駆動されて回動する折り畳み機構と、
前記折り畳み機構により折り畳まれた筒状材を保持する保持機構であって、第二インナーロータを含んでおり、前記第二インナーロータの外側には弾性座金および固定スリーブが順にセットされており、前記固定スリーブの外側には取付座が設置されており、前記取付座は、前記固定スリーブの軸方向に沿って移動可能であり、かつ前記固定スリーブの上端において前記弾性座金に弾性接続され、前記第二インナーロータは、第三駆動機構により駆動されて回動し、かつ、前記第二インナーロータは前記折り畳み機構の第一インナーロータに接続されて、前記第一インナーロータを帯動して共に回動させる保持機構と、
を含み、
前記保持機構は、第四駆動機構により駆動されて上下に移動して、前記折り畳み機構の第一インナーロータと前記保持機構の第二インナーロータとの接続と分離を実現し、
前記第一駆動機構、前記第二駆動機構、前記第三駆動機構、および前記第四駆動機構の動作はコントローラにより制御される回転式シート折り畳み機。
【請求項2】
前記第一駆動機構は、第一モータを含み、
前記第一モータの出力軸には、第一入力ギアが設置されており、
前記送り機構の筒状体の外側には、前記第一入力ギアと噛合伝動する第一出力ギアが設置されており、
前記第一モータが回動して前記第一入力ギアと前記第一出力ギアを帯動して噛合伝動させ、前記送り機構を帯動して回動させる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項3】
前記コントローラと前記第一駆動機構との間の回路上には、
前記第一モータの回転数を微調整する微調整ノブと、
前記第一駆動機構をオンオフする第一スイッチと、
が設置されている、
請求項2に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項4】
前記第二駆動機構は、第二モータを含んでおり、
前記第二モータの出力軸には、第二入力ギアが設置されており、
前記折り畳み機構の外側スリーブの外面には、第二出力ギアが設置されており、
前記第二入力ギアと前記第二出力ギアとが噛合伝動して前記外側スリーブを帯動して回動させる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項5】
前記第三駆動機構と前記第二駆動機構とはいずれも第二モータを動力とし、
前記第二モータの出力軸の相応の位置には第三入力ギアがさらに設置されており、
前記保持機構の第二インナーロータには、前記第三入力ギアと噛合伝動する第三出力ギアが接続されており、
前記第三出力ギアは、前記第二インナーロータを帯動して回動させるとともに、前記第一インナーロータと前記第二インナーロータとが接続されると、前記第一インナーロータを同時に帯動して回動させる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項6】
前記折り畳み機構と前記保持機構との接続を検知する位置センサをさらに含んでおり、 前記位置センサが前記折り畳み機構と前記保持機構との接続を検知すると、信号を前記コントローラに送信し、前記コントローラにより第一モータと第二モータが同時に作動するように制御し、さらに前記第一駆動機構、前記第二駆動機構および前記第三駆動機構を帯動して同時に動作させる、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項7】
前記送りローラは、駆動ローラと従動ローラとからなる一組のローラ対を含んでおり、 前記駆動ローラは、第五駆動機構により駆動されて回動し、
前記第五駆動機構の動作は、前記コントローラにより制御される、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項8】
前記第五駆動機構は、ベルト伝動機構であり、第三モータを含み、
前記第三モータの出力軸には、プーリが設置されており、
前記駆動ローラには、環状溝が設置されており、
ベルトは、前記プーリと前記駆動ローラの溝を接続する、
請求項7に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項9】
