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特開2017-98245コネクタハウジングアセンブリおよび電気コネクタアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-98245(P2017-98245A)
(43)【公開日】2017年6月1日
(54)【発明の名称】コネクタハウジングアセンブリおよび電気コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/46 20060101AFI20170428BHJP
   H01R 13/6581 20110101ALI20170428BHJP
【FI】
   H01R13/46 A
   H01R13/6581
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2016-223822(P2016-223822)
(22)【出願日】2016年11月17日
(31)【優先権主張番号】6291/CHE/2015
(32)【優先日】2015年11月23日
(33)【優先権主張国】IN
(71)【出願人】
【識別番号】514095099
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ インディア プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TE CONNECTIVITY INDIA PRIVATE LIMITED
(71)【出願人】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100189360
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 昭典
(72)【発明者】
【氏名】アタッド ビッシュワナット
(72)【発明者】
【氏名】フランク ヴィットロック
(72)【発明者】
【氏名】マルティン リスティング
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB10
5E021FC30
5E021LA10
5E021LA15
5E087EE02
5E087EE07
5E087FF02
5E087FF08
5E087FF13
5E087FF16
5E087GG06
5E087HH04
5E087JJ09
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL13
5E087MM05
5E087MM09
5E087RR12
5E087RR13
5E087RR27
5E087RR29
(57)【要約】      (修正有)
【課題】追加の要素を要することなく異なるプラグ位置で汎用的に適用され得るコネクタハウジングアセンブリを提供する。
【解決手段】コネクタハウジング3と嵌合コネクタハウジング5とは、互いの方にプラグ方向11に沿って移動することによってそれぞれの接続セクション13のところで第1の位置7において互いに接続されるように構成される。第2の位置において一緒にプラグ接続されるように構成されるコネクタハウジング3および嵌合コネクタハウジング5により、第2の位置において、コネクタハウジング3または嵌合コネクタハウジング5のうちの1つが、第1の位置7と比べてプラグ方向11のまわりに回転される。第1の位置7において、ケーブル方向19とコンタクト方向21とは互いに実質的に垂直であり、一方、第2の位置において、ケーブル方向19とコンタクト方向21とは互いに実質的に平行である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタハウジング(3)と嵌合コネクタハウジング(5)とを含む電気コネクタアセンブリ(2)のためのコネクタハウジングアセンブリ(1)であって、
前記コネクタハウジングと前記嵌合コネクタハウジングとが、互いの方にプラグ方向(11)に沿って移動することによってそれぞれの接続セクション(13)のところで第1の位置(7)において互いに接続されるように構成され、
前記コネクタハウジング(3)がケーブル(33)のためのケーブル側レセプタクル(23)をさらに含み、前記ケーブル側レセプタクル(23)がケーブル方向に開口し、
前記嵌合コネクタハウジング(5)が、ケーブル(33)のためのコンタクト側レセプタクル(25)および/または少なくとも1つのコンタクト要素(51)を含み、前記コンタクト側レセプタクル(25)がコンタクト方向(21)に開口し、
両方のレセプタクル(23、25)が前記それぞれのコネクタハウジング(3、5)の前記接続セクション(13)の反対側の端部に配置され、
前記コネクタハウジング(3)と前記嵌合コネクタハウジング(5)とが第2の位置(9)において一緒にプラグ接続されるように構成され、
前記第2の位置(9)において、前記コネクタハウジング(3)または前記嵌合コネクタハウジング(5)のうちの1つが、前記第1の位置(7)と比べて前記プラグ方向(11)のまわりに回転され、
前記第1の位置(7)において、前記ケーブル方向(19)と前記コンタクト方向(21)とが互いに実質的に垂直であり、一方、前記第2の位置(9)において、前記ケーブル方向(19)と前記コンタクト方向(21)とが互いに実質的に平行であることを特徴とするコネクタハウジングアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記ケーブル方向(19)と前記プラグ方向(11)とが互いに少なくとも約45°の角度をなし、および/または、
前記コンタクト方向(21)と前記プラグ方向(11)とが互いに少なくとも約45°の角度をなすことを特徴とする、
請求項1に記載のコネクタハウジングアセンブリ(1)。
【請求項3】
コネクタハウジング(3)および前記コネクタハウジング(3)内の導電体(157)をもつ電気コネクタ(4)と、嵌合コネクタハウジング(5)および前記嵌合コネクタハウジング(5)内の嵌合導電体(159)をもつ電気嵌合コネクタ(6)とを含む電気コネクタアセンブリ(2)であって、
前記コネクタ(4、6)が、互いの方にプラグ方向(11)に沿って移動することによってそれぞれの接続セクション(13)のところで第1の位置(7)において互いに接続されるように構成され、
前記コネクタハウジング(3)には、ケーブル方向(19)に開口し、前記導電体(157)を受け取るケーブル側レセプタクル(23)がさらに含まれ、
前記嵌合コネクタハウジング(5)には、コンタクト方向(21)に開口し、前記嵌合導電体(159)を受け取るコンタクト側レセプタクル開口(25)が含まれ、
両方のレセプタクル(23、25)が前記それぞれのコネクタハウジング(3、5)の前記接続セクション(13)の反対側の端部に配置され、
前記コネクタハウジング(3)と前記嵌合コネクタハウジング(5)とが第2の位置(9)において一緒にプラグ接続されるように構成され、
前記第2の位置(9)において、前記コネクタハウジング(3)または前記嵌合コネクタハウジング(5)のうちの1つが、前記第1の位置(7)と比べて前記プラグ方向(11)のまわりに回転され、
前記第1の位置(7)において、前記ケーブル側レセプタクル(23)に受け取られる前記導電体(157)と前記コンタクト側レセプタクル(25)に受け取られる前記嵌合導電体(159)とが互いに実質的に垂直であり、一方、前記第2の位置(9)において、それらが互いに実質的に平行であることを特徴とする電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項4】
それぞれ前記ケーブル方向(19)および/または前記コンタクト方向(21)と反対方向に前記それに準拠したハウジング(3、5)に挿入されるように構成されたコネクタインサート(67)および/または嵌合コネクタインサート(45)が設けられ、
前記コネクタインサート(67)がケーブル側部分(128)とコネクタ側部分(127)とを含み、
前記嵌合コネクタインサート(45)がコンタクト側部分(129)とコネクタ側部分(127)とを含み、
