特開2017-95971(P2017-95971A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-95971脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-95971(P2017-95971A)
(43)【公開日】2017年6月1日
(54)【発明の名称】脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材
(51)【国際特許分類】
   E03F 1/00 20060101AFI20170428BHJP
   E03B 11/14 20060101ALI20170428BHJP
【FI】
   E03F1/00 A
   E03F1/00 Z
   E03B11/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-228804(P2015-228804)
(22)【出願日】2015年11月24日
(71)【出願人】
【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
(72)【発明者】
【氏名】林 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 和志郎
(72)【発明者】
【氏名】林 宏三郎
(72)【発明者】
【氏名】林 加奈子
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063AA01
2D063AA11
(57)【要約】
【課題】テーブル状部材の筒状脚部内部にコンクリート芯を挿入する場合、芯が脚部内部でがたついたり、傾いたりしないようガイドを脚部内部に設ける。
【解決手段】本発明は、雨水流出抑制用施設の貯留槽構築用の、樹脂製の平盤部と平盤部に開口する脚部からなるテーブル状部材であって、筒状の脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材である。
脚部内部に挿入された芯の傾き、がたつき防止するため芯の挿入用ガイドを設けた。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨水流出抑制用施設の貯留槽構築用の、樹脂製の平盤部と平盤部に開口する脚部からなるテーブル状部材であって、筒状の脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の土木用資材であるテーブル状部材の鉛直応力を強化する技術に属する。
【背景技術】
【0002】
一時的に雨水を貯留し、徐々に流出させる雨水流出抑制施設を構築する土木用資材として平盤部と平盤部に開口する脚部からなるを設けたテーブル状部材があり、熱可塑性樹脂を射出成形して製造される。かかるテーブル状部材は熱可塑性樹脂製であるため、長期間の使用に対しクリープ発生の恐れがある。
通常50年使用する前提でクリープの影響を考慮しているが、千時間程度のクリープ試験から50年後を想定するため、その正確さは必ずしも確かではない。
そのため、特開2004−232251、特開2006−200356、特開2007−16532、特開2008−255767には、鉛直方向の強度を高めるため脚部にコンクリート芯を挿入する提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−232251
【特許文献2】特開2006−200356
【特許文献3】特開2006−200356
【特許文献4】特開2008−255767
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テーブル状部材の筒状脚部内部にコンクリート芯を挿入する場合、芯が脚部内部でがたついたり、傾いたりしないようガイドを脚部内部に設ける。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、雨水流出抑制用施設の貯留槽構築用の、樹脂製の平盤部と平盤部に開口する脚部からなるテーブル状部材であって、筒状の脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材である。
脚部内部に挿入された芯の傾き、がたつき防止するため芯の挿入用ガイドを設けた。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、雨水流出抑制用施設の貯留槽構築用の、樹脂製の平盤部と平盤部に開口する脚部からなるテーブル状部材であって、筒状の脚部内部に芯挿入用のガイドを設けたテーブル状部材である。
そのため、芯が滑らかに挿入でき、芯が脚部内部で傾いたり、がたつくことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】は、本発明のテーブル状部材の概念図を示す。
図2】は、本発明のテーブル状部材の脚部内部に設けたガイドおよび芯を挿入した一例である。
図3】は、テーブル状部材を脚底部を対向させたユニットに芯を挿入した例を示す。
図4】は、本発明のテーブル状部材の使用例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図により詳細に説明する。
図1に示す通り、本発明のテーブル状部材は平盤部と平盤部に開口する脚部から構成される。
平盤部は貯留する雨水が上下に流れ下るよう複数の孔が設けられている。形状は正方形、長方形、あるいはそれらの端部を切り欠いた形状であり、全体として密着して配置できる形状であれば良い。脚部はテーパを設けた筒状形を有し、その断面は円形、多角形、梅鉢形など任意に選ぶことができる。一般に、運搬、貯蔵の便を図るため、積み重ね可能となるよう脚部に脚部底部から平盤部開口部にかけ徐々に広くなるようテーパが設けられる。平盤部に設ける脚部の位置、個数も任意に設定可能である。
【0009】
図2aは、本発明のテーブル状部材の脚部内部に設けた芯の挿入用ガイドの一例である。
図に示したとおり、ガイドは挿入する芯の形状に合わせ脚部底部から上方に形成される。ガイド上方は芯が脚部中心に向かってすべるよう斜めに形成されることが好ましい。芯の材質は鉛直強度を向上させる目的からコンクリート製、金属製が好ましい。また、芯の形状は、図では円柱状に形成されているが、がたつきをより少なくするためリブに対応した溝を有する戴円錐形状でもよい。
脚部形状に合わせその形状を選択することができる。
図では、経済性の理由からガイドは複数のリブ状に形成されているがこの形状にこだわる必要はない。
図2bは、脚部にコンクリート製芯が挿入された状態を示している。
【0010】
図3は、テーブル状部材をその脚部底部を対向させた状態のユニットを示している。一般にはこのユニットを上下左右に配列して、雨水等の貯留空間としている。
【0011】
図4は、上記ユニットを複数上下左右に配列して、貯留空間を形成し、周囲に壁を設け、それをシート類で覆い、ドロだめ枡、オリフィス枡など付帯設備を設けた雨水流出抑制施設である貯留槽の例を示している。
【産業上の利用可能性】
【0012】
雨水の流出抑制施設に使用される一時的貯留槽、汚染水などの一時貯留槽として使用される。
【符号の説明】
【0013】
1 テーブル用部材
2 テーブル状部材脚部内部に設けたガイド
3 コンクリート製芯
図1
図2
図3
図4