前記従動ローラの外面には、複数の摩擦増加用ゴムリングが離間して設置されている、 請求項7に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項10】
前記駆動ローラの片側には、前記駆動ローラの回動する回数により前記筒状材の送り長さを計測するメータが設置されており、
前記メータと前記コントローラとが電気的に接続され、
前記コントローラにより機器のダウンタイムが制御される、
請求項7に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項11】
前記送りローラは、前記ローラ対の下方の前記ブラケットに設置されたキャリアローラをさらに含み、
前記キャリアローラは、接続ホルダの両端に設置され、
前記接続ホルダの中央部は、接続軸により前記ブラケットに揺動接続される、
請求項7に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項12】
前記送り機構には、センサが設置されており、
当該センサは、前記保持機構と前記折り畳み機構との接続を検知すると前記筒状材を引っ張り、信号を前記コントローラに伝送し、
前記コントローラにより前記第三モータの動作が制御され、さらに前記第五駆動機構の動作が制御される、
請求項7に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項13】
切断機構をさらに含んでいる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項14】
前記切断機構は、切断支持具を含み、
前記切断支持具の上方は、エアシリンダに接続され、
前記切断支持具の下方には、加熱切断ワイヤが設置されており、
前記エアシリンダが前記切断支持具を帯動して揺動させて、前記加熱切断ワイヤにより前記筒状材を切断するか、または切断完了後にリセットし、
前記エアシリンダの動作と前記加熱切断ワイヤの加熱は、前記コントローラにより制御される、
請求項13に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項15】
前記保持機構および前記折り畳み機構を冷却するファンをさらに含んでいる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項16】
前記保持機構が位置する支持具には、カウント装置が設けられている、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項17】
前記カウント装置は、カウンタ、数を表示する表示パネルおよび、前記カウンタと協働する磁石を含んでおり、前記保持機構が昇降する際には、前記磁石と前記カウンタの感応により加工数を計測する、
請求項16に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項18】
前記保持機構の固定スリーブには、軸方向に設置された複数の線状ガイド溝が周方向に分布しており、
前記線状ガイド溝の下端は、固定スリーブ壁を貫通しておらず、
前記線状ガイド溝の上端は、前記固定スリーブ壁を貫通しており、
前記弾性座金は、複数の縦ロッドを含んでおり、
前記縦ロッドの外側には、バネがセットされており、
前記バネの上端の縦ロッドには、前記縦ロッドに沿って上下に移動する可動ブロックがさらに設置されており、
前記可動ブロックは、前記固定スリーブの内側頂面に位置制限され、
前記可動ブロックには、前記線状ガイド溝と個別に対応する係止溝が設置されており、
前記取付座は、上座、台座および、前記上座と前記台座との間に位置するハンドル板を含んでおり、
前記ハンドル板には、周方向に分布する弧状傾斜ガイド溝および弧状ガイド溝が設置されており、
前記上座には、クリップが径方向に設置されており、
前記クリップの位置は、前記固定スリーブの線状ガイド溝と個別に対応し、
前記クリップには、ガイドロッドが径方向に設置されており、
前記ガイドロッドは、前記ハンドル板上の弧状傾斜ガイド溝に接続され、
弧状溝内には、ガイド柱が設置されており、
前記上座はネジが前記ガイド柱を貫通することにより前記台座に接続され、