前記コネクタインサート(67)および/または前記嵌合コネクタインサート(45)が、前記それに準拠したハウジング(3、5)に装着される場合、前記接続セクション(13)から、前記それぞれのハウジング(3、5)の前記接続セクション(13)の反対側の端部に配置されている前記レセプタクル(23、25)まで延びることを特徴とする、
請求項3に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項5】
前記コネクタインサート(67)の前記ケーブル側部分(128)および前記接続側部分(127)および/または前記嵌合コネクタインサート(45)の前記コンタクト側部分(129)および前記接続側部分(127)が、互いに少なくとも約135°の角度をなすことを特徴とする、
請求項3または4に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項6】
前記コネクタインサート(67)および/または前記嵌合コネクタインサート(45)が、前記ケーブルを受け取るためのケーブル凹部と、前記それに準拠したハウジングの内側ハウジングおよび/また内側嵌合コネクタハウジングを受け取るための内側ハウジング凹部とをもつシールド(49)を含み、
前記ケーブル凹部と前記内側ハウジング凹部とが互いに少なくとも約135°の角度をなすことを特徴とする、
請求項3から5のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項7】
前記コネクタインサート(67)の前記シールド(49)および/または前記嵌合コネクタインサート(45)の前記シールド(49)が、フード部分(87)を含むことを特徴とする、
請求項3から6のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項8】
前記フード部分(87)がヒンジ線(89)のまわりに傾斜可能であり、
前記ヒンジ線(89)が脆弱化線(121)であることを特徴とする、
請求項7に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項9】
前記シールド(49)を保持および/または固定するように構成される保持要素(78)を特徴とする、
請求項6から8のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項10】
− 前記コネクタインサート(67)と前記コネクタハウジング(3)との間の、および/または
− 前記嵌合コネクタインサート(45)と前記嵌合コネクタハウジング(5)との間の
クリアランス(109)が、前記それぞれのハウジング(3、5)の前記接続セクション(13)の反対側の端部に配置されている前記レセプタクル(23、25)におけるよりも前記接続セクション(13)において小さいことを特徴とする、
請求項3から9のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項11】
前記コネクタインサート(67)および/または前記嵌合コネクタインサート(45)が、前記それに準拠したハウジング(3、5)の前記接続セクション(13)の反対側の端部から前記それに準拠したハウジング(3、5)に挿入されるように構成され、好ましくは、所定の位置にスナップ留めされるかまたはクリップ留めされるように構成されることを特徴とする、
請求項4から10のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項12】
前記嵌合コネクタ(6)がヘッダ(6a)であり、前記嵌合コネクタハウジング(5)がヘッダハウジング(5a)であることを特徴とする、
請求項3から11のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項13】
前記嵌合コネクタインサート(45)が、前記嵌合コネクタハウジング(5)の前記コンタクト側レセプタクル(25)から前記接続セクション(13)まで延びるヘッダ挿入部(46)であることを特徴とする、
請求項12に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項14】
導電性タブ(151)が設けられ、前記タブ(151)が、少なくとも約135°の角度を有し、
前記プラグ方向(11)で前記ヘッダ挿入部(46)に挿入されるように構成されることを特徴とする、
請求項13に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【請求項15】
前記ヘッダハウジング(5a)が、前記コンタクト側(22)から前記ヘッダ挿入部(46)を受け取るように構成されることを特徴とする、
請求項13または14に記載の電気コネクタアセンブリ(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタハウジングと嵌合コネクタハウジングとを含む電気コネクタのためのコネクタハウジングアセンブリに関する。コネクタハウジングと嵌合コネクタハウジングとは、互いの方にプラグ方向に沿って移動することによってそれぞれの接続セクションのところで第1の位置において互いに接続されるように構成される。コネクタハウジングはケーブルのためのケーブル側レセプタクルをさらに含み、レセプタクルはケーブル方向に開口する。嵌合コネクタハウジングは、ケーブルのためのコンタクト側レセプタクルおよび/または少なくとも1つのコンタクト要素を含み、レセプタクルはコンタクト方向に開口する。両方のレセプタクルはそれぞれのコネクタハウジングの接続セクションの反対側の端部に配置される。
【0002】
本発明は、さらに、コネクタハウジングおよびコネクタハウジング内の電気導体をもつ電気コネクタと、嵌合コネクタハウジングおよび嵌合導電体をもつ電気嵌合コネクタとを含む電気コネクタアセンブリに関する。コネクタは、互いの方にプラグ方向に沿って移動することによってそれぞれの接続セクションのところで第1の位置において互いに接続されるように構成される。コネクタハウジングには、ケーブル方向に開口し、導電体を受け取るケーブル側レセプタクルがさらに含まれる。嵌合コネクタハウジングには、コンタクト方向に開口し、嵌合導電体を受け取るコンタクト側レセプタクルが含まれる。両方のレセプタクルは、それぞれのコネクタハウジングの接続セクションの反対側の端部に配置される。
【背景技術】
【0003】
コネクタハウジングアセンブリは先行技術から知られている。コネクタハウジングアセンブリが電気アングルコネクタ用に構成される場合、コネクタハウジングアセンブリは、第1の位置にプラグ接続されるように構築され、異なるプラグ角度を許容する構成で利用されるように構成されていない。異なるプラグ角度を得るには、別のコネクタハウジングアセンブリまたは少なくとも別の追加のコネクタハウジングを適用しなければならない。
【0004】
90°のプラグ角度をもつ電気コネクタの場合には、コンタクトピンは、ケーブル側からコネクタハウジングに挿入できないことがある。それゆえに、先行技術のコンタクトピンは、いくつかの部品を必要とするか、またはコネクタハウジングに成形されることを要する。いくつかの部品を含むコンタクトピンはより高い接触抵抗を有し、それはそのようなアングルプラグによって送出され得る電力の減少をもたらす。
【0005】
さらに、180°の角度が望まれる場合、追加の90°プラグをシステムに組み入れる必要がある。追加の要素は接触抵抗をさらに増加させる。
【0006】
したがって、先行技術の解決策は多くの部品を必要とし、それは、コストの増加をもたらし、さらに接触抵抗の増加をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それゆえに、本発明の目的は、追加の要素を要することなく異なるプラグ位置で汎用的に適用され得るコネクタハウジングアセンブリを提供することである。
【0008】
さらに、本発明の目的は、追加の要素を必要とすることなしに、および電気コネクタアセンブリの接触抵抗を増加させることなしに、嵌合コネクタのコンタクトピンおよび/またはケーブルと電気コネクタのケーブルとの間に90°または180°のいずれかの角度を有するように構成することができる電気コネクタアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