前記取付座が軸方向に前記固定スリーブの上方まで移動すると、前記ハンドル板を回動して、前記クリップを前記弧状傾斜ガイド溝に沿って移動させて前記上座から張り出させ、前記線状ガイド溝の上端を貫通して前記弾性座金の前記可動ブロックの係止溝内に伸入して前記弾性座金に接続するようにし、または、前記上座内に収縮するようにして、前記取付座が前記固定スリーブに沿って下側に移動してリセットされる、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項19】
前記コントローラと前記第四駆動機構との間の回路上には、前記第四駆動機構の回路の動作を制御する第二スイッチおよび第三スイッチが設置されている、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【請求項20】
前記コントローラと電源との間の回路上には、緊急スイッチが設置されている、
請求項1に記載の回転式シート折り畳み機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転式シート折り畳み機に関し、例えば、筒状折り畳み設備に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
おむつポーチは、プラスチックフィルムで製作された筒状材を折り畳むことにより形成される。不使用時には、折り畳まれた筒状材を取付盤と上側カバーとの間に設置して保持する。使用時には、上側カバーと取付盤との間の接続装置を開き、筒状材内に大きな収納空間が形成される。現在、軸方向に折り畳まれた筒状材を製作する設備は、押圧式折り畳み機構を金型のキャビティ内に対向配置して押圧式の折り畳みを行うことにより、軸方向に折り畳まれた筒状材を製作している。このような設備により生産された製品は、軸方向への折り畳みが不均一かつ不揃いになる現象が生じやすく、使用が不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、自動化レベルおよび生産効率が高い回転式シート折り畳み機を提供することである。
【0004】
本発明は、以下のように実現される。
【0005】
折り畳み機構に筒状材を軸方向に提供する送り機構であって、ブラケットを含んでおり、ブラケットには送り軸および一つ以上の送りローラが設置されており、ブラケットの下部には筒状体が設置されており、第一駆動機構により駆動されて筒状体が回動し、ブラケットを帯動して回動させる送り機構と、
送り機構から搬送された筒状材を折り畳む折り畳み機構であって、第一インナーロータおよび外側スリーブを含んでおり、第一インナーロータの外壁および外側スリーブの内壁にはスパイラルピースがそれぞれ設置されており、第一インナーロータと外側スリーブとの間には筒状材の折り畳みチャンバが形成され、前記外側スリーブは第二駆動機構により駆動されて回動する折り畳み機構と、
折り畳み機構により折り畳まれた筒状材を保持する保持機構であって、第二インナーロータを含んでおり、第二インナーロータの外側には弾性座金および固定スリーブが順にセットされており、固定スリーブの外側には取付座が設置されており、取付座は、固定スリーブの軸方向に沿って移動可能であり、かつ固定スリーブの上端において弾性座金に弾性接続され、第二インナーロータは第三駆動機構により駆動されて回動し、かつ、第二インナーロータは折り畳み機構の第一インナーロータに接続されて、第一インナーロータを帯動して共に回動させる保持機構と、
を含み、
前記保持機構は、第四駆動機構により駆動されて上下に移動して、折り畳み機構の第一インナーロータと保持機構の第二インナーロータとの接続と分離を実現し、
前記第一駆動機構、第二駆動機構、第三駆動機構、および第四駆動機構の動作はコントローラにより制御される、回転式シート折り畳み機。
【0006】
上記の技術態様において、前記第一駆動機構は第一モータを含み、第一モータの出力軸には第一入力ギアが設置されており、送り機構の筒状体の外側には第一入力ギアと噛合伝動する第一出力ギアが設置されており、第一モータが回動して、第一入力ギアと第一出力ギアを帯動して噛合伝動させ、送り機構を帯動して回動させる。
【0007】