これらの目的は、コネクタハウジングアセンブリが、第2の位置において一緒にプラグ接続されるように構成されるコネクタハウジングおよび嵌合コネクタハウジングを含み、第2の位置において、コネクタハウジングまたは嵌合コネクタハウジングのうちの1つが第1の位置と比べてプラグ方向のまわりに回転されるという理由で、本発明のコネクタハウジングアセンブリでは達成される。本発明のコネクタハウジングアセンブリでは、第1の位置において、ケーブル方向とコンタクト方向とは互いに実質的に垂直であり、一方、第2の位置において、ケーブル方向とコンタクト方向とは互いに実質的に平行である。
【0010】
本発明の電気コネクタアセンブリは、第2の位置において一緒にプラグ接続されるように構成されるコネクタハウジングおよび嵌合コネクタハウジングを備えることによって上記の問題を解決し、第2の位置において、コネクタハウジングまたは嵌合コネクタハウジングのうちの1つは、第1の位置と比べてプラグ方向のまわりに回転され、第1の位置において、ケーブル側レセプタクルに受け取られる導電体とコンタクト側レセプタクルに受け取られる嵌合導電体とは互いに実質的に垂直であり、一方、第2の位置において、それらは互いに実質的に平行である。
【0011】
以下において、本発明のさらなる有利な実施形態が説明される。各々それ自体有利である個々の特徴は、互いに任意に組み合わされ得る。
【0012】
コネクタハウジングアセンブリの好ましい実施形態では、ケーブル方向とプラグ方向とは互いに少なくとも約45°の角度をなし、および/またはコンタクト方向とプラグ方向とは互いに少なくとも約45°の角度をなす。
【0013】
両方のハウジングがそれらのレセプタクルの間に少なくとも約135°の角度を生じさせるならば好ましい。
【0014】
少なくとも約135°の同じ角度が各ハウジングの2つのレセプタクル間に設けられる場合、第1の位置において、少なくとも約45°の方向の2つの等しい角度変化は、合計して少なくとも約90°の方向の変化になり得る。
【0015】
一方、ハウジングレセプタクル間に少なくとも約135°の角度をもつ2つのハウジングが第2の位置において一緒にプラグ接続される場合、コネクタハウジングによって導入される方向の角度変化は、方向の角度変化が両方のハウジングで反対であるので、嵌合コネクタハウジングによって導入される方向の角度変化を補償することができる。
【0016】
(a)ケーブル方向とプラグ方向との間、および(b)コンタクト方向とプラグ方向との間で異なる角度を選ぶことによって、複数のプラグ位置を得ることができ、得られたケーブル方向およびコンタクト方向は、90°および180°と異なる角度をなすことができる。しかしながら、両方の可能な位置において、ケーブル方向とコンタクト方向との間の角度は、先行技術の解決策におけるものと等しくない。
【0017】
電気コネクタアセンブリの第1の有利な実施形態では、それぞれケーブル方向および/またはコンタクト方向と反対方向に、それに準拠したハウジング(according housing)に挿入されるように構成されたコネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートが設けられ、コネクタインサートがケーブル側部分とコネクタ側部分とを含み、嵌合コネクタインサートがコンタクト側部分とコネクタ側部分とを含み、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートは、それに準拠したハウジングに装着される場合、接続セクションから、それぞれのハウジングの接続セクションの反対側の端部に配置されているレセプタクルまで延びる。
【0018】
コネクタハウジングへのコネクタインサートの装着および/または嵌合コネクタハウジングへの嵌合コネクタインサートの装着の異なる手段が可能である。両方のハウジングは1つの部品として具現化することができる。
【0019】
一体化されたハウジングの場合には、コネクタインサートは、例えば、接続セクションに配置されたレセプタクルが開口する側として規定されるケーブル側または接続側のどちらかからコネクタハウジングに挿入される。
【0020】
嵌合コネクタインサートは、同様に、嵌合コネクタハウジングに、すなわち、接続側またはケーブル側のいずれかから挿入することができる。
【0021】
さらに、コネクタハウジングおよび/または嵌合コネクタハウジングは2つの部品を含むことができ、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートの組み立て中に、前記挿入部はそれぞれのハウジングの1つの部分に挿入され、それぞれのハウジングの第2の部分はハウジングを閉じることによって、それぞれのハウジングの第1の部分に取り付けられ得る。
【0022】
コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートをそれぞれのハウジングに組み込むための別の可能性は、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートをそれぞれのハウジングに直接成形することである、すなわち、それぞれのハウジングがコネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートのまわりに成形される。
【0023】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の有利な実施形態では、コネクタインサートのケーブル側部分および接続側部分および/または嵌合コネクタインサートのコンタクト側部分および接続側部分は、互いに少なくとも約135°の角度をなす。
【0024】
「少なくとも約135°」という用語は、挿入部の部分によって張られる角度のある一定の変動が、正確に135°ではないことがあり、±数度の範囲内で変動することがあることを表していることに留意されたい。
【0025】
コネクタインサートおよび嵌合コネクタインサートは、挿入部のそれぞれの部分の間に同じ角度を特徴としてもつことが好ましい。ケーブル方向とコンタクト方向との間の角度が90°または180°から外れていることが好ましい場合、挿入部の異なる部分の間の角度は前記135°と異なっていてもよい。
【0026】
コネクタインサートまたは嵌合コネクタインサートのうちの1つが、少なくとも約135°の角度をなす2つの部分を特徴としてもつ場合、90°および180°から外れるケーブル方向とコンタクト方向との間の角度を得ることもでき、ここで、対応する第2の挿入部の部分は、実質的に異なる角度をなすことができる。
【0027】
コネクタインサートのケーブル側部分および/または嵌合コネクタインサートのコンタクト側部分は、ケーブルの剥かれた部分を単独で含むことができる。この剥かれた部分は、前記ケーブルの露出した芯を含むことができる。ケーブルの前記芯は、少なくとも約135°の角度を得るために、必要な曲げを備えることができる。しかしながら、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートは、互いに少なくとも約135°の固定角度をなす2つの部分を含む個々の部品として具現化することができる。
【0028】
コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートは、対応する挿入部の2つの部分の間の角度を設定できるようにする曲げ領域を含むことができる。この場合、剥かれたケーブルの芯は、挿入部の既に曲げられた領域に取り付けることができ、または対応する挿入部の1つの部分を用いて受動的に曲げることができる。
【0029】
電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートが、ケーブルを受け取るためのケーブル凹部と、それに準拠したハウジングの内側コネクタハウジングおよび/また内側嵌合コネクタハウジングを受け取るための内側ハウジング凹部とをもつシールドを含み、ケーブル凹部と内側ハウジング凹部とが互いに少なくとも約135°の角度をなせば有利である。
【0030】
シールドは、それが取り囲む挿入部と同じ角度を示すならば好ましい。同じ角度によって、挿入部とシールドとの間のクリアランスが最小にされ、さらに、そのような電気コネクタアセンブリによって必要とされる空間を最小にすることができる。
【0031】
コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートのシールドは、対応する挿入部を完全に取り囲むことができる。しかしながら、シールドは、それが適用される環境に応じて構成することもできる。
【0032】
例えば、コネクタハウジングまたは嵌合コネクタハウジングのうちの1つが、機械またはデバイスの壁の内部にまたは背後に部分的に組み付けられる場合、デバイスまたは機械の壁は、やはり、電磁気クロストークまたは寄生結合(parasitic coupling)に対するシールドの特徴をもつことができるので、シールドによって挿入部の1つの側のみを遮蔽することで十分であることがある。
【0033】
電気コネクタおよび/または電気嵌合コネクタに適用されるシールドは、実質的に同じでもよく、さらに、わずかにまたは完全に異なってもよい。
【0034】
シールドを使用して、対応するコネクタハウジングの内部に配置された剥かれたケーブル部分を遮蔽することができる。マルチワイヤケーブルは、一般に、電磁気クロストークに対して遮蔽されているので、多芯ケーブルの絶縁物シールディングの一部が、電子接続を確立するために取り除かれる場合でさえ、シールドは電気回路全体の連続的なシールディングを保証することができる。この剥かれたケーブル部分は、シールドで取り囲まれ、遮蔽され得る。
【0035】
シールドは、シールド間にまたはシールドと機械壁との間に、十分な垂直力を用いて電気コンタクトを確立するために使用することができる弾性クランピング脚部を含むことができる。
【0036】
さらに、前記弾性クランピング脚部は、嵌合コネクタからコネクタを抜くのに必要となることがある機械的リリース力を増加させることができ、またはロック部材として働くこともできる。
【0037】
上述で与えられた効果の任意の組合せが本発明の一実施形態において行われ得ると想定することができる。
【0038】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の好ましい実施形態では、コネクタインサートのシールドおよび/または嵌合コネクタインサートのシールドは、フード部分を含む。
【0039】
フード部分は、シールドによるシールディングを補完するためにシールドに取り付けるかおよび/または固定することができる別個の要素とすることができる。
【0040】
シールドは、ケーブルおよび/または内側ハウジングまたは内側嵌合コネクタハウジングを受け取るための異なる凹部を含むので、前記要素の組み立ては、大部分は、フード部分によって促進され得る。フード部分は、前記要素がシールドに挿入された後で初めてそのシールディング位置に持って来られる。
【0041】
それゆえに、着脱可能に構成され、異なる要素を挿入した後にシールドに組み立てられるフード部分は、挿入される要素とシールドとの間に大きいクリアランスを必要とすることなく、ケーブル、内側コネクタハウジング、または内側嵌合コネクタハウジングの挿入を可能にする(両方の要素は、少なくとも約135°の角度をなし得る)。
【0042】
フード部分は、曲がったケーブルおよび/または曲がった内側コネクタハウジングおよび/または曲がった内側嵌合コネクタハウジングの曲がったシールドへの容易な組み付けを可能にすることができ、挿入された要素は、シールドにしっかりと嵌めることができ、電磁気クロストークに対するシールディングは、前記要素がシールドに挿入された開口上にフード部分を取り付けることによって補完される。
【0043】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、フード部分がヒンジ線のまわりに傾斜可能であり、ヒンジ線が脆弱化線であるならば有利である。
【0044】
フード部分およびシールドそれ自体は、金属シートから作られた一体構造の打ち抜き曲げ部品(monolithic stamped and bent part)とすることができる。
【0045】
フード部分がヒンジによってシールドに取り付けられる場合、フード部分は、別個の要素の場合におけるように紛失することがないであろう。
【0046】
ヒンジ線が脆弱化線(weakening line)であるならば有利である。その理由は、そのような脆弱化線が、金属シートの打ち抜きまたは曲げの間に容易に生成することができ、それゆえに、ヒンジの製造を容易にするからである。
【0047】
脆弱化線は、さらに、手でシールドを容易に組み立てることを可能にする。その理由は、曲げ力が加えられる場合、金属シートの曲げが生じることになる所定の構造を脆弱化線が示しているからである。
【0048】
脆弱化線は、金属シートの残りと比較して材料厚さが減少した線として、または前記構造の輪郭のはっきりした区域内に金属シートの強度を減少させる金属シートのドリル孔、ノッチ、くぼみ、または同様の構造を含む線として具現化され得る。
【0049】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の有利な実施形態では、シールドを保持および/または固定するように構成される保持要素が設けられる。
【0050】
シールドのフード部分が、例えば、ケーブル、内側コネクタハウジング、または内側嵌合コネクタハウジングのような含まれる要素を完全に遮蔽するようにシールドの組み立て中に傾けられる場合、フード部分がこのシールディング位置で固定される(fixed and/or secured)ならば好ましい。
【0051】
保持要素は、フード部分をシールドに固定するクリップとして具現化することができ、保持要素は、さらに、シールディング位置にシールドを保持および/または固定するためにシールドとフード部分との上に置かれるリングとして具現化することができる。
【0052】
さらに、保持要素は、シールドの補完的保持もどり止めフックまたはラッチにロックされるフード部分のラッチまたは保持フックとして具現化することができる。
【0053】
電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、
− コネクタインサートとコネクタハウジングとの間の、および/または
− 嵌合コネクタインサートと嵌合コネクタハウジングとの間の
クリアランスが、それぞれのハウジングの接続セクションの反対側の端部に配置されているレセプタクルにおけるよりも接続セクションにおいて小さいならば有利である。
【0054】
そのようなクリアランスは、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートが、より大きいクリアランスを特徴とする側から対応するハウジングに挿入されるならば役立つことができる。
【0055】
そのようなクリアランスは、1つの単一部品として具現化されているコネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートを挿入することを可能にすることができる。
【0056】
対応する挿入部の接続側部分を、接続セクションにそれぞれ配置されているレセプタクルに挿入するために、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートの最終組み立て位置に達するように傾斜移動を適用することができる。しかしながら、この傾斜移動は、それぞれのハウジングの接続セクションの反対側の端部に配置されたコネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートの部分が十分なクリアランスを有する場合、容易に実行することができる。
【0057】
電気コネクタアセンブリの別の有利な実施形態では、コネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートは、それに準拠したハウジングの接続セクションの反対側の端部から、それに準拠したハウジングに挿入されるように構成され、好ましくは、所定の位置にスナップ留めされるかまたはクリップ留めされるように構成される。
【0058】
対応するハウジングへのコネクタインサートおよび/または嵌合コネクタインサートのスナップ留めまたはクリップ留めは、それぞれ、コネクタインサートとコネクタハウジングとのフォームフィットと、嵌合コネクタインサートと嵌合コネクタハウジングとの間のフォームフィットとによって達成され得る。
【0059】
挿入部とハウジングとの前記組合せは、挿入部と、対応するハウジングとの間の前述のクリアランスによって特徴づけられる。