上記の技術態様において、前記コントローラと第一駆動機構との間の回路上には、第一モータの回転数を微調整する微調整ノブと、第一駆動機構をオンオフする第一スイッチとが設置されている。
【0008】
上記の技術態様において、前記第二駆動機構は第二モータを含んでおり、第二モータの出力軸には第二入力ギアが設置されており、折り畳み機構の外側スリーブの外面には第二出力ギアが設置されており、第二入力ギアと第二出力ギアとが噛合伝動して外側スリーブを帯動して回動させる。
【0009】
上記の技術態様において、前記第三駆動機構と第二駆動機構とはいずれも第二モータを動力とし、第二モータの出力軸の相応の位置には第三入力ギアがさらに設置されており、保持機構の第二インナーロータには第三入力ギアと噛合伝動する第三出力ギアが接続されており、第三出力ギアは第二インナーロータを帯動して回動させるとともに、第一インナーロータと第二インナーロータとが接続されると、第一インナーロータを同時に帯動して回動させる。
【0010】
上記の技術態様において、折り畳み機構と保持機構との接続を検知する位置センサをさらに含んでおり、位置センサが折り畳み機構と保持機構との接続を検知すると、信号をコントローラに送信し、コントローラにより第一モータと第二モータが同時に作動するように制御し、さらに第一駆動機構、第二駆動機構および第三駆動機構を帯動して同時に動作させる。
【0011】
上記の技術態様において、前記送りローラは駆動ローラと従動ローラとからなる一組のローラ対を含んでおり、駆動ローラは第五駆動機構により駆動されて回動し、第五駆動機構の動作はコントローラにより制御される。
【0012】
上記の技術態様において、前記第五駆動機構はベルト伝動機構であり、第三モータを含み、モータの出力軸にはプーリが設置されており、駆動ローラには環状溝が設置されており、ベルトはプーリと駆動ローラの溝を接続する。
【0013】
上記の技術態様において、前記従動ローラの外面には複数の摩擦増加用ゴムリングが離間して設置されている。
【0014】
上記の技術態様において、前記駆動ローラの片側には、駆動ローラの回動する回数により筒状材の送り長さを統計するメータが設置されており、前記メータとコントローラとが電気的に接続され、コントローラにより機器のダウンタイムが制御される。
【0015】
上記の技術態様において、前記送りローラはローラ対の下方のブラケットに設置されたキャリアローラをさらに含み、前記キャリアローラは接続ホルダの両端に設置され、接続ホルダの中央部は接続軸によりブラケットに揺動接続される。
【0016】
上記の技術態様において、前記送り機構にはセンサが設置されており、当該センサは、保持機構と折り畳み機構との接続を検知すると筒状材を引っ張り、信号をコントローラに伝送し、コントローラにより第三モータの動作が制御され、さらに第五駆動機構の動作が制御される。
【0017】
上記の技術態様において、切断機構をさらに含んでいる。
【0018】
上記の技術態様において、前記切断機構は切断支持具を含み、切断支持具の上方はエアシリンダに接続され、切断支持具の下方には加熱切断ワイヤが設置されており、エアシリンダが切断支持具を帯動して揺動させて、加熱切断ワイヤにより筒状材を切断するか、または切断完了後にリセットし、前記エアシリンダの動作と加熱切断ワイヤの加熱はいずれもコントローラにより制御される。
【0019】
上記の技術態様において、保持機構および折り畳み機構を冷却するファンをさらに含んでいる。
【0020】
上記の技術態様において、前記保持機構が位置する支持具にはカウント装置が設けられている。
【0021】
上記の技術態様において、前記カウント装置はカウンタ、数を表示する表示パネルおよびカウンタと協働する磁石を含んでおり、保持機構が昇降する際には、磁石とカウンタの感応により加工数を統計する。
【0022】
上記の技術態様において、前記保持機構の固定スリーブには軸方向に設置された複数の線状ガイド溝が周方向に分布しており、線状ガイド溝の下端は固定スリーブ壁を貫通しておらず、上端は固定スリーブ壁を貫通しており、
前記弾性座金は複数の縦ロッドを含んでおり、縦ロッドの外側にはバネがセットされており、バネの上端の縦ロッドには縦ロッドに沿って上下に移動する可動ブロックがさらに設置されており、可動ブロックは固定スリーブの内側頂面に位置制限され、可動ブロックには線状ガイド溝と個別に対応する係止溝が設置されており、