【0060】
所定の位置にスナップ留めされるように、挿入部および/または嵌合コネクタインサートは、コネクタハウジングおおよび/または嵌合コネクタハウジングの対向ロック部材にロックされるように構成されたロック部材を含むことができる。
【0061】
所定の位置にスナップ留めされるかまたはクリップ留めされると、挿入部および/または嵌合コネクタインサートと、対応するハウジングとの間のロックの係合は、ユーザへの電気コネクタアセンブリの光学および/または音響および/または触覚フィードバックによって合図することができる。
【0062】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、嵌合コネクタがヘッダであり、嵌合コネクタハウジングがヘッダハウジングであるならば有利である。
【0063】
ヘッダは機械またはデバイスの壁に取り付けられるように構成することができ、ヘッダを前記壁に取り付けるためにフランジを含むことができる。
【0064】
機械またはデバイスの壁は、機械またはデバイスに達する導電性要素を部分的に遮蔽するので、ヘッダのシールドは、機械またはデバイスに達する前記要素を単に部分的に遮蔽するように構成されてもよい。
【0065】
フランジは、さらに、流体および塵埃が機械またはデバイスに入らないように機械またはデバイスの壁のヘッダ開口を封止するために、軸方向シールを含むように構成されてもよい。
【0066】
電気コネクタアセンブリの別の好ましい実施形態では、嵌合コネクタインサートは、嵌合コネクタハウジングのコンタクト側レセプタクルから接続セクションまで延びるヘッダ挿入部である。
【0067】
ヘッダ挿入部は、コネクタハウジングへの上述のコネクタインサートと同様にヘッダハウジングに挿入され得る。ヘッダ挿入部は、直線移動と傾斜移動との組合せによって挿入され得るが、ヘッダ挿入部は、プラグ方向と、コンタクト方向とは反対の方向とに沿った2つの直線移動によってヘッダハウジングに挿入されることも可能である。
【0068】
ヘッダ挿入部は、少なくとも1つの機械的コンタクトポイントを備える案内要素を含むことができる。少なくとも1つの機械的コンタクトポイントに沿って、ヘッダ挿入部は、ヘッダハウジングへの挿入の間案内される。
【0069】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、嵌合コネクタインサートが、嵌合コネクタハウジングのコンタクト側レセプタクルから接続セクションまで延びるヘッダ挿入部であるならば有利である。
【0070】
前記ヘッダ挿入部が単一部品として具現化される、すなわち、ヘッダ挿入部が、組み立て中に接触される2つ以上の別個の部分を含んでいないことが好ましい。
【0071】
電気コネクタアセンブリの別の有利な実施形態では、導電性タブが設けられ、タブは、少なくとも約135°の角度を有し、プラグ方向でヘッダ挿入部に挿入されるように構成される。
【0072】
先に述べた電気導体はケーブルまたはタブのいずれかとして具現化することができ、ヘッダではタブが好ましく、様々な電気コネクタではケーブルが好ましい。
【0073】
ヘッダに適用されるタブは、打ち抜き曲げ金属シート部品として具現化することができる、すなわち、少なくとも約135°の角度を得るために2つの部品を互いに接続する必要なしに一体構造化することができる。
【0074】
ヘッダ挿入部は、プラグ方向に沿って少なくとも約135°だけ曲げられたタブの挿入を可能にするコンタクト側部分を有するように構成することができ、それにより、ヘッダへのタブの組み立ては、傾斜運動なしに直線方向で行うことができる。
【0075】
そのような一体構造タブは、接触抵抗が別の電気コンタクトポイントによって増加されないので有利である。
【0076】
タブは、電気コネクタの電気コンタクトソケットへの1つまたは複数のタブの挿入を容易にするためにタブの先端のところに面取り部を具現化することができる。
【0077】
本発明の電気コネクタアセンブリの別の実施形態では、ヘッダハウジングがコンタクト側からヘッダ挿入部を受け取るように構成されるならば有利である。
【0078】
コンタクト側からヘッダハウジングにヘッダ挿入部を挿入するのは、2つの異なる受取りフェーズの間の2つの直線移動で実行され得る。
【0079】
ヘッダハウジングへのヘッダ挿入部の組み立ては、フォームフィットで両方の要素を係合させることによって完成させることができる。フォームフィットは、ヘッダハウジングの接続側レセプタクルおよび/またはコンタクト側レセプタクルとヘッダ挿入部との補完的形状によって達成され得る。
【0080】
以下、本発明が添付図面を参照しながら説明されるが、上述の特徴の少なくとも一部が、図に示される1つまたは複数の実施形態に組み込まれている。説明する1つまたは複数の実施形態の個々の特徴は、その特徴に関連する利点が特定用途に関連しない場合、上述の説明に応じて省略されることがある。同等に、特定用途がそれぞれの特徴を必要とする場合、説明する実施形態は上述の特徴を追加として含むことができる。
【0081】
図において、同じ要素と、同じ機能および/または構造をもつ要素とは、同じ参照符号でラベル付けされる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
図1】先行技術の電気コネクタを示す図である。
図2】第1の位置のコネクタハウジングアセンブリを示す図である。
図3】第2の位置のコネクタハウジングアセンブリを示す図である。
図4】コネクタインサートが組み付けられた状態のコネクタハウジングを示す図である。
図5】嵌合コネクタインサートが組み付けられた状態の嵌合コネクタハウジングを示す図である。
図6A】コネクタインサートの組み立てを示す図である。
図6B】コネクタインサートの組み立てを示す図である。
図6C】コネクタインサートの組み立てを示す図である。
図7A】コネクタハウジングへのコネクタインサートの挿入を示す図である。
図7B】コネクタハウジングへのコネクタインサートの挿入を示す図である。
図8】シールドの第1の実施形態を示す図である。
図9】シールドの第2の実施形態を示す図である。
図10A】嵌合コネクタインサートの組み立てを示す図である。
図10B】嵌合コネクタインサートの組み立てを示す図である。
図11A】嵌合コネクタハウジングへの嵌合コネクタインサートの挿入を示す図である。
図11B】嵌合コネクタハウジングへの嵌合コネクタインサートの挿入を示す図である。
図12】電気コネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0083】
図1は、先行技術の電気コネクタアセンブリ2を示す。より正確には、2つのあり得る電気コネクタアセンブリ2が示されており、両方は各々電気コネクタ4と嵌合コネクタ6とを含む。電気コネクタ4は、ケーブル33として具現化される導電体157を含み、嵌合コネクタ6は、コンタクト要素(図示せず)として具現化され得る電気嵌合導体159を含む。
【0084】
図1は、コネクタ4で使用される2つの異なるコネクタハウジング3を示す。コネクタハウジング3aは90°コネクタハウジングであり、コネクタハウジング3bは180°コネクタハウジングである。両方のコネクタハウジング3a、3bは、嵌合コネクタ6で使用されるヘッダハウジング5aとして具現化された嵌合コネクタハウジング5にプラグ接続されるように構成される。
【0085】
図1は、最新技術のコネクタハウジングアセンブリ1の1つの欠点を示している。コネクタハウジングアセンブリ1によって与えられる角度を変更するには、コネクタハウジング3または嵌合コネクタハウジング5のうちの1つが、それぞれのハウジングの異なる実施形態と取り替えられなければならない。
【0086】
図2および図3は両方ともコネクタハウジングアセンブリ1を示しており、コネクタハウジング3と嵌合コネクタハウジング5とは、図2の第1の位置7でおよび図3の第2の位置9で互いに接続される。
【0087】
コネクタハウジングアセンブリ1はプラグ位置7、9と無関係に同じ要素を有するので、図2および図3は一緒に説明され、プラグ位置7、9による差は適宜示される。
【0088】
コネクタハウジング3と嵌合コネクタハウジング5とはプラグ方向11に沿って一緒にプラグ接続され、それにより、接続セクション13が形成される。コネクタハウジング3および嵌合コネクタハウジング5のプラグ方向11は、互いに平行であるが、それらの方向は逆である。
【0089】
図2および図3に示した嵌合コネクタハウジング5は、フランジ15を含むヘッダハウジング5aとして具現化される。フランジ15は、固定開口(図2または図3には図示せず、図5を参照)によってヘッダハウジング5aを壁(図示せず)に取り付けるように構成される。
【0090】
軸方向シール17もまた図2および図3に示されている。軸方向シール17は、ヘッダハウジング5aのコンタクト側に配置され、流体および塵埃を防ぐために壁開口(図示せず)を封止するのに適用される。
【0091】
軸方向シール17は、シールピン17aによって正しい位置に保持され、コンタクト方向21と反対方向に軸方向シール17から延びるシールピン17aは、フランジ15のスルーホール15aに受け取られる。
【0092】
軸方向シール17は、フランジ15のコンタクト側に配置されたシール溝(図12に示される)に受け取られる。
【0093】
図2および図3はケーブル方向19とコンタクト方向21とをさらに示しており、ケーブル方向19とコンタクト方向21とは、第1の位置7ではケーブル方向19とコンタクト方向21とは互いに垂直である(図2)が、第2の位置9ではケーブル方向19とコンタクト方向21とは互いに平行である(図3)ことを示すために、それぞれの図の左上角に再度描かれている。コンタクト側22もまた示されている。
【0094】
図2および図3には、ケーブル側レセプタクル23とコンタクト側レセプタクル25とが示されている。前記レセプタクル(見えない)は、それぞれの方向、すなわち、ケーブル方向19またはコンタクト方向21に沿って配向されている。図3に示した第2の位置9では、ケーブル側レセプタクル23とコンタクト側レセプタクル25とは、互いに平行に配向されているが、ケーブル側レセプタクル23は、x方向29にオフセット距離27だけ横方向にオフセットされている。
【0095】
図4には、電気コネクタ4が示されている。電気コネクタ4は、組み立てられた状態31で示されたコネクタハウジング3を含む、すなわち、電気コネクタ4は、対応する嵌合コネクタとの電気接続を確立する際に使用されるように準備されている。
【0096】
電気コネクタ4は、ケーブル方向19と反対方向にコネクタハウジング3のケーブル側レセプタクル23に受け取られるケーブル33と、周辺シールのリテーナ37によって密閉される内側コネクタハウジング35とを含む。内側コネクタハウジング35は、以下の図においてより詳細に示される接続側レセプタクル39に受け取られる。
【0097】
ケーブル33は、ケーブルシールリテーナ41によって中心に位置決めされ固定される。ケーブルシールリテーナ41は、外側ハウジング43の上方に置かれ、ケーブルシール(図示せず)を保持して、流体および塵埃を防ぐために外側ハウジング43の内側を封止する。
【0098】
図5には、嵌合コネクタハウジング5をもつヘッダ6aとして具現化され、嵌合コネクタインサート45を受け取る外側ハウジング43を含む嵌合コネクタ6が示される。
【0099】
嵌合コネクタインサート45は、シールド49で取り囲まれた内側嵌合コネクタハウジング47を含むヘッダ挿入部46として具現化される。嵌合コネクタハウジング5はヘッダハウジング5aとして具現化される。
【0100】
コンタクト要素51もまた示されており、第1のコンタクト要素51aはコンタクト側レセプタクル25からコンタクト方向21に延び、電気コンタクト要素のうちの1つである第1のコンタクト要素51aは内側嵌合コネクタハウジング47にさらに延びる。
【0101】
第2のコンタクト要素51bが図5において見える。前記第2のコンタクト要素51bは、同様に一体構造要素であり、やはり、コンタクト側レセプタクル25からコンタクト方向21に延びる。しかしながら、コンタクト側レセプタクル25は、フランジ15のために見えない。
【0102】
ヘッダ挿入部46は、接続側レセプタクル39において中心に位置決めされ、ヘッダ挿入部46と外側ハウジング43との間の自由空間である嵌合クリアランス53を形成する。
【0103】
図5は、さらに、プラグ方向11に沿って嵌合コネクタハウジング5にプラグ接続されるときコネクタハウジング3を案内するために案内溝57(図4)に受け取られるように構成される案内部材55を示している。
【0104】
2つのハウジングはさらにコネクタ位置保証要素59を示している。コネクタ位置保証要素59は、コネクタハウジング3(図4)のロックラッチ61および嵌合コネクタハウジング5(図5)のもどり止めフック63として具現化される。
【0105】
図5に、軸方向シール17のシールピン17aならびに固定開口65が示されている。
【0106】
図6は、コネクタインサート67の組み立てを示しており、図6(A)にプリアセンブリ状態69a、図6(B)に挿入状態69b、および図6(C)に最終状態69cを示している。
【0107】
コネクタインサート67は、シールド49と、内側コネクタハウジング35と、ケーブル33とを含む。ケーブル33は、ケーブル33の芯73が見える非シールド領域71を含む。このように、図6に示したケーブルの実施形態は二芯ケーブルであるが、しかしながら、任意の多芯ケーブルを使用することができる。
【0108】
2つの芯73のリードワイヤ(図6には図示せず、図12を参照)は、内側コネクタハウジング35に受け取られるが、ケーブル33はケーブル方向19に配向されており、内側コネクタハウジング35はプラグ方向11に沿って配向される。
【0109】
両方の前記方向は互いに45°の角度をなすが、2つの芯73は非シールド領域71において135°だけの必要な曲がりを備える。
【0110】
コネクタインサート67は、ケーブルシールリテーナ41と、ケーブルシール75と、外側クリンプフェルール77と、内側クリンプフェルール79とをさらに含む。外側クリンプフェルールは保持要素78である。
【0111】
図6(A)および図6(B)に示されたシールド49は、第1のクリンプ状態81aにあり、内側ハウジング凹部83は、シールド49の第1の部分85によって密閉される。シールド49は、フード部分87をさらに含む。フード部分87は、ヒンジ線89のところで第1の部分85に取り付けられ、プラグ方向11に沿って配向される。
【0112】
図6は、2つのウィング部分91をさらに示している。ウィング部分91は、シールド49の第1の部分85に一体構造で取り付けられる。ウィング部分91は、第1の部分85が内側ハウジング凹部83を密閉する場合、ケーブル方向19に沿って配向されるように構成され前もって形成される。図8および図9において、シールド49がより詳細に示されている。
【0113】
フード部分87ならびにウィング部分91は、当接縁部93を示す。第1の部分85は2つの当接縁部93をさらに含む。しかしながら、当接縁部93は、図6では見えない(図8および図9を参照)。
【0114】
シールド49ならびに内側コネクタハウジング35は、組み立てられるとき両方の要素の位置をロックするために使用されるロック部材95を含む。
【0115】
挿入状態69b(図6(B))では、内側コネクタハウジング35と芯73とは、プラグ方向11に沿ってシールド49に挿入される。内側コネクタハウジング35は内側ハウジング凹部83に受け取られ、芯73ならびにケーブル33の一部は、フード部分87とウィング部分91とによって形成されるケーブル凹部97に受け取られる。
【0116】
挿入状態69bにおいて、内側コネクタハウジング35とシールド49とのロック部材95は、互いにロックされる。
【0117】
図6(B)で分かるように、ケーブル33の非シールド領域71、すなわち、芯73を露出している領域は、ケーブル凹部97に完全に配置され、それにより、シールド49によって電磁気的に遮蔽される。
【0118】
最終状態69c(図6(C))では、フード部分87は、プラグ方向11に沿った配向から45°だけケーブル方向19に沿った配向にヒンジ線89のまわりに傾斜された。
【0119】
フード部分87のこの傾斜移動によって、非シールド領域71と芯73とは、フード部分87とウィング部分91とで完全に取り囲まれているが、前記部分の当接縁部93は互いに当接している。
【0120】