前記取付座は、上座、台座および上座と台座との間に位置するハンドル板を含んでおり、ハンドル板には周方向に分布する弧状傾斜ガイド溝および弧状ガイド溝が設置されており、上座にはクリップが径方向に設置されており、クリップの位置は固定スリーブの線状ガイド溝と個別に対応し、クリップにはガイドロッドが径方向に設置されており、ガイドロッドはハンドル板上の弧状傾斜ガイド溝に接続され、弧状溝内にはガイド柱が設置されており、上座はネジがガイド柱を貫通することにより台座に接続され、
取付座が軸方向に固定スリーブの上方まで移動すると、ハンドル板を回動して、クリップを弧状傾斜ガイド溝に沿って移動させて上座から張り出させ、線状ガイド溝の上端を貫通して弾性座金の可動ブロックの係止溝内に伸入して弾性座金に接続するようにし、または、上座内に収縮するようにして、取付座が固定スリーブに沿って下側に移動してリセットされる。
【0023】
上記の技術態様において、前記コントローラと第四駆動機構との間の回路上には第四駆動機構の回路のオンオフを制御する第二スイッチおよび第三スイッチが設置されている。
【0024】
上記の技術態様において、前記コントローラと電源との間の回路上には緊急スイッチが設置されている。
【発明の効果】
【0025】
従来の技術と比較して、本発明は以下の顕著な長所を有している。
1、本発明は、筒状材に対する折り畳みをコントローラによって制御し、自動化レベルおよび折り畳み効率が高く、人件費が少なく、一人が同時に複数台の機械を操作でき、作業効率が高い。
2、本発明は、折り畳み効果が良好で、折り畳まれた筒状材は均一かつ揃っており、生産された製品の品質が安定する。
3、本発明は、使用コストおよびメンテナンスコストが低く、量産に適している。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図6】本発明の第一インナーロータと保持機構の接続時の模式図である。
【
図7】本発明の取付座が下方に位置する保持機構の模式図である。
【
図8】本発明の折り畳み機構の外側スリーブの模式図である。
【
図10】本発明の第二インナーロータが設置されていない保持機構の模式図である。
【
図11】本発明の固定スリーブ内に設置されている保持機構の弾性座金の模式図である。
【
図12】本発明のハンドル板が上座に接続され、かつクリップが張り出していない模式図である。
【
図13】本発明のハンドル板が上座に接続され、かつクリップが張り出している模式図である。
【
図14】本発明の上座に設置されているクリップの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、
図1〜15を参照しながら、具体的な実施例により本発明についてさらに詳しく説明する。
【0028】
送り機構1、折り畳み機構2、保持機構3が支持具により上から下に順に離間して設置されている回転式シート折り畳み機であって、送り機構1は、折り畳み機構2に筒状材4を軸方向に提供し、ブラケット5を含んでおり、ブラケット5には送り軸6および一つ以上の送りローラが設置されており、送り軸6とブラケット5との間は着脱可能に接続され、筒状材4を容易に取り付けられる。ブラケット5の下部には筒状体7が設置されており、第一駆動機構により駆動されて筒状体7が回動し、ブラケット5を帯動して回動させる。筒状体7は、送り機構の取付板8に設置され、送り機構の取付板8には筒状材4を通過させるための貫通孔が設けられている。送り機構1の回動は、筒状材4の巻回により筒状材4を軸方向に搬送することができず、折り畳みができなくなるのを防止することができる。第一駆動機構は、コントローラ9によりその動作が制御される。
【0029】
第一駆動機構は、送り機構の取付板8に設置されている第一モータ10を含む。第一モータ10の出力軸には第一入力ギア11が設置されており、送り機構1の筒状体7の外側には第一入力ギア11と噛合伝動する第一出力ギア12が設置されており、第一モータ10が回動して、第一入力ギア11と第一出力ギア12を帯動して噛合伝動させ、送り機構1を帯動して回動させる。
【0030】
折り畳み機構2は、送り機構1から搬送された筒状材4を折り畳み、第一インナーロータ13および外側スリーブ14を含んでおり、第一インナーロータ13の外壁および外側スリーブ14の内壁にはスパイラルピース15がそれぞれ設置されており、第一インナーロータ13と外側スリーブ14との間には筒状材4の折り畳みチャンバが形成され、二つのスパイラルピース15の相互作用により筒状材4の折り畳みが実現される。外側スリーブ14は、第二駆動機構により駆動されて回動する。折り畳み機構2は、折り畳み機構の取付板16に設置されている。折り畳み機構の取付板16と外側スリーブ14との間には軸受17が設置されており、外側スリーブ14をより柔軟に回動させる。
【0031】
第二駆動機構は第二モータを含んでおり、第二モータの出力軸18には第二入力ギア19が設置されており、折り畳み機構2の外側スリーブ14の外面には第二出力ギア20が設置されており、第二入力ギア19と第二出力ギア20とが噛合伝動して外側スリーブ14を帯動して回動させる。
【0032】
保持機構3は、折り畳み機構2により折り畳まれた筒状材4を押圧し、第二インナーロータ21を含んでおり、第二インナーロータ21の外側には弾性座金22および固定スリーブ23が順にセットされており、固定スリーブ23の外側には取付座24が設置されており、取付座24は、固定スリーブ23の軸方向に沿って移動でき、かつ固定スリーブ23の上端で弾性座金22に弾性接続され、第二インナーロータ21は、第三駆動機構により駆動されて回動し、かつ折り畳み機構2の第一インナーロータ13に接続されて、第一インナーロータ13を帯動して共に回動させる。保持機構3は保持機構の取付板35に設置され、保持機構の取付板35の下側には底板36が設置されている。
【0033】
保持機構3の固定スリーブ23には軸方向に設置された複数の線状ガイド溝25が周方向に分布しており、線状ガイド溝25の下端は固定スリーブ壁を貫通しておらず、上端は固定スリーブ壁を貫通している。
【0034】
弾性座金22は複数の縦ロッド26を含んでおり、縦ロッド26の外側にはバネ27がセットされており、バネ27の上端の縦ロッド26には縦ロッド26に沿って上下に移動する可動ブロック28がさらに設置されており、可動ブロック28は固定スリーブ23の内側頂面に位置制限され、可動ブロック28には線状ガイド溝25と個別に対応する係止溝が設置されている。
【0035】
取付座24は、上座29、台座30および上座29と台座30との間に位置するハンドル板31を含んでおり、ハンドル板31には周方向に分布する弧状傾斜ガイド溝32および弧状ガイド溝33が設置されており、弧状傾斜ガイド溝32および弧状ガイド溝33は離間して分布し、上座29にはクリップ34が径方向に設置されており、クリップ34の位置は固定スリーブ23の線状ガイド溝25と個別に対応し、クリップ34にはガイドロッド35が径方向に設置されており、ガイドロッド35はハンドル板31上の弧状傾斜ガイド溝32に接続され、弧状ガイド溝33内にはガイド柱36が設置されており、上座29はネジがガイド柱36を貫通することにより台座30に接続され、ハンドル板31が上座29と台座30との間で柔軟に移動できるとともに、上座29と台座30との間の摩擦を減少させるように、ガイド柱36の高さがハンドル板31の厚さより大きくなっている。
【0036】
取付座24が固定スリーブ23の上方まで軸方向に移動すると、ハンドル板31を回動して、クリップ34を弧状傾斜ガイド溝32に沿って移動させて上座29から張り出させ、弾性座金22の可動ブロック28の係止溝内に伸入して弾性座金22に接続するようにし、または、上座29内に収縮するようにして、取付座24が固定スリーブ23に沿って下側に移動してリセットされる。
【0037】
クリップ34と弾性座金22とが接続する際には、折り畳み機構2により折り畳まれた筒状材4が取付座24に下向きの力を加えて可動ブロック28にバネ27を圧縮させ、取付座24は線状ガイド溝25の上部に沿って軸方向に徐々に下側に移動する。
【0038】