最終クリンプ状態81b(図6(C))にあるシールド49は、ケーブル凹部97の内側クリンプフェルール79を受け取り、保持要素78である外側クリンプフェルール77は、ウィング部分91とフード部分87とを部分的に取り囲む。外側クリンプフェルールは、ケーブル凹部97が再び開かないようにすることよってシールドをロックおよび/または固定する。
【0121】
保持要素78によって密閉されるフード部分87とウィング部分91とは、ケーブル側レセプタクル23に完全に受け取られ、ケーブル方向19に沿って配向される。シールド49の第1の部分85は、プラグ方向11に沿って配向される。
【0122】
図7は、第1の受取りフェーズ99a(図7(A))および第3の受取りフェーズ99b(図7(B))におけるコネクタハウジング3のコネクタインサート67と外側ハウジング43とを示しており、外側ハウジング43は、ケーブル側レセプタクル23と接続側レセプタクル39とを見えるようにする断面図として示されている。
【0123】
コネクタインサート67は、コネクタ側部分127とケーブル側部分128とを含む。
【0124】
図7(A)において、コネクタインサート67は、ケーブル方向19と反対方向にケーブル側レセプタクルに挿入され、それは移動の破線101によって示されている。移動の破線101に沿って、コネクタインサート67の1つのコーナー103は、第1の受取りフェーズ99a中に、前記コーナー103が外側ハウジング43の内壁105に接触するまで移動する。
【0125】
図7(B)は、第3の受取りフェーズ99bの終了におけるコネクタインサート67と外側ハウジング43とを示しており、シールド49の第1の部分85は、接続側レセプタクル39とケーブル33とに完全に受け取られる。
【0126】
図に示されていない第2の受取りフェーズ99cの間、コネクタインサート67は、ヒンジ線89のまわりに回転される。挿入方向107は、第1の受取りフェーズ99aの間、ケーブル方向19とは反対に配向され、第3の受取りフェーズ99bの間、プラグ方向11に沿って配向される。第2の受取りフェーズ99c(図示せず)中に、挿入方向107は、ケーブル方向19とは反対の方向からプラグ方向11までヒンジ線89のまわりに45°だけ回転される。
【0127】
図7(B)は、さらに、コネクタインサート67とケーブル側レセプタクル23との間のクリアランス109がコネクタインサート67と接続側レセプタクル39との間よりも大きいことを示している。
【0128】
図7は、嵌合コネクタハウジング5の案内部材55(図3を参照)が案内される案内溝57をさらに示している。
【0129】
案内溝57のうちの1つにおいて、可撓性アーム111に取り付けられているもどり止めフック63が、案内溝57中に延びる。
【0130】
コネクタハウジング3と嵌合コネクタハウジング5とが互いにプラグ接続されるとき、前記もどり止めフック63は、嵌合コネクタハウジング5の案内部材55に当接し、可撓性アーム111を接続側レセプタクル39から遠ざけるようにそらし、そしてハウジング3、5を互いの中に十分に挿入する際に、もどり止めフック63は、案内部材55の背後に係合し、それにより、両方のハウジング3、5を互いにロックする。
【0131】
接続側レセプタクル39は、さらに、コネクタ位置保証要素59を含み、シールレセプタクル113によって囲まれる。シールレセプタクル113は、周辺シール149(図示せず)と周辺シールのリテーナ37(図示せず)とを受け取るように構成される。
【0132】
図8および図9は、シールド49の2つの実施形態を示しているが、シールド49aはコネクタハウジング3で使用されるよう構成され、シールド49bは嵌合コネクタハウジング5で使用されるように構成される。
【0133】
両方のシールド49は前もって形成される、すなわち、例えば、シールド49aのウィング部分91は曲げられ、またはシールド49bの第1の部分85は既に内側嵌合ハウジング凹部115を形成している。
【0134】
図8および図9はまたヒンジ線89を示している。ヒンジ線89は、ヒンジ線89の構造を見えるようにするズームボックス117において拡大されている。図8および図9に示されたヒンジ線89の実施形態は、多くのドリル孔119によって導入された脆弱化線121を含む。多くのドリル孔119は、破線で示された脆弱化線121に沿って配向されている。
【0135】
図8はまた、シールド49aの第1のウィング当接縁部93aを示しているが、フード部分87の当接縁部93とウィング部分91の第1の当接縁部93aとは、互いに補完的に形成される。第2のウィング当接縁部93bは、互いに補完的に形成される。
【0136】
シールド49aは、さらに、いくつかの弾性クランピング脚部94を含む。弾性クランピング脚部94は、主としてシールド間の十分な垂直力を用いて電気コンタクトを確立するように構成される。さらに、いくつかの弾性クランピング脚部94は、嵌合コネクタ6からコネクタ4を抜くための機械的リリース力を増加させることができ、もどり止めフック63の形態のロック部材95として、またはロック凹部123として働くこともできる。上述で与えられる効果の程度は、本発明の特定の実施形態によって変わることがある。
【0137】
図9に示すシールド49bの第2の実施形態は、やはり、第1の部分85と、フード部分87と、2つのウィング部分91とを有する。第1の部分85は、両方のシールド49a、49bに関して類似している。第1の部分85とウィング部分91との当接縁部93は、互いに少なくとも部分的に補完的である。
【0138】
シールド49bは、ヒンジ線89に対して垂直に配向された2つの脆弱化線121と、第1の部分85から遠ざかるようにフード部分87とウィング部分91とから延びる多くの弾性クランピング脚部94とをさらに含む。前記クランピング脚部94は、シールドと機械壁との間の十分な垂直力を用いて電気コンタクトを確立するように構成される。
【0139】
図9では、1つの弾性クランピング脚部94のみが、図面を明確にするために参照符号で印を付けられている。
【0140】
図10は、ヘッダ挿入部46として具現化された嵌合コネクタインサート45をプリアセンブリ状態69aと挿入状態69bとで示す。
【0141】
プリアセンブリ状態69a(図10(A))では、内側嵌合コネクタハウジング47とシールド49aとは、プラグ方向11に沿ってまたはプラグ方向11と反対方向に互いの方に移動され、ヘッダ挿入部46のコネクタ側部分127は内側嵌合ハウジング凹部115に受け取られ、コンタクト側部分129は、シールド49aのフード部分87とウィング部分91とによって少なくとも部分的に取り囲まれる。
【0142】
挿入状態69b(図10(B))では、第1の部分85とウィング部分91との当接縁部93は、それらが互いに補完的であるので、互いに少なくとも部分的に当接する。
【0143】
弾性クランピング脚部94は、ヘッダ挿入部46のコンタクト側部分129に係合する。係合は、位置または摩擦係合とすることができる。
【0144】
図10はまた、コネクタ側部分127からコンタクト側部分129に延びるコンタクト要素51を示している。コンタクト要素51は、コンタクト側部分129からコンタクト方向21に延びる。案内部材55もまた示されており、その特定の形状は図11を参照して説明される。
【0145】
図11において、ヘッダハウジング5aとして具現化される嵌合コネクタハウジング5へのヘッダ挿入部46の挿入が、第1の受取りフェーズ99a(図11(A))と第2の受取りフェーズ99c(図11(B))とに示されている。第1の受取りフェーズ99aでは、ヘッダ挿入部46はプラグ方向11に沿ってコンタクト側レセプタクル25に挿入される。ヘッダ挿入部46はコンタクト側レセプタクル25を通過し、接続側レセプタクル39によって受け取られる。
【0146】
ヘッダ挿入部46の挿入の間、ヘッダ挿入部46の第1の部分85は、接続側レセプタクル39の内壁105に沿って滑り、接続側レセプタクル39の内壁105によって案内される。
【0147】
案内部材55の移動は、ヒンジ線89と第2の機械的コンタクトポイント135との間で測定することもできる距離131を示す破線によって示される。
【0148】
ヘッダ挿入部46が距離131にわたりヘッダハウジング5aに挿入される場合、案内部材55が機械的コンタクトポイント133のところでヘッダハウジング5aに接触するとき、プラグ方向に沿ったそれ以上の移動が防止される。