第一駆動機構の第一モータ10と第二駆動機構および第三駆動機構の第二モータとの回転数のずれを防止するために、コントローラ9と第一駆動機構との間の回路上には、第一モータ10の回転数を微調整する微調整ノブ37と、第一駆動機構をオンオフする第一スイッチ38とが設置されている。第一モータ10と第二モータとの回転数がずれると、筒状材4が巻回されるため、微調整ノブ37によりコントローラ9を制御して、第一モータ10を第二モータとの同期を保って回転させる。第一スイッチ38を設置することで、第一モータ10を一時的にオフして回転数を調節することができ、または、巻回された筒状材4を解くことができる。第二モータの回転数はコントローラ9内の周波数変換器により調節される。
【0039】
保持機構3が第四駆動機構により駆動されて上下移動することで、保持機構2の第一インナーロータ13と保持機構3の第二インナーロータ21との接続および分離が実現され、第四駆動機構にはエアシリンダまたはオイルシリンダを採用する。コントローラ9と第四駆動機構との間の回路上には第四駆動機構の回路のオンオフを制御する第二スイッチ39および第三スイッチが設置されている。第四駆動機構がエアシリンダの場合には、第二スイッチ39および第三スイッチによりエアシリンダの起動および停止が制御される。本実施例では、第三スイッチとして足踏みスイッチが採用される。
【0040】
保持機構3の取付板35には折り畳み機構2と保持機構3との接続を検知する位置センサ40が設置されており、エアシリンダが保持機構3および保持機構の取付板35を押し上げて折り畳み機構2に接続させると、保持機構の取付板35は位置センサ40に誘導接触して接続されて、位置センサ40が繋げられ、信号をコントローラ9に送信し、コントローラ9により第一モータ10と第二モータが同時に作動するように制御し、さらに第一駆動機構、第二駆動機構および第三駆動機構を帯動して動作させる。
【0041】
本実施例の送りローラは、駆動ローラ41と従動ローラ42とからなる一組のローラ対を含んでおり、駆動ローラ41は第五駆動機構により駆動されて回動し、第五駆動機構は第三モータ43により駆動されるベルト伝動装置であり、第三モータ43の出力軸にはプーリ44が設置されており、駆動ローラ41には環状溝が設置されており、ベルト45はプーリ44と駆動ローラ41の溝とを接続する。従動ローラ42の外面には複数の摩擦増加用ゴムリング46が離間して設置されており、筒状材4を搬送させるのに便利である。ベルト伝動の他に、ギアまたはチェーンによる伝動などを採用してもよい。駆動ローラ41および従動ローラ42は支持具47に設置され、支持具47は送り機構1のブラケット5に固定される。
【0042】
駆動ローラ41の片側には、駆動ローラ41の回動する回数により筒状材4の送り長さを計測するメータ48が設置されており、メータ48とコントローラ9とが電気的に接続される。メータ48により計測された数字が設定した長さに達すると、コントローラ9に信号を送信し、コントローラ9が運転停止を制御する。
【0043】
搬送を良好に実現するためには、ローラ対の下方のブラケット5にキャリアローラ49がさらに設置されてもよく、キャリアローラ49は接続ホルダ50の両端に設置され、接続ホルダ50の中央部は接続軸によりブラケット5に揺動接続される。
【0044】
キャリアローラ49の片側のブラケット5にはセンサ51が設置されており、当該センサ51は保持機構3と折り畳み機構2との接続を検知すると筒状材4を引っ張ることによりキャリアローラ49を動作させ、信号をコントローラ9に伝送し、コントローラ9により第三モータの作業が制御され、さらに第五駆動機構の動作が制御される。
【0045】
本発明は、切断支持具52を含む切断機構をさらに含んでいる。切断支持具52は、上方がエアシリンダに接続され、回転軸により送り機構の取付板8に接続され、回転軸を中心に回動できる。切断支持具52の下方には加熱切断ワイヤ53が設置されており、エアシリンダが動作して加熱切断ワイヤ53を帯動して筒状材4を切断するか、または切断完了後にリセットする。エアシリンダは、送り機構の取付板8に取り付けられる。エアシリンダの動作は、コントローラ9のコンピュータプログラムソフトウェアにより制御される。コントローラ9はさらに、エアシリンダが上昇した後、加熱切断ワイヤ53を加熱するように制御し、絶えず加熱され続けることによる電力の浪費を回避する。
【0046】
加熱切断ワイヤ53は、離間して設置された二つの側板を含む取付ホルダに設置され、二つの側板の間には二つの支持ビーム54が設置されており、一方の支持ビーム54にはバネ55が設置されており、二つの側板の間において変位が生じて加熱切断ワイヤ53が収縮され、切断効果に影響を与えることを防止するように、バネ55の両端は二つの側板に保持されている。
【0047】
機械は折り畳み過程において熱くなりやすく、熱くなると筒状材4が変形して、製品の品質に影響を与えるため、折り畳み機構の取付板16にはファン56が設けられている。ファン56は、保持機構3および折り畳み機構2を冷却する。ファン56にはスイッチが設けられている。
【0048】
カウントを容易にするために、保持機構3の取付板35にはカウント装置が設けられている。カウント装置は、カウンタ57、数を表示する表示パネル58およびカウンタ57と協働する磁石59を含んでおり、磁石59は、保持機構の取付板35の下方に位置する底板36に設置されている。第四駆動機構が保持機構3の取付板35を帯動して下側に移動させる際には、カウンタ57が磁石59と感応して加工数を計測する。
【0049】
底板36には、緩衝用突起60が設置されている。緩衝用突起60は、保持機構3の取付板35と底板36とが衝突することを防止して、製品の使用寿命を延ばすことができる。
【0050】
コントローラ9と電源との間の回路上には、緊急スイッチ61が設置されている。危険な状況が発生した場合、緊急スイッチ61によって全ての電源を切断して、安全で規則的な生産が保証される。
【0051】
(本発明の使用過程)
巻回された筒状材4を送り機構の送り軸6にセットし、筒状材4は、ローラ対およびキャリアローラ49を順に通過し、下端が折り畳み機構2の外側スリーブ14と第一インナーロータ13との間にセットされかつ折り畳み機構2の外側に伸出する。
【0052】
保持機構3の取付座24を固定スリーブ23の上方まで移動させ、取付座24におけるクリップ34と弾性座金22とを接続させ、取付座24は外力の作用により軸方向に移動でき、かつ取付座24には取付盤62がセットされる。
【0053】
第二スイッチ39をオンにし、エアシリンダが駆動して保持機構3の取付板35および保持機構3の取付板35上の保持機構3が上側に移動して、保持機構3の第二インナーロータ21と折り畳み機構2の第一インナーロータ13とを接続させ、位置センサ42が取付板35と接触接続されかつ繋げられて、信号をコントローラ9に送信し、コントローラ9により第一モータ10と第二モータとが同期して回動するように制御される。同時に、保持機構3と折り畳み機構2とが接続すると、筒状材4を引っ張ることにより、キャリアローラ49の片側に位置するセンサ51が信号を検知して、かつ信号をコントローラ9に送信するようにし、コントローラ9により第三モータ43が作動するように制御され、筒状材4の搬送、折り畳みおよび保持が開始される。折り畳まれた筒状材4は取付盤62に積み重ねられ、かつ取付座24および取付盤62が駆動されて軸方向に下側に移動する。
【0054】
メータ48により計測された数字が設定された長さに達すると、コントローラ9に信号を送信し、コントローラ9が運転停止を制御する。
【0055】
足踏みスイッチによりシリンダのシリンダロッド63の収縮を制御して、保持機構3の取付板35および保持機構3を下側に移動させ、かつコントローラ9によりエアシリンダの動作を制御して、加熱切断ワイヤ53を帯動して筒状材4を切断するか、または、切断完了後にリセットする。
【0056】
ハンドル板31を回動して保持機構3の取付座24を軸方向に下側に移動させてリセットし、折り畳まれた筒状材4の上方にトップカバーを被せ、保持機構3から折り畳まれた筒状材4を取り外すと、すべての動作が完了する。
【0057】
本発明において、上記の実施例は好ましい実施例の一つにすぎず、本発明の実施範囲を限定するために用いられるものではない。したがって、本発明の形状、構造、および原理に基づいて行われる同等の変更は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。