【0149】
第2の受取りフェーズ99c中のフェーズの終了が図11(B)に示される。ヘッダ挿入部46は、コンタクト方向21とは反対の方向にヘッダハウジング5aにさらに挿入される。ヘッダ挿入部46のこの移動は、案内部材55の案内壁137によって案内される。案内部材55は、ヘッダハウジング5aのコンタクト側レセプタクル25の内部に配置された第2の案内壁137aに沿って滑り、案内される。
【0150】
同様の状況は、第2の機械的コンタクトポイント135の近くで見いだすことができ、ここで、フード部分87は、コンタクト側レセプタクル25の内部にやはり配置されている第3の案内壁137bに沿って案内される。
【0151】
ヘッダ挿入部46がヘッダハウジング5aに完全に挿入される、すなわち、ヒンジ線89が第3の機械的コンタクトポイント141に接触する場合、嵌合コネクタインサート45の1つの側面、すなわち、コンタクト側部分129に配置された案内部材55の特定の形状は、接続側レセプタクル39の内壁105の形状を補完する。
【0152】
壁領域142では、案内部材55と内壁105との間のオフセットは存在しない。ヘッダ挿入部46の挿入移動は、さらに、接続側レセプタクル39の開口を基準にしてヘッダ挿入部46の第1の部分85のセンタリングをもたらす。
【0153】
図11は、さらに、軸方向シール17(図示せず)を受け取るように構成される上記のシール溝143と、シールピン17a(図示せず)を受け取るように構成されたスルーホール15aと、コネクタハウジング3の案内溝57(図示せず)の内部に案内されるように構成された接続側レセプタクル39の開口のところの案内部材55とを示している。
【0154】
図12は、電気コネクタアセンブリ2を断面図で示しているが、切断は、1つのコンタクト要素51が配置されている平面に沿って実行されている。電気コネクタアセンブリ2は、電気コネクタ4と、電気嵌合コネクタ6とを含む。
【0155】
電気コネクタアセンブリ2は第1の位置7で示されており、それは、ケーブル方向19とコンタクト方向21との間の角度が90°であることを意味する。
【0156】
ケーブル33は、ケーブル方向19とは反対の方向にケーブル側レセプタクル23に挿入される。ケーブル側レセプタクル23の開口は、ケーブルシール75によって封止される。ケーブルシール75は、ケーブル33を密閉するように構成され、ケーブル側レセプタクル23の内部に配置されるように構成される。ケーブルシール75は、ケーブルシールリテーナ41に当接する。ケーブルシールリテーナ41によってケーブルシール75は保持される。
【0157】
ケーブルシール75は、さらに、外側クリンプフェルール77、内側クリンプフェルール79、およびシールド49aに当接することができる。
【0158】
ケーブル凹部97の内部において、ケーブル33の絶縁物は部分的に取り除かれて、芯73をもたらすが、図12には1つの芯73のみが見える。
【0159】
各芯73それ自体は絶縁物を有するが、プラグソケット147として具現化されたコンタクト要素51との電気接続を確立するために、この特定の絶縁物は単に取り除かれる。芯73のリードワイヤ149は、例えばクランピングまたは溶接によってプラグソケット147に取り付けられる。
【0160】
内側コネクタハウジング35は、シールド49aの接続側レセプタクル39に受け取られ、内壁105でおよびヒンジ線89でシールド49aに当接する。
【0161】
外側ハウジング43のシールレセプタクル113に、周辺シール149、周辺シールのリテーナ37、ならびに接続セクション13に延びる嵌合コネクタハウジング5の一部が受け取られる。
【0162】
周辺シールのリテーナ37は、周辺シール149とシールド49aとに当接し、両方の要素が第1の位置7に達する前にプラグ方向11に電気コネクタ4から意図せずに外れるのを防止する。
【0163】
シールド49aの弾性クランピング脚部94は、シールド49bに当接する、より正確にはシールド49bの第1の部分85に当接する。
【0164】
周辺シールのリテーナ37は、嵌合コネクタハウジング5の接続側レセプタクル39に挿入され、ヘッダ挿入部46と接続側レセプタクル39の内壁105との間に配置される。
【0165】
接続側レセプタクル39は壁領域142においてオフセットフリーであるので、接続側レセプタクル39への周辺シールのリテーナ37の挿入は、防止または阻止されない。
【0166】
ヘッダ挿入部46は、内側嵌合コネクタハウジング47を含み、シールド49bは、嵌合コネクタハウジング5のコンタクト側レセプタクル25に堅く保持される。
【0167】
コネクタハウジング3と嵌合コネクタハウジング5との間の電気接続は、タブ151として具現化される嵌合コネクタハウジング5のコンタクト要素51によって確立される。タブ151は、一体構造で具現化され、その先端153とその端部155との間に135°の角度を有する。タブ151の先端153は、プラグソケット147への容易な挿入のための面取り部を示している。
【0168】
タブ151は、図12に示したプラグ方向11と反対方向に内側嵌合コネクタハウジング47に挿入される。
【0169】
図12がさらに示すところによれば、シールド49bのウィング部分91は、シールド49bの第1の部分85に完全には当接しておらず、軸方向シール17は、図示されていない壁に対してフランジ15を封止するシール溝143に受け取られる。
【符号の説明】
【0170】
1 コネクタハウジングアセンブリ
2 電気コネクタアセンブリ
3、3a、3b コネクタハウジング
3a 90°コネクタハウジング
3b 180°コネクタハウジング
4 電気コネクタ
5 嵌合コネクタハウジング
5a ヘッダハウジング
6 嵌合コネクタ
6a ヘッダ
7 第1の位置
9 第2の位置
11 プラグ方向
13 接続セクション
15 フランジ
15a スルーホール
17 軸方向シール
17a シールピン
19 ケーブル方向
21 コンタクト方向
22 コンタクト側
23 ケーブル側レセプタクル
25 コンタクト側レセプタクル
27 オフセット距離
29 x方向
31 組み立てられた状態
33 ケーブル
35 内側コネクタハウジング
37 周辺シールのリテーナ
39 接続側レセプタクル
41 ケーブルシールリテーナ
43 外側ハウジング
45 嵌合コネクタインサート
46 ヘッダ挿入部
47 内側嵌合コネクタハウジング
49 シールド
49a シールドの第1の実施形態
49b シールドの第2の実施形態
51 コンタクト要素
51a 第1のコンタクト要素
51b 第2のコンタクト要素
53 嵌合クリアランス
55 案内部材
57 案内溝
59 コネクタ位置保証要素
61 ロックラッチ
63 もどり止めフック
65 固定開口
45 コネクタインサート
69a プリアセンブリ状態
69b 挿入状態
69c 最終状態
71 非シールド領域
73 芯
77 外側クリンプフェルール
78 保持要素
79 内側クリンプフェルール
81a 第1のクリンプ状態
81b 最終クリンプ状態
83 内側ハウジング凹部
85 第1の部分
87 フード部分
89 ヒンジ線
91 ウィング部分
93 当接縁部
93a 第1のウィング当接縁部
93b 第2のウィング当接縁部
94 弾性クランピング脚部
97 ケーブル凹部
99a 第1の受取りフェーズ
99b 第3の受取りフェーズ
99c 第2の受取りフェーズ
101 移動の破線
103 コーナー
105 内壁
107 挿入方向
109 クリアランス
111 可撓性アーム
113 シールレセプタクル
115 内側嵌合ハウジング凹部
117 ズームボックス
119 ドリル孔
121 脆弱化線
123 ロック凹部
127 コネクタ側部分
128 ケーブル側部分
129 コンタクト側部分
131 距離
133 機械的コンタクトポイント
135 第2の機械的コンタクトポイント
137 案内壁
137a 第2の案内壁
137b 第3の案内壁
141 第3の機械的コンタクトポイント
142 壁領域
143 シール溝
147 プラグソケット
149 周辺シール
151 タブ
153 先端
155 端部
157 導電体
159 電気嵌合導体
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
【外国語明細書】
2017098245000001.pdf